JPH11220456A - 波長多重伝送システム、監視信号送信装置、光線形中継器用監視装置および波長多重伝送監視装置 - Google Patents

波長多重伝送システム、監視信号送信装置、光線形中継器用監視装置および波長多重伝送監視装置

Info

Publication number
JPH11220456A
JPH11220456A JP2126498A JP2126498A JPH11220456A JP H11220456 A JPH11220456 A JP H11220456A JP 2126498 A JP2126498 A JP 2126498A JP 2126498 A JP2126498 A JP 2126498A JP H11220456 A JPH11220456 A JP H11220456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength
optical
power difference
monitoring
maximum power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2126498A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Takachio
昇 高知尾
Masabumi Koga
正文 古賀
Yoshiyuki Hamazumi
義之 濱住
Akiko Oteru
晶子 大輝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2126498A priority Critical patent/JPH11220456A/ja
Publication of JPH11220456A publication Critical patent/JPH11220456A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障あるいは劣化した光線形中継器を正確に
特定することができる波長多重伝送システムを提供す
る。 【解決手段】 監視信号受信回路202は、分岐部53
および光帯域通過フィルタ201を介して監視信号を受
信し、受信信号処理回路203は、この受信した情報か
ら光線形中継器50に向けて伝送された波長多重信号の
波長間最大パワー差情報を取り出す。波長間最大パワー
差検出回路213は、光線形中継器50の出力光の波長
間最大パワー差情報を出力する。減算器204は、上記
2つの波長間最大パワー差情報の差分を出力し、比較器
205はこの差分を基準値と比較し、光線形中継器50
の故障または劣化の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光増幅器を光線
形中継器として用いた波長多重伝送システムに係り、特
に光線形中継器の故障または劣化を検出する機能を備え
た波長多重伝送システム並びにこの波長多重伝送システ
ムを構成するための監視信号送信装置、光線形中継器用
監視装置および波長多重伝送監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光増幅器を光線形中継器として用いた光
伝送システムが知られている。かかる光伝送システムに
おいて、伝送用光ファイバを介して伝送され弱まった光
信号は、光線形中継器である光増幅器により、電気信号
に変換されることなく光信号のまま増幅され、次の伝送
用光ファイバに入力される。
【0003】このように光増幅器を光線形中継器として
用いた光伝送システムにおいては、光線形中継器におい
て光信号の電気信号への変換を行わないので、光線形中
継器を通過する光信号の誤り率を測定することはできな
い。しかしながら、多数の光線形中継器(光増幅器)を
介して伝送される光信号は、光伝送システムの受信装置
において初めて電気信号に変換される。従って、この最
終的に得られる電気信号を用いれば、誤り率の測定ある
いは推定が可能であり、誤り率が所定の許容値を越えた
場合には、光伝送システム内のいずれかに故障あるいは
劣化が発生したものと認めることができるのである。
【0004】さて、このようにして受信装置側で光伝送
系の故障あるいは劣化の発生が認められた場合には、そ
の発生箇所を特定し、その原因となる要因を一刻も早く
除去し、光伝送システムを復旧しなければならない。そ
こで、現在実用化されている光伝送システムにおいて
は、伝送用のチャネルとは別に監視用のチャネルを設
け、この監視用のチャネルに対応した監視信号を伝送線
路に流すことにより、光線形中継器および伝送線路の監
視を行っている。図6はこの種の監視機能を備えた光伝
送システムの一部の構成を示すものである。
【0005】図6において、光線形中継器50は、伝送
用光ファイバ41を介して伝送されてくる光信号をその
まま増幅し、伝送用光ファイバ42へ出力することを本
来の機能とするものであるが、この本来の機能の保全を
行うべく、監視信号受信回路61と監視信号送信回路6
2とが設けられている。なお、図6では1個の光線形中
継器1に対応した構成のみが示されているが、伝送用光
ファイバ41または42を介して別の光線形中継器が接
続されている場合には、その光線形中継器にも図6に示
すような監視信号送信回路61および監視信号受信回路
62が接続されている。
【0006】この構成において、伝送用光ファイバ41
を介して光線形中継器50に入力される光信号には、本
来伝送すべき主信号の他、この主信号とは異なった波長
の監視信号(光信号)が含まれている。光線形中継器5
0の入力部では、同光線形中継器に入力される光信号の
一部が分岐部51により分岐され、この分岐された光信
号に含まれる監視信号が監視信号受信回路61によって
検知される。
【0007】そして、光線形中継器50の後段の光線形
中継器(図示略)が存在する場合にはその光線形中継器
の入力部においても同様な監視信号の受信が行われる。
また、光線形中継器50の前段の光線形中継器が存在す
る場合にはその光線形中継器の入力部においても同様な
監視信号の受信が行われるのである。
【0008】この場合において、例えば光線形中継器5
0における主信号の入力レベルが許容値未満であること
が検知されたとすると、この光線形中継器50に対し伝
送用光ファイバ41を介して接続された前段の光線形中
継器に故障または劣化が生じている可能性がある。そこ
で、前段の光線形中継器に故障または劣化が生じている
旨の監視信号が、監視信号送信回路62から出力され、
合波部52から伝送用光ファイバ42に与えられ、この
光伝送システムの受信装置(図示略)に通知されるので
ある。また、光線形中継器50が故障している場合に
