JPH0527495A - 画像形成装置の電源監視装置 - Google Patents

画像形成装置の電源監視装置

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JPH0527495A
JPH0527495A JP3182812A JP18281291A JPH0527495A JP H0527495 A JPH0527495 A JP H0527495A JP 3182812 A JP3182812 A JP 3182812A JP 18281291 A JP18281291 A JP 18281291A JP H0527495 A JPH0527495 A JP H0527495A
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JP
Japan
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power supply
voltage
image forming
time
forming apparatus
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JP3182812A
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English (en)
Inventor
Kiyoto Kozaiku
清人 小細工
Masaaki Ogura
正明 小椋
Hiroyuki Takahashi
弘行 高橋
Kimiyasu Ishii
君育 石井
Tomonori Fukui
智則 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常画像発生時に、画像形成装置による異常
か、交流電源による異常かを容易に判断し得るようにす
ること。 【構成】 画像形成装置に対する交流電源の交流電圧V
0 の低下を検出する交流電圧低下検出手段200と、検
出された交流電圧低下検出信号V3 の発生時刻と復旧時
刻との少なくとも一方の情報を時刻記憶手段に記憶さ
せ、この時刻記憶手段に記憶された情報を出力手段によ
り出力させることで、異常画像が発生した場合、交流電
圧V0 の低下が発生した時刻又は復旧時刻をチェックで
きるようにし、異常画像発生原因が交流電源の異常であ
るか画像形成装置自身の異常であるか判断でき、電源の
場合であれば安定化させる等の適切な対応策をとること
ができるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等の画像形成装
置の電源監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像形成装置、例えば複写機に
おいては、交流電源の瞬断或いは瞬時の電圧低下が発生
すると、複写画像異常、例えば露光低下による黒すじの
発生、モータの動作不良による画像の伸び縮みやジッタ
が発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、従来の複写
機では、複写機自体の異常なのか、交流電源の異常なの
か判断できず、概して複写機の異常であると決めつけて
しまう場合が多く、信頼性に欠ける機器となってしま
う。
【0004】一方、複写機の電源事情は設置環境によっ
てずいぶん異なるものであり、電源事情により異常画像
が頻繁に発生したり、たまに発生したり、或いは、全然
発生しなかったり、とまちまちである。
【0005】即ち、交流電源は時として電圧が異常に低
下することがある。その原因としては、2つあり、一つ
は自系統で多量の電力を消費したことによるライン電圧
の低下であり、もう一つは自系統の上流側又は他系統の
事故などによる電圧低下である。電圧の下がり方にも特
徴があるが、電子機器で有害となるのは、電圧が長時間
に渡って少しずつ低下することではなく、短時間に急激
に電圧が低下することである。この電圧低下の原因とし
ては、自系統としては大容量のインダクタンス成分を持
つ負荷が投入されること、他系統としては落雷によって
送電線が遮断されることなどが考えられる。送電線に落
雷した場合には保護回路が働き回路を遮断するが、一定
時間後再投入が可能であれば投入し、投入できなければ
回路遮断のままとなる。送電線は、系統が枝状につなが
っているので、他系統で起きた事故でも影響を受け、短
時間に電圧が異常低下することがある。
【0006】また、従来の複写機等にあっては、複写動
作中に電源が遮断されると全ての動作が停止し、複写機
内に複写前、複写中、又は複写後の転写紙が残ってしま
う。そして、電源が復旧すると、複写機はイニシャライ
ズされるとともに搬送路上に転写紙が残っているためジ
ャム検知が働く。そこで、オペレータはジャム処理を行
い、かつ、複写枚数等の複写モードも再設定しなければ
ならない。そこで、無停電電源を搭載することにより、
電源遮断時であっても機内の転写紙排出処理を行うと
か、残りの処理内容(例えば、コピー枚数等を含む複写
モード等)を記憶させるといった、電源遮断時に特別な
退避処理(シャットダウンシーケンス)を行わせること
により、電源復旧時の煩わしさを解消させるようにした
ものもある。
【0007】ところが、このような無停電電源を備えた
もので、電源事情を考慮すると、不都合を生ずる場合が
ある。即ち、無停電電源を備えたものでは、交流電源の
電圧低下又は遮断を検出すると無停電電源から電力を供
給してシャットダウンシーケンス動作という特別な退避
処理を行わせるが、複写機は、交流電源の電圧低下又は
遮断後であってもしばらくの間は正常動作し得るので、
交流電源の電圧低下又は遮断が検出されても直後にシャ
ットダウンシーケンス動作を行う必要はない。ここに、
交流電源の電圧低下又は遮断が発生し複写機が正常動作
している間に交流電源が正常な状態に復帰することもあ
るので、このような場合にまでシャットダウンシーケン
ス動作を行ってしまうと、無駄な処理となるとともに、
無停電電源の電力を無駄に使用してしまうことになる。
【0008】また、無停電電源を備えたものにあって
も、この無停電電源の充電容量によって退避処理できる
能力が変わってくる。つまり、充電容量が少なければ機
内に残っている転写紙を機外に排出し終わる前に停止し
てしまうため、取出しやすいところで停止させる必要が
ある。また、充電容量が十分であれば、転写紙を機外に
排出させることができ、さらに残りのコピーも可能とな
る、といった具合である。よって、無停電電源の充電容
量に応じた対処が必要といえる。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、画像形成装置に対する交流電源の交流電圧の低下を
検出する交流電圧低下検出手段と、検出された交流電圧
低下検出信号の発生時刻と復旧時刻との少なくとも一方
の情報を記憶する時刻記憶手段と、この時刻記憶手段に
記憶された情報を出力する出力手段とにより構成した。
【0010】加えて、請求項2記載の発明では、交流電
圧低下検出信号の発生回数を計数する計数手段と、発生
回数が所定回数以上になったときに異常表示する表示手
段とを設けた。
【0011】また、請求項3記載の発明では、交流電圧
低下検出手段による交流電圧の低下検出時に所定時間そ
の旨を表示する低下発生表示手段と、交流電圧の復旧時
に所定時間その旨を表示する復旧表示手段とを設けた。
【0012】一方、無停電電源付きのものにおいて、請
求項4記載の発明では、画像形成装置に対する交流電源
の交流電圧の低下を検出する交流電圧低下検出手段と、
検出された交流電圧低下検出信号を設定された時間だけ
遅延させる遅延手段と、遅延された交流電圧低下検出信
号により無停電電源による給電動作開始を制御する出力
制御手段とにより構成した。
【0013】また、請求項5記載の発明では、画像形成
装置に対する交流電源の交流電圧の低下を検出する交流
電圧低下検出手段と、検出された電源電圧低下時に前記
画像形成装置に電力を供給するための無停電電源に対し
て選択的に接続されるダミー負荷と、このダミー負荷接
続時の充電電圧を測定して無停電電源の充電容量を検出
する充電容量検出手段と、検出された充電容量に応じて
電源遮断時の無停電電源による退避処理内容を切換え制
御する動作制御手段とにより構成した。
【0014】この際、請求項6記載の発明では、充電容
量検出手段による検出処理を定期的に行わせるようにし
た。
【0015】また、請求項7記載の発明では、画像形成
装置に対する交流電源の交流電圧の低下を検出する交流
電圧低下検出手段と、検出された電源電圧低下時に前記
画像形成装置に電力を供給するための無停電電源に対し
て選択的に接続されるダミー負荷と、このダミー負荷接
続時の充電電圧と無負荷時の充電電圧とを定期的に測定
