JP2006159993A - 車両懸架システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の懸架シリンダの液室が、制御シリンダの複数の液室にそれぞれ接続される形式の車両懸架システムにおいて、制御シリンダを小型化する。
【解決手段】 4つのショックアブソーバの各液室を制御シリンダ48の4つの液室70〜76に接続する。4つの液室70〜76は、3つのピストン60〜64が連結ロッド66,68により連結されて成るピストン組立体50を、シリンダハウジング52に嵌合することで形成する。シリンダハウジング52の、ピストン組立体50のストロークエンドにおいて3つのピストン60〜64の各々と嵌合する部分に、連結溝102〜112を形成し、ピストン60〜64の両側の液室を互いに連通させる。ピストン組立体50がストロークエンドに達した後も、ショックアブソーバは軽快に作動可能であり、制御シリンダ48を小型化できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両懸架システムに関し、特に、複数の車輪の各々に対応した車輪側部材と車体側部材との間にそれぞれ設けられる複数の懸架シリンダと、それら懸架シリンダと接続通路により接続された制御シリンダとを含む懸架システムに関するものである。
この種の懸架システムの一つが下記特許文献1に記載されている。この懸架システムは、車両の4つの車輪の各々に対応した車輪側部材と車体側部材との間にそれぞれ設けられる4つの懸架シリンダと、4つの液室を備え、それら液室の各々に上記4つの懸架シリンダの液室が接続通路により接続された制御シリンダとを含むものとされている。制御シリンダは、ハウジング内が仕切壁により2つの空間に仕切られるとともに、それら2つの空間に1つずつのピストンが液密かつ摺動可能に嵌合され、それら2つのピストンが、仕切壁を液密かつ摺動可能に貫通する連結ロッドにより一体的に連結されたものである。このように、複数のピストンが連結ロッドにより一体的に連結されたものを、ピストン組立体と称することとする。
この車両懸架システムは、簡単な構成でありながら、1車輪の突部乗上げ時や、車両の対角位置にある2車輪が共に上昇あるいは下降する対角車輪同相移動時には、それら車輪の軽快な昇降を許容する一方、車体のローリングやピッチングは良好に抑制して、車両の乗り心地を改善することができるものである。
米国特許第3,024,037号明細書
しかしながら、制御シリンダが大形となる問題があった。上記4つの液室を、4つの懸架シリンダの作動に伴って、各懸架シリンダから排出される作動液を収容可能な大きさ、あるいは各懸架シリンダに流入すべき作動液を供給可能な大きさとすることが必要であるからである。制御シリンダが大形となれば、車両に搭載しにくくなり、また、車両の重量が大きくなり、コストが高くなる。
以上は、制御シリンダが4つの液室を備えたものである場合を例として説明したが、同様な問題は、2つの液室を備えた制御シリンダにおいても発生する。また、懸架シリンダと接続される液室のみならず、ピストン組立体に制御力を作用させるための液室を形成することも可能であり、その場合には、液室が3個あるは5個以上となることもある。
本発明は以上の事情を背景として、制御シリンダの小型化を図ることを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両懸架システムは、(a)2つ以上の車輪の各々に対応した車輪側部材と車体側部材との間にそれぞれ設けられれる2つ以上の懸架シリンダと、(b)ハウジング内に1つ以上のピストンが液密かつ摺動可能に配設され、その1つ以上のピストンの移動に伴って容積が変化する2つ以上の液室が形成された制御シリンダと、(c)その制御シリンダの前記2つ以上の液室の各々と前記2つ以上の懸架シリンダの液室の各々とをそれぞれ接続する接続通路と、(d)前記制御シリンダの前記ピストンがストロークエンドに達した後における前記懸架シリンダの作動を容易化する作動容易化装置とを含むものとされる。
このように構成された懸架システムにおいては、制御シリンダを従来に比較して小型化することができる。従来の制御シリンダは、前述の通り、懸架シリンダの全作動範囲に対応する作動液の流出入を許容するものとされていた。1輪乗上げ時や対角車輪同相移動時に、懸架シリンダの作動途中において制御シリンダのピストンがストロークエンドに達すれば、制御シリンダはないに等しいこととなって、それまで許容されていた車輪の軽快な昇降が許容されなくなり、乗り心地が悪くなってしまうからである。そのため、制御シリンダを大形とせざるを得なかったのであるが、本発明に係る懸架システムは作動容易化装置を含むため、制御シリンダのピストンがストロークエンドに達した後においても、懸架シリンダが軽快な作動を継続することができ、乗り心地の悪化を抑制することができる。
