JP2006159132A - 汚染土壌・汚染水の浄化方法及び添加剤 - Google Patents

汚染土壌・汚染水の浄化方法及び添加剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2006159132A
JP2006159132A JP2004356829A JP2004356829A JP2006159132A JP 2006159132 A JP2006159132 A JP 2006159132A JP 2004356829 A JP2004356829 A JP 2004356829A JP 2004356829 A JP2004356829 A JP 2004356829A JP 2006159132 A JP2006159132 A JP 2006159132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
additive
contaminated
contaminated soil
water
gluconic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004356829A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4529667B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kubo
博 久保
Mizuyo Yomoto
瑞世 四本
Hiromoto Ogata
浩基 緒方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2004356829A priority Critical patent/JP4529667B2/ja
Publication of JP2006159132A publication Critical patent/JP2006159132A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4529667B2 publication Critical patent/JP4529667B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • Y02W10/12

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

【課題】汚染土壌・汚染水の浄化速度を向上させるとともに、浄化コストを低減させることができる汚染土壌・汚染水の浄化方法及び添加剤を提供する。
【解決手段】有機ハロゲン化合物に汚染された汚染土壌・汚染水を、有機ハロゲン化合物の分解活性を有する嫌気性微生物によって浄化するにあたり、汚染土壌及び/又は汚染水に、グルコン酸及びグルコン酸塩,グルコン酸アミド,グルコン酸エステル,グルコン酸無水物等のグルコン酸誘導体のうち少なくとも1種以上含有する添加剤を加える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、有機ハロゲン化合物に汚染された汚染土壌・汚染水を嫌気性微生物によって浄化する汚染土壌・汚染水の浄化方法及び添加剤に関する。
近年、有機ハロゲン化合物に汚染された汚染土壌・汚染水を嫌気性微生物によって浄化する浄化方法としては、汚染土壌・汚染水に、電子供与体である乳糖やポリ乳酸エステル等の有機酸を添加剤として加える技術がある(例えば、特許文献1,2参照)。
そして、このような従来の技術によれば、嫌気性微生物による還元的脱ハロゲン化反応によって、汚染土壌・汚染水を浄化することが可能となる。
特開2003−251331号公報 特許第3538643号
しかしながら、従来の汚染土壌・汚染水の浄化方法では、浄化速度が遅いという問題がある。また、従来の添加剤は高価であるため、浄化コストが高いという問題もある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、汚染土壌・汚染水の浄化速度を向上させるとともに、浄化コストを低減させることができる汚染土壌・汚染水の浄化方法及び添加剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、有機ハロゲン化合物に汚染された汚染土壌・汚染水を、有機ハロゲン化合物の分解活性を有する嫌気性微生物によって浄化する汚染土壌・汚染水の浄化方法であって、汚染土壌及び/又は汚染水に、グルコン酸及びグルコン酸塩,グルコン酸アミド,グルコン酸エステル,グルコン酸無水物等のグルコン酸誘導体のうち少なくとも1種以上含有する添加剤を加えることを特徴とする。
また、本発明の添加剤は、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸カルシウムのうち少なくとも1種以上を主成分として含有するとともに、窒素源及びリン源を含有することを特徴とする。
また、本発明の添加剤に含まれるC:N:Pの重量比(%)は、34:3:0.3であることを特徴とする。
また、本発明は、汚染土壌、汚染水、添加剤のうち少なくとも1つにpH調整剤を加えることを特徴とする。
