JP2006157424A - 画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カラー画像に偽造防止を目的としてドットパターンを付加する場合に、たとえ記録濃度が変化したり記録用紙の種類が変わったとしても、付加パターンが人間の目に目立ちやすくなったり、そのパターンの解読が困難になることを防ぎつつ、濃度センサなどの付加的な構成を用いることなく、安価に、人間の目には目立ちにくく、確実にドットパターンを解読可能にするパターン付加を行うことのできる画像処理装置及び画像処理方法を提供することである。
【解決手段】 いくつかの基本ドットパターンのサイズや方向を変化させることでより多くのドットパターンを生成、これを順番に切り替えながらイエロ成分のカラー画像に付加する。
【選択図】 図6

Description

本発明は画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に、カラー画像の偽造防止を行う画像装置及び画像処理方法に関する。
近年、カラープリンタやカラー複写機等の画像処理装置の性能が向上し、高画質なカラー画像を、例えば、用紙のような記録媒体に形成できる。このような状況下で、紙幣をはじめとする有価証券などを偽造される恐れがあり、これまでにも様々な偽造防止技術が提案されている。
例えば、特許文献1に提案されているように、図13や図14に示すようなドットパターンを用いて画像形成するカラー画像に画像処理装置の機体番号を付加する構成がある。しかし、記録濃度が変化した場合にも常に図13に示すようなドットパターンをカラー画像に付加すると形成画像からそのドットパターンを解読するのが困難になる可能性があるし、図14に示すようなドットパターを付加すると目立ちすぎる可能性がある。
従って、特許文献2に開示されているように、濃度センサを用いてその濃度に最適なドットパターンを選択し付加する構成が提案されている。
特開平10−304179号公報 特開2002−19221号公報
しかしながら上記従来例では次のような問題点があった。
記録濃度が変化した場合に、解読が容易で、かつ人間の目には目立ちにくいドットパターンを付加するために濃度センサを用いて最適なドットパターンを選択して付加する構成では、画像処理装置に濃度センサを備えることが必須となり、装置そのもののコストが高くなるという問題がある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、安価な構成で画像の偽造防止を図る画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本発明の画像処理装置は以下の構成からなる。
即ち、画像信号を入力して画像処理を行う画像処理手段と、前記入力画像信号により形成される画像に付加する付加情報を格納する格納手段と、前記格納手段に格納された付加情報を表す基本パターンに基づいて複数の変形パターンを生成するパターン生成手段と、前記パターン生成手段により生成された複数の変形パターンを切り替えながら順番に前記画像処理手段によって処理され形成される画像に付加する付加手段とを有することを特徴とする。
なお、前記パターン生成手段は、基本パターンのサイズと方向の少なくともいずれかを変化させながら複数の変形パターンを生成することが好ましい。
この場合、前記パターン生成手段は、(1)形成画像の濃度値の変化を考慮して複数の変形パターンを生成するか、(2)形成画像がプリントされる記録媒体の表面の状態を考慮して複数の変形パターンを生成するか、或いは、(3)形成画像の濃度値の変化と形成画像がプリントされる記録媒体の表面の状態とを考慮して複数の変形パターンを生成すると良い。
また、前記画像信号はカラー画像信号である。
さらに、前記装置には、電子写真方式に従ってカラー画像信号に基づいてカラー画像を形成する画像形成手段を備えることが望ましい。
またさらに、前記付加手段は、イエロ成分のカラー画像信号により形成される画像に複数の変形パターンを付加することが望ましい。
また他の発明によれば、画像信号を入力して画像処理を行う画像処理工程と、メモリに格納された、前記入力画像信号により形成される画像に付加する付加情報を表す基本パターンに基づいて複数の変形パターンを生成するパターン生成工程と、前記パターン生成工程において生成された複数の変形パターンを切り替えながら順番に前記画像処理工程において処理され形成される画像に付加する付加工程とを有することを特徴とする画像処理方法を備える。
