JP2006154460A - 冷却装置および投射型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動信号D205〜D208に応じた回転数をもって冷却する冷却ファン201〜204と、コントロール電圧VC1〜VC4を所定の利得をもって増幅し駆動信号D205〜D208として出力する駆動回路205〜208と、温度検出センサ209〜211と、各駆動回路205〜208の回路誤差を補正するための誤差データを記憶するメモリ212と、温度検出センサ209〜211の検出信号D1〜D3に基づいて、現在に必要な冷却量を算出し、冷却ファンの回転数の制御に必要な電圧VCとなるような駆動信号を生成し、回路誤差の補正データに基づいて駆動回路205〜208の出力信号D205〜D208の回路誤差をあらかじめ補正して出力する制御部213とを有する。
【選択図】 図3
Description
液晶プロジェクタにおいては、液晶パネル自体は発光しない。そこで、液晶プロジェクタにおいては、液晶パネルと光源とを組み合わせ、液晶パネルに光を照射して照明する。
そして、液晶パネルに映像信号を印加し、液晶パネルにより形成された像を、投射レンズによりスクリーンに投射する。
このような構成を有する液晶プロジェクタにより、小型で効率の良いプロジェクタ装置を実現できる。
このため、液晶プロジェクタ等の表示装置においては、装置内の高温となる液晶パネルや回路、光源ランプ、電源などの各箇所を冷却するための冷却装置が設けられる。
そのため、従来の冷却装置は、無駄な電力消費が多く、また、騒音が発生し易いといった欠点がある。
この誤差を取るため、従来技術ではファン回転数をセンシングし、所望の回転数となるようフィードバックするなどの処理を行っていたが、そのシステムが比較的大きくなってしまう欠点があった。
上記光変調手段、照明光学装置、投射光学系のうちの少なくとも一つを冷却する冷却装置と、を有し、上記冷却装置は、供給される駆動信号のレベルに応じた冷却量をもって対応する被冷却対象をそれぞれ冷却する複数の冷却部と、上記各被冷却対象の温度を検出する温度検出部と、上記駆動信号を増幅して対応する上記冷却部に供給する複数の駆動回路と、上記複数の駆動回路の回路誤差を補正するためのデータをそれぞれ記憶する複数のメモリと、上記温度検出部の検出結果に基づいて上記駆動信号を生成し、当該生成した駆動信号を上記メモリに記憶された回路誤差の補正データに基づいて上記駆動回路の出力信号の誤差をあらかじめ補正して上記駆動回路に出力する制御部と、を含み上記複数の駆動回路とメモリは、それぞれ組みとして異なる基板に搭載され、上記制御部は、各基板のメモリをアクセスして補正出力を得る。
制御部においては、たとえば冷却ファンの回転数の制御に必要な電圧となるような駆動信号が生成される。
そして、制御部では、生成した駆動信号をメモリに記憶された回路誤差の補正データに基づいて駆動回路の出力信号の回路誤差があらかじめ補正され、駆動回路に出力される。
駆動回路においては、制御部によるコントロール電圧が所定の利得をもって増幅され、駆動信号として対応する冷却ファンに印加される。
その結果、冷却ファンは、駆動信号のレベルに応じた回転数をもって回転し、被冷却対象が要に応じた適切な冷却量(風量)をもって冷却される。
図2は、本発明に係る液晶プロジェクタ(投射型表示装置)の実装形態を示す図である。
図3は、図1および図2の液晶プロジェクタに適用される本発明に係る冷却装置の制御系のシステムブロック図である。
そして、光源部101、コリメータレンズ102、光学フィルタ103、第1MLA104、絞り装置105、第2MLA106、偏光変換素子107、および集光レンズ108により照明光学装置109が構成される。
冷却装置200は、冷却ファンを駆動する駆動回路には回路誤差を含むことから、あらかじめメモリにこれらの回路誤差に関するデータを記憶しておき、温度検出センサの検出温度に応じた冷却量を算出し、さらにメモリの誤差データにより駆動回路の誤差分をあらかじめ補正して駆動回路に与える。
すなわち、冷却装置200は、冷却ファンの印加電圧を補正して、必要とされる最低限の回転を行うことにより、消費電力と発生する騒音を抑えるように構成されている。
本実施形態の冷却装置200が冷却ファンのコントロール電圧を補正するのは、以下の理由による。
しかし、実際はこの増幅の際にαが回路による誤差をもち、増幅誤差としてα±αeの範囲を持ってしまう。結果として出力される電圧は(α±αe)Vc となってしまうため、必要な回転数を得るためのVc'は、
Vt < (α±αe)Vc'
の関係となるようにしなければならないため、
αVc < (α±αe)Vc'
α/(α±αe)・Vc<Vcc'
