JP2006159888A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 商用交流電源に異常がある場合に適正な対応策を講ずる。
【解決手段】 印刷装置において、当該印刷装置に対する商用交流電源の入力をオン、オフするスイッチと、商用交流電源の電源電圧の状態を監視する監視手段と、監視される電源電圧の状態が所定レベル状態の範囲を超える場合に電源異常を検出する検出手段(S2,S5,S6,S11,S12)と、電源異常が検出された場合に電源異常に関する警告を発する警告手段(S9,S10,S13,S14)と、を備えることで、ユーザとしては使用している商用交流電源に異常にあることを確実に知ることができ、当該製品が破損したとしても破損した理由が明確になり、電源使用環境を変更し再発防止を図る等の適正な対応策を採ることができるようにした。
【選択図】 図5

Description

本発明は、孔版印刷装置等の印刷装置に関する。
一般に、各種OA、電気機器は、商用交流電源の電源電圧を入力させることにより当該機器の機能を発揮させるようにしている。
ところが、商用交流電源は不安定であることが多々ある。特に、国によっては電源事情が極めて不安定なこともある。例えば、発明者らの独自の調査によれば、中国市場において、定格電圧220Vであるにもかかわらず410V以上の高電圧が供給されてしまうことが時折観測され、OA、電気機器等の適用機器が破損している事実が確認されている。また、同時に瞬間的に電源が落ちてしまう現象(瞬断)も頻繁に発生し、これらの2つの現象が同時に発生することで、さらに不安定な不測の事態となっている。
この点、従来にあっては、印刷装置の例で、入力電圧の範囲が上述のように400Vを超える異常電圧が入力された場合には、当該製品(印刷装置)が安全に破損するような対策を施しているに過ぎない。
特開2003−341211
即ち、従来技術においては、入力電源電圧が瞬間的に停止する状態、つまり、瞬断すると、その瞬断時間によっては当該製品の電源がオフしてしまい、また、入力電源電圧が定格電圧よりも異常に高い高電圧になると、当該製品が破損してしまう、という状態となる。
このような場合、ユーザとしては、当該製品(印刷装置)が破損するまで使用電源の異常に気づかないことが多いだけでなく、当該製品が破損しても当該製品自体の異常によるものと思い、使用電源の異常には気づかないことが多い。この結果、電源に異常がある場合であっても、同じ電源環境で再び修理後の当該製品又は代替製品を使用してしまうケースもあり、同じ不具合(電源異常による製品破損等)を引き起こしてしまう。
また一般に、この種の製品は、入力電圧範囲がAC280V程度以下であれば、破損することがないように設計されているが、上述したように400Vを超えるような異常な高電圧が供給された場合には、大抵の場合、コンデンサの破裂(爆音)となり、液漏れを起こし、異極間ショートとなるため、安全装置(ヒューズ、ブレーカ等)が働いて停止するため、安全に停止させることはほぼ不可能である。
なお、特許文献1には、製版動作中における電源遮断に際して、装置が各動作のうちのどの時点で停止したかを記憶し、電源再投入時において当該記憶された時点から動作を再開させるようにした孔版印刷装置が記載されている。しかしながら、このような特許文献1に記載された技術は、上述した問題に対して解決策を提供するものではない。
本発明の目的は、商用交流電源に異常がある場合に適正な対応策を講ずることである。
請求項1記載の発明は、印刷装置において、当該印刷装置に対する商用交流電源の入力をオン、オフするスイッチと、前記商用交流電源の電源電圧の状態を監視する監視手段と、監視される前記電源電圧の状態が所定レベル状態の範囲を超える場合に電源異常を検出する検出手段と、電源異常が検出された場合に電源異常に関する警告を発する警告手段と、を備える。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間、表示部にその旨の全面警告表示を行なわせる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間、ブザーを鳴らし続ける。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間、発光素子を点滅させる。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間に、予め設定されている所定のアドレス宛にその旨の警告メールを送信する。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間に、オンライン接続されていたホスト機の画面上でその旨の警告表示を行なわせる。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間に、オンライン接続されている所定のウエブ(WEB)上でその旨の警告表示を行なわせる。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、前記所定レベル状態の範囲として、定格しきい値レベルに対して許容範囲レベルが設定自在であり、前記検出手段は、監視される前記電源電圧の状態が定格しきい値レベル状態の範囲を超えるが前記許容範囲レベル状態の範囲内の場合には前記スイッチのオフを要しないレベルの電源異常として検出し、前記警告手段は、前記電源異常が検出された場合に、表示部にその旨の全面警告表示を行なわせる。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の印刷装置において、前記全面警告表示に関するユーザ確認の指示を受け付ける手段を有し、前記警告手段は、ユーザ確認の指示を受けた場合には、前記表示部の通常画面上での部分的な警告表示に切り換える。