従って本発明によれば、付加情報を表す基本パターンから生成された複数の変形パターンを常に切り替えながら順番に付加するので、特別なセンサなどを用いる必要はなく、装置コストの低減を図ることができるという効果がある。
さらに、様々なサイズや方向のパターンを付加することで、さらに、そのパターンをイエロ成分の画像に付加することで、解読が容易で、人間の目には目立ちにくいドットパターンを付加することができる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
ここで、以下いくつかの実施例において共通に用いるカラー画像処理装置の構成について説明する。
図1は本発明の代表的な実施例である電子写真方式に従ってカラー画像の形成を行うカラー画像処理装置の構成を示す側断面図である。
図1に示すカラー画像処理装置200はカラー画像データを生成するホスト201と接続する構成となっており、ホスト201からカラー画像データを受信して記録媒体上にカラー画像を形成する。また、カラー画像処理装置200はホスト201からカラー画像データを受信し、画像処理を行うコントローラ202とコントローラ202からの出力信号に基づいて画像形成を行うエンジン203とから構成される。
まず、エンジンが実行する画像形成過程について簡単に説明する。
帯電器101によって感光体ドラム100が所定極性に均一に帯電され、レーザ駆動部209によって駆動された半導体レーザ(不図示)からのレーザビーム光Lによる露光によって感光体ドラム100上に、例えば、マゼンタ潜像(第1潜像)が形成される。次に、この場合にはマゼンタの現像器Dmにのみ所要の現像バイアス電圧が印加されてマゼンタ潜像が現像され、感光体ドラム100上にマゼンタの第1のトナー像が形成される。
一方、所定のタイミングで転写紙Pが給紙され、その先端が転写開始位置に達する直前に、トナーと反対極性(例えば、プラス極性)の転写バイアス電圧(+1.8KV)が転写ドラム102に印加され、感光体ドラム100上の第1のトナー像が転写紙Pに転写されると共に、転写紙Pが転写ドラム102の表面に静電吸着される。その後感光体ドラム100はクリーナ103によって残留するマゼンタトナーが除去され、次の色の潜像形成および現像工程に備える。
次に、感光体ドラム100上にレーザビーム光Lによりシアン潜像(第2潜像)が形成され、ついで、シアンの現像器Dcにより感光体ドラム100上の第2潜像が現像されてシアンの第2のトナー像が形成される。そして、このシアンの第2のトナー像は、先に転写紙Pに転写されたマゼンタの第1のトナー像の位置に合わせられて転写紙Pに転写される。この2色目のトナー像の転写においては、転写紙が転写部に達する直前に転写ドラム102に+2.1KVのバイアス電圧が印加される。
同様にして、イエロ、ブラックの第3、第4潜像が感光体ドラム100上に順次形成され、それぞれが現像器Dy、Dbによって順次現像され、転写紙Pに先に転写トナー像と位置合わせされてイエロ、ブラックの第3、第4の各トナー像が順次転写される。
以上のようにして、転写紙P上に4色のトナー像が重なった状態で形成されることになる。
なお、この実施例では外部のホスト201等から入力される画像信号は輝度信号であり、その濃度信号がR(赤)成分、G(緑)成分、B(青)成分成分で面順次で送られてくるものとし、各色の画像信号の輝度レベルは1画素8ビットで表現される。また、これら画像信号に付加される認識信号をアドオンドットと呼ぶ。この実施例では、これら輝度信号がコントローラ202において各色成分1画素8ビットで表現される濃度信号に変換される。そして、得られたM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロ)、K(ブラック)成分の画像信号の内、Y(イエロ)成分の画像信号に対してのみ認識信号を付加することとする。これは濃度信号各色成分の内、イエロ成分の画像が人間の目に一番識別しにくいことという理由に基づいたものである。これにより認識信号が付加してプリント出力されたとしても実質的に元の画像から画質を劣化させないで済む。
図2は図1に示すカラー画像処理装置における信号処理の流れを示す図である。