となって、誤差αeが大きくなるに従い、制御部はより大きい値を出力する必要がある。
このとき、回路から出力される電圧Vt'は(α-αe)Vc'から(α+αe)Vc'までのばらつきを持つことになるため、回路の個体差により、冷却ファンの回転数がばらつき、消費電力、騒音などの面で不利である。
そこで、本実施形態の冷却装置200は、この誤差に関する情報をメモリに記憶することで出力されるVt'のばらつきを抑え、低消費電力、静音性に貢献するものである。
より具体的には、第1のMLA104は、複数のレンズがアレイ状に配置され、照明光Lを複数の像に分割し、分割像を集光して、各分割像の光スポットを所定の位置(第2のMLA106の光入射面近傍)にレイアウトさせる。
絞り装置105は、映像信号の平均輝度レベルに応じてレベルが高いときは絞り開口率を大きく低いときは小さく、常に最適な絞り口径となるよう連続可変動作させる。
絞り装置105は、黒側で照明Fナンバが最大となるように制御される。
また、絞り装置105は、白側で照明Fナンバが最小かつ絞り開口率100%となるように制御される。
そして、絞り装置105は、開口率0%とならないような構造を有する。
絞り装置105は、同一形状を持つ絞り羽根の枚数が6枚以上であり、これらの絞り羽は同期的に開閉される。絞り羽根の表面を光沢めっき仕上げとし、羽根表面に羽根同士が重なる領域において、点接触可能なように突起を設けてある。
また、絞り装置105は、駆動用アクチュエータおよび羽根の開口位置検出用センサを断熱マウントする構造を有し、駆動用アクチュエータが光源部101に対して出射面側に配置されている。
さらに、絞り装置105は、駆動用アクチュエータを強制冷却する構造を有し、照明絞り装置の羽根およびその周辺部を強制冷却する構造を有する。
また、絞り装置105は、アクチュエータ作動ストローク限界(メカ終端位置)を使用しないように構成される。
また、絞り装置105の駆動源として、ガルバノメータ105a(図2)を採用している。
第2のMLA106は、第1のMLA104により集光される複数の光スポットに対応する複数のレベルが配置され、各レンズにより第1のMLA104により分割像を重畳結合して出射する。
のみ反射ミラー111に向けて反射し、その他の波長域の光LGBを透過する。
ダイクロイックミラー110Gを通過した青色光LB は、リレーレンズ130および131を通過し、反射ミラー113によって集光レンズ120Gに向けて反射される。
また、液晶パネル122R,122G,122Bの入射側と出射側には、偏光子としての偏光板121R,121G,121Bと、検光子としての偏光板123R,123G,123Bがそれぞれ平行に配置されている。
偏光板121R,121G,121Bは、集光レンズ120R,120G,120Bの出射側にそれぞれ固定されており、偏光板123R,123G,123Bはダイクロイックプリズム124の入射側の3面にそれぞれ固定されている。
すなわち、偏光板121R,121G,121Bを透過した所定の偏光方向の色光LR,LG ,LB は、液晶パネル122R,122G,122Bに印加された映像信号に基づき、偏光面が回転する。
偏光面の回転を受けた光の所定の偏光成分が、偏光板123R,123G,123Bを透過し、ダイクロイックプリズム124に入射される。
干渉フィルタ124aは、青色光LB を反射し、赤色光LR および緑色光LG ,を透過する。干渉フィルタ124bは、赤色光LR を反射し、緑色光LG および青色光LB を透過する。
したがって、液晶パネル122R,122G,122Bによって変調された各色光LR,LG ,LB は、合成されて投射光学系125に入射する。
温度検出センサ210は、光源ランプ近傍の温度を検出し、検出信号D2を制御部213に出力する。
温度検出センサ211は、液晶パネル部近傍の温度を検出し、検出信号D3を制御部213に出力する。
この誤差データについては、後で詳述する。
図4において、横軸が温度を、縦軸がファンの回転数に対応したコントロール電圧VCをそれぞれ示している。
すなわち、
(1)FAN Cont Max :FAN 制御温度最大値、
(2)FAN Cont Min :FAN 制御温度最小値、
(3)FAN Speed Max :FAN 回転数最大値、
(4)FAN Speed Min :FAN 回転数最小値、
の4つのパラメータである。
そして、この4つのパラメータに基づいてコントロール電圧VCを調整する。
FAN 回転数最大値FAN Speed Maxは、コントロール電圧VCとして、たとえば210/255の電圧として制御部213が出力する。
FAN 回転数最小値FAN Speed Minは、コントロール電圧VCとして、たとえば40/255の電圧として制御部213が出力する。
