JP2006153818A - パルス信号分類装置 - Google Patents

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卓郎 小山
Osamu Kobayashi
修 小林
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Abstract

【課題】 到来パルス信号のパルス到来時刻が互いに近接しているような場合でも、各受信パルスのパルスデータを正確かつ高速に電波源毎に分類する。
【解決手段】 複数の電波源からのパルス信号を受信する受信部と、受信パルス信号のパルスデータを生成するパルスデータ生成部と、そのパルスデータから受信パルス間のパルス到来時刻間隔を算出し、前記パルスデータを電波源毎に分類するパルス間隔分類処理部と、その電波源毎に分類された各パルスデータ群を記憶するパルスデータ記憶部と、各パルスデータ群からパルス到来時刻が互いに近接する近接パルスの波形データを抽出する近接パルス波形抽出部と、その波形データと前記各パルスデータ群の平均波形データとの相関処理を行う相関処理部とを備え、近接パルスの波形データとの相関値が大きいパルスデータ群のパルスデータを近接パルスのパルスデータと変更するようにした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、レーダ等の電波発射源(以下、電波源という。)から発射されたパルス信号を受信して電波源毎に分類するパルス信号分類装置に関する。
従来、複数の電波源から発射されたパルス信号を電波源毎に分類する手法として、到来パルス信号の各パルスの到来時刻から各パルス間のパルス到来時間間隔を算出し、このパルス到来時間間隔に基づいて各受信パルスを分類するもの(TOA分類処理と呼ばれる。)がある。その他、到来パルスを分離する手法として周波数分離、パルス幅分離と呼ばれるものがあり、またこれらを組合わせて処理するものもある。
例えば、受信パルスをその周波数に基づき分類する周波数分類処理部、パルス到来間隔の統計処理を行って主要なパルス信号を抽出するTOI(Time Of Interval)分離処理部、パルス信号の到来時刻に基づいて同一のパルス到来間隔ごとに連続して受信されたパルス信号を同一の電波源からの到来パルスとして抽出するTOA(Time Of Arrival)分離処理部等、異なる種類の分類処理部を組合わせて信号分類処理装置を構成し、これら各分類処理部による処理の実行順序を制御することにより、種々の信号分類処理を実施するものが提案されている。
特開2002−257923(第2−4頁、図1、図8−図10)
しかし、従来のパルス信号分類装置は以上のように構成されているので、例えば、2つの電波源から発射されたパルス信号を受信した場合であって、これら受信パルス信号の受信パルスのパルス到来時刻が互いに近接しているような場合には、TOA分離処理部により各パルスデータの分類を行ってもこれらのパルスデータを誤分類するという問題点があった。
即ち、TOA分離処理部はある電波源(例えば、電波源A)からの受信パルスを抽出する場合に基準となる一定の幅のゲートを用いており、そのゲート内に存在するパルスを電波源Aからの受信パルスとして抽出する。したがって、各受信パルスのパルス到来時刻が互いに近接しているような状況では、当該ゲート内に複数の受信パルスが存在する場合が生じ、このような複数の受信パルスの中から1つの受信パルスを抽出する結果、異なる電波源(例えば、電波源B)からの受信パルスを誤って抽出するという場合が生じていた。
一方、他の手法として、パルス波形の形状に基づき各パルスを分離するパルス波形分離という方法がある。これは、A/D変換でサンプリングした受信パルス内のサンプリングデータから信号成分、すなわちパルスデータ(振幅、周波数、位相)を抽出し、それを基に微少単位時間毎の受信パルスの変動波形を求める。そして各受信パルス間で信号成分の変動波形の相関をとり、相関度が高い受信パルス群を1つのグループとして分類する。しかし、このようなパルス波形分離は計算時間が長く、到来パルス信号のパルス到来時刻が互いに近接している場合でもパルスデータを正確に分類することができるものの、全ての受信パルスについて上述したような処理をしなければならず、処理時間が大幅に長くなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、複数の電波源から到来したパルス信号を受信し、これら到来パルス信号のパルス到来時刻が互いに近接しているような場合であっても、このような到来パルス信号の各パルスデータを正確かつ高速に電波源毎に分類することができる新規なパルス信号分類装置を提供することを目的とする。
