JP2006159517A - 可逆性感熱記録体 - Google Patents

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Abstract

【課題】発色部と消色部のコントラストが高く、消色後の濃度が低い所で安定し、かつ繰り返し印字、消去に対して耐久性の優れた可逆性感熱記録体を提供する。
【解決手段】支持体と、この支持体上に形成され、かつ無色または淡色の染料前駆体、およびこれを可逆的に発色および消色させる顕色剤を含む感熱記録層とを有する可逆性感熱記録体において、前記顕色剤が、下記一般式(I)で表される構造を有し、かつ炭素数8から30の直鎖脂肪族基を少なくとも1つ有する化合物である可逆性感熱記録体。
【化1】
Figure 2006159517

(ただし、式(I)において、Aは単結合または二重結合を表す。Xは水素原子、水酸基、および水酸基を含む炭化水素基から選ばれた一員を表す。)
【選択図】 なし

Description

本発明は、加熱条件を制御することにより、発色および消色を行い、かつその発色状態と消色状態を常温において保持できる、可逆性感熱記録体に関するものである。
一旦記録したものを消去したり、さらにまた記録したり、繰り返しができるいわゆる可逆記録は、高い利便性だけでなく省資源の観点からも期待されている。市場にみられる商品としては、定期券、プリペイド乗車券あるいは販売促進のポイントカードなどがある。
これまでに実用化された可逆記録方式は、大別すると高分子材料の相分離により、白濁と透明の可逆現象を利用したもの(例えば、特許文献1〜3参照。)と、ロイコ染料と可逆顕色剤の組み合わせにより、発色と消色の可逆現象を利用したものに分けられる。
後者の技術の最も重要な部分は、可逆的な発色および消色を可能にする顕色剤の開発であり、フェノール系(例えば、特許文献4〜6参照。)の開発が先行した。既に技術的には一定のレベルに達し、前述したような定期券やプリペイド乗車券として実用化されているが、発色画像の耐久性、あるいは逆にその画像の消去性能は、なお不十分である。特に、多数回の繰り返し時に文字が消え残るなど、改善に対する要望も多い。
一方、非フェノール系可逆顕色剤の開発としては、有機酸系(例えば、特許文献7〜9参照。)やスルホニルウレア系(例えば、特許文献10参照。)の顕色剤が提案されているだけである。
品質に対する種々の要求を満たすには、従来の材料の選択では限界があり、新しい感熱記録体の開発が要望されているのが実状である。
特開2000−141916号公報 特開2001−191651号公報 特開2002−187366号公報 特開平6−210954号公報 特開2001−113831号公報 特開2002−248860号公報 特開昭63−173684号公報 特開平7−40659号公報 特開2000−247034号公報 特開2001−205944号公報(第2頁)
本発明は、小型の装置を用い、白地に発色画像を形成し、加熱条件の違いのみで発色および消色を実施することができ、高いコントラストを有する可逆性感熱記録体を提供しようとするものである。特に消色後の濃度が低い所で安定し、繰り返し印字、消去に対する耐久性の高いものを提供する。
本発明者らは、加熱条件を変えるのみで発色、消色を行うことができ、かつ発色部と消色部のコントラストが高い可逆的熱発色および消色可能な可逆性感熱記録体を得るべく、染料と顕色剤の反応を利用した染料タイプの可逆感熱記録方式に着目し、従来のフェノール系、有機酸系、スルホニルウレア系等の公知の顕色剤が有する官能基とは異なり、全く新しい官能基の応用について鋭意研究の結果、顕色剤として直鎖脂肪族基を有するトリアゾール類誘導体を利用することにより、所望の可逆性感熱記録体が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は下記の態様を含む。
本発明の可逆性感熱記録体は、支持体と、この支持体上に形成され、かつ無色または淡色の染料前駆体、およびこれを可逆的に発色および消色させる顕色剤を含む感熱記録層とを有する可逆性感熱記録体において、前記顕色剤が、下記一般式(I)で表される構造を有し、かつ炭素数8から30の直鎖脂肪族基を少なくとも1つ有する化合物であることを特徴とするものである。
Figure 2006159517
(ただし、上記式(I)において、Aは単結合または二重結合を表す。Xは水素原子、水酸基、および水酸基を含む炭化水素基から選ばれた一員を表す。)
