JP2006153500A - 回転検出センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 収納凹部への圧入した支持部材が収納凹部から抜ける虞れがない回転検出センサを提供する。
【解決手段】 収納凹部3cを有する筐体1と、回転支持される回転体8と、回転体8の回転によって操作される検出手段と、回転体8を回転させる駆動軸と、回転体8を支持し、筐体1の収納凹部3cに圧入される支持部材5とを備え、支持部材5の周側面には、その周方向の環状部分に引っ掛け用突部5cがある部分と無い部分とが設けられると共に、支持部材5の少なくとも上端から周側面に回転操作用の平坦面5dが形成され、支持部材5を筐体1の収納凹部3cに圧入した後に、回転操作用の平坦面5dにより所定角度回転させるようにした。
【選択図】 図6
【解決手段】 収納凹部3cを有する筐体1と、回転支持される回転体8と、回転体8の回転によって操作される検出手段と、回転体8を回転させる駆動軸と、回転体8を支持し、筐体1の収納凹部3cに圧入される支持部材5とを備え、支持部材5の周側面には、その周方向の環状部分に引っ掛け用突部5cがある部分と無い部分とが設けられると共に、支持部材5の少なくとも上端から周側面に回転操作用の平坦面5dが形成され、支持部材5を筐体1の収納凹部3cに圧入した後に、回転操作用の平坦面5dにより所定角度回転させるようにした。
【選択図】 図6
Description
本発明は、回転体を支持する支持部材を筐体の収納凹部に圧入するようにした回転検出センサに関する。
従来の回転検出センサの一例としては、例えば、自動車のスロットルセンサ等に使用され、外部から伝達される回転角度を検出することができる回転検出センサに関する特許文献1があり、これを図10乃至図12に示す。
これらの図に示す回転検出センサについて説明すると、筺体1は、合成樹脂の成型品からなるハウジングケース2と、このハウジングケース2の後方の開口部を塞ぐカバー部材3とで構成されている。
そして、ハウジングケース2は、内部に収納部2aを有する筒状の側壁2bと、この側壁2bから収納部2a内に突出した2段状の筒部からなる受け部2cと、側壁2bの後方開口部側に設けられた2段の肩部2dと、側壁2bから直角方向に延びて形成された筒状部2eとを有する。
また、カバー部材3は、皿状をなし、板状部3aと、この板状部3aの外周部に設けられた鍔部3bと、板状部3aから前方に突出し、中央部に収納凹部3cが設けられた保持部3dとを有する。また、カバー部材3の鍔部3bには、内側(図の下方に行くほど)に狭まるテーパ部3e’が形成され、該テーパ部3e’でOリング13を挟み込むようにしている。
そして、このカバー部材3は、ハウジングケース2の後方の開口部側から肩部2dに載置され、肩部2dとテーパ部3e’と間にOリング13を挟み込み、Oリング13を押し潰した状態で、図10に示すようにハウジングケース2ハウジングケース2の側壁2bの曲げ部2fを熱カシメする等して、開口部を塞ぐようにハウジングケース2に取り付けられる。
金属材からなる複数の端子4は、コネクタ用に使用され、この端子4は、ハウジングケース2に埋設されて取り付けられ、一端がハウジングケース2の収納部2a内に突出すると共に、他端が筒状部2e内に突出した状態となっている。
金属材等からなる支持部材5は、円柱状部5aと、この円柱状部5aの前方に設けられた円錐部5bとを有し、この支持部材5は、円柱状部5aを収納凹部3cに挿入して、保持部3dによって保持されている。
板状の絶縁基板6は、中心部に孔6aを有し、この絶縁基板6の一面には、ここでは図示しないが、抵抗体パターンと良導電体からなる集電体パターンが設けられており、そして、この抵抗体パターンと集電体パターンは、絶縁基板6に取り付けられた複数の端子部7に導通した状態となっている。また、この絶縁基板6は、外周部が肩部2dに載置され、孔6aが支持部材5と対向した状態で、収納部2a内に収納され、この絶縁基板7は、ハウジングケース2に取り付けられたカバー部材3によって、外周部が肩部2dに押し付けられて、ハウジングケース2に取り付けられると共に、端子部6は、収納部2a内に突出したコネクタ用の端子4と半田接続されている。
