JP2006153633A - 被検査物体の欠陥判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】充填物を包含した常温状態にある不透明の被検査物体に関して、充填物や外装体の材質が変動した場合にも、被検査物体の欠陥を判定する。
【解決手段】充填物を包む被検査物体10の表面から反射する可視光を撮像して、被検査物体10の外観画像を生成する第一のカメラ34aと、被検査物体10の裏面に対向して設置され、赤外光を発生する赤外線ヒータ20と、被検査物体10を透過した透過赤外光21を撮像して、被検査物体10の透視画像を生成する第二のカメラ23aと、被検査物体10を第一および第二のカメラ34a,23aによる撮像位置に搬入するコンベア15及びプッシャー16と、第一のカメラ34aによる外観画像と標準サンプル外観画像とを比較し、第二のカメラ23aによる透視画像と標準サンプル透視画像とを比較することにより、欠陥有りか否かを判定する画像処理装置50aとを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】充填物を包む被検査物体10の表面から反射する可視光を撮像して、被検査物体10の外観画像を生成する第一のカメラ34aと、被検査物体10の裏面に対向して設置され、赤外光を発生する赤外線ヒータ20と、被検査物体10を透過した透過赤外光21を撮像して、被検査物体10の透視画像を生成する第二のカメラ23aと、被検査物体10を第一および第二のカメラ34a,23aによる撮像位置に搬入するコンベア15及びプッシャー16と、第一のカメラ34aによる外観画像と標準サンプル外観画像とを比較し、第二のカメラ23aによる透視画像と標準サンプル透視画像とを比較することにより、欠陥有りか否かを判定する画像処理装置50aとを備えている。
【選択図】図1
Description
この発明は被検査物体の欠陥判定装置に関し、特に、樹脂製可撓チューブの熱圧着シールの良否の判定を行うための被検査物体の欠陥判定装置に関する。
容器や包装袋における熱シール部の溶着不良やピンホール等の欠陥を検出する検出装置において赤外線を利用する技術は公知である。例えば、従来の検査装置として、プラスチック製包装袋に関して、赤外線撮像装置により撮像して得られる測定熱画像と基本熱画像とを減算処理し、所定の閾値と比較して異常警報信号を出力するようにした熱シール包装検査装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、他の従来の検査装置として、包装容器に関して同様の検査を行うものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
一方、従来の検査方法として、流動性を有する内容物がシール包装された包装体の背面に赤外線光を照射して得られる包装体内の内容物の陰影から当該包装体のシールの良否又は/及び内容物の過不足を検出することを特徴とする包装体の検査方法が考案されている(例えば、特許文献3参照。)。
これらの他にも、被検査物体の透過光または反射光を取り込む対物レンズと、前記対物レンズによって取り込まれた透過光または反射光を第1および第2の光波長域に応じて分光する分光手段と、前記分光手段によって分光された第1の光波長域の光量に応じた出力信号を生成する第1光電変換素子と、前記分光手段によって分光された第2の光波長域の光量に応じた出力信号を生成する第2光電変換素子とが具備され、前記被検査物体の同一被写体部分を、2つの異なる波長帯域による出力信号として同時に得るように構成した被検査物体の欠陥判定用カメラに関する技術が提案されていて、上記分光手段としてホットミラーが使用されている(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2による従来の検査装置は、熱シール直後の熱画像を観察する手法が用いられているので、被充填材の材質や容器の表面状態の影響を受けにくい特徴があるが、検査装置の設置場所としては熱シール工程直後の位置に設置する必要があり、熱シール部の温度が低下して熱シールが完了した時点では検査することができないという問題点があった。
また、上記特許文献3による従来の検査方法は、熱シール部の温度が低下した後に検査することができる特徴があるが、被充填材や包装材の多様な材質変化等に応じて正確な判定が行えない問題点があった。
更に、上記特許文献4による欠陥判定装置は、同一被写体部分を2つの異なる波長帯域による透過光又は反射光のいずれかによって観察して欠陥判定を行うものであって、被検査物体が包装容器等によって遮蔽されている状態を想定したものではないため、充填物を含む被検査物体の欠陥を判定できるものではないという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、充填物を包含した常温状態にある不透明の被検査物体に関して、充填物や外装体の材質が変動しても、被検査物体の欠陥を判定することができる被検査物体の欠陥判定装置を得ることを目的としている。
この発明は、充填物を包含した被検査物体の表面又は裏面の少なくとも一方から反射する可視光を撮像することにより、上記被検査物体の外観画像を生成する第一のカメラと、上記被検査物体の表面又は裏面に対向して設置され、赤外光を発生する赤外線ヒータと、上記赤外線ヒータから発生され上記被検査物体を透過した透過赤外光を撮像することにより、上記被検査物体の透視画像を生成する第二のカメラと、上記可視光と上記赤外光とを、それぞれ、上記第一のカメラおよび上記第二のカメラが撮像できる方向に分離するための分光手段と、上記被検査物体を上記第一および第二のカメラによる撮像位置に搬入する可動搬送手段と、上記第一のカメラによる外観画像と上記第二のカメラによる透視画像の撮像座標は同一部位が同一座標となるように予め調整されていて、上記第一のカメラおよび上記第二のカメラによって撮像された標準サンプル品による標準外観画像および標準透視画像と、上記第一のカメラおよび上記第二のカメラによって同時に撮像される上記被検査物体の外観画像および透視画像とを比較して、標準サンプル品と被検査物体との差異を出力する画像処理手段とを備えている被検査物体の欠陥判定装置である。
