JP2006157950A - 光伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波長多重化して伝送する光伝送装置において、各波長信号のIDの誤検出を防止して、メンテナンス性を向上する光伝送装置及び波長多重通信システムを提供する。
【解決手段】波長多重信号の各波長毎の送信信号光パワー検出部と、各波長毎の信号対雑音比検出部を有し、該光パワー検出部が検出した光パワーが正常であり且つ該当波長の信号対雑音比検出部が検出した該当波長の信号対雑音比が異常である時、該当波長の信号が劣化していると判定する。
【選択図】図12

Description

本発明は、一般的に異なる波長の複数の信号光を用いた波長分割多重(WDM(Wavelength Division Multiplex))に関し、特に、WDMに適用される光伝送装置及び波長多重システムに関する。
近年、全世界にわたってインターネットの飛躍的普及に伴い、通信システムの大容量化が重要になっている。初期のWDMでは、波長間隔200GHz程度の間隔で4から8チャネル程度を多重化していたが、最近では、100GHz程度の間隔で16から40チャネルが一般的である。更に、50GHz程度の間隔で最大100チャネルというWDMシステムが考えられている。WDMシステムでは、第1の端局のチャネル毎の受信部(TRIB(Tributary))で伝送路から信号を受信して、該当波長の光信号に変換をして、合波器(MUX)でWDMして光伝送路に送信する。WDM信号光は光伝送路及び中継装置を経由して、対局の第2の端局で受信される。
第2の端局の分波器(DMUX)でWDM信号光を波長成分毎に分離して、波長成分に該当するチャネルの送信器(TRIB)から該当の伝送路に送信している。第1の端局のチャネルと当該チャネルのデータを受信する第2の端局のチャネルとは1対1に対応し、第1の端局のTRIBと第2の端局のTRIBが1対1に対応しているため、第2の端局のチャネルに該当するTRIBのケーブルへの接続ミスを防止するべく、例えば、STM−64のフレームのヘッダにチャネルに該当するIDを挿入して受信信号と共に送信している。
第2の端局のTRIBでは、受信したフレームのIDが正しいか否かをチェックして、IDエラー信号を出力している。従来の波長間隔では第2の端局の分波器で光信号を完全に分離することが可能であり、第1の端局のある波長成分の光信号が断した場合では、第2の端局で他の信号を誤検出することはなかった。また、波長数(チャネル数)も少なかったため、各波長の信号を個々にモニタし、正常な信号が送受信されているかどうかを確認することは容易であった。更に、光のパワーのみの情報でアラームを生成することに不都合がなかった。
しかしながら、従来の光伝送装置では以下の問題がある。
(1) 図23及び図24は、光信号誤検出に関する従来の問題点を説明するための図である。図23は正常時の受信を示す図である。図24はチャネル2の信号断時の受信を示す図である。図23(a)は、受信信号のスペクトラムである。図23(b)は、チャネル2の受信信号のスペクトラムである。図23(c)はチャネル2の受信信号の増幅後のスペクトラムである。図24(a)は、チャネル2信号断時の受信信号のスペクトラムである。図24(b)は、チャネル2の受信信号のスペクトラムである。図24(c)は、チャネル2の受信信号の増幅後のスペクトラムである。図23(a),24(a)中のスペクトルのチャネルによりレベルが相違しているのは、中継器28等で全チャネルの光信号が同一レベルで送信された場合、各チャネルの波長依存性により信号の減衰量が異なるためである。
図23(a)及び図24(a)に示すように、波長数が増え且つ波長間隔が狭くなるにつれて、分波器の特性限界により第2の端局の分波器で十分光信号を分離することができなくなると考えられる。このような状況では、受信側において隣接チャネルの信号が完全にフィルタリングされずに残留する。例えば、図23(b)及び図24(b)に示すように、隣接チャネルCh1,Ch3の信号がチャネル2に残留する。よって、図23(c)に示すよう信号が正常であれば各チャネルの主信号が増幅されるので問題が生じることはないが、図24(c)に示すように、主信号が断のときには、この残留信号を主信号として誤検出して受信側で一定のレベルまで増幅してしまう可能性がある。端局においてはチャネル毎にID番号が割り当てられており、フレームのヘッダに格納されて送信されてくる。このID番号を受信側のTRIBにて確認し、IDエラーを検出するため主信号を誤送信することはない。しかし、IDエラー検出はケーブル誤接続の確認のために検出するものであるが、主信号が断のときでも、図24(c)に示すように、TRIBには残留信号が主信号として増幅された信号が入力されたとき、IDエラーとして検出されるので、ケーブル誤接続なのか、光入力断なのかが判別できない。そのためメンテナンス上混乱を招く恐れがある。
(2) 波長数(チャネル数)増加するにつれて、各波長の信号を個々にモニタし、正常な信号が送受信されているかどうかを確認することが容易ではなくなりつつある。即ち、メンテナンス性に問題が生じてくる。従来、送信信号光のパワーのみの検出を行いアラームを発生していた。
図25及び図26は、送信信号のスペクトラムを示す図であり、横軸に波長λ、縦軸にノイズ及び主信号の光パワーを示している。図25(a)は、パワー正常及びOSNR(Optical Signal Noise Ratio)正常である送信チャネル1(Ch1)の第1の端局のTRIBの送信光信号のスペクトラム、図25(b)はパワー正常及びOSNR正常である送信チャネル(Ch2)の第1の端局のTRIBの送信光信号のスペクトラム、図25(c)は送信チャネル1,2の送信光信号の合波後の送信光信号のスペクトラムを示している。図26(a)は、パワー正常及びOSNR正常である送信チャネル1(Ch1)の第1の端局のTRIBの送信光信号、図26(b)はパワー正常及びOSNR異常である送信チャネル(Ch2)の第1の端局のTRIBの送信光信号、図26(c)はチャネル1,2の送信光信号の合波後の送信光信号を示している。ここで、OSNR正常であるとは、ノイズのレベルに対するチャネルの主信号のレベルの比率が一定以上であることをいう。また、OSNR異常であるとは、ノイズのレベルに対するチャネルの主信号のレベルの比率が一定以下であることをいう。
このような状況で、図26(b)に示す送信チャネル2(Ch2)のようにTRIBの接続ケーブルの劣化等に起因するノイズ(ASE)のレベルが高くOSNR異常の場合でも、光パワーのみの検出では、送信チャネルの光信号のノイズを含めた全パワーを検出するので、ノイズレベルと主信号レベルを合わせたレベルが一定以上のパワーとなり、正常であると捉えられ、MUX部で合波されて送信される。この結果、合波後のスペクトルは、図26(c)のように、チャネル2の主信号のパワーは小さくなる。しかしながら、第2の端局でOSNR異常の信号を受信することができたとしても、このノイズに波長間隔が短くなると隣接チャネルの信号が混入されたノイズが追加されることとなるため、主信号のレベルに対するノイズのレベルが高くマージンが非常に少なくなり、信号を誤検出してしまう恐れがある。このような場合にIDエラー等により第2の端局でアラームが出力されたとき、アラームの原因を特定することが困難となり、メンテナンス上問題となる。
本発明の目的は、IDエラーの誤検出を防止して、メンテナンス性を向上する光伝送装置及び波長多重通信システムを提供することである。
本発明の一側面によれば、波長多重化して伝送する光伝送装置であって、複数の伝送路からの入力信号を該当波長の光信号に変換する複数の送信部と、前記各送信部の出力信号光が光パワーに関して異常であるか否かを検出する光パワー検出部と、前記複数の送信部の出力信号光を波長多重化する多重化部と、前記波長多重化された波長多重信号の各波長成分の対信号雑音比を検出して、該波長成分が雑音に関して異常があるか否かを検出するOSNR検出部と、前記光パワー検出部が検出した光パワーが正常であることを示し、且つ該光パワーに対応する前記OSNR検出部が検出した前記波長成分が前記異常であることを示すとき、前記各波長成分の信号が劣化していると判定する判定部とを具備したことを特徴とする光伝送装置が提供される。