する電圧測定手段と、測定されたこれらの充電電圧の電
圧差に基づき前記無停電電源の不良発生を検知し警告情
報を出力する不良検知警告手段とにより構成した。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明によれば、異常画像が発生
した場合、交流電圧の低下が発生した時刻又は復旧時刻
をチェックできるので、異常画像発生原因が交流電源の
異常であるか画像形成装置自身の異常であるか判断で
き、適切な対応策をとることができる。また、画像形成
装置が使用されている交流電源の状態を把握することも
できる。
【0017】ここに、交流電圧の低下が頻繁に発生する
と異常画像も多発する可能性が大きい。そこで、請求項
2記載の発明によれば、交流電圧低下の発生回数が計数
され、所定回数以上になったらその旨の異常表示がなさ
れるので、ユーザは交流電源の安定化を施す、といった
適切な処置をとり、異常画像の発生をなくすことが可能
となる。
【0018】また、請求項3記載の発明によれば、交流
電圧の低下が発生した時や復旧した時にはその旨を表示
させるので、ユーザはこの表示を見ることにより、画像
形成処理開始前であれば開始を待つことができ、画像形
成後であれば異常画像であっても電源電圧低下による仕
方のないものであると納得できるものとなる。
【0019】一方、請求項4記載の発明によれば、電源
遮断を含む交流電圧の低下が発生しても直ぐには無停電
電源による給電動作を開始させず、設定された遅延時間
経っても復旧していない時に動作開始させるので、交流
電源が復旧したような場合には無駄なシーケンス処理を
行わなくて済み、無停電電源の無駄な電力消費も防止で
きる。
【0020】また、請求項5記載の発明によれば、ダミ
ー負荷を用いて無停電電源の充電容量を正確に把握する
ようにしたので、電源遮断を含む交流電圧の低下が発生
した場合にその充電容量に応じた有効かつ効率のよい退
避処理が可能となる。
【0021】特に、請求項6記載の発明によれば、この
ような充電容量の検出を定期的に行うので、停電発生時
に最新の充電容量情報に基づき制御できるものとなる。
【0022】また、請求項7記載の発明によれば、ダミ
ー負荷接続時の充電電圧と無負荷時の充電電圧とを定期
的に測定することにより、両電圧間の差に基づき無停電
電源の電池不良の発生を的確に把握検出し、オペレータ
に知らせるようにしたので、適切な対応をとることがで
きる。
【0023】
【実施例】請求項1ないし3記載の発明の一実施例を図
1ないし図25に基づいて説明する。まず、本発明が適
用される画像形成装置としてのデジタル複写機の構成・
作用について説明する。図2はデジタル複写機の全体構
成を示す概略図であり、大別すると、複写機本体1に対
して自動原稿送り装置(ADF)2、ソータユニット
3、両面反転ユニット4等が付設されて構成される。
【0024】複写機本体1は、スキャナ部、光書込み
部、感光体部、現像部、給紙部などを備えて構成されて
いる。ここで、各部の概略構成・動作等について説明す
る。まず、スキャナ部は反射鏡付きの光源5と第1ミラ
ー6とを装備して一定速度で移動する第1スキャナと、
第2,3ミラー7,8を装備して第1スキャナの1/2
の速度で第1スキャナに追従して移動する第2スキャナ
とを有している。これらの第1,2スキャナによりコン
タクトガラス9上の原稿を光学的に走査し、その反射像
を色フィルタ10を介してレンズ11に導き、一次元固
体撮像素子12上に結像させる。ここに、光源5には蛍
光灯やハロゲンランプを使用し得るが、波長安定性や長
寿命の点を考慮して、一般には、蛍光灯が使用される。
一次元固体撮像素子12としては、一般にCCDが用い
られる。この一次元固体撮像素子12で読取った画像信
号はアナログ値であるので、A/D変換され、画像処理
基板13にて種々の画像処理(例えば、2値化、多値
化、階調処理、変倍処理、編集処理など)が施され、ス
ポットの集合としてデジタル信号に変えられる。
【0025】なお、カラー画像情報を得るために、ここ
では、原稿から固体撮像素子12に導かれる光路途中
に、必要色の情報だけを透過させる色フィルタ10が進
退自在に配設されている。よって、原稿の走査に合わせ
て色フィルタ10の出入れを行い、その都度、多重転
写、両面コピーなどの機能を働かせることで、多種多様
なコピーが作成できるように構成されている。
【0026】つぎに、光書込み部について説明する。画
像処理後の画像処理は、この光書込み部15においてレ
ーザ光のラスタ走査により光の点の集合の形で感光体1
6上に書込まれる。図3及び図4はこの光書込み部15
を示す平面図及び正面図である。半導体レーザ17から
発せられたレーザ光はコリメートレンズ18で平行光束
とされ、アパーチャ19により一定形状の光束に整形さ
れる。その後、第1シリンダレンズ20により副走査方
向に圧縮された形でポリゴンミラー21に入射する。正
確な多角形状に形成されたポリゴンミラー21はポリゴ
ンモータ22により一定方向に一定速度で回転されてお
り、このポリゴンミラー21に入射されたレーザ光は、
その反射光がポリゴンミラー21の回転により偏向され
る。偏向されたレーザ光はfθレンズ23に入射し、角
速度一定の走査光を感光体16上で等速走査するように
変換され、感光体16上で最小光点となるように結像さ
れる。この時、fθレンズ23を通過した光は、画像領
域外で同期検知ミラー24により同期検知光導入部25
に導かれ、光ファイバによりセンサ部に伝搬され、主走
査方向の頭出し基準となる同期検知に供される。同期信
号が出てから一定時間経過後に画像データが1ライン分
出力される処理が、各ラインについて同様に繰返され、
2次元の光書込みがなされる。
【0027】また、感光体部において、感光体16は、
波長780nmの半導体レーザ光に対して感度を持つ感
光層を周面に有するものであり、このような感光層とし
ては有機感光体(OPC)、α−Si、Se−Teなど
がある(本例は、OPCを使用)。一般に、レーザ書込
みの場合、画像部に光を当てるネガ/ポジ(N/P)プ
ロセスと、逆に、地肌部に光を当てるポジ/ポジ(P/
P)プロセスとの2通りがあるが、ここでは、前者のN
/Pプロセス方式としている。また、帯電チャージャ2
8は例えばスコロトロン方式のもので、感光体16の表
面を均一に−帯電し、画像形成部にレーザ光を照射する
とその部分の電荷が落ちるようにされている。これによ
り、感光体16表面の地肌部が−750〜−800V、
画像部が−500V程度の電位となって、感光体16表
面に静電潜像が形成される。これを現像器29で現像ロ
ーラに−500〜−600Vのバイアス電圧を与え、−
帯電のトナーを潜像に付着させることで顕像化される。
顕像化された画像は、感光体16に同期させて給紙搬送
される転写紙上に転写チャージャ30により+電荷を付
与することにより転写される。転写後、転写紙は分離チ
ャージャ31により交流除電され、感光体16から分離
される。転写後の感光体16はクリーニング装置32に
より残留トナーが掻き落し除去され、残留電位は除電ラ
ンプ33の光照射により消去される。
【0028】ついで、給紙部について説明する。ここで
は、複数段の給紙カセット35を持ち、かつ、一度転写
した転写紙を再給紙ループ36を通すことにより両面コ
ピー又は再給紙が可能とされている。複数の給紙カセッ
ト35の内から1つが選択された後、スタートボタンを
押すと、選択された給紙カセット35近傍の給紙コロが
回転し、紙先端がレジストローラ37に突き当たるまで
給紙される。この時、レジストローラ37は止まってい
るが、感光体16上の画像位置とタイミングをとって回
転を開始し、感光体16に対して給紙する。その後、前
述したように、転写・分離動作が行われ、転写後の転写
紙は分離搬送部38により吸引搬送される。その後、加
熱定着装置39により定着され、通常コピー時であれ
ば、切換え爪39によりソータユニット3側の排紙口へ
導かれる。一方、多重コピー時には、切換え爪39の切
換えによりソータユニット3側への排紙経路が閉じら
れ、下側の再給紙ループ36を通過して再度レジストロ
ーラ37側へ導かれる。さらに、両面コピー時の場合に
は、複写機本体1のみで行う場合と、両面反転ユニット
4を利用する場合との2通りがあるが、例えば前者の場
合で説明すると、切換え爪39で下方に導かれた紙はさ
らに切換え爪40により下方に導かれ、さらに下方の切
換え爪41により再給紙ループ36下部のトレイ42上
に導かれる。そして、トレイ42上からのローラ43に
よる逆送で再給紙ループ36中に反転状態で送られ、レ
ジストローラ37側に給紙され両面コピーに供される。
【0029】つぎに、ADF2について説明する。この
ADF2は原稿を1枚ずつコンタクトガラス9上へ導
き、コピー後に排出する動作を自動的に行うものであ