も、監視信号送信回路62からその旨の監視信号が出力
され、この監視信号が合波部52から伝送用光ファイバ
42に与えられるのである。
【0009】以上説明したように、図6に示す光伝送シ
ステムによれば、各光線形中継器において主信号の入力
レベルを監視し、監視結果を表す監視信号を受信装置側
に通知することにより、光線形中継器の故障や劣化の有
無およびそのような故障や劣化の認められる線形中継器
の位置等の情報を受信装置側で得ることができる。従っ
て、この光伝送システムの受信装置側で誤り率の劣化を
観測した場合には、この情報を誤り率の劣化の原因を特
定するために用いることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の故障または劣化の監視技術は、本来伝送すべき主信
号が単一波長の光信号である場合または主信号が波長多
重信号であってもそれを構成する全光信号の波長帯域の
幅が狭い場合には有効な手段である。
【0011】しかしながら、上述した従来の故障または
劣化の監視技術の一般的な波長多重伝送システムへの適
用を考えた場合には、重大な問題に直面することとな
る。すなわち、波長多重伝送システムにおいては、光線
形中継器が劣化すると、その増幅利得の波長依存性に変
化が生じ、当該光線形中継器が主信号たる波長多重信号
を増幅する際、その波長多重信号に含まれる各光信号が
各々の波長の相違により各々異なった利得で増幅される
という現象が生ずるのである。
【0012】図7は、波長λ1〜λnの各光信号からなる
波長多重信号を光線形中継器により増幅した場合を例に
この現象を示したものである。この例に示すように、光
線形中継器が劣化すると、波長多重信号を構成する波長
λ1〜λnに対応した各光信号は各々波長により異なった
利得で増幅されるため、光線形中継器から出力される波
長λ1〜λnに対応した各光信号の光パワーP1〜Pnの間
に差が生じるのである。なお、図7においてPASE
は、光線形中継器から出力されるASE光(Amplified
Spontaneous Emission Light;増幅された自然放出光)
のパワーを例示するものである。
【0013】波長多重伝送システムの伝送品質を維持す
るためには、このような波長間の利得の偏りという形態
で光線形中継器の故障や劣化が生じた場合にこれを検出
し、かつ、その箇所を求める手段が必要である。しか
し、かかる意義に適う有効な手段はこれまで提供されて
いなかった。
【0014】ここで、光線形中継器の故障や劣化を検出
する手段として、例えば図7に例示するように、光線形
中継器から出力される波長λ1〜λnに対応した各光信号
の光パワーP1〜Pnのうち光パワーが最大であるものと
最小であるものとのパワー差(以下、便宜上、波長間最
大パワー差という。)を求め、この波長間最大パワー差
の大小により光線形中継器の故障や劣化を判定する方法
が考えられる。
【0015】しかし、一般に、光伝送システムに用いら
れる光線形中継器は、正常動作時においても本来波長に
よって増幅利得が異なっている。従って、光線形中継器
の出力光の波長間最大パワー差のみから当該光線形中継
器の故障あるいは劣化の有無を判定することは困難であ
る。
【0016】しかも、波長多重伝送システムの伝送路上
には多数の光線形中継器が介在しているのが一般的であ
るから、波長多重信号を構成する各光信号は、各光線形
中継器を通過する毎に、各々の波長により異なった増幅
利得で増幅される。従って、ある光線形中継器の出力光
の波長間最大パワー差が大きな値であったとしても、そ
のような波長間最大パワー差は、波長多重信号が当該光
線形中継器に至るまでの多数の光線形中継器を順次通過
する過程において累積したものであると言え、このよう
な波長間最大パワー差を根拠に当該光線形中継器が故障
または劣化していると判断することはできないのであ
る。
【0017】なお、現在、波長多重伝送システムにおい
て、故障あるいは劣化した光線形中継器を特定する手段
として提案されている方法として、各光線形中継器から
出力される各波長の光信号のSN比をモニタして、信号
劣化を監視し、SN比が許容値を下回った場合に故障あ
るいは劣化と判定する方法がある(例えば、1997年
電子情報通信学会総合大会、B−1O−224参照)。
【0018】しかしながら、上記の方法では、監視する
光線形中継器への入力信号のそれまでのSN劣化の影響
も重畳された結果としての出力信号のSN比をモニタす
ることになるため、故障した光線形中継器の位置を正確
に特定することは不可能である。すなわち、許容される
SN比を下回る原因となった光線形中継器が、必ずしも
そのSN比の測定点の直前に位置するとはいえないた
め、故障や劣化の発生している光線形中継器を特定する
ことはできないのである。従って、この方法によって
も、上記の問題を解決することができないのである。
【0019】この発明は、以上の事情に鑑みてなされた
ものであり、故障あるいは劣化した光線形中継器を正確
に特定することができる波長多重伝送システム並びにこ
の波長多重伝送システムを構成するための監視信号送信
装置、光線形中継器用監視装置および波長多重伝送監視
装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、波長多重伝送システムにおける波長多重
送信装置の光増幅器および該システムの各光線形中継器
から出力される各波長多重信号について、当該波長多重
信号を構成する各波長の各光信号のうち光パワーが最大
のものと最小のものとのパワー差を検出し、該パワー差
を表す波長間最大パワー差情報を求め、各光線形中継器
毎に、当該光線形中継器の出力光に対応した前記波長間
最大パワー差情報から、当該光線形中継器に向けて伝送
される波長多重信号に対応した波長間最大パワー差情報
を減算し、この減算の結果得られる波長間最大パワー差
増分情報に基づいて当該光線形中継器の故障または劣化
の有無を判定する手段を提供するものである。
【0021】また、本発明は、上記手段の他、波長多重
伝送システムにおける波長多重送信装置の光増幅器およ
び該システムの各光線形中継器から出力される各波長多
重信号について、当該波長多重信号を構成する各波長の
各光信号のうち光パワーが最大のものと最小のものとの
パワー差を検出し、該パワー差を表す波長間最大パワー
差情報を求め、前記波長多重送信装置の光増幅器および
前記各光線形中継器毎に、当該光増幅器および当該光線
形中継器の出力光に対応した前記波長間最大パワー差情
報の時間的な変化を監視し、該監視結果に基づき、当該
光増幅器または光線形中継器の故障または劣化の有無を