本発明の他の側面によれば、波長多重化して伝送する光伝送装置であって、複数の伝送路からの入力信号を該当波長の光信号に変換する複数の送信部と、前記各送信部の出力信号光が光パワーに関して異常であるか否かを検出する光パワー検出部と、前記複数の送信部の出力光信号を波長多重化する多重化部と、前記波長多重化された各波長成分にノイズを付加するノイズ付加部と、前記ノイズが付加された波長多重化信号から設定通過帯域の光信号のみを通過させる可変波長光フィルタと、前記各波長成分の波長帯域が通過帯域として設定された前記可変波長光フィルタの出力信号光を受信して、該出力信号光の品質を検出する光受信部と、前記光パワー検出部が検出した光パワーが正常であることを示し且つ該光パワーに対応する前記光受信部が検出した前記出力信号光の品質が一定以下であることを示すとき、前記各波長成分の信号がOSNR異常であると判定する判定部とを具備したことを特徴とする光伝送装置が提供される。
本発明によると、光伝送装置及び光波長多重通信システムにおいて、大容量化により波長数が増大した際に、端局の受信側の分波器の特性が従来レベルのものであっても、入力信号断時に誤検出の可能性がある他信号の判別が可能になり、メンテナンス性を向上させることができる。
本発明の実施形態の説明をする前に本発明の原理を説明する。図1に示すように、光伝送装置は、波長数検出部2、DMUX4、複数の識別子検出部6#i(i=1〜n)及び判定部8を具備する。波長数検出部2は、光伝送路より入力されたWDM信号光に含まれる波長数を検出する。WDM信号光に含まれるべき波長数(チャネル数)は予め決められているので、チャネル数と検出波長数を比較する。検出波長数がチャネル数よりも少ないとき、いずれかのチャネルの光入力が断であることを示す信号を出力する。検出波長数がチャネル数と等しいとき、全てのチャネルの光入力が正常であることを示す信号を出力する。
DMUX4は、WDM信号光から各波長成分の光信号に分離する。識別子検出部6#i(i=1〜n)は、光信号を入力して、当該光信号に設定されている識別子が正常であるか否かを検出して、その旨を示す信号を出力する。判定部8は、各波長成分について、波長数検出部2の検出結果と該当する識別子検出部6#iの検出結果から、各波長成分が正常であるか否かを判断する。例えば、波長数検出部2の検出結果が正常であることを示し且つ識別子検出部6#iの検出結果が異常であることを示すとき、識別子検出部6#iに該当する波長成分の識別子が異常であると判断する。また、波長数検出部2の検出結果が異常であることを示すとき、いずれかの波長成分の光入力が断であると判断する。このように、波長成分の光入力断と波長成分の識別子が異常であることが区別されるので、メンテナンス上問題となることがない。
第1実施形態
図2は本発明の第1実施形態による波長多重通信システムの構成図である。図2に示すように、波長多重通信システムは、第1の端局22、第2の端局24、光伝送路26及び中継器28を有する。第1の端局22は、次の機能を有する。(1)各伝送路より信号を受信して、フレームのヘッダに当該伝送路に該当するチャネルに対応するID等を設定して、チャネルに該当する波長の光信号を出力する。(2)各チャネルの光信号を多重化して、WDM信号光を光伝送路26に送信する。第2の端局24は、次の機能を有する。(1)光伝送路26よりWDM信号光を受信する。(2)WDM信号光に含まれている波長数を検出して、波長数が正常であるか否かを検出する。(3)WDM信号光を各チャネルの波長λi(i=1〜n)毎に分離する。(4)分離された各波長λi(i=1〜n)の信号を一定レベルまで増幅する。(5)増幅された各チャネルの光信号を電気信号に変換して、フレーム同期を取る。(6)フレームヘッダのID及びFECをチェックして、ID及びFECが正常であるか否かを判断する。(7)ID及びFECが正常であれば、フレームのペイロードを抽出して、該当の光伝送路に送信する。(8)各チャネル毎にID検出結果と波長数検出結果から、正常/光入力断/IDエラーのいずれでかあるかを判断してアラーム情報を出力する。光伝送路26は、光信号を伝送する光ファイバケーブルである。中継器28は、伝送により減衰した光信号を増幅して補償する。
図3は、図2中の第1の端局22の構成図である。図3に示すように、第1の端局22は、複数のTRIB30#i(i=1〜n)及びMUX32を有する。TRIB30#i(i=1〜n)は、次の機能を有する。(1)図示しない光伝送路から信号を受信して、光/電気に変換する。(2)受信した信号をフレームのペイロードに収容する。(3)フレームのヘッダに光伝送路に該当するチャネルのID及びFEC等を挿入する。(4)電気信号のフレームをチャネルの波長λiの光信号に変換する。MUX32は、各TRIB30#i(i=1〜n)から出力される波長λi(i=1〜n)の光信号を合波して、WDM信号光を光伝送路26に送信する。
図4は、図2中の第2の端局24の構成図である。図4に示すように、第2の端局24は、カプラ40、波長数検出部42、DEMUX44、アンプ46#i(i=1〜n)及びTRIB48#i(i=1〜n)を有する。カプラ40は、光信号を一定の割合、例えば、10:1で分岐して、一方の光信号をDEMUX44に出力し、他方の光信号を波長数検出部42に出力する。波長数検出部42は、次の機能を有する。(1)各チャネルの波長λi(i=1〜n)の光信号のレベルが閾値を超えるか否かを検出する。光信号のレベルと閾値を比較するのは、波長λi(i=1〜n)の間隔が短くなると隣接チャネルの信号が自チャネルの信号成分に含まれることになるので、光レベルの有無のみの判断では、不十分であるからである。従って、閾値は、隣接チャネルからのノイズのレベルを超えるものとする。(2)全チャネルについて、光信号のレベルが閾値を超えている場合は、波長数が正常であることを示す信号、例えば、’0’を出力する。(3)1個以上のチャネルについて、光信号のレベルが閾値を超えていない場合は、波長数が異常であることを示す信号、例えば、’1’を出力する。
DEMUX44は、WDM信号光を各チャネルの波長λi(i=1〜n)の光信号に分離し、該当するアンプ46#i(i=1〜n)に出力する。アンプ46#iは、信号光の伝送中の減衰を補償するべく光信号を増幅する。TRIB48#iは、次の機能を有する。(1)光/電気変換を行う。(2)フレームヘッダのFEC等のチェックを行う。(3)フレームヘッダのIDとTRIB48#iに該当するチャネルのIDを比較する。(i)一致するとき、IDが正常であることを示す信号、例えば、’0’を出力する。(ii)一致しないとき、IDエラーであることを示す信号、例えば、’1’を出力する。(4)フレームのペイロードを取り出して、光信号に変換する。(5)光信号を伝送路に送信する。
図5は、図4中の波長数検出部42の一例を示す図である。図5に示すように、波長数検出部42は、分波器60、パワー検出部62#i(i=1〜n)、波長検出部64#i(i=1〜n)及び判定部66を有する。分波器60は、WDM信号光を各波長λi(i=1〜n)の光信号に分離する。パワー検出部62#i(i=1〜n)は、波長λi(i=1〜n)の光信号を電気信号に変換して、パワーを検出する。波長検出部64#iは、波長λiの信号のパワーと閾値を比較して、次の検出結果を出力する。(i)パワーが閾値を超えるとき、正常であることを示す信号を出力する。(ii)パワーが閾値を超えないとき、異常であることを示す信号を出力する。判定部66は、波長検出部64#i(i=1〜n)の検出結果より、次の波長数検出結果を出力する。(i)全ての波長検出部64#i(i=1〜n)の出力が正常であることを示すとき、波長数が正常であることを示す信号、例えば、’0’を出力する。(ii)1つ以上の波長検出部64#iの出力が異常であることを示すとき、波長数が異常であることを示す信号、例えば、’1’を出力する。分波器60の代わりに、波長λi(i=1〜n)を可変波長光フィルタのピーク通過帯域として、順次ピーク通過帯域を切り替え、可変波長光フィルタの出力信号光をモニタすることにより、波長数を検出しても良い。
