JP2006158789A - 内視鏡装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 内視鏡挿入部2と、この内視鏡挿入部2に設けられた蛍光体9a,9b,9cと、対物レンズ11と、ライトガイド24を通して前記蛍光体9a,9b,9cにレーザー光を照射するレーザー光源とを有しており、このレーザー光源によって照射されたレーザー光を励起光として前記蛍光体9a,9b,9cから出射される赤色光、緑色光および青色光を被検対象に照射することにより、前記被検対象を観察する内視鏡装置において、前記出射面2aから出射される前記赤色光、緑色光および青色光の光束9aL,9bL,9cLの中心光軸9aT,9bT,9cTが、前記出射面2aに対して前記対物レンズ11側に傾けられていることを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
請求項1に係る発明は、被検体内に挿入される内視鏡挿入部と、この内視鏡挿入部に設けられた蛍光体と、この蛍光体の近傍に設けられた対物レンズと、ライトガイドを通して前記蛍光体にレーザー光を照射するレーザー光源とを有しており、このレーザー光源によって照射されたレーザー光を励起光として前記蛍光体から出射される赤色光、緑色光および青色光を、前記内視鏡挿入部に設けられた出射面から被検対象に照射して、前記対物レンズを介して前記被検対象からの反射光を取り込むことにより、前記被検対象を観察する内視鏡装置において、前記出射面から出射される前記赤色光、緑色光および青色光の光束の中心光軸が、前記出射面に対して前記対物レンズ側に傾けられていることを特徴とする。
これにより、赤色光、緑色光および青色光を観察範囲内において広く重ね合わせることができる。
この発明に係る内視鏡装置においては、蛍光体から出射された赤色光、緑色光および青色光がライトガイドの先端から出射される。このとき、ライトガイドの先端面が対物レンズの側に斜めに向けられて設置されていることから、出射面から出射される各赤色光、緑色光および青色光の光束が全体に観察範囲側にずらされ、より多くの光が広く観察範囲内に到達する。
これにより、赤色光、緑色光および青色光を観察範囲内において広く重ね合わせることができる。
この発明に係る内視鏡装置においては、ライトガイドの先端面が、そのライトガイドの中心軸に対して傾斜して形成されていることから、出射面から出射される各赤色光、緑色光および青色光の光束が全体に観察範囲側にずらされ、より多くの光が広く観察範囲内に到達する。
これにより、簡易な構成によって、各色の光を観察範囲内において広く確実に重ね合わせることができる。
これにより、上記請求項3と同様の効果を奏することができる。
ここで、被検対象から対物レンズまでの距離、すなわち観察深度は、被検対象によって異なるものであり、また、観察深度によって、各色の光の重ね合わせ範囲の広狭も異なることになる。そこで、観察深度が浅い場合には、前記中心光軸を出射面に対して大きく傾け、観察深度が深い場合には、中心光軸を出射面に対して小さく傾けることにより、観察深度に応じて観察範囲内に適正に各色の光を重ねることができる。
本発明における取付キャップは、前記先端面の設置角度が観察深度に応じてあらかじめ決められた状態で、一体的なユニットとして構成されているため、取付キャップを適宜交換するだけで、必要な観察深度に応じた高精度な観察画像を容易に得ることができる。
これにより、簡易な構成によって、各色の光を観察範囲内において広く確実に重ね合わせることができる。
これにより、上記請求項6と同様の効果を奏することができる。
本発明における取付キャップは、光学素子の設置位置、設置角度および屈折率が観察深度に応じてあらかじめ決められた状態で、一体的なユニットとして構成されているため、取付キャップを適宜交換するだけで、必要な観察深度に応じた高精度な観察画像を容易に得ることができる。
以下、本発明の第1実施例における内視鏡装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例としての内視鏡装置1を示したものである。
この内視鏡装置1は、管状に延びる挿入部(内視鏡挿入部)2と、被検対象を観察するための表示装置3と、被検対象に照明をあてるための光源装置4とを備えている。
また、挿入部2の先端部には、挿入部2の軸線上に撮像手段としてのCCD12が設けられている。このCCD12の前方であって挿入部2の先端出射面(出射面)2aには、被検対象からの反射光をCCD12上に結像させるための対物レンズ11が設けられている。
なお、上記の観察手段はCCD12に限定されるものではなく、C−MOSやイメージガイドファイバ等であってもよい。