図2において、ホスト201、コントローラ202、エンジン203には夫々、自分のユニット内の各ブロックを制御する為の独立した主制御部(CPU)を備えている。即ち、ホスト201にはCPU2010、コントローラ202にはCPU2020、エンジン202にはCPU2030が存在し、各CPUが各ユニット内の動作のタイミング、及び各構成要素間の通信をバス(不図示)を介して制御している。
この実施例で用いるようなレーザ光を用いた電子写真方式のカラー画像処理装置は、一般にコントローラ部とエンジン部が別体で構成されることが多い。そのため通常、各部が個別に制御される様に各部で閉じた構成になっている。
ホスト201からはRGB画像信号がパラレルに送出され、コントローラ202へ入力される。また、ホスト201からは数種類の中間調処理が選択指示することが可能であり、ユーザがホスト201の所定の操作部からプリント時にいずれかを選択し、選択された中間調処理の中間調指示信号(HTI)としてコントローラ202へ送出される。
また、この実施例では、RGB画像信号の送信用専用線とは別系統の制御信号専用の信号線を介してコントローラ202へ中間調指示信号(HTI)が入力される。これにより画像信号の送受とは独立して信号をやり取りすることができ、信号の送受タイミングの自由度が高くなる。
なお、本発明はこれに限らず画像信号と同じデータ線を介してパラレルコマンドとして中間調指示信号を入力しても良いことは言うまでもない。
さて、コントローラ202内には、CPU2020、色変換処理部204、γ補正部205、中間調処理部206が設けられている。入力RGB画像信号には色変換処理部204でマスキング、UCRの処理が施され、色補正、下色除去が行われ、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(BK)成分からなる濃度画像信号へと変換される。
この実施例のカラー画像処理装置は上述したようにY、M、C、K各色1画面ずつ(面順次に)画像形成するため、色変換処理部204からは面順次、即ち、1画面分のM成分データ、1画面分のC成分データ、1画面分のY成分データ、1画面分のK成分データの順に濃度画像信号が出力される。
次に、γ補正部205によって出力濃度曲線が線形となるように補正をかけられ、中間調処理部206へ入力される。
一方、これと並行して中間調指示信号(HTI)が中間調処理部206へ入力される。中間調処理部206では中間調指示信号(HTI)に従って入力される濃度画像データに画像処理を行う。
コントローラ202で以上の処理が行われた後、M、C、Y、K成分の濃度画像信号はエンジン203へ入力される。
エンジン203は、CPU2030、ドットパターン付加処理部207、PWM処理部208、レーザ駆動部209、そして、その他の画像形成機構(図1を参照)によって構成されている。入力される濃度画像信号はそれがY(イエロ)成分の場合にのみ、ドットパターン付加処理部207においてドットパターンが付加される。その後、PWM処理部208でパルス幅変調(PWM)をかけられる。
なお、上述した中間調指示信号(HTI)は中間調処理部206に入力されるのと同時にシリアルコマンド等によってエンジン203にも入力され、PWM処理部208へと入力される。PWM処理部208では入力された中間調指示信号(HTI)に従ってPWM処理を行い、変調されたPWM信号はレーザ駆動部209へと入力され、上述のようなレーザビーム光が生成されて画像形成が実行される。
次に、ドットパターン付加処理部207の動作について説明する。
図3はドットパターン付加処理部207の内部構成を示すブロック図である。
CPU2030はEEPROM401に格納されるエンジンID等の付加情報を読み出して暗号化回路405へ出力する。暗号化回路405は、この付加情報を暗号化する。次に暗号化された付加情報はパリティチェック回路406でパリティがチェックされ、ここでエラーが検出された場合は画像形成動作は停止する。
主走査カウンタ407は、画像信号の主走査方向(レーザビーム光が感光体ドラム100で走査される方向)のクロック信号(PCLK)に従ってカウント動作を行い、パリティチェック406よりロードされるコードに従ってドットパターンを付加すべき位置でON信号を送出する。一方、副走査カウンタ408は、副走査方向(主走査方向とは垂直方向で感光体ドラム100が回転する方向)のクロック信号(BD)に従ってカウント動作を行い、ドットパターンを付加するライン(アドオンライン)でON信号を送出する。