前記式(I)において、Xが、水素原子、水酸基、およびα位および/またはβ位に水酸基を含む炭素数1から7の一価の炭化水素基から選ばれた一員であることが好ましい。
本発明の可逆性感熱記録体においては、前記顕色剤が、下記一般式(II)で表される構造を有し、かつ炭素数8から30の直鎖脂肪族基を少なくとも1つ有する化合物群から選ばれることがより好ましい。
Figure 2006159517
(ただし、上記式(II)において、Xは水素原子、水酸基、および水酸基を含む炭化水素基から選ばれた一員を表す。)
また、本発明の可逆性感熱記録体においては、前記顕色剤が、下記一般式(III)で表される化合物群から選ばれることがさらに好ましい。
Figure 2006159517
(ただし上記式(III)において、R、R、Rは、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基および低級アルコキシ基から選ばれた一員を表す。R、Rは、互いに独立に、炭素数が1から20の2価の炭化水素基を表し、Rは炭素数8から30の1価の直鎖脂肪族基を表す。また、p、q、r、sは、互いに独立に、0または1を表す。Xは水素原子、水酸基、および水酸基を含む炭化水素基から選ばれた一員を表す。さらにY、Y、Yは、互いに独立に、下記式(IV)により表される2価の基から選ばれた一員を表す。)
Figure 2006159517
本発明の可逆性感熱記録体は、白地に発色画像を形成し、高いコントラストを有し、発色・消色を繰り返した後の発色濃度が低下せず、消色後の濃度が低い所で安定している。
本発明に係る可逆性感熱記録体の可逆的熱発色および消色方法は、上記記録体の感熱発色層に、加熱を施して画像を発色記録し、この記録の使用済み後、この感熱発色層に、前記発色加熱温度よりも低い温度の加熱を施して前記発色画像を消色することを特徴とするものである。
本発明の顕色剤は、前記一般式(I)で表される構造を有するトリアゾール類化合物であり、かつ炭素数8から30の直鎖脂肪族基を少なくとも1つ分子中に有する化合物である。式(I)において、Aは単結合または二重結合を表し、Xは水素原子、水酸基、および水酸基を含む炭化水素基から選ばれた一員を表す。水酸基を含む炭化水素基としては、α位および/またはβ位に水酸基を含む炭素数1から7の一価の炭化水素基が好ましい。例えば、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシイソプロピル基、2−ヒドロキシエチル基、および1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル基等が挙げられ、本発明において優れた効果が得られる。
本発明の可逆性感熱記録体において、染料前駆体および顕色剤を含む感熱記録層は、加熱により速やかに発色し、その発色状態は急冷することにより常温においても保持される。常温において保持された発色画像部は、発色温度以下に加熱することにより消去することができ、その消色状態は常温に冷却しても保持される。
本発明の顕色剤による、発色・消色の作用機構は明確ではないが、例えば式(I)で表される構造を有するトリアゾール類化合物が、ロイコ染料に対し強い顕色能力を示して発色が起こり、一方、発色体が発色温度以下に加熱された時、主に顕色剤中の長鎖脂肪族基が配向して顕色剤の結晶化を誘発し、染料と顕色剤が分離して消色するものと考えられる。
一般に、発色のための加熱温度は120〜240℃であり、消色が起きる温度域は60〜180℃で、かつ前記発色加熱温度より低い。一般に発色は、加熱した後の急速な冷却が容易な、サーマルヘッドなどにより行なわれるが、消色は、発色加熱温度以下の消色温度域に保持されることにより行なわれ、加熱・冷却速度を制御する必要はない。消色時の温度保持時間は0.1秒以上であることが好ましい。
本発明の顕色剤としては、好ましくは前記一般式(II)で表される構造を有し、かつベンゼン環に炭素数8から30の直鎖脂肪族基を少なくとも1つ有するベンゾトリアゾール類化合物が使用される。ベンゼン環は、他の置換基として、互いに独立に、水素原子、フッ素、塩素等のハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基等を有していてもよい。
さらにベンゾトリアゾール類化合物の中でも、前記一般式(III)で表される化合物が顕色剤としてより好ましく使用され、発色部と消色部のコントラストが高く、消色後の濃度が低い所で安定し、かつ繰り返し印字、消去に対して耐久性に優れる可逆性感熱記録体が得られる。