この発明は、充填物を包含した被検査物体の表面又は裏面の少なくとも一方から反射する可視光を撮像することにより、上記被検査物体の外観画像を生成する第一のカメラと、上記被検査物体の表面又は裏面に対向して設置され、赤外光を発生する赤外線ヒータと、上記赤外線ヒータから発生され上記被検査物体を透過した透過赤外光を撮像することにより、上記被検査物体の透視画像を生成する第二のカメラと、上記可視光と上記赤外光とを、それぞれ、上記第一のカメラおよび上記第二のカメラが撮像できる方向に分離するための分光手段と、上記被検査物体を上記第一および第二のカメラによる撮像位置に搬入する可動搬送手段と、上記第一のカメラによる外観画像と上記第二のカメラによる透視画像の撮像座標は同一部位が同一座標となるように予め調整されていて、上記第一のカメラおよび上記第二のカメラによって撮像された標準サンプル品による標準外観画像および標準透視画像と、上記第一のカメラおよび上記第二のカメラによって同時に撮像される上記被検査物体の外観画像および透視画像とを比較して、標準サンプル品と被検査物体との差異を出力する画像処理手段とを備えている被検査物体の欠陥判定装置であるので、充填物を包含した常温状態にある不透明の被検査物体に関して、充填物や外装体の材質が変動しても、被検査物体の欠陥を判定することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る被検査物体の欠陥判定装置の構成を示す図1と被検査物体の詳細を示す図2に基づいて説明する。本実施の形態に係る欠陥判定装置で欠陥を判定する被検査物体は、例えば、練り歯磨き、化粧品、絵の具、食品等のゲル状物体を充填した樹脂製可撓チューブが例として挙げられ、本実施の形態に係る欠陥判定装置は、当該チューブの熱圧着シールの良否の判定を判定するものである。図1において、被検査物体10である樹脂製チューブの端末部11は、検査工程の前工程において熱圧着シールが施されている。被検査物体10は図2に示すとおり端末部11に所定寸法の熱圧着代Wが設けられ、熱圧着シールの不良部分13にはゲル状物体である充填物12が侵入している。図2における撮像領域14は図1で示す第一のカメラ34aと第二のカメラ23aによって撮像される画面領域となっている。なお、第一のカメラ34aによって撮影される外観画像と第二のカメラ23aによって撮影される透視画像との画面座標(撮像座標)は同一部位が同一座標となるように予め調整されているため、同一の撮像領域14を撮影することになる。図1に戻り、可動搬送手段の一部であるコンベア15には被検査物体10が順次搭載され、コンベア15が動作すると、水平方向(図1の紙面の表面から裏面の方向)に移動するように構成されている。
以下、この発明の実施の形態1に係る被検査物体の欠陥判定装置の構成を示す図1と被検査物体の詳細を示す図2に基づいて説明する。本実施の形態に係る欠陥判定装置で欠陥を判定する被検査物体は、例えば、練り歯磨き、化粧品、絵の具、食品等のゲル状物体を充填した樹脂製可撓チューブが例として挙げられ、本実施の形態に係る欠陥判定装置は、当該チューブの熱圧着シールの良否の判定を判定するものである。図1において、被検査物体10である樹脂製チューブの端末部11は、検査工程の前工程において熱圧着シールが施されている。被検査物体10は図2に示すとおり端末部11に所定寸法の熱圧着代Wが設けられ、熱圧着シールの不良部分13にはゲル状物体である充填物12が侵入している。図2における撮像領域14は図1で示す第一のカメラ34aと第二のカメラ23aによって撮像される画面領域となっている。なお、第一のカメラ34aによって撮影される外観画像と第二のカメラ23aによって撮影される透視画像との画面座標(撮像座標)は同一部位が同一座標となるように予め調整されているため、同一の撮像領域14を撮影することになる。図1に戻り、可動搬送手段の一部であるコンベア15には被検査物体10が順次搭載され、コンベア15が動作すると、水平方向(図1の紙面の表面から裏面の方向)に移動するように構成されている。
可動搬送手段の他の一部であるプッシャー16はコの字型の三方に設けられた左壁16aと右壁16bと側壁16cとを備え、図示しないエアシリンダによって矢印17方向に上下動作したり、矢印18方向に前後動作(前進:図1の紙面の右方向移動、後退:同左方向移動)するようになっている。プッシャー16の後退・下降位置でコンベア15が動作して、被検査物体10が側壁16cに当接する位置まで移動すると、図示しない光電センサによってこれを検出し、コンベア15が停止する。続いて、後述の搬入指示があるとプッシャー16が前進・上昇・後退して被検査物体10を図1に示す撮像位置に移動させ、プッシャー16は図1に示す原点位置に復帰する。続いて、後述の後退移送指示があるとプッシャー16は上昇位置で前進・下降・後退・上昇し、この時点でコンベア15が動作して被検査物体10が下流へ移動するとプッシャー16が下降して次の被検査物体10の到来を待つ状態となるものである。
