JP3553848B2 - パルス列分離装置およびパルス分離方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルス列分離装置およびパルス分離方法に係り、特に到来パルス内に混在する複数のパルス列を各々のパルス列に分離するパルス列分離装置およびパルス分離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は特公昭62−26603号公報に開示された従来のパルス列検出装置と、特公平1−47936号公報に開示された従来のパルス繰り返し間隔フィルタ(PRIフィルタ:Pulse Repetition Interval Filter)とをフィルタを備えるパルス列分離装置のブロック図を示す。図13において、1は入力端子、21,22,・・・,2kは単純PRIフィルタ、31,32,・・・,3kは除算回路、41,42,・・・,4kは複素三角関数演算回路、51,52,・・・,5kは累積回路である。これらの構成要素は、上述したパルス列検出装置を構成している。また、図13において、6は上述したPRIフィルタである。PRIフィルタ6は、分離パルス列出力端子10と、残パルス列出力端子8とを備えている。
【0003】
次に、従来のパルス列分離装置の動作について説明する。
図13において、入力端子1には、外部からの到来パルスに関する信号、より具体的には、個々の到来パルスの到着時刻を表す測定データt1,t2,・・・,tNを含む信号が供給される。それらの信号は、単純PRIフィルタ21,22,・・・2kのそれぞれ、およびPRIフィルタ6に供給される。
【0004】
単純PRIフィルタ21,22,・・・2kには、それぞれ、所定の細部区間[τ0,τ1),[τ1,τ2),・・・,[τkー1,τk)が割り当てられている。尚、[τiー1,τi)は、「τiー1≦τ<τi」を満たす時刻τの区間を表している。単純PRIフィルタ21,22,・・・2kは、それぞれ、自己に割り当てられた細部区間と一致するパルス繰り返し間隔(PRI)で出現するパルスだけを通過させるように機能する。具体的には、例えば単純PRIフィルタ21は、時刻tmに到来したパルスPmを、そのパルスとの間隔tm−tnが“τ0≦tm−tn<τ1”なる関係を満たすパルスPnが存在する場合にのみ通過させる。
【0005】
単純PRIフィルタ21,22,・・・,2kを通過した信号は、除算回路31,32,・・・,3kで除算処理される。除算回路では、具体的には、パルスPmの到着時刻tmに関して、次式の演算がなされる。
tm/(tm−tn)
【0006】
除算回路31,32,・・・,3kで処理された信号は、次に、複素三角関数演算回路41,42,・・・,4kにより処理される。ここでは、具体的には、パルスPmの到着時刻tmに関して次式の演算がなされる。
exp(2πitm/(tm−tn))
【0007】
最後に、累積回路51,52,・・・,5kにおいて、それぞれ次式による加算処理がなされる。
【0008】
【数1】
【0009】
個々の累積回路51,52,・・・,5kで演算されるDi(i=1〜k)の絶対値|Di|は、それぞれ、対応する単純PRIフィルタ21,22,・・・2kを通過するパルスの数が多いほど大きな値となることが知られている。つまり、絶対値|Di|は、到来パルス中にτi−1≦PRI<τiを満たすパルス列が含まれている場合に大きな値となる。従って、従来のパルス列分離装置では、所定の判定レベルを超える|Di|(i=1〜k)の数に基づいて到来パルスに含まれているパルス列の数を検知することができ、また、それらの|Di|に対応する細部区間「τiー1,τi)を到来パルスに含まれるパルス列のPRIと把握することができる。
【0010】
図13に示すパルス列分離装置において、累積回路51,52,・・・,5kの演算結果Di(i=1〜k)に基づいて検知される情報、具体的には、到来パルスに含まれるパルス列の数と、それらのパルス列のPRIとは、PRIフィルタ6に供給される。PRIフィルタ6は、通過させるパルスのPRIを外部からの指令に応じて変化させる機能を有しており、図13に示す装置においては、到来パルスの中から、Di(i=1〜k)に基づいて検知されたPRI毎にパルス列を抽出することができる。
【0011】
以下、PRIフィルタ6の機能を、図14および図15を参照して具体的に説明する。
図14は、入力端子1に供給される到来パルス列の1例を示す。この例では、到来パルス列に、互いに異なるPRIを有する3種類のパルス列が含まれている。以下、それら3種類のパルス列を、それぞれ「目標▲1▼、▲2▼、▲3▼」と称し、目標▲1▼、▲2▼、▲3▼に対応するPRIをそれぞれ「PRI1,PRI2,およびPRI3」と称す。
【0012】
