JP2011248308A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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正宏 青田
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和伸 桶谷
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謙二 山内
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Abstract

【課題】光源として複数のランプを備えた投写型映像表示装置において、投写画像の明るさを精度良く調整することを実現する。
【解決手段】プロジェクタは、複数のランプ501〜504からなる光源装置50と、入力画像信号に応じて光源装置50からの光を変調する光変調部と、光変調部により変調された光を投写する投写レンズ62とを備える。光変調部は、R,G,B光にそれぞれ対応付けられた液晶パネル5R,5G,5Bと、液晶パネル5R,5G,5Bから出射された光を色合成するプリズムブロック60とを含む。プロジェクタは、液晶パネル5Gとプリズムブロック60との間に設けられた液晶パネル5Gにより変調された光の光量を検出する照度センサ10と、照度センサ10の検出値に応じて、投写レンズ62から出射される投写光の光量を制御する制御部とをさらに備える。
【選択図】図7

Description

この発明は、投写型映像表示装置に関し、より特定的には、複数のランプを備える投写型映像表示装置に関する。
投写型映像表示装置(以下、プロジェクタとも称する。)においては、低消費電力化や光源の長寿命化を目的として、光源の明るさを調整する機能(以下、調光機能とも称す)を備えたものが実用化されている。これによれば、例えば画像の平均的な明るさが変化した場合でも、光源の出射光量を調整することで、消費電力の低減とともにコントラストを向上させることができる。
このような光源の調光機能を備えたプロジェクタとして、たとえば特開2009−186546号公報(特許文献1)には、光変調器の表示領域の外部に当該光変調器への入射光の光量を測定する複数の光量測定部を設け、当該光量測定部によって測定された光量に基づき、上記表示領域における入射光の光量の分布を決定するとともに、その決定した分布に応じて光変調器を制御する構成が開示される。
また、特開2001−249652号公報(特許文献2)には、複数のユニットプロジェクタの出射光を合わせて全体画像を形成するマルチスクリーン表示装置において、各ユニットプロジェクタの光学装置の内部に、ランプの輝度を検知するための輝度センサを設置し、当該輝度センサから得られる輝度情報と他のユニットプロジェクタからの輝度情報とを比較した結果に応じて表示画像信号の出力振幅レベルを制御する構成が開示される。
特開2009−186546号公報 特開2001−249652号公報
プロジェクタにおいては、光源として複数のランプを搭載し、当該複数のランプのうちの点灯させるランプの個数を切換えたり、その点灯させたランプの出射光量を変化させることによって光源の出射光量を調整する技術が検討されている。
このように複数のランプを搭載したプロジェクタでは、ランプごとの使用時間の違いなどによる経時変化の違いに応じて、ランプごとの光量にばらつきが生じてしまう。そのため、光源全体の出射光量にも径時的な変化が生じる。光源全体の出射光量を一定に保つためには、各ランプの経時変化に起因した出射光量の変化を正確に検出し、その検出した出射光量の変化を複数のランプの駆動制御に適当に反映させることが求められる。
しかしながら、上記の特許文献1および2に開示されるプロジェクタはともに、光源を複数のランプで構成する構成については考慮しておらず、ひいては、上述したような光源に複数のランプを用いることに起因する特有の課題についても何ら言及していない。
それゆえ、この発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、光源として複数のランプを備えた投写型映像表示装置において、投写画像の明るさを精度良く調整することを実現することである。
この発明のある局面に従う投写型映像表示装置は、複数の発光源からなる光源装置と、入力画像信号に応じて、光源装置からの光を変調する光変調部と、光変調部により変調された光を投写する投写部とを備える。光変調部は、第1から第3の原色光にそれぞれ対応付けられ、各原色光を変調する第1から第3の光変調素子と、第1から第3の光変調素子から出射された光を色合成して投写部へ出射する色合成部とを含む。投写型映像表示装置は、第1から第3の光変調素子のうちの少なくとも1つの光変調素子と色合成部との間に設けられ、少なくとも1つの光変調素子により変調された光の光量を検出する光量検出部と、光量検出部の検出値に応じて、投写部から出射される投写光の光量を制御する制御部とをさらに備える。
上記の発明によれば、光量検出部の検出値に対する発光源ごとの光量のばらつきの影響を小さくできるとともに、投写部からの戻り光のばらつきの影響を小さくできる。また、当該検出値に、光源装置の特性変化および光変調素子の特性変化を反映させることができる。したがって、光量検出部の検出値と投写部から出射される投写光との間に高い相関を得ることができるため、当該相関に基づき光量検出部の検出値に応じて投写画像の明るさを精度良く調整することが可能となる。