以下、本発明の実施例である車両懸架システムを、図面を参照しつつ説明する。
図1において、車両の前後左右の各車輪に対応して、懸架シリンダの一種としてのショックアブソーバ10,12,14,16が、車輪側部材20と車体側部材22の間に設けられている。ショックアブソーバ10〜16は、それぞれ、ハウジング24と、それに液密かつ摺動可能に嵌合されたピストン26とを含む。本実施例においては、ハウジング24が車輪側部材20に連結され、ピストン26から延び出てハウジング24外へ突出したピストンロッド27が車体側部材22に連結されている。ピストン26には、そのピストン22により仕切られた2つの液室28,30を連通させる連通路が設けられるとともに、その連通路に絞り32が設けられている。絞り32により、ピストン26のハウジング24に対する相対移動速度(絞り32を流れる作動液の流速)に応じた減衰力が発生させられる。なお、図においては、絞り32は単純な1個の固定絞りとして記載されているが、実際には、固定絞りと1個以上のバルブとの組み合わせで構成されており、ショックアブソーバ10〜16が伸長する場合には収縮する場合に比較して大きい減衰力が発生させられるようになっている。
ショックアブソーバ10〜16は、それぞれ、個別通路40〜46により制御シリンダ48に接続されている。制御シリンダ48は、3つのピストンが連結されて成るピストン組立体50と、そのピストン組立体50を液密かつ摺動可能に収容するシリンダハウジング52とを含む。ピストン組立体50は、図1の左側から順に、第一ピストン60,第二ピストン62および第三ピストン64を備え、第一ピストン60と第二ピストン62、第二ピストン62と第三ピストン64がそれぞれ連結ロッド66,68により直列に連結されている。
シリンダハウジング52は段付き状のシリンダボアを備え、そのシリンダボアにピストン組立体50が嵌合されることにより、ハウジング52内に4つの液室が形成されている。第一ピストン60の第二ピストン62とは反対側が第一液室70、第一ピストン60と第二ピストン62との間が第二液室72、第二ピストン62と第三ピストン64との間が第三液室74、第三ピストン64の第二ピストン62とは反対側が第四液室76となっている。また、第一ピストン60は、外側液室である第一液室70側に外側受圧面80を有し、内側液室である第二液室72側に内側受圧面82を有する。第二ピストン62は、内側液室である第二液室72側に内側受圧面84を、内側液室である第三液室74側に内側受圧面86をそれぞれ有し、第三ピストン64は、第三液室74側に内側受圧面88を、外側液室である第四液室76側に外側受圧面90をそれぞれ有する。
外側受圧面80は、第一液室70に連通している左前輪のショックアブソーバ10の液室28の液圧(以下、ショックアブソーバの液圧と称する)を受け、外側受圧面90は右前輪のショックアブソーバ12の液圧を受ける。本実施例においては、第一ピストン60と第三ピストン64との直径が等しく、外側受圧面80と外側受圧面90との受圧面積も等しい。
互いに隣接する2つのピストン、例えば第一ピストン60と第二ピストン62との間に形成される第二液室72には、個別通路46により右後輪のショックアブソーバ16が接続されており、互いに反対向きである第一ピストン60の内側受圧面82と第二ピストン62の内側受圧面84とは、右後輪のショックアブソーバ16の液圧を受ける。第二液室72に作用する液圧が、2つのピストンのうち直径の小さい第一ピストン60に加える力は、直径の大きい第二ピストン62の内側受圧面84のうち第一ピストン60の内側受圧面82と等しい受圧面積の部分に加える力により相殺される。そのため、ピストン組立体50の第二液室72の液圧に対する有効受圧面積は、第二ピストン62の内側受圧面84の受圧面積から第一ピストン60の内側受圧面82の受圧面積を差し引いた大きさとなる。
同様に、第三液室74には、個別通路44により左後輪のショックアブソーバ14が接続されており、ピストン組立体50の第三液室74の液圧に対する有効受圧面積は、第2ピストン62の内側受圧面86の受圧面積から第三ピストン64の内側受圧面88の受圧面積を差し引いた大きさとなる。
つまり、ピストン組立体50には、第二液室72,第三液室74の液圧と、上述した有効受圧面積との積で表される力がそれぞれ作用することになる。
また、第一ピストン60の直径と第三ピストン64の直径は等しいため、ピストン組立体50の第二液室72に対する有効受圧面積と第三液室74に対する有効受圧面積も等しい。さらに、本実施例においては、ピストン組立体50の第二液室72および第三液室74に対する有効受圧面積が、第一液室70および第四液室76に対する受圧面積と等しくなるように、第2ピストン62の直径が決定されている。