被検査物体10の撮像位置の下部に設けられた赤外線ヒータ20は例えば波長が5μm以上の電磁波である赤外光(遠赤外線光)21を発生する。赤外光21は、被検査物体10を透過して、さらに直進し、赤外光21の通路に対して45度の傾斜角をおいて設置された分光手段22であるコールドミラーは赤外光21をそのまま直進通過させ、可視光を直交反射する熱線透過鏡となっている。第二のカメラ23aはコールドミラー(符号22)を透過した赤外光21を撮像して透視画像を得るための光電変換手段となっている。なお、透視画像は、充填物12とこれを取り巻く樹脂製チューブ(符号10)との材質の相違に起因して赤外光の透過率が異なることによって生じる充填物12の陰影を示す画像である。透視画像の一例は、後述する図4(C),(F),(H)に示す。これらの図に示されるように、透視画像においては、充填物12が存在している部分のみが黒くなって、他の部分(含、樹脂製チューブ部分)は白くなっている。なお、欠陥判定処理における準備完了待ち工程において、赤外線ヒータ20の定温加熱完了確認が行われるが、その際に、被検査物体10の品種(樹脂製チューブの材質や、充填物12の種類等)に対応させて、各種判定閾値データの選択・設定操作などが行われ、それにより、充填物12の部分だけ赤外光21が透過しないように設定することができる。
また、被検査物体10の撮像位置の上部に設けられた環状の照明ランプ30aは波長が380〜800nmの電磁波である可視光31を発生して被検査物体10の上面を照明し、被検査物体10の表面で反射した反射可視光32はコールドミラー22で直交反射して分光可視光33となる。第一のカメラ34aはコールドミラー22で反射した分光可視光33を撮像して外観画像を得るための光電変換手段となっている。外観画像の一例は、後述する図4(B),(E),(G)に示す。これらの図に示されるように、外観画像においては、充填物12の有無に関わらず、樹脂製チューブが存在している部分は黒くなって、他の部分は白くなっている。なお、欠陥判定処理における準備完了待ち工程において、照明ランプ30aの点灯完了確認が行われるが、その際に、被検査物体10の品種に対応させて、各種判定閾値データの選択・設定操作などが行われ、それにより、樹脂製チューブがある部分は、すべて、反射可視光32が得られるように設定することができる。なお、第一のカメラ34aによる外観画像と第二のカメラ23aによる透視画像との画面座標(撮像座標)は同一部位が同一座標となるように予め調整されている。
全体制御盤40は、コンベア15の駆動・停止やプッシャー16の上昇/下降、前進/後退を制御したり、赤外線ヒータ20の温度を所定値に制御したり、照明ランプ30aを点灯する制御装置となっている。画像処理装置50aは全体制御盤40との間で制御信号の交信を行いながら、第一のカメラ34aや第二のカメラ23aに対する撮像シャッター指令を発生し、撮像画像を受信して被検査物体10の欠陥判定を行うものであって、画像処理装置50aは図示しないマイクロプロセッサを主体にして構成されその詳細動作は図3に示すとおりとなっている。
次に、図3に基づいてこの実施の形態に係る欠陥判定装置の動作について説明する。図3に示すように、工程S1は、画像処理装置50a内のマイクロプロセッサの動作開始工程であり、続く工程S2では、全体制御盤40から準備完了信号を受信したかどうかを判定し、完了信号を受信していなければ動作終了工程S20へ移行し、完了信号を受信していれば工程S3へ移行するようになっている。工程S3では、全体制御盤40からワーク投入信号を受信したかどうかを判定し、投入信号を受信していなければ動作終了工程S20へ移行し、投入信号を受信すれば工程S4へ移行するようになっている。なお、工程S2による準備完了待ち工程では赤外線ヒータ20の定温加熱完了確認や照明ランプ30aの点灯完了確認が行われると共に、被検査物体10の品種に対応した各種判定閾値データの選択・設定操作などが行われるようになっている。また、工程S3によるワーク投入待ち工程は被検査物体10が図1で示す撮像位置に投入されるのを待つ工程となっている。動作終了工程S20ではマイクロプロセッサは他の制御動作を行った後に速やかに動作開始工程S1に復帰して繰り返し動作を行うようになっている。
工程S4では第一のカメラ34aと第二のカメラ23aに対して撮像シャッタ指令が送信されると共に、撮像画像信号を受信して図示しないメモリに格納するようになっている。続く工程S5では全体制御盤40に対してワーク後退指令が送信され、これを受信した全体制御盤40はプッシャー16の前進・下降・後退・上昇を行ってからコンベア15を駆動し、検査済みの被検査物体10をコンベア15の下流へ転送した後にプッシャー16を下降させて、次の被検査物体10の到来を待つことになる。ワーク後退指令工程S5に続いて実行される工程S6では工程S4で撮像・格納された第一および第二のカメラ34a,23aによる外観画像と透視画像のそれぞれを2値化画像に変換するための濃淡度合いの閾値レベルの設定が行われ、続く工程S7によって2値化画像である被判定外観画像と被判定透視画像とが得られるようになっている。続く工程S8では第一のカメラ34aによって撮像され、工程S7で2値化された被判定外観画像の輪郭形状又は特徴部位を観察することによって画面座標上の姿勢を検索し、続く工程S9では標準外観画像の姿勢との座標偏差を算出するようになっている。
なお、上記標準外観画像は予め被検査物体10の標準サンプル品に関して第一のカメラ34aによる撮像と2値化変換を行って得られた画像であり、標準外観画像を取得するときには同時に第二のカメラ23aによる撮像と2値化が行われ、標準透視画像も作成されるようになっている。従って、上記座標偏差は標準サンプル品の搬入位置と対象となった被検査物体10の搬入位置との誤差に相当した座標変動量に相当していることになる。すなわち、工程S9では、第一のカメラ34bによる外観画像の輪郭形状又は特徴部位と標準サンプル品に関して予め撮像された標準外観画像の輪郭形状又は特徴部位との座標偏差を検索する。工程S9に続いて実行される工程S10及び工程S11では、工程S4で撮像され、工程S7で2値化された被判定外観画像と被判定透視画像について、工程S9で算出された座標変動量による座標補正を行って、補正被判定外観画像と補正被判定透視画像を得る工程であり、この座標補正により標準外観画像の輪郭形状又は特徴部位と補正被判定外観画像の輪郭形状又は特徴部位とは重なり合う状態の座標位置となっている。