図6は、IDエラー判別部50がIDエラーを判別するときのIDエラー判別を示す図である。IDエラー判別部50は、各TRIB48#iより出力されるID検出結果と波長数検出部42より出力される波長数検出結果より、次のように判断して、アラームを出力する。(i)波長数が異常であることを示すとき、光入力断であることを示すアラームを出力する。(ii)波長数が正常であることを示し且つTRIB48#iの出力がIDエラーを示すとき、IDエラーであることを示すアラームを出力する。(iii)波長数が正常であることを示し且つTRIB48#iの出力が正常であることを示すとき、IDが正常であることを示すアラームを出力する。
以下、図2の波長多重通信システムの動作説明をする。
(1) データの送信
第1の端局22中の各TRIB30#i(i=1〜n)は、図示しない光伝送路から光信号を受信して、光信号を電気信号に変換する。電気信号に変換した受信データをフレーム中のペイロードに挿入する。フレームのオーバヘッドには、同期用のFAW、誤り訂正用のFEC及び自チャネルに固有のIDを挿入する。フレームをチャネル固有の波長λiの光信号に変換して、MUX32に出力する。MUX32は、TRIB30#i(i=1〜n)から出力された各波長λi(i=1〜n)の光信号をWDMして、WDM信号光を光伝送路26に送信する。
(2) データの受信
光伝送路26に送信されたWDM信号光は、中継器28を経由して、第2の端局24で受信される。第2の端局24中のカプラ40は、光伝送路26から受信したWDM信号光を2分岐して、一方をDEMUX44に出力し、他方を波長数検出部42に出力する。DEMUX44は、WDM信号光を各波長λi(i=1〜n)の光信号に分離して、該当出力端子を通して、分離した各光信号を波長λi(i=1〜n)に該当するチャネルのアンプ46#i(i=1〜n)に出力する。TRIB48#iは、アンプ46#iより光信号を入力して、電気信号に変換する。電気信号に変換されたフレームのオーバヘッド中のFAWと同期を取る。オーバヘッドのFECの誤り訂正処理を行う。オーバヘッドのIDが自チャネルのIDに一致するか否かをチェックする。オーバヘッドのIDが自チャネルのIDに一致するとき、ID正常であることを示す信号をIDエラー判別部50に出力する。オーバヘッドのIDが自チャネルのIDに一致しないとき、IDエラーであることを示す信号をIDエラー判別部50に出力する。
波長数検出部42は、カプラ40から入力されるWDM信号の各波長λi(i=1〜n)の光信号に分離する。各波長λiの光信号のパワーPiを検出する。そのパワーPiと閾値とを比較して、次のような検出結果信号を出力する。(i)全てのパワーPi(i=1〜n)が閾値よりも大きいとき、波長数が正常であることを示す信号を出力する。(ii)パワーPiが閾値よりも小さい波長λiがあったとき、波長数誤りであることを示す信号を出力する。IDエラー判別部50は、各TRIB48#iに該当するチャネルについて、TRIB48#iより出力されるID検出結果と波長数検出部42より出力される波長数検出結果より、次のように判断する。(i)波長数検出結果が波長数誤りであることを示すとき、光入力断であることを示すアラームを出力する。(ii)波長数検出結果が波長数正常であることを示し且つTRIB48#iの出力がIDエラーを示すとき、IDエラーであることを示すアラームを出力する。(iii)波長数検出結果が波長数正常であることを示し且つTRIB48#iの出力が正常であることを示すとき、IDが正常であることを示すアラームを出力する。アラームは端局24に接続されるコンソールや端局24を制御する監視装置に送られて、アラームを元に保守がされる。このとき、光入力断とIDエラーとが区別されているので、例えば、第2の端局24のあるチャネルについて、IDエラーのアラームが通知されたとき、IDエラーの原因がケーブル接続ミスであり、光入力断ではないことが保守者に認識できるので、メンテナンス上混乱を招くことがない。以上説明した実施形態によれば、光波長多重通信システムにおいて、大容量化により波長数が増大した際に、端局の受信側の分波器の特性が従来レベルのものであっても、入力信号断時に誤検出の可能性がある他信号の判別が可能になり、メンテナンス性を向上させることができる。
第2実施形態
図7は本発明の第2実施形態による波長多重通信システムの構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。図7に示すように、波長多重通信システムは、第1の端局22、第2の端局80、光伝送路26及び中継器28を有する。第2の端局80は、次の機能を有する。(1)光伝送路26よりWDM信号光を受信する。(2)WDM信号光を各チャネルの波長λi(i=1〜n,λ1>λ2>…>λn)毎に分離する。(3)各λi(i=1〜n)のチャネルの光信号について、当該チャネルの光信号のパワーと隣接チャネルの波長λ(i-1)又はλ(i+1)の光信号のパワーを比較して、当該チャネルの光信号が正常であるか/異常であるかを示す信号を出力する。各チャネルの光信号は伝送によって減衰するが、図23(a)及び図24(a)に示したように、その減衰特性は波長依存性があること、波長間隔が短くなると、図23(b)及び図24(b)に示すように、隣接チャネルの信号光がノイズとして含まれる恐れがあることから、各チャネルの光信号のパワーと波長特性の類似した隣接チャネルの光信号のパワーとを比較して、光信号の異常/正常を検出するようにしている。(4)波長λi(i=1〜n)の光信号を増幅する。(5)増幅された各チャネルの光信号を電気信号に変換して、フレーム同期を取る。(6)フレームヘッダのIDをチェックして、ID及びFECが正常であるか否かを判断する。(7)ID及びFECが正常であれば、フレームのペイロードを抽出して、該当の光伝送路に送信する。(8)各チャネル毎に、そのID検出結果とその波長λiについての光入力正常/光入力断の検出結果から、正常/光入力断/IDエラーのいずれでかあるかを判断してアラームを出力する。
図8は、図7中の第2の端局80の構成図であり、図4中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第2の端局80は、DEMUX44、アンプ46#i(i=1〜n)、TRIB48#i(i=1〜n)、カプラ88#i(i=1〜n)及びパワー比較部90#2k-1,2k(k=1,2,…)を有する。カプラ88#i(i=1〜n)は、光信号を分岐して、一方をアンプ46#iに出力し、他方をパワー比較部90#i,i+1又は90#i-1,iに出力する。パワー比較部90#2k-1,2k(k=1,2,…)は、各波長λi(i=2k-1又は2k)のチャネルについて、当該チャネルの光信号のパワーと波長λi-1又はλiのチャネルの光信号のパワーを比較して、光入力が正常/断のいずれであるかを示す信号を出力する。パワー比較部は、各波長λi(i=1〜n)のチャネルについて、3個以上の隣接チャネルの光パワーを比較しても良いし、各波長λi(i=1〜n)毎に別々に設けて、全体でチャネル数n個設けても良いが、その個数を少なくして回路構成を簡単にするために、ここでは、2チャネルで1個設け、全体でn/2(n:偶数)又は(n+1)/2(n:奇数)個設ける。以下では、説明の都合上、nが偶数であるとする。尚、チャネル数が奇数の場合は、例えば、最小波長λnの光信号については、波長λnの光信号のパワーと波長λn-1の光信号のパワーを比較する。光信号が正常又は異常のいずれであるかの判断は、例えば、次のような処理を行う。(i)パワーの差分又はパワーの比率が閾値よりも大であるとき、パワーの大きな方の光信号が正常であり、パワーの小さな方の光信号が異常であるとする。(ii) パワーの差分又はパワーの比率が閾値よりも小さいとき、両方の光信号が正常であるとする。このように、光特性の類似すること及び隣接チャネルを完全に分離することができずに隣接チャネルの信号成分の一部が含まれることから、隣接チャネルの光信号とパワーを比較することにより、より正確に光入力断又は光入力正常のいずれであるかを判断することができる。