この発明に係るパルス信号分類装置は、複数の電波源からのパルス信号を受信する受信部と、この受信部から出力された受信パルス信号をサンプリング処理するA/D変換部と、このA/D変換部から出力されたサンプリングデータから各受信パルスのパルスデータを生成するパルスデータ生成部と、このパルスデータ生成部により生成された各パルスデータのパルス到来時刻から受信パルス間のパルス到来時刻間隔を算出し、このパルス到来時刻間隔に基づき前記各パルスデータを電波源毎に分類するパルス間隔分類処理部と、その電波源毎に分類された各パルスデータ群を記憶するパルスデータ記憶部と、前記電波源毎に分類された各パルスデータ群の中からパルス到来時刻が互いに近接する受信パルスの波形データを抽出する近接パルス波形抽出部と、その波形データと前記パルスデータ記憶部に記憶された各パルスデータ群の平均波形データとの相関処理を行い、前記波形データとの相関値が大きい電波源のパルスデータ群を求める相関処理部とを備え、この相関処理部により求められた前記電波源のパルスデータ群のパルスデータを前記近接する受信パルスのパルスデータと変更するようにしたものである。
この発明によれば、パルス到来時刻が互いに近接するパルスデータの波形データとパルス記憶部に記憶された各パルスデータ群の各平均波形データとの相関処理を行い、近接するパルスデータの波形データと相関が大きいと判定された電波源のパルスデータ群のパルスデータを前記近接するパルスデータと変更するようにしたので、複数の電波源から到来した到来パルス信号のパルス到来時刻が互いに近接するような場合であっても、これら到来パルス信号の各パルスデータを正確かつ高速に電波源毎に分類することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図1乃至図6を用いて説明する。図1は実施の形態1によるパルス信号分類装置を示すブロック構成図である。図1において、1は受信アンテナ1aを有する受信器、2は受信器1から出力された受信パルス信号を検波する検波器、3は検波器2により検波された受信信号をサンプリング処理して各受信パルスのサンプリングデータを出力するA/D変換器、4はA/D変換器3から出力されたサンプリングデータから各受信パルスの振幅、周波数、位相(以下、信号成分という。)を抽出する信号成分抽出器、5はA/D変換器3から出力されたサンプリングデータに基づいて各受信パルスのパルスデータを生成するパルスデータ生成部、6はパルスデータ生成部5により生成された各パルスデータのパルス到来時刻から受信パルス間のパルス到来時刻間隔を算出し、このパルス到来時刻間隔に基づき各パルスデータを電波源毎に分類するパルス間隔分類処理部(以下、TOA分類処理部という。)、7はTOA分類処理部6によって電波源毎に分類された各パルスデータを記憶するパルスデータ記憶部、8はTOA分類処理部6により電波源毎に分類された各パルスデータ群の中からパルス到来時刻間隔が互いに近接している受信パルス(以下、近接パルスという。)のパルス到来時刻を記憶する近接パルスデータ記憶部である。パルスデータ記憶部7には電波源毎に分類された各パルスデータが電波源毎のパルスデータ群として記憶されている。
また、9は近接パルスデータ記憶部7に記憶された近接パルスのパルスデータから近接パルスのパルス波形を抽出する近接パルス波形抽出部、10はパルスデータ記憶部7に記憶されたパルスデータから電波源毎に分類された各受信パルスのパルス波形を抽出するパルス波形抽出部、11はパルス波形抽出部10により抽出された各受信パルスのパルス波形データから各パルスデータ群の平均パルス波形形状を算出するパルス波形平均化処理部、12は近接パルス波形抽出部9により抽出された近接パルスの波形データとパルス波形平均化処理部11により算出された平均波形データとの相関処理を行い、近接パルスの波形データとの相関値がもっと大きいパルスデータ群を求めるパルス相関処理部、13はA/D変換器3から出力されたサンプリングデータに基づいて正確かつ高速な受信パルスの分類処理を実現するパルス信号分類処理部である。