また、本発明は、上記の汚染土壌・汚染水の浄化方法に用いられる添加剤であることを特徴とする。
本発明によれば、汚染土壌・汚染水の浄化速度を向上させるとともに、浄化コストを低減させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る汚染土壌・汚染水の浄化方法を実施するための最良の形態について説明する。
まず、本発明は、有機ハロゲン化合物に汚染された汚染土壌・汚染水を嫌気性微生物によって浄化するにあたり、汚染土壌及び/又は汚染水に、グルコン酸及びグルコン酸塩,グルコン酸アミド,グルコン酸エステル,グルコン酸無水物等のグルコン酸誘導体のうち少なくとも1種以上含有する添加剤を加えるという構成を有する。
上記構成の本発明において、有機ハロゲン化合物は、脂肪族炭化水素又は芳香族炭化水素の水素とハロゲン(例えば、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素等)とが置換した化合物であり、このような有機ハロゲン化合物としては、例えば、テトラクロロエチレン(PCE)、トリクロロエチレン(TCE)、シス−1,2−ジクロロエチレン(cis−1,2−DCE)、塩化ビニル(VC)等の脂肪族有機塩素化合物が挙げられる。
また、上記の嫌気性微生物は、有機ハロゲン化合物の分解活性を有する嫌気性微生物であり、このような嫌気性微生物としては、例えば、メタノバクテリウム(Methanobacterium)属、メタノサルシナ(Methanosarcina)属、メタノロブス(Methanolobus)属等の嫌気性古細菌、アセトバクテリウム(Acetobacterium)属、デスルフォバクテリウム(Desulfobacterium)属、デスルフォモニル(Desulfomonile)属、デハロスピリルム(Dehalospirillum)属、デハロバクター(Dehalobacter)属、デハロバクテリウム(Dehalobacterium)属、デハロコッコイデス(Dehalococcoides)属、クロストリジウム(Clostridium)属等が挙げられる。
また、上記の添加剤は、グルコン酸及びグルコン酸誘導体のうち少なくとも1種以上含有しており、嫌気性微生物による有機ハロゲン化合物の分解活性を向上させて、有機ハロゲン化合物の脱ハロゲン化反応を促進させる水素供与体として機能する。すなわち、有機ハロゲン化合物であるテトラクロロエチレン(PCE)は、水素をエレクトロンドナーとし、PCE等をエレクトロンアクセプターとする還元脱ハロゲン反応により、増殖エネルギー(ATP)を獲得する「有機ハロゲン呼吸(脱ハロゲン化呼吸)菌」によってトリクロロエチレン(TCE)に分解される。さらにトリクロロエチレン(TCE)は、シス−1,2−ジクロロエチレン(cis−1,2−DCE)に分解され、最終的にはエチレンにまで分解されることで無害化される。嫌気性微生物を活性化させるためには、水素の供給が不可欠であるため、水素供与体であるグルコン酸及びグルコン酸誘導体を含有する添加剤が汚染土壌・汚染地下水に加えられる。なお、グルコン酸誘導体としては、例えば、グルコン酸塩、グルコン酸アミド、グルコン酸エステル、グルコン酸無水物等があり、これらのグルコン酸誘導体のうち、グルコン酸塩が好ましい。
上記の添加剤としては、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸カルシウムのうち少なくとも1種以上を主成分として含有するとともに、窒素源及びリン源を含有するものが好ましく、pH調整剤を含有するものであってもよい。
グルコン酸ナトリウム(以下、「グルコン酸ソーダ」という。)は、食品添加物として認められているように毒性が非常に少なく、また、キレート剤等、工業用として幅広く使用されており、非常に安価である。このため、グルコン酸ソーダは、安全性に優れているとともに、浄化コストの低減にも優れている。さらに、グルコン酸ソーダの分子式はC11Naであり、嫌気性微生物を増殖させるための炭素源として、すぐに分解されて吸収されやすいという点でも優れている。
また、窒素源及びリン源は、炭素源と共に嫌気性微生物を増殖させるために必要な栄養源であり、グルコン酸ソーダに窒素源及びリン源を配合したものを上記の添加剤として用いることが好ましい。窒素源及びリン源の配合比は、各々、窒素(N)がグルコン酸ソーダの炭素(C)に対して1/10〜1/20量、リン(P)がグルコン酸ソーダの炭素(C)に対して、1/100〜1/200量とする。但し、浄化対象となる地下水等に、予め窒素やリンが含まれる場合には、グルコン酸ソーダのみの添加でよい。添加剤に含まれるC:N:Pの重量比(%)は、34:3:0.3が好ましい。この際、窒素源及びリン源として用いる材料は、特に限定されるものではなく、例えば、窒素源として尿素、リン源としてリン酸二水素カリウムを用い、それぞれグルコン酸ソーダに対して、6%、1%混合すれば、C:N:Pの配合(重量比)が34(%):3(%):0.3(%)となる。