前記式(III)において、R、R、Rは、互いに独立に、水素原子、フッ素、塩素等のハロゲン原子、低級アルキル基および低級アルコキシ基から選ばれた一員を表す。低級アルキル基および低級アルコキシ基としては、炭素数が1から3のアルキル基およびアルコキシ基が好ましく、炭素数が1または2のものがより好ましい。R、Rは、互いに独立に、炭素数が1から20の2価の炭化水素基を表し、好ましくは炭素数1から10の直鎖アルキレン基であり、Rは炭素数8から30の1価の直鎖脂肪族基を表す。また、p、q、r、sは、互いに独立に、0または1を表す。Xは水素原子、水酸基、および水酸基を含む炭化水素基から選ばれた一員を表す。さらにY、Y、Yは、互いに独立に、前記式(IV)により表される2価の基から選ばれた一員を表す。
本発明の顕色剤として、具体例を下記(化合物No.1〜231)に示すが、これらに限定されるものではない。これらの化合物は単独で用いてもよく、あるいはその2種以上を混合して用いてもよい。
Figure 2006159517
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本発明の可逆性感熱記録体の感熱記録層において、染料前駆体として使用される化合物としては、トリフェニルメタン系、フルオラン系、ジフェニルメタン系化合物等が挙げられ、従来公知のものから選ぶことができる。
これらの染料前駆体は例えば、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインド−ル−3−イル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(p−メチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノベンゾ[α]フルオラン、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−n−ヘキシルオキシフェニル−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(2−メチル−1−n−オクチルインドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−[N−(3−エトキシプロピル)−N−エチルアミノ]−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−n−ヘキシル−N−エチルアミノ)−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−2−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2,2−ビス{4−[6’−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3’−メチルスピロ[フタリド−3,9’−キサンテン]−2’−イルアミノ]フェニル}プロパンおよび3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン等である。
また3,6−ジメトキシフルオラン、3−ピロリジノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−メチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−(N−メチル−N−イソアミルアミノ)−7,8−ベンゾフルオラン、3,3’−ビス(1−n−アミル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(N−メチル−N−イソアミルアミノ)−7−フェノキシフルオラン、3,3’−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3’−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3’−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(N−エチル−N−p−トリルアミノ)−7−(N−フェニル−N−メチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ベンジルアミノフルオラン、3−ピロリジノ−7−ジベンジルアミノフルオランなどからも選ぶことができるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、また2種類以上を併用してもよい。