図9は、図8中のパワー比較部90#i,i+1の構成例を示す図である。図9に示すように、パワー比較部90#i,i+1は、パワー検出部100#i,100#i+1、差分算出部102#i及び判断部104#iを有する。パワー検出部100#i,100#i+1は、カプラ88#i,88#i+1から出力される波長λi,λi+1のチャネルの光信号の光パワーを検出する。差分算出部102#iは、パワー検出部100#i,100#i+1から出力される波長λi,λi+1のチャネルの光信号のパワーの差分を取る。判断部104#iは、パワーの差分と閾値とを比較して、波長λi,λi+1のチャネルについて、次のような比較結果を出力する。(i)パワーの差分が閾値を超えるとき、パワーの大きな方のチャネルの光信号が正常であることを示す信号、例えば、’0’、パワーの小さな方のチャネルの光信号が異常であることを示す信号、例えば、’1’をIDエラー判断部92に出力する。(ii) パワーの差分が閾値よりも小さいとき、両方の光信号が正常であることを示す信号、例えば、’0’をIDエラー判断部92に出力する。
図10は、IDエラー判別部92がIDエラーを判別するときのIDエラー判別を示す図である。IDエラー判別部92は、各TRIB48#iより出力される波長λiのチャネルについてのID検出結果と、パワー比較部90#i,i+1又は90#i-1,iより出力される波長λiのチャネルについての比較結果を入力して、次のようにアラームを出力する。(i)波長λiのチャネルの光信号が異常、例えば、’1’であることを示すとき、光入力断であることを示すアラームを出力する。(ii)波長λiのチャネルの光信号が正常、例えば、’0’であることを示し且つTRIB48#iの出力がIDエラーを示すとき、IDエラーであることを示すアラームを出力する。(iii)波長λiのチャネルの光信号が正常、例えば、’0’であることを示し且つTRIB48#iの出力が正常であることを示すとき、IDが正常であることを示すアラームを出力する。
以下、図7の波長多重通信システムの動作説明をする。
第1実施形態と同様にして、第1の端局22中の各TRIB30#i(i=1〜n)は、ID等をオーバヘッドに含むフレームをチャネル固有の波長λiの光信号に変換し、MUX32は、TRIB30#i(i=1〜n)から各波長λi(i=1〜n)の光信号をWDMして、WDM信号光を光伝送路26に送信する。光伝送路26に送信されたWDM信号光は、中継器28を経由して、第2の端局80で受信される。第2の端局80中のDEMUX44は、WDM信号光を各波長λi(i=1〜n,λ1>λ2>…>λn)の光信号に分離して、分離した各光信号を波長λiに該当するチャネルのカプラ88#i(i=1〜n)に出力する。カプラ88#iは、入力された光信号を2分岐して、一方をアンプ46#iに出力し、他方をパワー比較部90#i,i+1又は90#i-1,iに出力する。
パワー比較部90#2k-1,2k(k=1〜m)は、波長λ2k-1,λ2kのチャネルの光信号のパワーP2k-1,P2kを検出する。パワーの差分S2k-1=(P2k-1−P2k)と閾値Thを比較する。(i)−Th<S2k-1<Thのとき、波長λ2k-1及び波長λ2kのチャネルの光信号が正常であることを示す信号、例えば、’00’を出力する。(ii)S2k-1>Thのとき、波長λ2k-1のチャネルの光信号が正常、波長λ2kのチャネルの光信号が異常であることを示す信号、例えば、’01’を出力する。(iii)S2k-1<−Thのとき、波長λ2k-1のチャネルの光信号が異常、波長λ2kのチャネルの光信号が正常であることを示す信号、例えば、’10’を出力する。
TRIB48#iは、第1実施形態と同様にして、フレームのオーバヘッド中のIDが自チャネルのIDに一致するか否かをチェックする。(i)オーバヘッド中のIDが自チャネルのIDに一致するとき、ID正常であることを示す信号をIDエラー判別部92に出力する。(ii)オーバヘッド中のIDが自チャネルのIDに一致しないとき、IDエラーであることを示す信号をIDエラー判別部92に出力する。IDエラー判別部92は、各TRIB48#iに該当するチャネルについて、TRIB48#iより出力されるID検出結果とパワー比較部90#i,i+1又は90#i-1,iより出力される波長λiのチャネルの光信号の比較結果より、次のように判断して、アラームを出力する。(i)波長λiの光信号が異常であるとき、光入力断であることを示すアラームを出力する。(ii)波長λiの光信号が正常であり且つTRIB48#iの出力がIDエラーを示すとき、IDエラーであることを示すアラームを出力する。(iii)波長λiの光信号が正常であり且つTRIB48#iの出力が正常であることを示すとき、IDが正常であることを示すアラームを出力する。アラームは端局24に接続されるコンソールや端局24を制御する監視装置に送られて、アラームを元に保守がされる。このとき、光入力断とIDエラーとが区別されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
第3実施形態
図11は本発明の第3実施形態による波長多重通信システムの構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第1の端局110は、各TRIBから出力された各チャネルの送信信号の光出力が断しているときのアラーム出力に加えて、各チャネルのOSNRによる信号劣化しているときのアラーム出力をするようにしたことが図2中の第1の端局22と異なる。OSNRによる信号劣化の判断を行うようにしたのは、次の理由による。光ケーブルの劣化等に起因するノイズがチャネルに含まれてOSNR異常の場合でも、チャネルの送信信号のパワーのみでは、チャネルのレベルが正常にみえて異常が検出されず、OSNR異常の信号が第2の端局24では、WDM信号光を分離したとき、チャネル間の波長の間隔が短くなると、隣接チャネルのノイズが含まれることになって、信号が更に劣化する。このため、第2の端局24で信号を受信することができたとしてもマージンが非常に少なくメンテナンス上問題があるシステムとなってしまう。そこで、第1の端局110では、OSNR異常を検出して、信号劣化のアラームを出力することにより、異常の原因を取り除くようにした。
波長多重通信システムは、図11に示すように、第1の端局110、第2の端局80、光伝送路26及び中継器28を有する。第1の端局110は、図2中の第1の端局24の機能に加えて次の機能を有する。(1)各チャネルの光信号の光パワーを検出して、光パワーが正常又は異常のいずれであるかを検出する。(2)WDM信号光に含まれる各チャネルの信号光のOSNRが正常又は異常のいずれであるかを判断する。(3)各チャネルの光信号について、以下のように判定する。(i)光パワーが異常であるとき、光出力断であると判定する。(ii)光パワーが正常且つOSNR正常であるとき、光出力が正常であると判断する。(iii)光パワーが正常且つOSNR異常であるとき、信号劣化していると判断する。