好ましくは、少なくとも1つの光変調素子は、第1から第3の原色光のうち最も光量が多い原色光を変調する光変調素子を含む。
上記の発明によれば、光源装置の発光特性に応じて光量が最も多い原色光の変調光を検出するように光量検出部を設けることにより、光量検出部の検出精度を向上できる。これにより、投写画像の明るさを精度良く調整することができる。
好ましくは、第1から第3の光変調素子は、赤色光を変調する赤色光変調素子と、緑色光を変調する緑色光変調素子と、青色光を変調する青色光変調素子とからなる。少なくとも1つの光変調素子は、緑色光変調素子を含む。
上記の発明によれば、発光源に用いるランプの発光特性において緑色光の光量が赤色光および青色光の光量よりも多いところ、少なくとも緑色光変調素子の変調光を検出するように光量検出部を設けることにより、光量検出部の検出精度を向上できる。これにより、投写画像の明るさを精度良く調整することができる。
好ましくは、光量検出部は、少なくとも1つの光変調素子から色合成部へ出射される光の光路を妨げない位置に配置される。
上記の発明によれば、光量検出部によって投写画像に照度むらを生じさせることがない。
好ましくは、制御部は、全白画像を投写させたときの光源装置の出射光量の変化に伴なう、投写光の照度の変化と、光量検出部の検出値の変化との相関関係を予め取得しておき、相関関係を用いることにより、全白画像を投写させたときの光量検出部の検出値を、投写光の照度に換算する換算手段と、換算した投写光の照度と所定の目標照度との偏差に応じて光源装置の出射光量を調整することにより、投写光の光量を制御する調光手段とを含む。
上記の発明によれば、投写型表示装置ごとに光量検出部の検出値と投写光の照度との相関を示す換算式を予め算出して記憶させておくことにより、光量検出部の個体ばらつきによらず照度センサの検出値から投写画像の明るさを知ることができる。したがって、投写型表示装置ごとに固有の換算式を用いて投写画像の明るさを精度良く調整することができる。
好ましくは、制御部は、全白画像を投写させたときの光源装置の出射光量の変化に伴なう、投写光の照度の変化と、光量検出部の検出値の変化との相関関係を予め取得しておき、相関関係を用いることにより、全白画像を投写させたときの光量検出部の検出値を、投写光の照度に換算する換算手段と、換算した投写光の照度と所定の目標照度との偏差に応じて、入力画像信号の信号レベルを調整することにより、投写光の光量を制御する画像信号調整手段とを含む。
上記の発明によれば、投写型表示装置ごとに光量検出部の検出値と投写光の照度との相関を示す換算式を予め算出して記憶させておくことにより、光量検出部の個体ばらつきによらず照度センサの検出値から投写画像の明るさを知ることができる。したがって、投写型表示装置ごとに固有の換算式を用いて投写画像の明るさを精度良く調整することができる。
この発明によれば、光源として複数のランプを備えた投写型映像表示装置において、光量検出部は、光変調素子により変調された光の光量を検出するように配置されるため、光量検出部の検出値に対するランプごとの光量のばらつきの影響および投写部からの戻り光のばらつきの影響を小さくすることができる。その結果、光量検出部の検出値と投写部から投写される画像の明るさとの間に高い相関を得ることができるため、当該相関に基づき、光量検出部の検出値に応じて投写画像の明るさを精度良く調整することが可能となる。
この発明の実施の形態に係る投写型映像表示装置の概略構成図である。 図1における光学エンジンの概略構成図である。 図2における光源装置の概略構成図である。 第1の配置構成を有する照度センサの検出結果を示す図である。 照度センサの第2の配置構成を説明する図である。 光源装置と照度センサの検出値との関係を説明する図である。 照度センサの第3の配置構成を説明する図である。 第3の配置構成を有する照度センサの検出結果を示す図である。 この発明の実施の形態に従うプロジェクタにおける画像処理装置の制御構造を示すブロック図である。 光源装置の駆動電力変化に伴なう、スクリーン上に配置された照度計の検出値の変化および照度センサの検出値の変化を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る投写画像の明るさ調整処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この実施の形態に係る投写型映像表示装置の概略構成図である。
図1を参照して、投写型映像表示装置(以下、「プロジェクタ」とも記す)100は、投写するべき画像のデータを処理する画像処理装置1と、スクリーン6に画像を投影するための投影部である光学エンジン2とを備える。
図2は、図1における光学エンジン2の概略構成図である。
図2を参照して、プロジェクタ100は、画像を投影するために、光学エンジン2と、投写レンズ62とを備える。なお、プロジェクタ100は、スピーカ等の音声を出力するための構成要素や、光学エンジン2の構成要素および音声出力部を電気的に制御するための回路基板なども搭載するが、図2では、これらを含む一部の構成要素の図示は省略されている。
光学エンジン2は、照明装置である光源装置50を含む。光源装置50は、複数(たとえば4個とする)のランプ501〜504からなる。ランプ501〜504の各々は、本願発明での「発光源」を構成する。第1ランプ501、第2ランプ502、第3ランプ503および第4ランプ504は、たとえば超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプなどからなる。ランプ501〜504は、キャビティに対して着脱自在な状態で装着されている。すなわち、プロジェクタ100は、ランプ501〜504の各々を交換することができる。