本発明の可逆性感熱記録体は、一般に増感剤として知られる従来公知の熱可融性物質を感熱記録層に含有することができる。それらの代表的な例としては、m−ターフェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、ベンジルナフチルエーテル、ジベンジルテレフタレート、炭酸ジフェニル、炭酸ジトリル、ジフェニルスルホン、1,2−ビス(m−トリルオキシ)エタン、p−ベンジルビフェニル、1,5−ビス(p−メトキシフェノキシ)−3−オキサペンタン、シュウ酸ジエステル類、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、1,4−ビス(p−トリルオキシ)ベンゼン、1、4−ビス[2−(4−メチルベンジロキシ)エトキシ]ベンゼンなどが挙げられるが、これらの化合物は、比較的低印加エネルギ−により可逆性感熱記録体の高濃度発色を可能にする能力を有する。
また本発明の可逆性感熱記録体は、所望の効果を阻害しない範囲で、一般に消色促進剤として知られる長鎖アルキル基を有する熱可融性物質を感熱記録層に含有することができる。このような消色促進剤の例として、ヘキサデカンアミド、オクタデシルウレア、ジオクタデシルウレア、ドコサノイルヒドラジド、N,N’−ジドコシルオキサジアミドなどが挙げられる。これらの化合物は、比較的低印加エネルギーにより可逆性感熱記録体の高濃度発色を可能にする能力に加え、画像の消去操作の際に比較的低温でも消色反応を促進し、可逆性を向上させるという能力を有する。
また本発明に係る感熱記録層には、ワックス類、顔料を本発明の効果を阻害しない範囲で含んでいてよく、更に、これらの成分を支持体に固着するために、通常はバインダーが含まれる。
ワックス類としては、例えば、パラフィン、アミド系ワックス、ビスイミド系ワックス、高級脂肪酸の金属塩など公知のものを用いることができる。ただし、高級脂肪酸の金属塩を添加すると、繰り返し発色・消色を行うにつれて消色濃度が増大し、発色画像の消去が不完全になるおそれがあるため、高級脂肪酸の金属塩の含有量は感熱記録層の乾燥質量の1質量%以下であることが好ましい。
顔料としては、例えばシリカ、クレー、焼成クレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウムおよび表面処理された炭酸カルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、並びに尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、およびポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末などをあげることができる。ただし、酸化亜鉛の添加は、繰り返し発色・消色を行うにつれて消色濃度が増大し、発色画像の消去が不完全になるおそれがあるため、酸化亜鉛の含有量は感熱記録層の乾燥質量の1質量%以下であることが好ましい。
前記バインダーとしては、水溶性高分子類、水分散性高分子類、非水溶性高分子類、活性エネルギー線硬化性化合物類などから選ぶことができる。
水溶性高分子類、水分散性高分子類の例としては、種々の分子量のポリビニルアルコールおよびその誘導体(例えばアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、スルホニル基変性ポリビニルアルコール等)、デンプン及びその誘導体(例えば酸化デンプン、酢酸ビニルグラフトデンプン、アルデヒド変性デンプンなど)、セルロース誘導体(メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等)、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、およびカゼインなどの水溶性高分子材料、並びに、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、およびスチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックスを用いることができる。これら高分子は単独またはその2種以上を混合して用いてもよく、またここに列挙した例に限定されるものではない。
