JP2006162060A - 配管接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工現場等で樹脂配管を切断して接続を行う際において、樹脂配管が斜めに切断されていても配管接続に際してシール用のOリングが保持溝からはみ出すことのない配管接続構造を提供する。
【解決手段】配管継手10に備えた筒体18に外嵌状態に軸方向から外挿した樹脂配管20と筒体18との間を筒体18の外周面に装着したOリング24-1,24-2にてシールする配管接続構造において、Oリング24-1,24-2の外周側にコイルばね54を嵌装しておき、樹脂配管20の筒体18への外挿時にコイルばね54を樹脂配管20の先端面20Aの形状に追従変形させて端面54Aを全周に亘り先端面20Aに当接させ、Oリング24-1,24-2のはみ出しを防止する。
【選択図】 図5

Description

この発明は配管接続構造に関する。
従来より、例えば配管継手における筒体に対し、外嵌状態に軸方向から外挿した配管と筒体との間を、その筒体の外周面に装着した弾性を有する環状のシール部材にてシールするようになした配管接続構造が広く採用されている。
ところで近年、例えば給水用,給湯用の配管として硬質の樹脂材から成る樹脂配管が用いられるようになって来ている。
この場合、施工現場の状況に応じて長い樹脂配管を切断して配管接続することができ、施工現場の状況に応じた適正な長さで配管を構成でき且つ良好な状態に配管接続を行うことができる。
ところがその際、詳しくは配管を切断するときにこれを斜めに切断してしまうことがあり、この場合その配管を斜めに切断した側から筒体に対して軸方向に外挿すると、筒体に予め装着してあるシール部材が保持溝からはみ出してしまうといった問題を生ずる。
図10及び図11はこれを詳しく説明したものである。
図10において200は筒体で、202は外周面に形成された環状且つ外周面が開放された形状の保持溝であり、そこに弾性を有する環状のシール部材(ここではOリング)204が装着されている。
206は樹脂配管で、208は斜めに切断された先端面である。
図11に示しているようにこの樹脂配管206を先端面208の側から筒体200に対して軸方向に外挿すると、シール部材204が斜めに切断された先端面208によって図中下側から上向きに絞り上げられて、図中の上部が保持溝202からはみ出してしまう。
詳述すると、樹脂配管206を筒体200に軸方向に外挿して図中下端部が環状のシール部材204の下部に嵌ると、シール部材204の下部が縮径方向に強制的に弾性変形させられる。
一方シール部材204の上部は未だ樹脂配管206にて拘束されていないため、下部において強制的に縮径方向に弾性変形させられたシール部材204が、あたかも下側から上側に向って絞り上げられるようにして、その上部が保持溝202から浮き上がって(突出して)しまう(図11(I)参照)。
そしてその状態で更に樹脂配管206が図中右向きに押し込まれて来ると、上方に浮き上がったシール部材204の上部が樹脂配管206の先端面208に当って図中右方向に押し込まれ、保持溝202から図中右側にはみ出してしまう(図11(II)参照)。
このような状態になると、シール部材204が配管接続状態において筒体200と樹脂配管206との間を良好にシールせず、シール性が損なわれるとともに、強制的に保持溝202からはみ出させられたシール部材204が損傷してしまうといった問題を生ずる。
以上樹脂配管を例として説明したが、他の材質の配管を用い、これを切断して配管接続を行う場合にもこのような問題が生じ得る。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものである。
尚、本発明に関連する先行技術として下記特許文献1に開示されたものがある。
この特許文献1に開示のものは、配管接続の際のシール部材のはみ出しを防止することを目的としたものであるが、その解決手段は本発明とは異なっている。
特開2001−124258号公報