また、上記のように水素供与体を含有する添加剤を汚染土壌・汚染地下水に添加する場合には、汚染土壌・汚染地下水の性質により酸性化してしまうこともある。そこで、かかる場合には、中性条件を維持するために、pH調整剤を汚染土壌・汚染地下水に加えることが好ましい。なお、pH調整剤は、汚染土壌・汚染地下水のみならず、添加剤に加えてもよい。このようなpH調整剤としては、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等があり、例えば、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化マグネシウム、ベンナイト、ゼオライト、石灰石、消石灰、生石灰等が挙げられ、溶液状で添加しても、粉体で添加してもよい。水溶性のpH調整剤としては、リン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム以外に、例えば、リン酸水素ナトリウムとリン酸水素カリウムを混合したようなpH緩衝液でもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。
===室内試験===
まず、本室内試験においては、VOC(揮発性有機塩素化合物)の実汚染土及び現地地下水を供試サンプルとし、水素供与体としてグルコン酸ソーダを含有する添加剤を用いた。その際の培養条件は、25℃にて静置培養するとともに、週1回の割合で攪拌するものであった。VOCの濃度分析は、ヘッドスペースガスをサンプリングし、VOCをGC(Dry−ELCD)にて分析した後、定期的に試験体を潰してpH、ORP、TOC等の理化学性分析を行った。なお、本室内試験では、グルコン酸ソーダを単独で加えた場合と、グルコン酸ソーダに窒素源及びリン源を配合したものを加えた場合について、VOCの分解速度を比較した。なお、添加剤の添加濃度は、土と地下水の合計量に対する重量%で示した。その試験結果を図1に示す。
図1は、本室内試験結果を示すグラフであり、(a)はグルコン酸ソーダを単独で添加した場合のVOCの分解速度を示すグラフであり、(b)はグルコン酸ソーダに窒素源及びリン源を配合したものを添加した場合のVOCの分解速度を示すグラフである。
図1(a)に示すように、グルコン酸ソーダを上記の供試サンプルに単独で添加した場合には、VOCであるPCE及びTCEはグルコン酸ソーダを添加してから1週間以内に分解されてcis−1,2−DCEとなる。そして、このcis−1,2−DCEは、145日経過後には完全に分解された。
他方、図1(b)に示すように、グルコン酸ソーダに窒素源及びリン源を配合したものを上記の供試サンプルに添加した場合には、グルコン酸ソーダを単独で添加した場合と比べ、特に、cis−1,2−DCEの分解速度が速くなった。
すなわち、cis−1,2−DCEが環境基準値以下になるまでの期間は、グルコン酸ソーダを単独で添加した場合には約145日であったが、グルコン酸ソーダに窒素源及びリン源を配合したものを添加した場合には120日であった。窒素源及びリン源を配合することにより、cis−1,2−DCEの分解日数が1ヶ月ほど短縮した。
===注入濃度及び注入方法===
次に、添加剤を原位置の地盤に注入する際の注入濃度及び注入方法について説明する。
本実施例の添加剤は、グルコン酸ソーダを主成分として含有するため、水への溶解性が高く(グルコン酸ソーダの溶解度:59g/100ml)、分解されやすいという性質がある。このため添加剤を高濃度の状態で地盤に注入すると、添加剤が分解されて高濃度の水素が供給され、嫌気性微生物の生育を阻害してしまう。そこで、地盤に注入する際には、添加剤を希釈しておく必要がある。なお、掘削浄化の場合は、上記の嫌気性微生物を含む掘削土壌をスラリー若しくは泥状化して養生する。この場合の添加剤の添加濃度は、間隙水の濃度がおよそ0.04〜1.3%相当となるようにする。
図2は、添加剤の添加量とVOC濃度の経時的変化との関係を示すグラフであり、添加濃度は、土と地下水の合計量に対する重量%で示した。(a)は対照区のVOC変化を示し、(b)は添加濃度0.025%のVOC変化を示し、(c)は添加濃度0.05%、(d)は添加濃度0.1%、(e)は添加濃度0.2%、(f)は添加濃度0.4%、(g)は添加濃度1%のVOC変化を示す。なお、添加剤として、グルコン酸ソーダのみならず窒素源及びリン源を含有するものを用いた(以下、「グルコン酸Na+N,P」と称す。)。
図2に示すように、添加剤を添加していない対照区の場合には、添加剤を添加してから120日を経過したとしても、VOC濃度はいずれも環境基準値以下とならなかった(図2(a)参照)。これに対し、添加濃度0.025%、0.05%、0.1%、0.2%、0.4%の場合には、添加剤を加えてから約120日が経過すると、基準が定められているVOC濃度はすべて環境基準値以下となった(図2(b)〜(f)参照)。1%の場合でも、約150日後には、VOC濃度はすべて環境基準値以下となった(図2(g)参照)。
なお、VCについては、環境基準値はないものの、PCEやTCEよりも毒性が強いとされているため、できる限り分解されることが望ましい(本実施例では、VC濃度の一応の基準値として、0.005mg/l未満とした)。添加濃度0.025%、0.05%、0.1%、0.2%では、120日後までに、検出限界まで分解されることが確認されたが、0.4%、1.0%では、150日後にVCが検出されており、添加濃度が高くなると、浄化速度が遅くなる傾向にあった。添加濃度0.025%〜1%は、地下水濃度に換算すると、およそ0.04〜1.3%に相当し、この範囲であればVOC浄化効果が認められるといえる。但し、0.5%以上の添加は浄化速度が遅い。以上より、添加剤を原位置の地盤に注入する際には、約0.04〜1.0%で希釈したものを注入することが望ましい。