以上の第一ないし第四液室70〜76に接続されるショックアブソーバ10〜16の各液室28は、車輪側部材20と車体側部材22との間の間隔が大きくなる場合に液圧が高くなる液室である。本実施例においては、前述のように、車輪側部材20と車体側部材22との間の間隔が増大してショックアブソーバ10〜16が伸長する場合に、間隔が減少する場合より減衰力が大きくなるようにされているため、液室28に制御シリンダ48が接続される方が液室30に接続される場合に比較して、減衰力の制御効果が大きい。
本車両懸架システムは概略以上のように構成されているが、上記制御シリンダ48には、ピストン組立体50がストロークエンドに達した後におけるショックアブソーバ10〜16の作動を容易化する作動容易化装置が設けられている。すなわち、図2に制御シリンダ48を拡大して示すが、シリンダハウジング52の内周面の、ピストン組立体50のストロークエンドにおいてピストン60,62,64の各々と嵌合する部分に、連通溝102,104,106,108,110,112がそれぞれ形成されているのである。これら連通溝102〜112は、上記ストロークエンドにおいて、ピストン60,62,64の各々の両側の液室70〜76を互いに連通させる長さで形成されており、片側の液室から反対側の液室へ作動液が流れることを許容する。
なお、シリンダハウジング52は実際には製造の都合上複数の部材により構成されているが、組立後は一体の部材として機能するため、図2においては一体の部材として示されている。
以上のように構成された車両懸架システムの作動を説明する。ピストン組立体50には、左前輪のショックアブソーバ10の液圧に応じた力(その液圧と外側受圧面80の受圧面積との積で表される力)、右後輪のショックアブソーバ16の液圧に応じた力、右前輪のショックアブソーバ12の液圧に応じた力および左後輪のショックアブソーバ14の液圧に応じた力が作用するが、標準状態においては、左前輪と右前輪との荷重が等しく、左後輪と右後輪との荷重も等しくなるように車両が設計されている(質量分布の観点から左右対称に設計されている)ため、ピストン組立体50に作用する力が釣り合っており、ピストン組立体50は、図2に二点鎖線で示す中立位置にあり、移動しない。
車体にピッチングが生じ、例えば、車両の加速に応じて、前側において車輪側部材20と車体側部材22との間隔が増大し、後側において減少すると、左右前輪のショックアブソーバ10、12の液圧が高くなり、左右後輪のショックアブソーバ14,16の液圧が低くなる。その結果、外側受圧面80および外側受圧面90に作用する液圧が高くなり、内側受圧面84および内側受圧面86に作用する液圧が低くなる。上述のように、質量分布の観点から車両が左右対称に設計されているため、この場合にも、ピストン組立体50に作用する力の釣り合いの状態は変わらない。ピストン組立体50は動かないのであり、ショックアブソーバ10〜16の各々において大きい減衰力が得られ、車両のピッチング速度が抑えられる。
車両にローリングが生じ、例えば、車両の左側において、車輪側部材20と車体側部材
22との間隔が増大し、右側において減少すると、左前輪のショックアブソーバ10の液圧と左後輪のショックアブソーバ14の液圧とが高くなり、右前輪のショックアブソーバ12の液圧と右後輪のショックアブソーバ16の液圧とが低くなる。その結果、外側受圧面80および内側受圧面86に作用する液圧が高くなり、内側受圧面84および外側受圧面90に作用する液圧が低くなるが、この場合に、例えば、前輪側における液圧と後輪側における液圧とが常に互いにほぼ等しくなるように、本懸架装置を含む車両全体が設計されていれば、ピストン組立体50に作用する力の釣り合い状態は変わらず、ピストン組立体50が移動することはない。各ショックアブソーバ10〜16は、それぞれ独立しているに等しいこととなり、車輪側部材20と車体側部材22との相対移動に伴って(ピストン26の移動に伴って)、ショックアブソーバ10〜16の各々において大きい減衰力が発生させられ、車体のローリング速度が抑えられる。