合成樹脂の成型品からなる回転体8は、円板状部8aと、この円板状部8aの中央部から前方に突出した筒状の壁部8bと、この筒状の壁部8bの中央部に設けられた凹部8cと、壁部8bの両端の近傍に設けられた凹みからなる係合部8dと、凹部8cの底壁面から内壁面にかけて互いに一対向かい合うようにして形成された凸部8eと、円板状部8aの中央部から後方に突出する突部8fと、この突部8fの後端部に設けられた円錐状の穴部8gとを有する。
そして、この回転体8は、ハウジングケース2の収納部2a内に収納され、筒状の壁部8bが受け部2c内に挿通されると共に、突部8fが絶縁基板6の孔6aに挿通され、凹部8gに円錐状部5bが嵌入して、回転体8は、回転可能に保持されると共に、突部8fによってピボット支持されて、傾倒可能になっている。また、この回転体8は、円板状部8aと受け部2cとの間に撓めた状態で配置されたウェーブワッシャー9によって、支持部材5側に常時押圧されている。
摺動子10は、導電性のあるバネ板で形成され、この摺動子10は、円板状部8aの下面に取り付けられ、抵抗体パターンと集電体パターンに摺動可能となっている。そして、抵抗体パターンと集電体パターン、及び摺動子10とによって、回転角度を検出する回転型可変抵抗器からなる検出手段Kが構成されている。なお、この検出手段Kは、回転型可変抵抗器以外の回転型エンコーダ等で構成しても良い。
バネ性ある材料からなるバネ部材11は、U字状に形成され、互いに対向する一対の第1のアーム部11a、第2のアーム部11bとを有する。
駆動軸12は、棒状の金属材から構成され、後方側の端部に挿入部12aを有し、この挿入部12aは、断面が略長方形状であり、一対の平坦面12bを有している。このような駆動軸12は、バネ部材11の第1,第2のアーム部11a、11b間に圧入され、回転体8の凹部8c内に収納される。そしてこの駆動軸12は、車両のスロットル弁と連動して回転するように車両本体に設けられている。
特開2003−97970公報
このような従来の回転検出センサでは、図11に示すように、支持部材(ピポットピン)5は、円柱状部5aの周側面の周方向に環状の引っ掛け用突部5eが全周に渡って2個形成されている。引っ掛け用突部5eは下面を傾斜面とした断面三角形状の突条からなる。このような支持部材5を、筐体1のカバー部材3の収納凹部3cに圧入すると、支持部材5の円柱状部5aの直径は収納凹部3cの内径とほぼ同じに形成されており、したがって、支持部材5の引っ掛け用突部5eは樹脂モールド部品である収納凹部3cの内周壁面を押し広げあるいは削りながら図12に示すように圧入される。
しかしながら、上記従来例では、支持部材5を収納凹部5eに圧入の際、収納凹部3cの樹脂モールド成形された内周壁面を全周に渡って削ってしまい、このように内周壁面が削られると、図12に示すように、支持部材5の引っ掛け用突部5eの上方には収納凹部3cの内周壁面が殆どない切削部3c’が形成されて、強固な引っ掛け状態を得られない。そして、この引っ掛け効果を高めようとして圧入しろを多くとることが考えられるが、すなわち、引っ掛け用突部5eの突出高さを大きくしたとしても、収納凹部3cの内周壁面が更に削れてしまうだけてあって実質的に引っ掛け効果を高めることはできない。
本発明の目的は、収納凹部への圧入した支持部材が収納凹部から抜ける虞れがない回転検出センサを提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の回転検出センサは、収納凹部を有する筐体と、回転支持される回転体と、前記回転体の回転によって操作される検出手段と、前記回転体を回転させる駆動軸と、前記回転体を支持し、前記筐体の収納凹部に圧入される支持部材とを備え、前記支持部材の周側面には、その周方向の環状部分に引っ掛け用突部がある部分と無い部分とが設けられると共に、前記支持部材の少なくとも上端から周側面に回転操作用の平坦面が形成され、前記支持部材を前記筐体の収納凹部に圧入した後に、前記回転操作用の平坦面により所定角度回転させるようにした構成にしてある。
また、上述の発明の回転検出センサにおいて、前記回転操作用の平坦面は1つあるいは対向して2つ設けた構成にしてある。
また、上述の発明の回転検出センサにおいて、前記支持部材の引っ掛け用突部は、前記回転操作用の平坦面を周側面の軸方向に渡って形成することにより前記引っ掛け用突部が無い部分を設けた構成にしてある。
また、上述の発明の回転検出センサにおいて、前記支持部材の周側面に、その周方向の環状部分に引っ掛け用突部がある部分と無い部分とが設けられ、前記回転操作用の平坦面を上端寄りのみに設けた構成にしてある。
