JP4750192B2 - パターン投影装置および内視鏡装置 - Google Patents
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Description
本発明のパターン投影装置は、蛍光体と、該蛍光体にレーザー光を照射するためのレーザー光源と、前記レーザー光を励起光として前記蛍光体が発する光を被検対象に結像する光学系を有し、前記蛍光体の形状が前記光学系によって前記被検対象に投影され、前記蛍光体が前記光学系の光軸上に所定の間隔を空けて複数設けられ、前記複数の蛍光体は、互いに形状が異なるか、互いに異なる色の光を発することを特徴とする。
また、前記レーザー光を案内するライトガイドと、前記ライトガイドにより案内された前記レーザー光を拡散させて前記複数の蛍光体に照射する凹レンズと、を有してもよい。
以下、本発明の第1の参考例におけるパターン投影装置を採用した内視鏡装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の参考例としてのパターン投影装置を採用した内視鏡装置1を示したものである。
この内視鏡装置1は、管状に延びる挿入部(内視鏡挿入部)2と、被検対象の観察画像を表示するための表示装置3と、被検対象に照明をあてるための光源装置4とを備えている。
また、挿入部2の先端部には、撮像手段としてのCCD12が設けられている。このCCD12の前方であって挿入部2の先端面2aには、被検対象からの反射光を取り込んでCCD12上に結像させる対物レンズ11が設けられている。
なお、上記の撮像手段はCCD12に限定されるものではなく、例えばC−MOSやイメージガイドファイバ等であってもよい。
このような構成のもと、レーザー光源20を駆動してレーザー光を出射させると、そのレーザー光は、集光光学系22を透過することにより集光され、ライトガイド24内を案内されて、蛍光体9に照射されるようになっている。
まず、図1に示す表示装置3および光源装置4に電源を投入する。すると、光源制御部29が、レーザー光源20に通電し、レーザー光源20を駆動する。これにより、レーザー光源20からレーザー光が出射され、そのレーザー光が集光光学系22を透過する。すると、透過したレーザー光は集光されて、ライトガイド24内を進行する。そのレーザー光は、ライトガイド24に案内されて、蛍光体9に照射される。これによって、蛍光体9が励起されて、蛍光体9の全体から白色光が放射される。
それから、モニタ19に映し出される所望の部位の観察画像を見ながら、被検体内を観察する。これによって検査が終了し、検査結果に応じて所定の処置が行われる。
また、照明領域Kと観察領域とを一致させることができるため、照明に寄与しない光束の発生を防止することができる。そのため、観察視野外からの観察系へのフレアーを減少させることができ、さらに、照明に不要な光が挿入部2の側壁に吸収されて、挿入部2が発熱することを防止することができる。
さらに、従来であれば、照明領域Kにファイバーバンドの網目構造が映ってしまうため、デフォーカス用の光学系を設ける必要があったが、本参考例においては、数μmから数10μm程度の極小の粒子からなる蛍光体9から発せられる光を利用しているため、網目構造などが映ることを防止することができ、そのためデフォーカス用の光学系を設けることなく、均質でクリアな照明を当てることができる。
次に、本発明の第2の参考例について説明する。
図3は、本発明の第2の参考例を示したものである。
図3において、図1および図2に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この参考例と上記第1の参考例とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
また、蛍光体9およびレーザー光源20を一つ設置しているが、これに限ることはなく、それら設置数は適宜変更可能である。
さらに、蛍光体9が白色光を放射するとしたが、これに限ることはなく、その色は適宜変更可能である。また、赤色光、緑色光および青色光を放射させることにより、RGB照明によって観察画像を得るようにしてもよい。
次に、本発明の第3の参考例について説明する。
図4は、本発明の第3の参考例を示したものである。
図4において、図1および図2に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この参考例と上記第1の参考例とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
すなわち、本参考例においては、光受け基板31に十字状に蛍光材が塗布されており、蛍光体9が十字形状に構成されている。そして、光受け基板31と、ライトガイド24との間には、凹レンズ34が設けられている。なお、照明用レンズ8、凹レンズ34、ライトガイド24や上記第1の参考例で示したレーザー光源20等は、映出手段を構成するものである。
このような構成のもと、ライトガイド24から出射されたレーザー光は、凹レンズ34を透過することにより拡散されて、蛍光体9に照射される。これにより、蛍光体9が光を発し、この光が、上記第1の参考例の作用と同様にして、被検対象に照射されて、被検対象に到達する。このとき、蛍光体9が十字形状であり、その全体から光を放射することから、その光の到達領域は、全体として十字形状となる。このときの到達領域が、十字測定パターンPとなる。
次に、本発明の実施形態について説明する。
図5は、本発明の実施形態を示したものである。
図5において、図1および図2に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第3の参考例とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
また、蛍光体9a,9b,9cが放射する光を、白色光、赤色光、緑色光としたが、これに限ることはなく、その色は適宜変更可能である。また、色を変えることなく単一色であってもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記の参考例および実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
2 挿入部(内視鏡挿入部)
8 照明用レンズ(映出手段、光学素子)
9,9a,9b,9c 蛍光体
20 レーザー光源(映出手段)
34 凹レンズ(映出手段)
L 光軸
P,Pb 十字測定パターン(測定パターン)
Pa 円フレーム測定パターン(測定パターン)
Pc 星型測定パターン(測定パターン)
Claims (6)
- 蛍光体と、
該蛍光体にレーザー光を照射するためのレーザー光源と、
前記レーザー光を励起光として前記蛍光体が発する光を被検対象に結像する光学系を有し、
前記蛍光体の形状が前記光学系によって前記被検対象に投影され、
前記蛍光体が前記光学系の光軸上に所定の間隔を空けて複数設けられ、
前記複数の蛍光体は、互いに形状が異なるか、互いに異なる色の光を発することを特徴とするパターン投影装置。 - 前記複数の蛍光体の焦点位置は、前記光学系の光軸上に位置するとともに互いに異なることを特徴とする請求項1に記載のパターン投影装置。
- 透明部材で円板状に形成された複数の光受け基板を有し、
前記蛍光体は前記光受け基板にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパターン投影装置。 - 透明部材で四角錐形状に形成され、矩形形状の底面が前記光学系に対向するように設置された複数の光受け部材を有し、
前記蛍光体は前記光受け部材の底面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパターン投影装置。 - 前記レーザー光を案内するライトガイドと、
前記ライトガイドにより案内された前記レーザー光を拡散させて前記複数の蛍光体に照射する凹レンズと、
を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のパターン投影装置。 - 被検対象に挿入される内視鏡挿入部と、
該内視鏡挿入部に設けられた蛍光体と、
該蛍光体にレーザー光を照射するためのレーザー光源と、
前記レーザー光を励起光として前記蛍光体が発する光を被検対象に結像する光学系と、
前記被検対象からの反射光を取り込み撮像信号に変換する撮像手段と、
前記撮像信号を観察画像に変換し表示する表示装置と、
を有し、
前記蛍光体の形状が前記光学系によって前記被検対象に投影され、
前記蛍光体が前記光学系の光軸上に所定の間隔を空けて複数設けられ、
前記複数の蛍光体は、互いに形状が異なるか、互いに異なる色の光を発することを特徴とする内視鏡装置。
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