次に動作について図2乃至図5を用いて詳細に説明する。図2は例えば2つの電波源A,Bから発射されたパルス信号を受信器1により受信した場合のパルス到来時刻を部分的に示すパルス信号説明図である。この実施の形態1では、このような2つの電波源A,Bから発射されたパルス信号を受信する場合を例に図1に示すパルス信号分類装置の動作について説明する。図2において、A1乃至A4は電波源Aから発射されたパルス信号Aの受信パルス、B1乃至B3は電波源Aから発射されたパルス信号Aの受信パルス、Taはパルス信号Aのパルス到来時間隔、Tbはパルス信号Bのパルス到来時間隔である。これらの各パルスは電波源A,Bから所定のパルス間隔で一定時間継続して発射されているものとする。図2に示すように、複数の電波源から発射されたパルス信号を受信器1により受信した場合、各パルス信号のパルス到来時刻が互いに近接してこれらの受信パルスを誤分類する可能性があった。図2に示す例では、パルス信号Aの受信パルスA3とパルス信号Bの受信パルスB2のパルス到来時刻が互いに近接している状態を示しており、このような受信パルスを近接パルスと呼ぶ。
まず、受信器1は受信アンテナ1aを介して受信したパルス信号A,Bを受信処理して受信パルス信号を出力する。A/D変換器3は検波器2により検波された受信パルス信号をサンプリング処理する。図2に示すように、各電波源から発射された受信パルス信号は複数の受信パルスから構成されており、A/D変換器3はこのような複数の受信パルスについてサンプリングデータを出力する。図3(a)はA/D変換器3の処理を説明するための処理説明図である。図3(a)において、横軸はサンプリング時刻、14は受信パルスであり、A/D変換器3は各受信パルスについて図3(a)に示すような微少単位時間毎のサンプリングデータを算出する。また、図3(b)はA/D変換器3から出力されたn個(nは2以上の整数)のサンプリングデータのデータ内容を示すデータ説明図である。このように、A/D変換器3のサンプリング処理により受信パルス信号A,Bの各受信パルスについて図3(b)に示すようなサンプリングデータが得られる。
信号成分抽出器4は、A/D変換器3から出力されたサンプリングデータから各受信パルスについて信号成分を抽出する。具体的には、図4に示すようなサンプリングデータから各受信パルスの振幅、周波数、位相等の信号成分を抽出する。これら信号成分の各データは後述するパルスデータ生成部5においてパルスデータの生成する場合、パルス波形抽出部10等において受信パルスのパルス波形を抽出する場合等において必要である。
パルスデータ生成部5は、A/D変換器3から出力されたサンプリングデータと信号成分抽出器4により抽出された信号成分から各受信パルスのパルスデータを生成する。具体的には、予め設定した所定の受信レベル(以下、閾値という。)以上のサンプリングデータを受信パルスのパルス成分と判断し、この閾値以上のサンプリングデータに基づきパルスデータを生成する。図4(a)に示すように、閾値以上の受信レベルであるサンプリングデータのサンプリング時刻と振幅データから受信パルスの立ち上がり及び立ち下り時刻を求め、この受信パルスの立ち上がり時刻から立ち下り時刻までをパルスデータの対象とする。図4(a)はパルデータ生成部5の処理内容を説明するための処理説明図である。そして、このパルスデータの対象としたサンプリングデータの立ち上がり時刻を“パルス到来時刻”、立ち上がり時刻から立ち下り時刻までの時間を“パルス幅”,パルスデータの対象とした各サンプリングデータの周波数の平均値を“周波数”とし、これらをパルスデータの対象としたサンプリングデータに追加する。図4(b)はパルスデータ生成部5により生成されたm個(mは2以上の整数)のパルスデータのデータ内容を示すデータ説明図である。このように、パルスデータ生成部5の処理により受信パルス信号A,Bの各受信パルスについて図4(b)に示すようなパルスデータが得られる。
次に、TOA分類処理部6は、パルスデータ生成部5から出力された各パルスデータのパルス到来時刻から受信パルス間のパルス到来時刻間隔を算出し、このパルス到来時刻間隔に基づき各パルスデータを電波源毎に分類する。TOA分類処理部6によって電波源毎に分類された各パルスデータはその分類毎にパルスデータ記憶部7に一時的に記憶される。この実施の形態1では電波源Aのパルスデータからなるパルスデータ群と電波源Bのパルスデータからなるパルスデータ群とがパルスデータ記憶部7に記憶される。また、分類されたパルスデータのうちパルス到来時刻が近接している近接パルスのパルスデータについてはそのパルス到来時刻を近接パルスデータ記憶部8に記憶する。この実施の形態1では図2に示す受信パルスA3のパルスデータのパルス到来時刻と受信パルスB2のパルスデータのパルス到来時刻が記憶される。なお、図5はパルスデータ記憶部7に記憶されたパルスデータ群であって、例えば、電波源Aから発射されたパルス信号Aについてのパルスデータ群のデータ内容を部分的に示すデータ構成図である。図5に示すように、パルスデータ記憶部7には電波源A,Bから発射されたパルス信号A,Bの各受信パルスについてのパルスデータが電波源毎に分類されて記憶される。