る。即ち、原稿給紙台51上に載置された原稿は給紙コ
ロ52により1枚ずつ分離給紙され、搬送ベルト53に
よりコンタクトガラス9上の所定位置に搬送セットされ
る。所定枚数のコピー(露光)が終了すると原稿は再度
搬送ベルト53により排紙トレイ54上に排紙される。
【0030】また、ソータユニット3は複写機本体1か
ら排紙される転写紙を、例えば頁順、頁毎、或いは、予
め設定されたビン55に選択的に排紙させるものであ
る。
【0031】さらに、両面反転ユニット4について説明
する。前述したように複写機本体1のみによる両面コピ
ーでは1枚毎の両面コピーしかできないが、この両面反
転ユニット4を利用することによりまとめて両面コピー
することができる。即ち、複数枚まとめて両面コピーを
とるときには、切換え爪39により両面反転ユニット4
に送られる。この両面反転ユニット4へ入った紙は、排
紙ローラ56で両面トレイ57上に放出積載される。こ
の際、転写紙の縦・横の紙揃えがなされる。両面トレイ
57に集積された転写紙は、再給紙コロ58により裏面
コピー時に再給紙される。この時、切換え爪41により
直接再給紙ループ36に導かれる。
【0032】つづいて、電装制御系について説明する。
まず、図5は電装制御全体のブロック図を示すもので、
メイン制御板61によりスキャナ制御回路62、ソータ
制御板63、両面制御板64、給紙制御板65の各制御
板が制御されるとともに、操作部66やアプリケーショ
ンシステム67等が制御されるように構成されている。
また、メイン制御板61等に対しては一般商用電源から
の電源回路68が接続されている。
【0033】ここに、スキャナ制御回路62について説
明すると、図6に示すように、ADF2用のADF制御
板69、蛍光灯(光源)5用の安定器70、スキャナモ
ータ71、メモリユニット72等の他、APSソレノイ
ド、ADFソレノイド等が接続されている。メモリユニ
ット72に対してはCCD(固体撮像素子)12からの
読取り信号がイメージプリプロセッサ(IPP)73、
イメージプロセスユニット(IPU)74を介して入力
されており、また、外部記憶装置75も接続されてい
る。
【0034】また、ソータ制御板63には図7に示すよ
うに、入口センサ、ビンセンサ等のセンサ類76、ドラ
イブモータ77、割込みソレノイド等の負荷類78が接
続されている。両面制御板64にはトレイソレノイド等
のソレノイド類79、給紙クラッチ等のクラッチ類8
0、ジョガモータ81、排紙検知等のセンサ類82が接
続されている。
【0035】さらに、給紙制御板65には図8に示すよ
うに、トナー補給ソレノイド等のソレノイド類83、レ
ジストクラッチ等のクラッチ類84、各種センサ類85
とともに、吸気ファン86、搬送ファン87が接続され
ている。
【0036】また、電源回路68についてみると、図5
に示すように、一般商用の交流電源90からAC系負荷
に電力が供給される一方、DC電源92により直流電圧
が生成されてメイン制御板61やスキャナ制御回路62
に供給されている。ここに、AC系負荷のために、AC
ドライブ板93やメインモータ用ドライブ板94、ポリ
ゴンモータ用ドライブ板95、高圧電源96が用意され
ている。また、交流電源90に対しては電源監視ユニッ
ト97が接続され、メイン制御いた61に取込まれるよ
うに構成されている。
【0037】一方、このような電装制御系について別の
観点から説明する。本実施例で用いるデジタル複写機の
制御ユニットとしてメイン制御板61中には、図9及び
図10に示すように、2つのCPU101,102を有
しており、CPU101がシーケンス関係の制御を受持
ち、CPU102がオペレーション関係の制御を受持つ
ように構成されている。CPU101,102同士は、
シリアルインタフェースにより接続されている。
【0038】まず、シーケンス制御側について図9を参
照して説明する。シーケンス制御用のCPU101は、
紙の搬送タイミング、作像に関する条件設定、出力を行
っており、紙サイズ検知センサ、排紙検知やレジスト検
知などの紙搬送に関するセンサ103、両面反転ユニッ
ト、高圧電源ユニット、リレー、ソレノイド、モータな
どのドライバ104、ソータユニット3、スキャナユニ
ット105などが接続されている。
【0039】ここに、センサ103関係では、前述した
ように、給紙カセット35に装着された紙サイズ・向き
を検知し検知結果に応じた電気信号を出す紙サイズセン
サ、レジスト検知や排紙検知に関するセンサ、オイルエ
ンドやトナーエンドなどサプライの有無を検知するセン
サ、並びに、ドアオープン、ヒューズ断など機械の異常
を検知するセンサなどからの入力がある。
【0040】両面反転ユニット関係では、前述したよう
に、紙幅を揃えるためのモータ、給紙クラッチ、搬送経
路を変更するためのソレノイド、紙有無検知センサ、紙
幅揃え用のサイドフェンスのホームポジションセンサ、
紙の搬送に関するセンサなどがある。高圧電源ユニット
は、帯電チャージャ、転写チャージャ、分離チャージ
ャ、現像バイアス電極の出力をPWM制御によって得ら
れたデューティだけ各々所定の高圧電力を印加するもの
である。ここに、PWM制御は各々の高圧電力の出力の
フィードバック値をA/D変換することによってデジタ
ル値にし、目標値と等しくなるように制御するものであ
る。
【0041】ドライバ関係としては、前述したように、
給紙クラッチ、レジストクラッチ、カウンタ、モータ、
トナー補給用ソレノイド、パワーリレー、定着ヒータ等
がある。
【0042】また、ソータユニット3とはシリアルイン
タフェースにより接続されており、シーケンス用のCP
U101からの信号により所定のタイミングで紙を搬送
し、各ビン55に排出させるように構成されている。
【0043】さらに、CPU101のアナログ入力に
は、定着温度、フォトセンサ入力、半導体レーザ17の
モニタ入力、半導体レーザ17の基準電圧、各種高圧電
源からの出力値のフィードバック値等が入力されてい
る。定着装置39に設けられたサーミスタからの入力に
より、定着部の温度が一定となるように定着ヒータのオ
ン/オフ制御或いは位相制御が行われる。フォトセンサ
入力は、所定のタイミングで作られたフォトパターンを
フォトトランジスタにより入力し、パターンの濃度を検
知することによりトナー補給のクラッッチのオン/オフ
を制御することでトナー濃度の制御に供される。また、
この濃度検知により、トナーエンドの検知も行われる。
【0044】ついで、オペレーション関係の制御を図1
0を参照して説明する。メインCPU102は複数のシ
リアルポートとカレンダICを制御するものであり、複
数のシリアルポートには、シーケンス制御用のCPU1
01の他に、電源監視ユニット97、操作部ユニット1
06、エディタ107、スキャナ制御回路62、アプリ
ケーションユニット67等が接続されている。
【0045】操作部ユニット106では、操作者のキー
入力及び複写機の状態を表示する表示器を有し、キー入
力の情報をメインCPU102にシリアル通信により知
らせる。メインCPU102はこの情報により操作部ユ
ニット106の表示器の点灯、点滅を判断し、操作部ユ
ニット106にシリアル送信する。操作部ユニット10
6はこのメインCPU102からの情報により表示器の
点灯、消灯又は点滅を行う。メインCPU102は、さ
らに、得られた情報から機械の動作条件を決定してコピ
ースタート時に、シーケンス制御を行っているCPU1
01にその情報を伝える。
【0046】スキャナ制御回路62では、図6に示した
ように、スキャナサーボモータ駆動制御及び画像処理、
画像読取りに関する情報をCPU102にシリアル送信
処理するとともに、ADF制御板69とシーケンス用の
CPU101との間のインタフェース処理を行う。
【0047】アプケーションユニット67とは、外部機
器(ファクシミリ、プリンタ等)とメインCPU102
との間のインタフェースであり、予め設定されている情
報内容をやりとりする。エディタ107とは編集機能を
入力するユニットであり、操作者の入力した画像編集デ
ータ(マスキング、トリミング、イメージシフト等)を
CPU102にシリアル送信する。カレンダIC108
は日付と時間を記憶しており、CPU102にて随時呼
出せるため、操作部ユニット106の表示器への現在時
刻の表示や機械のオン時間、オフ時間を設定することに
より機械の電源のオン・オフをタイマ制御することが可
能とされている。
【0048】また、信号切換えゲートアレイ109が設
けられている。この信号切換えゲートアレイ109はC
PU102からのセレクト信号により、ページメモリ1
10に格納された画像データ(DATA0〜7)と各種
同期信号とを次の3方向に出力するものである。第1
は、スキャナ制御回路62から画像制御回路111へ出
力される。この場合、スキャナから8ビットデータ(た