図12は、図11中の第1の端局110の構成図であり、図3中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。カプラ120#i(i=1〜n)は、TRIB30#iから出力される波長λiの光信号を2分岐して、一方をMUX32に出力し、他方を光パワー検出部122に出力する。光パワー検出部122は、次の機能を有する。(1)各カプラ120#i(i=1〜n)から出力される波長λiのチャネルの光パワーを検出する。(2)波長λiのチャネルの光パワーと閾値とを比較して、以下のように判断する。(i)光パワー>閾値のとき、波長λiのチャネルの光パワーが正常であることを示す信号、例えば、’0’を出力する。(ii)光パワー≦閾値のとき、波長λiの光信号の光パワーが異常であることを示す信号、例えば、’1’を出力する。
カプラ124は、MUX32の出力のWDM信号光を2分岐して、一方を光伝送路26に出力し、他方を可変波長光フィルタ126に出力する。可変波長光フィルタ126は、通過帯域を可変に設定可能な光フィルタであり、カプラ124から出力されたWDM信号光から設定通過帯域のみを通過して、OSNR検出部128に出力する。通過波長帯域の設定は、例えば、OSNR検出部128が行う。尚、ここでは、可変波長光フィルタ126を全チャネルについて共通に1個設け、チャネルを切り替えることにより各チャネルについて実現しているが、各チャネルについてそれぞれ可変波長光フィルタを設けても良い。OSNR検出部128は、各波長λi(i=1〜n)の主信号について、OSNRを測定して、OSNR正常又は異常のいずれであるかを判断して、その旨を示す信号を出力する。OSNR正常又は異常の判断手法として、次の方法が考えられる。
(1) OSNR正常/異常の判別方法(1)
図13は、OSNR検出方法(1)を示す図である。この検出方法は、OSNR異常の場合はOSNR正常の場合に比べて、各チャネルについて、ノイズレベルが高くなることに着目した方法であり、次の手順で行われる。(1)各波長λi(i=1〜n)のチャネルのノイズレベルを測定する。(2)ノイズレベルと閾値とを比較して、λiのチャネルがOSNR正常又は異常のいずれであるかを判断する。具体的には、以下の通りである。
(1)各波長λiについて、波長λiのチャネルのノイズの波長を可変波長光フィルタ126の通過帯域として設定する。通過帯域は、次のものが考えられる。(i)波長λiと隣接波長λi+1の中間波長((λi+1+λi)/2)をピーク通過帯域とする。(ii)隣接波長λi-1と波長λiの中間波長(λi-1+λi)/2)をピーク通過帯域とする。(iii)(i)と(ii)の両方の中間波長をピーク通過帯域とする。例えば、波長λ2については、図13中の破線部に示すように、波長λ1と波長λ2の中間波長をピーク通過帯域T1、又は波長λ2と波長λ3の中間波長をピーク通過帯域T2、又はT1とT2の両方を通過帯域とする。尚、最大波長λ1については、λ1とλ2の中間波長をピーク通過帯域とする、又は波長(λ1−(λ2−λ1)/2)をピーク通過帯域とする、又は両方の波長をピーク通過帯域とする。最小波長λnについても、同様である。
(2)可変波長光フィルタ126から出力される波長λiのノイズレベルを検出する。尚、波長λiのチャネルについて、通過帯域が2回ある場合には、可変波長光フィルタ126に通過帯域を2回設定し、ノイズレベルをそれぞれ測定して、その和のレベル又は平均レベルをノイズレベルとする。
(3)検出したノイズレベルと、波長λiについての閾値とを比較して、次のように判断する。(i)ノイズレベル<閾値のとき、波長λiのチャネルがOSNR正常であると判断する。(ii) ノイズレベル≧閾値のとき、波長λiのチャネルがOSNR異常であると判断する。
(4)波長λiのチャネルについて、OSNRが正常であるとき、正常であることを示す信号、例えば、’0’を出力する。OSNRが異常であるとき、異常であることを示す信号、例えば、’1’を出力する。
(5)全ての波長λi(i=1〜n)のチャネルについて、(1)〜(4)の処理を行う。
(2) OSNR検出方法(2)
図14(a)〜図14(d)は、OSNR検出方法(2)を示す図であり、横軸に波長λ、縦軸にノイズ及び主信号の光パワーを示している。図14(a)は、可変波長光フィルタ通過前のスペクトラムを示す図である。図14(b)は、インサービス前のチャネル2の信号断時の可変波長光フィルタ通過後のスペクトラムである。図14(c)は、チャネル2がOSNR正常である時の可変波長光フィルタ通過後のスペクトラムである。図14(d)は、チャネル2がOSNR異常である時の可変波長光フィルタ通過後のスペクトラムである。この検出方法は、各波長λiのチャネルについて、インサービス前(顧客引渡し前)の波長λiの信号が断、隣接チャネルの信号が入力された状態での波長λiのチャネルのノイズレベルはOSNR正常のときのノイズレベルであり、インサービス中にOSNR異常となると、チャネルの光信号のレベルが変化するので、インサービス前のチャネルのノイズレベルとインサービス中の光信号のレベルを比較して、OSNR正常又はOSNR異常のいずれであるかを判断するものである。具体的には、以下の通りである。
(1)インサービス前に、波長λiのチャネルの光出力を断、隣接波長λi+1,λi-1のチャネルの光出力をする。例えば、TRIB30#iからは常に光出力を行い、その出力側に光スイッチを設けて、この光スイッチを制御することにより実現することができる。
(2)インサービス前に、波長λiのチャネルを通過帯域、例えば、波長λiをピーク通過帯域となるように可変波長光フィルタ126の通過帯域を設定する。例えば、λ2については、図14(b)中の破線で示す通過帯域T3とする。
(3)(2)で通過帯域が設定された可変波長光フィルタ126から出力される光信号の光パワーをOSNR正常のときのノイズレベルとして測定する。このとき、インサービス前であること及び波長λ2のチャネルの光出力断であることから、図14(b)に示す可変波長光フィルタ126の出力光は隣接チャネルからのノイズレベルであると推定される。
(4)全チャネルの波長λi(i=1〜n)について、(1)〜(3)の処理を行う。
(5)インサービス中に、波長λiのチャネルについて、(2)と同じ通過帯域を可変波長光フィルタ126に設定する。
(6)(5)で通過設定された可変波長光フィルタ126から出力される光信号の光レベルを測定する。このとき、OSNR異常の場合は次のように考えられる。(i)MUX32でカプラ20#i(i=1〜n)から入力される波長λiの信号光の光パワーが一定になるように制御する場合は、OSNR異常によりノイズレベルが高くなると、OSNR異常のときの主信号レベルは、OSNR正常のときの主信号レベルに比べて、小さくなる。例えば、全チャネルがOSNR正常であるときの、可変波長光フィルタ126の通過前のWDM信号光のスペクトラムは、図14(a)に示す通りである。このWDM信号光が波長λ2のチャネルについて可変波長光フィルタ126を通過後した後のスペクトラムは図14(c)に示すようになる。一方、波長λ2のチャネルがOSNR異常であるとき、波長λ2のチャネルについて可変波長光フィルタ126の通過後のスペクトラムは図14(d)に示すようになり、波長λ2のチャネル2がOSNR正常である図14(c)に示す主信号レベルに比べて、図14(d)に示すOSNR異常のときの主信号レベルがそれだけ低くなる。即ち、チャネルについて可変波長光フィルタ126を通過した後の光パワーは、OSNR正常であるときに比べてOSNR異常であるときの方が小さくなる。(ii)一方、MUX32でカプラ20#i(i=1〜n)の出力信号光を合波するのみでチャネルの信号のレベル制御をしないとき、OSNR異常の場合はノイズが大きくなって、光レベルがOSNR正常の場合に比べて大きくなる。
(7)各波長λiのチャネルについてインサービス前に取得したノイズレベルに対する(6)で得られた光レベルの比率から、各波長λiのチャネルがOSNR正常又はOSNR異常のいずれであるかを判断する。判断はサービス形態における光信号のノイズと主信号の特徴に応じて決められる。例えば、(6)の(i)の場合、波長λiについて、比率が閾値よりも小さいとき、OSNR異常であると判断する。また、波長λiについて、比率が閾値よりも大きいとき、OSNR正常であると判断する。