工程ブロックS30は工程S6から工程S11によって構成された画像処理手段となるものである。工程S11に続いて実行される工程S12は、予め準備された標準サンプル品に関する標準外観画像と工程S10で作成された補正被判定外観画像との一致度合いを算出する工程であり、例えば両外観画像の重合面積と重合しない部分の面積との比率で一致度合いが算出されるようになっている。工程S12に続いて実行される工程S13では、工程S12で算出された一致度合いと所定の閾値とを比較して、比較一致又は不一致の判定を行って、一致であれば工程S14へ移行し、不一致であれば工程S18へ移行するようになっている。工程S14は、予め準備された標準サンプル品に関する標準透視画像と工程S11で作成された補正被判定透視画像との一致度合いを算出する工程であり、例えば両透視画像の重合面積と重合しない部分の面積との比率で一致度合いが算出されるようになっている。工程S14に続いて実行される工程S15では、工程S14で算出された一致度合いと所定の閾値とを比較して、比較一致又は不一致の判定を行って、一致であれば工程S16へ移行し、不一致であれば工程S18へ移行するようになっている。
工程S13と工程S15による比較が共に一致したときに実行される工程S16では、工程S6で設定された2値化閾値レベルが妥当なレベルであったと判断してこれを記憶し、次回の工程S6における設定値として使用するようになっている。工程S16又は後述の工程S19に続いて実行される工程S17では、全体制御盤40に対して次回の被検査物体10の搬入指令を送信してから動作終了工程S20へ移行する。なお、搬入指令を受信した全体制御盤40は既にプッシャー16の側壁16cの位置で停止している次回の被検査物体10を押し出して撮像位置へ移動させるようになっている。工程S13と工程S15の判定が比較不一致であったときに実行される工程S18では、その不一致が初回の不一致であったかどうかを図示しないフラグの動作状態で判定し、初回の不一致であれば工程S6に復帰して、2値化閾値レベルを変更設定して再度工程S7から工程S13又はS15に至る画像処理と比較判定を実行する。工程S6による閾値レベルの変更設定を行っても依然として比較不一致となる場合には工程S19が実行され、既にプッシャー16の側壁16cの背面に移動していた被検査物体10を欠陥品であるとして図示しない排出プッシャーによってコンベア15から排出する異常処理指令信号が送信されるようになっている。
以下、図4を用いて、図3に示したこの実施の形態に係る欠陥判定装置の動作について、さらに、詳細に説明する。図4(A)はゲル状物体である充填物12を包含した被検査物体10の端末部11を中心とした標準サンプル品の仮想図14aを示したものである。図4(B)は被検査物体10の端末部11を中心とした標準サンプル品の標準外観画像14bを示したものであり、一点鎖線は便宜上で追記したものである。図4(C)は被検査物体10の端末部11を中心とした標準サンプル品の標準透視画像14cを示したものであり、一点鎖線は便宜上で追記したものである。図4(D)はゲル状物体である充填物12を包含し、不良部分13を有する被検査物体10の端末部11を中心とした被判定品の仮想図14dを示したものである。図4(E)は被検査物体10の端末部11を中心とした被判定品の被判定外観画像14eを示したものであり、一点鎖線は便宜上で追記したものである。図4(F)は被検査物体10の端末部11を中心とした被判定品の被判定透視画像14fを示したものであり、一点鎖線は便宜上で追記したものである。
図4(G)は図4(E)における特徴点P・Qを抽出して、この特徴点P・Qが図4(B)の同じ特徴点位置に重なるように座標変換を行って得られる補正被判定外観画像14gを示したものである。図4(H)は図4(F)に対する補正被判定透視画像14hであり、座標変換の補正量は図4(E)から図4(G)への座標変換と同一となっている。
図3の工程S12における外観画像の比較は、図4(B)と図4(G)との間で比較されるものである。なお、両画像の比較においては、濃淡が黒白で2値化されている各外観画像の各座標点毎に黒白が一致した座標点と不一致であった座標点の個数比率を算出することによって一致度合いが算出されるものである。
同様に、図3の工程S14における透視画像の比較は、図4(C)と図4(H)との間で比較されるものである。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態1に係る被検査物体の欠陥判定装置は、充填物12を包含した被検査物体10の表面から反射する可視光32を撮像する第一のカメラ34aと、上記被検査物体10の裏面位置に設置された赤外線ヒータ20による透過赤外光21を撮像する第二のカメラ23aと、上記可視光32と赤外光21を、それぞれ、第一のカメラ34aおよび第二のカメラ23aが撮像できる方向に分離する分光手段22と、上記被検査物体10を上記第一及び第二のカメラ34a,23aによる撮像位置に搬入するコンベア15およびプッシャー16とを備えている。第一のカメラ34aによる外観画像と第二のカメラ23aによる透視画像の画面座標は同一部位が同一座標となるように予め調整されていて、第一および第二のカメラ34a,23aによって同時に撮像された標準外観画像14bおよび標準透視画像14cに対して、第一および第二のカメラ34a,23aによって同時に撮像された被判定外観画像14eおよび被判定透視画像14fを、それぞれ、比較して標準サンプル品と被検査物体との差異を判定する画像処理装置50aとを備えている。これにより、外観画像と透視画像をともに標準画像と比較するようにしたので、充填物を包含した常温状態にある不透明の被検査物体に関して、充填物や外装体の材質が変動しても、被検査物体の欠陥を確実に判定することができる。