到来パルス列に目標▲1▼、▲2▼、▲3▼が含まれている場合、上記の如く、累積回路51,52,・・・,5kの演算結果に基づいて、3つのPRI、すなわち、PRI1,PRI2,およびPRI3の存在が検知される。PRIフィルタ6は、それらのPRIに基づいて、並列処理により、或いは直列処理により、入力端子1から供給される到来パルス列の中から、PRI1で出現するパルスを含む目標▲1▼、PRI2で出現するパルスを含む目標▲2▼、およびPRI3で出現するパルスを含む目標▲3▼を、それぞれ分離する。
【0013】
図15は、このようにしてPRIフィルタ6により分離された目標▲1▼、目標▲2▼、および目標▲3▼を示す。これらの目標▲1▼〜▲3▼は、それぞれ分離パルス列出力端子10から出力される。到来パルス列中に、PRIフィルタ6によって分離できないパルスが存在する場合、それらのパルスは残パルス列出力端子8から出力される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、従来のパルス列分離装置は、PRIのみに基づいてパルス列の分離を行っている。しかしながら、同じPRIでパルス列を発する目標が同時に複数存在するような場合、具体的には、同じレーダ装置を搭載する複数の航空機がパルス列分離装置に向かって飛行しているような場合は、入力端子1に対して、同じPRIを有する複数のパルス列が入力されることがある。
【0015】
この場合、PRIフィルタ6は、本来別々である複数のパルス列を単一のパルス列として分離するため、図15に示すように、個々の目標▲1▼、▲2▼、▲3▼の中に複数のパルス列が混在する状態が形成される。このように、従来のパルス列分離装置は、PRIの等しい複数のパルス列が入力端子1に入力される場合に、それらのパルス列を適切に分離できないという問題を有していた。
【0016】
また、レーダ装置の発するパルス列としては、PRIをランダムに変化させるジッターパルス列が知られている。従来のパルス列分離装置は、PRIの異なるパルス列を同一の目標として捕らえることが出来ない。このため、従来のパルス列分離装置は、到来パルスに含まれているジッターパルス列を、一つのパルス列として分離することができないという問題も有していた。
【0017】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、到来パルスに含まれる種々のパルス列を、高い分離精度で分離することのできるパルス列分離装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、到来パルスに含まれる種々のパルス列を、高い分離精度で分離するためのパルス列分離方法を提供することを第2の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、到来パルス列中に混在する複数のパルス列を分離するパルス列分離装置であって、
前記到来パルス列中に含まれるパルス列の個数と、それらのパルス列のそれぞれに対応するパルス繰り返し間隔とを検出するパルス列検出手段と、
前記パルス繰り返し間隔のそれぞれに対応する間隔で出現するパルスを前記到来パルス列から抽出することにより、前記パルス繰り返し間隔のそれぞれに対応するパルス列を分離するPRIフィルタと、
前記PRIフィルタで分離されたパルス列のそれぞれを対象として、出現状態の安定した所定数の連続パルスを初期パルスとしてパルス追尾を行うカルマンフィルタと、
前記PRIフィルタで分離されたパルス列のそれぞれから、前記カルマンフィルタで追尾することのできたパルスと前記初期パルスとを抽出し、それらのパルスを同一のパルス列に属するものとして分離するパルス分離手段と、
を備えることを特徴とするものである。
【0019】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のパルス列分離装置であって、前記カルマンフィルタは、パルスの到着時刻と、パルスのRF周波数とを変数としてパルス追尾を行うことを特徴とするものである。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のパルス列分離装置であって、前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの到来方位を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とするものである。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項2記載のパルス列分離装置であって、前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの振幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とするものである。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項2記載のパルス列分離装置であって、前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルス幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とするものである。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項2記載のパルス列分離装置であって、前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの到来方位およびパルスの振幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とするものである。