だし、4ビットや1ビットにすることもできる)で転送
されてくる画像信号をレーザビームスキャナユニット1
05からの同期信号PMSYNCに同期させて画像制御
回路111に出力するものである。第2は、スキャナ制
御回路62からアプリケーションユニット108へ出力
される。この場合、スキャナから8ビットデータで転送
されてくる画像信号をアプリケーションユニット108
にパラレル出力する。アプリケーションユニット108
では、入力された画像データを外部に接続されているプ
リンタ等の出力装置に出力する。第3は、アプリケーシ
ョンユニット108から画像制御回路111へ出力され
る。この場合、アプリケーションユニット108が外部
に接続されている入力装置からの8ビットデータ(ただ
し、4ビットや1ビットにすることもできる)で転送さ
れてくる画像信号をレーザビームスキャナユニット10
5からの同期信号PMSYNCに同期させて画像制御回
路111に出力するものである。なお、外部からの画像
信号が4ビット又は1ビットの場合には、8ビットデー
タに変換する処理が必要である。
【0049】なお、前記CPU102にはROM112
及びRAM113が接続されている。ここに、RAM1
13はバックアップ用電池(図示せず)が接続された不
揮発性メモリが用いられている。これにより、電源オフ
時にもデータ内容が消えないので、トータルコピー枚数
カウンタやジャム回数カウンタ等の各種カウンタの計数
値、光源5の照度設定値、定着ヒータの温度設定値等の
各種設定値などを記憶させておける。これらのデータは
必要に応じてテンキー等を用いて変更可能である。
【0050】ついで、イメージスキャナ部の構成を図1
1により説明する。CCDイメージセンサ12から出力
されるアナログ画像信号はイメージプリプロセッサIP
P73内部の信号処理回路121で増幅及び光量補正さ
れ、A/D変換器122によりデジタル多値信号に変換
される。この信号は、シェーディング補正回路123に
より補正処理を受け、イメージプロセスユニットIPU
74に出力される。
【0051】IPU74は図12に示すように構成され
ている。即ち、このIPU74に印加された画像信号は
MTF補正回路124で高域強調され、変倍回路125
で電気変倍され(スキャナ制御回路62によって設定さ
れる主走査方向の倍率データに従う)、γ変換回路12
6に印加される。このγ変換回路126は入力特性を機
械の特性に合わせて最適になるように変換処理を施すも
ので、γ変換回路126から出力される画像信号は、デ
ータ深さ切換え機構127のスイッチ128で所定の量
子化レベルに変換される。このデータ深さ切換え機構1
27は4ビット化回路129と2値化回路130とディ
ザ回路131とスイッチ132とよりなり、図13(a)
〜(c)に示すように3つのデータタイプに切換えるもの
である。まず、4ビット化回路129では図13(b)に
示すような4ビットデータを出力し、2値化回路130
では入力される8ビットの多値データを予め設定された
固定閾値により2値データに変換し、図13(c)に示す
ような1ビットデータを出力する。ディザ回路131は
図13(c)に示すような1ビットデータで面積階調を作
り出すものである。スイッチ128はこれら3つのデー
タタイプの一つを選択し、DATA0〜7として出力す
る。
【0052】スキャナ制御回路62はCPU102から
の指示に従って安定器70、タイミング制御回路13
3、IPU74中の変倍回路125及びスキャナ駆動モ
ータ71を制御する。安定器70はスキャナ制御回路6
2からの指示に従い光源5のオン・オフ及び光量制御を
行う。モータ71の駆動軸にはロータリエンコーダ13
4が連結されており、位置センサ135は副走査駆動機
構の基準位置を検知する。
【0053】タイミング制御回路133はスキャナ制御
回路62からの指示に従って各信号を出力する。即ち、
読取りを開始すると、CCD12に対しては1ライン分
のデータをシフトレジスタに転送する転送信号と、シフ
トレジスタのデータを1ビットずつ出力するシフトクロ
ックパルスとを与える。像再生系制御ユニットに対して
は、画素同期クロックパルスCLK、主走査同期パルス
LSYNC及び主走査有効期間信号LGATEを出力す
る。この画素同期クロックパルスCLKはCCD12に
与えるシフトクロックパルスとほぼ同一の信号であり、
主走査同期パルスLSYNCは画像書込みユニット15
のビームセンサが出力する主走査同期信号PMSYNC
とほぼ同一の信号であるが、画素同期クロックパルスC
LKに同期して出力される。また、主走査有効期間信号
LGATEは出力データDATA0〜7が有効なデータ
であるとみなされるタイミングでHレベルとなる信号で
ある。ちなみに、本実施例ではCCD12は1ライン当
たり4800ビットの有効データを出力するものとされ
ている。
【0054】スキャナ制御回路62はCPU102から
読取り開始指示を受けると、光源5を点灯させ、スキャ
ナ駆動モータ71を駆動開始させ、タイミング制御回路
133を制御し、CCD12による読取りを開始させ
る。また、副走査有効期間FGATEをHレベルにセッ
トする。この信号FGATEはHレベルにセットされて
から副走査方向に最大読取り長(本例では、A3サイズ
長手方向の寸法)を走査するに要する時間を経過すると
Lレベルとなるものである。
【0055】ところで、本実施例のメモリシステム14
1について図14を参照して説明する。CCD12から
の画像信号はシェーディング補正と黒レベル補正と光量
補正の機能を持つIPP73を通して8ビットデータで
出力される。このデータはマルチプレクサ(MUX)1
42で選択されて、空間周波数高域強調機能(MTF補
正機能)、速度変換機能(変倍機能)、γ変換機能、デ
ータ深さ変換機能(8ビット/4ビット/1ビット変換
機能)を持つ前記IPU74で処理されて、マルチプレ
クサ143を通してプリンタ部PRに出力される。
【0056】なお、画像データ用のフレームメモリを持
つシステムの場合、図15に示すように、IPU74か
らのイメージデータを一旦メモリ装置(MEM)144
に格納し、必要な時にこのメモリ装置144から取出し
てプリンタPRに出力するように構成される。また、I
PU74からのイメージデータをプリンタPRに出力し
ながら、同時に、メモリ装置144に格納して2枚目以
降のコピーをメモリ装置144からのイメージデータで
行わせる方法も一般的である。
【0057】この点、本実施例では、IPU74により
処理されたデータと生のデータとの何れであってもメモ
リ装置144に取込めるように、図16に示すようなデ
ータフローが可能な構成とされている。つまり、図14
に示す3つのマルチプレクサ142,145,143の
切換えにより、データフローを変更し得るように構成さ
れている。例えば、1回のスキャナ走査で複数枚のIP
U74のパラメータを変えたコピーを出力する場合であ
れば、スキャナ走査時にマルチプレクサ142をA
側、マルチプレクサ145をB側、マルチプレクサ14
3をA側にして1枚目を出力させる。この時、生データ
がマルチプレクサ145を通してメモリ装置144に格
納される。2枚目以降はマルチプレクサ142をB側
にして、メモリ装置144からのデータをIPU74に
入れ、マルチプレクサ143をプリンタPRに出力させ
る。この時、1枚コピーする毎にIPU74のパラメー
タを変更する。といった手順で達成できる。
【0058】なお、1ビットデータのようなコンパクト
なデータを保持する場合は、マルチプレクサ145をA
側にしてIPU74の出力をメモリ装置144に取込
む。この場合は、プリンタPRは2値データ(1ビッ
ト)モードに切換えてコピー動作する。
【0059】図14中に示す信号EXTIN,EXTO
UTは、外部記憶装置75からのイメージデータ入出力
信号である。
【0060】ところで、前記メモリ装置144として
は、例えば図17に示すような構成のものが用いられ
る。即ち、圧縮器(COMP)146と伸長器(EX
P)147とをメモリユニット148の前後に入れて、
実データ以外に圧縮されたデータも格納できるようにし
たものである。この構成では、圧縮器146はスキャナ
速度に合わせて、伸長器147はプリンタ速度に合わせ
て動作する必要がある。実データをメモリユニット14
8に格納させる場合には、マルチプレクサ149,15
0をともにA側にし、圧縮データを使用する場合には各
々B側にする。
【0061】ここに、前記メモリユニット148は例え
ば図18に示すように構成されている。即ち、図19
(a)〜(c)に示すような3つのイメージデータタイプ
と、圧縮データであるコードデータを扱うためにデータ
幅変換器155,,156をメモリブロック157の入
出力に持っている。また、ダイレクトメモリコントロー
ラ(DMC)158,159は、パックされたデータ数
