JP2015126335A - 画像表示装置、および画像表示装置の制御方法 - Google Patents

画像表示装置、および画像表示装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】照明部から射出された光の第1の光変調装置における照明分布の変化に対応した画像表示装置を提供する。【解決手段】画像表示装置(プロジェクター1)は、第1の画像情報に基づき光を変調する第1の光変調装置(表示用ライトバルブ17R1,17G1,17B1)と、調光された光を第1の光変調装置へ射出する照明部(光源11,調光用ライトバルブ17R2,17G2,17B2)と、調光要素から射出された光が、第1の光変調装置を照明する照明範囲を記憶する照明分布記憶部41と、照明範囲の表示画素に対応する第1の画像情報の特徴量に基づいて、照明部の調光情報を決定する調光情報決定部42と、調光画素から射出された光が、第1の光変調装置を照明する照明分布を検出する照明分布検出部(撮像検出部50)と、検出した照明分布の情報に基づいて、照明分布記憶部41の情報を更新する照明分布更新部(撮像検出部50)とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像表示装置、および画像表示装置の制御方法に関する。
従来、光源と、光源からの光を変調するように設けられた第1の空間光変調器と、第2の空間光変調器を備える表示スクリーンと、第1の空間光変調器によって変調された光を表示スクリーンの第1の面上に投影するように構成された光学系とを備える表示装置が提供されている(例えば、特許文献1)。このような表示装置では、広いダイナミックレンジで高コントラストの画像を表示することが可能になる。
特表2004―523001号公報
しかしながら、特許文献1に記載の表示装置では、第1の空間光変調器に第2の空間光変調器を対応付けて調光しても、対応付けられた画素の周辺の画素への照明の影響が発生する。つまり、第1の空間光変調器から射出される照明光の広がりによって、第2の空間光変調器の周辺の画素も照明されるため、所望の画像を出力できない場合がある。例えば、第2の空間光変調器から射出される画像光の明るさが低下する場合がある。よって、第1の空間光変調器からの照明光の広がりを考慮した制御が必要であった。また、このように2つの空間光変調器を用いる場合、2つの空間光変調器やその間に配置される光学素子の配置は、組み立て誤差や経時変化などによって変化する場合がある。このような変化が生じた場合には、第1の空間光変調器を通過した光の第2の空間光変調器における照明分布が変化する。このため、照明分布が当初見込んでいた値から変化すると、正確な階調再現ができなくなるという課題があった。なお、以降は、「空間光変調器」を「光変調装置」と呼ぶ。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る画像表示装置は、複数の表示画素を有し、入力される第1の画像情報に基づいて光を変調する第1の光変調装置と、複数の調光要素を有し、調光された光を前記第1の光変調装置へ射出する照明部と、前記調光要素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明範囲の情報を記憶する照明分布記憶部と、前記照明分布記憶部に記憶された前記照明範囲の表示画素に対応する前記第1の画像情報の特徴量に基づいて、前記照明部の前記調光要素を制御するための調光情報を決定する調光情報決定部と、前記照明部の前記調光画素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明分布を検出する照明分布検出部と、前記照明分布検出部が検出した前記照明分布の情報に基づいて、前記照明分布記憶部の前記照明範囲の情報を更新する照明分布更新部と、を備えることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、表示画素を有する第1の光変調装置と、調光要素を有する照明部とを備える。調光情報決定部は、調光要素によって調光された光が照明する第1の光変調装置の照明範囲の表示画素に対応する第1の画像情報の特徴量に基づいて、照明部の調光要素を制御するための調光情報を決定する。照明分布検出部は、照明部の調光画素から射出された光が、第1の光変調装置の表示画素を照明する照明分布を検出する。照明分布更新部は、検出した照明分布の情報に基づいて、照明分布記憶部の照明範囲の情報を更新する。これにより、第1の光変調装置上の照明分布が変化した場合においても、照明分布記憶部の照明範囲の情報は更新されるため、照明部は、更新された照明範囲に対応する第1の画素情報の特徴量を考慮した調光を行うことができる。
[適用例2]上記適用例に係る画像表示装置において、前記照明分布記憶部は、前記調光要素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明強度の分布情報をさらに記憶し、前記照明分布更新部は、前記照明分布検出部が検出した前記照明分布の情報に基づいて、前記照明分布記憶部の前記照明強度の分布情報を更新し、前記照明部の前記調光情報と前記照明強度の分布情報とに基づいて、前記第1の光変調装置の前記表示画素毎に到達する光の照明値を算出する照明値算出部と、前記照明値算出部によって算出された前記照明値と前記第1の画像情報とに基づいて、前記第1の光変調装置に設定するための第2の画像情報を生成する画像情報生成部と、をさらに備えることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、照明分布更新部は、照明分布検出部が検出した照明分布の情報に基づいて、照明分布記憶部の照明強度の分布情報を更新する。照明値算出部は、調光情報と更新された照明強度の分布情報とに基づいて、第1の光変調装置の表示画素毎に到達する光の照明値を算出する。画像情報生成部は、照明値と第1の画像情報とに基づいて、第1の光変調装置に設定するための第2の画像情報を生成する。これにより、更新された、照明部からの照明光の照明強度の分布を考慮して、第1の光変調装置に設定する第2の画像情報を生成することができる。つまり、表示画素に設定する画素情報(画素値)の生成を行うことが可能になる。
[適用例3]上記適用例に係る画像表示装置において、前記画像情報生成部において、前記第1の画像情報の画素値を前記照明値で除した値を前記第2の画像情報の画素値とすることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、第1の画像情報を照明値で除した値を第2の画像情報とする。これにより、照明部の調光による明るさ制御を考慮しつつ、第2の画像情報においても、第1の画像情報の明るさをほぼ同等に維持することが可能になる。
[適用例4]上記適用例に係る画像表示装置において、前記調光情報決定部における前記第1の画像情報の前記特徴量は、前記照明範囲における前記第1の画像情報の画素値の最大値とすることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、第1の画像情報の特徴量は、更新された照明範囲における第1の画像情報の画素値の最大値とする。これにより、第1の光変調装置の表示画素が照明される照明値の明るさの低下を抑制することが可能となり、入力された第1の画像情報の明るさをほぼ再現可能な調光制御を行うことができる。
[適用例5]上記適用例に係る画像表示装置において、前記照明分布検出部は、光画像の撮像を行うイメージセンサー部と、前記イメージセンサー部が撮像した撮像画像データに基づいて、前記照明分布の情報を検出する情報検出部と、を有して構成されることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、照明分布検出部は、イメージセンサー部と情報検出部とを有して構成される。これにより、イメージセンサー部が撮像した撮像画像データに基づいて、照明分布の情報を検出することができる。
[適用例6]上記適用例に係る画像表示装置において、前記イメージセンサー部は、前記照明部の前記調光画素から射出された光が前記第1の光変調装置に到達する光画像を撮像して撮像画像データを生成することを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、イメージセンサー部は、照明部の調光画素から射出された光が第1の光変調装置に到達する光画像を撮像して撮像画像データを生成する。これにより、照明分布の情報を検出することができる。
[適用例7]上記適用例に係る画像表示装置において、前記イメージセンサー部は、前記画像表示装置が表示した画像を含む範囲を撮像して撮像画像データを生成することを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、イメージセンサー部は、画像表示装置が表示した画像を含む範囲を撮像して撮像画像データを生成する。これにより、表示画像に基づいて、照明分布の情報を検出することができる。
[適用例8]上記適用例に係る画像表示装置において、前記照明分布検出部は、照明分布に影響を与える第2特徴量を検出する第2特徴量検出部と、前記第2特徴量検出部が検出した前記第2特徴量に基づいて、前記照明分布の情報を検出する情報検出部と、を有して構成されることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、照明分布検出部は、照明分布に影響を与える第2特徴量を検出する第2特徴量検出部と、第2特徴量に基づいて照明分布の情報を検出する情報検出部と、を有して構成される。これにより、第2特徴量に基づいて照明分布の情報を検出することができる。
[適用例9]上記適用例に係る画像表示装置において、前記第2特徴量検出部は、第2特徴量として、前記照明部と前記第1の光変調装置との距離を検出することを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、第2特徴量検出部は、第2特徴量として、照明部と第1の光変調装置との距離を検出する。これにより、照明部と第1の光変調装置との距離に基づいて照明分布の情報を検出することができる。
[適用例10]上記適用例に係る画像表示装置において、前記第2特徴量検出部は、第2特徴量として、前記照明部および前記第1の光変調装置の周辺温度を検出することを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、第2特徴量検出部は、第2特徴量として、照明部および第1の光変調装置の周辺温度を検出する。これにより、照明部および第1の光変調装置の周辺温度に基づいて照明分布の情報を検出することができる。