請求項10記載の発明は、請求項8記載の印刷装置において、前記警告手段は、前記検出手段により前記電源電圧の状態が定格しきい値レベル状態の範囲内に復帰したことが検出された場合には、前記表示部の通常画面上での部分的な警告表示に切り換える。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の印刷装置において、前記警告手段による全面警告表示時及び部分的な警告表示が行なわれている間、ユーザによる操作を不可能とする手段を備える。
請求項12記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、前記警告手段は、電源異常に伴う前記スイッチのオフ後の電源再投入時に、表示部に電源異常の旨の全面警告表示を行なわせる。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の印刷装置において、前記全面警告表示に関するユーザ確認の指示を受け付ける手段を有し、前記警告手段は、ユーザ確認の指示を受けた場合には、前記表示部の通常画面上での部分的な警告表示に切り換える。
請求項14記載の発明は、請求項12記載の印刷装置において、前記警告手段による全面警告表示時が行なわれている間、ユーザによる操作を不可能とする手段を備える。
請求項15記載の発明は、請求項12記載の印刷装置において、不揮発性メモリと、前記検出手段により電源異常が検出された場合には前記スイッチのオフに先立ち前記不揮発性メモリに電源異常検出の際の機器設定状態情報を格納させる格納手段と、を有し、前記警告手段は、電源異常に伴う前記スイッチのオフ後の電源再投入時に、前記不揮発性メモリに格納された機器設定状態情報に応じた設定状態に機器設定を復旧させる。
請求項16記載の発明は、請求項12記載の印刷装置において、不揮発性メモリと、前記検出手段により電源異常が検出された場合には前記スイッチのオフに先立ち前記不揮発性メモリに電源異常検出の際の機器設定状態情報を格納させる格納手段と、機器の設定を通常設定とするか電源異常検出時の設定に復旧させるかに関するユーザの指示を受け付ける手段と、を有し、前記警告手段は、電源異常に伴う前記スイッチのオフ後の電源再投入時に、機器の設定を通常設定とするとのユーザ指示が受け付けられた場合には機器設定を通常設定にし、機器の設定を電源異常検出時の設定に復旧させるとのユーザ指示が受け付けられた場合には前記不揮発性メモリに格納された機器設定状態情報に応じた設定状態に機器設定を復旧させる。
請求項17記載の発明は、請求項15又は16記載の印刷装置において、前記全面警告表示に関するユーザ確認の指示を受け付ける手段を有し、前記警告手段は、ユーザ確認の指示を受けた場合には、前記前面警告表示を部分的な警告表示に切り換える。
請求項18記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段と、不揮発性メモリと、前記検出手段により電源異常が検出された場合には前記スイッチのオフに先立ち前記不揮発性メモリに電源異常情報を格納させる格納手段と、を有し、前記警告手段は、電源異常に伴う前記スイッチのオフ後の電源再投入時に前記不揮発性メモリに格納された電源異常情報に基づき電源に関する警告表示を行なわせる。
請求項19記載の発明は、請求項18記載の印刷装置において、前記警告手段は、電源再投入時に予め設定されている所定の操作をした場合にのみ電源に関する警告表示を行なわせる。
請求項20記載の発明は、請求項19記載の印刷装置において、前記電源に関する警告情報には、少なくとも異常検出時間、異常の種類、電圧値の情報を含む。
請求項21記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、前記警告手段は、発光素子の発光状態を変化させることにより警告を発する。
請求項22記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、前記警告手段は、音声出力装置による音声出力により警告を発する。
請求項23記載の発明は、請求項1ないし22の何れか一記載の印刷装置において、画像データに基づきマスタ原紙を製版し版胴に巻き付けるとともに前記マスタ原紙を所定長さに切断する製版部を備える。
請求項1ないし23記載の発明によれば、商用交流電源の電源電圧の状態を監視し、所定レベル状態の範囲を超える場合には電源異常として検出し、電源異常が検出された場合には警告手段により電源異常に関する警告を発するので、ユーザとしては使用している商用交流電源に異常にあることを確実に知ることができ、当該製品が破損したとしても破損した理由が明確になり、電源使用環境を変更し再発防止を図る等の適正な対応策を採ることができる。
請求項2ないし7記載の発明によれば、電源異常が検出された場合には、即座に電源遮断手段によってスイッチをオフさせて電源を遮断させるので、電源異常に伴う当該製品の破損を防止することもできる。特に、請求項5ないし7記載の発明によれば、電源異常に伴い電源が遮断された場合、ユーザは当該印刷装置のそばに居なくてもメールやホスト機の画面上或いはウエブを通じて即座に知ることができ、その理由を知ることもできる。
請求項8ないし11記載の発明によれば、電源異常を検出するための所定レベル状態に関して、許容範囲レベルを持たせているので、スイッチのオフによる電源遮断を要しないレベルでの電源異常の検出も可能であり、実情に即した融通性の高い対処が可能となり、この場合でも電源異常には違いないので電源異常に関する警告を発することで、ユーザに電源異常を確実に知らせてより安定した電源使用環境への変更を促し再発防止を図る等の適正な対応策を採らせることができる。
請求項12ないし20記載の発明によれば、電源異常に伴うスイッチのオフ後の電源投入時にも電源異常に関する警告を発することで、ユーザに前回電源異常があった旨を確実に知らせてより安定した電源使用環境への変更を促し再発防止を図る等の適正な対応策を採らせることができる。
請求項15ないし17記載の発明によれば、電源異常に伴うスイッチのオフ後の電源再投入時に、電源異常検出の際の機器設定状態に機器の設定状態を復旧させることができ、したがって、そのための作業の省力化を図ることができる。