本発明はこのような事情を背景とし、施工現場等で配管を切断して接続を行う際においても、またその際に配管が斜めに切断されるようなことがあっても、配管接続に際してシール部材が保持溝からはみ出すことがなく、従ってそのはみ出しに基づいてシール部材が損傷したり、シール不良を起したりすることのない配管接続構造を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、配管継手に備えた筒体に対して外嵌状態に軸方向から外挿した配管と該筒体との間を、該筒体の外周面に装着した弾性を有する環状のシール部材にてシールするようになした配管接続構造において、前記シール部材の外周側に、前記配管の前記筒体への外挿時に該配管の先端面と対向する側の端面を、該先端面の形状に追従変形することによって全周に亘り該先端面に当接させ、前記シール部材の径方向への突出を防止しつつ該配管の外挿につれて軸方向に圧縮弾性変形する弾性体を嵌装したことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記配管が樹脂配管であることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記弾性体がコイルばねであることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項3において、前記コイルばねが隣接するコイルとコイルとを密に巻いた密巻部と疎に巻いた疎巻部とを有しており、該密巻部を前記配管の先端面の側に、該疎巻部を反対側に位置させる状態で前記シール部材の外周側に嵌装してあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項3,4の何れかにおいて、前記コイルばねを構成するばね線材が断面円形をなしていることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項3〜5の何れかにおいて、前記コイルばねは前記配管の先端面側の端がクローズドエンドとなしてあることを特徴とする。
請求項7のものは、請求項3〜6の何れかにおいて、前記コイルばねは前記配管の先端面側がフラットな面となしてあることを特徴とする。
請求項8のものは、請求項3〜7の何れかにおいて、前記配管継手は前記筒体との間に前記配管の挿入空間を形成する外筒部を備えているとともに、該外筒部の内周面が、該挿入空間における前記配管の挿入側とは反対側の奥部において大径部、該挿入側において小径部とされており、且つ前記コイルばねは該大径部に対応する部分が該小径部よりも大径となしてあることを特徴とする。
請求項9のものは、請求項4〜8の何れかにおいて、前記密巻部が、前記配管の先端面と対向する側の前記端面に向かってコイル径が拡大した拡径形状部を有していることを特徴とする。
請求項10のものは、請求項9において、前記拡径形状部のコイルの線径が前記シール部材における周方向と直角方向の横断面の径よりも小径となしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、配管の外挿時において、配管の先端面と対向する側の端面を、その先端面の形状に追従変形することによって全周に亘りその先端面に当接させ、シール部材の径方向への突出を防止しつつ配管の外挿につれて軸方向に圧縮弾性変形する弾性体を、シール部材の外周側に嵌装したもので、本発明によれば、配管を配管継手の筒体に対して軸方向に外挿する際、たとえ配管の先端面が斜めの面をなしていても、弾性体がシール部材の径方向への突出(浮上がり)を防止しつつ軸方向に圧縮弾性変形して配管を外挿案内するため、その先端面によってシール部材が保持溝からはみ出してしまうのを良好に防止することができる。
従って本発明によれば、シール部材のはみ出しによるシール性低下、或いはシール部材の損傷及びそれによるシール性低下といった問題を生じず、筒体と配管との接続部をシール部材によって良好にシールすることができる。
本発明は、配管が樹脂配管である場合に適用して特に好適なものである(請求項2)。
本発明においてはまた、上記弾性体としてコイルばねを好適に用いることができる(請求項3)。
この場合においてそのコイルばねは、隣接するコイルとコイルとを密に巻いた密巻部と疎に巻いた疎巻部とを有する構成とし、そしてその密巻部を配管の先端面の側に、疎巻部を反対側に位置させる状態で、シール部材の外周側に嵌装しておくことができる(請求項4)。
この場合、密巻部によってシール部材の径方向の浮上がり(突出)を良好に阻止しつつ、疎巻部の大きな弾性変形能に基づいてコイルばねを配管の先端面の形状に良好に追従変形させ得、コイルばねにおける配管の先端面と対向する側の端面を全周に亘り配管の先端面に対して密着状態に保持することができる。