[適用例11]本適用例に係る画像表示装置の制御方法は、複数の表示画素を有し、入力される第1の画像情報に基づいて光を変調する第1の光変調装置と、複数の調光要素を有し、調光された光を前記第1の光変調装置へ射出する照明部と、前記調光要素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明範囲の情報を記憶する照明分布記憶部と、を有する画像表示装置の制御方法であって、前記照明分布記憶部に記憶された前記照明範囲の表示画素に対応する前記第1の画像情報の特徴量に基づいて、前記照明部の前記調光要素を制御するための調光情報を決定する調光情報決定ステップと、前記照明部の前記調光画素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明分布を検出する照明分布検出ステップと、前記照明分布検出ステップによって検出された前記照明分布の情報に基づいて、前記照明分布記憶部の前記照明範囲の情報を更新する照明分布更新ステップと、を備えることを特徴とする。
このような画像表示装置の制御方法によれば、第1の光変調装置上の照明分布が変化した場合においても、照明分布記憶部の照明範囲の情報は更新されるため、照明部は、更新された照明範囲に対応する第1の画素情報の特徴量を考慮した調光を行うことができる。
[適用例12]上記適用例に係る画像表示装置の制御方法において、前記照明分布記憶部は、前記調光要素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明強度の分布情報をさらに記憶し、前記照明分布更新ステップは、前記照明分布検出ステップによって検出された前記照明分布の情報に基づいて、前記照明分布記憶部の前記照明強度の分布情報を更新し、前記照明部の前記調光情報と前記照明強度の分布情報とに基づいて、前記第1の光変調装置の前記表示画素毎に到達する光の照明値を算出する照明値算出ステップと、前記照明値算出ステップによって算出された前記照明値と前記第1の画像情報とに基づいて、前記第1の光変調装置に設定するための第2の画像情報を生成する画像情報生成ステップと、をさらに備えることを特徴とする。
このような画像表示装置の制御方法によれば、更新された、照明部からの照明光の照明強度の分布を考慮して、第1の光変調装置に設定する第2の画像情報を生成することができる。つまり、表示画素に設定する画素情報(画素値)の生成を行うことが可能になる。
また、上述した画像表示装置、および画像表示装置の制御方法が、画像表示装置に備えられたコンピューターを用いて構築されている場合には、上記形態および上記適用例は、その機能を実現するためのプログラム、あるいは当該プログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体等の態様で構成することも可能である。記録媒体としては、フレキシブルディスクやHDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、不揮発性メモリーカード、画像表示装置の内部記憶装置(RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の半導体メモリー)、および外部記憶装置(USB(Universal Serial Bus)メモリー等)等、前記コンピューターが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
第1の実施形態に係るプロジェクターの光学ユニットを示す概略構成図。 第1の実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示すブロック図。 調光用液晶ライトバルブおよび表示用液晶ライトバルブの配置を表す斜視図。 調光用液晶ライトバルブおよび表示用液晶ライトバルブの正面図であり、(a)は、調光用液晶ライトバルブの正面図、(b)は、表示用液晶ライトバルブの正面図。 表示用液晶ライトバルブの照明範囲における強度分布の説明図。 イメージセンサーが、表示用液晶ライトバルブの入射面を覆っている状態を表す斜視図。 プロジェクターが照明分布検出モードにおいて行う照明分布検出処理のフローチャート。 プロジェクターのライトバルブ制御部が行う処理のフローチャート。 第2の実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示すブロック図。 プロジェクターが照明分布検出モードにおいて行う照明分布検出処理のフローチャート。 第3の実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示すブロック図。 照明分布の情報を表す説明図。 照明分布の情報を表す説明図。 照明分布の情報を表す説明図。 ガウス分布に基づく拡散特性を表す説明図であり、(a)は、近距離における横方向の拡散特性の説明図、(b)は、近距離における縦方向の拡散特性の説明図、(c)は、遠距離における横方向の拡散特性の説明図、(d)は、遠距離における縦方向の拡散特性の説明図。 拡散特性に基づくフィルター処理のフローチャート。 第4の実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示すブロック図。 LEDアレイの斜視図。
(第1の実施形態)
以下、画像表示装置の第1の実施形態として、光源から射出された光を画像情報(画像信号)に基づいて変調し、この変調された光を外部のスクリーン等に投写して画像を表示するプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態に係るプロジェクターの光学ユニットを示す概略構成図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、光源装置11、フライアイレンズ(均一照明手段)12a,12b、偏光変換装置13、ダイクロイックミラー(色分離手段)14a,14b、反射ミラー15a,15b,15c、第2の光変調装置としての調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2、第1の光変調装置としての表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1,イメージセンサー51R,51G,51B,クロスダイクロイックプリズム18、投写レンズ(投写手段)19等を備えている。
本実施形態における照明光学系は、光源装置11とフライアイレンズ12a,12bと偏光変換装置13とから構成されている。光源装置11は、高圧水銀ランプ等の光源ランプ11aと光源ランプ11aの光を反射するリフレクター11bとを有して構成されている。また、光源光の照度分布を被照明領域である液晶ライトバルブ17R,17G,17Bにおいて均一化させるための均一照明手段として、光源装置11側から第1フライアイレンズ12a、第2フライアイレンズ12bが順次設置されている。各フライアイレンズ12a,12bは、複数のレンズから構成されており、光源装置11から射出された光の照度分布を被照明領域である液晶ライトバルブにおいて均一化させるための均一照明手段として機能する。この光源装置11からの射出光は均一照明手段から偏光変換装置13に射出される。
偏光変換装置13は、均一照明手段側に設けられた偏光ビームスプリッタアレイ(PBSアレイ)と、ダイクロイックミラー14a側に設けられた1/2波長板アレイとから構成されている。この偏光変換装置13は、上記均一照明手段とダイクロイックミラー14aとの間に設けられている。
光源装置11の後段の構成を以下、各構成要素の作用とともに説明する。青色光・緑色光反射のダイクロイックミラー14aは、光源装置11からの光束のうちの赤色光LRを透過させるとともに、青色光LBと緑色光LGとを反射させるものである。ダイクロイックミラー14aを透過した赤色光LRは反射ミラー15cで反射され、赤色光調光用液晶ライトバルブ17R2に入射し、ここで強度(光量)が調節された後、赤色光表示用液晶ライトバルブ17R1に入射される。上記赤色光調光用液晶ライトバルブ17R2は、ダイクロイックミラー14aの側方に配置された反射ミラー15cと赤色光表示用液晶ライトバルブ17R1との間に配置されている。
一方、ダイクロイックミラー14aで反射した色光のうち、緑色光LGは緑色光反射用のダイクロイックミラー14bによって反射され、緑色光調光用液晶ライトバルブ17G2に入射し、ここで強度(光量)が調節された後、緑色光表示用液晶ライトバルブ17G1に入射される。上記緑色光調光用液晶ライトバルブ17G2は、ダイクロイックミラー14aの側方に配置されたダイクロイックミラー14bと緑色光表示用液晶ライトバルブ17G1との間に配置されている。一方、青色光LBはダイクロイックミラー14bも透過し、リレーレンズ16a、反射ミラー15a、リレーレンズ16b、反射ミラー15b、リレーレンズ16cからなるリレー系R1を経て、青色光調光用液晶ライトバルブ17B2に入射し、ここで強度(光量)が調節された後、青色光表示用液晶ライトバルブ17B1に入射される。上記青色光調光用液晶ライトバルブ17B2は、ダイクロイックミラー14bの側方に配置されたリレーレンズ16cと青色光表示用液晶ライトバルブ17B1との間に配置されている。
本実施形態では、上述した調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとは、所定の距離を設けて配置されている。
上記の調光用液晶ライトバルブは、一対のガラス基板(光透過性基板)間に液晶層が挟持され、これら一対のガラス基板の液晶層側の面にそれぞれ光透過性電極が形成され、さらにこれら光透過性電極の液晶層側の面に配向膜がそれぞれ形成されてなる液晶パネルと、この液晶パネルの両側に積層された偏光板から概略構成されている。
赤色光調光用液晶ライトバルブ17R2は、後述する調光液晶駆動部110bからの駆動信号を受けて光透過性電極に電圧を印加する際、印加する電圧の大きさを変更すると、透過率が0%に近い値〜100%の範囲で透過率を自由に変更することができる。このように透過率を0%に近い値〜100%の範囲で変更することで、赤色光調光用液晶ライトバルブ17R2から射出される赤色光LRの強度(光量)を変更できるので、映像に応じて印加する電圧を低くして、透過率が高くなるようにすることにより赤色光LRの強度(光量)が大きくなるようにし、あるいは印加する電圧を高くして、透過率が低くなるようにすることにより赤色光LRの強度(光量)が小さくなるようにすることで、赤色光LRの強度(光量)がこの赤色光調光用液晶ライトバルブ17R2で調節される。
緑色光調光用液晶ライトバルブ17G2は、後述する調光液晶駆動部110bからの駆動信号を受けて光透過性電極に電圧を印加する際、印加する電圧の大きさを変更すると、透過率が0%に近い値〜100%の範囲で透過率を自由に変更することができる。このように透過率を0%に近い値〜100%の範囲で変更することで、緑色光調光用液晶ライトバルブ17G2から射出される緑色光LGの強度(光量)を変更できるので緑色光LGの強度(光量)がこの緑色光調光用液晶ライトバルブ17G2で調節される。
青色光調光用液晶ライトバルブ17B2は、後述する調光液晶駆動部110bからの駆動信号を受けて光透過性電極に電圧を印加する際、印加する電圧の大きさを変更すると、透過率が0%に近い値〜100%の範囲で透過率を自由に変更することができる。このように透過率を0%に近い値〜100%の範囲で変更することで、青色光調光用液晶ライトバルブ17B2から射出される青色光LBの強度(光量)を変更できるので青色光LBの強度(光量)がこの青色光調光用液晶ライトバルブ17B2で調節される。