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態の印刷装置は、孔版印刷装置への適用例を示し、図1にその孔版印刷装置の全体構成の概略縦断正面図を示す。
ここで、孔版印刷装置の基本的構造は周知であるので、簡単に説明する。この孔版印刷装置は、ADF1を備えたスキャナ部2、製版部3、印刷部4、排版部5、給紙部6、排紙部7等により構成されている。
スキャナ部2は、原稿(図示せず)の画像を光学的に読み取るデジタルスキャナとしての構造を有する。製版部3は、スキャナ部2で読み取った画像データに応じてロール状のマスタ原紙をサーマルヘッドで熱溶融穿孔することによりマスタ8を製版するとともに印刷部4の版胴9に対して送り出し、この版胴9の外周面に巻き付け、その後端部をカッタ(図示せず)により所定長さに切断する。
印刷部4は、軸回りに回転駆動されてその外周面にマスタ8が巻き付けられる多孔性円筒状の版胴9、この版胴9の外周面に接離する位置に移動自在に設けられたプレスローラ10、版胴9の内部に設けられたインキ供給部(図示せず)等により構成されている。この印刷部4では、マスタ8が巻き付けられた版胴9とプレスローラ10とにより給紙部6から給紙された用紙11を挟持し、このときに、インキ供給部から版胴9内に供給されているインキをマスタ8の穿孔部分から滲み出させて用紙11に転写させることにより印刷を行う。
排版部5は、所定枚数の印刷が終了して不要になった使用済みのマスタ8を版胴9の外周面から剥がし、剥がしたマスタ8を収納する構造である。
給紙部6は、給紙台12と、給紙台12上にスライド自在に取り付けられた左右一対の給紙サイドフェンス13等を備えた構造で、給紙台12上に積層状態で載置された用紙11を分離給紙して版胴9とプレスローラ10との間に導く構造である。ここに、この給紙部6は、昇降機構(図示せず)を介してDCモータ(図示せず)により昇降自在に設けられており、最下位位置では装置本体側に畳める構造とされている。版胴9とプレスローラ10との間に導かれて印刷が行われた用紙11は、吸着搬送部14により吸着搬送され、排紙部7に排紙される。給紙部6と排紙部7との間には、用紙11が搬送される搬送経路15が形成されている。搬送経路15上には特に図示しないが用紙11の搬送状態を検出する複数のジャム検知センサが配設されている。
排紙部7は、排紙台16と、この排紙台16上にスライド自在に取り付けられた左右一対の排紙サイドフェンス17と、1個のエンドフェンス18とを備えた構造である。
図2に、本実施の形態の孔版印刷装置に設けられている操作パネル21の平面図を示す。この操作パネル21には、後述する警告メッセージ等のような各種の情報を文字や絵柄で表示するタッチパネル構造のLCD22、スキャナ部2による画像読取及び製版部3におけるマスタ8の製版を開始させる製版キー23、印刷部4による印刷を開始させる印刷キー24、試しプリントキー25、ストップキー26、テンキー27、モード設定キー28等が設けられている。
次に、本実施の形態の孔版印刷装置の電源系の概略構成例を図3のブロック図に示す。本実施の形態の孔版印刷装置は、商用交流電源(AC入力)を入力電源とするものであり、商用交流電源に対してはその入力をオン、オフするためのスイッチである電源スイッチ31(リレー接点等でもよい)を介して電源装置32が接続された電源回路33が設けられている。この電源装置32は入力された商用交流電源の電源電圧に基づき前述したモータ等の各部の負荷34に対する駆動電圧を生成したり、各制御部に対する5V,24V等の直流電圧を生成したりする機能を持つもので、本実施の形態では、商用交流電源の電源電圧により充電されることにより電源スイッチ31がオフされた場合でも数秒間程度の電圧出力を確保できる容量を持つ充電器としてのキャパシタ35を備えている。このような電源回路33において、商用交流電源の電源電圧の状態を監視する機能や電源スイッチ31を自動的にオフさせる機能を持たせた制御回路36が設けられている。この制御回路36は電源装置32から直流電圧の供給を受けて動作する。
一方、I/O制御部等を介して前述した各部の負荷34の動作を制御したりする機械制御CPU37が機械制御基板38に搭載して設けられている。この機械制御CPU37も電源装置32から直流電圧の供給を受けて動作するもので、図示しないROM、RAMとともに当該孔版印刷装置全体の制御を受け持つマイクロコンピュータとして機能する。このような機械制御CPU37には、不揮発性メモリとしてのバックアップRAM39が接続されている他、シリアル通信により操作パネル21が接続され、さらに、制御回路36から電源電圧の監視状態に関する出力信号が入力されるように接続されている。
ここに、制御回路36から機械制御CPU37に与えられる電源監視信号としては、上限定格しきい値信号a、下限定格しきい値信号b、上限異常電圧しきい値信号c、下限異常電圧しきい値信号dの4種類の信号(Hレベル又はLレベル)が割当てられている。
図4を参照してしきい値レベルとこれらの信号について説明する。まず、当該孔版印刷装置で使用する商用交流電源の定格電圧領域を規定するのが、上限定格しきい値Va〜下限定格しきい値Vbである。これらの定格しきい値Va,Vbは定格値に対して約±10%の値として規定されている。さらに、上限異常電圧しきい値Vc、下限異常電圧しきい値Vdは定格電圧領域に対して当該孔版印刷装置が破損したりしない範囲として余裕を見込んで任意に設定されたレベル値である。従って、本実施の形態では、しきい値Vb〜Vaを超える範囲がそのまま電源異常ではなく、しきい値Vd〜Vcを超える範囲が電源異常として機械制御CPU37により検出されるように設定されている。しきい値Vd〜Vcの値としては、例えば、日本では85〜150V、中国では180〜300Vの如く設定される。