そしてこれにより、コイルばねの端面と配管の先端面との間に隙間が生成するのを防止して、その隙間にシール部材が噛み込んだり、隙間から径方向に突き出すのをより良好に防止することができる。
請求項5は、断面円形のばね線材にてコイルばねを構成したもので、このようにすれば、そのコイルばねが配管の先端面を面取りしたのと同様の効果を発揮し、コイルばねの案内の下に配管を筒体に対して外挿し易く、また外挿時にシール部材を傷付けてしまうのを防止することができる。
更にまた、配管の先端面の面取加工を不要となし得る利点も得られる。
上記コイルばねは、配管の先端面側の端をクローズドエンドとなしておくことが望ましい(請求項6)。
このようにすることによって、コイルばねの端面と配管の先端面とをより良好に密着状態となすことができる。
またそのコイルばねは、配管の先端面側をフラットな面となしておくことが望ましい(請求項7)。
このようにすれば、コイルばねの端面と配管の先端面とを更に良好に密着状態となし得て、そこに隙間が生成するのをより良好に防止することができる。
次に請求項8は、配管継手に外筒部を備え、そしてその外筒部の内周面且つ配管の挿入空間の奥部を大径部となす一方、コイルばねの、その大径部に対応する部分を外筒部内周面の小径部よりも大径となしたもので、このようにしておけば、予め配管継手に嵌装したコイルばねが、配管継手の取扱中等において配管継手から脱落してしまうのを良好に防止することができる。
次に請求項9は、上記密巻部を、配管の先端面と対向する側の前記端面に向かってコイル径が拡大した拡径形状部を有するように構成したもので、この請求項9によれば、配管の先端面の傾斜角度が様々に異なっていても、広い角度範囲に亘って配管の先端面の傾斜形状に対して対応することが可能となる。
この場合において上記拡径形状部は、上記端面に到るまでコイル1巻きごとにコイル径が漸次拡径した形状となしておくことができる。
この請求項9においては、上記拡径形状部のコイルの線径をシール部材における周方向と直角方向の横断面の径よりも小径となしておくことができる(請求項10)。
このようにすれば、同一のシール部材の外周面に対してコイルばねの密巻部、詳しくは拡径形状部の複数のコイルを同時に接触させつつ配管の外挿案内をなすことができ、よりスムーズにシール部材を縮径方向に圧縮変形させつつ配管をシール部材に対して弾性嵌合させることが可能となり、筒体に対する配管の外挿作業をより円滑化することができる。
これら請求項9,10において、上記密巻部の前記端面とは反対側の末端のコイルについては、配管外挿時にシール部材を配管に嵌め込む際の嵌込ガイド用として、その端面側に隣接するコイルよりもコイル径を若干拡径させておくことができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、10は金属製の配管継手、12は継手本体で、フランジ状の大径の工具掛部14を有しており、その工具掛部14の図中右側において外周面に雄ねじ16を有している。
また雄ねじ16とは反対側の図中左側に、円筒形状の筒体18を一体に備えている。
そしてこの筒体18に対して、樹脂配管20が外嵌状態に軸方向から外挿され、筒体18に接続されるようになっている。
ここで筒体18の外周面には、軸方向に間隔を隔てて一対のOリング溝(保持溝)22-1,22-2が形成されており、そこに弾性を有する環状のシール部材としてのOリング24-1,24-2が保持されている。
26は配管継手10に備えられた外筒部で、外スリーブ28と内スリーブ30とから成っており、その内スリーブ30と筒体18との間に樹脂配管20の挿入空間32を形成している。
外スリーブ28は、図中右端部に雌ねじ34を有していて、その雌ねじ34において継手本体12の雄ねじ36にねじ結合され、固定されている。
この外スリーブ28の反対側の端部、即ち図中左端部には段付形状の第1係合部38が形成されていて、その第1係合部38において内スリーブ30を、後述する皿ばね状のロックリング40とともに軸方向に抜止状態に固定している。
この外スリーブ28にはまた、更に第2係合部42,第3係合部44が備えられており、そしてその第2係合部42においてロックリング40をバックアップするバックアップリング46を抜止めし、更にまた第3係合部44において、ロックリング40によるロック解除のための解除部材48を抜止めしている。