図5において、横軸が制御部213のDAC213aの出力値を、縦軸はファン回転数の相対値をそれぞれ示している。
そして、図5中、Aで示す直線がばらつきを含んだ電圧特性を、Bで示す直線が理想電圧特性を、Cで示す直線が補正電圧特性をそれぞれ示している。
補正回転最大値Correct FAN Speed Max とファン回転最小値Correct FAN Speed Min の算出方法は下記に示す。
その関係式は、
CFS :Correct FAN Speed(電圧バラツキ補正値)、
X1 :FAN Reg Min、
X2 :FAN Reg Max、
Y1 :FAN Ideal Min、
Y2 :FAN Ideal Max、
とした場合、求めるD/A 出力値:Correct FAN Speed を、次式により求めることがでる。
CFS =(X2-X1)/(Y2-Y1) * FS - Y1 + (Y2-Y1)/(X2-X1) * X1
図6は、冷却装置における理想的な回路出力と実際の回路出力との関係を示す図である。
図6において、横軸が制御部213のDAC213aの出力を示し、縦軸が駆動回路の出力電圧を示している。
そして、図6中のVmaxが理想的な回転最大値のときに出力すべき電圧を、Vminが理想的な回転最小値のときに出力すべきで電圧を示している。
また、図6中、Aで示す直線線が理想的な回路出力特性を、Bで示す直線が実際の回路出力特性を示している。
y=x*(y1-y2)/(x1-x2)+y1-x1*(y1-y2)/(x1-x2)
理想的な回路出力:
Ya=DAC Out x (Vmax-Vmin)/(IdealMax-IdealMin)+Vmax-IdealMin
x (Vmax-Vmin)/(IdealMax-IdealMin)
実際の回路出力:
Yb=AC Out x (Vmax-Vmin)/(RegMax-RegMin)+Vmax-RegMin
x (Vmax-Vmin)/(RegMax-RegMin)
Vout=DAC Out設定値 x (Vmax-Vmin)/(IdealMax-IdealMin)
+Vmax-IdealMin x (Vmax-Vmin)/(IdealMax-IdealMin)
=補正後DAC Out x (Vmax-Vmin)/(RegMax-RegMin)
+Vmax-RegMin x (Vmax-Vmin)/(RegMax-RegMin)
DAC Out設定値 x (RegMax-RegMin)/(IdealMax-IdealMin)
+ Vmax/(RegMax-RegMin)- IdealMin x (RegMax-RegMin)/(IdealMax-IdealMin)
=補正後DAC Out + Vmax/(RegMax-RegMin)-RegMin
Correct DAC Out =
DAC Out設定値 x (RegMax-RegMin)/(IdealMax-IdealMin)
- IdealMin x (RegMax-RegMin)/(IdealMax-IdealMin)
+ RegMin
制御部213においては、検出信号D1〜D3に基づいて、現在に必要な冷却量が算出される。
制御部213においては、冷却ファン201〜204の回転数の制御に必要な電圧VCとなるような駆動信号が生成される。
そして、制御部213では、生成した駆動信号をメモリ212に記憶された回路誤差の補正データに基づいて駆動回路205〜208の出力信号D205〜D208の回路誤差があらかじめ補正されデジタルアナログコンバータ(DAC)213aを通してコントロール電圧VC1、VC2,VC3,VC4が対応する冷却ファン201,202,203,204を駆動する駆動回路205,206,207,208に出力される。
駆動回路205〜208においては、制御部213によるコントロール電圧VC1〜VC4が所定の利得をもって増幅され、駆動信号D205〜D208として対応する冷却ファン201〜204に印加される。
その結果、各冷却ファン201〜204は、駆動信号D205〜D208のレベルに応じた回転数をもって回転し、被冷却対象で光源ランプ、絞り装置、電源等が必要に応じた適切な風量をもって冷却される。
このような構成を採用することにより、各駆動回路ごとに回路誤差データを同一基板のメモリに格納することができることから、より実用に即した冷却システムを構成することができる。
Claims (9)
- 供給される駆動信号のレベルに応じた冷却量をもって被冷却対象を冷却する冷却部と、
上記被冷却対象の温度を検出する温度検出部と、
上記駆動信号を増幅して上記冷却部に供給する駆動回路と、
上記駆動回路の回路誤差を補正するためのデータを記憶するメモリと、