また、上述の発明の回転検出センサにおいて、前記回転操作用の平坦面を対向して2つ設け、該平坦面に前記支持部材の外周面より突出する突起を切り起こして引っ掛け用突部を構成にしてある。
また、上述の発明の回転検出センサにおいて、前記引っ掛け用突部には、前記支持部材を前記収納凹部に圧入する際、前記収納凹部の内周壁面に圧接される部分をテーパー状に構成してある。
本発明は、支持部材の収納凹部への圧入の際、支持部材の引っ掛け用突部で収納凹部の内周壁面を削っても、圧入後、支持部材を回転させて引っ掛け用突部で削られていない収納凹部の内周壁面に食い込むので、引っ掛け用突部による引っ掛け効果が保たれ、支持部材が収納凹部から抜ける虞れがない。
以下、本発明の回転検出センサの実施例を図面に基づいて説明する。
図1は回転検出センサの断面図、図2は図1の分解斜視図、図3は図1のカバー部材の斜視図、図4はカバー部材の装着前の状態を示す断面図、図5はカバー部材の装着後の状態を示す断面図、図6はピポットピンの圧入前の状態を示す斜視図、図7はピポットピンの圧入後の状態を示す斜視図である。
次に、本発明の実施例である回転検出センサの構成を図1〜図7に基づいて説明すると、筺体1は、合成樹脂の成型品からなる円筒状のハウジングケース2と、このハウジングケース2の後方の開口部を塞ぐカバー部材3とで構成されている。
そして、ハウジングケース2は、内部に収納部2aを有する筒状の側壁2bと、この側壁2bから収納部2a内に突出した2段状の筒部からなる受け部2cと、側壁2bの後方開口部(図で上方)側に設けられた肩部2dと、側壁2bから上方に延びて形成され、熱カシメで曲げられる曲げ部2fとを有する。また、肩部2dには、Oリング13を嵌め込む環状溝2gが設けられ、この環状溝2gの内側の周壁面は凹んで形成されてOリング13を安定して保持されるようにしてある。
また、カバー部材3は、皿状をなし、板状部3aと、この板状部3aの外周部に設けられた鍔部3bと、板状部3aから前方に突出し、中央部に収納凹部3cが設けられた保持部3dとを有する。また、カバー部材3の鍔部3bには、外側(図の下方に行くほど)に広がるテーパ部3eが形成され、該テーパ部3eでシール部材であるOリング13を挟み込むようにしている。3fは、図3に示すようにカバー部材3の内面に突設された多数の補強用突起部である。
そして、このカバー部材3は、ハウジングケース2の後方の開口部側から肩部2dに載置され、図5に示すように肩部2dとテーパ部3eと間にOリング13を挟み込み、Oリング13を押し潰した状態で、図1及び図5に示すようにハウジングケース2の側壁2bの曲げ部2fを熱カシメする等して、開口部を塞ぐようにハウジングケース2に取り付けられる。
金属材からなる複数の端子4は、コネクタ用に使用され、この端子4は、ハウジングケース2に埋設されて取り付けられ、一端がハウジングケース2の収納部2a内に突出すると共に、他端が筒状部2e内に突出した状態となっている。
金属材等からなる支持部材5は、円柱状部5aと、この円柱状部5aの前方に設けられた円錐部5bとを有している。また、支持部材5は、図6に示すように、円柱状部5aの周側面には、その周方向に沿って環状配置に引っ掛け用突部5cが突設されている。引っ掛け用突部5cは円柱状部5aの周側面の上下方向に2個設けられている。また、支持部材5aの円柱状部5aには、その周側面の軸方向に沿って平坦面5dが対向して2つ形成され断面が小判形状とされている。そして、この平坦面5dが形成された部分には、引っ掛け用突部5cが形成されていない部分となっている。また、円柱状部5aの直径は収納凹部3cの直径とほぼ同一に設定されており、したがって、支持部材5の円柱状部5aを収納凹部3cに圧入した後、後述するが、平坦面5dのある先端を工具等で回転させて引っ掛け用突部5cを回転させて収納凹部3cの内周壁部に食い込ませて保持部3dに強固に保持される。
板状の絶縁基板6は、中心部に孔6aを有し、この絶縁基板6の一面には、ここでは図示しないが、抵抗体パターンと良導電体からなる集電体パターンが設けられており、そして、この抵抗体パターンと集電体パターンは、絶縁基板6に取り付けられた複数の端子部7に導通した状態となっている。また、この絶縁基板6は、外周部が肩部2dに載置され、孔6aが支持部材5と対向した状態で、収納部2a内に収納され、この絶縁基板6は、ハウジングケース2に取り付けられたカバー部材3によって、外周部が肩部2dに押し付けられて、ハウジングケース2に取り付けられると共に、端子部7は、収納部2a内に突出したコネクタ用の端子4と半田接続されている。
