JP2006156388A - 電界放出表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電界放出表示装置を提供する。
【解決手段】本発明に従う電界放出表示装置は、絶縁性基板上に設けられるカソード電極及びゲート電極と、カソード電極及びゲート電極を覆う絶縁層と、を含む。この絶縁層上にエミッターが設けられる。これにより、発光充実度が向上され、エミッターの寿命が延長される。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置に関するものであり、より詳しくは、電界放出表示装置及びその製造方法に関するものである。
従来の情報伝達媒体の重要部分である表示装置の代表的な活用分野としては、パーソナルコンピュータのモニタとテレビジョン受像機などを挙げることができる。こうした表示装置は、高速熱電子放出を用いる陰極線管(Cathode Ray Tube;CRT)と、最近、急速度で発展している液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)、プラズマ表示装置(Plasma Display Panel;PDP)及び電界放出表示装置(Field Emission Display;FED)などのような平板表示装置(Flat Panel Display)に広く分類できる。
この中で、電界放出表示装置は、他の平板表示装置の短所を克服できる次世代情報通信用平板表示装置で注目を浴びている。電界放出表示装置は、電極構造が簡単であり、CRTのような原理に高速動作が可能であり、消費電力、効率、輝度などの面で優れている。
こうした電界放出表示装置は、カソード電極上に一定間隔で配列されたエミッターに強い電界を印加することによってエミッターから電子を放出させ、この電子をアノード電極の表面に塗布された蛍光体に衝突させて発光されるようにする。すなわち、真空中のエミッターに強い電界が印加されるとき、電子がエミッターから真空外へ出る量子力学的トンネリング現象を用いている。この際、電界放出表示装置は、F−N(Fowler−Nordheim)法則によって電流−電圧特性を現す。
電界放出表示装置は、エミッターが配置されたカソード電極と蛍光体が配置されたアノード電極から構成される2電極構造とゲート電極とをさらに含む3電極構造がある。
2電極構造は、絶縁層やゲート電極のような3電極構造の積層が備えられる必要がないため低コストで製作されやすいこが、単純な2極構造としては電子放出を制御しにくくて均一な発光特性を得ることができず、電界放出表示装置の長所である高効率化を成すことができない。
従来の一般的な3電極構造は、基板上に抵抗層、絶縁層及びゲート電極が設けられ、絶縁層及びゲート電極を一部エッチングして形成されたホールにエミッターが設けられる。これについてアンダー(under)ゲート方式は、ゲート電極がカソード電極下に設けられ、グリッド(grid)型ゲート方式はカソード電極とアノード電極との間に穴が空いたゲート電極が配置される。こうした方式は、多数の工程を経なければならないので製造工程が複雑であり、コストが高い。
これに比べて、ラテラルゲート方式は、ゲート電極がカソード電極側面に設けられる方式で他の方式に比べて製造が容易であり、コストが低廉ななどの長所がある。
図1は、従来のラテラルゲート方式の電界放出表示装置を示した図面である。
図1を参照すれば、基板10上にカソード電極20cとゲート電極20gが設けられる。こうしたラテラルゲート方式は、カソード電極20cとゲート電極20gとを同時に形成できて製造が容易であるが、ゲート電極20gがカソード電極20cの側面に設けられるのでエミッター30の有効面積が狭くなって発光効率が落ちる。発光効率を向上させるためには、カソード電極20cとゲート電極20gの線幅及び二つの電極20c,20gの間の間隔を最大に縮めて微細パターンにライン数を最大にしなければならない。このように二つの電極20c,20gの間の間隔が短くなれば、カソード電極20cとゲート電極20gとの間に形成される電界(Electric Field;EF)が基板10に対して水平に形成されるので、エミッター30の縁部で主に電子放出が起こり、この際エミッター30の縁部に過度な電流が流れる。また、カソード電極20c及びゲート電極20gの素材として使用される金属は、その伝導性に優れて電子放出時電界(EF)がエミッター30の中で電子放出特性に優れた側に集中される。これにより、電子放出時発光充実度が不良になることができ、エミッター30の寿命が短縮できる。そして、微細パターン化された電極端でアーキングが発生できる。
本発明の技術的課題は、発光充実度が向上され、エミッターの寿命を延長させることができる電界放出表示装置及びその製造方法を提供するところにある。
前述した技術的課題を達成するための本発明の一側面による電界放出表示装置は、絶縁性基板上に設けられるカソード電極及びゲート電極と、カソード電極及びゲート電極を覆う絶縁層と、を含む。この絶縁層上にエミッターが設けられる。
エミッターは、炭素ナノチューブでありうる。
このエミッターは、カソード電極上に設けられるか、或いはカソード電極及びゲート電極上に設けられることができる。
この絶縁層の厚さは、0.01μm〜20μmでありうる。
この絶縁層は、低温ガラス粉(frit)と不活性無機粒子が混合されて成されることができ、この際不活性無機粒子は、アルミナ、シリカ、シリコン、二酸化チタン及びこれらの混合物から構成されるグループから選択されたいずれか一つでありうる。不活性無機粒子の平均直径は、0.01μm〜5μmでありうる。
カソード電極及びゲート電極は、互いに構造とサイズが同一であることができる。
カソード電極及びゲート電極は、ストライプ形でありうる。この際、カソード電極とゲート電極は、それぞれ一つずつ交代に配置されることができる。エミッターもストライプ形であることができ、この際エミッターの幅がカソード電極及びゲート電極の幅より狭いことができる。