ところで、添加剤を上記のように希釈する方法としては、次のような希釈方法が効率的である。すなわち、まず30%の高濃度液を作成しておき、これを水道水で希釈して保存する。希釈液は約1週間保存できる。このようにして作成した30%濃度液を、揚水もしくは地下水で適性濃度(0.04〜1.0%)に希釈し、地盤に注入する。揚水もしくは地下水で希釈した場合には、低濃度希釈液はすぐに分解される可能性があるため、その日のうちに地盤に注入することが望ましい。このように希釈を2段階で行うことにより、小型の注入タンクを使用することが可能となる。
また、添加剤を原位置の地盤に注入するための注入方法としては、例えば、(A)〜(D)の方法がある。まず、(A)地下水もしくは工業用水に添加剤を溶かし、この溶液をVOCで汚染された浄化対象範囲の帯水層に設置した注入井戸に連続注入し、帯水層に溶液を充填する方法がある。また、(B)浄化対象範囲の帯水層に設置した注入井戸に、添加剤を透水性のパックに詰めてつるすことにより、注入井戸を通過する地下水に添加剤を溶解させて地盤中に拡散させる方法もある。なお、拡散した添加剤の地下水中の濃度が0.025〜1%になるように添加剤パックの個数や形状を調整する。添加剤を充填したパックは定期的に交換する。さらに、(C)添加剤をグラウト装置等により、添加剤の溶液を浄化対象範囲の帯水層に圧入する方法もある。この方法で圧入された溶液は、帯水層の地下水の流れにより除々に薄まって拡散していく。なお、拡散した添加剤の濃度が地盤中で0.025〜1%になるように、圧入する添加剤溶液の濃度を調整する。さらに、(D)比較的透水性の悪い地盤等においては、次のような方法もある。すなわち、浅い帯水層では、浅層混合機械攪拌もしくは高圧噴射攪拌によって浄化対象の帯水層と添加剤溶液とを混合し、他方、深い帯水層では、深層混合機械攪拌もしくは高圧噴射攪拌によって浄化対象の帯水層と添加剤溶液とを混合するという方法である。なお、浅層混合機械としては、バックホウに攪拌用アタッチメントを付けたものなどがあり、深層混合機械としては、オーガーなどがある。高圧噴射攪拌工法としては、CCP(Chemical−Churning−Pile)などがある。この工法は、ロッドの先端に装着したモニターから噴射させ、回転・引き上げすることにより地盤に添加剤を混合させるものである。
===pH調整剤の添加===
次に、pH調整剤の添加について説明する。pH調整剤を地盤に添加する形態としては、添加剤を地盤に注入する際にこれと同時に添加する場合(初期添加)と、添加剤を添加した後に別途添加する場合(別途添加)とがある。
<pH調整剤の初期添加>
本実施例の添加剤は、嫌気的に分解される過程で有機酸が発生するため、pHが酸性側に傾く。pHが酸性側に傾くと微生物活性が阻害されるため、VOCの浄化に長時間を要することとなる。そこで、添加剤を水に希釈する際に、予めpHを8〜9に調整しておくことが望ましい(初期添加)。
また、pH調整に用いる材料はリン酸水素二ナトリウムとし、添加量は添加剤添加量の15〜30%相当量とする。リン酸水素二ナトリウム水溶液は、弱アルカリ性であるため扱いやすく、リン酸は嫌気性微生物の栄養分として活用できる。
さらに、本実施例においては、かかるpH調整剤の浄化効果について室内試験を実施した。その試験結果を図3に示す。なお、本室内試験では、リン酸水素二ナトリウムとリン酸水素二カリウムとを混合し、pH7及びpH8の調整したものを添加剤と同時にそれぞれ地盤に添加した。このようにリン酸水素二ナトリウムとリン酸水素二カリウムとを混合することにより、リン酸水素二ナトリウムを単独で用いる場合よりもpH緩衝効果が期待できる。
図3は、pH調整剤を初期添加した場合におけるVOC濃度の経時的変化を示すグラフであり、(a)は対照区のVOC変化を示し、(b)はpH調整剤添加区(pH:7)のVOC変化を示し、(c)はpH調整剤添加区(pH:8)のVOC変化を示す。
図3に示すように、添加剤(グルコン酸Na+N,P:0.2%)を添加するのみでpH調整剤を添加していない対照区の場合には、VOC濃度が上記基準値以下となるまで、添加剤を添加してから約120日(4ヶ月)を要した(図3(a)参照)。これに対し、添加剤とともにpH調整剤を添加したpH調整剤添加区の場合には、いずれも約60日(2ヶ月)を経過すると、VOC濃度が基準値以下となった(図3(b)及び(c)参照)。
このことから、pH調整剤を添加することにより、VOC濃度が基準値以下となるまでの期間が2ヶ月間ほど短縮されており、VOC浄化速度が向上したといえる。
なお、図4は、各試験区におけるpH変化を示すグラフである。図4に示すように、pH調整をしない場合、すなわちpH調整剤無添加の場合には、14日経過後のpHは6.0に低下した。これに対し、pH調整をした場合、すなわちpH調整剤(pH7及び8)を初期添加した場合には、pHはいずれも6.3以上の値を示した。