(8)波長λiについて、OSNRが正常であるとき、正常であることを示す信号、例えば、’0’を出力し、OSNRが異常であるとき、異常であることを示す信号、例えば、’1’を出力する。
(9)全ての波長λi(i=1〜n)について、(5)〜(8)の処理を行う。
(3) OSNRの検出方法(3)
図15は、OSNRの検出方法(3)を示す図である。この検出方法は、各波長λiのチャネルについて、OSNR異常であるとき、波長λのチャネルのノイズにレベルに対する主信号のピークレベルの比率が小さくなることに着目したものであり、以下の手順で行われる。(i)波長λiのチャネルのノイズレベルを測定する。(ii)主信号のレベルを測定する。(iii)ノイズレベルに対する主信号のレベルを算出して、波長λiのチャネルがOSNR正常又は異常のいずれであるかを判断する方法である。具体的には、以下の通りである。
(1)各波長λiのチャネルについて、可変波長光フィルタ126に波長λiをピーク通過帯域に設定する。
(2)(1)で設定した可変波長光フィルタ126の出力レベルを測定する。
(3)可変波長光フィルタ126に波長λiに近接する波長、例えば、波長λiと隣接波長λi-1の中間波長及び波長λiと隣接波長λi+1の中間波長をピーク通過帯域に設定する。
(4)(3)で設定した可変波長光フィルタ126の出力信号レベルを測定して、その平均値をノイズレベルとする。例えば、図15に示すように、波長λ2のチャネルについては、波長λ1と波長λ2の中間波長のレベルNoise 1、及び波長λ2と波長λ3の中間波長のレベルNoise 2をノイズレベルとする。但し、λ1やλnのような端のチャネルについは、Noise 1やNoise n-1のような片方のみの測定で決定する。
(5)波長λiのチャネルについて、(4)で測定したノイズレベルに対する(2)で測定した波長λiのピークレベルの比率を算出する。OSNR正常の場合はOSNR異常の場合に比べて、波長λiのピークから隣接波長にかけてレベルの傾斜の勾配が大きくなり、ノイズレベルに対するピークレベルの比率が大きくなる。比率が閾値より大きいとき、OSNR正常であると判断する。比率が閾値よりも小さいとき、OSNR異常であると判断する。
(6)波長λiのチャネルについて、OSNRが正常であるとき、正常であることを示す信号、例えば、’0’を出力し、OSNRが異常であるとき、異常であることを示す信号、例えば、’1’を出力する。
(7)全ての波長λi(i=1〜n)について、(1)〜(6)の処理を行う。
図16は、アラーム制御部130のアラーム制御を示す図である。アラーム制御部130は、各波長λi(i=1〜n)のチャネルについて、光パワー検出部122から出力される光パワーの検出結果及びOSNR検出部128から出力されるOSNRの検出結果から、次のように判断する。(i)波長λiのチャネルの光パワーが異常(’1’)であるとき、図16に示すように、光出力断であることを示すアラームを出力する。(ii)波長λiのチャネルの光パワーが正常(’0’)であり且つOSNR異常(’1’)であるとき、信号劣化であることを示すアラームを出力する。(iii)波長λiのチャネルの光パワーが正常(’0’)であり且つOSNR正常(’0’)であるとき、正常であることを示すアラームを出力する。
以下、図11中の第1の端局110の動作説明をする。第1の端局110中の各TRIB30#i(i=1〜n)は、図示しない光伝送路から固定波長の光信号データを受信して、光信号の受信データを電気信号に変換する。電気信号に変換した受信データをフレーム中のペイロードに挿入する。フレームのオーバヘッドには、フレーム同期用のFAW、誤り訂正用のFEC及び自チャネルに固有のIDを挿入する。そして、フレームをチャネル固有の波長λiの光信号に変換して、カプラ120#iに出力する。カプラ120#i(i=1〜n)は、TRIB30#iから出力された波長λiのチャネルの光信号を2分岐して、一方をMUX32に出力し、他方を光パワー検出部122に出力する。
光パワー検出部122は、各波長λiのチャネルについて、上述したようにして、光パワーが正常又は異常のいずれであるかを検出して、その旨を示す信号をアラーム制御部130に出力する。MUX32は、カプラ120#i(i=1〜n)から出力される各波長λi(i=1〜n)の光信号をWDMして、WDM信号光をカプラ124に出力する。カプラ124は、WDM信号光を2分岐して、一方を光伝送路26に送信し、他方を可変波長光フィルタ126に出力する。可変波長光フィルタ126は、設定通過帯域の信号光を通過させる。
OSNR検出部128は、可変波長光フィルタ126の通過帯域の設定をすると共に可変波長光フィルタ126の出力から上述した方法(1)〜方法(3)のいずれかの方法に従って、波長λiのチャネルについて、OSNR正常又はOSNR異常のいずれであるかを判断して、その旨を示す信号をアラーム制御部130に出力する。尚、方法2の場合は、各波長λi(i=1〜n)のチャネルについて、インサービス前にノイズレベルを測定しておく。アラーム制御部130は、各波長λi(i=1〜n)のチャネルについて、光パワー検出部122から出力される光パワーの検出結果及びOSNR検出部128から出力されるOSNRの検出結果から、図16に示す判断に従って、光出力断/信号劣化/正常のいずれであるかを判断して、その旨を示すアラームを出力する。このとき、光出力断と信号劣化が区別されてアラームが出力されるので、保守者は、アラームの原因を容易に特定することができる。これにより、迅速な対処が可能となりメンテナンスビリティが向上する。以上説明した実施形態によれば、光波長多重通信システムにおいて、メンテナンス性を向上させることができる。
第4実施形態
図17は、本発明の第4実施形態による波長多重通信システムの構成図であり、図11中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第1の端局140は、各波長λi(i=1〜n)のチャネルの光信号が光出力断/信号劣化/正常のいずれであるかを判断する点では、図11中の第1の端局110と同じであるが、ASE(Amplified Spontaneous Emission)をWDM信号光にノイズとして付加して、OSNRを劣化させることにより、その信号が一定の品質を有しているか否かを検出することによってOSNR正常又はOSNR異常のいずれであるかを判断する点で第1の端局110と異なる。
図18は、図17中の第1の端局140の構成図であり、図12中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。ASE142は、WDM信号光の各波長λi(i=1〜n)のチャネルに対して一定レベルのノイズを出力する。ノイズのレベルは、チャネルの信号光がOSNR異常であるとき、一定の品質が確保されなくなる値とする。波長λiのチャネルの信号光に対するASE142の波長は、例えば、波長λiに一致していても良いし、波長λiとλi+1又はλi-1の間の波長であっても良い。
ASE142の出力信号光の波長は、全帯域の波長が同時に出力されても良いし、可変波長光フィルタ126によるチャネルの帯域に同期したものであっても良い。OR(Optical Receive)146は、次の機能を有する。(1)可変波長光フィルタ126から出力される波長λi(i=1〜n)の信号光を受信して、各チャネルの信号光の品質を測定する。品質は、受信信号光のBER(Bit Error Ration)又は次式(1)で定義されるQ値である。
Q=20log10(q) ・・・(1)
但し、q=(μ1−μ0)/(σ1+σ0)
μ1:平均マークレベル
μ0:平均スペースレベル
σ1:マークレベルの標準偏差
σ0:スペースレベルの標準偏差