本実施の形態に係るプロジェクタ100は、ランプ501〜504の点灯/消灯をランプごとに切換えることができる。本実施の形態に係るプロジェクタ100は、後述するように、点灯させるランプの個数を切換えるとともに、その点灯させるランプの駆動電力を変化させることにより、光源装置50から出射される光の光量を調整することができる。
図3は、図2における光源装置50の概略構成図である。
図3を参照して、ランプ501〜504は、各々の光軸が、フライアイインテグレータ510を含むレンズ系の光入射面に対して垂直となるように配置される。たとえば、図3に示すように、ランプ501〜504は、フライアイインテグレータ510の入射面に平行となる面(図示せず)に一定の間隔を隔てて並べて配置されるものとする。ランプ501〜504から出射される光は、リフレクタの作用により、ほぼ平行光となってフライアイインテグレータ510に入射される。
なお、ランプ501〜504は、各ランプからの光がフライアイインテグレータ510に導かれるように配置されていればよく、必ずしも図3の配置に限定されるものでない。
図2に戻って、光源装置50からの光は、フライアイインテグレータ510を含むレンズ系を介して、PBS(偏光ビームスプリッタ)アレイ512およびコンデンサレンズ514に入射される。フライアイインテグレータ510は、蝿の目状のレンズ群からなるフライアイレンズを備え、液晶パネル5R,5G,5Bに入射される光が均一となるよう、光源装置50から入射される光に光学作用を付与する。
PBSアレイ512は、複数のPBSおよび1/2波長板がアレイ状に配列されたものであり、フライアイインテグレータ510から入射された光の偏光方向を1方向に揃える。コンデンサレンズ514は、PBSアレイ512から入射された光に集光作用を付与する。コンデンサレンズ514を通過した光は、ダイクロイックミラー52に入射する。
ダイクロイックミラー52は、コンデンサレンズ514から入射された光のうち、青成分光(以下、「B光」という)のみを透過し、赤成分光(以下、「R光」という)および緑成分光(以下、「G光」という)を反射する。ダイクロイックミラー52を透過したB光は、ミラー53に導かれ、そこで反射され、入射側偏光板4Bを介して液晶パネル5Bに入射される。液晶パネル5Bは、青色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてB光を変調する。液晶パネル5Bによって変調されたB光は、出射側偏光板6Bを介して、ダイクロイックプリズムブロック(以下、単に「プリズムブロック」という)60に入射される。
ダイクロイックミラー52によって反射された光のうちG光は、ダイクロイックミラー54によって反射され、入射側偏光板4Gを介して液晶パネル5Gに入射される。液晶パネル5Gは、緑色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてG光を変調する。液晶パネル5Gによって変調されたG光は、出射側偏光板6Gを介して、プリズムブロック60に入射される。
ダイクロイックミラー54を透過したR光は、ミラー55,56からなる光路を進み、入射側偏光板4Rを介して液晶パネル5Rに入射される。液晶パネル5Rは、赤色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてR光を変調する。液晶パネル5Rによって変調されたR光は、出射側偏光板6Rを介して、プリズムブロック60に入射される。
プリズムブロック60は、液晶パネル5R,5Gおよび5Bによって変調されたR光、G光およびB光を色合成し、投写レンズ62へと入射させる。投写レンズ62は、投写光を被投写面であるスクリーン6に結像させるためのレンズ群と、これらレンズ群の一部を駆動することによって投写画像を調整するためのアクチュエータとを備えている。このアクチュエータは、プロジェクタ100とスクリーン6との間の距離に応じてフォーカスの合う距離を調整するフォーカス機構、スクリーン6に投写される画像の大きさを調整するズーム機構、プロジェクタ100がスクリーン6の正面に設置されず、光軸がスクリーン6の中央を通らない場合にも、スクリーン6の中央に映像を投写するレンズシフト機構などを含んでいる。プリズムブロック60によって色合成された光は、投写レンズ62によって、スクリーン6上に拡大投写される。
本実施の形態に係るプロジェクタ100は、光源装置50から出射される光の光量を検出する「光量検出部」としての照度センサ10をさらに備える。本実施の形態に係るプロジェクタ100は、照度センサ10の検出値に基づいて光源装置50の出射光量を調整する、および/または入力画像信号の信号レベルを調整することにより、スクリーン6に投写される画像の明るさを調整する。
ここで、このような照度センサ10の検出値に基づいて投写画像の明るさを精度良く調整するためには、照度センサ10の検出値と投写画像の明るさとの間に、一定の相関関係が得られていることが必要となる。