ところで、本室内試験では、pH緩衝能をもたせるために、リン酸水素二ナトリウムとリン酸水素二カリウムとの混合液を使用したが、実際に現場で使用する際に、浄化コストを抑えたい場合には、アルカリ剤であるリン酸水素二ナトリウムのみの使用でもよい。その場合、pH調整剤の添加量は、添加剤を水で希釈する際にpHが8〜9になる程度の添加量とし、かかる添加量の目安として、添加剤添加量の15〜30%相当量とする。
<pH調整剤の別途添加>
また、pH調整方法として、添加剤を原位置の地盤に注入する際にこれと同時に添加する場合以外に、添加剤を添加した後に別途添加する場合とがある。すなわち、地盤によっては、地盤自体のpHが高く、或いはpH緩衝能が高い土壌もあり、予めpH調整剤を混合する必要がない場合もある。そこで、微生物処理実施中に地下水のpHをモニタリングしておき、pHが6.3以下となった場合に、別途pH調整剤を添加してpHを中性(7.0〜7.5)付近に戻すものとする。添加剤の添加量とVOC分解速度との関係、及びpH調整剤の添加による影響を表1に示す。
Figure 2006159132
表1は、添加剤の添加量とVOC分解速度との関係、及びpH調整剤の添加による影響を示す表である。表1に示すように、添加剤の添加量が0.025%、0.05%、0.1%の場合には、cis−1,2−DCEは60日後に環境基準値以下(<0.04mg/l)となり、他方、VCは90日後に上記基準値以下となった(<0.005mg/l)。
これに対し、添加剤の添加量が0.2%及び0.4%の場合には、上記基準値以下となるまで、各々、120日(0.2%添加)、145日以上(0.4%添加)の期間を要しており、いずれも長期間となった。しかし、添加剤の添加量が0.2%の添加区において上記のようなpH調整を実施すれば、cis−1,2−DCE及びVCの濃度は、60日で環境基準値以下となった。
なお、図5は、添加剤の添加量の違いによるpH変化を示すグラフである。図5に示すように、表1において基準値以下となるまでの期間が短期間(60日もしくは90日)の場合、すなわち添加剤の添加量が0.2%及び0.4%以外の場合には、いずれも30日を経過した時点で、pHは6.3以上の値を示した。以上より、VOC浄化速度を向上させるためには、pHを6.3以上となるように調整することが好ましい。
===従来例との比較===
最後に、本実施例の添加剤(グルコン酸ソーダ含有)と、従来例の添加剤(乳糖含有:商品名「EDC」)との比較を示す。
図6は、本実施例及び従来例におけるVOC濃度の経時的変化を示すグラフであり、(a)はPCE濃度の経時的変化を示し、(b)はTCE濃度の経時的変化を示す。なお、同図において、添加剤を添加していないものを対照区とし、加えて、窒素源及びリン源を含有する添加剤を添加したもの、及び窒素源及びリン源を含有しない添加剤を添加したものを試験区としている。
図6に示すように、添加剤を添加していない対照区の場合には、PCE及びTCEの濃度はそれ程変化せず、また環境基準値を下回ることもなかった。さらに、従来例の添加剤(乳糖含有:商品名「EDC」)を添加した場合にも、PCE及びTCEの濃度は、添加剤を添加してから7日経過後において、各々、約0.1mg/l及び約10mg/lという高濃度値を示しており、いずれも環境基準値を満たしていない。
これに対し、本実施例の添加剤(グルコン酸ソーダ含有)を添加した場合には、添加剤を添加してから約3日経過すると、いずれの試験区においてもPCEは環境基準値以下(≦0.01mg/l)となった(図6(a)参照)。同様に、TCEについても環境基準値以下(≦0.03mg/l)となった(図6(b)参照)。
以上のように、本実施例の添加剤(グルコン酸ソーダ含有)を用いた場合には、従来例の添加剤(乳糖含有:商品名「EDC」)を用いた場合と比べ、VOC浄化速度がよりいっそう向上する。
また、本実施例の添加剤は極めて安価であるのに対し、従来例の添加剤(乳糖含有:商品名「EDC」)は高価である。よって、本実施例の添加剤を用いた場合には、従来例の添加剤を用いた場合と比べ、浄化コストがよりいっそう低減する。
本発明の一実施例における室内試験結果を示すグラフであり、(a)はグルコン酸ソーダを単独で添加した場合のVOC分解速度を示すグラフであり、(b)はグルコン酸ソーダに窒素源及びリン源を配合したものを添加した場合のVOC分解速度を示すグラフである。 添加剤の添加量とVOC濃度の経時的変化との関係を示すグラフであり、(a)は対照区のVOC変化を示し、(b)は添加濃度0.025%、(c)は添加濃度0.05%、(d)は添加濃度0.1%、(e)は添加濃度0.2%、(f)は添加濃度0.4%、(g)は添加濃度1%のVOC変化を示す。 pH調整剤を初期添加した場合におけるVOC濃度の経時的変化を示すグラフであり、(a)は対照区のVOC変化を示し、(b)はpH調整剤添加区(pH:7)のVOC変化を示し、(c)はpH調整剤添加区(pH:8)のVOC変化を示す。 本発明の一実施例における各試験区のpH変化を示すグラフである。 本発明の一実施例における添加剤の添加量の違いによるpH変化を示すグラフである。 本実施例及び従来例におけるVOC濃度の経時的変化を示すグラフであり、(a)はPCE濃度の経時的変化を示し、(b)はTCE濃度の経時的変化を示す。

Claims (5)

  1. 有機ハロゲン化合物に汚染された汚染土壌・汚染水を、該有機ハロゲン化合物の分解活性を有する嫌気性微生物によって浄化する汚染土壌・汚染水の浄化方法であって、