判定する手段を提供するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。
【0023】A.第1の実施形態 図1は本実施形態に係る波長多重伝送システムの波長多
重送信装置1の構成を示す図である。本実施形態は、請
求項1〜3、8〜12に係る各発明に対応したものであ
る。図1において、光送信器10−1〜10−nは、各
々波長λ1〜λnの光信号を出力する。この波長λ1〜λn
の各光信号は、多重化器20によって多重され、その結
果得られる波長多重信号は光増幅器30によって増幅さ
れ、主信号として伝送用光ファイバ41により伝送され
るのである。
【0024】そして、本実施形態においては、以上の波
長多重送信装置1に対し、監視信号送信装置100Aが
付加されている。この監視信号送信装置100Aについ
て説明すると次の通りである。
【0025】光増幅器30から伝送用光ファイバ41に
出力された主信号は、分岐部31においてその一部が取
り出され、光分波器101により各波長λ1〜λnに対応
した光信号に分波される。受光素子102−1〜102
−nは、この各波長λ1〜λnに対応した各光信号を各々
の光パワーに対応した大きさの電気信号に変換して出力
する。波長間最大パワー差検出回路103は、受光素子
102−1〜102−nによって出力される各電気信号
から、各波長λ1〜λnに対応した光信号の光パワーを検
出した後、光パワーが最大であるものと最小であるもの
とのパワー差を求め、波長間最大パワー差情報D0とし
て出力する。
【0026】以上説明した光分波器101、受光素子1
02−1〜102−n、波長間最大パワー差検出回路1
03が、特許請求の範囲における「波長値最大パワー差
検出手段」に相当する。
【0027】信号処理回路111は、波長間最大パワー
差検出回路103から出力された波長間最大パワー差情
報D0とその他の情報とからなる監視情報を構成して出
力する。監視信号送信回路112は、信号処理回路11
1から出力される監視情報によって変調された光信号を
発生し、監視信号として出力する。この監視信号は、波
長多重信号の波長λ1〜λnのいずれとも一致しない監視
信号用の波長λmを有している。そして、監視信号は、
光増幅器30から出力された主信号と合波部32におい
て合波され、伝送用光ファイバ41を介して伝送され
る。
【0028】以上のようにして、主信号の他、監視信号
を含んだ波長多重信号が伝送用光ファイバに送出され、
1または複数の光線形中継器を介して伝送されるのであ
る。
【0029】図2は、この波長多重信号を中継する光線
形中継器のうち光増幅器30(図1)から見て最初の光
線形中継器50と、この光線形中継器50に対応して設
けられた本実施形態に係る光線形中継器用監視装置20
0Aの構成を示すものである。ここで、図示の光線形中
継器50には、伝送用光ファイバを介して、後続の光線
形中継器が幾つか接続されているが、これらの各光線形
中継器にも同様な光線形中継器用監視装置が接続されて
いる。
【0030】以下、図2を参照し、光線形中継器用監視
装置200Aの構成およびその機能について説明する。
【0031】まず、伝送用光ファイバ41を介して伝送
される波長多重信号は、光線形中継器50の入力部の手
前の分岐部53においてその一部が取り出され、光帯域
通過フィルタ201に供給される。また、残りの波長多
重信号は、光線形中継器50に供給される。
【0032】光帯域通過フィルタ201は、分岐部53
を介して取り出された波長多重信号の中から監視信号用
波長λmを有する監視信号を選択して出力する。監視信
号受信回路202は、光帯域通過フィルタ201から出
力された監視信号を電気信号に変換する。受信側信号処
理回路203は、監視信号受信回路202から得られる
電気信号から監視情報を復元する。
【0033】ここで、光線形中継器50が光増幅器30
(図1)から見て最初の中継器である場合、受信側信号
処理回路203によって復元される監視情報の中には、
監視信号送信装置100Aの波長間最大パワー差検出回
路103(図1)によって出力された波長間最大パワー
差情報D0が含まれている。この波長間最大パワー差情
報D0は、受信側信号処理回路203によって監視情報
から取り出され、減算器204に送られる。
【0034】以上説明した光帯域通過フィルタ201、
監視信号受信回路202および受信側信号処理回路20
3が、請求項10における「波長値最大パワー差情報受
信手段」に相当する。また、光帯域通過フィルタ201
および監視信号受信回路202が、請求項11における
「監視信号受信手段」に相当する。
【0035】一方、上記分岐部53により取り出される
ことなく光線形中継器50に供給された波長多重信号
は、同光線形中継器50によって増幅され、伝送用光フ
ァイバ42を介して伝送される。この伝送用光ファイバ
42を介して伝送される波長多重信号は、分岐部54に
おいてその一部が取り出され、光分波器211により各
波長λ1〜λnに対応した光信号に分波される。受光素子
212−1〜212−nは、この各波長λ1〜λnに対応
した各光信号を各々の光パワーに対応した大きさの電気
信号に変換して出力する。波長間最大パワー差検出回路
213は、受光素子212−1〜212−nによって出
力される各電気信号から、各波長λ1〜λnに対応した光
信号の光パワーを検出した後、光パワーが最大であるも
のと最小であるものとのパワー差を求め、波長間最大パ
ワー差情報D1として出力する。
【0036】以上説明した光分波器21、受光素子21
2−1〜212−n、波長間最大パワー差検出回路21
3が、請求項9および10における「波長値最大パワー
差検出手段」に相当する。
【0037】減算器204は、波長間最大パワー差検出
回路213によって出力された波長間最大パワー差情報
D1から、受信側信号処理回路203から出力された波
長間最大パワー差情報D0を減算し、その減算結果であ
る波長間最大パワー差増分情報を出力する。この波長間
最大パワー差増分情報は、光線形中継器50の増幅動作
のみにより増加した波長間最大パワー差の増分を表して
いる。
【0038】比較器205は、この波長間最大パワー差
増分情報を所定の基準値と比較することにより、光線形
中継器50の故障あるいは劣化を判断し、この判断結果
を示す判定結果情報D2を出力する。
【0039】以上説明した減算器204および比較器2
05が、請求項1における「判定手段」に相当する。
【0040】送信側信号処理回路214は、以下の各情
報を含む監視情報を構成して出力する。 a.波長間最大パワー差検出回路213から出力された
波長間最大パワー差情報D1(すなわち、光線形中継器
50の出力光に対応した波長間最大パワー差情報) b.比較器205から出力された判定結果情報D2(す