各表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1によって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム18に入射される。このプリズムは4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されてカラー画像を表す光が形成される。合成された光は投写光学系である投写レンズ19によりスクリーン等の投写面SC上に投写され、拡大された画像が表示される。
各表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の入射面には、それぞれ、イメージセンサー51R,51G,51Bが備えられている。イメージセンサー51R,51G,51Bは、CCD(Charge Coupled Device)センサー、あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサー等からなる撮像素子等を有して構成されている。イメージセンサー51R,51G,51Bは、それぞれ可動であり、図示しないセンサー駆動部によって、各表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の入射面の全部または一部を覆う状態と、各表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の入射面を覆わない状態とを切り替え可能に形成されている(図示せず)。プロジェクター1が通常に画像投写を行っている場合には、イメージセンサー51R,51G,51Bは、各表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の入射面を覆わない状態となっている。
イメージセンサー51R,51G,51Bは、各調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2から各表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の入射面に到達する光(以降、「照明光」とも呼ぶ。)を撮像する。そして、イメージセンサー51R,51G,51Bは、撮像した画像(以降、「照明光画像」とも呼ぶ。)を表す画像情報を生成し、後述する検出部52に出力する。イメージセンサー51R,51G,51Bが、イメージセンサー部に相当する。
なお、プロジェクター1は、複数の調光要素を有し、それぞれの調光要素から射出される光の光量を独立して制御することが可能な「照明部」を含む。本実施形態においては、照明部は、光源装置11および調光用液晶ライトバルブを含む。照明部が有する「調光要素」は、調光要素から照明対象である他の光学要素へ入射する光の光量を調整することが可能である。また照明部は、複数の調光要素のそれぞれから射出される光の光量を独立して制御することも可能である。本実施形態においては、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2が有する調光画素が調光要素に相当する。
次に、本実施形態のプロジェクター1の制御について説明する。
調光機能を持たない従来のプロジェクターの場合、入力された画像情報(映像信号)は適当な補正処理を経て、そのまま液晶駆動部(液晶パネルドライバー)に供給される。しかし、本実施形態のように調光機能を有するプロジェクターの場合、画像情報に基づいて各色光強度を制御する必要がある。
図2は、第1の実施形態に係るプロジェクター1の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、プロジェクター1は、表示部としての画像投写部10、制御部20、操作受付部21、画像情報入力部31、画像処理部32、ライトバルブ制御部40、撮像検出部50等を備えている。
画像投写部10は、光源装置11、3つの表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1、3つの調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2、投写光学系としての投写レンズ19、表示液晶駆動部110a、調光液晶駆動部110b等で構成されている。なお、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1、および、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2を総称して、液晶ライトバルブ部17とも呼ぶ。
画像投写部10は、光源装置11から射出された光を、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2で光量を調節し、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1で画像光に変調し、この画像光を投写レンズ19から投写して、投写面SCに画像として表示する。
光源装置11から射出された光は、フライアイレンズ12a,12b等のインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、ダイクロイックミラー14a,14b等の色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2、および、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1に入射する。
表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1、および、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2は、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1、および、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2は、それぞれ、複数の表示画素、および、複数の調光画素(調光要素)がマトリクス状に配列された矩形状の画素領域を備えており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。
調光液晶駆動部110bが、調光画素値(調光量)に応じた駆動電圧を各調光画素に印加すると、各調光画素は、調光画素値に応じた光透過率に設定される。このため、光源装置11から射出された光は、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2の画素領域を透過することによって光量が調節され、調光量に応じた光として出力される。調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2から出力された光は、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1をそれぞれ照明する。
表示液晶駆動部110aが、画像情報に応じた駆動電圧を各表示画素に印加すると、各表示画素は、画像情報に応じた光透過率に設定される。このため、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2から射出された光は、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の画素領域を透過することによって変調され、画像情報に応じた画像光が色光毎に形成される。形成された各色の画像光は、色合成光学系(図2では図示せず)によって画素毎に合成されてカラーの画像光となった後、投写レンズ19によって拡大投写される。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM、不揮発性のROM等を備えており、ROMに記憶されている制御プログラムに従ってCPUが動作することによりプロジェクター1の動作を統括制御する。つまり、制御部20は、コンピューターとして機能する。
操作受付部21は、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。本実施形態の操作受付部21が備える操作キーとしては、電源のオン・オフを切り替えるための電源キー、入力された映像信号を切り替えるための入力切替キー、各種設定用のメニュー画像を表示させるメニューキー、メニュー画像における項目の選択等に用いられる方向キー、選択した項目を確定させるための決定キー等がある。
ユーザーが操作受付部21の各種操作キーを操作すると、操作受付部21は、この操作を受け付けて、操作された操作キーに対応する制御信号を制御部20に出力する。そして、制御部20は、操作受付部21から制御信号が入力されると、入力された制御信号に基づく処理を行って、プロジェクター1の動作を制御する。なお、操作受付部21の代わりに、あるいは操作受付部21とともに、遠隔操作が可能なリモコン(図示せず)を入力操作部として用いた構成としてもよい。この場合、リモコンは、ユーザーの操作内容に応じた赤外線等の操作信号を発信し、図示しないリモコン信号受信部がこれを受信して制御部20に伝達する。
画像情報入力部31は、複数の入力端子を備えており、これらの入力端子には、ビデオ再生装置やパーソナルコンピューター等、図示しない外部の画像供給装置から各種形式の画像情報が入力される。制御部20からの指示に基づき、画像情報入力部31は画像情報を選択し、選択した画像情報を画像処理部32に出力する。この画像情報が、第1の画像情報に相当する。
画像処理部32は、画像情報入力部31から入力される画像情報を、各表示画素の階調を表す画像情報に変換する。さらに、画像処理部32は、制御部20の指示に基づいて、変換した画像情報に対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等の画質を調整するための画質調整処理等を行う。また、画像処理部32は、メニュー画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を、入力画像に重畳することもできる。そして、画像処理部32は、処理した画像情報を、ライトバルブ制御部40の調光情報決定部42、および、画像情報生成部44に出力する。また、画像処理部32は、表示用液晶ライトバルブおよび調光用液晶ライトバルブの各画素に出力する画素値を制御することが可能であり、入力画像とは異なるテストパターン画像や、白画像、黒画像等の様々な画像情報を出力することが可能である。
撮像検出部50は、イメージセンサー51R,51G,51B、および検出部52を有して構成されている。撮像検出部50が、照明分布検出部に相当する。
イメージセンサー51R,51G,51Bは、各調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2から各表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の入射面に到達する照明光を制御部20の指示に基づいて撮像する。そして、イメージセンサー51R,51G,51Bは、照明光画像を表す画像情報を生成し、検出部52に出力する。