このような条件下に、上限定格しきい値信号aは、検出電圧が上限定格しきい値Vaより上がるとHレベルからLレベルに切り替わり、逆に、検出電圧が上限定格しきい値Va以下であればLレベルからHレベルに切り替わる。また、下限定格しきい値信号bは、検出電圧が下限定格しきい値Vbより下がるとHレベルからLレベルに切り替わり、逆に、検出電圧が下限定格しきい値Vb以上であればLレベルからHレベルに切り替わる。上限異常電圧しきい値信号cは、検出電圧が上限異常電圧しきい値Vcより上がるとHレベルからLレベルに切り替わり、逆に、検出電圧が上限以上電圧しきい値Vc以下であればLレベルからHレベルに切り替わる。また、下限異常電圧しきい値信号dは、検出電圧が下限異常電圧しきい値Vdより下がるとHレベルからLレベルに切り替わり、逆に、検出電圧が下限異常電圧しきい値Vd以上であればLレベルからHレベルに切り替わる。
従って、機械制御CPU37は、制御回路36から入力されるこれらの信号a〜dに基づき、上限異常電圧しきい値信号c又は下限異常電圧しきい値信号dの何れかがLレベルになった場合には、電源異常を検出する(検出手段の機能)。より具体的には、上限異常電圧しきい値信号cがLレベルの場合には装置破損のおそれのある高電圧側の電源異常、下限異常電圧しきい値信号dがLレベルの場合には電源瞬断のおそれのある低電圧側の電源異常として検出可能とされている。さらには、機械制御CPU37は、上限異常電圧しきい値信号c、下限異常電圧しきい値信号dがHレベルの状態であっても、上限定格しきい値信号a又は下限定格しきい値信号bの何れかがLレベルになった場合には、電源スイッチ31のオフを要しないレベルの電源異常(以下、「低レベルの電源異常」と称する)を検出する(検出手段の機能)。
このような構成において、商用交流電源の状況に基づき機械制御CPU37により実行される動作制御例を図5に示す概略フローチャート並びに図6ないし図12に示すサブルーチンを参照して説明する。この処理は、例えばユーザがメインスイッチを投入し商用交流電源の電源がオンされることにより開始される(ステップS1)。そして、通常は前回は異常電源でオフしたのではないので(S2のN)、製版キー23又は印刷キー24が押下されるのを待つ(S3)。製版キー23又は印刷キー24が押下されれば(S3のY)、製版又は印刷のための前処理を行い(S4)、制御回路36から与えられる信号a〜dに基づき機械動作中に上述したような電源異常、或いは、低レベルの電源異常があるか否かをチェックする(S5,S6)。何れの異常もなければ(S5のN,S6のN)、製版又は印刷のための後処理を行う(S7)。ちなみに、後述するようなバックアップRAM39の電源異常情報及び低レベルの電源異常情報は、電源異常なく実動作が行われた場合にクリアされる(S8)。
一方、信号c又は信号dがLレベルとなる電源異常が検出された場合には(S5のY)、異常処理1が実行される(S9)。この異常処理1としては、図6に示すように、まず、バックアップRAM39に電源異常の旨(Lレベルとなった信号の種類c又はd等)を書き込む(S21)とともに、制御回路36を通じて電源スイッチ31をオフさせて商用交流電源の入力を即座に遮断させる(S23)。この電源スイッチ31のオフに先立ち、操作パネル21のLCD22を通じて電源異常に関する警告表示として全面警告表示を行わせる(S22)。図13はこの場合の全面警告表示の一例として、「機械を使用している環境で電源異常の可能性がありますので電源を落とします」なるメッセージ例を示す。併せて、電源スイッチ31のオフ後に、ここでは当該孔版印刷装置が製版又は印刷の動作中であるので、キャパシタ35に充電された充電電圧を利用して当該孔版印刷装置を完全に電源オフさせてよい状態に移行させる電源オフに伴う後処理を実行させる(S24)。例えば、製版部3においてマスタ原紙にサーマルヘッドにより穿孔製版中に電源異常が検出された場合であれば、電源スイッチ31のオフに伴いサーマルヘッドによる穿孔製版動作を瞬時に停止させるとともに、製版部3のカッタはキャパシタ35からの電力供給により稼動させてマスタ原紙の切断動作を実行させて処理を終える。従って、電源異常があった場合、400Vを超える高電圧等に至る前に瞬時に停止させるので、当該孔版印刷装置が破損することなく安全に停止するとともに、停止状態としても、作業途中のマスタ原紙がロール状の本体に繋がったままとはなっておらず、マスタ原紙廃棄処理が容易であり、電源再投入時の無駄な引き出し等のトラブルも生じない。また、商用交流電源の電源電圧の状態を監視し、所定レベル状態の範囲を超える場合には電源異常として検出し、電源異常が検出された場合には電源異常に関する警告として全面警告表示を行なうので、ユーザとしては使用している商用交流電源に異常にあることを確実に知ることができ、当該製品が破損したとしても破損した理由が明確になり、電源使用環境を変更し再発防止を図る等の適正な対応策を採ることができる。
ここに、ステップS5のYの処理が、検出手段の機能として実行される。また、ステップS21の処理が格納手段の機能として実行され、ステップS22の処理が警告手段の機能として実行され、ステップS23の処理が電源遮断手段の機能として実行される。
なお、図6中のステップS22(図7の場合も同様)では、電源異常に関する警告として、LCD22(表示部)にその旨の全面警告表示を行なわせるようにしたが、これに代えて、電源スイッチ31のオフに伴い電源が切れるまでの間、ブザーを鳴らし続けることで警告したり、電源スイッチ31のオフに伴い電源が切れるまでの間、LED等の発光素子を点滅させることで警告したりするようにしてもよい。さらには、当該印刷装置がインターネット等の通信網に接続されている場合には、電源スイッチ31のオフに伴い電源が切れるまでの間に、予め設定されている所定のアドレス宛の端末機器等に電源異常に関する警告メールを送信することで警告したり、当該印刷装置にホスト機がオンライン接続されている場合には、電源スイッチ31のオフに伴い電源が切れるまでの間に、オンライン接続されていた当該ホスト機の画面上でその旨の警告表示(例えば、サービスマンコール)を行なわせることで警告したりするようにしてもよい。