非水溶性高分子類の例としては、フェノキシ樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、スチレン/(メタ)アクリル共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート樹脂などが挙げられ、通常これらは適当な有機溶剤に溶解して使用される。これら樹脂は単独またはその2種以上を混合して用いてもよく、またここに列挙した例に限定されるものではない。
また、これら高分子に水酸基を有するよう変性がなされた樹脂を使用し、さらに分子中にイソシアネート基を複数有する化合物を架橋剤として添加して樹脂を硬化させることにより、耐久性に優れた可逆性感熱記録体が得られる。架橋剤の添加量は、樹脂中の水酸基の量、使用する架橋剤のイソシアネート基の数によって適宜決定される。
前記架橋剤として使用される化合物の例としては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、6−イソプロピル−1,3−フェニルジイソシアネート、4−ジフェニルプロパンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネートなどが挙げられる。これら架橋剤は単独またはその2種以上を混合して用いてもよく、またここに列挙した例に限定されるものではない。
活性エネルギー線硬化性化合物類の例としては、以下に挙げる化合物から選ぶことができるが、これらは単独またはその2種以上を混合して用いてもよく、またここに列挙した例に限定されるものではない。
(1)脂肪族、脂環族、および芳香族の、アルコール及びポリアルキレングリコールのアクリレート(またはメタクリレート)化合物類。(2)脂肪族、脂環族、芳香族の、アルコールにアルキレンオキサイドを付加させたもののアクリレート(またはメタクリレート)化合物類。(3)ポリアクリロイル(またはメタクリロイル)アルキルリン酸エステル類。(4)多塩基酸と、ポリオールと、アクリル(またはメタクリル)酸との反応生成物。(5)イソシアネートと、ポリオールと、アクリル(またはメタクリル)酸との反応生成物。(6)エポキシ化合物とアクリル(またはメタクリル)酸との反応生成物。(7)エポキシ化合物と、ポリオールと、アクリル(またはメタクリル)酸との反応生成物。(8)脂肪族、脂環族、および芳香族のアミン、あるいは含窒素環状化合物とアクリル酸(またはメタクリル酸)からなるアミド。
前記活性エネルギー線硬化性化合物類を紫外線照射により硬化させる場合、光開始剤を適当量添加し、照射光源として高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプを有する紫外線照射装置が使用され、光量、光源の配置は、必要に応じて決定される。光開始剤の例としては、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンゾインエーテル、クロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、ヒドロキシアセトフェノン、α−アミノアセトフェノン、ベンジルメチルケタール、チオキサントン、α−アシルオキシムエステル、アシルホスフィンオキシド、グリオキシエステル、3−ケトクマリン、2−エチルアンスラキノン、カンファーキノン、ベンジル、ミヒラーケトンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、前記活性エネルギー線硬化性化合物類を電子線照射により硬化させる場合、使用する電子線加速器としては、特にその方式を限定するものではなく、例えばバンデグラーフ型スキャニング方式、ダブルスキャニング方式、カーテンビーム方式などの電子線照射装置を使用することができるが、この中でも比較的安価で大出力の得られるカーテンビーム方式のものが有効に用いられる。電子線照射の際の加速電圧は100〜300kVであることが好ましく、吸収線量は、0.1〜9Mradであることが好ましい。電子線照射時における雰囲気中の酸素濃度は500ppm以下であることが好ましい。酸素濃度が500ppmを超えると、酸素が重合反応の遅延剤として働き、電子線硬化型樹脂の硬化が不十分になることがある。
本発明に係る可逆性感熱記録体の感熱記録層において、染料前駆体の含有率は、一般に感熱記録層の乾燥質量の5〜40質量%であることが好ましく、顕色剤の含有率は、一般に感熱記録層の乾燥質量の5〜50質量%であることが好ましい。顕色剤の含有率が5質量%未満では、顕色能力に不足をきたし、またそれを50質量%を超えて多量に用いても、顕色能力が飽和して、発色濃度と消色濃度のコントラストに格別の改善は見られず、経済的に不利になることがある。