カソード電極及びゲート電極は、Ag,Cr,Al,Ni,Co,Pt,Au,Ti,W,Zn,ITO及びこれらの合金から構成されるグループから選択されたいずれか一つより成ることができる。
前述した技術的課題を達成するための本発明の他の側面による電界放出表示装置の製造方法は、絶縁性基板上にカソード電極及びゲート電極を形成し、カソード電極及びゲート電極を覆う絶縁層を形成し、この絶縁層上にエミッターを形成することを含む。
カソード電極及びゲート電極は、同じサイズのストライプ形で形成されることができる。この際、カソード電極及びゲート電極は、それぞれ一つずつ交代になるように形成できる。エミッターもストライプ形で形成されることができ、エミッターの幅がカソード電極及びゲート電極の幅より狭く形成できる。
この絶縁層は、0.01μm〜20μmの厚さに形成できる。
このエミッターは、カソード電極上に形成されるか、或いはカソード電極及びゲート電極上に形成できる。
エミッターは、炭素ナノチューブで形成できる。
本発明によれば、発光効率が向上され、エミッターの寿命が延長される。
前述した本発明によれば、絶縁層によってカソード電極とゲート電極との間の電界曲線がアノード電極側に形成されるので、エミッターの縁部に電界が過度に集中されることを防止できる。また、絶縁層は適切な抵抗体役割を果たして電子放出時電界がエミッターの中で電子放出特性に優れた側に集中されることを防止する。従って、エミッターの寿命が延長され、発光充実度が向上される。
絶縁層がカソード電極及びゲート電極を覆っているので、微細パターン化されている電極端から発生するアーキングを防止できる。また、蛍光体から発生するガスから電極を保護できる。
エミッターをカソード電極だけではなく、ゲート電極上にも形成する場合、有効発光面積が広まれ、エミッターの寿命が延長される。
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述している実施形態を参照すれば明確になる。しかしながら、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、相異なる多様な形態で具現されるものであり、本実施形態は、本発明の開示が完全となり、当業者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて決められなければならない。
図面において、層(膜)又は領域の厚さなどは明確性を期するために誇張されるように表現できる。また、層(膜)が他の層(膜)又は基板上にあると言及される場合にそれは、他の層(膜)又は基板上に直接形成できるか、又はそれらの間に第3の層(膜)が介在されることもできる。
なお、明細書全体にかけて同一参照符号は同一構成要素を示すものとする。
以下、添付した図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
図2は、本発明に従うラテラルゲート方式の電界放出表示装置の断面図である。
図2を参照すれば、絶縁性基板110上にカソード電極120cとゲート電極120gが設けられる。絶縁性基板110は、ガラス、アルミナ、石英、シリコンなどが使用できるが、電界放出表示装置の工程及び大面積化を考慮すれば、ガラス基板を使用することが好ましい。
カソード電極120c及びゲート電極120gは、Ag,Cr,Al,Ni,Co,Pt,Au,Ti,W,Zn,ITO及びこれらの合金から構成されるグループから選択されたいずれか一つより成ることができる。カソード電極120cとゲート電極120gは、互いにサイズと構造が同一なストライプ(stripe)形であり、カソード電極120cとゲート電極120gはそれぞれ一つずつ交代に配置される。
絶縁層125がカソード電極120cとゲート電極120gとを覆う。絶縁層125の厚さは0.01μm〜20μmである。絶縁層125の厚さが0.01μm以下では十分な絶縁特性を発揮できず、20μm以上では電極120c,120gとエミッター130との間の電気的短絡に電界放出が極めて不良になる。絶縁層125は、低温ガラス粉と不活性無機粒子が混合されて成されるが、この際不活性無機粒子は、アルミナ、シリカ、シリコン、二酸化チタン及びこれらの混合物から構成されるグループから選択されたいずれか一つでありうる。不活性無機粒子の平均直径は0.01μm〜5μmである。
こうした絶縁層125は、カソード電極120cとゲート電極120gとの間の電界(EF)曲線がアノード電極150側に形成されるようにエミッター130の縁部に電界(EF)が集中されることを防止できる。また、絶縁層125は適切な抵抗体役割を果たして電子放出時電界(EF)がエミッター130の中で電子放出特性に優れた側に集中されることを防止できる。従って、エミッター130の寿命が延長され、発光充実度が向上される。また、絶縁層125がカソード電極120c及びゲート電極120gを覆っているので、微細パターン化されている電極の端から発生するアーキングを防止できる。また、蛍光体140から発生するガスから電極を保護できる。特に、蛍光体140が硫化物系である場合に硫ガスを発生させるが、絶縁層125がこうした硫ガスから電極を保護する。
カソード電極120c及びゲート電極120g上にエミッター130が設けられる。エミッター130は、ストライプ形であり、エミッター130の幅がカソード電極120c及びゲート電極120gの幅より狭い。エミッター130は、炭素ナノチューブでありうる。エミッター130が二つの電極120c,120g上に設けられるので有効発光面積が広まれる。勿論エミッター130は、カソード電極120c上にのみ配置できる。エミッター130がカソード電極120c及びゲート電極120g上に全て設けられる電界放出表示装置を駆動するためにカソード電極120cを接地として0ボルトの電圧になるようにし、ゲート電極120gには、(+),(−)の両方向(bipolar)パルス型電圧を印加できる。(+)電圧が印加されたときには、カソード電極120c上のエミッター130からゲート電極120g上のエミッターへ電子が放出され、(−)電圧が印加されたときには、ゲート電極120g上のエミッター130からカソード電極120c上のエミッターへ電子が放出される。このように、電子が両側で交代に放出される間アノード電極に高電圧が印加されれば、放出された電子が加速され、加速された電子がアノード電極150上に塗布された蛍光体140と衝突して発光するようになる。