なわち、光線形中継器50に対応した判定結果情報) c.受信側信号処理回路203によって前段の装置(こ
の場合、監視信号送信装置100A)から受信され、復
元された監視情報の中の所定の情報 d.その他の情報
【0041】監視信号送信回路215は、監視信号用波
長λmを有し、かつ、送信側信号処理回路214から出
力される監視情報によって変調された光信号を発生し、
監視信号として出力する。そして、監視信号は、光線形
中継器50から出力された波長多重信号と合波部55に
おいて合波され、伝送用光ファイバ42を介して伝送さ
れる。
【0042】そして、光線形中継器50の後続の光線形
中継器(仮に光線形中継器50’とする。)に接続され
た光線形中継器用監視装置(仮に光線形中継器用監視装
置200A’とする。)においても、以上説明したもの
と同様な動作が行われるのである。
【0043】すなわち、この光線形中継器用監視装置2
00A’においては、光線形中継器用監視装置200A
によって送信された監視信号が受信され、監視情報が復
元される。そして、この監視情報の中から前段の光線形
中継器50に対応した波長間最大パワー差情報D1が取
り出される。
【0044】一方、光線形中継器用監視装置200A’
内の波長間最大パワー差検出回路によって光線形中継器
50’の出力光の波長間最大パワー差情報D1が求めら
れ、この波長間最大パワー差情報D1と、前段の光線形
中継器用監視装置200Aから受信された監視情報内の
波長間最大パワー差情報D1との差分である波長間最大
パワー差増分情報が求められる。次に、この波長間最大
パワー差増分情報と基準値との比較により、当該光線形
中継器50’の故障または劣化の有無についての判定結
果信号D2が生成される。
【0045】そして、送信側信号処理回路では、以下の
情報を含む監視情報が構成される。 a.光線形中継器50’の出力光から得られた波長間最
大パワー差情報D1 b.光線形中継器50’についての判定結果情報D2 c.前段の光線形中継器用監視装置200Aから受信さ
れた監視情報の中の所定の情報 この情報には、前段の光線形中継器50についての判定
結果情報D2が含まれている。 d.その他の情報
【0046】そして、上記監視情報は、監視信号に変換
され、さらに後続の光線形中継器用監視装置へと送られ
るのである。後続の各光線形中継器用監視装置において
も上述と同様な処理が行われる。
【0047】以上説明したように、各光線形中継器用監
視装置では、前段の監視信号送信装置または光線形中継
器用監視装置から受信された監視情報内の波長間最大パ
ワー差情報を基準として光線形中継器の出力光の波長間
最大パワー差の増分が求められ、この増分に基づき、光
線形中継器の故障または劣化の有無の判定が行われる。
そして、前段から受信された監視情報に対し、当該光線
形中継器に対応した波長間最大パワー差情報D1および
判定結果情報D2等の情報が付加され、合波部55およ
び伝送用光ファイバ42を介して後続の光線形中継器に
送られるのである。
【0048】そして、最後の光線形中継器を通過した波
長多重信号(監視信号を含む)は、波長多重信号受信装
置によって受信される。この波長多重信号受信装置は、
波長多重信号中の主信号の受信をする他、波長多重信号
から波長λmに対応した監視信号を選択し、この監視信
号から監視情報を復元することができる。この監視情報
には、上記光増幅器30(図1)から当該波長多重信号
受信装置に至るまでの間に介在している各光線形中継器
用監視装置の比較器205によって出力された判定結果
情報D2が含まれている。従って、波長多重信号受信装
置においては、これらの各判定結果情報D2に基づき、
各光線形中継器に故障または劣化が生じているか否かを
検知することができるのである。
【0049】以上、この発明の第1の実施形態について
説明したが、本実施形態には様々な変形例が考えられ
る。例えば次の通りである。
【0050】(1)図1に示す監視信号送信装置100
Aにおいては、光分波器101を用いたが、これに代え
て、光スペクトラムアナライザを用いてもよい。また、
文献「M.Teshima and M.Koga,“Analytical estimatio
n of measurement error performance of multiwavelen
gth simultaneous monitoring circuit”,IEE,Electr
on. Lett., vol.33,NO.19,1997」に示されているように
光源の波長を安定化する回路を用いることも可能であ
る。
【0051】(2)図2に示す光線形中継器用監視装置
200Aにおいては、光線形中継器50の出力信号の波
長間最大パワー差を検出するのに光分波器を用いたが、
これに代えて、光スペクトラムアナライザまたはAO
(Acoustic Optical;音響光学)フィルタのようなチュ
ーナブルな光フィルタを用いてもよい。
【0052】(3)上記実施形態では、波長多重信号の
伝送に用いる伝送用光ファイバを介して、各光線形中継
器についての判定結果情報を伝送し、波長多重伝送シス
テムの受信装置が各判定結果情報に基づいて故障または
劣化している光線形中継器の特定を行うようにした。し
かし、このようにする他、各判定結果情報を同システム
の伝送用光ファイバとは別の伝送路を介して、統括的な
管理を行う監視装置に集め、この監視装置において故障
または劣化している光線形中継器の特定を行うようにし
てもよい。また、このように判定結果情報を1箇所に集
めるのではなく、各光線形中継器用監視装置が判定結果
情報の表示を行うようにしてもよい。この場合、各光線
形中継器用監視装置は、波長間最大パワー差情報のみを
監視情報として後続の光線形中継器用監視装置に送信す
ればよい。
【0053】(4)波長間最大パワー差情報を含む監視
情報を、波長多重伝送システムの伝送用光ファイバとは
別の伝送路を介して、統括的な管理を行う監視装置に集
め、この監視装置において、各光線形中継器毎に、当該
光線形中継器の出力光の波長間最大パワー差と各光線形
中継器に向けて伝送される波長多重信号の波長間最大パ
ワー差との差分を求め、当該光線形中継器が故障または
劣化しているか否かを判定するようにしてもよい。すな
わち、上記実施形態は、請求項1にいう「判定手段」を
各光線形中継器に分散配置した例を示すものであるが、
この変形例では「判定手段」を分散配置するのではな
く、1箇所に集中配置するのである。
【0054】B.第2の実施形態 図3は波長多重伝送システムの波長多重送信装置1およ
び本実施形態に係る監視信号送信装置100Bの構成を
示すブロック図である。また、図4は同システムの光線