とメモリデータ幅に応じてメモリブロック157の所定
のアドレスにデータを書込み、又は、読取り動作を行う
ものである。
【0062】図19に示すイメージデータのデータタイ
プについて説明する。通常、スキャナから、又はプリン
タへのイメージデータの速度は、8ビットデータ、4ビ
ットデータ、1ビットデータに拘らず一定である。つま
り、1ピクセルの周期は装置において固定されている。
本実施例装置では、8本のデータラインのMSB側から
1ビットデータ、4ビットデータ、8ビットデータとM
SB詰めで定義している。このデータをメモリブロック
157のデータ幅(16ビット)にパック、アンパック
するブロックが、データ幅変換器155,156であ
る。パックすることにより、データ深さに応じてメモリ
ブロック157を利用できるものとなり、メモリ装置1
44の有効利用が可能となる。
【0063】なお、図17に示したような圧縮器146
や伸長器147を利用するのに代えて、図20に示すよ
うに、ピクセルプロセスユニット(PPU)161をメ
モリユニット148の外部に配置させるようにしてもよ
い。PPU161は、イメージデータ間のロジカル演算
(例えば、AND,OR,EXOR,NOT)を表現す
るユニットで、メモリ出力データと入力データとを演算
してプリンタPRに出力させる機能と、メモリ出力と入
力データ(例えば、スキャナデータ)とを演算して再び
メモリユニット148に格納させる機能とを持つ。出力
先のプリンタPRとメモリユニット148との切換え
は、マルチプレクサ162,163で行われる。この機
能は、一般的には画像合成に利用され、例えばメモリユ
ニットにオーバレイデータを置いておきスキャナデータ
にオーバレイを被せる、といったように使用される。
【0064】つづいて、外部記憶装置75を利用してイ
メージデータを保存する構成例を図21を参照して説明
する。まず、イメージデータをフロッピーディスク16
5に保存する時には、EXTOUTからインタフェース
166を通してファイルコントローラ167制御のフロ
ッピディスクコントローラ(FDC)168に出力し、
フロッピディスクドライブ(FDD)169上のフロッ
ピディスク165に記憶させる。前記ファイルコントロ
ーラ167の制御下には、ハードディスクコントローラ
(HDC)170、ハードディスクドライブ(HDD)
171もあり、ハードディスクに対するリード/ライト
も可能とされている。具体的には、通常よく使うフオー
マットデータやオーバレイデータをこのHDD171側
に記憶させておき、必要に応じて利用できるように構成
される。
【0065】図22に圧縮と伸長との処理速度が間に合
わない場合であっても100%リカバリーできるように
した構成を示す。メモリユニット148にはスキャナ走
査と同時に圧縮されたデータとイメージデータが格納さ
れる。入ってきたデータは各々別のメモリエリアに格納
されるが、圧縮データはそのまま伸長器147に入って
伸長される。1頁分のデータが全てメモリユニット14
8に入るまでに圧縮器146と伸長器147の処理時間
が間に合って正常終了した場合は、圧縮データのメモリ
エリアだけ残り、生データのエリアは取消される。も
し、エラー検出回路151が圧縮器146又は伸長器1
47からのエラー信号を検出した場合には、直ちに圧縮
データエリアが取消されて生データが採用される。
【0066】メモリ管理ユニット(MMU)175はメ
モリユニット148に対して2つの入力データと1つの
出力データが同時に入出力できるようにメモリユニット
148を制御するユニットである。リアルタイムでの圧
縮と伸長との検定をすることで、高速性と確実性とメモ
リエリアの有効利用性とが確保される。本実施例での、
このような構成は、メモリ管理ユニット175によって
メモリエリアのダイナミックなアロケーションができる
ようにしたが、生データ用と圧縮データ用の2つのメモ
リユニットを持たせてもよい。
【0067】何れにしても、図22に示す構成は、電子
ソーティングのように複数の頁を格納し、リアルタイム
でプリンタに出力するような、格納頁数とプリント速度
とを両立させなければならないような用途に最適であ
る。
【0068】しかして、本実施例の特徴とする電源監視
ユニット97について説明する。まず、電源監視ユニッ
ト97中には例えば図1(a)に示すような交流電圧低下
検出回路(交流電圧低下検出手段)200が設けられて
いる。即ち、交流電源90に対して4つのダイオードに
よる全波整流回路201が接続され、その整流出力端に
対して分圧抵抗202,203を介してアナログ式のコ
ンパレータ204が接続されている。このコンパレータ
204の基準入力端子には、基準電圧Vref を設定する
ための可変抵抗205が接続されている。コンパレータ
204の出力側には交流電圧低下検出信号を出力する再
トリガ型単安定マルチバイブレータ206が接続されて
いる。ここに、単安定マルチバイブレータ206には検
出時間を設定するための可変抵抗207及びコンデンサ
208が接続されている。
【0069】このような構成において、図23(a)に示
すように交流電源90の電圧V0 が1サイクルに渡って
電圧低下すると、全波整流回路201により整流された
波形は同図(b)に示す電圧V1 のようになる。このよう
な整流電圧V1 を正入力とするコンパレータ204の出
力電圧V2 は同図(c)に示すようなパルス波形となり、
基準電圧Vref 以下に電圧低下した部分では出力がでな
いものとなる。このような電圧V2を受ける再トリガ型
単安定マルチバイブレータ206は交流電圧V0が設定
値以上でコンパレータ204出力が連続的に出力される
部分では再トリガされるため、出力V3 はHレベルとな
るが、電圧低下によりコンパレータ204の出力V2
所定時間t以上に渡って欠落すると、単安定マルチバイ
ブレータ206は再トリガされずLレベルの出力が、交
流電圧低下検出信号として出力される。ここに、可変抵
抗205は正弦波の波高値に対する比率で検出すべき低
下レベルを設定できる。また、単安定マルチバイブレー
タ206の出力時間は可変抵抗207により決定され
る。あまり長く設定すると短時間の電圧低下では検出し
なくなるが、短く設定すると短時間の電圧低下でも検出
できるようになる。最短は半周期である。このような単
安定マルチバイブレータ206による出力V3 (交流電
圧低下検出信号)はメイン制御板61中のCPU102
の外部割込み端子に入力されている。
【0070】このような交流電圧低下検出回路200
は、交流電圧V0 の低下を速やかに検出でき、かつ、検
出すべき低下レベルを設定でき、かつ、検出すべき低下
継続時間を設定できるという特徴を持つ。
【0071】ついで、交流電圧低下検出回路200の単
安定マルチバイブレータ206からの出力V3 に基づ
き、CPU102では図1(b)(c)に示すような処理が
行われる。図1(b)は交流電圧低下検出の発生時刻と復
帰時刻とを記憶させる処理を示すフローチャートであ
る。まず、電源監視のための出力信号V3 はCPU10
2の外部割込み端子に入力されているが、この端子は信
号V3 の立上り、立下りの何れによっても割込みがかか
るようになっており、Lレベルなる立下りの割込みがか
かると、電圧低下の発生であるので、カレンダIC11
1からその時点での時刻が発生時刻データとして不揮発
性メモリ113の発生時刻記憶領域に書込まれる。一
方、信号V3 の立上りによる割込みがかかると、電圧低
下の解消、即ち正常状態へ復帰したことになるので、カ
レンダIC111からその時点の時刻が復帰時刻データ
として不揮発性メモリ113の復帰時刻記憶領域に書込
まれる。よって、不揮発性メモリ113が時刻記憶手段
として機能する。
【0072】また、図1(c)は不揮発性メモリ113に
記憶されたこれらの時刻データの出力処理を示すフロー
チャートである。まず、オペレータが必要とするデータ
が何であるかをチェックし、電圧低下の発生時刻のみが
指示されていれば発生時刻を出力し、復帰時刻のみが指
示されていれば復帰時刻を出力し、発生時刻及び復帰時
刻が指示されていれば発生時刻及び復帰時刻を出力す
る。出力形態としては、例えばアプリケーションシステ
ム67、例えばプリンタによるプリントアウトとすれば
よい。よって、ここではプリンタが出力手段として機能
する。
【0073】このような出力は、例えば異常コピーが発
生した場合に、適宜行うことにより、異常コピーの原因
が交流電圧の低下によるものか、複写機自体の異常によ
るものかを判別し得るものとなる。また、適宜タイミン
グにおいて随時出力させることにより、交流電源90の
状態を把握することもできる。
【0074】ところで、本実施例にあっては、図24の
フローチャートに示すように、上述したような交流電圧
の低下の発生回数Nが計数手段により計数されており、