このような構成のもと、各レーザー光源20a,20b,20cを駆動してレーザー光を出射させると、それらレーザー光は、集光光学系22を透過することにより集光され、ライトガイド24内を案内されて、赤色蛍光体9a、緑色蛍光体9bおよび青色蛍光体9cにそれぞれ照射されるようになっている。
そして、前記赤色蛍光体9a、緑色蛍光体9bおよび青色蛍光体9cの端面と、先端面24aとが略一致するように配置されている。
まず、表示装置3および光源装置4に電源を投入する。すると、光源制御部29が第1のレーザー光源20aに通電し、第1のレーザー光源20aを駆動する。これにより、第1のレーザー光源20aからレーザー光が出射され、そのレーザー光が集光光学系22を透過する。すると、透過したレーザー光は集光されて、ライトガイド24内を進行する。そのレーザー光は、ライトガイド24に案内されて、赤色蛍光体9aに照射される。これによって、赤色蛍光体9aが励起されて赤色光を出射する。この赤色光が、図4に示すように、先端出射面2aから出射されて、被検対象に照射される。このときの先端出射面2aから出射された赤色光は光束9aLとして被検対象に到達する。
また、各蛍光体9a,9b,9cを先端出射面2aの周方向に設けるとしたが、これに限ることはなく、その設置位置、設置数は適宜変更可能である。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
図5および図6は、本発明の第2の実施例を示したものである。
図5および図6において、図1から図4に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施例と上記第1の実施例とは基本的構成は同一であり、以下の点において異なるものとなっている。
なお、本実施例においては、先端面24aが中心軸線Lに対して交差するように形成されているとしたが、これに限ることはなく、上記実施例と同様に、中心軸線Lに対して傾斜して形成されていてもよい。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
図7は、本発明の第3の実施例を示したものである。
この実施例と上記第1の実施例とは基本的構成は同一であり、以下の点において異なるものとなっている。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。
図8は、本発明の第4の実施例を示したものである。
この実施例と上記第1の実施例とは基本的構成は同一であり、以下の点において異なるものとなっている。
すなわち、本実施例において、挿入部2は、管状に延びる挿入本体部34と、この挿入本体部34に取り付けられる略円筒状の取付キャップ33とを備えている。この取付キャップ33は選択的かつ交換可能に構成されている。つまり、挿入本体部34の先端には雄ネジ部37が形成され、また取付キャップ33には内ネジ部38が形成されており、これら雄ネジ部37と内ネジ部38とを螺合させることにより、取付キャップ33が、挿入本体部34の先端に着脱可能に取り付けられている。
取付キャップ33には、これを挿入本体部34に取り付けたときに、CCD12と対向する位置に対物レンズ11が設置され、この対物レンズ11の前方にはカバーガラス43が設けられている。対物レンズ11の周囲には、ガイド延出部41が設けられており、取付キャップ33を挿入本体部34に取り付けたときに、ガイド本体部40とガイド延出部41とが連通するようになっている。なお、これらガイド本体部40およびガイド延出部41はライトガイド24を構成するものである。
また、各蛍光体9a,9b,9cを取付キャップ33に設けているため、それら各蛍光体9a,9b,9cが劣化、故障等した場合であっても容易に交換することができる。
さらに、従来の内視鏡装置に適合するように取付キャップ33を設計することにより、新たに内視鏡装置を購入しなくても光源装置と取付キャップ33を専用品に交換するだけで、LD(レーザーダイオード)照明システムによる内視鏡システムを容易に実現することができる。
次に、本発明の第5の実施例について説明する。
図9は、本発明の第5の実施例を示したものである。
この実施例と上記第4の実施例とは基本的構成は同一であり、以下の点において異なるものとなっている。
すなわち、取付キャップ33内において、ガイド延出部41が対物レンズ11の側に向けて斜めに屈曲されて配置され、先端面41aは対物レンズ11の側に斜めに向けられて設置されている。
このような構成のもと、上記第2および第4の実施例と同様の作用により、取付キャップ33が取り付けられ、さらに各色の光が観察範囲K内において広く重ね合わされる。
以上より、上記第2および第4の実施例と同様の効果を奏することができる。