形中継器50および本実施形態に係る光線形中継器用監
視信号送信装置200Bの構成を示すブロック図であ
る。なお、この図3および図4において、上述した図1
および図2と対応する部分には同一の符号が付されてい
る。また、図4では、前段の監視信号送信装置や光線形
中継器用監視装置からの監視情報を受信するための回路
については図示が省略されている。本実施形態に係る監
視信号送信装置100Bおよび光線形中継器用監視装置
は、いずれも、請求項4〜7、13〜15に係る波長多
重伝送監視装置に対応したものである。
【0055】まず、図3を参照し、本実施形態に係る監
視信号送信装置100Bについて説明する。この監視信
号送信装置100Bにおいては、上述した監視信号送信
装置100Aに対し、メモリ部104と比較器105が
追加されている。上述した監視信号送信装置100Aと
同様、波長間最大パワー差検出回路103は、光増幅器
30の出力光に対応した波長間最大パワー差情報を出力
する。この波長間最大パワー差情報は、この波長多重伝
送システムの運用が開始される際に、運用後における波
長間最大パワー差情報の時間的変化を判断するための基
準値としてメモリ部104に書き込まれ、以後、継続し
て保持される。
【0056】そして、この波長多重伝送システムの運用
時においては、波長間最大パワー差検出回路103から
得られる波長間最大パワー差情報とメモリ部104内の
基準値とが定期的に比較器105によって比較され、波
長間最大パワー差情報が基準値よりある範囲から逸脱し
て増加したとき、光増幅器30は故障あるいは劣化した
と判断し、その旨を示す判定結果情報が比較器105か
ら信号処理回路へ送られる。
【0057】信号処理回路111は、この判定結果情報
を含む監視情報を構成し、監視信号送信回路112は、
この監視情報を監視信号に変換して後続の光線形中継器
用監視装置に向けて送信するのである。
【0058】次に、図4を参照し、本実施形態に係る光
線形中継器用監視装置200Bについて説明する。この
光線形中継器用監視装置200Bにも、上記監視信号送
信装置100Bと同様な目的で、メモリ部221と比較
器222が設けられている。上述した光線形中継器用監
視信号送信装置200Aと同様、波長間最大パワー差検
出回路213は、光線形中継器50の出力光に対応した
波長間最大パワー差情報を出力する。この波長間最大パ
ワー差情報は、この波長多重伝送システムの運用が開始
される際に、運用後における波長間最大パワー差情報の
時間的変化を判断するための基準値としてメモリ部22
1に書き込まれ、以後、継続して保持される。
【0059】そして、この波長多重伝送システムの運用
時においては、波長間最大パワー差検出回路213から
得られる波長間最大パワー差情報とメモリ部221内の
基準値とが定期的に比較器222によって比較され、波
長間最大パワー差情報が基準値よりある範囲から逸脱し
て増加したとき、光線形中継器50の故障あるいは劣化
を示す判定結果情報が信号処理回路223へ送られる。
信号処理回路223は、前段からの監視情報およびこの
判定結果情報を含む監視情報を構成し、監視信号送信回
路215は、この監視情報を監視信号に変換して後続の
光線形中継器用監視装置に向けて送信するのである。
【0060】本実施形態において、各光線形中継器用監
視装置は、前段の監視信号送信装置または光線形中継器
用監視装置から監視情報を受け取るが、この監視情報の
中に前段の装置の故障あるいは劣化を示す判定結果情報
が含まれている場合には、当該光線形中継器用監視装置
の監視対象である光線形中継器についての故障あるいは
劣化の有無の判定は行わない。
【0061】本実施形態によれば、運用時において検出
される波長間最大パワー差情報を運用開始時の波長間最
大パワー差情報と比較することにより、波長多重送信装
置の光増幅器あるいは光線形中継器のみにおいて増加し
た波長間最大パワー差を検出し、これに基づき、当該光
増幅器あるいは光線形中継器の故障あるいは劣化の判定
を行うので、多数の光線形中継器の通過による波長間最
大パワー差の累積の影響を受けることなく、正確な判断
を行うことができる。
【0062】なお、以上説明した実施形態では、運用開
始当初における波長間最大パワー差情報との比較によ
り、波長間最大パワー差の時間的変化を捉えたが、波長
間最大パワー差を定期的に検出し、今回検出した波長間
最大パワー差と前回検出した波長間最大パワー差との差
が所定値以上となった時点で、光増幅器または光線形中
継器が故障または劣化したと判定するようにしてもよ
い。
【0063】C.第3の実施形態 本実施形態は、上記第2の実施形態の変形例である。図
5は波長多重伝送システムの光線形中継器50および本
実施形態に係る光線形中継器用監視信号送信装置200
Cの構成を示すブロック図である。なお、この図5にお
いて、上述した図4と対応する部分には同一の符号が付
されている。
【0064】上記第2の実施形態では、運用開始時にお
いて、波長間最大パワー差検出回路103から出力され
る波長間最大パワー差情報を基準値としてメモリ部22
1に書き込むようにした。
【0065】これに対し、本実施形態では、運用開始時
に、別途測定した光線形中継器50の波長間最大パワー
差を基準値としてメモリ部221に書き込む。他の点に
ついては上記第2の実施形態と同様である。本実施形態
においても、上記第2の実施形態と同様な効果が得られ
る。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光増幅器を用いた波長多重伝送システムにおいて、故障
あるいは劣化した光増幅器あるいは光線形中継器を正確
に特定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 波長多重伝送システムの波長多重送信装置お
よびこの発明の第1の実施形態に係る監視信号送信装置
100Aの構成を示すブロック図である。
【図2】 同波長多重伝送システムの光線形中継器50
および同実施形態に係る光線形中継器用監視装置200
Aの構成を示すブロック図である。
【図3】 波長多重伝送システムの波長多重送信装置お
よびこの発明の第2の実施形態に係る監視信号送信装置
100Bの構成を示すブロック図である。
【図4】 同波長多重伝送システムの光線形中継器50
および同実施形態に係る光線形中継器用監視装置200
Bの構成を示すブロック図である。
【図5】 波長多重伝送システムの光線形中継器50お
よびこの発明の第3の実施形態に係る光線形中継器用監
視装置200Cの構成を示すブロック図である。
【図6】 光線形中継器と従来の監視装置の構成を示す
ブロック図である。
【図7】 光線形中継器から出力される波長多重信号を