それに対し、路面から、前後左右の車輪の1つ、例えば、ショックアブソーバ10に車輪側部材20と車体側部材22との間隔を小さくする力が加わった場合、あるいは車体の対角位置にある車輪にそれらを同相移動させる力、例えば、ショックアブソーバ10,16に車輪側部材20と車体側部材22との間隔を小さくする力が加わった場合には、ショックアブソーバ10,16の液圧が低くなり、ショックアブソーバ12,14の液圧が高くなる。外側受圧面80および内側受圧面84が受ける液圧が低くなり、内側受圧面86および外側受圧面90の液圧が高くなるのであり、ピストン組立体50において力の釣り合いが破れ、ピストン組立体50は図1において左方へ移動する。その結果、第一液室70および第二液室72の容積が小さくなり、第三液室74および第四液室76の容積が大きくなる。したがって、ショックアブソーバ12,14から作動液が流出し、ショックアブソーバ10,16に流入する。制御シリンダ48を介してショックアブソーバ10,16とショックアブソーバ12,14とが連通させられ、これらの間で作動液の授受が行われるに等しいこととなる。結局、各ショックアブソーバ10〜16において液室28,30の間の液圧差が小さくなり、絞り32を流れる作動液の速度が小さくなって、発生する減衰力が小さくなる。このため、車輪は車体に対して容易に接近あるいは離間することができ、対角車輪の同相移動が容易となって、車体の上下動が抑制される。
このように、本実施例の車両懸架システムにおいては、ローリング時、ピッチング時等に大きい減衰力が得られ、対角車輪に同相の上下方向力が加わった場合あるいは1輪に上下方向力が加わった場合には、発生する減衰力は小さくなるため、対角車輪の軽快な同相移動や1輪の軽快な上下動を許容しつつ、ローリングおよびピッチングを抑制することができ、ショックアブソーバ10〜16の各々に減衰力制御装置を設けなくても、姿勢変化や路面入力状態に適した減衰力を得ることができる。
上記ショックアブソーバ10〜16の作動量(伸縮量)が大きい場合には、制御シリンダ48においてピストン組立体50がストロークエンドに達する。通常であれば、この段階で制御シリンダ48における作動液の流出入が不可能となり、ショックアブソバ10〜16の減衰力が急激に大きくなって、乗り心地が悪くなるのであるが、本実施例の制御シリンダ48においては、ピストン組立体50がストロークエンドに達する直前から各ピストン60〜64の両側の液室70〜76が連通溝102〜112によって互いに連通させられるため、ピストン組立体50がストロークエンドに達してそれ以上移動不能となっても、制御シリンダ48における作動液の流出入は継続可能である。したがって、ショックアブソーバ10〜16はそれまで通り軽快に伸縮することができ、乗り心地が悪くなることを回避することができる。
本実施例においては、制御シリンダ48のピストン組立体50のストロークエンドにおいてそのピストン組立体50の両側の液室を互いに連通させる液室連通装置の一種である連通溝102〜112により、作動容易化装置が構成されているのである。
上記のように、ピストン組立体50のストロークエンドにおいてはピストン60〜64の両側の液室70〜76が互いに連通させられるため、制御シリンダ48を従来に比較して短くすることができ、小型,軽量化による重量およびコストの低減効果が得られる。しかも、ピストン組立体50の実用稼動範囲は図4に示す最大有効範囲(連通溝102〜112により両側の液室が連通状態とされるまでのストローク範囲)より小さいため、ピッチングやローリング等の抑制は、連通溝102〜112が設けられていない従来の制御シリンダと同様に達成される。
上記実施例においては、作動容易化装置が、制御シリンダのピストンのストロークエンドにおいてそのピストンの両側の液室を互いに連通させる液室連通装置により構成されており、その液室連通装置が、シリンダハウジング52に形成された連通溝102〜112により構成されており、構成が簡易であって安価に目的を達し得る利点がある。しかし、液室連通装置はこれに限定されるわけではない。
例えば、液室連通装置を、(a)ピストンに保持され、そのピストンのストロークエンドにおいてハウジングの一部に当接して移動する検知部材と、(b)ピストンにそのピストンの両側の液圧を互いに連通させる状態で形成された連通路と、(c)その連通路に設けられた常閉の開閉弁であって検知部材の移動に伴って開状態となるものとを含むものとすることも可能である。この場合には、検知部材,連通路および常閉の開閉弁が液室連通装置を構成することとなる。
また、図5に示すように、制御シリンダ118に、ピストン組立体50のストロークエンドを検知する検知スイッチ120,122を設ける一方、懸架シリンダの一種としてのショックアブソーバ130を可変絞り装置132を備えたものとすることができる。可変絞り装置132はよく知られたものであるため、詳細な図示および説明は省略するが、例えば、電動モータを駆動源とし、電気信号に基づいて絞り装置の絞りを変更し、ショックアブソーバ130の減衰力を制御することができるものとされる。すなわち、検知スイッチ120,122と、可変絞り装置132と、検知スイッチ120,122の出力信号に応じて可変絞り装置132を制御する制御装置134とにより、作動容易化装置が構成されるのである。