予め設定された所定回数Nsと比較手段により比較さ
れ、所定回数Ns以上になると、操作部ユニット106
上の表示部にて異常表示がなされる。このように電圧低
下が頻繁に発生する状態では、異常コピーも多発しやす
いが、異常表示によりオペレータに警告することで、電
源の安定化を図る等の適切な処置を速やかにとることが
でき、異常コピーの再発を防止できる。
【0075】また、本実施例にあっては、図25のフロ
ーチャートに従い、交流電圧の低下発生時及び電圧復帰
時には各々その旨が操作部ユニット106の表示部(各
々、低下発生表示手段、復帰表示手段に相当)にて表示
される。よって、コピー前であれば、復帰するまで待つ
といった対応がとれ、コピー後であれば異常コピーの発
生が電圧低下といった電源異常によるもので仕方ないと
納得することができる。
【0076】つづいて、請求項4記載の発明の一実施例
を図26ないし図36により説明する。本実施例は、図
26及び図27に示すように電源回路68中に無停電電
源91を備えたデジタル複写機に適用されるものであ
る。無停電電源91は停電などにより電源供給が遮断し
たときに、所定時間電源供給を行うものであり、コンピ
ュータ等において用いられているものと同等の装置であ
る。この無停電電源91はメイン制御板61中のメイン
CPU102と通信を行うシリアルポートを備えてお
り、これにより電源遮断信号などの情報のやりとりが可
能とされている。ここに、本実施例のようなデジタル複
写機では定着ヒータやモータなど、大電力を消費する負
荷が多いため、電源遮断時に長時間に渡って通常の動作
を維持させるには大容量の無停電電源が必要となり、不
経済かつ非現実的である。そこで、通信によって電源遮
断を検出し、以下に説明するシャットダウンシーケンス
動作と称する特別な処理を行うようにしている。
【0077】まず、無停電電源91を用いた電源遮断時
のシーケンス制御について図28のタイミングチャート
を参照して説明する。まず、停電などにより交流電源9
0が遮断すると、無停電電源91はその電源監視回路で
これを検出し、その蓄電池とDC/ACコンバータによ
り、交流電源90に代わって電源供給を行う。同時に、
電源遮断信号を発生し、メイン制御板61中のメインC
PU102にこれを通知する。メインCPU102はこ
の電源遮断信号に応じて、“シャットダウンシーケン
ス”と称する特別のシーケンスを実行すべく、メインC
PU102に接続された各要素を制御する。シャットダ
ウンシーケンスを終了すると、メインCPU102は終
了信号を無停電電源91に通知する。終了信号を受けた
無停電電源91は電源供給を停止し、ここに、全システ
ムは電源オフとなる。
【0078】ここに、シャットダウンシーケンスについ
て説明する。電源遮断信号により起動される特別なこの
シーケンス実行時は、交流電源90が遮断され無停電電
源91の蓄電池により電力が供給されている状態にあ
る。このような特別なシーケンスを行わせる目的は、 消費電力を低減させて蓄電池による給電時間を引き
伸ばすこと 機内にコピー中転写紙を残さないように排出を完了
させること 感光体16に悪影響を及ぼさないように、感光体1
6の初期化を完了させること 給電再開時に、以前のジョブを続行しやすいよう
に、各種情報を不揮発性メモリ113に退避させること 交流電源90が遮断したことをユーザに通知するこ
と 必要な処理が終了したら、蓄電池の過放電による劣
化を防止するために、蓄電池による給電を停止すること である。
【0079】以下、各項目について説明する。まず、
の消費電力低減化について説明する。一般に、本実施例
のような複写機においては、最大の電力消費要素は、定
着装置39における定着ヒータである。具体的には、転
写紙上のトナーを加熱、加圧定着させるため、温度が1
80℃程度となるように制御される。定着ヒータとして
は800W程度のハロゲンヒータが用いられている。ま
た、定着ヒータの熱容量は比較的大きいため、通電を停
止させた後もコピー数枚分については定着可能な温度を
維持できる。さらに、定着性を保証し得ないものの定着
ローラに損傷を与えずに通紙が可能な温度領域も存在す
る(図29参照)。このような特性を利用すれば、定着
ヒータには通電しなくても、機内にある転写紙の排出は
可能となり、かつ、消費電力の低減を図れるものとな
る。そこで、シャットダウンシーケンスでは、定着ヒー
タはオフさせるものとした。
【0080】ついで、の残紙排出について説明する。
停電発生時に機内に転写紙を残さないようにすること
が、無停電電源91を搭載する大きな理由の一つであ
る。即ち、機内の残留紙を除去するのは、それが停電に
より生じたものとはいえ、ジャム紙の処理と何ら変わら
ないものであり、ユーザにとっては最も嫌な操作の一つ
といえる。そこで、シャットダウンシーケンスにおいて
は、機内の転写紙排出完了までは、搬送・排出に関与す
る要素の動作を続行させるようにしている。より具体的
に考察すると、シャットダウンプロセスの起動時におい
ては、機内の転写紙状態としては、まだ画像が載ってい
ない転写前の状態と、画像転写中の状態と、画像転写が
終了した後の状態とがあり得る。排出だけに限れば、プ
ロセス手段を全てオフとして消費電力を低減させるよう
にし、全ての電力を排出動作に振り分けるようにすれば
よいが、画像が途中で途切れたような状態の転写紙を排
出させると、ユーザに不快感を与えるとともに、異常画
像の発生という誤解を与えかねない。そこで、ここでは
消費電力の低減を考慮しつつ、画像保証も図って、画像
転写が終了していれば問題なく定着され得るので正常コ
ピーとし、画像転写中であれば転写動作を続行して正常
コピー化して定着・排紙させるが、まだ画像が載ってい
ない状態であれば転写せずに無効コピーとして白紙排出
させるようにした。
【0081】また、の感光体初期化について説明す
る。前述したように、転写紙は機内に残らないように排
紙処理されるが、感光体16も所定のシーケンスを実行
せずに放置されると、特性の変動やクリーニング不良を
起こす一因となる。そこで、転写紙が機内に残っていな
い場合であっても、感光体16の初期化は必ず行うもの
とし、初期化に必要な要素が駆動される。具体的には、
感光体16上の帯電された部分は、除電ランプ33によ
り除電され、トナーの残っている部分はクリーニング装
置32によりクリーニング除去される。さらに、N/P
プロセスのため、帯電されていない部分では現像バイア
スに逆バイアス(+)を印加してトナー付着を防止する
ように制御される。
【0082】また、のユーザへの停電報知について説
明する。シャットダウンプロセスは特別な動作であるた
め、ユーザの操作を受付けずに、リピートコピーが中断
してしまうが、この際に、何らかの表示をしないと、ユ
ーザに不安感・不信感を与えてしまう。しかし、表示器
はかなり電力を消費するので、できれば消灯させたい。
また、停電時の動作ということを考えると、イメージ的
にもあまり表示をつけておくというのは好ましいとはい
えない。そこで、ここではシャットダウンプロセス時に
は、特定の表示、例えば図30の操作部ユニット106
に示す停電表示211のみを点灯表示させ、他は全て消
灯とさせるものとした。
【0083】さらに、の過放電防止について説明す
る。シャットダウン終了後も無停電電源91による通常
の電力供給を続けることは、蓄電池の早期消耗、過放電
による劣化を招く。そこで、ここではシャットダウンプ
ロセス終了時に終了信号を無停電電源91に送出し、停
電表示部254及びFAX受信部を除き、給電を停止さ
せる。これにより、蓄電池の利用は必要最小限に抑えら
れ、過放電による劣化が防止される。
【0084】以上の内容を、図31のタイミングチャー
ト、図32のコピー制御フローチャート、図33のシャ
ットダウンプロセスのゼネラルフローチャートに示す。
【0085】このような特別なシャツトダウンシーケン
スを実行させる無停電電源91を備えたものにおいて、
本実施例では交流電源90の電圧が低下しても直ちには
シャットダウンシーケンスを実行させず、電源監視回路
97による監視下に、異常動作し得る直前にシャットダ
ウンシーケンス実行に切換えるようにしたものである。
図34を参照すると、まず、交流電圧低下検出回路20
0の出力に対してはタイマによる遅延回路(図示せず)
が設けられており、交流電圧V0 の低下を検出してから
シャットダウンシーケンスを開始させるまでの遅延時間
tdを手動設定モードにて任意に設定する。即ち、この
遅延時間tdはデフォルトとして所定値が予め設定され
ているが、必要に応じて操作部ユニット106において
遅延時間設定モードとすることにより任意に設定し得る
ように構成されている。
【0086】このような遅延時間tdの設定下に、交流
電圧低下検出回路200により交流電圧V0 の低下が検
出信号V3 の立下りにより検出されると、割込みが発生