構成する各波長の光信号の光パワーを例示した図であ
る。
【符号の説明】
1 波長多重送信装置 10−1〜10−n 光送信器 20 多重化器 30 光増幅器 41,42 伝送用光ファイバ 50 光線形中継器 100A,100B 監視信号送信装置 31 分岐部 32 合波部 101 光分波器 102−1〜102−n 受光素子 103 波長間最大パワー
差検出回路 111 信号処理回路 112 監視信号送信回路 104 メモリ部 105 比較器 200A,200B,200C 光線形中継器用監
視装置 53,54 分岐部 55 合波部 201 光帯域通過フィル
タ 202 監視信号受信回路 203 受信側信号処理回
路 204 減算器 205 比較器 211 光分波器 212−1〜212−n 受光素子 213 波長間最大パワー
差検出回路 214 送信側信号処理回
路 215 監視信号送信回路 221 メモリ部 222 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大輝 晶子 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長多重送信装置と、前記波長多重送信
    装置の光増幅器によって出力された波長多重信号を伝送
    する複数の伝送用光ファイバと、前記複数の伝送用光フ
    ァイバの各間に介挿され、前記波長多重信号の中継を行
    う複数の光線形中継器と、前記波長多重送信装置の光増
    幅器によって出力された波長多重信号を前記伝送用光フ
    ァイバを介して受信する受信装置とを有する波長多重伝
    送システムにおいて、 前記波長多重送信装置の光増幅器および前記光線形中継
    器から出力される各波長多重信号について、当該波長多
    重信号を構成する各波長の各光信号のうち光パワーが最
    大のものと最小のものとのパワー差を検出し、該パワー
    差を表す波長間最大パワー差情報を出力する波長間最大
    パワー差検出手段と、 前記各光線形中継器毎に、前記波長間最大パワー差検出
    手段によって検出された当該光線形中継器の出力光に対
    応した前記波長間最大パワー差情報から、当該光線形中
    継器に向けて伝送される波長多重信号に対応した波長間
    最大パワー差情報を減算し、この減算の結果得られる波
    長間最大パワー差増分情報に基づいて当該光線形中継器
    の故障または劣化の有無を示す判定結果情報を出力する
    判定手段とを具備することを特徴とする波長多重伝送シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記波長間最大パワー差検出手段が前記
    波長多重送信装置の光増幅器および前記複数の光線形中
    継器に分散配置されるとともに、前記判定手段が前記複
    数の光線形中継器に分散配置され、 各光線形中継器に配置された判定手段は、当該光線形中
    継器の前段の波長多重送信装置または光線形中継器に配
    置された前記波長間最大パワー差検出手段から、当該光
    線形中継器に向けて伝送される波長多重信号に対応した
    波長間最大パワー差情報を取得することを特徴とする請
    求項1に記載の波長多重伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記複数の光線形中継器に分散配置され
    た各判定手段が、当該光線形中継器に対応した前記判定
    結果情報および前段の光線形中継器に配置された判定手
    段から送られてくる判定結果情報を、後段の光線形中継
    器に配置された判定手段または前記受信装置に向けて送
    信することを特徴とする請求項2に記載の波長多重伝送
    システム。
  4. 【請求項4】 波長多重送信装置と、前記波長多重送信
    装置の光増幅器によって出力された波長多重信号を伝送
    する複数の伝送用光ファイバと、前記複数の伝送用光フ
    ァイバの各間に介挿され、前記波長多重信号の中継を行
    う複数の光線形中継器と、前記波長多重送信装置の光増
    幅器によって出力された波長多重信号を前記伝送用光フ
    ァイバを介して受信する受信装置とを有する波長多重伝
    送システムにおいて、 前記波長多重送信装置の光増幅器および前記光線形中継
    器から出力される各波長多重信号について、当該波長多
    重信号を構成する各波長の各光信号のうち光パワーが最
    大のものと最小のものとのパワー差を検出し、該パワー
    差を表す波長間最大パワー差情報を出力する波長間最大
    パワー差検出手段と、 前記波長多重送信装置の光増幅器および前記各光線形中
    継器毎に、前記波長間最大パワー差検出手段によって検
    出される当該光増幅器または当該光線形中継器の出力光
    に対応した前記波長間最大パワー差情報の時間的な変化
    を監視し、該監視結果に基づき、当該光増幅器または光
    線形中継器の故障または劣化の有無を示す判定結果情報
    を出力する判定手段とを具備することを特徴とする波長
    多重伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記波長間最大パワー差検出手段および
    前記判定手段が前記波長多重送信装置の光増幅器および
    前記複数の光線形中継器に各々分散配置され、 分散配置された各判定手段は、当該光増幅器または当該
    光線形中継器の出力光に対応した前記波長間最大パワー
    差情報の時間的な変化を監視し、該監視結果に基づき、
    当該光増幅器または当該光線形中継器の故障または劣化
    の有無を示す判定結果情報を出力することを特徴とする
    請求項4に記載の波長多重伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記光増幅器または光
    線形中継器の出力光に対応した波長間最大パワー差情報
    が、ある限度を越えて基準値から離れた値となったとき
    に、当該光増幅器または当該光線形中継器の故障または
    劣化を示す判定結果情報を出力することを特徴とする請
    求項4または5に記載の波長多重伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、前記波長多重伝送シス
    テムの運用開始当初において、前記波長多重送信装置の
    光増幅器および前記複数の光線形中継器の各々の出力光
    に対応した各波長間最大パワー差情報を前記基準値とし
    て各々記憶する手段を具備することを特徴とする請求項