本実施例においては、ピストン組立体50の作動量が小さい状態における作動は前記実施例と同じであるが、ピストン組立体50がストロークエンドに達したことが検知スイッチ120または検知スイッチ122により検知されると、その検知信号に応じて制御装置134が可変絞り装置132を、それまでより絞りの弱い状態に移行させる。すなわち、作動シリンダ118の作動可能な状態では、可変絞り装置132が比較的絞りの強い状態、すなわち比較的大きい減衰力を発生させる状態にされていても、1輪乗上げ時や対角車輪同相移動時には、車輪の軽快な昇降が可能なのであるが、ピストン組立体50がストロークエンドに達して制御シリンダ118が作動不能になれば、車輪の軽快な昇降が許されなくなる。そこで、本実施例においては、上記のように、可変絞り装置132が絞りの弱い状態に移行させられ、乗り心地が悪くなることが抑制される。
以上の説明から明らかなように、本実施例の車両懸架システムにおいては、4つの懸架シリンダとしての4つのショックアブソーバ130が、減衰力を変更する減衰力変更装置を備えたものとされており、作動容易化装置が、検知装置の一例である検知スイッチ120,122によるストロークエンド検知に応じて減衰力変更装置に減衰力を低下させる減衰力制御装置(制御装置134)を含むものとされている。換言すれば、制御装置134が、検知装置のストロークエンド検知に応じて、懸架シリンダの作動を容易化するものとされているのである。
本実施例において、ショックアブソーバ150〜156を可変絞り装置132を内蔵したものとする代わりに、各ショックアブソーバに複数のアキュムレータを接続し、それら複数のアキュムレータのショックアブソーバとの連通状態を切り換える電磁制御弁を設けることも可能である。
上記各実施例においては制御シリンダ48,118が3つのピストンにより4つの液室が形成されるものとされていたが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではない。例えば、前記特許文献1に記載されている2つのピストンと1つの仕切壁とにより4つの液室が形成されるものに本発明を適用することも可能である。
また、図7に示すように、1つのピストンにより2つの液室が形成されるものに本発明を適用することも可能である。図7において、前後左右4つの車輪に対応するショックアブソーバ150、152,154,156の左側にあるもの同士、および右側にあるもの同士がそれぞれ制御シリンダ160,162および個別通路166,168,170,172により互いに接続されている。制御シリンダ160,162は、それぞれシリンダハウジング180およびピストン182を備え、シリンダハウジング180の内周面の、ピストン182のストロークエンドにおいてピストン182と嵌合する部分には、それぞれ連通溝184が形成されている。ピストン182は、常には、両側に配設された弾性部材としての圧縮コイルスプリング186,188により中立位置に保たれている。また、ショックアブソーバ150〜156に対してアキュムレータ192,194,196,198が設けられている。
本車両懸架システムにおいては、ローリング時には制御シリンダ160,162が作動せず、ローリングが良好に抑制される。それに対し、1輪乗り上げ時や対角輪同相移動時には、制御シリンダ160,162の作動により、車輪の比較的軽快な昇降が許容される。そして、いずれかの制御シリンダ160,162においてピストン182がストロークエンドに達した後は、連通溝184によりピストン182の両側の液室、すなわち、左側および右側のショックアブソーバ同士が互いに連通させられるため、ピストン182がストロークエンドに達したにもかかわらず、ショックアブソーバ150と154、およびショックアブソーバ152と156の軽快な作動が許容され、連通溝184がない場合に比較して制御シリンダ160,162を小型化し得る。
本実施例において、ショックアブソーバ150〜156を振動減衰機能を有しない液圧シリンダに変更し、代わりに、アキュムレータ192,194,196,198の接続通路に絞りあるいは可変絞り装置を設けることも可能である。
本発明のさらに別の実施例を図8に示す。本実施例は、制御シリンダのピストンがストロークエンドに達した後における懸架シリンダの作動を容易化する作動容易化装置と、制御シリンダのピストンがストロークエンドに達したことを検知する検知装置とに特徴を有している。同一の部分には、同一の符号を付して説明を省略し、特徴的な部分のみを以下説明する。
4つの懸架シリンダとしてのショックアブソーバ150,152,154,156が、個別通路40,42,44,46により制御シリンダ48に接続されているのであるが、個別通路40,42はバイパス通路202により、個別通路44,46はバイパス通路204によりそれぞれ接続されている。そして、バイパス通路202,204の各々には、電磁開閉弁206,208が設けられている。これら電磁開閉弁204,206はいずれも、常にはバイパス通路206,208を遮断しているが、制御シリンダ48のピストン組立体50がストロークエンドに達したとき、バイパス通路206,208を連通状態とする。