一方、同じ電源異常でも、信号c及び信号dがHレベルで信号a又は信号bがLレベルとなる低レベルの電源異常が検出された場合には(S6のY)、異常処理3が実行される(S10)。この異常処理3としては、図8に示すように、まず、バックアップRAM39に低レベルの電源異常の旨(Lレベルとなった信号の種類a又はb等)を書き込む(S31)とともに、操作パネル21のLCD22を通じて低レベルの電源異常に関する警告表示として全面警告表示を行わせ(S32)、ユーザに電源事情に関する警告を促す。この場合、LCD22では、図14に示すように「機械を使用している環境で電源異常の可能性があります」の如き全面警告メッセージが表示される。これにより、ユーザは電源事情が悪いことを認識でき、電源異常で機械が停止してしまう事態に至るのを未然に防止するのに役立つ。この状態で、図14中に示す「確認キー」(ユーザ確認の指示を受け付ける手段)を押下すると(S33のY)、図15(a)(b)に示す表示が交互になされる(S34)。即ち、図15(a)に示すような通常表示画面と、図15(b)に示すような通常表示画面上での「電源異常で、機械が停止するおそれがあります」の如き1行警告表示のような部分的な警告表示との交互表示による軽い警告表示に切り替えられる。これにより、ユーザは電源スイッチ31がオフしないとしても電源事情が悪いことを認識でき、電源異常で機械が停止してしまう事態に至るのを未然に防止するのに役立つ。
ここに、ステップS6の処理が検出手段の機能として実行され、ステップS31の処理が格納手段の機能として実行され、ステップS32,S34の処理が警告手段の機能として実行される。
なお、異常処理3の処理例としては、例えば図9に示すように、低レベルの電源異常が検出され、全面警告表示を行なわせた後(S32)、引き続き、電源状態を検出し、電源電圧が定格しきいち値レベル状態の範囲内(定格範囲内)に復帰したことが検出された場合には(S35)、図15(a)(b)に示す表示が交互になされる(S34)ようにしてもよい。なお、図9に示す処理例の場合の全面警告表示は、例えば、図16に示すように「機械を使用している環境で電源異常の可能性があります」の如き全面警告メッセージのみの表示、或いは、図17に示すように「サービスコール 故障箇所XXXXXX XX−XXXX−XXXXに問い合わせてください」の如きサービスマンコールによる全面警告メッセージのみの表示とし、図14に示したような「確認」キーを表示させないことでユーザ操作が不可能とされる。これにより、電源異常に対する対応をサービスマン等の専門家に任せることができる。
一方、製版キー23及び印刷キー24が押下されていない状態で(S3のN)、制御回路36から与えられる信号a〜dに基づき上述したような電源異常或いは低レベルの電源異常があるか否かをチェックする(S11,S12)。まず、許容範囲に収まる低レベルの電源異常ではなく、信号c又は信号dがLレベルとなる電源異常が検出された場合には(S11のY)、異常処理2が実行される(S13)。この異常処理2としては、図7に示すように、まず、バックアップRAM39に電源異常の旨(Lレベルとなった信号の種類c又はd等)を書き込む(S21)とともに、制御回路36を通じて電源スイッチ31をオフさせて商用交流電源の入力を即座に遮断させる(S23)。この電源スイッチ31のオフに先立ち、操作パネル21のLCD22を通じて電源異常に関する警告表示として全面警告表示を行わせる(S22)。図13はこの場合の全面警告表示の一例として、「機械を使用している環境で電源異常の可能性がありますので電源を落とします」なるメッセージ例を示す。即ち、異常処理2は異常処理1中のステップS24の処理を除いた処理である。
このように、商用交流電源の電源電圧の状態を監視し、所定レベル状態の範囲を超える場合には電源異常として検出し、電源異常が検出された場合には電源異常に関する警告として全面警告表示を行なうので、ユーザとしては使用している商用交流電源に異常にあることを確実に知ることができ、当該製品が破損したとしても破損した理由が明確になり、電源使用環境を変更し再発防止を図る等の適正な対応策を採ることができる。
ここに、ステップS11のYの処理が、検出手段の機能として実行される。また、ステップS21の処理が格納手段の機能として実行され、ステップS22の処理が警告手段の機能として実行され、ステップS23の処理が電源遮断手段の機能として実行される。
一方、信号c及び信号dがHレベルで信号a又は信号bがLレベルとなる低レベルの電源異常が検出された場合には(S12のY)、前述の異常処理3が実行される。
ところで、当初の電源オンの処理(S1)に戻ると、前回の電源オフ時には電源異常で強制的にオフされたか否かをバックアップRAM39に格納された電源異常情報や低レベル電源異常情報に基づき判断する(S2)。前回電源異常により電源オフした後の電源再投入の場合には(S2のY)、異常処理4が実行される(S14)。この異常処理4としては、図10(a)に示すように、まず、操作パネル21のLCD22を通じて電源異常に関する警告表示として全面警告表示を行わせ(S41)、ユーザに電源事情に関する警告を促す。この場合、LCD22では、図14(a)に示すように「機械を使用している環境で電源異常の可能性があります」の如き全面警告メッセージが表示される。これにより、ユーザは電源事情が悪いことを認識でき、電源異常で機械が停止してしまう事態に至るのを未然に防止するのに役立つ。この状態で、図14(a)中に示す「確認キー」(ユーザ確認の指示を受け付ける手段)を押下すると(S42のY)、図15(a)(b)に示す表示が交互になされる(S43)。即ち、図15(a)に示すような通常表示画面と、図15(b)に示すような通常表示画面上での「電源異常で、機械が停止するおそれがあります」の如き1行警告表示のような部分的な警告表示との交互表示による軽い警告表示に切り替えられる。これにより、前回使用時に電源事情が悪かったことを認識でき、電源異常で機械が停止してしまう事態に至るのを未然に防止するのに役立つ。