また、分光手段22には、可視光32を反射し赤外光21を透過するコールドミラーが使用されている。従って、簡単な構成で手軽に可視光32と赤外光21を分光し、外観画像と透視画像を得ることができると共に、第一及び第二のカメラ34a,23aの位置が異なっていても視差が発生しない特徴がある。
また、画像処理装置50aは更に、被検査物体10の姿勢判定手段(S8)と透視画像座標変換手段(S11)と透視画像比較手段(S14)とを備えている。姿勢判定手段(S8)は第一のカメラ34aによる被判定外観画像14eの輪郭形状又は特徴部位と、第一のカメラ34aによる標準サンプル品に関する標準外観画像14bの輪郭形状又は特徴部位とを比較して、被判定外観画像14eにおける被検査物体10の画面座標位置と標準外観画像14bにおける被検査物体10の画面座標位置との座標変動量を算出する手段となっている。透視画像座標変換手段(S11)は第二のカメラ23aによる被判定透視画像14fの座標位置を上記座標変動量によって補正した補正被判定透視画像14hを得る手段となっている。透視画像比較手段(S14)は第二のカメラ23aによる標準サンプル品に関する標準透視画像14cと上記補正被判定透視画像14hとの一致度合いにより欠陥の有無を判定する透視画像比較手段となっている。従って、被検査物体10の搬入位置が個々に異なっていても、特徴判定の行いやすい外観形状や角部又はポジションマーク等の特徴点を抽出して容易に姿勢判定を行うことができ、透視画像の座標補正を行って正確に標準サンプル画像との比較判定を行うことができる特徴がある。
また、画像処理装置50aは更に、外観画像座標変換手段と外観画像比較手段とを備えていて、外観画像座標変換手段(S10)は被判定外観画像14eの座標位置を上記座標変動量によって補正した補正被判定外観画像14gを得る手段となっている。外観画像比較手段(S12)は上記標準サンプル品に関する標準外観画像14bと補正被判定外観画像14gとの一致度合いを判定する手段であり、外観画像比較手段(S12)と透視画像比較手段(S14)による比較結果が共に一致している時に被検査物体10が良品であると判定するようになっている。従って、被検査物体10の表面の汚れや傷の有無などを含めて、外観画像の一致判定も合わせて行うことができる特徴がある。
上記外観画像比較手段および上記透視画像比較手段(S12,S14)は上記標準サンプル画像と上記補正被判定画像との濃淡度合いを第一および第二のカメラ34a,23a毎に設定された所定の閾値レベルで弁別して得られる2値化画像によって一致度合いの判定を行うものであって、上記所定の各閾値レベルは閾値設定手段(S6)(第1および第2の閾値設定手段)によって可変設定されるようになっている。従って、被検査物体10の材質や表面の光沢度合等の変化や、充填物12の材質の変化に対して、赤外線ヒータの温度や照明ランプの照度は一定に維持したままで正確な一致判定を行うことができる特徴がある。
被検査物体10はゲル状物体である充填物12が充填された樹脂製チューブ(符号10)であって、上記画像処理装置50aは上記樹脂製チューブ(符号10)の端末部11に施された熱圧着シールの良否を判定するものとなっている。従って、透視画像と外観画像を併用したことにより、確実に熱圧着シールの良否と熱圧着代の過不足を検出することができる特徴がある。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係る被検査物体の欠陥判定装置の構成を示した図である。以下、図5について、図1のものとの相違点を中心にして説明する。図5において、被検査物体10は、コンベア15とプッシャー16によって、図1のものと同様に搬入・搬出されるようになっているが、照明ランプ30bは被検査物体10の裏面側に設けられている。照明ランプ30aは、図1の照明ランプ30aと同様に、環状で、波長が380〜800nmの電磁波である可視光31を発生する。可視光31は、被検査物体10の下面を照明し、被検査物体10の下面で反射して反射可視光32となる。反射可視光32は赤外光が透過するコールドミラーである分光手段22aで直交反射して、第一のカメラ34bで撮像されるようになっている。なお、分光手段22aは、図5に示すように、照明ランプ30bの下方に設けられている。また、赤外線ヒータ20によって発生され、被検査物体10を透過した赤外光21は、赤外光を反射するホットミラーである分光手段22bによって直交反射して第二のカメラ23bで撮像されるようになっている。画像処理装置50bは全体制御盤40との間で制御信号の交信を行いながら、第一のカメラ34bや第二のカメラ23bに対する撮像シャッター指令を発生し、撮像画像を受信して被検査物体10の欠陥判定を行うものであって、画像処理装置50bは図示しないマイクロプロセッサを主体にして構成されその詳細動作は図6に示すとおりとなっている。