(2)各波長λiのチャネルについて、BER又はQ値で示される品質から次のように判断する。(i)品質が一定以上であれば、波長λiのチャネルのOSNRが正常であることを示す信号を信号、例えば、’0’を出力する。(ii)品質が一定以下であれば、波長λiのチャネルがOSNR異常であることを示す信号、例えば、’1’を出力する。以上説明した実施形態によれば、第3実施形態と同様の効果が得られる。
第5実施形態
図19は、本発明の第5実施形態による波長多重通信システムの構成図であり、図11中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第1の端局150は、各波長λi(i=1〜n)のチャネルの光信号が光出力断/光レベル劣化/正常のいずれであるかを判断する点では、図11中の第1の端局110と同じであるが、各波長λiのチャネルについて、各TRIBから出力されたMUXに入力される前の信号光に対して、OSNR正常/OSNR異常のいずれであるかを判断する点が第1の端局110と異なる。
図20は、図19中の第1の端局150の構成図であり、図12中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。光パワー,OSNR検出部152は、次の機能を有する。(1)カプラ120#i(i=1〜n)より波長λiのチャネルの光信号を入力して、第3実施形態と同様にして、光パワーが正常/異常のいずれであるかを示す信号を出力する。(2)カプラ120#i(i=1〜n)より波長λiのチャネルの光信号を入力して、OSNR正常/異常のいずれであるか判断する。OSNR正常/異常の判断方法は、第3実施形態の方法(1)〜(3)や第4実施形態と同様の方法により行うことができる。光パワー検出部及びOSNR検出部は、光パワーが正常又は異常のいずれがあるか及びOSNRが正常又は異常のいずれであるかを、カプラ120#i(i=1〜n)毎に設けることにより全チャネルについてリアルタイムに検出することができるが、光パワー検出部及びOSNR検出部を1個の構成とし、光スイッチを設けて、光スイッチを一順次切り替えることにより、各チャネルについて順次検出することもできる。
図21は、図20中の光パワー,OSNR検出部152の構成例を示す図である。図21に示すように、光パワー,OSNR検出部152は、制御部160、光スイッチ162#i(i=1〜n)、カプラ164#i(i=1〜n)、光パワー検出部166及びOSNR検出部168を有する。制御部160は、次の機能を有する。(1)同時にオンしている光スイッチ162#i(i=1〜n)が1個のみとなるように、オン/オフの切り替えを制御する。(2)光パワー検出部166及びOSNR検出部168にオンしているチャネルについての情報を通知する。光スイッチ162#iは、制御部160の制御に従って、スイッチ動作をする。カプラ164は、光スイッチ162#i(i=1〜n)の出力信号光を合波する。カプラ165は、カプラ164の出力光を2分岐して、一方を光パワー検出部166に出力し、他方をOSNR検出部168に出力する。光パワー検出部166は、カプラ165から出力される信号光の光パワーを測定して、制御部160から通知されるチャネルの光パワーが正常/異常のいずれであるかを判断して、その旨を示す信号を出力する。OSNR検出部168は、カプラ165から出力される信号光のOSNRを測定して、制御部160から通知されるチャネルのOSNRが正常又は異常のいずれであるかを判断して、その旨を示す信号を出力する。
図22は、アラーム制御部のアラーム制御を示す図である。アラーム制御部154は、各波長λi(i=1〜n)のチャネルについて、光パワー,OSNR検出部152から出力される光パワーの検出結果及びOSNRの検出結果から、次のように判断する。(i)波長λiのチャネルの光パワーが異常(’1’)であるとき、図22に示すように、光出力断であることを示すアラームを出力する。(ii)波長λiのチャネルの光パワーが正常(’0’)であり且つOSNR異常(’1’)であるとき、信号劣化であることを示すアラームを出力する。(iii)波長λiのチャネルの光パワーが正常(’0’)であり且つOSNR正常(’0’)であるとき、正常であることを示すアラームを出力する。第5実施形態によれば、第3実施形態と同様の効果がある。
本発明は以下の付記を含むものである。
(付記1) 波長多重化された入力信号を各波長成分に分離して、当該波長成分に該当する伝送路に送信する光伝送装置であって、
前記入力信号に含まれる波長数を検出して、波長数が正常であるか否かを検出する波長数検出部と、
前記各波長成分毎に設けられ、波長成分信号に設定された識別子が正常であるか否かを検出する複数の識別子検出部と、
前記波長数検出部の検出結果及び前記識別子検出部の検出結果に基づいて、前記各波長成分毎にエラーを判定する判定部と、
を具備したことを特徴とする光伝送装置。
(付記2) 前記判定部は、前記波長数検出部の検出結果が正常であることを示し且つ前記識別子検出部の検出結果が異常であることを示すとき、当該識別子検出部に該当する波長成分の識別子が異常であると判断することを特徴とする付記1記載の光伝送装置。
(付記3) 前記判定部は、前記波長数検出部の検出結果が異常であることを示すとき、いずれかの波長成分の光入力が断であると判断することを特徴とする付記2記載の光伝送装置。
(付記4) 波長多重化された入力信号を各波長成分に分離して、当該波長成分に該当する伝送路に送信する光伝送装置であって、
前記各波長成分について、当該波長成分信号の光パワーと他の波長成分信号の光パワーとを比較して、当該波長成分が光パワーに関して異常であるか否かを検出するパワー比較部と、
前記各波長成分毎に設けられ、前記波長成分信号に設定された識別子が正常であるか否かを検出する複数の識別子検出部と、
前記パワー比較部の比較結果及び前記識別子検出部の検出結果に基づいて、前記各波長成分毎にエラーを判定する判定部と、
を具備したことを特徴とする光伝送装置。
(付記5) 前記パワー比較部は、各波長成分の光パワーと当該波長の隣接波長成分の光パワーとを比較して、当該波長成分が光パワーに関して異常であるか否かを検出することを特徴とする付記4記載の光伝送装置。
(付記6) 前記判定部は、各波長成分について、前記パワー比較部の比較結果が正常であることを示し且つ前記識別子検出部の検出結果が異常であることを示すとき、当該波長成分の識別子が異常であると判断することを特徴とする付記4記載の光伝送装置。
(付記7) 前記判定部は、各波長成分について、前記パワー比較部の比較結果が異常であることを示すとき、当該波長成分の光入力が断であると判断することを特徴とする付記6記載の光伝送装置。
(付記8) 波長多重化して伝送する光伝送装置であって、
複数の伝送路からの入力信号を該当波長の光信号に変換する複数の受信部と、
前記各受信部の出力信号光が光パワーに関して異常であるか否かを検出する複数の光パワー検出部と、
前記複数の受信部の出力信号光を波長多重化する多重化部と、
前記波長多重化された波長多重信号の各波長成分の対信号雑音比を検出して、該波長成分が雑音に関して異常があるか否かを検出するOSNR検出部と、
前記光パワー検出部の検出結果及びOSNR検出部の検出結果に基づいて、前記各波長成分毎にエラーを判定する判定部と、
を具備したことを特徴とする光伝送装置。
(付記9) 前記波長多重化信号から設定通過帯域の光信号のみを通過させる可変波長光フィルタを更に具備し、前記OSNR検出部は前記可変波長光フィルタの出力信号光に基づいて、前記対信号雑音比を検出することを特徴とする付記8記載の光伝送装置。
(付記10) 前記OSNR検出部は、各波長成分について、当該波長成分の信号光レベルのピーク波長と隣接波長成分の信号光レベルのピーク波長との中間波長がピークとなるよう通過帯域が設定された前記可変波長光フィルタの出力信号光の光パワーに基づいて、前記対信号雑音比を検出することを特徴とする付記9記載の光伝送装置。