図2で示したように、光学エンジン2において、光源装置50から出射された光は、レンズ群およびミラーなどからなる光学系によって様々な光学作用が付与されるとともに、液晶パネル5R,5G,5Bにおいて変調される。したがって、光源装置50から出射された光と、最終的に投写レンズ62に導かれる光との間に一定の相関を見出すことは、ランプの出射光量のばらつきや液晶パネルその他の光学部品の光透過特性のばらつき等に起因して、必ずしも容易でない。したがって、上述したような照度センサ10の検出値に基づいて投写画像の明るさを調整するためには、光源装置50から出射された光が投写レンズ62に入射されるまでの光路において、該光路を進む光の光量と投写画像の明るさとの間に最も高い相関が得られる位置に、照度センサ10を配置することが求められる。
以下では、最初に、本実施の形態に係るプロジェクタ100における照度センサ10の配置について説明する。次に、配置された照度センサ10の検出値に基づいて投写映像の明るさを調整する処理について説明する。
[照度センサの配置]
照度センサ10の配置としては、光源装置50から投写レンズ62までの光路上において、投写レンズ62に近い側に照度センサ10を配置する構成(以下、「第1の配置構成」という)、光源装置50に近い側に照度センサ10を配置する構成(以下、「第2の配置構成」という)およびこれら2つの配置位置の中間に照度センサ10を配置する構成(以下、「第3の配置構成」という)の3つについてそれぞれ検討する。
(第1の配置構成)
上記の第1の配置構成として、照度センサ10は、図2に示すように、プリズムブロック60と投写レンズ62との間に配置される。具体的には、照度センサ10は、紙面垂直方向をプロジェクタ100の上下方向としたときに、プリズムブロック60の上側の側面に取付けられる。プリズムブロック60の上側の側面には、支持部材を用いて基板が取り付けられている。照度センサ10は、この基板の下側の面上に、受光部が下向きとなるように設置されている。
すなわち、第1の配置構成において、照度センサ10は、プリズムブロック60から出射されて投写レンズ62に向かう光の光量を検出するように配置されている。投写レンズ62にできるだけ近い位置に照度センサ10を配置することによって、照度センサ10の検出値と投写レンズ62から投写される光の光量との間に高い相関が得られることを予想したものである。
図4は、当該第1の配置構成を有する照度センサ10の検出結果を示す。なお、図4に示す検出結果は、ランプ501〜504の駆動電力を固定した状態で、投写レンズ62をレンズシフト機構を用いて上下方向および左右方向にそれぞれシフトさせたときに、シフト後の投写レンズ62に対応して照度センサ10で検出される照度を示している。
図4では、投写レンズ62を、上下方向および左右方向のそれぞれについて、両端とその中央との3段階でシフトさせるものとする。合計9個の検出値の各々は、対応する投写レンズ62の位置と、投写レンズ62が初期位置(上下±0,左右±0)にあるときの照度センサ10の検出値との偏差とを1組として表示されている。
図4を参照して、投写レンズ62が初期位置にあるときと、上下方向および/または左右方向の一方端に投写レンズ62をシフトさせたときとでは、照度センサ10の検出値にずれが生じていることが分かる。さらに、この検出値のずれは、投写レンズ62をシフトさせる位置によっても異なることが分かる。
このような投写レンズ62のシフト位置に応じた照度センサ10の検出値のばらつきは、一因として、プリズムブロック60から投写レンズ62に入射された光の一部が、投写レンズ62の縁などで反射されてプリズムブロック60側に戻ってくるところ、この戻り光の光量が、投写レンズ62のシフト位置によって異なることによる。なお、投写レンズ62から出射される光の光量は、このような戻り光の影響を受けにくいため、投写レンズ62のシフト位置によって大きく異ならない。
したがって、図4の検出結果によれば、照度センサ10をプリズムブロック60と投写レンズ62との間に設けることは、照度センサ10の検出値が投写レンズ62のシフト位置による戻り光のばらつきの影響を受けやすくなるため、投写画像の明るさが一定であっても照度センサ10の検出値が投写レンズ62のシフト位置によって異なってしまう。よって、照度センサ10の検出値と投写画像の明るさとの間に一定の相関関係を見出すことは困難であると判断される。
(第2の配置構成)
上記の第2の配置構成として、照度センサ10は、図5に示すように、コンデンサレンズ514とダイクロイックミラー52との間に配置される。具体的には、コンデンサレンズ514の上側の側面には、支持部材を用いて基板が取付けられており、当該基板の下側の面上に、受光部が下向きとなるように照度センサ10が取付けられている。
すなわち、第2の配置構成では、照度センサ10は、コンデンサレンズ514から出射された光の光量を検出するように配置されている。光源装置50に近い位置に照度センサ10を配置することによって、上述した投写レンズ62の戻り光の影響が除去されることを予想したものである。
ここで、本実施の形態に係るプロジェクタ100は、図3に示したように、光源装置50を、複数のランプ501〜504により構成している。これらのランプ501〜504は、経時変化によって特性が変化する。特に、ランプごとに点灯/消灯を切換え可能としていることから、ランプ間での使用時間の差などに起因して、各ランプの駆動電力が同じであっても、図6(a)〜(c)に示すように、ランプの光量にばらつきが生じてしまう。たとえば図6(a)では、第1ランプおよび第3ランプの光量が、第2ランプおよび第4ランプの光量よりも小さくなっている。これに対して、図6(b)では、第1ランプおよび第2ランプの光量が、第3ランプおよび第4ランプの光量よりも小さくなっている。