ワックス類、および顔料が感熱記録層に含まれる場合、その含有率はそれぞれ2〜20質量%、5〜50質量%であることが好ましく、またバインダーの含有率は5〜70%程度が好ましい。
本発明の可逆性感熱記録体に用いられる支持体としては、例えば従来の感熱記録体に用いられてきた紙(酸性紙、中性紙を含む)、表面に顔料、ラテックスなどを塗工したコーテッド紙、ラミネート紙、ポリオレフィン系樹脂から作られた合成紙、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド等のプラスチックフィルムの他にガラスプレート、導電性ゴムシートなどから選ぶことができ、一般にはシート状支持体が使用される。このような支持体の少なくとも1面上に、上記所要成分の混合物を含む塗布液を塗布し、乾燥して可逆性感熱記録体を製造する。塗布量は、塗布液層が乾燥した状態で1〜15g/mが好ましく、2〜10g/mが特に好ましい。
本発明においては、可逆性感熱発色層の下に下塗層を設けることもできる。また可逆性感熱記録体の裏面には表面と表面の接触時のブロッキングを防止したり、裏面からの水や油の浸透を抑えたり、カールコントロールのためにバック層を設けることもできる。
さらに、耐熱性、耐光性、印刷適性、耐磨耗性、及び発色、消色の繰り返し耐久性を向上させるために、可逆性感熱発色層の上に保護層、印刷層などのような被覆層を形成することもできる。また、該保護層に活性エネルギー線硬化性化合物を主成分として含む硬化層を用いることにより、耐磨耗性、発色、消色の繰り返し耐久性を飛躍的に向上させることができる。
本発明においては、感熱記録層と前記被覆層との間に、水溶性高分子、水分散性高分子、熱硬化性樹脂、活性エネルギー線硬化性化合物のうち少なくとも1種類をバインダーとして含む中間層を、少なくとも1層有することが好ましい。またこの中間層に酸化チタンなどの紫外線吸収性無機顔料や、有機紫外線吸収剤を含有させることにより、耐光性を向上させることができる。
本発明においては、可逆性感熱記録体の付加価値を高めるために、さらに加工を施し、より高い機能を付与した可逆性感熱記録体とすることができる。例えば、裏面に粘着剤、再湿接着剤、ディレードタック型接着剤による加工を施すことで粘着紙、再湿接着紙、ディレードタック紙としたり、磁気加工することにより、磁気記録可能な可逆性感熱記録体とすることができる。また裏面を利用して熱転写用紙、インクジェット用紙、ノーカーボン用紙、静電記録用紙、ゼログラフィ用紙としての機能を持たせ、両面への記録が可能な記録紙とすることもできる。もちろん両面可逆性感熱記録体とすることもできる。
画像の記録(発色)、消去(消色)を行う装置は、使用目的によりサーマルヘッド、恒温槽、加熱ローラー、熱ペン、面状発熱体、レーザー光、赤外線などから選択することができるが、特にこれらに限定されるものではない。
以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
特に断らない限り、「部」および「%」は、それぞれ「質量部」および「質量%」を表す。
(顕色剤の合成)
実施例で用いた顕色剤の合成については、代表例を以下に示す。その他の顕色剤についても、適宜原料等を選択することにより同様な手順で容易に合成することができる。下記合成例において、特に記述の無い限り、反応容器は全て還流冷却管を取り付けたフラスコを使用し、有機溶媒は全て蒸留等の脱水操作を施したものを使用し、水は蒸留水を使用した。また特に記述の無い限り、合成は不活性ガス気流下で実施した。
<合成例>
6−オクタデカノイルアミノベンゾトリアゾール(化合物No.1)の合成法:6−ニトロベンゾトリアゾール(0.164g)を、テトラヒドロフラン(50ml)に加え、この溶液に活性炭担持パラジウム(0.106g)を加圧反応装置にて水素ガス200kPa加圧下、5時間撹拌する。反応液を濾過した後、濾液にピリジン(0.458g)を加える。氷浴中で撹拌しながら、塩化ステアロイル(0.302g)をゆっくりと滴下した後、室温で24時間攪拌する。これを水(100ml)に投入し、1時間攪拌する。析出した結晶を吸引濾過、洗浄、減圧乾燥すると、目的物(0.347g)が得られる。
融点;192.6℃
NMR測定(DMSO−d6中)の結果(数字はppm);