図10(b)に示す処理は、異常処理4の別の実施の形態である。操作パネル21のLCD22を通じて電源異常に関する警告表示として全面警告表示を行わせ(S41)、ユーザに電源事情に関する警告を促すまでは図10(a)に示す処理と共通する。この状態で、図14(a)中に示す「確認キー」が押下されると(S42のY)、電源オフ時のパネル設定に戻り、1行警告表示がなされる。つまり、異常処理2でのステップS21の処理又は異常処理3でのステップS31の処理において、バックアップRAM39には、電源異常の旨の他、電源異常検出の際の機器設定状態情報を格納させておく(格納手段)。ここでいう機器設定状態がパネル設定に相当する。電源異常検出の際というのは、ある程度の幅をもった時間を意味し、一例として、電源異常検出時から電源オフ時までの時間範囲は電源異常検出の際に含まれる。図14(a)中に示す「確認キー」が押下されると(S42のY)、バックアップRAM39に格納された電源異常検出の際の機器設定状態情報に応じた設定状態に機器設定を復旧し、操作パネル21のLCD22に一行警告表示を表示させる(ステップS43)。この場合、図15に例示したような警告表示の切り替えを実行しても良い。
図10(c)に示す処理は、異常処理4の更に別の実施の形態である。操作パネル21のLCD22を通じて電源異常に関する警告表示として全面警告表示を行わせ(S41)、ユーザに電源事情に関する警告を促すまでは図10(a)に示す処理と共通する。この状態で、図14(a)中に示す「確認キー」が押下されると(S42のY)、操作パネル21のLCD22に、電源オフ前のパネル設定に戻すかどうかを尋ねる警告表示を行わせる(ステップS43−1)。この警告表示は、一例として、図14(b)に示すような表示である。図14(b)に示すように、ユーザには「はい」と「いいえ」との選択肢が与えられる。ここに、機器の設定を通常設定とするか電源異常検出時の設定に復旧させるかに関するユーザの指示を受け付ける手段の機能が実行される。
図14(b)に例示する警告表示において、ユーザが「はい」を選択すると(S43−2のY)、電源オフ時のパネル設定に戻り、1行警告表示がなされる。つまり、異常処理2でのステップS21の処理又は異常処理3でのステップS31の処理において、バックアップRAM39には、電源異常の旨の他、電源異常検出の際の機器設定状態情報を格納させておく(格納手段)。ここでいう機器設定状態がパネル設定に相当する。電源異常検出の際というのは、ある程度の幅をもった時間を意味し、一例として、電源異常検出時から電源オフ時までの時間範囲は電源異常検出の際に含まれる。図14(b)中に示す「はい」が選択されると(S43−2のY)、バックアップRAM39に格納された電源異常検出の際の機器設定状態情報に応じた設定状態に機器設定を復旧し、操作パネル21のLCD22に「電源異常で、機械が停止するおそれがあります」の如き一行警告表示を表示させる(ステップS43)。この場合、図15に例示したような警告表示の切り替えを実行しても良い。
これに対して、図14(a)に例示する警告表示において、ユーザが「いいえ」を選択すると(S43−2のN)、機器設定が通常設定、つまりデフォルト設定とされ、操作パネル21のLCD22には、通常画面上で、「電源異常で、機械が停止するおそれがあります」の如き一行警告表示を表示させる(ステップS)。この場合、図15に例示したような警告表示の切り替えを実行しても良い。
以上説明した図10(b)又は図10(c)に例示する異常処理4によれば、前回使用時に電源事情が悪かったことをユーザに認識させて電源異常で機械が停止してしまう事態に至るのを未然に防止するのに役立つばかりでなく、電源異常検出の際の機器設定状態に機器の設定状態を復旧させることができ、したがって、そのための作業の省力化を図ることができる。
以上説明したステップS41,S43(S43−3、S43−5)の処理は、警告手段の機能として実行される。
なお、異常処理4としては、図11に示すように、ユーザ操作不可能な状態でのサービスマンコールによる全面警告表示とし(S44、図17表示例参照)、サービスマンによる処理を待つようにしてもよい。
また、異常処理4としては、図12に示すように、電源異常検出により電源が切れた場合の電源再投入時に、予め設定されている所定の操作、例えば、複数の所定キーを押しながら電源を投入する操作をしたか否かをチェックし(S45)、所定の操作を伴わずに単に電源が再投入された場合には(S45のN)、即座に電源スイッチ31を強制的にオフさせる一方(S46)、所定の操作を伴う場合のみ(S45のY)、バックアップRAM39に格納されている電源に関する警告情報を操作パネル21のLCD22に警告表示させる(S47)ようにしてもよい。
図18はこのステップS47による警告表示例を示す操作パネル21のLCD22の表示画面例である。即ち、
「電源異常
検知時間:200X年XX月XX日XX時XX分
異常種類:XXXXX 電圧値:XXX 温度:XXX℃
機械の動作モード:XXXXX 印刷条件:XXXXXXX」
等の警告情報が表示される。ここに、異常種類とは、高電圧、低電圧、瞬断の区別であり、機械の動作モードとは、ADFの使用状況、バンクの使用状況、周辺機の使用状況等であり、印刷条件とは、印刷枚数、製版回数、製版濃度(薄い、普通、濃い)である。
これにより、例えば一般ユーザの場合には、所定の操作を知らないことから電源を再投入しても電源が直ぐに切れることで当該装置の使用を強制的に禁止させることができる一方、サービスマンの場合には所定の操作を行なうことで電源異常に関する詳細情報を取得して適切に対処することができる。
なお、前述の処理例では、電源異常に関する警告手段として、主に、LCD22(表示部)による警告表示例を挙げたが、この他、例えば警告用LED(発光素子)を設け、通常は青色発光させるが、電源異常が検出された場合には赤色発光又は赤色点滅の如く、発光状態を変化させることで警告に利用するようにしてもよい。また、音声出力装置を備え、音声ブザー、警告メロディ或いは警告音声ガイドなる音声出力を可能とし、通常は無音とするが、電源異常が検出された場合には、音声ブザー、警告メロディ或いは警告音声ガイドを警告として発するようにしてもよい。