検出部52は、画像解析用の処理装置やメモリー等(いずれも図示せず)を有して構成される。検出部52は、イメージセンサー51R,51G,51Bから入力された照明光画像の画像情報の解析を行い、イメージセンサー51R,51G,51Bに到達した照明の明るさを計測する。そして、イメージセンサー51R,51G,51B上における照明分布、換言すれば、各表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1上の照明分布を検出する。また、検出部52は、検出した照明分布の情報を、制御部20に通知する。そして、制御部20は、照明分布記憶部41に照明分布の情報を記憶させる。ここでは、照明分布記憶部41に記憶されていた従来の照明分布の情報を更新する。このときの制御部20が、照明分布更新部に相当する。なお、検出部52が情報検出部に相当する。
ライトバルブ制御部40は、照明分布記憶部41、調光情報決定部42、照明値算出部43、画像情報生成部44等を有して構成されている。ライトバルブ制御部40が、光変調制御部に相当する。
照明分布記憶部41は、不揮発性メモリーを有して構成される。照明分布記憶部41は、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2の各調光画素から射出された光が、それぞれ、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1を照明する照明範囲および強度分布、即ち照明分布の情報を記憶する。照明分布の情報の記憶形態としては、LUT(ルックアップテーブル)としてもよいし、関数として記憶してもよい。ここで、強度分布が、照明強度の分布情報に相当する。
照明範囲および強度分布は、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの設置関係によって定まる。なお、照明範囲および強度分布の情報は、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの設置関係によって、色光毎に記憶されている。
ここで、照明範囲および強度分布について説明する。
図3は、調光用液晶ライトバルブ17R2および表示用液晶ライトバルブ17R1の配置を表す斜視図である。
図4は、調光用液晶ライトバルブ17R2および表示用液晶ライトバルブ17R1の正面図であり、(a)は、調光用液晶ライトバルブ17R2の正面図であり、(b)は、表示用液晶ライトバルブ17R1の正面図である。
図3および図4では、調光用液晶ライトバルブ17R2と表示用液晶ライトバルブ17R1とが表されている。図示しないが、調光用液晶ライトバルブ17G2,17B2、および、表示用液晶ライトバルブ17G1,17B1も同様な構成とする。ここでは、調光用液晶ライトバルブ17R2、および、表示用液晶ライトバルブ17R1を用いて説明を行う。
本実施形態では、簡易化のために、調光用液晶ライトバルブ17R2は、3行×4列の調光画素を有した構成としている。各調光画素の座標は、(m,n)として表される。また、表示用液晶ライトバルブ17R1は、12行×16列の表示画素を有した構成としている。各表示画素の座標は、(i,j)として表される。なお、本実施形態では、調光用液晶ライトバルブ17R2の1つの調光画素が、表示用液晶ライトバルブ17R1の4×4の表示画素に対応したサイズとする。よって、図3および図4(b)の表示用液晶ライトバルブ17R1上には、対応する調光用液晶ライトバルブ17R2の調光画素の位置を表す太線FR2を重畳して表示している。
ここで、図3および図4に示すように、調光用液晶ライトバルブ17R2の1つの調光画素(図3では、四隅がA2,B2,C2,D2の斜線部)を注目調光画素P2(2,3)とする。この注目調光画素を通過した光は、注目調光画素に対応した表示用液晶ライトバルブ17R1の4×4の表示画素(四隅がA1,B1,C1,D1の領域)だけでなく、その周辺にも到達する。つまり、注目調光画素を通過した光の広がりによって、周辺の表示画素も照明される。
ここでは、調光用液晶ライトバルブ17R2の注目調光画素P2(2,3)を通過した光は、表示用液晶ライトバルブ17R1の斜線部の領域に到達するものとしている。この斜線部の領域を照明範囲SA1とする。
図3および図4(b)で示した照明範囲SA1および照明範囲SA1における強度分布は、調光用液晶ライトバルブ17R2と表示用液晶ライトバルブ17R1との距離によって、変化する。例えば、組み立て誤差や経時変化等によって変化する。このため、本実施形態のプロジェクター1では、照明範囲SA1およびその強度分布を検出する機能を有している。なお、照明範囲の初期値は、製品の開発時に予め測定が行われて、照明分布記憶部41に記憶されていてもよい。
図5は、表示用液晶ライトバルブの照明範囲SAにおける強度分布の説明図である。つまり、照明分布記憶部41に記憶されている照明分布の情報を図示化したものである。
図5に示すように、照明範囲SAの各表示画素には、照明強度Sが記載されている。照明強度Sは、中心に近いほど高く、周辺になるほど低い値となる。この照明強度Sは、調光用液晶ライトバルブ17R2と表示用液晶ライトバルブ17R1の配置関係によって定まるものである。ここで、各表示画素の照明強度Sは、「0」以上で「1」以下の値で表現される。
ここで、照明範囲SA1およびその強度分布を検出する機能について説明する。本実施形態では、イメージセンサー51R,51G,51Bを用いて、照明範囲SA1およびその強度分布を検出する。
イメージセンサー51R,51G,51Bは、プロジェクター1が通常に画像投写を行っている場合には、各表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の入射面を覆わない状態となっている。ユーザーが、プロジェクター1に備わる操作パネルなどの操作受付部21を操作し、メニュー画像等を表示させて、照明分布を検出するためのモードである照明分布検出モード(図示せず)を選択すると、イメージセンサー51R,51G,51Bは、各表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の入射面を覆い、照明範囲SA1およびその強度分布の検出を開始する。
図6は、イメージセンサー51Rが、表示用液晶ライトバルブ17R1の入射面を覆っている状態を表す斜視図である。
図6に示すように、照明分布検出モードでは、イメージセンサー51Rは、調光用液晶ライトバルブ17R2の所定の調光画素(本実施形態では、P2(2,3))から射出された光によって照明される表示用液晶ライトバルブ17R1の表示画素を検出する。図6では図示していないが、調光画素P2(2,3)を通過した照明光は、広がって、調光画素に対応する表示画素の周辺の表示画素も照明する。
ここで、照明分布検出モードにおける照明範囲SA1およびその強度分布の検出処理について説明する。
図7は、プロジェクター1が照明分布検出モードにおいて行う、照明分布を検出するための処理(照明分布検出処理)のフローチャートである。
照明分布検出モードが開始されると、制御部20からの指示により、撮像検出部50は、各色光のライトバルブについて、ステップS101からステップS108までの処理を順次行う(ループ)(ステップS101)。
制御部20は、センサー駆動部(図示せず)に指示を出して、イメージセンサーを表示用液晶ライトバルブの入射面上に設置させる(ステップS102)。制御部20は、画像処理部32に指示を出して、調光用液晶ライトバルブの1つの調光画素のみを点灯させ、他の調光画素は光を遮断する(ステップS103)。
制御部20の指示により、イメージセンサーは、到達する照明光を撮像する(ステップS104)。制御部20の指示により、検出部52は、照明光画像における照明の明るさを計測し、表示用液晶ライトバルブ上の照明分布(照明範囲SAおよびその照明強度S)を検出する(ステップS105)。
検出部52は、制御部20に照明分布の情報を通知し、制御部20は、照明分布記憶部41に、照明分布の情報を記憶させる(ステップS106)。つまり、照明分布記憶部41に従来記憶されていた照明分布の情報を更新する。制御部20は、センサー駆動部に指示を出して、イメージセンサーを表示用液晶ライトバルブの入射面上から除去する(ステップS107)。そして、ステップS101に戻り、次のライトバルブについて、処理を行う(ステップS108)。
図2に戻り、調光情報決定部42は、調光画素毎に、照明分布記憶部41に記憶された照明範囲SAに基づき、表示用液晶ライトバルブの照明範囲を特定し、その照明範囲SAの表示画素に対応する第1の画像情報の特徴量に基づいて、調光用液晶ライトバルブの調光画素の調光量を決定する。本実施形態では、調光画素の照明範囲SAに含まれる表示画素に対応する第1の画像情報のうち、最大値を特徴量とする。
なおプロジェクター1は、第1の画像情報に対して種々の画像処理を行う場合がある。このとき調光情報決定部42は、種々の画像処理が行われた後の第1の画像情報に基づいて特徴量を決定してもよい。例えば、第1の画像情報の画素数が、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の画素数と一致しない場合、プロジェクター1は、両者の画素数が一致するように第1の画像情報に対してリサイズ処理(解像度変換処理)を行う場合がある。このような場合は、リサイズ処理が施された後の画像情報を第1の画像情報と定義してもよい。このとき調光情報決定部42は、リサイズ処理が施された後の画像情報に基づいて特徴量を決定してもよい。
ここで、調光画素(m,n)による照明範囲SA(m,n)に含まれる表示画素(i,j)に対応する第1の画像情報の階調(画素値)を、In_P1(i,j)とすると、下記の式(1)が成り立つものとする。
0≦In_P1(i,j)≦1 , (i,j)∈SA(m,n)… (1)
そして、調光画素(m,n)に対応する第1の画像情報の最大値(特徴量)をF(m,n)とすると、下記の式(2)が成り立つ。
F(m,n)=max(In_P1(i,j)) … (2)
そして、下記の式(3)のように、調光画素(m,n)に対応する第1の画像情報の最大値(特徴量)を、調光画素(m,n)の調光量(画素値)A(m,n)とする。
A(m,n)=F(m,n) … (3)
照明値算出部43は、調光用液晶ライトバルブの調光画素の調光量(画素値)と、表示用液晶ライトバルブにおける照明強度Sの分布情報とに基づいて、表示用液晶ライトバルブ17R1の表示画素毎に到達する光の照明値を算出する。
まず、照明値算出部43は、調光用液晶ライトバルブの全調光画素の中から、表示用液晶ライトバルブの注目する表示画素に照明が到達する調光画素を抽出する。具体的には、例えば、調光用液晶ライトバルブ17R2の各調光画素について、各調光画素を通過する光が、表示用液晶ライトバルブ17R1に到達する照明範囲SAに、注目表示画素が含まれているか否かを判定し、含まれている場合にはその調光画素を抽出する。