δ0.83(t,3H)、1.21(s,28H)、1.59(bs,2H)、2.33(t,2H)、7.28(d,1H)、7.91(d,1H)、8.32(s,1H)、10.15(s,1H)
(可逆性感熱記録体の作成)
実施例1
下記(1)〜(5)の操作により可逆性感熱記録体を作成した。
(1)分散液Aの調製
成 分
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン 20
ポリビニルアルコール10%水溶液 10
水 70
上記組成物を、サンドグラインダーを用い、平均粒径が1.1μmになるまで
粉砕した。
(2)分散液Bの調製
成 分
6−オクタデカノイルアミノ−
ベンゾトリアゾール(合成例1、化合物No.1) 20
ポリビニルアルコール10%水溶液 10
水 70
上記組成物を、サンドグラインダーを用い、平均粒径が1.1μmになるまで粉砕した。
(3)可逆性感熱記録層の形成
上記の分散液A100部、分散液B250部、および10%ポリビニールアルコール水溶液250部を混合、攪拌し、塗布液とした。この塗布液を、厚さ150μmのPETフィルムにの片面に、乾燥後の塗布量が5.0g/mとなるように塗布し、乾燥することにより可逆性感熱記録層を形成した。
(4)中間層の形成
カオリナイトクレーの50%分散液60部、10%ポリビニルアルコール水溶液200部を混合攪拌し中間層用塗布液を調製した。この塗布液を、上記(3)で形成した感熱記録層の上に、乾燥後の塗布量が1.5g/mとなるように塗布し、乾燥して中間層を形成した。
(5)オーバーコート層の形成
ポリエステルアクリレート(商品名:アーロニクスM−8030、東亜合成社製)40部、ポリエステルアクリレート(商品名:アーロニクスM−6200、東亜合成社製)40部、炭酸カルシウム(商品名:ライトンA、備北粉化工業製)20部を混合、攪拌し、上記(4)で形成した中間層の上に、塗布量が2.5g/mとなるように塗布した。得られた塗工層に、電子線照射室の酸素濃度300ppm以下、加速電圧175kV、吸収線量3Mradの条件で電子線を照射して、オーバーコート層を形成し、可逆性感熱記録体を得た。
(6)発色性、消色性試験
このようにして得られた可逆性感熱記録体に、大倉電機製感熱発色試験機THPMDを用いて、印字電圧21.7v、印字パルス1.0msの条件で印字した。この印字発色濃度を、マクベス反射濃度計RD−914で測定した。
さらに、この発色試料を、東洋精機製熱傾斜試験機を用いて、加熱温度100℃、圧力1kg/cm、加熱時間1.0秒の条件で加熱した後、消色濃度をマクベス反射濃度計RD−914で測定した。テスト結果を表1に示す。
(7)繰り返し発色・消色性試験
上記(6)項の発色性、消色性試験を20回繰り返した後の印字発色濃度および消色濃度をマクベス反射濃度計RD−914で測定した。テスト結果を表1に示す。
実施例2
実施例1と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調製にあたり、6−オクタデカノイルアミノベンゾトリアゾール(化合物No.1)の代わりに6−オクタデカノイルアミノ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(化合物No.34)を用いた。テスト結果を表1に示す。
実施例3
実施例1と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調製にあたり、6−オクタデカノイルアミノベンゾトリアゾール(化合物No.1)の代わりに6−オクタデカノイルアミノ−1−ヒドロキシメチルベンゾトリアゾール(化合物No.67)を用いた。テスト結果を表1に示す。
実施例4
実施例1と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調製にあたり、6−オクタデカノイルアミノベンゾトリアゾール(化合物No.1)の代わりに6−オクタデカノイルアミノ−1−ヒドロキシエチルベンゾトリアゾール(化合物No.100)を用いた。テスト結果を表1に示す。
実施例5
実施例1と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調製にあたり、6−オクタデカノイルアミノベンゾトリアゾール(化合物No.1)の代わりに6−オクタデカノイルアミノ−1−ヒドロキシイソプロピルベンゾトリアゾール(化合物No.133)を用いた。テスト結果を表1に示す。
実施例6