    6に記載の波長多重伝送システム。
  8. 【請求項8】 波長多重伝送システムにおける波長多重
    送信装置の光増幅器から出力された波長多重信号を構成
    する各波長の各光信号のうち光パワーが最大のものと最
    小のものとのパワー差を検出し、該パワー差を表す波長
    間最大パワー差情報を出力する波長間最大パワー差検出
    手段と、 前記波長間最大パワー差検出手段によって検出された前
    記光増幅器の出力光に対応した波長間最大パワー差情報
    を含む監視情報を出力する信号処理回路と、 前記監視情報を光信号である監視信号に変換して送信す
    る監視信号送信手段とを具備することを特徴とする波長
    多重伝送システムの監視信号送信装置。
  9. 【請求項9】 波長多重伝送システムにおける光線形中
    継器から出力された波長多重信号を構成する各波長の各
    光信号のうち光パワーが最大のものと最小のものとのパ
    ワー差を検出し、該パワー差を表す波長間最大パワー差
    情報を出力する波長間最大パワー差検出手段と、 前記波長間最大パワー差検出手段によって検出された当
    該光線形中継器の出力光に対応した前記波長間最大パワ
    ー差情報から、当該光線形中継器に向けて伝送される波
    長多重信号に対応した波長間最大パワー差情報を減算
    し、この減算の結果得られる波長間最大パワー差増分情
    報に基づいて当該光線形中継器の故障または劣化の有無
    を示す判定結果情報を出力する判定手段とを具備するこ
    とを特徴とする波長多重伝送システムの光線形中継器用
    監視装置。
  10. 【請求項10】 波長多重伝送システムにおける光線形
    中継器から出力された波長多重信号の一部を分岐して取
    り出す分岐部と、 前記分岐部により取り出された波長多重信号を構成する
    各波長の各光信号のうち光パワーが最大のものと最小の
    ものとのパワー差を検出し、該パワー差を表す波長間最
    大パワー差情報を出力する波長間最大パワー差検出手段
    と、 前記光線形中継器に向けて伝送される波長多重信号の波
    長間最大パワー差情報を受信する波長間最大パワー差情
    報受信手段と、 前記波長間最大パワー差検出手段によって出力された波
    長間最大パワー差情報から、前記波長間最大パワー差情
    報受信手段によって受信された波長間最大パワー差情報
    を差し引き、波長間最大パワー差増加分情報として出力
    する減算器と、 前記波長間最大パワー差増加分情報を基準値と比較し、
    該比較結果を前記光線形中継器の故障あるいは劣化の有
    無を示す判定結果情報として出力する比較器とを具備す
    ることを特徴とする波長多重伝送システムの光線形中継
    器用監視装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも前記波長間最大パワー差検
    出手段によって出力された波長間最大パワー差情報を含
    む監視情報を構成して出力する送信側信号処理回路と、 前記送信側信号処理回路によって出力された監視情報を
    光信号である監視信号に変換して送信する監視信号送信
    手段と、 前記監視信号送信手段から出力される監視信号を前記光
    線形中継器から出力される波長多重信号に加える合波部
    とを具備するとともに、 前記波長間最大パワー差情報受信手段が、 波長多重送信装置の光増幅器の出力光に対応した波長間
    最大パワー差情報を含む監視信号を送信する監視信号送
    信装置または当該光線形中継器の前段の光線形中継器の
    出力光に対応した波長間最大パワー差情報を含む監視信
    号を送信する他の光線形中継器用監視装置から送信され
    た当該監視信号を受信し、電気信号である監視情報に変
    換する監視信号受信手段と、 前記監視信号受信手段によって得られる監視情報から前
    記波長間最大パワー差情報を取り出す受信側信号処理回
    路とを具備することを特徴とする請求項10に記載の光
    線形中継器用監視装置。
  12. 【請求項12】 前記送信側信号処理回路が、前記波長
    間最大パワー差情報の他、前記比較器から出力される判
    定結果情報および前記監視信号受信手段から出力される
    監視情報に含まれる判定結果情報とを含んだ監視情報を
    出力することを特徴とする請求項11に記載の光線形中
    継器用監視装置。
  13. 【請求項13】 波長多重伝送システムにおける波長多
    重送信装置の光増幅器または該波長多重伝送システムに
    おける光線形中継器から出力される波長多重信号につい
    て、当該波長多重信号を構成する各波長の各光信号のう
    ち光パワーが最大のものと最小のものとのパワー差を検
    出し、該パワー差を表す波長間最大パワー差情報を出力
    する波長間最大パワー差検出手段と、 前記波長間最大パワー差検出手段によって検出される前
    記波長間最大パワー差情報の時間的な変化を監視し、該
    監視結果に基づき、当該光増幅器または光線形中継器の
    故障または劣化の有無を示す判定結果情報を出力する判
    定手段とを具備することを特徴とする波長多重伝送シス
    テムの波長多重伝送監視装置。
  14. 【請求項14】 前記判定手段は、前記光増幅器または
    光線形中継器の出力光に対応した波長間最大パワー差情
    報が、ある限度を越えて、予め記憶した基準値から離れ
    た値となったときに、当該光増幅器または当該光線形中
    継器の故障または劣化を示す判定結果情報を出力するこ
    とを特徴とする請求項13に記載の波長多重伝送監視装
    置。
  15. 【請求項15】 前記判定手段は、前記波長多重伝送シ
    ステムの運用開始当初において、前記波長多重送信装置
    の光増幅器および前記複数の光線形中継器の各々の出力
    光に対応した各波長間最大パワー差情報を前記基準値と
    して各々記憶する手段を具備することを特徴とする請求
    項14に記載の波長多重伝送監視装置。