なお、TOA分離処理部では、上述したように、パルスデータの分類に基準となる一定の幅のゲートを用いており、各受信パルスのパルス到来時刻が互いに近接しているような状況では、当該ゲート内に複数の受信パルスが存在する場合が生じ、このような複数の受信パルスの中から1つの受信パルスを抽出する結果、受信パルスの抽出を誤って各パルスデータを誤分類する可能性があるが、後述する処理を行うことにより各受信パルスのパルスデータを高速かつ正確に電波源毎に分類することができる。
近接パルス波形抽出部9は、近接パルスデータ記憶部8に記憶された近接パルスA3,B2のパルス到来時刻に基づいてパルスデータ記憶部8に記憶された近接パルスA3,B2のパルスデータをそれぞれ読み出し、これらのパルスデータ、信号成分抽出器4により抽出された信号成分に基づいて近接パルスA3,B2の波形データ(パルス波形形状)をそれぞれ抽出する。具体的には、横軸を時間、縦軸を振幅、周波数、位相として各近接パルスのパルス波形形状を求める。図6は例えば近接パルスA3,B2のパルス波形形状を示すパルス波形説明図であり、図6(a)は近接パルスA3のパルス波形形状、図6(b)は近接パルスB2のパルス波形形状である。近接パルスA3,B2はそれぞれ異なる電波源A,Bから発射されたパルス信号の受信パルスであり、図6に示すように、近接パルス波形抽出部9の処理により異なるパルス波形形状がそれぞれ抽出される。
パルス波形抽出部10は、パルスデータ記憶部7に記憶された各パルスデータ、信号成分抽出器4により抽出された信号成分に基づき電波源毎に分類された各受信パルスのパルス波形をそれぞれ抽出する。近接パルス波形抽出部9と同様に横軸を時間、縦軸を振幅、周波数、位相として各受信パルスのパルス波形形状を求める。パルス波形平均化処理部11は、パルス波形抽出部10から出力された各受信パルスのパルス波形データから各パルスデータ群の平均パルス波形形状を算出する。実施の形態1では、電波源Aのパルスデータ群と電波源Bのパルスデータ群とがパルスデータ記憶部7に記憶されており、パルス波形抽出部10、パルス波形平均化処理部11の処理により電波源Aのパルスデータ群の平均パルス波形形状と電波源Bのパルスデータ群の平均パルス波形形状(平均波形データ)とが算出される。その際、電波源Aのパルスデータ群の中に電波源Bの受信パルスのパルスデータが含まれる場合、すなわちTOA分類処理部6の処理により誤分類された受信パルス信号Bのパルスデータが含まれる場合があるが、一般にパルスデータ群を構成するパルスデータの数は多数であり、電波源Aの受信パルスのパルス波形形状に近い平均パルス波形形状を得ることができる。
パルス相関処理部12は、近接パルス波形抽出部9により抽出された近接パルスの波形データとパルス波形平均化処理部11により算出された平均波形データとの相関処理を行う。具体的には、例えば、2乗ノルムと呼ばれる数式を用いてパルスデータ記憶部7に記憶された各パルスデータ群の近接パルスA3,B2の波形データに対する相関値をそれぞれ算出し、これらパルスデータ群の中から近接パルスA3,B2の波形データに対する相関値が最も大きいパルスデータ群を求める。この場合、近接パルスA3の波形データは電波源Aのパルスデータ群の平均波形データとの相関が大きく、電波源Bのパルスデータ群の相関値より電波源Aのパルスデータ群の相関値が大きくなる。これに対し、近接パルスB2の波形データは電波源Bのパルスデータ群の平均波形データとの相関が大きく、電波源Aのパルスデータ群の相関値より電波源Bのパルスデータ群の相関値が大きくなる。
なお、パルス相関処理部12においては、上述した2乗レノムに限らず、他の相関関数を用いて相関処理を行うように構成してもよい。その場合、パルス内信号成分のうち最も安定して電波源の特徴を表しているパルス立ち上がり部分の周波数波形について類似度を判断するように相関処理を行うことが望ましい。
そして、パルスデータ記憶部7に記憶された各パルスデータ群のうちパルス相関処理部12により近接パルスとの相関値が大きいと判定されたパルスデータ群のパルスデータを近接パルスのパルスデータに変更する。具体的には、近接パルスA3,B2の各パルス到来時刻が分かっているので、例えば、パルス相関処理部12により近接パルスA3との相関値が大きいと判定された電波源Aのパルスデータ群のパルスデータのうち、近接パルスA3のパルス到来時刻と近接するパルス到来時刻を有するパルスデータを近接パルスA3のパルスデータと変更する。近接パルスB2との相関値が大きいと判定された電波源Bのパルスデータ群のパルスデータについても同様にして変更する。パルスデータ記憶部7はパルス相関処理部12によって近接パルスA3,B2のパルスデータと変更された後のパルスデータ群A,Bのパルスデータをそれぞれ保存する。