図5は、この発明の実施の形態2に係る被検査物体の欠陥判定装置の構成を示した図である。以下、図5について、図1のものとの相違点を中心にして説明する。図5において、被検査物体10は、コンベア15とプッシャー16によって、図1のものと同様に搬入・搬出されるようになっているが、照明ランプ30bは被検査物体10の裏面側に設けられている。照明ランプ30aは、図1の照明ランプ30aと同様に、環状で、波長が380〜800nmの電磁波である可視光31を発生する。可視光31は、被検査物体10の下面を照明し、被検査物体10の下面で反射して反射可視光32となる。反射可視光32は赤外光が透過するコールドミラーである分光手段22aで直交反射して、第一のカメラ34bで撮像されるようになっている。なお、分光手段22aは、図5に示すように、照明ランプ30bの下方に設けられている。また、赤外線ヒータ20によって発生され、被検査物体10を透過した赤外光21は、赤外光を反射するホットミラーである分光手段22bによって直交反射して第二のカメラ23bで撮像されるようになっている。画像処理装置50bは全体制御盤40との間で制御信号の交信を行いながら、第一のカメラ34bや第二のカメラ23bに対する撮像シャッター指令を発生し、撮像画像を受信して被検査物体10の欠陥判定を行うものであって、画像処理装置50bは図示しないマイクロプロセッサを主体にして構成されその詳細動作は図6に示すとおりとなっている。
次に、図5の欠陥判定装置の動作について図6に基づいて説明する。図6において、工程S41は画像処理装置50b内のマイクロプロセッサの動作開始工程であり、続く工程S42では全体制御盤40から準備完了信号を受信したかどうかを判定し、完了信号を受信していなければ動作終了工程S57へ移行し、完了信号を受信しておれば工程S43へ移行するようになっている。工程S43では全体制御盤40からワーク投入信号を受信したかどうかを判定し、投入信号を受信していなければ動作終了工程S57へ移行し、投入信号を受信すれば工程S44へ移行するようになっている。なお、工程S42による準備完了待ち工程では赤外線ヒータ20の定温加熱完了確認や照明ランプ30bの点灯完了確認が行われると共に、被検査物体10の品種に対応した各種判定閾値データの選択・設定操作などが行われるようになっている。また、工程S43によるワーク投入待ち工程は被検査物体10が図5で示す撮像位置に投入されるのを待つ工程となっている。動作終了工程S57ではマイクロプロセッサは他の制御動作を行った後に速やかに動作開始工程S41に復帰して繰り返し動作を行うようになっている。
工程S44では第一のカメラ34bと第二のカメラ23bに対して撮像シャッター指令が送信されると共に、撮像画像信号を受信して図示しないメモリに格納するようになっている。続く工程S45では全体制御盤40に対してワーク後退指令が送信され、これを受信した全体制御盤40はプッシャー16の前進・下降・後退・上昇を行ってからコンベア15を駆動し、検査済みの被検査物体10をコンベア15の下流へ転送した後にプッシャー16を下降させて、次の被検査物体10の到来を待つことになる。ワーク後退指令工程S45に続いて実行される工程S46では工程S44で撮像・格納された第一および第二のカメラ34b,23bによる外観画像と透視画像のそれぞれを2値化画像に変換するための濃淡度合いの閾値レベルの設定が行われ、続く工程S47によって2値化画像である被判定外観画像と被判定透視画像とが得られるようになっている。続く工程S48は工程S47で得られた被判定外観画像と被判定透視画像との偏差画像を生成する工程であり、この工程S48では画像の濃淡が黒白で2値化されている両画像の各座標点の黒白が不一致となる部分のみの画像を生成するようになっている。なお、第一のカメラ34bによる外観画像と第二のカメラ23bによる透視画像との画面座標(撮像座標)は同一部位が同一座標となるように予め調整されているため、偏差画像を生成する際に座標の補正を行う必要はない。続く工程S49は工程S48によって生成された偏差画像の姿勢を判定する工程であり、この工程S49では偏差画像の輪郭形状又は特徴部位と標準サンプル品に関して予め撮像された標準偏差画像の輪郭形状又は特徴部位との座標偏差を検索するようになっている。なお、工程S49において、第一のカメラ34bによる外観画像の輪郭形状又は特徴部位と標準サンプル品に関して予め撮像された標準外観画像の輪郭形状又は特徴部位との座標偏差を検索するようにしてもよい。
なお、上記標準偏差画像は予め被検査物体10の標準サンプル品に関して第一および第二のカメラ34b,23bによる撮像と2値化変換を行って得られた第一のカメラ34bによる外観画像と第二のカメラ23bによる透視画像との偏差画像である。従って、上記座標偏差は標準サンプル品の搬入位置と対象となった被検査物体10の搬入位置との誤差に相当した座標変動量に相当していることになる。工程S49に続いて実行される工程S50は、工程S48で得られた偏差画像を工程S49で算出された座標変動量によって座標補正を行って、補正被判定偏差画像を得る工程であり、この座標補正により標準サンプル品に関する偏差画像の輪郭形状又は特徴部位と補正被判定偏差画像の輪郭形状又は特徴部位とは重なり合う状態の座標位置となっている。
工程ブロックS60は工程S46から工程S50によって構成された画像処理手段となるものである。工程S50に続いて実行される工程S51は、予め準備された標準サンプル品に関する標準偏差画像と工程S50で得られた補正被判定偏差画像との一致度合いを算出する工程であり、例えば両偏差画像の重合面積と重合しない部分の面積との比率で一致度合いが算出されるようになっている。工程S51に続いて実行される工程S52では、工程S51で算出された一致度合いと所定の閾値とを比較して、比較一致又は不一致の判定を行って、一致であれば工程S53へ移行し、不一致であれば工程S55へ移行するようになっている。