次に、照明値算出部43は、調光用液晶ライトバルブ17R2上で抽出された各調光画素によって、表示用液晶ライトバルブ17R1の注目表示画素が照明される明るさを算出する。ここで、調光用液晶ライトバルブ17R2の各調光画素によって、表示用液晶ライトバルブ17R1を照明する明るさは、各調光画素の調光量A(m,n)に照明強度Sの分布を乗算することで算出できる。
表示用液晶ライトバルブ17R1の注目表示画素(i,j)が照明される明るさをL(i,j)とすると、L(i,j)は、上記調光用液晶ライトバルブ17R2から抽出された調光画素それぞれから注目表示画素に到達する光の総和により算出することができる。ここで、照明強度S(i,j,m,n)は、調光画素P2(m,n)と表示用液晶ライトバルブ17R1の注目表示画素P1(i,j)の位置関係に対応した照明強度を表す。注目表示画素(i,j)が照明される明るさL(i,j)は、下記の式(4)で表される。
L(i,j) = ΣA(m,n)×S(i,j,m,n) … (4)
ここで、0≦L(i,j)≦1とする。また、m,n∈SB(i,j)とする。
SB(i,j)は、注目表示画素(i,j)を照明する調光画素(m,n)の集合であり、このSB(i,j)に含まれる全ての調光画素(m,n)についてのΣ(シグマ)を算出する。
画像情報生成部44は、画像処理部32から入力される第1の画像情報と、照明値算出部43が算出した表示用液晶ライトバルブ17R1の注目表示画素に到達する光の照明値L(i,j)とに基づいて、注目表示画素の画素信号、即ち第2の画像情報を算出する。ここでは、画像情報生成部44は、注目表示画素に対応する第1の画像情報を、注目表示画素が照明される明るさで除算した値を、注目表示画素の画素信号(第2の画像情報(画素値))Out_P1(i,j)とする。すると、Out_P1(i,j)は、下記の式(5)で表される。
Out_P1(i,j) = In_P1(i,j)/L(i,j) … (5)
ここで、0≦Out_P1(i,j)≦1とする。
なお、上述したように、本実施形態では、画素値や明るさ等の値は、「0」以上「1」以下の階調として表している。
調光液晶駆動部110bは、調光情報決定部42から入力される調光量A(m,n)に従って調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2を駆動し、表示液晶駆動部110aは、画像情報生成部44から入力される第2の画像情報Out_P1(i,j)に従って表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1を駆動する。これにより、光源装置11から射出された光は、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2によって調光され、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1によって、第2の画像情報に応じた画像光に変調され、この画像光が投写レンズ19から投写される。
次に、プロジェクター1のライトバルブ制御部40が、1フレームまたは1サブフレーム毎に行う処理について、フローチャートを用いて説明する。
図8は、プロジェクター1のライトバルブ制御部40が行う処理のフローチャートである。
ライトバルブ制御部40は、調光用液晶ライトバルブの各調光画素について、ステップS201からステップS204までの処理を繰り返す(ループ1)(ステップS201)。
まず、調光情報決定部42が、注目調光画素の照明範囲SAの表示画素に対応する第1の画像情報の最大値(特徴量)F(m,n)を算出する(ステップS202)。そして、調光情報決定部42は、当該最大値を、調光用液晶ライトバルブの注目調光画素の画素値(調光量)A(m,n)とする(ステップS203)。そして、ステップS201に戻り、次の調光画素を注目調光画素として、処理を繰り返す(ステップS204)。
このように、調光用液晶ライトバルブの全ての調光画素について、画素値(調光量)A(m,n)を決定する。この画素値(調光量)が、調光情報に相当する。
次に、ライトバルブ制御部40は、表示用液晶ライトバルブの各表示画素について、ステップS205からステップS209までの処理を繰り返す(ループ2)(ステップS205)。
まず、照明値算出部43は、表示用液晶ライトバルブの注目表示画素(i,j)に照明が到達する調光画素を、調光用液晶ライトバルブの全調光画素の中から抽出する(ステップS206)。そして、抽出した各調光画素と照明強度S(i,j,m,n)とによって、表示用液晶ライトバルブの注目表示画素が照明される照明値L(i,j)を算出する(ステップS207)。
画像情報生成部44は、第1の画像情報の該当する画素値を算出された照明値で除算し、表示用液晶ライトバルブの注目表示画素に設定する画素値(第2の画像情報)Out_P1(i,j)を算出する(ステップS208)。そして、ステップS205に戻り、次の表示画素を注目表示画素として、処理を繰り返す(ステップS209)。
全ての表示画素について処理が終了したら、ライトバルブ制御部40が1フレームまたは1サブフレーム毎に行う処理を終了する。そして、本処理は、次のフレームまたはサブフレームについて、繰り返し実行される。本処理で生成された調光用液晶ライトバルブの各調光画素値(調光量)A(m,n)、および、表示用液晶ライトバルブの各表示画素値(第2の画像情報)Out_P1(i,j)は、それぞれ、調光液晶駆動部110b、および、表示液晶駆動部110aに出力される。そして、調光用液晶ライトバルブ、および、表示用液晶ライトバルブが、画素値に応じて駆動される。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)プロジェクター1は、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2の調光画素を通過した光が、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の表示画素を照明する照明範囲SAおよび照明強度Sを照明分布の情報として、照明分布記憶部41に記憶する。この照明範囲SAおよび照明強度Sは、各調光用液晶ライトバルブと対応する表示用液晶ライトバルブの配置関係によって定まるものであり、製品の開発時に予め測定を行い、照明分布記憶部41に記憶しておく。しかしながら、このような照明範囲SAおよび照明強度Sは、製品の組み立て誤差や経時変化等によって変化する。プロジェクター1では、撮像検出部50のイメージセンサー51R,51G,51B、検出部52、および、制御部20によって、照明分布記憶部41を書き換えることが可能である。これにより、照明分布が初期状態から変化した場合にも、照明分布記憶部41の照明範囲SAおよび照明強度S、つまり照明分布の情報を書き換えることで、プロジェクター1は、正確な階調再現を実現することが可能になるため有益である。
(2)プロジェクター1は、調光用液晶ライトバルブの調光画素を通過した光が照明する表示用液晶ライトバルブ上の照明範囲の表示画素に対応する第1の画像情報の画素値の最大値を、調光用液晶ライトバルブの当該調光画素の画素値(即ち、調光量(調光情報))として調光する。照明分布検出部(本実施形態では、撮像検出部50のイメージセンサー51R,51G,51B)は、照明分布検出モードにおいて、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2の調光画素から射出された光が、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の表示画素を照明する照明分布を検出する。制御部20は、検出された照明分布の情報に基づいて、照明分布記憶部41の照明範囲の情報を更新する。これにより、組み立て誤差や経時変化等によって、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1上の照明分布が変化した場合においても、照明分布記憶部41の照明範囲の情報を更新することにより、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2は、更新された照明範囲に対応する第1の画素情報の特徴量(最大値)を考慮した調光を行うことができるため、有益である。
(3)プロジェクター1は、照明分布検出部(本実施形態では、撮像検出部50のイメージセンサー51R,51G,51B)が検出した照明分布の情報に基づいて、制御部20が照明分布記憶部41の照明強度の分布情報を更新する(照明分布更新部)。照明値算出部43は、調光情報と更新された照明強度の分布情報とに基づいて、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の表示画素毎に到達する光の照明値を算出する。画像情報生成部44は、第1の画像情報を表示画素毎の照明値によって除算することによって、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1に設定するための第2の画像情報を生成する。これにより、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2からの照明光の照明強度の分布を考慮して、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1に設定する第2の画像情報を生成することができる。つまり、照明光を考慮しつつ、入力された第1の画像情報にほぼ忠実な階調表現を実現することが可能になる。そして、組み立て誤差や経時変化等による照明分布の変化を考慮して、表示画素に設定する画素情報(画素値)の生成を行うことが可能になるため、有益である。
(4)プロジェクター1は、第1の画像情報を照明値で除した値を第2の画像情報とする。これにより、調光用液晶ライトバルブの調光による明るさ制御を考慮しつつ、第2の画像情報においても、第1の画像情報の明るさをほぼ同等に維持することが可能になるため、有益である。
(5)プロジェクター1は、第1の画像情報の特徴量は、更新された照明範囲における第1の画像情報の画素値の最大値とする。これにより、表示用液晶ライトバルブの表示画素が照明される照明値の明るさの低下を抑制することが可能となり、入力された第1の画像情報の明るさをほぼ再現可能な調光制御を行うことができるため、有益である。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態として、表示用液晶ライトバルブにおける照明分布の変化を、投写画像を撮像することで検出可能なプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
第2の実施形態のプロジェクターの光学ユニットを示す概略構成図は、第1の実施形態の図1から、イメージセンサー51R,51G,51Bを除いたものとなる。イメージセンサー51R,51G,51B以外は、図1と同様である。よって、説明は省略する。
図9は、第2の実施形態に係るプロジェクター2の概略構成を示すブロック図である。