ここで解除部材48には被係合部50が設けられていて、その被係合部50が第3係合部44に係合させられ、それらの係合作用で解除部材48が外スリーブ28、即ち外筒部26から抜止めされている。
ここで解除部材48は、図中左右方向に所定ストローク移動可能である。
上記ロックリング40は、図3に示しているように周方向に沿って多数の爪52を所定ピッチで有しており、筒体18に軸方向に外挿された樹脂配管20の外周面に対してそれら爪52を喰い込ませて、かかる樹脂配管20を抜止状態にロックする。
54はOリング24-1,24-2の外周側において筒体18に嵌装された金属製のコイルばねである。
このコイルばね54は、図3及び図4に示しているように隣接するコイル56と56との間に隙間を生ぜしめないで密着巻きして成る密巻部58と、コイル56と56との間に隙間を形成する状態で疎に巻いて成る疎巻部60とを有しており、その密巻部58を樹脂配管20の先端面20A(図2参照)の側に、また疎巻部60を反対側に位置させる状態でOリング24-1,24-2の外周側に嵌装されている。
ここでコイルばね54の図4(B)中左右両端は何れもクローズドエンドとされており、且つ同図中左端の端面54Aは研削によってフラットな面とされている。
尚、反対側の端面54Bはここではフラットな面とされていないが、この端面54Bもまた研削によってフラットな面と成しておくこともできる。
図1及び図2に示しているように、上記配管継手10における外筒部26、詳しくは内スリーブ30の内周面は、挿入空間32の樹脂配管20の挿入側とは反対側の奥部において大径部62とされ、また挿入側において小径部64とされていて、それらの間に段付部66が形成されている。
他方上記コイルばね54は、図4に示しているようにその大径部62に対応する部分が、小径部64の内径よりも大径且つ大径部62の内径よりも小径(直径D)の大径部68とされており、また小径部64に対応する部分が、小径部64よりも小径(直径D)の小径部70とされている。
コイルばね54は、このように構成された結果、配管継手10に嵌装された状態で大径部68が内スリーブ30の段付部66に当ることによって、かかる配管継手10から脱落防止される。
次に本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、樹脂配管20を配管継手10の筒体18に対し図2中右方向に軸方向に外挿することで、自動的に樹脂配管20が配管継手10に対して抜止状態に接続される。
詳しくは、樹脂配管20を配管継手10の筒体18に対して軸方向に外挿すると、一対のOリング24-1,24-2が樹脂配管20の内周面に径方向に圧縮弾性変形した状態で密接し、筒体18と樹脂配管20との間を水密にシールする。
また外挿した樹脂配管20は、ロックリング40における爪52の喰込作用によって配管継手10から抜止めされる。即ち接続状態にロックされる。
尚、解除部材48を図2中右向きに押し込むと、バックアップリング46を介してロックリング40の爪52が図中右向きに押され、ここにおいて樹脂配管20の外周面に対する爪52の喰込みが解除されて、樹脂配管20が抜出し可能となる。
本実施形態では、樹脂配管20を筒体18に対して軸方向に外挿する際、コイルばね54の作用によって、筒体18に保持されたOリング24-1,24-2のはみ出しが良好に防止される。
図5はその際の作用を表したものである。
本実施形態では、樹脂配管20を配管継手10の筒体18に対して外挿して行くと、その途中で樹脂配管20の先端面20Aに対してコイルばね54の端面54Aが当接する。
このとき、樹脂配管20の先端面20Aが斜めに傾斜した面であっても、コイルばね54自身が軸方向に且つ先端面20Aの傾斜形状に対応して追従変形することによって、端面54Aを樹脂配管20の先端面20Aに対し全周に亘り当接させる。
コイルばね54は、図中右端側が疎巻部60とされているため、その疎巻部60の大きな弾性変形能によって密巻部58を密巻状態に維持しながら、全体として容易に樹脂配管20の傾斜形状の先端面20Aに追従して軸方向に弾性変形することができる。
このとき、コイルばね54の端面54Aは研削によりフラットな面とされているため、図5(I)の部分拡大図に示しているように先端面20Aに対して隙間S(図5(I)の部分拡大の比較例図参照)を生ぜしめることなく密着状態に接触する。