    前記汚染土壌及び/又は前記汚染水に、グルコン酸及びグルコン酸塩,グルコン酸アミド,グルコン酸エステル,グルコン酸無水物等のグルコン酸誘導体のうち少なくとも1種以上含有する添加剤を加えることを特徴とする汚染土壌・汚染水の浄化方法。
  2. 請求項1に記載の汚染土壌・汚染水の浄化方法において、
    前記添加剤は、
    グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸カルシウムのうち少なくとも1種以上を主成分として含有するとともに、窒素源及びリン源を含有することを特徴とする汚染土壌・汚染水の浄化方法。
  3. 請求項2に記載の汚染土壌・汚染水の浄化方法において、
    前記添加剤に含まれるC:N:Pの重量比(%)は、
    34:3:0.3であることを特徴とする汚染土壌・汚染水の浄化方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の汚染土壌・汚染水の浄化方法において、
    前記汚染土壌、前記汚染水、前記添加剤のうち少なくとも1つにpH調整剤を加えることを特徴とする汚染土壌・汚染水の浄化方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の汚染土壌・汚染水の浄化方法に用いられる添加剤。

JP2004356829A 2004-12-09 2004-12-09 汚染土壌・汚染水の浄化方法及び添加剤 Active JP4529667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004356829A JP4529667B2 (ja) 2004-12-09 2004-12-09 汚染土壌・汚染水の浄化方法及び添加剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004356829A JP4529667B2 (ja) 2004-12-09 2004-12-09 汚染土壌・汚染水の浄化方法及び添加剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006159132A true JP2006159132A (ja) 2006-06-22
JP4529667B2 JP4529667B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=36661715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004356829A Active JP4529667B2 (ja) 2004-12-09 2004-12-09 汚染土壌・汚染水の浄化方法及び添加剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4529667B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229579A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 土壌及び地下水の浄化方法
JP2008238027A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 土壌及び地下水の浄化方法
JP2009011939A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Panasonic Corp 汚染土壌及び地下水の浄化方法
JP2009125624A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Ohbayashi Corp 重金属汚染地盤の不溶化処理方法
JP2009241004A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Ohbayashi Corp 汚染地盤又は汚染地下水の原位置浄化方法、及び汚染地盤又は汚染地下水の浄化材
JP2009262075A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Ohbayashi Corp グリセリン副産物のリサイクル方法
JP2010104962A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Adeka Engineering & Consutruction Co Ltd 揮発性有機ハロゲン化合物の微生物による分解促進剤及び分解促進方法
JP2010247066A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Ohbayashi Corp 高濃度voc汚染地盤の原位置浄化方法
JP2010261024A (ja) * 2009-04-07 2010-11-18 Toei Kasei Kk 汚染土壌の処理剤及び汚染土壌の処理方法
JP2011161372A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Ohbayashi Corp 地盤の撹拌方法及び地盤の浄化方法