JP2126498A 1998-02-02 1998-02-02 波長多重伝送システム、監視信号送信装置、光線形中継器用監視装置および波長多重伝送監視装置 Pending JPH11220456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2126498A JPH11220456A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 波長多重伝送システム、監視信号送信装置、光線形中継器用監視装置および波長多重伝送監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2126498A JPH11220456A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 波長多重伝送システム、監視信号送信装置、光線形中継器用監視装置および波長多重伝送監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11220456A true JPH11220456A (ja) 1999-08-10

Family

ID=12050256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2126498A Pending JPH11220456A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 波長多重伝送システム、監視信号送信装置、光線形中継器用監視装置および波長多重伝送監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11220456A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006087805A1 (ja) * 2005-02-18 2006-08-24 Fujitsu Limited 光通信装置および光通信制御方法
US7123404B1 (en) 2005-09-28 2006-10-17 Fujitsu Limited Optical amplifier and optical amplification method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006087805A1 (ja) * 2005-02-18 2006-08-24 Fujitsu Limited 光通信装置および光通信制御方法
US7123404B1 (en) 2005-09-28 2006-10-17 Fujitsu Limited Optical amplifier and optical amplification method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4213218B2 (ja) 試験信号としての光学的サイドトーンを使用する監視システム
JP3779176B2 (ja) 光伝送装置及び波長多重通信システム
US6215565B1 (en) Method of and system for diagnosing optical system failures
US6134032A (en) Method and apparatus for automatically identifying system faults in an optical communications system from repeater loop gain signatures
US7409155B2 (en) Optical transmission system
US6115154A (en) Method and system for detecting loss of signal in wavelength division multiplexed systems
US7899331B2 (en) WDM optical transmission system and optical amplifying apparatus
EP2174113B1 (en) System and method using differential loop gain for fault identification in line monitoring equipment
US8554070B2 (en) Optical transmission apparatus and optical attenuation amount control method
US7831149B2 (en) Optical transmission device
WO2018051935A1 (ja) 監視システム及び監視方法
US7529482B1 (en) Subband spectrum analysis for optical multiplex section protection
EP0964536A2 (en) Fault detection system for an amplified optical transmission system
US6839164B2 (en) Optical transmission equipment and supervisory system thereof
US20040096214A1 (en) Method and apparatus for using optical idler tones for performance monitoring in a WDM optical transmission system
JP3321326B2 (ja) 光波長多重通信伝送路の監視装置
US8989574B2 (en) Method and device for monitoring WDM signal light
US6634807B1 (en) Optical transmission system including performance optimization
Yamamoto et al. Soft-failure Identification and Localization Method Based on Received Optical Signal Quality and Repeater Nodes’ Performance
JPH11220456A (ja) 波長多重伝送システム、監視信号送信装置、光線形中継器用監視装置および波長多重伝送監視装置
US7512336B1 (en) Optical failure detection using polarization
JPH09289494A (ja) 波長多重光海底ケーブルネットワーク用線路監視装置
JP4225035B2 (ja) 光増幅中継伝送システムとその監視制御方法
US20230060104A1 (en) Fault detection apparatus, fault detection method, and submarine cable system
JP4435741B2 (ja) 光伝送装置