実施例1と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調製にあたり、6−オクタデカノイルアミノベンゾトリアゾール(化合物No.1)の代わりに6−オクタデカノイルアミノ−2−ヒドロキシエチルベンゾトリアゾール(化合物No.166)を用いた。テスト結果を表1に示す。
実施例7
実施例1と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調製にあたり、6−オクタデカノイルアミノベンゾトリアゾール(化合物No.1)の代わりに6−オクタデカノイルアミノ−1−ヒドロキシ−1−フェニルメチルベンゾトリアゾール(化合物No.199)を用いた。テスト結果を表1に示す。
比較例1
実施例1と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調製にあたり、6−オクタデカノイルアミノベンゾトリアゾール(化合物No.1)の代わりに、6−ヘキサノイルアミノベンゾトリアゾール(炭素数8以上の直鎖脂肪族基を含まない化合物)を用いた。テスト結果を表1に示す。
比較例2
実施例1と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調製にあたり、6−オクタデカノイルアミノベンゾトリアゾール(化合物No.1)の代わりに、p−オクタデカノイルアミノフェノール(発色官能基がフェノール性水酸基)を用いた。テスト結果を表1に示す。
Figure 2006159517
本発明の顕色剤体は、実施例1〜7と、比較例1を対比すれば明らかなように、分子中に長鎖の直鎖脂肪族基を有することにより、可逆的な発色、消色が可能となっている。また、実施例1〜7と、比較例2を対比すれば、本発明の可逆性感熱記録体に形成された画像は、長鎖の直鎖脂肪族基を有するフェノール性化合物を顕色剤として用いて得られた発色画像よりも消色性に優れており、コントラストが高く、かつ発色、消色の繰り返し性に優れていることは明らかである。
本発明の可逆性感熱記録体は、白地に発色画像を形成し、高いコントラストを有し、発色・消色を繰り返した後の発色濃度が低下せず、消色後の濃度が低い所で安定しており、特に、その発色画像は、良好な発色濃度を示す。従って、本発明の可逆性感熱記録体は、実用上の価値の極めて高いものである。




Claims (4)

  1. 支持体と、この支持体上に形成され、かつ無色または淡色の染料前駆体、およびこれを可逆的に発色および消色させる顕色剤を含む感熱記録層とを有する可逆性感熱記録体において、前記顕色剤が、下記一般式(I)で表される構造を有し、かつ炭素数8から30の直鎖脂肪族基を少なくとも1つ有する化合物であることを特徴とする可逆性感熱記録体。
    Figure 2006159517
    (ただし、式(I)において、Aは単結合または二重結合を表す。Xは水素原子、水酸基、および水酸基を含む炭化水素基から選ばれた一員を表す。)
  2. 前記式(I)において、Xが、水素原子、水酸基、およびα位および/またはβ位に水酸基を含む炭素数1から7の一価の炭化水素基から選ばれた一員である請求項1記載の可逆性感熱記録体。
  3. 前記顕色剤が、下記一般式(II)で表される構造を有し、かつ炭素数8から30の直鎖脂肪族基を少なくとも1つ有する化合物である、請求項1または2記載の可逆性感熱記録体。
    Figure 2006159517
    (ただし、式(II)において、Xは水素原子、水酸基、および水酸基を含む炭化水素基から選ばれた一員を表す。)
  4. 前記顕色剤が、下記一般式(III)で表される化合物である、請求項1〜3の何れかに記載の可逆性感熱記録体。
    Figure 2006159517
    (ただし上記式(III)において、R、R、Rは、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基および低級アルコキシ基から選ばれた一員を表す。R、Rは、互いに独立に、炭素数が1から20の2価の炭化水素基を表し、Rは炭素数8から30の1価の直鎖脂肪基を表す。また、p、q、r、sは、互いに独立に、0または1を表す。Xは水素原子、水酸基、および水酸基を含む炭化水素基から選ばれた一員を表す。さらにY、Y、Yは、互いに独立に、単結合、または下記部分構造式(IV)により表される2価の基から選ばれた1員を表す。)
    Figure 2006159517



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