そして、コンデンサレンズ514を通じて出射される光源装置50からの光は、未だ完全に集光されていないため、ランプごとの光量のばらつきを含んだものとなっている。そのため、図6(a),(b),(c)の間でランプ501〜504の光量の合計値に相当する光源全体の光量が互いに等しい場合であっても、ランプごとの光量のばらつきの度合いによっては、コンデンサレンズ514の上部に設けられた照度センサ10によって検出される照度が異なる可能性がある。これにより、光源装置50からの出射光量が等しいために投写画像の明るさが略同じであるにもかかわらず、照度センサ10の検出値が異なるという不具合が生じてしまう。
以上のように、複数のランプを有するプロジェクタ100においては、第2の配置構成を採用することにより、照度センサ10の検出値がランプごとの光量のばらつきの影響を受けやすくなる。したがって、照度センサ10の検出値と投写画像の明るさとの間に一定の相関関係を見出すことは困難である。
(第3の配置構成)
上記の第3の配置構成として、照度センサ10は、図7に示すように、液晶パネル5Gとプリズムブロック60との間に配置される。照度センサ10は、液晶パネル5Gからプリズムブロック60へ出射される光の光路を妨げない位置に配置される。具体的には、液晶パネル5Gの上側の側面には、支持部材を用いて基板が取付けられており、当該基板の下側の面上に、受光部が下向きとなるように照度センサ10が取付けられている。
すなわち、第3の配置構成では、照度センサ10は、液晶パネル5Gから出射された光の光量を検出するように配置されている。図8に、当該第3の配置構成を有する照度センサ10の検出結果を示す。なお、図8に示す検出結果は、図4で説明したものと同様の手順に従って投写レンズ62を上下方法および左右方向にシフトさせたときに得られたものである。なお、図8に示す検出結果の各々は、対応する投写レンズ62の位置と、投写レンズ62が初期位置(上下±0,左右±0)にあるときの照度センサ10の検出値との偏差とを1組として表示されている。
図8を参照して、投写レンズ62が初期位置(上下±0,左右±0)にあるときと、上下方向および/または左右方向の一方端に投写レンズ62をシフトさせたときとでは、照度センサ10の検出値にずれが生じている。そして、この検出値のずれは、投写レンズ62をシフトさせる位置によって異なっている。
しかしながら、図8の検出結果と上述した図4の検出結果とを対比すると、照度センサ10の検出値のずれの大きさは、図8の検出結果の方がより小さくなっている。すなわち、第3の配置構成を採用することによって、上述した投写レンズ62のシフト位置による戻り光のばらつきの影響が低減されていることが分かる。
また、第3の配置構成を上記の第2の配置構成と対比すると、コンデンサレンズ514から出射された光は、ダイクロイックミラー52,54を通じてさらなる光学作用が付与されることによって、液晶パネル5Gに入射される光にはランプごとの光量のばらつきの影響が低減されている。
さらに、第3の配置構成では、液晶パネル5Gの入射側ではなく、出射側に照度センサ10を配置することによって、照度センサ10は、液晶パネル5Gによって変調された後の光源装置50からの光の光量を検出する。そのため、照度センサ10の検出値には、光源装置50および光学系の光学的特性の経時変化だけでなく、液晶パネル5Gの光透過特性の経時変化についても反映されることとなる。したがって、投写画像を所望の明るさにするために、照度センサ10の検出値に基づき光源装置50の出射光量を調整するとともに、液晶パネル5Gの光透過特性を調整することができるため、投写画像の明るさを適切に調整することが可能となる。
以上に述べたように、第3の配置構成によれば、照度センサ10の検出値には、投写レンズ62のシフト位置による戻り光のばらつきの影響およびランプごとの光量のばらつきの影響が低減されるとともに、液晶パネル5Gの光透過特性が反映されているため、照度センサ10の検出値と投写画像の明るさとの間に高い相関を得ることができる。これにより、照度センサ10の検出値に基づいて投写画像の明るさを精度良く調整することが可能となる。
なお、図7では、G光用の液晶パネル5Gとプリズムブロック60との間に照度センサ10を配置する構成としたが、これは、ランプ501〜504に用いられる超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の発光特性において、R,G,Bの色光の波長域のうち、G光の波長域の光量がR光およびB光の波長域の光量よりも多いことに基づいている。このように、光源の発光特性に応じて、光量が高い色光の液晶パネルに対して照度センサ10を設けることにより、照度センサ10の検出精度が向上する。その結果、投写画像の明るさを精度良く調整することができる。
あるいは、図7の配置構成において、R光用の液晶パネル5Rとプリズムブロック60との間、およびB光用の液晶パネル5Bとプリズムブロック60との間にも、照度センサ10をさらに配置する構成としてもよい。
次に、図7に示す光学エンジン2を搭載したプロジェクタ100における画像処理を実現するための制御構造について、図面を参照して説明する。
(制御構造)
図9は、この発明の実施の形態に従うプロジェクタ100における画像処理装置1の制御構造を示すブロック図である。
図9を参照して、画像処理装置1は、画像供給部12と、画像処理部14と、表示制御部16と、制御部18と、光源駆動部20と、記憶部22とを含む。