【0024】
請求項7記載の発明は、請求項2記載のパルス列分離装置であって、前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの到来方位およびパルス幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とするものである。
【0025】
請求項8記載の発明は、請求項2記載のパルス列分離装置であって、前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの振幅およびパルス幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とするものである。
【0026】
請求項9記載の発明は、請求項2記載のパルス列分離装置であって、前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの到来方位、パルスの振幅およびパルス幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とするものである。
【0027】
請求項10記載の発明は、到来パルス列中に混在する複数のパルス列を分離するためのパルス列分離方法であって、
前記到来パルス列中に含まれるパルス列の個数と、それらのパルス列のそれぞれに対応するパルス繰り返し間隔とを検出するパルス列検出ステップと、
前記パルス繰り返し間隔のそれぞれに対応する間隔で出現するパルスを前記到来パルス列から抽出することにより、前記パルス繰り返し間隔のそれぞれに対応するパルス列を分離するPRIフィルタステップと、
前記PRIフィルタステップで分離されたパルス列のそれぞれを対象として、出現状態の安定した所定数の連続パルスを初期パルスとしてパルス追尾を行うカルマンフィルタステップと、
前記PRIフィルタステップで分離されたパルス列のそれぞれから、前記カルマンフィルタステップで追尾することのできたパルスと前記初期パルスとを抽出し、それらのパルスを同一のパルス列に属するものとして分離するパルス分離ステップと、
を備えることを特徴とするものである。
【0028】
請求項11記載の発明は、請求項9記載のパルス列分離方法であって、前記カルマンフィルタステップは、パルスの到着時刻とパルスのRF周波数とを含む複数の変数を用いてパルス追尾を行うことを特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0030】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1のパルス列分離装置のブロック図を示す。図1において、1は入力端子、21,22,・・・,2kは単純PRIフィルタ、31,32,・・・,3kは除算回路、41,42,・・・,4kは複素三角関数演算回路、51,52,・・・,5kは累積回路である。また、図1において、6は外部からの指令に応じて適当なフィルタ特性を実現することのできるPRIフィルタ、7はPRIフィルタ出力端子、8は残パルス列出力端子、9はパルス列追尾回路、10は分離パルス列出力端子である。
【0031】
次に図2乃至図5を参照して、本実施形態のパルス列分離装置の動作について説明する。
図2は、本実施形態のパルス列分離装置の入力端子1に供給される到来パルス列の1例を示す。入力端子1には、外部からの到来パルスに関する信号、より具体的には、個々の到来パルスの到着時刻を表す測定データt1,t2,・・・,tNを含む信号が供給される。この例では、到来パルス列に、互いに異なるパルス繰り返し間隔(PRI)を有する3種類のパルス列、具体的には、それぞれPRI1,PRI2,またはPRI3をパルス繰り返し間隔とする3種類のパルス列が含まれている。入力端子1に入力された信号は、単純PRIフィルタ21,22,・・・2kのそれぞれ、およびPRIフィルタ6に供給される。
【0032】
図3は、PRIフィルタ6によって分離された3つのパルス列を示す。図3に示すように、PRIフィルタ6は、後述する手順で、入力端子1に入力される到来パルス列(本実施形態では3種類のパルス列を含む)から、その間隔がPRI1のパルス列(目標▲1▼)、その間隔がPRI2のパルス列(目標▲2▼)、およびその間隔がPRI3のパルス列(目標▲3▼)を抽出する。