また、より実際的な例としては、孔版印刷装置のような印刷装置Pは、図19に示すように、ホスト機であるホストPC41などに通信インタフェース42を介して接続されて使用される。ここに、印刷装置Pは、メカ的な印刷機本体(エンジン)43と、この印刷機本体43を制御するプリンタコントローラ44とからなる。プリンタコントローラ44は、印刷機本体43等の全体制御を受け持つメイン制御部45を有し、このメイン制御部45には、ホストPC41等の間の通信を制御するホスト通信・制御部46や、受信した印刷画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理制御部47や、画像処理されてメモリ48に蓄積された画像データを印刷機本体43側に送信出力したりするエンジン通信・制御部49が接続されている。図中、太線矢印は画像データの流れを示し、細線矢印は制御データの流れを示す。
通信インタフェース42としては、パラレルインタフェース、USB、IEEE1394等が適宜用いられる。また、ホスト通信・制御部46に対しては、イーサネット(登録商標)等のLAN50を介してルータ51が接続され、このルータ51にはインターネット通信網等を介してウエブ端末(WEB)52が適宜接続されている。さらに、ホストPC41・ルータ51間もイーサネット(登録商標)等のLAN50を介して接続されている。なお、ホストPC41には、孔版印刷装置等の印刷装置Pの他に、コピー機、或いは、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ等が接続されていてもよい。
このようなシステム構成において、前述したような電源に関する警告処理を行う制御機能はメイン制御部45中に組み込まれている。
このようなシステム構成において、印刷枚数が多い場合には、印刷装置Pを使用して印刷出力するケースが多い。これは、ランニングコストで比較すると、印刷枚数が少ない場合にはコピー機やプリンタの方が安く済むが、印刷枚数が多いと印刷装置の方が安く済むためである。また、印刷枚数が多くなると、印刷終了まで時間がかかるため、通常は、印刷装置Pから離れてしまう。
そこで、このようなケースを想定し、図19に示すようなシステム構成の場合には、前述したように電源異常が検出されて電源スイッチ31を自動的にオフさせる際、電源スイッチ31のオフに伴い電源が切れるまでの間に、オンライン接続されているホストPC41の画面上でその旨の警告表示を行わせたり、或いは、オンライン接続されている所定のウエブ端末52上でその旨の警告表示を行なわせたり、或いは、予め設定されている所定のアドレス宛にその旨の警告メールを送信することで、該当ユーザに知らせることは効果的である。即ち、電源異常に伴い電源が遮断された場合、ユーザは当該印刷装置Pのそばに居なくてもメールやホストPC41の画面上或いはウエブ端末52を通じて即座に知ることができ、その理由を知ることもでき、適正な対処を採ることができる。
本発明の一実施の形態の孔版印刷装置の全体構成を示す概略縦断正面図である。 その操作パネルを示す平面図である。 電源系の概略構成例を示すブロック図である。 各しきい値レベルに関する説明図である。 商用交流電源の状況に基づき機械制御CPUにより実行される動作制御例を示す概略フローチャートである。 異常処理1の処理例を示すサブルーチンである。 異常処理2の処理例を示すサブルーチンである。 異常処理3の処理例を示すサブルーチンである。 異常処理3の処理例の変形例を示すサブルーチンである。 異常処理4の処理例を示すサブルーチンである。 異常処理4の処理例の変形例を示すサブルーチンである。 異常処理4の処理例の別の変形例を示すサブルーチンである。 表示画面例を示す平面図である。 表示画面の他例を示す平面図である。 表示画面の他例を示す平面図である。 表示画面の他例を示す平面図である。 表示画面の他例を示す平面図である。 表示画面の他例を示す平面図である。 ホストPC等を含むシステム構成例を示す概略ブロック図である。
符号の説明
3 製版部
22 表示部
31 スイッチ
39 不揮発性メモリ

Claims (23)

  1. 印刷装置において、
    当該印刷装置に対する商用交流電源の入力をオン、オフするスイッチと、
    前記商用交流電源の電源電圧の状態を監視する監視手段と、
    監視される前記電源電圧の状態が所定レベル状態の範囲を超える場合に電源異常を検出する検出手段と、
    電源異常が検出された場合に電源異常に関する警告を発する警告手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、
    前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間、表示部にその旨の全面警告表示を行なわせる、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、
    前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間、ブザーを鳴らし続ける、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、
    前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間、発光素子を点滅させる、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  5. 電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、
    前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間に、予め設定されている所定のアドレス宛にその旨の警告メールを送信する、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  6. 電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、