なお、「制御シリンダ48のピストン組立体50がストロークエンドに達したとき」といっても、必ずしも、ピストン組立体50が物理的にそれ以上移動できなくなるストロークエンドに達したときである必要はない。設計上、ストロークエンドと定められている位置でよいのである。ただし、ローリングやピッチングを確実に抑制するためには、ピストン組立体は制御シリンダのハウジング内で或程度の移動を許容されることが必要であり、その要求を満たしつつ制御シリンダを小型化するために、設計上のストロークエンドは、車両懸架システムの作動に支障が生じない範囲で、できる限り物理的なストロークエンドに近い位置に設定されることが望ましい。このことは、ピストン組立体がストロークエンドに達したことが直接検出されない本実施例において特に意義のあることであるが、他の実施例にも当てはまる。
制御シリンダ48のピストン組立体50が前記ストロークエンドに達したことは、ショックアブソーバ150〜156の各々に対応する位置に設けられた4つの車高センサ212と、制御装置214とにより検出される。制御シリンダ48のピストン組立体50の作動ストロークと、各ショックアブソーバ150〜156の作動ストロークとはほぼ一対一に対応しており、ショックアブソーバ150〜156の作動ストロークと車高変化とも一対一に対応しているため、4つの車高センサ212の検出結果に基づいて制御装置214は制御シリンダ48のピストン組立体50がストロークエンドに達したことを推定することができる。例えば、車両が水平な路面上に停止しているか、水平な路面上を一定速度で直進走行している状態を標準状態とし、その標準状態における4つの車高センサ212による検出車高を基準車高とし、標準状態において制御シリンダ48のピストン組立体50をシリンダハウジング52の中央に位置させておく。この状態から、例えば、左前輪と右後輪とが共に上昇するアーティキュレーションが発生して、ショックアブソーバ150,156が収縮すれば、ピストン組立体50が図8において右方へ移動し、やがてストロークエンドに達する。その際、ショックアブソーバ150,156のストロークが車高センサ212による検出車高の変化量として検出され、この変化量に基づいて制御装置214がピストン組立体50がストロークエンドに達したことを検出する。
制御装置214は、ピストン組立体50がストロークエンドに達したと推定した場合に、電磁開閉弁206,208に電流を供給し、開状態とする。そのため、通常であればピストン組立体50が物理的なストロークエンドで停止し、それ以後は左前輪および右後輪の上昇が、絞り32の減衰機能により強く抑制されることになるのであるが、本実施例においてはそれまで通り軽快に上昇し続けることができる。制御シリンダ48を、ピストン組立体50のストロークが比較的小さい小型のものとしつつ、車輪の大きなストロークの昇降を許容することができ、不整地を走行する車両に特に好適な車両懸架システムが得られるのである。
なお、電磁開閉弁206,208は、車両が標準状態にある状態で開状態とすることにより、左右の車輪に対応するショックアブソーバ内の液圧を均等にするためにも利用し得る。
以上の説明から明らかなように、電磁開閉弁206,208が連通装置として機能し、バイパス通路202,204と共に作動容易化装置を構成している。また、制御装置214が、車高センサにより検出された車高に基づいて制御シリンダのピストンがストロークエンドに達したことを推定するストロークエンド推定装置を構成しており、その制御装置214が車高センサ212と共同して制御シリンダのピストンがストロークエンドに達したことを検知する検知装置を構成している。
なお、ローリングモーメント,ピッチングモーメントが作用した場合には、制御シリンダ48においてピストン組立体50に作用する液圧に基づく力が釣り合い、制御シリンダ48はないに等しいこととなって、各ショックアブソーバ150〜156に大きい減衰力が生じ、ローリングおよびピッチングの発生が良好に抑制される。
上記実施例においては、連通装置としての電磁開閉弁202,204が、左右前輪に対応するショックアブソーバ150,152を、制御シリンダ48をバイパスして接続するバイパス通路202,204に設けられていたが、左側および右側の前輪と後輪とに対応するショックアブソーバ150,154(152,156)を、制御シリンダ48をバイパスして接続するバイパス通路を設け、そのバイパス通路に連通装置を設けることも可能である。要するに、2つ以上の懸架シリンダのうち、制御シリンダの1つ以上のピストンに互いに逆向きに液圧を作用させる2つの懸架シリンダ同士を、制御シリンダをバイパスして接続するバイパス通路を設け、そのバイパス通路に、常にはそのバイパス通路を遮断しているが、制御シリンダのピストンがストロークエンドに達したとき連通させる連通弁等の連通装置を設けるのである。