以上のように、実施の形態1によるパルス信号分類装置によれば、パルス相関処理部12により近接パルスの波形データとパルスデータ記憶部7に記憶された各パルスデータ群の平均波形データとの相関処理を行い、近接パルスの波形データとの相関値が大きいパルスデータ群のパルスデータを当該近接パルスのパルスデータと変更するようにしたので、複数の電波源から到来した到来パルス信号のパルス到来時刻が互いに近接しているような場合であって、TOA分類処理部6の処理により受信パルスの誤分類が生じたとしても、このような受信パルスの誤分類を修正して各受信パルスのパルスデータを正確に電波源毎に分類することができる。また、近接パルスの波形データとパルスデータ記憶部7に記憶された各パルスデータ群の平均波形データとの相関処理を行うものであり、全ての受信パルスについて従来技術の欄で説明したようなパルス波形分離を行う必要がなく、各受信パルスのパルスデータを高速に電波源毎に分類することができる。
なお、実施の形態1では2つの電波源A,Bからの到来パルス信号を受信した場合について説明したが、3以上の電波源からの到来パルス信号を受信した場合も同様であり、上述したような一連の処理を行うことにより複数の電波源から発射されたパルス信号の各パルスデータを正確かつ高速に電波源毎に分類することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について図7及び図8を用いて説明する。図7は実施の形態2によるパルス信号分類装置を示すブロック構成図である。図7において、15はパルスデータ生成部5により生成されたパルスデータを一時的に記憶するパルスデータ一時記憶部、16はパルスデータ一時記憶部15に記憶されたパルスデータを各受信パルスの周波数に基づいて分類するパルス周波数分類処理部、7bはTOA分類処理部6により電波源毎に分類されたパルスデータ群をそれぞれ記憶するパルデータ記憶部、13bは実施の形態2よるパルス信号分類装置のパルス信号分類処理部である。実施の形態2によるパルス信号分類装置では、まずパルスデータ生成部5により生成されたパルスデータをパルス周波数分類処理部16により周波数毎に分類し、次にこの周波数毎に分類されたパルスデータをTOA分類処理部6により電波源毎に分類するものである。なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示し、これらについての詳細な説明は省略する。
次に動作について説明する。パルスデータ生成部5により生成されたパルスデータはパルスデータ一時記憶部15に記憶される。パルス周波数分類処理部16は、パルスデータ一時記憶部15に記憶された各パルスデータの周波数に基づいてパルスデータを周波数毎に分類する。例えば、周波数を複数の周波数帯に分割し、各パルスデータの周波数がいずれの周波数帯に含まれるかにより各パルスデータを周波数毎に分類する。そして、TOA分類処理部6は、このようにパルス周波数分類処理部16によって周波数毎に分類されたパルスデータをさらに電波源毎に分類する。TOA分類処理部6により分類されたパルスデータはパルスデータ記憶部7bに記憶される。
図8は上述したような分類処理の例を示す分類説明図である。図8に示すように、TOA分類処理部6により電波源毎に分類されたパルスデータ群はさらに周波数毎に分類されている。パルス波形平均化処理部11は、このように分類された電波源毎のパルスデータ群について平均パルス波形形状(平均波形データ)を算出する。パルス相関処理部12は、このような各パルスデータ群の平均パルス波形形状(平均波形データ)について近接パルスの波形データとの相関処理を行い、実施の形態1において説明したようにパルスデータ記憶部7bに記憶されたパルスデータ群のパルスデータを近接パルスのパルスデータと変更する。