    前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間に、オンライン接続されていたホスト機の画面上でその旨の警告表示を行なわせる、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  7. 電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、
    前記警告手段は、前記スイッチのオフに伴い電源が切れるまでの間に、オンライン接続されている所定のウエブ(WEB)上でその旨の警告表示を行なわせる、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  8. 前記所定レベル状態の範囲として、定格しきい値レベルに対して許容範囲レベルが設定自在であり、
    前記検出手段は、監視される前記電源電圧の状態が定格しきい値レベル状態の範囲を超えるが前記許容範囲レベル状態の範囲内の場合には前記スイッチのオフを要しないレベルの電源異常として検出し、
    前記警告手段は、前記電源異常が検出された場合に、表示部にその旨の全面警告表示を行なわせる、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  9. 前記全面警告表示に関するユーザ確認の指示を受け付ける手段を有し、
    前記警告手段は、ユーザ確認の指示を受けた場合には、前記表示部の通常画面上での部分的な警告表示に切り換える、ことを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  10. 前記警告手段は、前記検出手段により前記電源電圧の状態が定格しきい値レベル状態の範囲内に復帰したことが検出された場合には、前記表示部の通常画面上での部分的な警告表示に切り換える、ことを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  11. 前記警告手段による全面警告表示時及び部分的な警告表示が行なわれている間、ユーザによる操作を不可能とする手段を備える、ことを特徴とする請求項10記載の印刷装置。
  12. 電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段を有し、
    前記警告手段は、電源異常に伴う前記スイッチのオフ後の電源再投入時に、表示部に電源異常の旨の全面警告表示を行なわせる、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  13. 前記全面警告表示に関するユーザ確認の指示を受け付ける手段を有し、
    前記警告手段は、ユーザ確認の指示を受けた場合には、前記表示部の通常画面上での部分的な警告表示に切り換える、ことを特徴とする請求項12記載の印刷装置。
  14. 前記警告手段による全面警告表示時が行なわれている間、ユーザによる操作を不可能とする手段を備える、ことを特徴とする請求項12記載の印刷装置。
  15. 不揮発性メモリと、
    前記検出手段により電源異常が検出された場合には前記スイッチのオフに先立ち前記不揮発性メモリに電源異常検出の際の機器設定状態情報を格納させる格納手段と、を有し、
    前記警告手段は、電源異常に伴う前記スイッチのオフ後の電源再投入時に、前記不揮発性メモリに格納された機器設定状態情報に応じた設定状態に機器設定を復旧させる、ことを特徴とする請求項12記載の印刷装置。
  16. 不揮発性メモリと、
    前記検出手段により電源異常が検出された場合には前記スイッチのオフに先立ち前記不揮発性メモリに電源異常検出の際の機器設定状態情報を格納させる格納手段と、
    機器の設定を通常設定とするか電源異常検出時の設定に復旧させるかに関するユーザの指示を受け付ける手段と、を有し、
    前記警告手段は、電源異常に伴う前記スイッチのオフ後の電源再投入時に、機器の設定を通常設定とするとのユーザ指示が受け付けられた場合には機器設定を通常設定にし、機器の設定を電源異常検出時の設定に復旧させるとのユーザ指示が受け付けられた場合には前記不揮発性メモリに格納された機器設定状態情報に応じた設定状態に機器設定を復旧させる、
    ことを特徴とする請求項12記載の印刷装置。
  17. 前記全面警告表示に関するユーザ確認の指示を受け付ける手段を有し、
    前記警告手段は、ユーザ確認の指示を受けた場合には、前記前面警告表示を部分的な警告表示に切り換える、ことを特徴とする請求項15又は16記載の印刷装置。
  18. 電源異常が検出された場合に前記スイッチをオフさせる電源遮断手段と、
    不揮発性メモリと、
    前記検出手段により電源異常が検出された場合には前記スイッチのオフに先立ち前記不揮発性メモリに電源異常情報を格納させる格納手段と、を有し、
    前記警告手段は、電源異常に伴う前記スイッチのオフ後の電源再投入時に前記不揮発性メモリに格納された電源異常情報に基づき電源に関する警告表示を行なわせる、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  19. 前記警告手段は、電源再投入時に予め設定されている所定の操作をした場合にのみ電源に関する警告表示を行なわせる、ことを特徴とする請求項18記載の印刷装置。
  20. 前記電源に関する警告情報には、少なくとも異常検出時間、異常の種類、電圧値の情報を含む、ことを特徴とする請求項19記載の印刷装置。
  21. 前記警告手段は、発光素子の発光状態を変化させることにより警告を発する、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  22. 前記警告手段は、音声出力装置による音声出力により警告を発する、ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  23. 画像データに基づきマスタ原紙を製版し版胴に巻き付けるとともに前記マスタ原紙を所定長さに切断する製版部を備える、請求項1ないし22の何れか一記載の印刷装置。
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