図3A〜図3Cは、本発明に従うラテラルゲート方式の電界放出表示装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
図3Aを参照すれば、絶縁性基板110上にカソード電極120c及びゲート電極120gが形成される。ラテラルゲート方式の電界放出表示装置では、カソード電極120c及びゲート電極120gが一回の写真及びエッチング工程によって同時に形成される。カソード電極120c及びゲート電極120gは同じサイズのストライプ形で、それぞれ一つずつ交互になるように形成される。
図3Bを参照すれば、カソード電極120c及びゲート電極120gを覆う絶縁層125が形成される。絶縁層125は、0.01μm〜20μmの厚さに形成できる。絶縁層125は、低温ガラス粉と不活性無機粒子が混合物で形成できる。
図3Cを参照すれば、カソード電極120c及びゲート電極120g上にエミッター130が形成される。勿論エミッター130は、カソード電極120c上にのみ形成できる。エミッター130は、カソード電極120c及びゲート電極120gのようにストライプ形で形成されることができ、この際、エミッター130の幅がカソード電極120c及びゲート電極120gの幅より狭く形成できる。エミッター130は、炭素ナノチューブで形成されることができる。
一方、本発明の詳細な説明では、具体的な実施形態について説明したが、本発明の範囲から外れない限度内で色々の変形が可能なことは勿論である。
従って、本発明の範囲は前述した実施形態に局限されて決められてはいけなく、前述した特許請求の範囲だけではなく、この発明の特許請求の範囲と均等なことによって決められるべきである。
以上、添付した図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更せずに他の具体的な形態で実施されうることを理解することができる。したがって、上述した好適な実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではないと理解されるべきである。
従来のラテラルゲート方式の電界放出表示装置の断面図である。 本発明に従うラテラルゲート方式の電界放出表示装置の断面図である。 本発明に従うラテラルゲート方式の電界放出表示装置の製造方法を説明するための工程断面図である。 本発明に従うラテラルゲート方式の電界放出表示装置の製造方法を説明するための工程断面図である。 本発明に従うラテラルゲート方式の電界放出表示装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
符号の説明
110 絶縁性基板
120c カソード電極
120g ゲート電極
125 絶縁層
130 エミッター
EF 電界

Claims (13)

  1. 絶縁性基板上に設けられるカソード電極及びゲート電極;
    前記カソード電極及びゲート電極を覆う絶縁層;および
    前記絶縁層上に設けられるエミッター;
    を含むこと特徴とする電界放出表示装置。
  2. 前記エミッターは、炭素ナノチューブであることを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。
  3. 前記エミッターは、前記カソード電極上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。
  4. 前記エミッターは、前記カソード電極及びゲート電極上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。
  5. 前記絶縁層の厚さは、0.01μm〜20μmであることを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。
  6. 前記絶縁層は、低温ガラス粉と不活性無機粒子が混合されて成されることを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。
  7. 前記不活性無機粒子は、アルミナ、シリカ、シリコン、二酸化チタン及びこれらの混合物から構成されるグループから選択されたいずれか一つであることを特徴とする請求項6に記載の電界放出表示装置。
  8. 前記不活性無機粒子の平均直径は、0.01μm〜5μmであることを特徴とする請求項6に記載の電界放出表示装置。
  9. 前記カソード電極及びゲート電極は、互いに構造とサイズが同一なことを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。
  10. 前記カソード電極及びゲート電極は、ストライプ形であることを特徴とする請求項9に記載の電界放出表示装置。
  11. 前記カソード電極と前記ゲート電極は、それぞれ一つずつ交代に配置されることを特徴とする請求項10に記載の電界放出表示装置。
  12. 前記エミッターは、ストライプ形であり、前記エミッターの幅が前記カソード電極及びゲート電極の幅より狭いことを特徴とする請求項10に記載の電界放出表示装置。
  13. 前記カソード電極及びゲート電極は、Ag,Cr,Al,Ni,Co,Pt,Au,Ti,W,Zn,ITO及びこれらの合金から構成されるグループから選択されたいずれか一つより成ることを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示装置。
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