ドットパターン生成回路409はCPU2030内のROM403に格納されるドットパターン形状パラメータを受け取り、Y(イエロ)成分の濃度画像信号を処理する時にのみONとなるアドオン許可信号(AddOn許可)がONの時であって、かつ主走査カウンタ407、副走査カウンタ408の両方から出力信号がONの時のみ、ドットパターンを生成し、濃度が最大濃度となる領域(1画素8ビットで濃度画像信号が表現されるので濃度が“255”となる領域(以下、FF領域))ではBK信号を、濃度が最小濃度となる領域(1画素8ビットで濃度画像信号が表現されるので濃度が“0”となる領域(以下、00領域))ではWH信号をONにして送出する。
そして、ドットパターン付加回路404はコントローラ202から入力されるY(イエロ)成分の濃度画像信号に対してBK信号がONならば“FF(h)”に、WH信号がONならば“00(h)”に画像信号を変換してPWM処理部208に出力する。また、BK信号、WH信号ともOFFの場合には入力された濃度画像信号をそのままPWM処理部208に出力する。
以上のような構成において記録濃度が変化した場合に付加情報であるドットパターンの濃度が同じであると、ドットパターンを読み取るスキャナの精度上の問題からドットパターンの解読が難しくなったり、付加ドットのパターン目立ちやすさに大きく影響する。
以下、このような課題を解決するために、上記構成のカラー画像処理装置において実現される偽造防止のためのドットパターン付加方法についていくつかの実施例を説明する。
この実施例では、付加情報であるドットパターンを常に切り替えながら付加することによって記録濃度が変動した場合においてもドットパターンの解読を容易にし、人間の目には目立ちにくくしている。
図4は記録濃度が濃い場合に用いるのが最適なドットパターンの例を示す図である。
図5は記録濃度が薄い場合に用いるのが最適なドットパターンの例を示す図である。
図4〜図5では、8画素(主走査方向)×10画素(副走査方向)を単位(以下、パターン付加単位)としたドットパターンが示されている。
記録濃度が濃い場合、ドットパターンが目立ちやすくなる可能性がある。そこで、この実施例では図4に示すように出来るだけドットパターンを小さくする。これに対して、記録濃度が薄い場合、ドットパターンを検出するのが困難になる可能性がある。そこで、この実施例では図5に示すように人間の目には見えにくい範囲で出来るだけドットパターンを大きくする。
しかしながら、記録濃度が濃い場合には最適なドットパターン(図4)と記録濃度が薄い場合に最適なドットパターン(図5)との間を単に切り替えるだけの処理を実行するとドットパターンと記録画像が重なった場合、そのパターンの検出が困難になる。
そこで、この実施例では、図4に示すドットパターンと図5に示すドットパターン夫々の大きさ及び向きを少しずつ変えながら順番に切り替えながら、ドットパターンを付加するように制御している。
図6はこの実施例に従うドットパターンの切り替え方法及び付加方法の概念を示す図である。
図6には、画像形成過程においてパターン付加単位が主走査方向に進んでいくにつれて図4〜図5に示した2つのドットパターンを変形して生成した6つのパターン(6−1〜6−6)が付加される様子が示されている。
即ち、最初はドットパターン6−1として、図4に示すパターンのサイズを小さくしたドットパターンを付加し、次のパターン付加単位ではドットパターン6−2として図5に示すパターンのサイズをやや大きくしたドットパターンを付加し、さらに次のパターン付加単位ではドットパターン6−3として図4に示すパターンを時計回りに90度回転しさらにそのパターンを副走査方向に延長し、その先端部にはさらに主走査方向に1ドットを加えたようなパターンを付加している。
さらに次のパターン付加単位ではドットパターン6−4として図5に示すパターンを反時計回りに90度回転しそのサイズをやや小さくしたようなドットパターンを付加し、またさらに次のパターン付加単位ではドットパターン6−5としてドットパターン6−4のサイズを副走査方向に縮小しその先端部にはさらに主走査方向に1ドットを加えたようなドットパターンを付加し、またさらに次のパターン付加単位ではドットパターン6−6として図5に示すパターンより少し小さなサイズのドットパターンを図5とは異なる位置に付加している。