図9に示すように、プロジェクター2の構成は、撮像検出部60以外は、第1の実施形態のプロジェクター1(図2参照)と同様である。よって、撮像検出部60以外の説明は省略する。ここで、第1の実施形態と同一の構成部については、同一の符号を使用する。
撮像検出部60は、イメージセンサー61と、情報検出部としての検出部62とを含んで構成されている。撮像検出部60は、制御部20によって制御される。撮像検出部60は、投写面SCを撮像し、画像解析して、調光用液晶ライトバルブが表示用液晶ライトバルブを照明する照明分布を検出する。撮像検出部60が、照明分布検出部に相当し、イメージセンサー61が、イメージセンサー部に相当する。
イメージセンサー61は、CCDセンサーあるいはCMOSセンサー等からなる撮像素子等(図示せず)と、撮像対象から発せられた光を撮像素子上に結像させるための撮像レンズ(図示せず)を備えている。イメージセンサー61は、プロジェクター2の投写レンズ19の近傍に配置され、投写面SCに投写された画像(以降、「投写画像」とも呼ぶ。)を含む範囲を制御部20の指示に基づいて撮像する。そして、イメージセンサー61は、撮像した画像(以降、「撮像画像」とも呼ぶ。)を表す画像情報を生成し、検出部62に出力する。
検出部62は、画像解析用の処理装置やメモリー等(いずれも図示せず)を有して構成される。検出部62は、イメージセンサー61から入力された撮像画像の画像情報の解析を行い、イメージセンサー61が撮像した画像情報における照明の明るさを計測する。そして、検出部62は、画像情報上における照明分布を検出し、この照明分布を、表示用液晶ライトバルブ上の照明分布として認識する。検出部62は、当該照明分布の情報を制御部20に通知し、制御部20が照明分布記憶部41に記憶させる。ここでは、照明分布記憶部41に記憶されていた従来の照明分布の情報を更新する。
ここで、照明分布の情報、即ち照明範囲SA1およびその強度分布を検出する機能について説明する。本実施形態では、イメージセンサー61を用いて、照明範囲SA1およびその強度分布を検出する。
ユーザーが、プロジェクター2に備わる操作パネルなどの操作受付部21を操作し、メニュー画像等を表示させて、照明分布検出モード(図示せず)を選択すると、撮像検出部60は、照明範囲SA1およびその強度分布の検出を行う照明分布検出モードを開始する。
ここで、照明分布検出モードにおける照明範囲SA1およびその強度分布の検出処理について説明する。
図10は、プロジェクター2が照明分布検出モードにおいて行う照明分布検出処理のフローチャートである。
照明分布検出モードが開始されると、制御部20からの指示により、撮像検出部60は、各色光のライトバルブについて、ステップS301からステップS306までの処理を順次行う(ループ)(ステップS301)。このとき、1つの色光について当該処理を行う際には、他の色光のライトバルブからの投写は遮断、即ち、黒投写とする。
制御部20は、画像処理部32に指示を出して、調光用液晶ライトバルブの1つの調光画素のみを点灯させ、他の調光画素は光を遮断する(ステップS302)。制御部20の指示により、イメージセンサー61は、投写面SCを撮像する(ステップS303)。制御部20の指示により、検出部62は、撮像画像における照明の明るさを計測し、照明分布(照明範囲SAおよびその照明強度S)を検出する(ステップS304)。
検出部62は、制御部20に照明分布の情報を通知し、制御部20が、照明分布記憶部41に、当該色光の照明分布の情報を記憶させる(ステップS305)。つまり、照明分布記憶部41に従来記憶されていた照明分布の情報を更新する。そして、ステップS301に戻り、次の色光のライトバルブについて、処理を行う(ステップS306)。
上述したように算出された照明分布の情報に基づいて、プロジェクター2のライトバルブ制御部40は、照明分布に対応したライトバルブ制御を行う。照明分布に対応したライトバルブ制御処理は、第1の実施形態と同様とする。
上述した第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果(2)、(3)、(4)および(5)と同様な効果を奏することができる。他に以下の効果が得られる。
(1)プロジェクター2は、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2の調光画素を通過した光が、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の表示画素を照明する照明範囲SA、および、照明強度Sを照明分布の情報として照明分布記憶部41に記憶する。この照明範囲SAおよび照明強度Sは、各調光用液晶ライトバルブと対応する表示用液晶ライトバルブの配置関係によって定まるものであり、製品の開発時に予め測定を行い、照明分布記憶部41に記憶しておく。しかしながら、このような照明範囲SAおよび照明強度Sは、製品の組み立て誤差や経時変化等によって変化する。プロジェクター2では、撮像検出部60のイメージセンサー61および検出部62によって、照明分布の情報を検出して、制御部20に通知する。そして、制御部20が照明分布記憶部41を書き換えることが可能である。このように、照明分布が初期状態から変化した場合にも、照明分布記憶部41の照明範囲SAおよび照明強度S、つまり照明分布を書き換えることで、プロジェクター2は、正確な階調再現を実現することが可能になるため有益である。
また、本実施形態で示したプロジェクター2のイメージセンサー61を用いた照明分布の検出方法は、インタラクティブ機能を備えるプロジェクター(インタラクティブシステム)に適用することが可能であるため、有益である。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態として、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの距離の変化を計測して、照明分布を検出可能なプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
第3の実施形態のプロジェクターの光学ユニットを示す概略構成図は、第1の実施形態の図1から、イメージセンサー51R,51G,51Bを除いたものとなる。また、距離センサー71R,71G,71Bが、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1と調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2との距離をそれぞれ測定するように設置されるが、ここでは図示を省略する。上記以外の構成は、図1と同様である。よって、説明は省略する。
図11は、第3の実施形態に係るプロジェクター3の概略構成を示すブロック図である。
図11に示すように、プロジェクター3の構成は、距離検出部70以外は、第1の実施形態のプロジェクター1(図2参照)と同様である。よって、距離検出部70以外の説明は省略する。ここで、第1の実施形態と同一の構成部については、同一の符号を使用する。
距離検出部70は、第2特徴量検出部としての距離センサー71R,71G,71Bと、情報検出部としての検出部72とを含んで構成されている。距離検出部70は、制御部20によって制御される。距離検出部70は、色光毎の調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの距離を測定し、距離に応じた照明の拡散を算出し、色光毎に調光用液晶ライトバルブが表示用液晶ライトバルブを照明する照明分布を検出する。距離検出部70が、照明分布検出部に相当する。
ユーザーが、プロジェクター3に備わる操作パネルなどの操作受付部21を操作し、メニュー画像等を表示させて、照明分布検出モード(図示せず)を選択すると、距離検出部70は、照明範囲SA1およびその強度分布の検出を行う照明分布検出モードを開始する。
距離センサー71R,71G,71Bは、レーザー等を用いた光学的距離計や超音波等を用いた距離計等を有して構成される。距離センサー71Rは、調光用液晶ライトバルブ17R2と表示用液晶ライトバルブ17R1との距離を測定する。距離センサー71Gは、調光用液晶ライトバルブ17G2と表示用液晶ライトバルブ17G1との距離を測定する。距離センサー71Bは、調光用液晶ライトバルブ17B2と表示用液晶ライトバルブ17B1との距離を測定する。そして、距離センサー71R,71G,71Bは、測定した距離を表す距離情報を生成し、検出部72に出力する。
検出部72は、解析用の処理装置やメモリー等(いずれも図示せず)を有して構成される。検出部72は、距離に対応した照明分布の情報(データ)をテーブル等の形式で複数記憶している。そして、検出部72は、距離センサー71から色光毎のライトバルブの距離情報を入力し、距離情報に応じた色光毎の照明分布の情報を制御部20に通知する。そして、制御部20は、色光毎の照明分布の情報を照明分布記憶部41に記憶させる。換言すれば、照明分布記憶部41の照明分布の情報を更新する。
ここで、距離に対応した照明分布の情報について説明する。
図12、図13、図14は、照明分布の情報を表す説明図である。
本実施形態においては、図12では、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの距離が近い場合に、照明分布記憶部41に記憶させる照明分布T1の情報を表している。図13では、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの距離が中程度の場合に、照明分布記憶部41に記憶させる照明分布T2の情報を表している。図14では、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの距離が離れている場合に、照明分布記憶部41に記憶させる照明分布T3の情報を表している。
上述したように、検出部72は、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの距離に対応した照明分布の情報を複数記憶している。なお、本実施形態では、検出部72が記憶する照明分布の情報を、照明分布T1,T2,T3の3つとしているが、3つに限定するものではない。2つでもよいし、4つ以上でもよい。
また、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの距離に応じて、照明は拡散していくことから、予め拡散特性を計測しておき、数式化することも可能である。例えば、下記の式(6)のように、ガウス分布で表すことが可能である。
Figure 2015126335

σは、距離に応じて設定されるパラメーターである。
xは、表示用液晶ライトバルブにおける位置(表示画素ピッチ)である。
f(σ,x)は、照明の縦/横いずれか1方向の拡散特性である。
図15は、ガウス分布に基づく拡散特性を表す説明図であり、(a)は、近距離における横方向の拡散特性の説明図であり、(b)は、近距離における縦方向の拡散特性の説明図であり、(c)は、遠距離における横方向の拡散特性の説明図であり、(d)は、遠距離における縦方向の拡散特性の説明図である。