【0033】
図4は、パルス列追尾回路9によって分離された後、分離パルス列出力端子10から出力される3つのパルス列を示す。図4に示すように、パルス列追尾回路9は、後述する処理を実行することで、PRIフィルタ6から出力される目標▲1▼、目標▲2▼、および目標▲3▼から、それぞれ、同一の目標に起因すると推定できるパルス列のみを分離して抽出する。
【0034】
図5は、本実施形態のパルス列分離装置が、到来パルス列に含まれる複数のパルス列を分離するために(本実施形態では、図2に示す到来パルス列から図4に示すパルス列を分離するために)実行する処理の流れを説明するためのフローチャートを示す。尚、図5に示す一連の処理は、パルス列分離装置が所定数(例えば、100〜1000個程度)の到来パルスを取り込んだ後に、それらのパルスを解析対象として開始される。
【0035】
ステップ100では、到来パルス列に含まれるPRIの数、およびそれらのPRIの値が検出される。本ステップ100の処理は、単純PRIフィルタ21,22,・・・2k、除算回路31,32,・・・,3k、複素三角関数演算回路41,42,・・・,4k、および累積回路51,52,・・・,5kがそれぞれ以下の処理を実行することにより実現される。
【0036】
すなわち、単純PRIフィルタ21,22,・・・2kには、それぞれ、所定の細部区間[τ0,τ1),[τ1,τ2),・・・,[τkー1,τk)が予め割り当てられている。単純PRIフィルタ21,22,・・・2kは、それぞれ、自己に割り当てられた細部区間と一致するPRIで出現するパルスだけを通過させるように機能する。具体的には、例えば単純PRIフィルタ21は、時刻tmに到来したパルスPmを、そのパルスPmとの間隔tm−tnが“τ0≦tm−tn<τ1”なる関係を満たすパルスPnが存在する場合にのみ通過させる。
【0037】
単純PRIフィルタ21,22,・・・,2kを通過した信号は、除算回路31,32,・・・,3kで除算処理される。除算回路では、具体的には、パルスPmの到着時刻tmに関して、次式の演算がなされる。
tm/(tm−tn)
【0038】
除算回路31,32,・・・,3kで処理された信号は、次に、複素三角関数演算回路41,42,・・・,4kにより処理される。ここでは、具体的には、パルスPmの到着時刻tmに関して次式の演算がなされる。
exp(2πitm/(tm−tn))
【0039】
最後に、累積回路51,52,・・・,5kにおいて、それぞれ次式による加算処理がなされる。
【0040】
【数2】
【0041】
個々の累積回路51,52,・・・,5kで演算されるDi(i=1〜k)の絶対値|Di|は、それぞれ、対応する単純PRIフィルタ21,22,・・・2kを通過するパルスの数が多いほど大きな値となることが知られている。つまり、絶対値|Di|は、到来パルス中にτi−1≦PRI<τiを満たすパルス列が含まれている場合に大きな値となる。従って、本実施形態では、所定の判定レベルを超える|Di|(i=1〜k)の数に基づいて到来パルスに含まれているPRIの個数を検知することができる。また、本実施形態では、それらの|Di|に対応する細部区間「τiー1,τi)を到来パルスにから抽出し得るPRIの値と認識することができる。
【0042】
上記ステップ100では、到来パルス列に含まれるPRIの個数(以下、「Ne」と表示する)およびそれらの値が上記の手順で検出される。図2乃至図4に示す例では、上記ステップ100の処理が行われることにより、PRIの個数Neとして“3”が検出され、また、それらの値としてPRI1,PRI2,およびPRI3が検出される。このようにして検出された個数NeおよびPRIは、PRIフィルタ6に供給される。
【0043】
ステップ102では、到来パルス列に含まれるパルスを、PRI毎に分離する処理が行われる。本ステップ102の処理は、PRIフィルタ6によって、以下の如く実行される。
【0044】
PRIフィルタ6は、所定の設定区間と一致するPRIで出現するパルスだけを通過させるフィルタであり、特に、外部からの指令に応じて、その設定区間を変化させる機能を有している。上記ステップ102では、上記ステップ100で検出された全てのPRIが、順次或いは同時に、PRIフィルタ6の設定区間として用いられる。その結果は、ステップ102では、PRIフィルタ6によって、直列処理或いは並列処理により、到来パルス列の中から、PRIの異なる全てのパルス列が抽出される。
【0045】
入力端子1に対して図2に示す到来パルス列が供給される場合、上記ステップ102の処理が実行されることにより、その到来パルス列は、図3に示す3種類のパルス列、すなわち、パルス繰り返し間隔がPRI1であるパルス列(目標▲1▼)、その間隔がPRI2であるパルス列(目標▲2▼)、およびその間隔がPRI3であるパルス列(目標▲3▼)に分離される。この際、何れのパルス列にも属しないパルスは、残パルスとして残パルス列出力端子8から出力される。