なお、上記「制御シリンダの1つ以上のピストンに互いに逆向きに液圧を作用させる」とは、ピストンが1つである場合には、そのピストンに互いに逆向きに液圧を作用させることであり、上記実施例におけるように、制御シリンダが複数のピストンが互いに連結されたピストン組立体を備える場合には、そのピストン組立体に互いに逆向きに液圧を作用させることである。
本発明のさらに別の実施例を図9に示す。本実施例は、図1の実施例において、制御シリンダ48のピストン組立体50がストロークエンドに達したことを検出する検出装置を設けるとともに、作動容易化装置を変更したものである。検出装置は、例えば、上記図8の実施例における検出装置としたり、図5に示した検出装置としたりすることができる。同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、以下異なる部分のみを説明する。
本実施例の作動容易化装置は、電磁方向切換弁222,224とそれらを制御する制御装置226とにより構成されている。例えば、左前輪と右後輪とが共に上昇するアーティキュレーションが生じ、ピストン組立体50がストロークエンドに達した場合には、検出装置の検出に応じて制御装置226が電磁方向切換弁222,224に電流を供給して、図9に示す第一位置(ノーマル位置)から反対側の第二位置(作動位置)に切り換える。すると、それまでピストン組立体50を左方へ移動させていた制御シリンダ48からショックアブソーバ10,16に向かう作動液の流れが、ピストン組立体50を右方へ移動させる状態となる。そして、このピストン組立体50の右方への移動は可能であるため、ショックアブソーバ10,16はそれまで通り収縮を続けることが可能である。やがて、ピストン組立体50が右のストロークエンドに達すれば、検出装置の検出に応じて制御装置226が電磁方向切換弁222,224への電流供給を停止し、電磁方向切換弁222,224が第9図に示す第一位置に復帰し、ピストン組立体50は再び左方への移動を開始する。このように、本実施例においては、必要に応じて、電磁方向切換弁222,224への電流の供給と停止とが繰り返され、ショックアブソーバ10,16は限りなく収縮し続けることが可能である。制御シリンダ48を、ピストン組立体50のストロークが比較的小さい小型のものとしつつ、車輪の大きなストロークの昇降を許容することができるのである。ただし、電磁方向切換弁222,224の切換えが繰り返されることは不可欠ではなく、少なくとも1回切り換えられれば本発明の効果が得られる。
なお、電磁方向切換弁等の接続切換装置を上記実施例の個所に配設することは不可欠ではなく、2つ以上の懸架シリンダのうち、制御シリンダの1つ以上のピストンに互いに逆向きに液圧を作用させる2つの懸架シリンダと、制御シリンダの2つ以上の液室の2つとの接続状態を互いに反転させ得る状態で配設すればよい。
また、上記連通装置や接続切換装置は、必ずしも電磁弁とする必要はなく、例えば、制御シリンダの1つ以上のピストンのストロークエンドへの移動に機械的に連動して作動する弁としたり、パイロット圧式弁としたりすることも可能である。また、方向切換弁を2つの開閉弁の組合わせとするなど、複数の弁等の組合わせとすることも可能である。
また、上記各実施例においては、懸架シリンダが、ピストンに絞り等減衰装置が設けられたショックアブソーバとされていたが、ピストンには減衰装置が設けられない液圧シリンダとするこもの可能である。その場合、液圧シリンダに減衰装置を介してアキュムレータを接続する等によって、液圧シリンダにアブソーバ機能を持たせてもよく、持たせなくてもよい。また、制御シリンダに外力を付与して制御シリンダの作動を制御する外力付与装置を接続してもよい。
さらに付言すれば、以上の説明で「作動容易化装置」と称したものは、懸架シリンダの作動特性を、制御シリンダの1つ以上のピストンがストロークエンドに達した後も、達する前と同じに保つか、あるいは変化が小さい状態に保つ作動特性変化抑制装置であると考えることもできる。
その他、上記複数の実施例の各々の構成要素を他の実施例の構成要素と置換して採用することをはじめ、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