工程S53では、工程S46で設定された2値化閾値レベルが妥当なレベルであったと判断してこれを記憶し、次回の工程S46における設定値として使用するようになっている。工程S53又は後述の工程S56に続いて実行される工程S54では、全体制御盤40に対して次回の被検査物体10の搬入指令を送信してから動作終了工程S57へ移行する。なお、搬入指令を受信した全体制御盤40は既にプッシャー16の側壁16cの位置で停止している次回の被検査物体10を押し出して撮像位置へ移動させるようになっている。工程S52の判定が比較不一致であったときに実行される工程S55では、その不一致が初回の不一致であったかどうかを図示しないフラグの動作状態で判定し、初回の不一致であれば工程S46に復帰して、2値化閾値レベルを変更設定して再度工程S47から工程S52に至る画像処理と比較判定を実行する。工程S46による閾値レベルの変更設定を行っても依然として比較不一致となる場合には工程S56が実行され、既にプッシャー16の側壁16cの背面に移動していた被検査物体10を欠陥品であるとして図示しない排出プッシャーによってコンベア15から排出する異常処理指令信号が送信されるようになっている。
以下、図7を用いて、図6に示したこの実施の形態に係る欠陥判定装置の動作について、さらに、詳細に説明する。図7(A)はゲル状物体である充填物12を包含した被検査物体10の端末部11を中心とした標準サンプル品の仮想図19aを示したものである。図7(B)は被検査物体10の端末部11を中心とした標準サンプル品の標準外観画像19bを示したものであり、一点鎖線は便宜上で追記したものである。なお、外観画像においては、樹脂製チューブが存在している部分が黒く、他の部分は白くなっている。図7(C)は被検査物体10の端末部11を中心とした標準サンプル品の標準透視画像19cを示したものであり、一点鎖線は便宜上で追記したものである。なお、透視画像においては、充填物12が存在している部分が黒くなっており、他の部分(含、樹脂製チューブが存在している部分)は白くなっている。図7(D)は図7(B)と図7(C)との相違部分である標準偏差画像19dを示したものである。
図7(E)はゲル状物体である充填物12を包含し、不良部分13を有する被検査物体10の端末部11を中心とした被判定品の仮想図19eを示したものである。図7(F)は被検査物体10の端末部11を中心とした被判定品の被判定外観画像19fを示したものであり、一点鎖線は便宜上で追記したものである。図7(G)は被検査物体10の端末部11を中心とした被判定品の被判定透視画像19gを示したものであり、一点鎖線は便宜上で追記したものである。図7(H)は図7(F)と図7(G)との相違部分である被判定偏差画像19hを示したものである。図7(I)は図7(H)における特徴点P,Qを抽出して、この特徴点P,Qが図7(D)の同じ特徴点位置に重なるように座標変換を行って得られる補正被判定偏差画像19iを示したものである。図6の工程S51における偏差画像の比較は図7(D)と図7(I)との間で比較されるものである。なお、両画像の比較においては、濃淡が黒白で2値化されている各偏差画像の各座標点毎に黒白が一致した座標点と不一致であった座標点の個数比率を算出することによって一致度合いが算出されるものである。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態2による被検査物体の欠陥判定装置は、充填物12を包含した被検査物体10の裏面から反射する可視光32を撮像する第一のカメラ34bと、上記被検査物体10の裏面位置に設置された赤外線ヒータ20による透過赤外光21を撮像する第二のカメラ23bと、上記可視光32と赤外光21を分離する分光手段22a,22bと、上記被検査物体10を上記第一及び第二のカメラ34b,23bによる撮像位置に搬入するコンベア15およびプッシャー16とを備えている。上記第一のカメラ34bによる外観画像と第二のカメラ23bによる透視画像の画面座標は同一部位が同一座標となるように予め調整されていて、上記第一および第二のカメラ34b,23bによって同時に撮像された標準外観画像19bおよび標準透視画像19cと、上記第一および第二のカメラ34b,23bによって同時に撮像された被判定外観画像19fおよび被判定透視画像19gとを相互に比較して標準サンプル品と被検査物体10との差異を判定する画像処理装置50bとを備えている。これにより、充填物を包含した常温状態にある不透明の被検査物体に関して、充填物や外装体の材質が変動しても、被検査物体の欠陥を確実に判定することができる。
上記分光手段には、可視光を透過し赤外光を反射するホットミラー(符号22b)と、可視光を反射し赤外光を透過するコールドミラー(符号22a)が使用されている。従って、簡単な構成で手軽に可視光32と赤外光21を分光し、外観画像と透視画像を得ることができると共に、第一及び第二のカメラ34b,23bの位置が異なっていても視差が発生しない特徴がある。
上記画像処理装置50bは更に、偏差画像生成手段(S48)と偏差画像姿勢判定手段(S49)と偏差画像座標変換手段(S50)と偏差画像比較手段(S51)とを備えている。上記偏差画像生成手段(S48)は上記第一及び第二のカメラ34b,23bによって撮像された画像の濃淡度合いを第一及び第二のカメラ34b,23b毎に設定された所定の閾値レベルで弁別して得られる2値化画像に変換して、両2値化画像の相違部分の画像を得る手段となっている。上記偏差画像姿勢判定手段(S49)は上記偏差画像生成手段(S48)によって生成された被判定偏差画像19hの輪郭形状又は特徴部位と、上記偏差画像生成手段(S48)によって生成された標準サンプル品に関する標準偏差画像19dの輪郭形状又は特徴部位とを比較して、両偏差画像間の座標変動量を算出する手段となっている。上記座標変換手段(S50)は上記被判定偏差画像19hの座標位置を上記座標変動量によって補正した補正被判定偏差画像19iを得る手段となっている。上記偏差画像比較手段(S51)は上記標準偏差画像19dと補正被判定偏差画像19iとの一致度合いにより欠陥の有無を判定する手段となっている。従って、充填物を包含した容器の欠陥を判定する場合には、比較対象画像を偏差画像に限定して効率的に比較判定を行うことができる特徴がある。