画像供給部12は、画像信号を画像処理部14に供給する。具体的には、画像供給部12の入力端子(図示せず)には、映像再生装置等の外部の画像供給装置からのケーブルが接続される。画像供給部12は、入力端子から入力された画像信号を、画像処理部14で処理可能な形式の画像データに変換し、画像処理部14に出力する。
画像処理部14は、制御部18からの指示に基づいて、画像供給部12から供給された画像データに対して、解像度を液晶パネル5R,5G,5Bの解像度(画素数)に合わせる解像度変換や、輝度調整、コントラスト調整、シャープネス調整などの各種画像調整を施し、画像信号を表示制御部16に出力する。なお、画像処理部14から出力される画像信号は、液晶パネル5R,5G,5Bの全ての画素に対応する複数の画素値によって構成されている。画素値とは、対応する画素の光透過率を定めるものである。
表示制御部16は、画像処理部14から出力された画像信号に従い、光学エンジン2による画像の表示動作を制御するための駆動信号を生成して光学エンジン2に出力する。具体的には、表示制御部16は、液晶パネル5R,5G,5Bのそれぞれに駆動信号を出力する。液晶パネル5R,5G,5Bのそれぞれは、液晶の画素が配列されてなるパネルの液晶素子を水平および垂直の各方向に従い駆動するパネルドライバ52R,52G,52Bのそれぞれを含む。
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶部と、入出力インターフェイスとを含むマイクロコンピュータを主体として構成される。制御部18は、予めROMなどに格納されたプログラムをCPUがRAMに読出して実行することによって、プロジェクタ100の動作を統括制御する。
光源駆動部20は、制御部18からの指示に基づいて、光源装置50の出射光量を制御する。具体的には、光源駆動部20は、制御部18から与えられる光源装置50の出射光量の指令値に従って光源装置50の出射光量を制御する。なお、光源装置50の出射光量は、点灯させるランプの個数を切換えること、および点灯させるランプの駆動電力を変化させることによって調整することができる。
[投写画像の明るさ調整]
図9に示す本発明の実施の形態に係る画像処理装置1において、制御部18は、照度センサ10から光源装置50の出射光量の検出値を受けると、当該検出値に応じて光源駆動部20および/または画像処理部14を制御することにより、投写レンズ62から出射される投写光の光量を制御する。これにより、スクリーン6に投写される画像が所望の明るさに調整される。なお、照度センサ10は、図7で説明したように、液晶パネル5Gとプリズムブロック60との間に配置されている。
本実施の形態に係る画像処理装置1では、投写画像の明るさを調整するのに照度センサ10の検出値を用いるため、制御部18は、最初に、光源装置50の出射光量の変化に伴なう、投写画像の明るさの変化と、照度センサ10の検出値の変化との相関関係を予め取得する。
たとえば複数のプロジェクタからの画像を同時に投写したマルチ画像を表示する場面においては、複数のプロジェクタ間で投写画像の明るさが等しくなるように、プロジェクタごとに投写光の光量を調整することが求められる。しかしながらその一方で、搭載される照度センサ10の取り付け位置や個体ばらつきによって照度センサ10の検出値には少なからず誤差が含まれているため、当該複数のプロジェクタの間で照度センサ10の検出値が等しくなるように投写光の光量を調整しても、実際にプロジェクタごとにスクリーン6に投写される画像の明るさには差が生じてしまう。
本発明の実施の形態では、このようなプロジェクタ間での照度センサ10の検出値のばらつきを吸収するため、光源装置50の出射光量の変化に伴なう、投写画像の照度の変化と照度センサ10の検出値の変化との相関関係を、プロジェクタごとに予め取得する。そして、この取得された相関関係に基づいて照度センサ10の検出値を投写画像の照度に換算する。
具体的には、上述した相関関係は、プロジェクタを出荷する際に行なわれる照度検査工程において取得される。この照度検査工程では、検査場に設けられたスクリーンに向かってプロジェクタに検査用投写画像(たとえば全白画像)を投写させる。そして、該スクリーンの略中央に設けられた照度計によって投写画像の照度を検出し、その検出した照度が所定の規格範囲内にあるか否かを検査する。なお、光源装置50の出射光量や液晶パネル5R,5G,5Bその他の光学部品の光透過特性などにはある程度のばらつきがあることから、当該規格範囲はユーザに対する保証および光学部品の信頼性を確保する観点から設定されている。
本実施の形態では、この照度検査工程の一環として、光源装置50の駆動電力を所定範囲内で段階的に変化させたときの投写画像の照度の変化を、スクリーンの略中央に設けられた照度計によって検出する。なお、投写画像の照度の変化を検出することは、スクリーン上に投写される投写光の光量の変化を検出することに等しい。また、照度計が投写光の光量の変化を検出するのと同時に、プロジェクタ内部では、照度センサ10(図7)が液晶パネル5Gから出射された光の光量の変化を検出する。
図10は、光源装置50の駆動電力変化に伴なう、スクリーン上に配置された照度計の検出値の変化および照度センサ10の検出値の変化を説明する図である。
図10では、一例として、光源装置50の駆動電力を、264W〜330Wの範囲内で16段階に変化させている。光源装置50の駆動電力ごとに、照度計の検出値および照度センサの検出値が示されている。