次に、本発明の第6の実施例について説明する。
図10は、本発明の第6の実施例を示したものである。
この実施例と上記第4の実施例とは基本的構成は同一であり、以下の点において異なるものとなっている。
すなわち、本実施例においては、取付キャップ33内において、各蛍光体9a,9b,9cから出射される各色の光の光路上に集光用レンズ31が設けられている。
このような構成のもと、上記第3および第4の実施例と同様の作用により、取付キャップ33が取り付けられ、さらに各色の光が観察範囲K内において広く重ね合わされる。
以上より、上記第3および第4の実施例と同様の効果を奏することができる。
また、上記第4から第6の実施例において、対物レンズ11の前方にカバーガラス43を設けるとしたが、これに限ることはなく、特にカバーガラス43を設けなくてもよい。
さらに、上記第4から第6の実施例において、各蛍光体9a,9b,9cや対物レンズ11を取付キャップ33に設けるとしたが、これに限ることはなく、例えば挿入本体部34に設けるようにしてもよい。
さらに、上記第1から第6の実施例においては、各レーザー光源20a,20b,20cおよび各蛍光体9a,9b,9cをそれぞれ3つ備えるとしたが、これに限ることはなく、その設置数は適宜変更可能である。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
2 挿入部(内視鏡挿入部)
2a 先端出射面(出射面)
9a 赤色蛍光体
9aL,9bL,9cL 光束
9aT,9bT,9cT 中心光軸
9b 緑色蛍光体
9c 青色蛍光体
11 対物レンズ
24 ライトガイド
24a 先端面
24b ガイド先端部(先端部)
20a 第1のレーザー光源
20b 第2のレーザー光源
20c 第3のレーザー光源
31 集光用レンズ(進行方向変更手段、光学素子)
33 取付キャップ
K 観察範囲
L 中心軸線
Claims (8)
- 被検体内に挿入される内視鏡挿入部と、この内視鏡挿入部に設けられた蛍光体と、この蛍光体の近傍に設けられた対物レンズと、ライトガイドを通して前記蛍光体にレーザー光を照射するレーザー光源とを有しており、このレーザー光源によって照射されたレーザー光を励起光として前記蛍光体から出射される赤色光、緑色光および青色光を、前記内視鏡挿入部に設けられた出射面から被検対象に照射して、前記対物レンズを介して前記被検対象からの反射光を取り込むことにより、前記被検対象を観察する内視鏡装置において、
前記出射面から出射される前記赤色光、緑色光および青色光の光束の中心光軸が、前記出射面に対して前記対物レンズ側に傾けられていることを特徴とする内視鏡装置。 - 前記ライトガイドの先端面が、前記対物レンズの側に斜めに向けられて設置されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
- 前記先端面が、前記ライトガイドの中心軸に対して傾斜して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
- 前記ライトガイドの先端部が、前記対物レンズの側に向けて屈曲して設置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の内視鏡装置。
- 前記内視鏡挿入部が、前記ライトガイドの先端面が配される交換可能な取付キャップを備え、
この取付キャップが、前記被検対象の観察深度に応じて前記先端面の設置角度があらかじめ決められた状態で、一体的なユニットとして構成されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の内視鏡装置。 - 前記蛍光体によって出射された赤色光、緑色光および青色光の進行方向を、前記対物レンズの側に向けて変更する進行方向変更手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の内視鏡装置。
- 前記進行方向変更手段が、前記赤色光、緑色光および青色光の光路上に設けられ、前記対物レンズによる観察範囲内に向けて前記赤色光、緑色光および青色光を屈折させる光学素子を備えていることを特徴とする請求項6に記載の内視鏡装置。
- 前記内視鏡挿入部が、前記光学素子を有する交換可能な取付キャップを備え、
この取付キャップが、前記被検対象の観察深度に応じて前記光学素子の設置位置、設置角度および屈折率があらかじめ決められた状態で、一体的なユニットとして構成されていることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡装置。
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