図15に示すような拡散特性を用いて、拡散していない照明特性にフィルター処理を行うことで、距離に応じた照明分布を算出することができる。
例えば、照明分布T1の横方向に拡散特性DC1のフィルター処理を行い、縦方向に拡散特性DC2のフィルター処理を行うと、照明分布T2が生成される。また、照明分布T1の横方向に拡散特性DC3のフィルター処理を行い、縦方向に拡散特性DC4のフィルター処理を行うと、照明分布T3が生成される。
図16は、拡散特性に基づくフィルター処理のフローチャートである。
制御部20の指示に基づき、検出部72は、拡散していない照明特性(照明分布T1)に、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの距離に応じたフィルター処理を施す(ステップS401)。そして、検出部72は、制御部20に得られた照明分布を通知し、制御部20が照明分布記憶部41に記憶させる(ステップS402)。
このように検出部72は、照明分布の情報を算出し、制御部20は、照明分布の情報を照明分布記憶部41に記憶させることが可能である。そして、算出された照明分布の情報に基づいて、プロジェクター3のライトバルブ制御部40は、照明分布に対応したライトバルブ制御を行う。照明分布に対応したライトバルブ制御処理は、第1の実施形態と同様とする。
上述した第3の実施形態によれば、第1の実施形態の効果(2)、(3)、(4)および(5)と同様な効果を奏することができる。他に以下の効果が得られる。
(1)プロジェクター3は、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2の調光画素を通過した光が、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の表示画素を照明する照明範囲SA、および、照明強度Sを照明分布の情報として照明分布記憶部41に記憶する。この照明範囲SAおよび照明強度Sは、各調光用液晶ライトバルブと対応する表示用液晶ライトバルブの配置関係によって定まるものであり、製品の開発時に予め測定を行い、照明分布記憶部41に記憶しておく。しかしながら、このような照明範囲SAおよび照明強度Sは、製品の組み立て誤差や経時変化等によって変化する。プロジェクター3では、距離検出部70の距離センサー71R,71G,71B、検出部72、および、制御部20によって、照明分布記憶部41を書き換えることが可能である。これにより、照明分布が初期状態から変化した場合にも、照明分布記憶部41の照明範囲SAおよび照明強度S、つまり照明分布を書き換えることで、プロジェクター3は、正確な階調再現を実現することが可能になるため有益である。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態として、調光用液晶ライトバルブおよび表示用液晶ライトバルブの周辺温度を計測して、照明分布を検出可能なプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
プロジェクター4が画像を投射すると、調光用液晶ライトバルブ、表示用液晶ライトバルブ、およびその周辺の部品は熱を帯びる。このような熱による熱膨張により、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの距離が変化する。温度変化と距離変化は1対1に対応付けられる。よって、本実施形態では、温度情報から距離情報を算出し、第3の実施形態で示したように照明分布を検出する。
第4の実施形態のプロジェクターの光学ユニットを示す概略構成図は、第1の実施形態の図1から、イメージセンサー51R,51G,51Bを除いたものとなる。また、温度センサー81が調光用液晶ライトバルブおよび表示用液晶ライトバルブの近傍に設置されるが、ここでは図示を省略する。上記以外の構成は、図1と同様である。よって、説明は省略する。
図17は、第4の実施形態に係るプロジェクター4の概略構成を示すブロック図である。
図17に示すように、プロジェクター4の構成は、温度検出部80以外は、第1の実施形態のプロジェクター1(図2参照)と同様である。よって、温度検出部80以外の説明は省略する。ここで、第1の実施形態と同一の構成部については、同一の符号を使用する。
温度検出部80は、第2特徴量検出部としての温度センサー81と、情報検出部としての検出部82とを含んで構成されている。温度検出部80は、制御部20によって制御される。温度検出部80は、調光用液晶ライトバルブおよび表示用液晶ライトバルブの近傍の温度を測定し、温度に応じた距離に対応した照明の拡散特性を算出し、調光用液晶ライトバルブが表示用液晶ライトバルブを照明する照明分布を検出する。温度検出部80が、照明分布検出部に相当する。
ユーザーが、プロジェクター4に備わる操作パネルなどの操作受付部21を操作し、メニュー画像等を表示させて、照明分布検出モード(図示せず)を選択すると、温度検出部80は、照明範囲SA1およびその強度分布の検出を行う照明分布検出モードを開始する。
温度センサー81は、サーミスター等を有して構成される。温度センサー81は、調光用液晶ライトバルブおよび表示用液晶ライトバルブの近傍に設置されて、温度を検出する。検出した温度の情報は、検出部82に出力する。
検出部82は、解析用の処理装置やメモリー等(いずれも図示せず)を有して構成される。検出部82は、温度に応じた距離を算出する。ここで、温度と距離との関係は、各色光のライトバルブ毎に予め測定しておき、検出部82に記憶しておく。検出部82は、距離に対応した照明分布の情報を算出する。このときの算出方法は、第3の実施形態で示した距離検出部70の検出部72と同様な算出方法を用いる。検出部82は、算出した色光毎の照明分布の情報を制御部20に通知し、制御部20が照明分布記憶部41に記憶させる。換言すれば、照明分布記憶部41の照明分布の情報を更新する。
なお、上述したように温度と距離は1対1に対応しているため、検出部82は、温度に応じた距離を算出することなく、温度に対応した照明分布の情報(データ)をテーブル等の形式で複数記憶してもよい。また、拡散特性を数式化(式(6)参照)する場合においても、距離に応じて設定されるパラメーターを、温度に応じて設定されるパラメーターと置き換えて拡散特性を算出することが可能である。そして、拡散特性を用いて、拡散していない照明特性にフィルター処理を行うことで、温度に応じた照明分布を算出することができる。
上述したように算出された照明分布の情報に基づいて、プロジェクター4のライトバルブ制御部40は、照明分布に対応したライトバルブ制御を行う。照明分布に対応したライトバルブ制御処理は、第1の実施形態と同様とする。
上述した第4の実施形態によれば、第1の実施形態の効果(2)、(3)、(4)および(5)と同様な効果を奏することができる。他に以下の効果が得られる。
(1)プロジェクター4は、調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2の調光画素を通過した光が、表示用液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1の表示画素を照明する照明範囲SA、および、照明強度Sを照明分布の情報として照明分布記憶部41に記憶する。この照明範囲SAおよび照明強度Sは、各調光用液晶ライトバルブと対応する表示用液晶ライトバルブの配置関係によって定まるものであり、製品の開発時に予め測定を行い、照明分布記憶部41に記憶しておく。しかしながら、このような照明範囲SAおよび照明強度Sは、製品の組み立て誤差や経時変化、温度変化等によって変化する。プロジェクター4では、温度検出部80の温度センサー81、検出部82、および、制御部20によって、照明分布記憶部41を書き換えることが可能である。これにより、照明分布が初期状態から変化した場合にも、照明分布記憶部41の照明範囲SAおよび照明強度S、つまり照明分布を書き換えることで、プロジェクター4は、正確な階調再現を実現することが可能になるため有益である。
なお、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)上記実施形態では、調光情報決定部42が使用する特徴量は、第1の画像情報の最大値としたが、必ずしも最大値でなくてもよい。例えば、暗い画面領域に明るい画素がノイズとして入っている場合がある。このような場合、特徴量を最大値としてしまうと、黒色が浮いてしまう場合がある。このため、必ずしも特徴量を最大値としなくてもよい。例えば、特徴量を最大値の画素値の90%としてもよいし、平均値とすることも可能である。また、特徴量を、最大値から何番目かの画素値としてもよい。例えば、3番目の画素値としてもよい。また、第1の画像情報(映像信号)から赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各色のヒストグラム(出現度数分布)を取り出すヒストグラム検出部(図示せず)を有して、度数分布に基づいて、特徴量を決定してもよい。
(変形例2)プロジェクター1,2,3,4は、ノイズリダクション回路(図示せず)を有するものとしてもよい。そして、ライトバルブ制御部40に入力される第1の画像情報にノイズリダクションを掛けて、ノイズを除去することで、調光情報決定部42が使用する特徴量を第1の画像情報の最大値としてもよい。
(変形例3)上記実施形態では、照明部は、光源装置11および調光用液晶ライトバルブを含む構成としたが、例えばLED(Light Emitting Diode)アレイのように一体となっている構成としてもよい。つまり、照明部が、LEDアレイであってもよい。
図18は、LEDアレイの斜視図である。図18に示すように、LEDアレイ90は、発光部(LED)L1がマトリクス状に複数配置されて形成されている。このようなLEDアレイ90を、プロジェクター1,2,3,4の調光用液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2の代わりに設置した構成としてもよい。また、画像表示装置がFPD(Flat Panel Display)等である場合には、FPDの液晶パネル等の背面側に、このようなLEDアレイ90を照明部として設置した構成としてもよい。この場合は、LEDアレイ90に含まれる複数の発光部L1のそれぞれが調光要素に相当する。
(変形例4)上記実施形態のプロジェクターの光学ユニットの構成図では、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの間に、光学素子(リレーレンズ)等を備えない構成を記載した。しかしながら、第1の実施形態、第2の実施形態および第3の実施形態では、調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの間に、光学素子等を備えていてもよい。つまり、光学素子等を備えていても、プロジェクター1,2,4では、照明分布の変化を検出して、照明分布記憶部41の照明分布の情報を更新することが可能である。また、赤色光用と緑色光用と青色光用の調光用液晶ライトバルブと表示用液晶ライトバルブとの間隔(距離)は、一致していなくてもよい。