上記温度検出部の検出結果に基づいて上記駆動信号を生成し、当該生成した駆動信号を上記メモリに記憶された回路誤差の補正データに基づいて上記駆動回路の出力信号の誤差をあらかじめ補正して上記駆動回路に出力する制御部と
を有する冷却装置。 - 上記冷却部は冷却ファンを含み、
上記メモリに記憶する補正データは、制御温度最大値、制御温度最小値、ファン回転数最大値、およびファン回転数最小値をパラメータとして求めたデータである
請求項1記載の冷却装置。 - 上記冷却部は冷却ファンを含み、
上記メモリに記憶する補正データは、制御温度最大値、制御温度最小値、ファン回転数最大値、およびファン回転数最小値をパラメータとした理想的な回路出力および実際の回路出力を示す直線を規定し、当該直線に応じたパラメータを実際の回路に対応したパラメータと理想的な回路に対応した理想パラメータとしてデータを含み、
上記制御部は、生成した駆動信号に上記実際の回路に対応したパラメータと理想的な回路に対応した理想パラメータを関連付けて補正出力を得る
請求項1記載の冷却装置。 - 供給される駆動信号のレベルに応じた冷却量をもって対応する被冷却対象をそれぞれ冷却する複数の冷却部と、
上記各被冷却対象の温度を検出する温度検出部と、
上記駆動信号を増幅して対応する上記冷却部に供給する複数の駆動回路と、
上記複数の駆動回路の回路誤差を補正するためのデータをそれぞれ記憶する複数のメモリと、
上記温度検出部の検出結果に基づいて上記駆動信号を生成し、当該生成した駆動信号を上記メモリに記憶された回路誤差の補正データに基づいて上記駆動回路の出力信号の誤差をあらかじめ補正して上記駆動回路に出力する制御部と
を有する冷却装置。 - 上記複数の駆動回路とメモリは、それぞれ組みとして異なる基板に搭載され、
上記制御部は、各基板のメモリをアクセスして補正出力を得る
請求項4記載の冷却装置。 - 上記冷却部は冷却ファンを含み、
上記メモリに記憶する補正データは、制御温度最大値、制御温度最小値、ファン回転数最大値、およびファン回転数最小値をパラメータとして求めたデータである
請求項5記載の冷却装置。 - 上記冷却部は冷却ファンを含み、
上記メモリに記憶する補正データは、制御温度最大値、制御温度最小値、ファン回転数最大値、およびファン回転数最小値をパラメータとした理想的な回路出力および実際の回路出力を示す直線を規定し、当該直線に応じたパラメータを実際の回路に対応したパラメータと理想的な回路に対応した理想パラメータとしてデータを含み、
上記制御部は、生成した駆動信号に上記実際の回路に対応したパラメータと理想的な回路に対応した理想パラメータを関連付けて補正出力を得る
請求項5記載の冷却装置。 - 入力される画像情報に基づいて入射される照明光を変調して出射する光変調手段と、
上記光源からの照明光を上記光変調手段に入射させる照明光学装置と、
上記光変調手段から出射される照明光を投射する投射光学系と、
上記光変調手段、照明光学装置、投射光学系のうちの少なくとも一つを冷却する冷却装置と、を有し、
上記冷却装置は、
供給される駆動信号のレベルに応じた冷却量をもって被冷却対象を冷却する冷却部と、
上記被冷却対象の温度を検出する温度検出部と、
上記駆動信号を増幅して上記冷却部に供給する駆動回路と、
上記駆動回路の回路誤差を補正するためのデータを記憶するメモリと、
上記温度検出部の検出結果に基づいて上記駆動信号を生成し、当該生成した駆動信号を上記メモリに記憶された回路誤差の補正データに基づいて上記駆動回路の出力信号の誤差をあらかじめ補正して上記駆動回路に出力する制御部と、を含む
投射型表示装置。 - 入力される画像情報に基づいて入射される照明光を変調して出射する光変調手段と、
上記光源からの照明光を上記光変調手段に入射させる照明光学装置と、
上記光変調手段から出射される照明光を投射する投射光学系と、
上記光変調手段、照明光学装置、投射光学系のうちの少なくとも一つを冷却する冷却装置と、を有し、
上記冷却装置は、
供給される駆動信号のレベルに応じた冷却量をもって対応する被冷却対象をそれぞれ冷却する複数の冷却部と、
上記各被冷却対象の温度を検出する温度検出部と、
上記駆動信号を増幅して対応する上記冷却部に供給する複数の駆動回路と、
上記複数の駆動回路の回路誤差を補正するためのデータをそれぞれ記憶する複数のメモリと、
上記温度検出部の検出結果に基づいて上記駆動信号を生成し、当該生成した駆動信号を上記メモリに記憶された回路誤差の補正データに基づいて上記駆動回路の出力信号の誤差をあらかじめ補正して上記駆動回路に出力する制御部と、を含み、
上記複数の駆動回路とメモリは、それぞれ組みとして異なる基板に搭載され、
上記制御部は、各基板のメモリをアクセスして補正出力を得る
投射型表示装置。
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