さらに、照度センサの検出値を示す列の右隣りの列には、照度計の検出値と照度センサ10の検出値との間の相関関係に基づいて算出された換算式を用いることにより、照度センサ10の検出値を照度計の検出値に換算した結果(図中の2点換算値)が示されている。さらに、右端の列には、換算された照度計の検出値と、照度計の検出値の実測値(左端の列に相当)との誤差が示されている。
ここで、照度計の検出値xと照度センサ10の検出値yとの間の換算式は、光源装置50の駆動電力264(W)のときの照度計の検出値および照度センサ10の検出値をそれぞれx1,y1とし、かつ、駆動電力330(W)のときの照度計の検出値および照度センサの検出値をx2,y2として、式(1),(2)のように表わすことができる。
x=(y−y1)×(x2−x1)/(y2−y1)+x1・・・(1)
y=(x−x1)×(y2−y1)/(x2−x1)+y1・・・(2)
図10に示す2点換算値は、光源装置50の駆動電力ごとに、照度センサ10の検出値yを式(1)に代入することにより得られたものである。この2点換算値と実際の照度計の検出値との誤差は、−0.10〜0.35%の範囲内に納まっている。
なお、図10の例では、照度計の検出値と照度センサ10の検出値との相関関係を、一次式で近似した換算式で表わすことができているが、より高次の式で近似した換算式で表わすことも可能である。また、照度計の検出値と照度センサ10の検出値との相関関係を一次式で近似できる範囲を区切って、個々の範囲について換算式を算出するようにしてもよい。
このように算出された換算式は、照度検査工程においてプロジェクタごとに、画像処理装置1の記憶部22に格納される。記憶部22は、たとえばフラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Unit)などの不揮発性メモリやハードウェアで構成されている。
上記のようにプロジェクタごとに照度センサ10の検出値と照度計の検出値との相関を示す換算式を予め算出して記憶させておくことにより、照度センサ10の個体ばらつきによらず照度センサ10の検出値から投写画像の明るさを知ることができる。たとえばマルチ画像を表示する場面では、複数のプロジェクタ間で共通の投写画像の明るさの目標値(目標照度)が決められると、その目標照度を達成するのに必要な照度センサ10の検出値が、プロジェクタごとに換算式を用いて算出することができる。そして、この算出した照度センサ10の検出値が得られるように、光源装置50の出射光量の調整や入力画像信号の信号レベルの調整を行なうことにより、照度むらのないマルチ画像を表示させることができる。
図11は、本発明の実施の形態に係る投写画像の明るさ調整処理を説明するフローチャートである。図11に示すフローチャートは、画像処理装置1において予め格納したプログラムを実行することで実現できる。
図11を参照して、まず、制御部18は、スクリーン6上に投写される画像の明るさの目標値(目標照度)を設定する(ステップS01)。なお、マルチ画像を表示させる場合には、この目標照度は、複数のプロジェクタ間で共通する1つの値に設定される。さらに、ステップS01で設定された目標照度に対して許容できる誤差が設定される(ステップS02)。
次に、制御部18は、画像処理部14および表示制御部16を制御することにより、スクリーン上に全白画像を投写させる(ステップS03)。照度センサ10は、全白画像を投写しているときに液晶パネル5Gから出射される光の光量を検出する。照度センサ10は検出値を制御部18に出力する(ステップS04)。
制御部18は、照度センサ10の検出値を受けると、上記の換算式(式(1))を用いて照度センサ10の検出値を投写画像の照度に換算する(ステップS05)。そして、制御部18は、ステップS02で設定した目標照度と、ステップS05で換算した投写画像の照度との差の絶対値を算出し、その算出した照度差の絶対値がステップS02で設定された誤差範囲内にあるか否かを判断する(ステップS06)。
照度差の絶対値が誤差範囲内にあると判断された場合(ステップS06においてYES)には、制御部18は、現在の投写画像の照度が目標照度に略一致していると判断して一連の処理を終了する。
一方、照度差の絶対値が誤差範囲内にないと判断された場合(ステップS06においてNO判定)には、投写照度と目標照度との偏差に応じて、光源装置50の出射光量および/または入力画像信号の信号レベルの調整が行なわれる。
具体的には、投写照度が目標照度を超えている場合(ステップS07にてYES判定)には、制御部18は、光源駆動部20を指示して光源装置50の出射光量を減少させる。あるいは、制御部18は、画像処理部14を指示して入力画像信号の信号レベルを減少させる。制御部18は、投写照度と目標照度との偏差に応じて、光源装置50の出射光量の減少と入力画像信号の信号レベルの減少のいずれか一方、あるいはこれらを組合せて実行する。投写照度と目標照度との照度差の絶対値が誤差範囲内に収めるまで(ステップS06にてYES判定)、制御部18は、ステップS03〜S08に示す処理を繰り返し実行する。
一方、投写照度が目標照度を下回っている場合(ステップS07にてNO判定)には、制御部18は、光源駆動部20を指示して光源装置50の出射光量を増加させる。あるいは、制御部18は、画像処理部14を指示して入力画像信号の信号レベルを増加させる。制御部18は、投写照度と目標照度との偏差に応じて、光源装置50の出射光量の増加と入力画像信号の信号レベルの増加のいずれか一方、あるいはこれらを組合せて実行する。投写照度と目標照度との照度差の絶対値が誤差範囲内に収めるまで(ステップS06にてYES判定)、制御部18は、ステップS03〜S09に示す処理を繰り返し実行する。