(付記11) 前記OSNR検出部は、各波長成分について、インサービス前において当該波長成分に対応する前記受信部の出力信号光が断のとき、当該波長成分の波長帯域が通過帯域として設定された前記可変波長光フィルタの出力信号光のパワーであるノイズレベルと、インサービス中において当該波長成分の波長帯域が通過帯域として設定された前記可変波長光フィルタの出力信号光の光パワーとに基づいて、前記対信号雑音比を検出することを特徴とする付記9記載の光伝送装置。
(付記12) 前記OSNR検出部は、各波長成分について、当該波長成分の信号光レベルのピーク波長と隣接波長成分の信号光レベルのピーク波長との中間波長がピークとなるよう前記通過帯域が設定された前記可変波長光フィルタの出力信号光の光パワーと、該波長成分の信号光レベルのピーク波長がピーク通過帯域として設定された前記可変波長光フィルタの出力信号光とに基づいて、前記対信号雑音比を検出することを特徴とする付記9記載の光伝送装置。
(付記13) 前記判定部は、各波長成分について、前記光パワー検出部の比較結果が正常であり且つ前記OSNR検出部の検出結果が異常であることを示すとき、当該波長成分の信号劣化であると判定することを特徴とする付記9記載の光伝送装置。
(付記14) 波長多重化して伝送する光伝送装置であって、
複数の伝送路からの入力信号を該当波長の光信号に変換する複数の受信部と、
前記各受信部の出力信号光が光パワーに関して異常であるか否かを検出する複数の光パワー検出部と、
前記複数の受信部の出力光信号を波長多重化する多重化部と、
前記波長多重化された各波長成分にノイズを付加するノイズ付加部と、
前記ノイズが付加された波長多重化信号から設定通過帯域の光信号のみを通過させる可変波長光フィルタと、
前記各波長成分の波長帯域が通過帯域として設定された前記可変波長光フィルタの出力信号光を受信して、該出力信号光の品質を検出する光受信部と、
前記光パワー検出部の検出結果及び光受信部の検出結果に基づいて、前記各波長成分毎にエラーを判定する判定部と、
を具備したことを特徴とする光伝送装置。
(付記15) 波長多重化して伝送する光伝送装置であって、
複数の伝送路からの入力信号を該当波長の光信号に変換する複数の受信部と、
前記各受信部の出力信号光が光パワーに関して異常であるか否かを検出する光パワー検出部と、
前記各受信部の出力信号光から対信号雑音比を検出して、該受信部の出力信号光が雑音に関して異常であるか否かを検出するOSNR検出部と、
前記光パワー検出部の検出結果及びOSNR検出部の検出結果に基づいて、前記各波長成分毎にエラーを判定する判定部と、
を具備したことを特徴とする光伝送装置。
(付記16) 前記各受信部の出力信号光を2分岐する複数のカプラと、前記各カプラの出力信号光の通過又は遮断する複数の光スイッチとを更に具備し、前記光パワー検出部は、前記各光スイッチの出力に基づいて、前記各受信部の出力信号光が光パワーに関して異常であるか否かを検出し、前記OSNR検出部は、前記各光スイッチの出力に基づいて、前記対信号雑音比を検出して、該受信部の出力信号光が雑音に関して異常であるか否かを検出することを特徴とする付記15記載の光伝送装置。
(付記17) 前記判定部は、各波長成分について、前記光パワー検出部の比較結果が正常であることを示し且つ前記OSNR検出部の検出結果が異常であることを示すとき、当該受信部の出力信号光の信号劣化であると判定することを特徴とする付記16記載の光伝送装置。
(付記18) 第1の端局、第2の端局、前記第1の端局の受信側に接続された伝送路並びに前記第1及び第2の端局間を接続する光伝送路を有する波長多重通信システムであって、
前記複数の伝送路から受信した入力信号及び該当識別子を含む該当波長の波長信号を出力する前記第1の端局に設けられた複数の受信部と、
前記複数の受信部の出力信号光を波長多重して、波長多重信号光を前記光伝送路に送信する前記第1の端局に設けられた多重化部と、
前記光伝送路より受信した前記波長多重信号光に含まれる波長数を検出する前記第2の端局に設けられた波長数検出部と、
前記光伝送路より受信した前記波長多重信号光を各波長信号に分離して、各波長信号を該当出力端子に出力する前記第2の端局に設けられた分離部と、
前記各波長毎に設けられ、前記各出力端子より出力された波長信号に含まれる識別子が正常であるか否かを検出する前記第2の端局に設けられた複数の識別子検出部と、
前記波長数検出部の検出結果及び前記識別子検出部の検出結果に基づいて、前記各波長毎にエラーを判定する前記第2の端局に設けられた判定部と、
を具備したことを特徴とする波長多重通信システム。
本発明の原理図である。 本発明の第1実施形態による波長多重通信システムの構成図である。 図2中の第1の端局の構成図である。 図2中の第2の端局の構成図である。 図4中の波長数検出部の構成図である。 IDエラー判別を示す図である。 本発明の第2実施形態による波長多重通信システムの構成図である。 図7中の第2の端局の構成図である。 図8中のパワー比較部の構成図である。 IDエラー判別を示す図である。 本発明の第3実施形態による波長多重通信システムの構成図である。 図11中の第1の端局の構成図である。 OSNR検出方法(1)を示す図である。 OSNR検出方法(2)を示す図である。 OSNR検出方法(3)を示す図である。 アラーム制御を示す図である。 本発明の第4実施形態による波長多重通信システムの構成図である。 図17中の第1の端局の構成図である。 本発明の第5実施形態による波長多重通信システムの構成図である。 図19中の第1の端局の構成図である。 図20中の光パワー,OSNR検出部の構成図である。 アラーム制御を示す図である。 正常時の受信信号のスペクトラムを示す図である。 信号断時の受信信号のスペクトラムを示す図である。 OSNR正常の場合の送信信号のスペクトラムを示す図である。 OSNR異常の場合の送信信号のスペクトラムを示す図である。
符号の説明
2 波長数検出部
4 DEMUX
6#i(i=1〜n) 識別子検出部
8 判定部

Claims (2)

  1. 波長多重化して伝送する光伝送装置であって、
    複数の伝送路からの入力信号を該当波長の光信号に変換する複数の送信部と、
    前記各送信部の出力信号光が光パワーに関して異常であるか否かを検出する光パワー検出部と、
    前記複数の送信部の出力信号光を波長多重化する多重化部と、
    前記波長多重化された波長多重信号の各波長成分の対信号雑音比を検出して、該波長成分が雑音に関して異常があるか否かを検出するOSNR検出部と、
    前記光パワー検出部が検出した光パワーが正常であることを示し且つ該光パワーに対応する前記OSNR検出部が検出した前記波長成分が前記異常であることを示すとき、前記各波長成分の信号が劣化していると判定する判定部と、
    を具備したことを特徴とする光伝送装置。
  2. 波長多重化して伝送する光伝送装置であって、
    複数の伝送路からの入力信号を該当波長の光信号に変換する複数の送信部と、
    前記各送信部の出力信号光が光パワーに関して異常であるか否かを検出する光パワー検出部と、
    前記複数の送信部の出力光信号を波長多重化する多重化部と、
    前記波長多重化された各波長成分にノイズを付加するノイズ付加部と、
    前記ノイズが付加された波長多重化信号から設定通過帯域の光信号のみを通過させる可変波長光フィルタと、
    前記各波長成分の波長帯域が通過帯域として設定された前記可変波長光フィルタの出力信号光を受信して、該出力信号光の品質を検出する光受信部と、
    前記光パワー検出部が検出した光パワーが正常であることを示し且つ該光パワーに対応する前記光受信部が検出した前記出力信号光の品質が一定以下であることを示すとき、前記各波長成分の信号がOSNR異常であると判定する判定部と、
    を具備したことを特徴とする光伝送装置。
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