【0046】
上記のごとくPRIフィルタ6は、PRIのみに着目して到来パルス列の分離を行っている。このため、到来パルス列の中に、PRIの等しい複数のパルス列が含まれている場合は、それらのパルス列をPRIフィルタ6で分離することはできない。その結果、PRIフィルタ6から出力されるパルス列には、図3に示す目標▲1▼、目標▲2▼、および目標▲3▼に示すように、単一のパルス列と推定できる一連のパルスに加えて、そのパルス列には属しないと推定できるパルスが混入することがある。
【0047】
PRIフィルタ6によって上記の如くPRI毎に分離されたパルス列は、パルス列追尾回路9に供給される。以後、パルス列追尾回路9において、ステップ106以降の処理が実行される。
【0048】
ステップ106では、処理対象のパルス列を特定するパラメータneに初期値“1”が設定される。PRIフィルタ6によって分離されたパルス列には、1を最小値とする連続番号が付与されている。本ステップ106でne=1とされると、以後、“1”の付与されているパルス列(例えば図3に示す目標▲1▼)が今回の処理サイクルにおける処理対象として特定される。
【0049】
ステップ108では、処理対象のパルス列の中から、パルス列追尾を開始するための初期パルスが選択される。本実施形態において、パルス列追尾回路9は、パルスの到着時刻とパルスのRF周波数とをパラメータとする2変数のカルマンフィルタを備えている。カルマンフィルタによるパルス列追尾は、最低2つのパルスが特定されれば開始することができる。しかしながら、カルマンフィルタにより追尾精度は、追尾の基礎となるパルスの数が増えるに従って向上する。本実施形態では、安定した追尾精度を確保する観点より、処理対象のパルス列の中から、ほぼ等間隔にならんでおり、かつ、振幅値の大きい5つのパルスを選び出し、それらを初期パルスとして選択することとしている。尚、初期パルスの数は5つに限定されるものではなく、種々の状況に応じて適当な値とすることができる。
【0050】
ステップ110では、処理対象であるパルス列を対象として、パルス列追尾回路9に含まれる2変数のカルマンフィルタにより、上記ステップ108で設定された初期パルスを起点として時間の進む方向にパルス追尾が行われる。以下、このようなパルス追尾を「前向きのパルス追尾」と称す。
【0051】
ステップ112では、処理対象であるパルス列を対処として、上記のカルマンフィルタにより、初期パルスを起点として時間の戻る方向にパルス追尾が行われる。以下、このようなパルス追尾を「後向きのパルス追尾」と称す。
【0052】
出現状態が安定している5つの初期パルスと、上記ステップ110または112の処理で追尾することのできたパルス、すなわち、カルマンフィルタで追尾することのできたパルスは、単一の目標に起因する一連のパルスと判断することができる。ステップ114では、処理対処のパルス列から、それら一連のパルスが分離される。
【0053】
ステップ116では、上記ステップ114の分離処理の後に、処理対象のパルス列、すなわち、PRIフィルタ6によって抽出されたパルス列に、未だ多数のパルスが残っているか否かが判別される。その結果、十分に多くのパルスが残存していると判別される場合は、カルマンフィルタによる追尾が適切に行われていなかったと判断される。この場合、再びステップ108以降の処理が、新たな条件設定の下で行われる。一方、多数のパルスは残存していないと判別された場合は、カルマンフィルタによる追尾が成功したと判断され、次にステップ118の処理が実行される。なお、パルス追尾によって分離されたパルス列は、パルス列出力端子10から出力される。
【0054】
ステップ118では、今回の処理サイクルで処理されたパルス列に付与されたパラメータneが、抽出されたPRIの総数NEと一致するか否かが判別される。両者が一致しない場合は、次にステップ120の処理が実行される。
【0055】
ステップ120では、パラメータneがインクリメントされる。本ステップの処理が行われることで新たなパルス列が処理対象とされる。以後、新たな処理対象であるパルス列を対象として、上述したステップ108以降の処理が繰り返し実行される。全てのパルス列について上記の処理が実行されると、上記ステップ118でne=NEが成立すると判別され、図5に示す一連の処理が終了される。
【0056】
上述の如く、本実施形態では、PRIフィルタ6(上記ステップ102の処理)によって分離されたパルス列(図3に示す目標▲1▼、目標▲2▼、および目標▲3▼)から、カルマンフィルタで追尾できるパルスだけを抽出することができる。カルマンフィルタによれば、単一のパルス列に属する確率の高いパルスだけを追尾することができる。また、本実施形態では、カルマンフィルタ(パルス列追尾回路9)が、パルスの到着時刻とパルスのRF周波数とをパラメータとしてパルス追尾を実行する。このようなパルス追尾によれば、PRIの変化を伴うジッターパルス列なども精度よく追尾することができる。従って、本実施形態のパルス列分離装置によれば、十分に高い精度で到来パルス列を個々のパルス列に分離することができる。