いわばコイルばね54の端面54Aが、全周に亘り樹脂配管20の先端面20Aに対して広い接触面積で着座した状態となる。
図5(I)は、このような状態の下で樹脂配管20が更に図中右方向に外挿された状態を表している。
この図5(I)の状態では、樹脂配管20の図中下部がOリング24-1の下部に嵌った状態、また上部がOリング24-1の上部には未だ嵌っていない状態にあり、このときコイルばね54が存在していないと、先に説明したようにOリング24-1はその上部がOリング溝22-1からの浮上がり(径方向の突き出し)を生じてしまう。
しかるにこの実施形態では、Oリング24-1の外周側において筒体18にコイルばね54が嵌装されているため、その浮上がりが良好に防止される。
詳しくは、Oリング24-1の下部に対して樹脂配管20の下部が嵌ることによって、未だ非嵌合状態のOリング24-1の上部が上方に浮き上がろうとしても、そこにコイルばね54が存在していることによって、特にそこに密巻部58が存在していることによって、その浮上がりが良好に阻止される。
従ってそのまま樹脂配管20を図中右方向に外挿して行ったとき、従来のようにOリング24-1の上部が浮き上がった状態で樹脂配管20の先端面20Aにより右方向に押され、Oリング溝22-1からはみ出すといったことがなく、良好にOリング溝22-1内に保持された状態で、樹脂配管20の上部がOリング24-1を通過して行くことができる。
またコイルばね54の密巻部58は、樹脂配管20の図中右方向の前進とともに移動して行くため、図5(II)に示しているようにOリング24-2についてもOリング溝22-2からのはみ出しが良好に防止され、樹脂配管20の通過によってそれらOリング24-1,24-2が樹脂配管20の内周面に良好に弾性密着した状態となる。
以上のような本実施形態の配管接続構造によれば、樹脂配管20を配管継手10の筒体18に対して軸方向に外挿する際、樹脂配管20の先端面20Aが斜めの面をなしていても、コイルばね54がシール部材24-1,24-2の径方向への突出(浮上がり)を防止しつつ軸方向に圧縮弾性変形して樹脂配管20を外挿案内するため、その先端面20Aによってシール部材24-1,24-2がOリング溝22-1,22-2からはみ出してしまうのを良好に防止することができる。
従ってシール部材24-1,24-2のはみ出しによるシール性低下、或いはシール部材24-1,24-2の損傷及びそれによるシール性低下といった問題を生じず、筒体18と樹脂配管20との接続部をシール部材24-1,24-2によって良好にシールすることができる。
また本実施形態によれば、密巻部58によってシール部材24-1,24-2の径方向の浮上がり(突出)を良好に阻止しつつ、疎巻部60の大きな弾性変形能に基づくコイルばね54の追従変形によって、端面54Aを樹脂配管20の先端面20Aに対し全周に亘り密着状態に保持でき、端面54Aと樹脂配管20の先端面20Aとの間に隙間が生成するのを防止して、その隙間にシール部材24-1,24-2が噛み込んだり、隙間から径方向に突き出すのを良好に防止することができる。
更に本実施形態によれば、コイルばね54を断面円形のばね線材にて構成してあるので、コイルばね54が樹脂配管20の先端面20Aを面取りしたのと同様の効果を発揮し、コイルばね54の案内の下に樹脂配管20を筒体18に対して外挿し易く、また外挿時にシール部材24-1,24-2を傷付けてしまうのを防止することができる。
また樹脂配管20の先端面20Aの面取加工を不要となし得る利点も得られる。
次に図6は本発明の他の実施形態を示している。
この実施形態では、図6(A)に示しているように密巻部58におけるコイル径がコイル56-1,56-2,56-3でそれぞれ異なったコイル径とされている。
詳しくは、コイル56-1のコイル径Dに対してコイル56-2のコイル径Dが大径とされ、更にコイル56-2のコイル径Dに対してコイル56-3のコイル径Dが大径とされている。
即ちこの実施形態では、密巻部58が樹脂配管20の先端面20Aと対向する側の端面54Aに向かって且つ実質的に端面54Aに到るまで(有効巻数分だけ)コイル1巻きごとにコイル径が漸次拡径した拡径形状部58Aを有している。