以上に述べたように、この発明の実施の形態に係るプロジェクタによれば、光源として複数のランプを備えた構成において、照度センサは液晶パネルの出射側とプリズムブロックとの間に配置されるため、照度センサの検出値に対するランプごとの光量のばらつきの影響、および投写レンズからの戻り光のばらつきの影響を小さくすることができる。その結果、照度センサの検出値と投写レンズから投写される画像の明るさとの間に高い相関を得ることができるため、当該相関に基づき、照度センサの検出値に応じて投写画像の明るさを精度良く調整することが可能となる。
また、プロジェクタごとに照度センサの検出値と照度計の検出値との相関を示す換算式を予め算出して記憶させておくことにより、照度センサの個体ばらつきによらず照度センサの検出値から投写画像の明るさを知ることができる。したがって、マルチ画像を表示する場面においても、複数のプロジェクタ間で共通の投写画像の明るさを達成するために、プロジェクタごとに固有の換算式を用いて投写画像の明るさの調整が行なわれるため、照度むらのないマルチ画像を表示させることができる。
なお、上述した実施の形態では、光変調素子として透過型液晶パネルを用いたプロジェクタを採用したが、これに限定されるものではない。たとえば、反射型ライトバルブの一種でる反射型液晶素子(LCOS:Liquid Crystal on Silicon)を用いたプロジェクタに本発明の技術を採用してもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像処理装置、2 光学エンジン、4R,4G,4B 入射側偏光板、5R,5G,5B 液晶パネル、6 スクリーン、6R,6G,6B 出射側偏光板、10 照度センサ、12 画像供給部、14 画像処理部、16 表示制御部、18 制御部、20 光源駆動部、22 記憶部、50 光源装置、52,54 ダイクロイックミラー、52R,52G,52B パネルドライバ、53,55,56 ミラー、60 プリズムブロック、62 投写レンズ、100 プロジェクタ、501〜504 ランプ、510 フライアイインテグレータ、512 PBSアレイ、514 コンデンサレンズ。

Claims (6)

  1. 複数の発光源からなる光源装置と、
    入力画像信号に応じて、前記光源装置からの光を変調する光変調部と、
    前記光変調部により変調された光を投写する投写部とを備え、
    前記光変調部は、
    第1から第3の原色光にそれぞれ対応付けられ、各原色光を変調する第1から第3の光変調素子と、
    前記第1から第3の光変調素子から出射された光を色合成して前記投写部へ出射する色合成部とを含み、
    前記第1から第3の光変調素子のうちの少なくとも1つの光変調素子と前記色合成部との間に設けられ、前記少なくとも1つの光変調素子により変調された光の光量を検出する光量検出部と、
    前記光量検出部の検出値に応じて、前記投写部から出射される投写光の光量を制御する制御部とをさらに備える、投写型映像表示装置。
  2. 前記少なくとも1つの光変調素子は、前記第1から第3の原色光のうち最も光量が多い原色光を変調する光変調素子を含む、請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  3. 前記第1から第3の光変調素子は、赤色光を変調する赤色光変調素子と、緑色光を変調する緑色光変調素子と、青色光を変調する青色光変調素子とからなり、
    前記少なくとも1つの光変調素子は、前記緑色光変調素子を含む、請求項2に記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記光量検出部は、前記少なくとも1つの光変調素子から前記色合成部へ出射される光の光路を妨げない位置に配置される、請求項1から3のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。
  5. 前記制御部は、
    全白画像を投写させたときの前記光源装置の出射光量の変化に伴なう、前記投写光の照度の変化と、前記光量検出部の検出値の変化との相関関係を予め取得しておき、前記相関関係を用いることにより、全白画像を投写させたときの前記光量検出部の検出値を、前記投写光の照度に換算する換算手段と、
    前記換算した投写光の照度と所定の目標照度との偏差に応じて前記光源装置の出射光量を調整することにより、前記投写光の光量を制御する調光手段とを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。
  6. 前記制御部は、
    全白画像を投写させたときの前記光源装置の出射光量の変化に伴なう、前記投写光の照度の変化と、前記光量検出部の検出値の変化との相関関係を予め取得しておき、前記相関関係を用いることにより、全白画像を投写させたときの前記光量検出部の検出値を、前記投写光の照度に換算する換算手段と、
    前記換算した投写光の照度と所定の目標照度との偏差に応じて、前記入力画像信号の信号レベルを調整することにより、前記投写光の光量を制御する画像信号調整手段とを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。
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