JP2011246950A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Ohbayashi Corp シールドトンネル構築システム、及び、シールド工法
JP2012120937A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Meidensha Corp アンモニア性窒素含有液の処理方法及び処理システム
JP2013540677A (ja) * 2010-08-18 2013-11-07 ジェーン・エイ・ホクシー 鉱物放出性コンポストおよびそれを用いた土壌浄化のための方法
JP2014034016A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Ohbayashi Corp シアン汚染地盤の不溶化処理方法
JP2018175529A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 東急建設株式会社 分解促進剤及びこの分解促進剤を用いた環境浄化方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0910794A (ja) * 1995-06-26 1997-01-14 Canon Inc 環境中に放出された汚染物質の生物分解浄化方法
JP2000287673A (ja) * 1999-04-08 2000-10-17 Daiso Co Ltd 微生物を用いる塩素化グリセリドの分解方法
JP2002300873A (ja) * 2001-02-02 2002-10-15 Japan Science & Technology Corp 有機塩素芳香族化合物を分解する微生物及びその分解方法
JP2003053324A (ja) * 2001-06-04 2003-02-25 Petroleum Energy Center 石油汚染土壌の修復方法
JP2004188406A (ja) * 2002-04-02 2004-07-08 Eiichi Tashiro 土壌の嫌気的浄化方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0910794A (ja) * 1995-06-26 1997-01-14 Canon Inc 環境中に放出された汚染物質の生物分解浄化方法
JP2000287673A (ja) * 1999-04-08 2000-10-17 Daiso Co Ltd 微生物を用いる塩素化グリセリドの分解方法
JP2002300873A (ja) * 2001-02-02 2002-10-15 Japan Science & Technology Corp 有機塩素芳香族化合物を分解する微生物及びその分解方法
JP2003053324A (ja) * 2001-06-04 2003-02-25 Petroleum Energy Center 石油汚染土壌の修復方法
JP2004188406A (ja) * 2002-04-02 2004-07-08 Eiichi Tashiro 土壌の嫌気的浄化方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229579A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 土壌及び地下水の浄化方法
JP2008238027A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 土壌及び地下水の浄化方法
JP2009011939A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Panasonic Corp 汚染土壌及び地下水の浄化方法
JP2009125624A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Ohbayashi Corp 重金属汚染地盤の不溶化処理方法
JP2009241004A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Ohbayashi Corp 汚染地盤又は汚染地下水の原位置浄化方法、及び汚染地盤又は汚染地下水の浄化材
JP2009262075A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Ohbayashi Corp グリセリン副産物のリサイクル方法
JP2010104962A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Adeka Engineering & Consutruction Co Ltd 揮発性有機ハロゲン化合物の微生物による分解促進剤及び分解促進方法
JP2010261024A (ja) * 2009-04-07 2010-11-18 Toei Kasei Kk 汚染土壌の処理剤及び汚染土壌の処理方法
JP2010247066A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Ohbayashi Corp 高濃度voc汚染地盤の原位置浄化方法