このように、実施の形態2によるパルス信号分類装置のパルス信号分類処理部13bでは、パルスデータ生成部5により生成されたパルスデータをTOA分類処理部6により電波源毎に分類する前にパルス周波数分類処理部16により周波数毎に分類するように構成したので、例えば、送信周波数は異なるがパルス間隔は同様である複数の電波源からのパルス信号を受信したような場合において、TOA分類処理部6がこのようなパルス間隔が同様に設定されたパルス信号のパルスデータを同一の電波源から発射されたパルス信号の受信パルスとして誤分類することを防止でき、さらに正確かつ高速に複数の電波源からのパルス信号のパルスデータを電波源毎に分離することができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について説明する。実施の形態2によるパルス信号分類装置では、パルスデータ生成部5により生成されたパルスデータを事前にパルス周波数分類処理部21によって周波数毎のパルスデータに分類するよう構成したが、他の手段を用いて構成してもよい。例えば、図1に示すような受信器1の受信周波数帯域を切り換え可能に構成し(以下、受信器1cという。)、このような受信器1cの受信周波数帯域を所定のタイミングで切り換えて複数の電波源からの到来パルス信号を受信する。これにより受信器1cからは同一周波数帯域毎に受信パルス信号が出力されるので、このような受信パルス信号についてパルスデータを生成し、TOA分類処理部6によるパルスデータの分類を行うことにより、実施の形態2による場合と同様に複数の電波源から到来した到来パルス信号の各パルスデータをより正確かつ高速に電波源毎に分類することができる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4について図9を用いて説明する。実施の形態2によるパルス信号分類装置では、パルスデータ生成部5により生成されたパルスデータを事前にパルス周波数分類処理部16によって周波数毎のパルスデータに分類するよう構成したが、パルスデータ生成部5により生成されたパルスデータを周波数毎ではなくパルス幅毎に分類するように構成してもよい。図9は実施の形態4によるパルス信号分類装置を示すブロック構成図である。図9において、17はパルスデータ生成部5により生成されたパルスデータを各パルスデータのパルス幅に基づいてパルス幅毎に分類するパルス幅分類処理部、13dは実施の形態4によるパルス信号分類装置のパルス信号分類処理部である。なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示し、これらについての詳細な説明は省略する。
このように、パルス信号分類処理部13dでは、パルスデータ生成部5により生成されたパルスデータをTOA分類処理部6により電波源毎に分類する前にパルス幅分類処理部17によりパルス幅毎に分類するように構成したので、例えば、パルス幅は異なるがパルス間隔は同様である複数の電波源からのパルス信号を受信したような場合において、TOA分類処理部6がこのようなパルス間隔が同様に設定されたパルス信号のパルスデータを同一の電波源から発射されたパルス信号の受信パルスとして誤分類することを防止でき、さらに正確かつ高速に複数の電波源からのパルス信号のパルスデータを電波源毎に分離することができる。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5について図10を用いて説明する。実施の形態2又は4によるパルス信号分類装置では、パルスデータ生成部5により生成されたパルスデータを事前にパルス周波数分類処理部16又はパルス幅分類処理部17によって周波数毎又はパルス幅毎のパルスデータに分類するよう構成したが、これらを組合わせて構成するようにしてもよい。図10は実施の形態5によるパルス信号分類装置を示すブロック構成図である。図10において、13eは実施の形態5によるパルス信号分類装置のパルス信号分類処理部である。なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示し、これらについての詳細な説明は省略する。
このように、パルス信号分類処理部13eでは、パルスデータ生成部5により生成されたパルスデータをTOA分類処理部6により電波源毎に分類する前にパルス周波数分類処理部16及びパルス幅分類処理部17により周波数毎に分類し、さらにこのように周波数毎に分類されたパルスデータをパルス幅毎に分類するように構成したので、例えば、送信周波数及びパルス幅は異なるがパルス間隔は同様である複数の電波源からのパルス信号を受信したような場合において、TOA分類処理部6がこのようなパルス間隔が同様に設定されたパルス信号のパルスデータを同一の電波源から発射されたパルス信号の受信パルスとして誤分類することを防止でき、さらに正確かつ高速に複数の電波源からのパルス信号のパルスデータを電波源毎に分離することができる。