従って以上説明した実施例に従えば、2つの基本パターンを変形して生成した複数のドットパターンを切り替えながら付加することによって、記録画像との重なり合い及び記録濃度の変化があった場合においても、濃度センサを用いることなく解読が容易で、人間の目には目立ちにくいドットパターンを形成することができる。
この実施例では、付加情報であるドットパターンを常に切り替えながら付加することによって記録に用いる記録媒体(例えば、プリント用紙)の種類に関係なくドットパターンの解読を容易にし、人間の目には目立ちにくくする例について説明する。
図7は表面の滑らかなプリント用紙を用いる場合に最適なドットパターンの例を示す図である。また、図8は表面の粗いプリント用紙を用いる場合に最適なドットパターンの例を示す図である。
表面の滑らかなプリント用紙の場合、ドットパターンが形成しやすいためドットパターンが目立ちやすくなる可能性がある。そこで図7に示すように出来るだけドットパターンを小さく、かつ、各ドットを離散的にする必要がある。なお、図7に示すパターンはドットが離散的であるが、点線で囲まれた領域を1つのドットパターンと考える。これに対して、表面の粗いプリント用紙の場合、ドットパターンがうまく形成出来ない可能性がある。そこで図8に示すように人間の目には目立ちにくい範囲で複数のドットを集合させ、できるだけドットパターンを大きくする必要がある。
しかしながら、表面の滑らかなプリント用紙に最適なドットパターン(図7)と表面の粗いプリント用紙に最適なドットパターン(図8)との間を単に切り替えるだけの処理を実行すると、そのドットパターンと記録画像が重なった場合、そのパターンの検出が困難になる。
そこで、この実施例では図7に示すドットパターンと図8に示すドットパターン夫々の大きさ及び向きを少しずつ変えながら順番に切り替えながら、ドットパターンを付加するように制御している。
図9はこの実施例に従うドットパターンの切り替え方法及び付加方法の概念を示す図である。
図9には、画像形成過程においてパターン付加単位が主走査方向に進んでいくにつれて図7〜図8に示した2つのドットパターンを変形して生成した6つのパターン(9−1〜9−6)が付加される様子が示されている。
即ち、最初はドットパターン9−1として、図7に示すパターンのサイズを小さくしたドットパターンを付加し、次のパターン付加単位ではドットパターン9−2として図8に示すパターンのサイズをやや小さくしたドットパターンを付加し、さらに次のパターン付加単位ではドットパターン9−3として図7に示すパターンを時計回りに90度回転しさらに、その先端部にはさらに主走査方向に1ドットを加えたようなパターンを付加している。
さらに次のパターン付加単位ではドットパターン9−4として図8に示すパターンを反時計回りに90度回転しその先端部を切り取り、さらに突起部の位置を反対側としたようなドットパターンを付加し、またさらに次のパターン付加単位ではドットパターン9−5として図7に示すパターンを時計回りに90度回転したドットパターンを付加し、またさらに次のパターン付加単位ではドットパターン9−6として図8に示すパターンを反時計回りに90度回転し先端部の突起したドットの方向を反対側とし、途中の突起部を取り去ったドットパターンを付加している。
従って以上説明した実施例に従えば、2つの基本パターンを変形して生成した複数のドットパターンを切り替えながら付加することによって、記録画像との重なり合い及びプリント用紙の種類による影響があった場合においても、プリント用紙の判別センサなどを用いることなく解読が容易で、人間の目には目立ちにくいドットパターンを形成することができる。
この実施例では、付加情報であるドットパターンを常に切り替えながら付加することによって、記録に用いる記録媒体(例えば、プリント用紙)の種類及び記録濃度の影響に関係なくドットパターンの解読を容易にし、人間の目には目立ちにくくする例について説明する。
図10は記録濃度が薄くなおかつ表面が滑らかなプリント用紙を用いる場合に最適なドットパターンの例を示す図である。また、図11は記録濃度が濃くなおかつ表面が粗いプリント用紙を用いる場合に最適なドットパターンの例を示す図である。
記録濃度が薄い場合、ドットパターンのサイズは人間の目には見えにくい範囲でできるだけ大きくする必要があり、表面が滑らかなプリント用紙を用いる場合、ドットパターンのサイズはできるだけ小さくする必要がある。そこで、図10に示すように二つの状態を満足するように図5に示したドットパターンより小さく、かつ図7に示したドットパターンよりも人間の目には見えにくい範囲で大きいドットパターンにし、それをさらに最適化したものにしなくてはならない。