10 被検査物体、11 端末部、15 コンベア、16 プッシャー、20 赤外線ヒータ、21 赤外光、22,22a,22b 分光手段、23a,23b 第二のカメラ、30a,30b 照明ランプ、32 反射可視光、34a,34b 第一のカメラ、50a,50b 画像処理装置。
Claims (9)
- 充填物を包含した被検査物体の表面又は裏面の少なくとも一方から反射する可視光を撮像することにより、上記被検査物体の外観画像を生成する第一のカメラと、
上記被検査物体の表面又は裏面に対向して設置され、赤外光を発生する赤外線ヒータと、
上記赤外線ヒータから発生され上記被検査物体を透過した透過赤外光を撮像することにより、上記被検査物体の透視画像を生成する第二のカメラと、
上記可視光と上記赤外光とを、それぞれ、上記第一のカメラおよび上記第二のカメラが撮像できる方向に分離するための分光手段と、
上記被検査物体を上記第一および第二のカメラによる撮像位置に搬入する可動搬送手段と、
上記第一のカメラによる外観画像と上記第二のカメラによる透視画像の撮像座標は同一部位が同一座標となるように予め調整されていて、上記第一のカメラおよび上記第二のカメラによって撮像された標準サンプル品による標準外観画像および標準透視画像と、上記第一のカメラおよび上記第二のカメラによって同時に撮像される上記被検査物体の外観画像および透視画像とを比較して、標準サンプル品と被検査物体との差異を出力する画像処理手段と
を備えていることを特徴とする被検査物体の欠陥判定装置。 - 上記分光手段は、可視光を反射し赤外光を透過するコールドミラーを有していることを特徴とする請求項1に記載の被検査物体の欠陥判定装置。
- 上記分光手段は、可視光を透過し赤外光を反射するホットミラーを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の被検査物体の欠陥判定装置。
- 上記画像処理手段は、
上記第一のカメラによる被検査物体の外観画像の輪郭形状又は特徴部位と、標準サンプル品による標準外観画像の輪郭形状又は特徴部位とを比較して、上記外観画像における上記被検査物体の画面座標位置と標準外観画像における標準サンプル品の画面座標位置との座標変動量を算出する姿勢判定手段と、
上記第二のカメラによる被検査物体の透視画像の座標位置を上記座標変動量によって補正した補正被判定透視画像を得る透視画像座標変換手段と、
上記標準サンプル品による標準透視画像と上記補正被判定透視画像との一致度合いにより欠陥の有無を判定する透視画像比較手段と
を有していることを特徴とする請求項1ないし3に記載の被検査物体の欠陥判定装置。 - 上記画像処理手段は、
上記第一のカメラによる被検査物体の上記外観画像の座標位置を上記座標変動量によって補正した補正被判定外観画像を得る外観画像座標変換手段と、
上記標準サンプル品による上記標準外観画像と上記補正被判定外観画像との一致度合いを判定する外観画像比較手段と
をさらに有し、
上記透視画像比較手段と上記外観画像比較手段とによる比較結果が共に一致している時に被検査物体が良品であると判定することを特徴とする請求項4に記載の被検査物体の欠陥判定装置。 - 上記第一のカメラに、2値化画像を生成するための所定の閾値レベルを設定する第1の閾値設定手段をさらに備え、
上記外観画像比較手段は、上記標準外観画像と上記補正被判定外観画像との濃淡度合いを上記第一のカメラに設定された所定の閾値レベルで弁別して得られる2値化画像によって一致度合いの判定を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の被検査物体の欠陥判定装置。 - 上記第二のカメラに、2値化画像を生成するための所定の閾値レベルを設定する第2の閾値設定手段をさらに備え、
上記透視画像比較手段は、上記標準透視画像と上記補正被判定透視画像との濃淡度合いを上記第二のカメラに設定された所定の閾値レベルで弁別して得られる2値化画像によって一致度合いの判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の被検査物体の欠陥判定装置。 - 上記画像処理手段は、さらに、
上記第一および第二のカメラによって撮像された画像の濃淡度合いを第一および第二のカメラ毎に設定された上記所定の閾値レベルで弁別して得られる2値化画像に変換して、両2値化画像の相違部分の画像である被判定偏差画像を得る偏差画像生成手段と、
上記偏差画像生成手段によって生成された被判定偏差画像の輪郭形状又は特徴部位と、標準サンプル品による標準偏差画像の輪郭形状又は特徴部位とを比較して、上記被判定偏差画像における上記被検査物体の画面座標位置と標準偏差画像における標準サンプル品の画面座標位置との座標変動量を算出する偏差画像姿勢判定手段と、
上記被判定偏差画像の座標位置を上記偏差画像姿勢判定手段による上記座標変動量によって補正した補正被判定偏差画像を得る偏差画像座標変換手段と、
上記標準偏差画像と補正被判定偏差画像との一致度合いにより欠陥の有無を判定する偏差画像比較手段と
を備えていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の被検査物体の欠陥判定装置。 - 上記被検査物体はゲル状物体が充填された樹脂製チューブであって、上記画像処理手段は上記樹脂製チューブの端末部に施された熱圧着シールの欠陥の有無を判定することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の被検査物体の欠陥判定装置。
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