してタイマがスタートする。このタイマは設定された遅
延時間tdが経過すると、図35に示すようなタイマ割
込みがかかり(出力制御手段)、この時点での検出信号
3 がLレベルのままであるかチェックする。Lレベル
のままであれば、停電状態の継続等により交流電源90
が復旧していないことになるので、前述した無停電電源
91によるシャットダウンシーケンスを実行する。一
方、タイマ割込み時点で、交流電圧低下検出回路200
からの検出信号V3 がLレベルでなくなっていれば、電
源が復旧したことになるので、シャットダウンシーケン
スを実行せず、交流電源90による通常の給電のままリ
ターンする。このように、設定された遅延時間td内に
電源が復旧した場合には、無駄なシャットダウンシーケ
ンスを実行しなくて済み、無停電電源91の電力の無駄
使いも減るものとなる。また、本実施例によれば、遅延
時間tdを任意に設定し得るので、機械毎にその電源事
情等に即した対応がとれるものとなる。
【0087】ところで、複写機にあっては、複写機本体
1のみの単体で使用する場合と、高機能化・高生産性の
ためにADF2やソータ3などのオプション機器を搭載
して使用する場合とがある。また、オプション機器に
は、複写機本体1側から電源供給を受けるものと、外部
から電源供給を受けるものとがある。そこで、このよう
な事情を考慮し、図36(a)に示すように、予め複写機
本体1から電源供給を受けるものに対しては各々の組合
せ構成に対する最適な遅延時間tdを測定してテーブル
212に記憶しておく。また、外部から電源供給を受け
るものに対しては図36(b)に示すように各々のオプシ
ョンに適した遅延時間を測定してテーブル213に記憶
させておく。そして、実際の使用時にあってはその構成
に応じて遅延時間tdを算出設定する。即ち、複写機本
体1から電源供給を受けるオプションを含む場合にはテ
ーブル212から遅延時間を取出し、外部から電源供給
を受けるオプションを含む場合にはその中で一番遅延時
間の短いものをテーブル213から取出す。このように
テーブル212,213から取出した両方の遅延時間の
うちで短いほうを交流電圧低下検出時のシャットダウン
シーケンス制御用の遅延時間として使用する。
【0088】つづいて、請求項5ないし7記載の発明の
一実施例を図37ないし図41により説明する。まず、
本実施例にあっても、図1(a)に示したような交流電圧
低下検出回路200が設けられている。また、前記実施
例と同様に、無停電電源91も設けられている。ここ
に、無停電電源91は、例えば図37に示すように構成
されている。即ち、交流電源90に対して定電圧器22
1、ダイオード222、電流制限抵抗223を介して鉛
蓄電池224を接続し、この鉛蓄電池224の出力側を
交流に変換するインバータ225を通して、半導体スイ
ッチ226により前記交流電源90側と選択的に画像形
成装置に電力供給し得るように構成されている。しかし
て、本実施例にあっては、ダミー負荷227が設けら
れ、インバータ225出力に対して半導体スイッチ22
8を介して選択的に接続し得るようにされている。ま
た、鉛蓄電池224の充電電圧はメイン制御板61中の
メインCPU102に取込まれるように構成されてい
る。
【0089】このような構成において、平常時は、交流
電源90による交流入力が半導体スイッチ226を通し
て画像形成装置に供給される。一方、停電等により電源
電圧が低下したことが検出されると、鉛蓄電池224か
らインバータ225を動作させて交流に切換え、半導体
スイッチ226を通して画像形成装置200に交流が供
給される。もっとも、前記実施例ではこのような鉛蓄電
池224による電力供給への動作タイミングは適宜制御
される。
【0090】しかして、ダミー負荷227を用いた充電
容量検出動作について説明する。まず、定電圧で充電す
る鉛蓄電池224は、充電時間を横軸にとると、充電容
量に対して無負荷時とダミー負荷227を接続した時と
の充電電圧は図38に示すような特性を示す。即ち、無
負荷時の充電電圧は充電初期から充電終期にかけて電圧
差があまり見られないが、ダミー負荷227接続時にあ
っては充電初期にはこのダミー負荷227に電流が流れ
て容量不足のためドロップし、充電するに従って充電容
量が増えてドロップが少なくなる。よって、ダミー負荷
227を接続することにより、かなり正確に充電容量を
検出することが可能となる。
【0091】ここに、図37において、鉛蓄電池224
はダイオード222、電流制限抵抗223を介して充電
されるが、その充電電圧の測定は、半導体スイッチ22
8をオン/オフさせてダミー負荷227を接続した場合
と、無負荷時とで行う。この時、半導体スイッチ226
側は平常モードにしておく。
【0092】このような充電電圧検出機能を用いた停電
等の電源電圧低下が発生した場合の処理を図39を参照
して説明する。まず、充電電圧Vtを検出し、これに基
づき電池容量(充電容量)Wtを求める。充電電圧Vt
の検出は、図37において半導体スイッチ226は平常
モードにし(交流電源90から画像形成装置に電力供
給)、半導体スイッチ228をオンさせる。そして、鉛
蓄電池224の両端の電圧をA/Dコンバータ(図示せ
ず)でデジタル値に変換してCPU102に取込み、こ
れをVtとする。ついで、検出された充電電圧Vtから
電池容量Wtを求める。このため、電池容量と充電電圧
との関係は、予め、図39に示すようなテーブル229
として記憶されており、このテーブル229を用いて充
電電圧Vtに対する電池容量Wtが求められる。
【0093】しかして、停電検出のチェックが行われ
る。このチェックは、前述した実施例の交流電圧低下検
出によるものでよい。このチェックにおいて、停電が検
出されなければ、平常の処理が行われる。一方、停電が
検出されると、その検出信号はCPU102に対する外
部割込み端子に接続されており、直ぐに割込みが発生す
ることにより、停電発生は即座に判断できる。停電発生
時においては、今、コピー中か待機中かがチェックさ
れ、待機中であれば、所定時間だけ停電表示のみさせて
リターンする。コピー中であれば、先に求めた電池容量
Wtと残りのコピー枚数と転写紙サイズとから、コピー
可能枚数Nを求める。ここに、紙サイズに対する消費電
力は図41に示すように予めテーブル230に記憶され
ている。そして、無停電電源91を用いて、求めたN枚
分のコピー動作を行い、その後、所定時間だけ停電表示
させてリターンする。
【0094】即ち、図39のフローチャートにおいて、
「コピー可能枚数Nを計算」「N枚コピー」で示す処理
を行う部分が、動作制御手段に相当するもので、検出さ
れた無停電電源91の電池容量に応じて能力分の処理を
退避処理として行わせることになり、無停電電源91が
有効に活用されることになる。
【0095】ところで、鉛蓄電池224の充電容量は、
飽和していなければ充電時間とともに飽和に近づいてい
く。従って、電源投入時に一度だけチェックしても、そ
の後、瞬断時にはより飽和に近づいていることになり、
チェック時と差が生ずる。この点、所定時間毎に充電電
圧をチェックするようにすれば、最新の充電容量に見合
った処理が可能となる。
【0096】また、このような所定時間毎の定期的な測
定に際して、無負荷時の充電電圧Voとダミー負荷22
7接続時の充電電圧Vdとを測定し、両者の電圧差(V
d−Vo)を求める。そして、この電圧差(Vd−V
o)が所定値より大きく、かつ、電圧Voの変化が所定
値以下の状態が、所定回数連続して発生した場合には、
不良検知警告手段(図示せず)により鉛蓄電池224の
不良と検知され、電池交換等の旨がオペレータに対して
警告表示される。
【0097】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成したの
で、請求項1記載の発明によれば、異常画像が発生した
場合、交流電圧の低下が発生した時刻又は復旧時刻をチ
ェックできるため、異常画像発生原因が交流電源の異常
であるか画像形成装置自身の異常であるか判断でき、適
切な対応策をとることができ、また、画像形成装置が使
用されている交流電源の状態を把握することもできるも
のとなる。
【0098】また、交流電圧の低下が頻繁に発生すると
異常画像も多発する可能性が大きいが、請求項2記載の
発明によれば、交流電圧低下の発生回数が計数され、所
定回数以上になったらその旨の異常表示をするようにし
たので、ユーザは交流電源の安定化を施す、といった適
切な処置をとり、異常画像の発生をなくすことが可能と
なる。
【0099】また、請求項3記載の発明によれば、交流
電圧の低下が発生した時や復旧した時にはその旨を表示
させるようにしたので、ユーザはこの表示を見ることに
より、画像形成処理開始前であれば開始を待つことがで
き、画像形成後であれば異常画像であっても電源電圧低