これに対して、記録濃度が濃い場合、ドットパターンのサイズは小さくする必要があり、表面が荒いプリント用紙を用いる場合、ドットパターンのサイズは人間の目には見えにくい範囲で大きくする必要がある。そこで、図11に示すように二つの状態を満足するように図4に示したドットパターンより人間の目には見えにくい範囲で大きく、かつ図8に示したドットパターンよりも小さいドットパターンにし、それをさらに最適化したものにしなくてはならない。
しかしながら、記録濃度が薄く表面が滑らかなプリント用紙を用いる場合に最適なドットパターン(図10)と濃度が濃く表面が粗いプリント用紙を用いる場合に最適なドットパターン(図11)とを単に切り替えるのみの処理を実行すると、ドットパターンと記録画像が重なった場合、そのドットパターンの検出が困難になる。
そこで、この実施例では図10に示すドットパターンと図11に示すドットパターン夫々の大きさ及び向きを少しずつ変えながら、なおかつ実施例1と実施例2で示したドットパターンを含ませて順番に切り替えながら、ドットパターンを付加するように制御している。
図12はこの実施例に従うドットパターンの切り替え方法及び付加方法の概念を示す図である。
図12には、画像形成過程においてパターン付加単位が主走査方向に進んでいくにつれて8つのドットパターン(12−1〜12−8)を順に付加するようすが示されている。
即ち、ドットパターン12−1としては図10に示したパターンが、ドットパターン12−2としては図10に示したパターンを時計回りに90度回転し、その先端部だけがさらに90度曲がっているような変形パターンが、ドットパターン12−3としては図11に示したパターンを時計回りに90度回転させたパターンが、ドットパターン12−4としては実施例1の図4に示したパターンを主走査方向に延長させたパターンが図4に示すパターンとは異なる位置に付加される。
また、ドットパターン12−5としては実施例1の図4に示したパターンを主走査方向に縮小させたパターンが、ドットパターン12−6としては実施例1の図5に示したパターンを時計回りに90度回転させたパターンが、ドットパターン12−7としては図11に示したパターンを180度回転させて元のパターンと連結したようなパターンが、ドットパターン12−8としては実施例2の図7に示したパターンを時計回りに90度回転させたパターンが付加される。
従って以上説明した実施例に従えば、いくつかの基本パターンを回転或いは変形して生成したさらに多くのドットパターンを切り替えながら付加することによって、記録画像との重なり合い、記録媒体の種類による影響もしくは記録濃度の変化による影響があった場合においても、濃度センサや記録媒体判別センサを用いることなく解読が容易で、人間の目には目立ちにくいドットパターンを形成することができる。
なお、実施例1〜3では、記録濃度の変化と記録媒体の種類による影響に関してのみ説明したが、画像処理の内容に応じて最適なドット形状を決めるようにすることも可能である。
さらに加えて、本発明の画像処理装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力装置として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置、複写機能とファクシミリ機能とプリンタ機能とを組み込んだ複合機の形態を採るもの等であってもよい。
本発明の代表的な実施例である電子写真方式に従ってカラー画像を形成するカラー画像処理装置の概略構成を示す側断面図である。 図1に示すカラー画像処理装置における信号処理の流れを示す図である。 ドットパターン付加処理部207の内部構成を示すブロック図である。 記録濃度が濃い場合に最適なドットパターンの例を示す図である。 記録濃度が薄い場合に最適なドットパターンの例を示す図である。 本発明の実施例1に従うドットパターンの切り替え方法及び付加方法の概念を示す図である。 表面が滑らかなプリント用紙を用いる場合に最適なドットパターンの例を示す図である。 表面が荒い用紙にプリント用紙を用いる場合に最適なドットパターンの例を示す図である。 本発明の実施例2に従うドットパターン切り替え方法及び付加方法の概念を示す図である。 記録濃度が薄く表面が滑らかなプリント用紙を用いる場合に最適なドットパターンの例を示す図である。 記録濃度が濃く表面が粗いプリント用紙を用いる場合に最適なドットパターンの例を示す図である。 本発明の実施例3に従うドットパターン切り替え方法及び付加方法の概念を示す図である。 従来例で用いられるドットパターンの一例を示す図である。 従来例で用いられるドットパターンの別の例を示す図である。
