JP4709576B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
請求項1に係る発明は、被検体に挿入される内視鏡挿入部と、この内視鏡挿入部に設けられた蛍光体と、この蛍光体にレーザー光を照射するためのレーザー光源とを有し、このレーザー光源から出射されたレーザー光を励起光として前記蛍光体が発する別波長の光を被検対象に照射することにより、前記被検対象を観察する内視鏡装置において、前記蛍光体が、非円形形状であることを特徴とする。
これにより、照明領域を全体として非円形形状とすることができ、照明領域と観察領域とを合わせることができる。
なお、「円形形状」とは、平面状に延在する円をいうものとし、枠状のものなどは含まないものとする。
この発明に係る内視鏡装置においては、蛍光体が矩形形状であることから、蛍光体からの光の到達領域が全体として矩形形状になる。
これにより、照明領域を全体として矩形形状とすることができ、照明領域と観察領域とを合致させることができる。
この発明に係る内視鏡装置においては、形状の異なる複数の蛍光体から発せられた光が、被検対象にそれぞれ到達し、それぞれ異なる形状の測定パターンが複数映し出される。このとき、蛍光体が光学素子の光軸上に複数設けられていることから、蛍光体の設置位置によって、それら蛍光体から被検対象までの距離が異なることになり、測定パターンの明瞭度が、それら距離に応じて異なることになる。
これにより、どの測定パターンがはっきり映し出されているかを判別することにより、被検対象までの距離や形状、大きさ、表面の凹凸などを容易かつ迅速に測定することができる。
請求項5に係る発明は、請求項3または請求項4に記載の内視鏡装置において、前記複数の蛍光体が、互いに異なる色の光を放射することを特徴とする。
この発明に係る内視鏡装置においては、被検対象までの距離や形状、大きさ、表面の凹凸などを容易かつ迅速に測定することができる。
以下、本発明の第1の実施形態における内視鏡装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態としての内視鏡装置1を示したものである。
この内視鏡装置1は、管状に延びる挿入部(内視鏡挿入部)2と、被検対象の観察画像を表示するための表示装置3と、被検対象に照明をあてるための光源装置4とを備えている。
また、挿入部2の先端部には、撮像手段としてのCCD12が設けられている。このCCD12の前方であって挿入部2の先端面2aには、被検対象からの反射光を取り込んでCCD12上に結像させる対物レンズ11が設けられている。
なお、上記の撮像手段はCCD12に限定されるものではなく、例えばC−MOSやイメージガイドファイバ等であってもよい。
このような構成のもと、レーザー光源20を駆動してレーザー光を出射させると、そのレーザー光は、集光光学系22を透過することにより集光され、ライトガイド24内を案内されて、蛍光体9に照射されるようになっている。
まず、図1に示す表示装置3および光源装置4に電源を投入する。すると、光源制御部29が、レーザー光源20に通電し、レーザー光源20を駆動する。これにより、レーザー光源20からレーザー光が出射され、そのレーザー光が集光光学系22を透過する。すると、透過したレーザー光は集光されて、ライトガイド24内を進行する。そのレーザー光は、ライトガイド24に案内されて、蛍光体9に照射される。これによって、蛍光体9が励起されて、蛍光体9の全体から白色光が放射される。
それから、モニタ19に映し出される所望の部位の観察画像を見ながら、被検体内を観察する。これによって検査が終了し、検査結果に応じて所定の処置が行われる。
また、照明領域Kと観察領域とを一致させることができるため、照明に寄与しない光束の発生を防止することができる。そのため、観察視野外からの観察系へのフレアーを減少させることができ、さらに、照明に不要な光が挿入部2の側壁に吸収されて、挿入部2が発熱することを防止することができる。
さらに、従来であれば、照明領域Kにファイバーバンドの網目構造が映ってしまうため、デフォーカス用の光学系を設ける必要があったが、本実施形態においては、数μmから数10μm程度の極小の粒子からなる蛍光体9から発せられる光を利用しているため、網目構造などが映ることを防止することができ、そのためデフォーカス用の光学系を設けることなく、均質でクリアな照明を当てることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態を示したものである。
図3において、図1および図2に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
また、蛍光体9およびレーザー光源20を一つ設置しているが、これに限ることはなく、それら設置数は適宜変更可能である。
さらに、蛍光体9が白色光を放射するとしたが、これに限ることはなく、その色は適宜変更可能である。また、赤色光、緑色光および青色光を放射させることにより、RGB照明によって観察画像を得るようにしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態を示したものである。
図4において、図1および図2に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
すなわち、本実施形態においては、光受け基板31に十字状に蛍光材が塗布されており、蛍光体9が十字形状に構成されている。そして、光受け基板31と、ライトガイド24との間には、凹レンズ34が設けられている。
このような構成のもと、ライトガイド24から出射されたレーザー光は、凹レンズ34を透過することにより拡散されて、蛍光体9に照射される。これにより、蛍光体9が光を発し、この光が、上記第1の実施形態の作用と同様にして、被検対象に照射されて、被検対象に到達する。このとき、蛍光体9が十字形状であり、その全体から光を放射することから、その光の到達領域は、全体として十字形状となる。このときの到達領域が、十字測定パターンPとなる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第4の実施形態を示したものである。
図5において、図1および図2に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第3の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
また、蛍光体9a,9b,9cが放射する光を、白色光、赤色光、緑色光としたが、これに限ることはなく、その色は適宜変更可能である。また、色を変えることなく単一色であってもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
2 挿入部(内視鏡挿入部)
8 照明用レンズ(光学素子)
9,9a,9b,9c 蛍光体
20 レーザー光源
34 凹レンズ
L 光軸
P,Pb 十字測定パターン(測定パターン)
Pa 円フレーム測定パターン(測定パターン)
Pc 星型測定パターン(測定パターン)
Claims (5)
- 被検体に挿入される内視鏡挿入部と、この内視鏡挿入部に設けられた蛍光体と、この蛍光体にレーザー光を照射するためのレーザー光源とを有し、このレーザー光源から出射されたレーザー光を励起光として前記蛍光体が発する別波長の光を被検対象に照射することにより、前記被検対象を観察する内視鏡装置において、
前記蛍光体が、非円形形状であることを特徴とする内視鏡装置。 - 前記蛍光体が、矩形形状であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
- 前記別波長の光を前記被検対象に結像させるための光学素子をさらに備え、
前記蛍光体が、前記光学素子の光軸上に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。 - 前記複数の蛍光体が、互いに形状が異なることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
- 前記複数の蛍光体が、互いに異なる色の光を放射することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の内視鏡装置。
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