【0057】
実施の形態2.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のパルス列分離装置は、到来パルスの諸元として、到着時刻およびRF周波数に加えて方位が得られる場合に、それら3つをパラメータとしてパルス追尾を行う。すなわち、本実施形態において、パルス列追尾回路9は、ステップ108の処理に次いで、ステップ122および124において、到着時刻、RF周波数、および方位の3つを変数としてカルマンフィルタによる前向きおよび後ろ向きのパルス追尾を行う。
【0058】
方位を変数として加えると、パルス追尾の際に方位に基づいてパルス列を分離することが可能となる。従って、本実施形態のパルス列分離装置によれば、実施の形態1の装置に比して更に高いパルス列分離精度を実現することができる。
【0059】
実施の形態3.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。本実施形態のパルス列分離装置は、到来パルスの諸元として、到着時刻およびRF周波数に加えて振幅が得られる場合に、それら3つをパラメータとしてパルス追尾を行う。すなわち、本実施形態において、パルス列追尾回路9は、ステップ108の処理に次いで、ステップ126および128において、到着時刻、RF周波数、および振幅の3つを変数としてカルマンフィルタによる前向きおよび後ろ向きのパルス追尾を行う。
【0060】
パルスの振幅は、そのパルスの発信源であるレーダの種類に応じて変化する。従って、振幅を変数として加えると、パルス追尾の際にレーダの種類に基づいてパルス列を分離することが可能となる。このため、本実施形態のパルス列分離装置によれば、実施の形態1の装置に比して更に高いパルス列分離精度を実現することができる。
【0061】
実施の形態4.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。本実施形態のパルス列分離装置は、到来パルスの諸元として、到着時刻およびRF周波数に加えてパルス幅が得られる場合に、それら3つをパラメータとしてパルス追尾を行う。すなわち、本実施形態において、パルス列追尾回路9は、ステップ108の処理に次いで、ステップ130および132において、到着時刻、RF周波数、およびパルス幅の3つを変数としてカルマンフィルタによる前向きおよび後ろ向きのパルス追尾を行う。
【0062】
パルス幅は、そのパルスの発信源であるレーダの種類に応じて変化する。従って、パルス幅を変数として加えると、パルス追尾の際にレーダの種類に基づいてパルス列を分離することが可能となる。このため、本実施形態のパルス列分離装置によれば、実施の形態1の装置に比して更に高いパルス列分離精度を実現することができる。
【0063】
実施の形態5.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。本実施形態のパルス列分離装置は、到来パルスの諸元として、到着時刻およびRF周波数に加えて方位および振幅が得られる場合に、それら4つをパラメータとしてパルス追尾を行う。すなわち、本実施形態において、パルス列追尾回路9は、ステップ108の処理に次いで、ステップ134および136において、到着時刻、RF周波数、方位および振幅の4つを変数としてカルマンフィルタによる前向きおよび後ろ向きのパルス追尾を行う。
【0064】
4変数のカルマンフィルタによれば、3変数のカルマンフィルタに比して高い精度でパルス追尾を行うことができる。このため、本実施形態のパルス列分離装置によれば、実施の形態2乃至4の装置に比して更に高いパルス列分離精度を実現することができる。
【0065】
実施の形態6.
次に、図10を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。本実施形態のパルス列分離装置は、到来パルスの諸元として、到着時刻およびRF周波数に加えて方位およびパルス幅が得られる場合に、それら4つをパラメータとしてパルス追尾を行う。すなわち、本実施形態において、パルス列追尾回路9は、ステップ108の処理に次いで、ステップ138および140において、到着時刻、RF周波数、方位およびパルス幅の4つを変数としてカルマンフィルタによる前向きおよび後ろ向きのパルス追尾を行う。
【0066】
4変数のカルマンフィルタによれば、3変数のカルマンフィルタに比して高い精度でパルス追尾を行うことができる。このため、本実施形態のパルス列分離装置によれば、実施の形態2乃至4の装置に比して更に高いパルス列分離精度を実現することができる。
【0067】
実施の形態7.