下による仕方のないものであると納得できるものとな
る。
【0100】一方、請求項4記載の発明によれば、電源
遮断を含む交流電圧の低下が発生しても直ぐには無停電
電源による給電動作を開始させず、設定された遅延時間
経っても復旧していない時に動作開始させるようにした
ので、交流電源が復旧したような場合には無駄なシーケ
ンス処理を行わなくて済み、無停電電源の無駄な電力消
費も防止できるものとなる。
【0101】また、請求項5記載の発明によれば、ダミ
ー負荷を用いて無停電電源の充電容量を正確に把握する
ようにしたので、電源遮断を含む交流電圧の低下が発生
して無停電電源により退避処理を行わせる場合にその充
電容量に応じた有効かつ効率のよい退避処理を行わせる
ることができる。
【0102】特に、請求項6記載の発明によれば、この
ような充電容量の検出を定期的に行うので、停電発生時
に無停電電源の最新の充電容量情報に基づき退避処理を
的確に制御できるものとなる。
【0103】また、請求項7記載の発明によれば、ダミ
ー負荷接続時の充電電圧と無負荷時の充電電圧とを定期
的に測定することにより、両電圧間の差に基づき無停電
電源の電池不良の発生を的確に把握検出し、オペレータ
に知らせるようにしたので、電池交換等の適切な対応を
とることができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1ないし3記載の発明の一実施例の要旨
を示すもので、(a)は交流電源低下検出回路の回路図、
(b)は時刻記憶処理を示すフローチャート、(c)は出力
処理を示すフローチャートである。
【図2】デジタル複写機全体の概略構成図である。
【図3】書込み系構成を示す平面図である。
【図4】その正面図である。
【図5】電装制御系全体を示す概略ブロック図である。
【図6】スキャナ制御系付近を主体として示すブロック
図である。
【図7】ソータ、両面制御系を主体として示すブロック
図である。
【図8】給紙制御系を主体として示すブロック図であ
る。
【図9】シーケンス制御系を主体として示すブロック図
である。
【図10】メイン制御系を主体として示すブロック図で
ある。
【図11】スキャナにおける処理回路を示すブロック図
である。
【図12】IPU構成を示すブロック図である。
【図13】IPU出力データ形式を示す模式図である。
【図14】メモリシステムを示すブロック図である。
【図15】その一般的構成例を示すブロック図である。
【図16】その実施例方式の構成例を示すブロック図で
ある。
【図17】メモリ装置を示すブロック図である。
【図18】そのメモリユニット構成例を示すブロック図
である。
【図19】データ構成例を示す模式図である。
【図20】メモリ装置の変形例を示すブロック図であ
る。
【図21】外部記憶装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【図22】メモリ装置の別の変形例を示すブロック図で
ある。
【図23】交流電源低下検出回路の各部の信号波形例を
示すタイミングチャートである。
【図24】異常表示処理を示すフローチャートである。
【図25】電源電圧低下に伴う表示処理を示すフローチ
ャートである。
【図26】請求項4記載の発明の一実施例を示す電気制
御系全体の概略ブロック図である。
【図27】メイン制御系を主体として示すブロック図で
ある。
【図28】電源遮断時の処理を示すタイミングチャート
である。
【図29】通電オフに伴う定着部温度特性を示す特性図
である。
【図30】操作部構成例を示す平面図である。
【図31】シャットダウンプロセスを伴うコピープロセ
スを示すタイミングチャートである。
【図32】コピー制御を示すゼネラルフローチャートで
ある。
【図33】シャットダウンプロセスを示すゼネラルフロ
ーチャートである。
【図34】遅延処理を示すフローチャートである。
【図35】タイマ割込み処理を示すフローチャートであ
る。
【図36】遅延時間用のテーブル構成を示す説明図であ
る。
【図37】請求項5ないし7記載の発明の一実施例を示
す電源回路図である。
【図38】充電特性を示す特性図である。
【図39】動作制御を示すフローチャートである。
【図40】テーブル構成を示す説明図である。
【図41】テーブル構成を示す説明図である。
【符号の説明】
90 交流電源 91 無停電電源 113 時刻記憶手段 200 交流電圧低下検出手段 227 ダミー負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 君育 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 福井 智則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置に対する交流電源の交流電
    圧の低下を検出する交流電圧低下検出手段と、検出され
    た交流電圧低下検出信号の発生時刻と復旧時刻との少な
    くとも一方の情報を記憶する時刻記憶手段と、この時刻
    記憶手段に記憶された情報を出力する出力手段とよりな
    ることを特徴とする画像形成装置の電源監視装置。
  2. 【請求項2】 交流電圧低下検出信号の発生回数を計数
    する計数手段と、発生回数が所定回数以上になったとき
    に異常表示する表示手段とを設けたことを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置の電源監視装置。
  3. 【請求項3】 交流電圧低下検出手段による交流電圧の
    低下検出時に所定時間その旨を表示する低下発生表示手
    段と、交流電圧の復旧時に所定時間その旨を表示する復
    旧表示手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置の電源監視装置。
  4. 【請求項4】 画像形成装置に対する交流電源の交流電
    圧の低下を検出する交流電圧低下検出手段と、検出され
    た交流電圧低下検出信号を設定された時間だけ遅延させ
    る遅延手段と、遅延された交流電圧低下検出信号により
    無停電電源による退避処理開始を制御する出力制御手段
    とよりなることを特徴とする無停電電源付き画像形成装
    置の電源監視装置。
  5. 【請求項5】 画像形成装置に対する交流電源の交流電
    圧の低下を検出する交流電圧低下検出手段と、検出され
    た電源電圧低下時に前記画像形成装置に電力を供給する
    ための無停電電源に対して選択的に接続されるダミー負
    荷と、このダミー負荷接続時の充電電圧を測定して無停
    電電源の充電容量を検出する充電容量検出手段と、検出
    された充電容量に応じて電源遮断時の無停電電源による
    退避処理内容を切換え制御する動作制御手段とよりなる
    ことを特徴とする無停電電源付き画像形成装置の電源監
    視装置。
  6. 【請求項6】 充電容量検出手段による検出処理を定期
    的に行わせるようにしたことを特徴とする請求項5記載
    の無停電電源付き画像形成装置の電源監視装置。
  7. 【請求項7】 画像形成装置に対する交流電源の交流電
    圧の低下を検出する交流電圧低下検出手段と、検出され
    た電源電圧低下時に前記画像形成装置に電力を供給する
    ための無停電電源に対して選択的に接続されるダミー負
    荷と、このダミー負荷接続時の充電電圧と無負荷時の充
    電電圧とを定期的に測定する電圧測定手段と、測定され
    たこれらの充電電圧の電圧差に基づき前記無停電電源の
    不良発生を検知し警告情報を出力する不良検知警告手段
    とよりなることを特徴とする無停電電源付き画像形成装
    置の電源監視装置。
JP3182812A 1991-07-24 1991-07-24 画像形成装置の電源監視装置 Pending JPH0527495A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006159888A (ja) * 2004-11-11 2006-06-22 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
JP2015018493A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 キヤノン株式会社 情報処理装置及び画像形成装置
JP2017207705A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 株式会社リコー 画像形成装置の制御方法

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