本発明の一実施例である車両懸架システムを概念的に示す図である。 上記車両懸架システムにおける制御シリンダの正面断面図である。 上記制御シリンダのシリンダハウジングの図2におけるA−A断面図である。 上記制御シリンダの機能を説明するための図である。 本発明の別の実施例である車両懸架システムにおける制御シリンダの正面断面図である。 上記別の実施例におけるショックアブソーバの一つと制御装置とを概念的に示す図である。 本発明のさらに別の実施例である車両懸架システムを概念的に示す図である。 本発明のさらに別の実施例である車両懸架システムを概念的に示す図である。 本発明のさらに別の実施例である車両懸架システムを概念的に示す図である。
符号の説明
10〜16:ショックアブソーバ 40〜46:個別通路 48:制御シリンダ 50:ピストン組立体 52:シリンダハウジング 60:第一ピストン 62:第二ピストン 64:第三ピストン 66,68:連結ロッド 70:第一液室 72:第二液室 74:第三液室 76:第四液室 118:制御シリンダ 102,104,106,108,110,112:連通溝 120,122:検知スイッチ 130:ショックアブソーバ 132:可変絞り装置 134:制御装置 150,152,154,156:ショックアブソーバ 160,162:制御シリンダ 166,168,170,172:個別通路 180:シリンダハウジング 182:ピストン 184:連通溝 186,188:圧縮コイルスプリング 192,194,196,198:アキュムレータ 202,204:バイパス通路 206,208:電磁開閉弁 212:車高センサ 214:制御装置 222,224:電磁方向切換弁 226:制御装置

Claims (8)

  1. 2つ以上の車輪の各々に対応した車輪側部材と車体側部材との間にそれぞれ設けられる2つ以上の懸架シリンダと、
    ハウジング内に1つ以上のピストンが液密かつ摺動可能に配設され、その1つ以上のピストンの移動に伴って容積が変化する2つ以上の液室が形成された制御シリンダと、
    その制御シリンダの前記2つ以上の液室の各々と前記2つ以上の懸架シリンダの液室の各々とをそれぞれ接続する接続通路と、
    前記制御シリンダのピストンがストロークエンドに達した後における前記懸架シリンダの作動を容易化する作動容易化装置と
    を含む車両懸架システム。
  2. 前記作動容易化装置が、前記制御シリンダの前記1つ以上のピストンのストロークエンドにおいて、その1つ以上のピストンの少なくとも一部のものの両側の液室を互いに連通させる液室連通装置を含む請求項1に記載の車両懸架システム。
  3. 前記液室連通装置が、前記ハウジングの内周面の前記ストロークエンドにおいて前記少なくとも一部のピストンと嵌合する部分に、そのピストンの両側の液室を互いに連通させる長さで形成された連通溝を含む請求項2に記載の車両懸架システム。
  4. 前記作動容易化装置が、
    前記2つ以上の懸架シリンダのうち、前記制御シリンダの前記1つ以上のピストンに互いに逆向きに液圧を作用させる2つの懸架シリンダ同士を、前記制御シリンダをバイパスして接続するバイパス通路と、
    そのバイパス通路に設けられ、常にはそのバイパス通路を遮断しているが、前記制御シリンダのピストンが前記ストロークエンドに達したとき連通させる連通装置と
    を含む請求項1に記載の車両懸架システム。
  5. 前記作動容易化装置が、前記2つ以上の懸架シリンダのうち、前記制御シリンダの前記1つ以上のピストンに互いに逆向きに液圧を作用させる2つの懸架シリンダと、前記制御シリンダの前記2つ以上の液室の2つとの接続状態を、前記制御シリンダのピストンが前記ストロークエンドに達したとき互いに反転させる接続切換装置を含む請求項1に記載の車両懸架システム。
  6. 前記作動容易化装置が、前記制御シリンダのピストンが前記ストロークエンドに達したことを検知する検知装置を含み、その検知装置のストロークエンド検知に応じて、前記懸架シリンダの作動を容易化するものである請求項1,2,4,5のいずれかに記載の車両懸架システム。
  7. 前記2つ以上の懸架シリンダの少なくとも一部のものが、減衰力を変更する減衰力変更装置を備えたものであり、前記作動容易化装置が、前記検知装置のストロークエンド検知に応じて前記減衰力変更装置に減衰力を低下させる減衰力制御装置を含む請求項6に記載の車両懸架システム。
  8. 前記検知装置が、
    前記2つ以上の懸架シリンダの少なくとも一部のものに対応する位置における車高を検出する車高センサと、
    その車高センサにより検出された車高に基づいて前記制御シリンダのピストンが前記ストロークエンドに達したことを推定するストロークエンド推定装置と
    を含む請求項6または7に記載の車両懸架システム。
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