ここで図6(B)に示しているようにコイル56-1のコイル径Dは角度θ(例えば15°)傾いたときにコイル56-1の図中下端(直径方向の一方の端)が筒体18の外周面に接触し、また図中上端(直径方向の他端)がOリング24-1,24-2の外周面に接触した状態となるように定められている。
一方コイル56-2のコイル径Dは角度θ(例えば20°)傾いたときに図中下端が筒体18の外周面に接触し、また上端がOリング24-1,24-2の外周面に接触した状態となるように定められている。
更にコイル56-3のコイル径Dは角度θ(例えば25°)傾いたときに図中下端が筒体18の外周面に接触し、また上端がOリング24-1,24-2の外周面に接触した状態となるように定められている。
尚、ここではコイル56-1の線径がOリング24-1,24-2の線径、即ち周方向と直角方向の横断面の径に対して小径とされている。
例えばこの実施形態ではコイル56-1,56-2,56-3の線径がOリング24-1,24-2の線径の3分の1とされている。
密巻部58を構成する各コイル56-1,56-2,56-3のコイル径が全て同一のコイル径、例えばDとされていると、角度θ(15°)で先端面20Aが切断された樹脂配管20を外挿する際には密巻部58が良好に対応できるものの、先端面20Aの角度がこれよりも大きい樹脂配管20を外挿する際には良好に対応することは難しい。
しかるに本実施形態によれば、先端面20Aの角度が様々に異なった樹脂配管20を筒体18に対して外挿する際においても良好に対応することができる。
図7はこれを具体的に表している。
図7(A)は角度θ(15°)で先端面20Aが切断された樹脂配管20を筒体18に外挿する際の作用を表しており、この場合、密巻部58全体が先端面20Aと同じ角度θに傾斜した状態でコイルばね54が軸方向に圧縮弾性変形し、樹脂配管20の外挿案内をなす。
このとき、コイル56-1は図中下端が筒体18の外周面に接触し、また上端がOリング24-1(または24-2、以下24-1について説明する)の外周面に接触した状態となって、Oリング24-1の上部の図中上方への浮上がりを防止する。
一方、図7(B)に示しているように先端面20Aが角度θ(20°)で切断された樹脂配管20を筒体18に外挿する際、密巻部58は、図7(B)(I)に示すようにコイル56-1がOリング24-1を通過する際に図中上端がOリング24-1の上端を図中下向きにやや圧縮弾性変形させる(潰す)ことで、先端面20Aの傾斜角度(θ)と同角度で傾斜し、その状態を保ってコイル56-1の図中上端がOリング24-1の図中上端を右方向に通過して行く。
一方コイル56-1に密着した状態のコイル径Dのコイル56-2は、図7(B)(II)に示すように密着状態を保ちつつ、コイル56-1に続いて図中右方向に移動し、そしてコイル56-2の上端がOリング24-1の丁度上端に達したところで、かかるコイル56-2の図中上端がOリング24-1の上端外周面に接触した状態(Oリング24-1を潰すことなく接触した状態)となり、コイル56-1に続いてかかるコイル56-2がOリング24-1の図中上方への浮上がりを防止する。
他方、図8に示しているようにこれよりも大きい角度θ(25°)で切断された先端面20Aを有する樹脂配管20を筒体18に外挿する際には、図8(I)に示しているように同じくコイル56-1が角度θまで傾斜して、Oリング24-1の上端を図7(B)に示しているよりも大きく図中下向き(縮径方向)に圧縮弾性変形させて、これを図中右方向に通過して行く。
そしてこれに続くコイル56-2もまた、図8(II)に示しているように同じ角度θに傾斜した状態でOリング24-1の上端を図中下向きにやや圧縮弾性変形させながらこれを通過して行く。
そしてこれに続くコイル56-3は、図8(III)に示しているように図中上端がOリング24-1の丁度上端に到ったときに、図中下端が筒体18の外周面に、また上端がOリング24-1の上端外周面に丁度接触した状態となって、Oリング24-1の図中上方への浮上がりを防止する。
そしてコイル56-1,56-2,56-3のこれらの作用に基づいて、先端面20Aの傾斜角度が様々に異なった樹脂配管20を筒体18に外挿するに際しても、密巻部58の作用によってOリング24-1のはみ出しを良好に防止しつつ、樹脂配管20の先端面20AをOリング24-1に対して通過させ得、Oリング24-1を樹脂配管20の内周面に良好に弾性嵌合させることができる。