JP2011161372A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Ohbayashi Corp 地盤の撹拌方法及び地盤の浄化方法
JP2011246950A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Ohbayashi Corp シールドトンネル構築システム、及び、シールド工法
JP2013540677A (ja) * 2010-08-18 2013-11-07 ジェーン・エイ・ホクシー 鉱物放出性コンポストおよびそれを用いた土壌浄化のための方法
JP2012120937A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Meidensha Corp アンモニア性窒素含有液の処理方法及び処理システム
JP2014034016A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Ohbayashi Corp シアン汚染地盤の不溶化処理方法
JP2018175529A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 東急建設株式会社 分解促進剤及びこの分解促進剤を用いた環境浄化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4529667B2 (ja) 2010-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4529667B2 (ja) 汚染土壌・汚染水の浄化方法及び添加剤
WO1998034740A1 (fr) Procede de purification de substances polluees par des composes organohalogenes
JP4944157B2 (ja) 鉱物油によって汚染された媒体を浄化するための添加剤及び浄化方法
EP2707154B1 (en) In-situ subsurface decontamination
KR20100066540A (ko) 유기 및/또는 무기 화합물에 의해 오염된 토양 및/또는 물의 생물적 정화 방법
Wu et al. The effect of various reaction parameters on bioremediation of perchlorate-contaminated water
JP5186169B2 (ja) 帯水層中の土壌、地下水の浄化方法
JP4021511B2 (ja) 有機塩素化合物汚染物の浄化方法
JP2004202357A (ja) 有機化合物汚染の浄化方法
JP3401191B2 (ja) ハロゲン化有機化合物による汚染物を浄化する方法
JP5155619B2 (ja) 土壌及び地下水の浄化促進剤及び浄化処理方法
Su et al. Anaerobic biodegradation of PAH in river sediment treated with different additives
JP2010051930A (ja) 酸素発生剤及び汚染土壌又は地下水中のうち何れか一方又は両方の浄化方法
JP4557219B2 (ja) 汚染された土壌、地下水或いは底質土の修復に使用する添加剤
US8178743B2 (en) Method of chemical treatment of soils containing hazardous substances susceptible to nucleophillic attack
JP2007075670A (ja) 有機物およびシアンに汚染された土壌の浄化方法
JP5377069B2 (ja) 有機塩素化合物によって汚染された媒体を浄化するための添加剤及び浄化方法
JP2004130166A (ja) 汚染土壌等の修復方法
Durant et al. Spatial variability in the naphthalene mineralization response to oxygen, nitrate, and orthophosphate amendments in MGP aquifer sediments
JP2018175529A (ja) 分解促進剤及びこの分解促進剤を用いた環境浄化方法
JP2002001304A (ja) 土壌及び/又は地下水中の有機塩素化合物の分解処理方法
JP5244321B2 (ja) 透水性浄化壁及び汚染地下水の浄化処理方法
JP2003071431A (ja) ハロゲン化有機化合物による汚染物を浄化する方法
KR101383848B1 (ko) 농용석회와 토착 미생물을 이용한 중금속 오염 농경지 안정화 방법
JP5163235B2 (ja) 汚染地盤又は汚染地下水の原位置浄化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4529667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140618

Year of fee payment: 4