符号の説明
200 カラー画像処理装置
201 ホスト
202 コントローラ
203 エンジン
401 EEPROM
403 ROM
404 ドットパターン付加回路
405 暗号化回路
406 パリティチェック回路
407 主走査カウンタ
408 副走査カウンタ
409 ドットパターン生成回路
2010、2020、2030 CPU

Claims (9)

  1. 画像信号を入力して画像処理を行う画像処理手段と、
    前記入力画像信号により形成される画像に付加する付加情報を格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納された付加情報を表す基本パターンに基づいて複数の変形パターンを生成するパターン生成手段と、
    前記パターン生成手段により生成された複数の変形パターンを切り替えながら順番に前記画像処理手段によって処理され形成される画像に付加する付加手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記パターン生成手段は、前記基本パターンのサイズと方向の少なくともいずれかを変化させながら複数の変形パターンを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記パターン生成手段は、前記形成される画像の濃度値の変化を考慮して前記複数の変形パターンを生成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記パターン生成手段は、前記形成される画像がプリントされる記録媒体の表面の状態を考慮して前記複数の変形パターンを生成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記パターン生成手段は、前記形成される画像の濃度値の変化と前記形成される画像がプリントされる記録媒体の表面の状態とを考慮して前記複数の変形パターンを生成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像信号はカラー画像信号であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 電子写真方式に従って前記カラー画像信号に基づいてカラー画像を形成する画像形成手段をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記付加手段は、イエロ成分のカラー画像信号により形成される画像に前記複数の変形パターンを付加することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  9. 画像信号を入力して画像処理を行う画像処理工程と、
    メモリに格納された、前記入力画像信号により形成される画像に付加する付加情報を表す基本パターンに基づいて複数の変形パターンを生成するパターン生成工程と、
    前記パターン生成工程において生成された複数の変形パターンを切り替えながら順番に前記画像処理工程において処理され形成される画像に付加する付加工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008199425A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Toyohashi Univ Of Technology パターン画像への情報埋め込み方法および情報読み込み方法ならびにパターン画像への情報埋め込み装置および情報読み込み装置
JP2008301486A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Xerox Corp 可変データギロシェパターンの符号化方法

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