図9は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例は、密巻部58の末端(図中右端)に、端面54A側に隣接するコイル56-1よりも若干大きなコイル径Dを有するコイル56-4を、樹脂配管20の外挿時にOリング24-1(及び24-2。以下同じ)を樹脂配管20に嵌め込む際の嵌込ガイド用として設けたもので、この実施形態の場合、密巻部58がOリング24-1を通過する際に、先ず図中右端のコイル56-4によりOリング24-1全体が若干縮径方向に弾性変形させられ、その状態でこれに続くコイル56-1,56-2,56-3がOリング24-1を図中右方向に通過して行くことができる。
これにより、例えば密巻部58自体によってOリング24-1が浮上がりを生じてしまうといったことを確実に防止できる利点が得られる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態の配管接続構造を一部切り欠いて示す図である。 同実施形態の配管接続構造を配管接続前の状態で示す図である。 同実施形態における配管継手を分解して示す斜視図である。 図1のコイルばねを示す図である。 同実施形態の作用説明図である。 本発明の他の実施形態を示す図である。 同実施形態の作用説明図である。 同実施形態の図7とは別の作用説明図である。 本発明の更に他の実施形態を示す図である。 従来の配管接続構造を示す図である。 従来の問題点を説明する説明図である。
符号の説明
10 配管継手
18 筒体
20 樹脂配管(配管)
20A 先端面
24-1,24-2 Oリング(シール部材)
26 外筒部
32 挿入空間
54 コイルばね(弾性体)
54A 端面
56,56-1,56-2,56-3,56-4 コイル
58 密巻部
58A 拡径形状部
60 疎巻部
62,68 大径部
64 小径部

Claims (10)

  1. 配管継手に備えた筒体に対して外嵌状態に軸方向から外挿した配管と該筒体との間を、該筒体の外周面に装着した弾性を有する環状のシール部材にてシールするようになした配管接続構造において、
    前記シール部材の外周側に、前記配管の前記筒体への外挿時に該配管の先端面と対向する側の端面を、該先端面の形状に追従変形することによって全周に亘り該先端面に当接させ、前記シール部材の径方向への突出を防止しつつ該配管の外挿につれて軸方向に圧縮弾性変形する弾性体を嵌装したことを特徴とする配管接続構造。
  2. 請求項1において、前記配管が樹脂配管であることを特徴とする配管接続構造。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記弾性体がコイルばねであることを特徴とする配管接続構造。
  4. 請求項3において、前記コイルばねが隣接するコイルとコイルとを密に巻いた密巻部と疎に巻いた疎巻部とを有しており、該密巻部を前記配管の先端面の側に、該疎巻部を反対側に位置させる状態で前記シール部材の外周側に嵌装してあることを特徴とする配管接続構造。
  5. 請求項3,4の何れかにおいて、前記コイルばねを構成するばね線材が断面円形をなしていることを特徴とする配管接続構造。
  6. 請求項3〜5の何れかにおいて、前記コイルばねは前記配管の先端面側の端がクローズドエンドとなしてあることを特徴とする配管接続構造。
  7. 請求項3〜6の何れかにおいて、前記コイルばねは前記配管の先端面側がフラットな面となしてあることを特徴とする配管接続構造。
  8. 請求項3〜7の何れかにおいて、前記配管継手は前記筒体との間に前記配管の挿入空間を形成する外筒部を備えているとともに、該外筒部の内周面が、該挿入空間における前記配管の挿入側とは反対側の奥部において大径部、該挿入側において小径部とされており、且つ前記コイルばねは該大径部に対応する部分が該小径部よりも大径となしてあることを特徴とする配管接続構造。
  9. 請求項4〜8の何れかにおいて、前記密巻部が、前記配管の先端面と対向する側の前記端面に向かってコイル径が拡大した拡径形状部を有していることを特徴とする配管接続構造。
  10. 請求項9において、前記拡径形状部のコイルの線径が前記シール部材における周方向と直角方向の横断面の径よりも小径となしてあることを特徴とする配管接続構造。
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