なお、パルス周波数分類処理部16によるパルスデータの周波数毎の分類とパルス幅分類処理部17によるパルスデータのパルス幅毎の分類はいずれを先に行うように構成してもよく、パルス幅分類処理部17によりパルスデータ生成部5により生成されたパルスデータをパルス幅毎に分類し、次いでこのようにパルス幅毎に分類されたパルスデータをパルス周波数分類処理部16により周波数毎に分類するように構成してもよい。
実施の形態1によるパルス信号分類装置を示すブロック構成図である。 2つの電波源A,Bから発射されたパルス信号を図1に示すような受信器1により受信した場合のパルス到来時刻を部分的に示すパルス信号説明図である。 図1に示すA/D変換器3の処理内容、及びA/D変換器3から出力されたサンプリングデータのデータ内容をそれぞれ示す説明図である。 図1に示すパルデータ生成部5の処理内容、及びパルデータ生成部5から出力されたパルスデータのデータ内容をそれぞれ示す説明図である。 図1に示すパルスデータ記憶部7に記憶されたパルスデータ群のデータ内容を部分的に示すデータ構成図である。 図1に示す近接パルス波形抽出部9により抽出された近接パルスA3,B2のパルス波形形状を示すパルス波形説明図である。 実施の形態2によるパルス信号分類装置を示すブロック構成図である。 図7に示すパルス信号分類処理部13bの分類処理の例を示す分類説明図である。 実施の形態4によるパルス信号分類装置を示すブロック構成図である。 実施の形態5によるパルス信号分類装置を示すブロック構成図である。
符号の説明
1 受信器、2 検波器、3 A/D変換器、4 信号成分抽出器、
5 パルスデータ生成部、6 パルス間隔分類処理部(TOA分離処理部)、
7 パルスデータ記憶部、8 近接パルスデータ記憶部、9 近接パルス波形抽出部、
10 パルス波形抽出部、11 パルス波形平均化処理部、12 パルス相関処理部、
13,13b,13d パルス信号分類処理部、15 パルスデータ一時記憶部、
16 パルス周波数分類処理部、17 パルス幅分類処理部。

Claims (4)

  1. 複数の電波源からのパルス信号を受信する受信部と、この受信部から出力された受信パルス信号のパルスデータを生成するパルスデータ生成部と、このパルスデータ生成部により生成された各パルスデータのパルス到来時刻から受信パルス間のパルス到来時刻間隔を算出し、このパルス到来時刻間隔に基づき前記各パルスデータを電波源毎に分類するパルス間隔分類処理部と、その電波源毎に分類された各パルスデータ群を記憶するパルスデータ記憶部と、前記電波源毎に分類された各パルスデータ群の中からパルス到来時刻が互いに近接する受信パルスの波形データを抽出する近接パルス波形抽出部と、その波形データと前記パルスデータ記憶部に記憶された各パルスデータ群の平均波形データとの相関処理を行い、前記波形データとの相関値が大きい電波源のパルスデータ群を求める相関処理部とを備え、この相関処理部により求められた前記電波源のパルスデータ群のパルスデータを前記近接する受信パルスのパルスデータと変更するようにしたパルス信号分類装置。
  2. 前記パルスデータ生成部により生成された各受信パルスのパルスデータをそのパルス幅に基づきパルス幅毎に分類するパルス幅分類処理部を設け、前記パルス間隔分類処理部は、前記パルス幅毎に分類された各パルスデータを電波源毎に分類する請求項1に記載のパルス信号分類装置。
  3. 前記パルスデータ生成部により生成された各受信パルスのパルスデータをその周波数に基づき周波数毎に分類する周波数分類処理部を設け、前記パルス間隔分類処理部は、前記周波数毎に分類された各パルスデータを電波源毎に分類する請求項1に記載のパルス信号分類装置。
  4. 前記受信部は、受信周波数帯域を切り換えて受信するものである請求項1に記載のパルス信号分類装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008281517A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Mitsubishi Electric Corp パルス変調信号列の同定装置
JP2010151753A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Mitsubishi Electric Corp 電波類別探知装置
JP2012047724A (ja) * 2010-07-26 2012-03-08 Nec Corp 電磁波識別装置、電磁波識別方法、及び電磁波識別プログラム

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