(変形例5)上記実施形態では、照明分布記憶部41には、予め照明範囲SAおよび照明強度S(強度分布)、即ち照明分布の情報が記憶されているものとしたが、予め照明分布の情報が記憶されていなくてもよい。この場合、プロジェクターを通常に使用(投写)開始する前に、プロジェクター1,2,3,4を照明分布検出モードにして、照明分布検出部(撮像検出部50、撮像検出部60、距離検出部70、温度検出部80)によって、照明分布の情報を検出して、制御部20によって照明分布記憶部41に記憶させることが可能である。
(変形例6)上記実施形態では、照明分布記憶部41には、予め照明範囲SAおよび照明強度S(強度分布)が記憶されており、照明分布検出部によって検出された照明分布の情報に基づいて、制御部20が更新するものとした。しかし、他の手段によって、照明範囲SAおよび照明強度Sの書き込みや書き換えが可能な構成としてもよい。例えば、プロジェクター1,2,3,4は、図示しない通信部を備えて、プロジェクター1,2,3,4の外部機器から照明範囲SAおよび照明強度Sの情報を受信して、制御部20を介して、照明分布記憶部41を書き換えてもよい。
(変形例7)上記実施形態では、照明分布検出処理において、調光用液晶ライトバルブの1つの調光画素のみを点灯させて、照明分布を検出するものとした。しかし、照明分布検出処理を複数回行って、複数の調光画素について、それぞれ照明分布を検出してもよい。そして、調光用液晶ライトバルブの調光画素の位置に応じて照明分布を切り替えるように、照明分布記憶部41に複数記憶してもよい。
(変形例8)上記第1の実施形態では、イメージセンサー51R,51G,51Bは、それぞれセンサー駆動部によって可動としたが、透過性のあるイメージセンサーを用いる場合には、イメージセンサーは、表示用液晶ライトバルブの入射面に固定されていてもよい。
(変形例9)上記実施形態では、第1の実施形態および第2の実施形態で示した照明分布検出モードにおいて行う照明分布検出処理や、他の実施形態で行う照明分布の検出の処理は、ユーザー操作に基づいて、制御部20から指示を出して実行されるものとしたが、所定のタイミングで実行されるものとしてもよい。例えば、プロジェクターの起動時等に行ってもよい。
(変形例10)上記実施形態では、プロジェクター1,2,3,4を例にして説明しているが、画像表示装置は、プロジェクターに限定するものではない。例えば、透過型のスクリーンを一体的に備えたリアプロジェクター、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等に適用することも可能である。
(変形例11)上記実施形態では、光源装置11は、放電型の光源ランプ11aを有して構成されているが、LED光源やレーザー等の固体光源や、その他の光源を用いることもできる。
(変形例12)上記実施形態では、プロジェクター1,2,3,4は、第1の光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ17R1,17G1,17B1を用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を光変調装置として用いることもできる。同様に、照明部に含まれる光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ17R2,17G2,17B2を用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を光変調装置として用いることもできる。
1,2,3,4…プロジェクター、17R1,17G1,17B1…表示用液晶ライトバルブ、17R2,17G2,17B2…調光用液晶ライトバルブ、10…画像投写部、11…光源装置、11a…光源ランプ、11b…リフレクター、12a…第1フライアイレンズ、12b…第2フライアイレンズ、13…偏光変換装置、14a,14b…ダイクロイックミラー、15a,15b,15c…反射ミラー、16a,16b,16c…リレーレンズ、17…液晶ライトバルブ部、18…クロスダイクロイックプリズム、19…投写レンズ、20…制御部、21…操作受付部、31…画像情報入力部、32…画像処理部、40…ライトバルブ制御部、41…照明分布記憶部、42…調光情報決定部、43…照明値算出部、44…画像情報生成部、50…撮像検出部、51R,51G,51B…イメージセンサー、52…検出部、60…撮像検出部、61…イメージセンサー、62…検出部、70…距離検出部、71…距離センサー、71R,71G,71B…距離センサー、72…検出部、80…温度検出部、81…温度センサー、82…検出部、90…LEDアレイ、110a…表示液晶駆動部、110b…調光液晶駆動部、SC…投写面。

Claims (12)

  1. 複数の表示画素を有し、入力される第1の画像情報に基づいて光を変調する第1の光変調装置と、
    複数の調光要素を有し、調光された光を前記第1の光変調装置へ射出する照明部と、
    前記調光要素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明範囲の情報を記憶する照明分布記憶部と、
    前記照明分布記憶部に記憶された前記照明範囲の表示画素に対応する前記第1の画像情報の特徴量に基づいて、前記照明部の前記調光要素を制御するための調光情報を決定する調光情報決定部と、
    前記照明部の前記調光画素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明分布を検出する照明分布検出部と、
    前記照明分布検出部が検出した前記照明分布の情報に基づいて、前記照明分布記憶部の前記照明範囲の情報を更新する照明分布更新部と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記照明分布記憶部は、前記調光要素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明強度の分布情報をさらに記憶し、
    前記照明分布更新部は、前記照明分布検出部が検出した前記照明分布の情報に基づいて、前記照明分布記憶部の前記照明強度の分布情報を更新し、
    前記照明部の前記調光情報と前記照明強度の分布情報とに基づいて、前記第1の光変調装置の前記表示画素毎に到達する光の照明値を算出する照明値算出部と、
    前記照明値算出部によって算出された前記照明値と前記第1の画像情報とに基づいて、前記第1の光変調装置に設定するための第2の画像情報を生成する画像情報生成部と、
    をさらに備えることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項2に記載の画像表示装置であって、
    前記画像情報生成部において、前記第1の画像情報の画素値を前記照明値で除した値を前記第2の画像情報の画素値とすることを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像表示装置であって、
    前記調光情報決定部における前記第1の画像情報の前記特徴量は、前記照明範囲における前記第1の画像情報の画素値の最大値とすることを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像表示装置であって、
    前記照明分布検出部は、
    光画像の撮像を行うイメージセンサー部と、
    前記イメージセンサー部が撮像した撮像画像データに基づいて、前記照明分布の情報を検出する情報検出部と、
    を有して構成されることを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項5に記載の画像表示装置であって、
    前記イメージセンサー部は、前記照明部の前記調光画素から射出されて前記第1の光変調装置に到達する光を撮像して撮像画像データを生成することを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項5に記載の画像表示装置であって、
    前記イメージセンサー部は、前記画像表示装置が表示した画像を含む範囲を撮像して撮像画像データを生成することを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像表示装置であって、
    前記照明分布検出部は、
    照明分布に影響を与える第2特徴量を検出する第2特徴量検出部と、
    前記第2特徴量検出部が検出した前記第2特徴量に基づいて、前記照明分布の情報を検出する情報検出部と、
    を有して構成されることを特徴とする画像表示装置。
  9. 請求項8に記載の画像表示装置であって、
    前記第2特徴量検出部は、第2特徴量として、前記照明部と前記第1の光変調装置との距離を検出することを特徴とする画像表示装置。
  10. 請求項8に記載の画像表示装置であって、
    前記第2特徴量検出部は、第2特徴量として、前記照明部および前記第1の光変調装置の周辺温度を検出することを特徴とする画像表示装置。
  11. 複数の表示画素を有し、入力される第1の画像情報に基づいて光を変調する第1の光変調装置と、複数の調光要素を有し、調光された光を前記第1の光変調装置へ射出する照明部と、前記調光要素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明範囲の情報を記憶する照明分布記憶部と、を有する画像表示装置の制御方法であって、
    前記照明分布記憶部に記憶された前記照明範囲の表示画素に対応する前記第1の画像情報の特徴量に基づいて、前記照明部の前記調光要素を制御するための調光情報を決定する調光情報決定ステップと、
    前記照明部の前記調光画素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明分布を検出する照明分布検出ステップと、
    前記照明分布検出ステップによって検出された前記照明分布の情報に基づいて、前記照明分布記憶部の前記照明範囲の情報を更新する照明分布更新ステップと、を備えることを特徴とする画像表示装置の制御方法。
  12. 請求項11に記載の画像表示装置の制御方法であって、
    前記照明分布記憶部は、前記調光要素から射出された光が、前記第1の光変調装置の表示画素を照明する照明強度の分布情報をさらに記憶し、
    前記照明分布更新ステップは、前記照明分布検出ステップによって検出された前記照明分布の情報に基づいて、前記照明分布記憶部の前記照明強度の分布情報を更新し、
    前記照明部の前記調光情報と前記照明強度の分布情報とに基づいて、前記第1の光変調装置の前記表示画素毎に到達する光の照明値を算出する照明値算出ステップと、
    前記照明値算出ステップによって算出された前記照明値と前記第1の画像情報とに基づいて、前記第1の光変調装置に設定するための第2の画像情報を生成する画像情報生成ステップと、
    をさらに備えることを特徴とする画像表示装置の制御方法。
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