次に、図11を参照して、本発明の実施の形態7について説明する。本実施形態のパルス列分離装置は、到来パルスの諸元として、到着時刻およびRF周波数に加えて振幅およびパルス幅が得られる場合に、それら4つをパラメータとしてパルス追尾を行う。すなわち、本実施形態において、パルス列追尾回路9は、ステップ108の処理に次いで、ステップ142および144において、到着時刻、RF周波数、振幅およびパルス幅の4つを変数としてカルマンフィルタによる前向きおよび後ろ向きのパルス追尾を行う。
【0068】
4変数のカルマンフィルタによれば、3変数のカルマンフィルタに比して高い精度でパルス追尾を行うことができる。このため、本実施形態のパルス列分離装置によれば、実施の形態2乃至4の装置に比して更に高いパルス列分離精度を実現することができる。
【0069】
実施の形態8.
次に、図12を参照して、本発明の実施の形態8について説明する。本実施形態のパルス列分離装置は、到来パルスの諸元として、到着時刻およびRF周波数に加えて方位、振幅およびパルス幅が得られる場合に、それら5つをパラメータとしてパルス追尾を行う。すなわち、本実施形態において、パルス列追尾回路9は、ステップ108の処理に次いで、ステップ146および148において、到着時刻、RF周波数、方位、振幅およびパルス幅の5つを変数としてカルマンフィルタによる前向きおよび後ろ向きのパルス追尾を行う。
【0070】
5変数のカルマンフィルタによれば、4変数のカルマンフィルタに比して高い精度でパルス追尾を行うことができる。このため、本実施形態のパルス列分離装置によれば、実施の形態5乃至7の装置に比して更に高いパルス列分離精度を実現することができる。
【0071】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
請求項1または10記載の発明によれば、到来パルス列に含まれる複数のパルス列を、パルス繰り返し間隔に基づいて分離するだけでなく、更に、それらのパルス列のそれぞれを対象としてカルマンフィルタを利用したパルス追尾を行うことができる。カルマンフィルタでは、単一のパルス列に属する可能性の高いパルスだけを追尾することができる。従って、本発明によれば、単一のパルス列に属するパルスの集まりを、精度良く単一のパルス列として分離することができる。
【0072】
請求項2または11記載の発明によれば、パルスの到着時刻とパルスのRF周波数とを変数としてカルマンフィルタによるパルス追尾を行うことができる。このようなパルス追尾によれば、パルス繰り返し間隔の変動を伴うジッターパルス列や、全データの中で間欠的にしか現れないパルス列を、精度良く追尾することができる。従って、本発明によれば、到来パルス列に含まれる種々のパルス列を精度良く個々のパルス列に分離することができる。
【0073】
請求項3記載の発明によれば、パルスの到着時刻とパルスのRF周波数に加えてパルスの到来方位を変数としてパルス追尾を行うことができる。この場合、到来パルス列に含まれるパルスを、到来方位の違いに基づいて分離することが可能となる。従って、本発明によれば、到着時刻とRF周波数だけが変数として用いられる場合に比して、パルス列分離精度を更に高めることができる。
【0074】
請求項4記載の発明によれば、パルスの到着時刻とパルスのRF周波数に加えてパルスの振幅を変数としてパルス追尾を行うことができる。この場合、到来パルス列に含まれるパルスを、振幅の違いに基づいて分離することが可能となる。従って、本発明によれば、到着時刻とRF周波数だけが変数として用いられる場合に比して、パルス列分離精度を更に高めることができる。
【0075】
請求項5記載の発明によれば、パルスの到着時刻とパルスのRF周波数に加えてパルス幅を変数としてパルス追尾を行うことができる。この場合、到来パルス列に含まれるパルスを、パルス幅の違いに基づいて分離することが可能となる。従って、本発明によれば、到着時刻とRF周波数だけが変数として用いられる場合に比して、パルス列分離精度を更に高めることができる。
【0076】
請求項6乃至8記載の発明によれば、パルスの到着時刻、パルスのRF周波数、パルスの到来方位、パルスの振幅、およびパルス幅のうち4つを変数としてパルス追尾を行うことができる。4変数のパルス追尾によれば、2変数または3変数のパルス追尾に比して優れた追尾精度を得ることができる。このため、本発明によれば、請求項2乃至5の場合に比して、パルス列分離精度を更に高めることができる。
【0077】
請求項9記載の発明によれば、パルスの到着時刻、パルスのRF周波数、パルスの到来方位、パルスの振幅、およびパルス幅の5つを変数としてパルス追尾を行うことができる。5変数のパルス追尾によれば、4変数のパルス追尾に比して優れた追尾精度を得ることができる。このため、本発明によれば、請求項6乃至8の場合に比して、パルス列分離精度を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のパルス列分離装置を示すブロック図である。
【図2】図1に示す入力端子1から入力する到来パルス列の1例である。
【図3】図1に示すPRIフィルタ6の出力端子7から出力されるパルス列の1例である。
【図4】図1に示す分離パルス列出力端子10から出力されるパルス列の1例である。
【図5】本発明の実施の形態1のパルス列分離装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2のパルス列分離装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態3のパルス列分離装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態4のパルス列分離装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態5のパルス列分離装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態6のパルス列分離装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態7のパルス列分離装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態8のパルス列分離装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】従来のパルス列分離装置を示すブロック図である。
【図14】図13に示す入力端子1から入力する到来パルス列の1例である。
【図15】図13に示すPRIフィルタ6の出力端子10から出力されるパルス列の1例である。
【符号の説明】
1 入力端子、 21〜2k 単純PRIフィルタ、 31〜3k 除算回路、 41〜4k 複素三角関数演算回路、 51〜5k 累積回路、 6 PRIフィルタ、 7 PRIフィルタ出力端子、 8 残パルス列出力端子、 9 パルス列追尾回路、 10 分離パルス列出力端子。
Claims (11)
- 到来パルス列中に混在する複数のパルス列を分離するパルス列分離装置であって、
前記到来パルス列中に含まれるパルス列の個数と、それらのパルス列のそれぞれに対応するパルス繰り返し間隔とを検出するパルス列検出手段と、
前記パルス繰り返し間隔のそれぞれに対応する間隔で出現するパルスを前記到来パルス列から抽出することにより、前記パルス繰り返し間隔のそれぞれに対応するパルス列を分離するPRIフィルタと、
前記PRIフィルタで分離されたパルス列のそれぞれを対象として、出現状態の安定した所定数の連続パルスを初期パルスとしてパルス追尾を行うカルマンフィルタと、
前記PRIフィルタで分離されたパルス列のそれぞれから、前記カルマンフィルタで追尾することのできたパルスと前記初期パルスとを抽出し、それらのパルスを同一のパルス列に属するものとして分離するパルス分離手段と、
を備えることを特徴とするパルス列分離装置。 - 前記カルマンフィルタは、パルスの到着時刻と、パルスのRF周波数とを変数としてパルス追尾を行うことを特徴とする請求項1記載のパルス列分離装置。
- 前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの到来方位を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とする請求項2記載のパルス列分離装置。
- 前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの振幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とする請求項2記載のパルス列分離装置。
- 前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルス幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とする請求項2記載のパルス列分離装置。
- 前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの到来方位およびパルスの振幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とする請求項2記載のパルス列分離装置。
- 前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの到来方位およびパルス幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とする請求項2記載のパルス列分離装置。
- 前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの振幅およびパルス幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とする請求項2記載のパルス列分離装置。
- 前記カルマンフィルタは、前記到着時刻と前記RF周波数とに加えて、パルスの到来方位、パルスの振幅およびパルス幅を変数としてパルス追尾を行うことを特徴とする請求項2記載のパルス列分離装置。
- 到来パルス列中に混在する複数のパルス列を分離するためのパルス列分離方法であって、
前記到来パルス列中に含まれるパルス列の個数と、それらのパルス列のそれぞれに対応するパルス繰り返し間隔とを検出するパルス列検出ステップと、
前記パルス繰り返し間隔のそれぞれに対応する間隔で出現するパルスを前記到来パルス列から抽出することにより、前記パルス繰り返し間隔のそれぞれに対応するパルス列を分離するPRIフィルタステップと、
前記PRIフィルタステップで分離されたパルス列のそれぞれを対象として、出現状態の安定した所定数の連続パルスを初期パルスとしてパルス追尾を行うカルマンフィルタステップと、
前記PRIフィルタステップで分離されたパルス列のそれぞれから、前記カルマンフィルタステップで追尾することのできたパルスと前記初期パルスとを抽出し、それらのパルスを同一のパルス列に属するものとして分離するパルス分離ステップと、
を備えることを特徴とするパルス列分離方法。 - 前記カルマンフィルタステップは、パルスの到着時刻とパルスのRF周波数とを含む複数の変数を用いてパルス追尾を行うことを特徴とする請求項9記載のパルス列分離方法。
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