合成樹脂の成型品からなる回転体8は、2段状の円板状部8aと、この円板状部8aの中央部から前方に突出した筒状の壁部8bと、この筒状の壁部8bの中央部に設けられた凹部8cと、凹部8cの内壁面に形成された凸部8eと、円板状部8aの中央部から後方に突出する突部8fと、この突部8fの後端部に設けられた円錐状の穴部8gと、摺動子10が取り付けられて円板状部8aに固定される摺動子受け8hとを有する。
そして、この回転体8は、ハウジングケース2の収納部2a内に収納され、筒状の壁部8bが受け部2c内に挿通されると共に、突部8fが絶縁基板6の孔6aに挿通され、凹部8gに円錐状部5bが嵌入して、回転体8は、回転可能に保持されると共に、突部8fによってピボット支持されて、傾倒可能になっている。また、この回転体8は、円板状部8aと受け部2cとの間に撓めた状態で配置されたウェーブワッシャー9によって、支持部材5側に常時押圧されている。
摺動子10は、導電性のあるバネ板で形成され、この摺動子10は、円板状部8aの下面に取り付けられ、抵抗体パターンと集電体パターンに摺動可能となっている。そして、抵抗体パターンと集電体パターン、及び摺動子10とによって、回転角度を検出する回転型可変抵抗器からなる検出手段Kが構成されている。なお、この検出手段Kは、回転型可変抵抗器以外の回転型エンコーダ等で構成しても良い。
バネ性ある材料からなるバネ部材11は、U字状に形成され、アーム部11aを有する。
駆動軸(なお、図1及び図2には図示していないが、前記図6と同様の駆動軸12である)は、バネ部材11のアーム部11aに圧入され、回転体8の凹部8c内に収納される。そして前記駆動軸は、車両のスロットル弁と連動して回転するように車両本体に設けられている。
上記のように回転体8にバネ部材11が位置決めされていると共に、壁部8bは合成樹脂の成型品からなり、撓みにくく、硬いという性質を有しているので、回転体8に対してバネ部材11が相対的に移動する恐れがない。また、前記駆動軸はバネ部材11と強嵌合状態となっているので、前記駆動軸がバネ部材11に対して相対的に移動する恐れがないので、前記駆動軸が回転体8からずれる恐れがない。
また、前記駆動軸は、バネ部材11を介して、凹部8cとスプライン結合をしているので、回転ズレがおこる危険性は著しく小さい。そして、前記駆動軸が回転されると、回転体8が回転され、摺動子10が絶縁基板6上に形成された図示せぬ抵抗体パターン上と集電体パターン上と摺動して、検出手段Kが操作されて、変化した出力電圧が出力されるようになっている。また、前記駆動軸にラジアル方向の荷重が加わった場合は、駆動軸12が回転体8と共に傾いて、ウェーブワッシャー9が収縮して加重を吸収し、ウェーブワッシャー9の復帰力によって、回転体8が元の位置に復帰するようになっている。また、仮に、前記駆動軸がセンターずれして組み込まれても、回転体8は円錐部5bを支点として傾き、受け部2cに過大な力が加わらないようにしているため、前記駆動軸は削れにくくなっている。また、回転体8は円錐部5bを中心として回転するので安定して回転させることができ、摺動子10と抵抗体との位置を変わりにくくすることができる。
前記実施例における回転検出センサは上記のような構成を有し、次にその動作について説明すると、前記駆動軸は、自動車のスロットルバルブに連携され、スロットルバルブが回転することで、前記駆動軸が回転する。そして、前記駆動軸が回転すると、回転体8が回転し、出力電圧が変化して、この変化をマイコン等で検知することによって回転角度を検知することができる。
なお、ここで、カバー部材3のテーパ部3eの作用について説明しておく。
図1及び図5に示すように、Oリング13をハウジングケース2の肩部2dの環状溝2gとカバー部材3のテーパ部3eとで挟み込んで押し潰して密閉するようにしている。
このような状態では、押し潰されたOリング13の元に戻ろうとする力F1がテーパ部3eに図5に示すように外方斜め上方(テーパ部3eに垂直方向)に作用している。一方、カバー部材3の周縁部の上端部は曲げ部2dによって上方のP点で押えられているため、カバー部材3の周縁部は、P点を中心にして力F1が作用してカバー部材3の板状部3aには下方への反力Q1が発生し、これにより、カバー部材3の板状部3aの中央付近を下方(矢印B方向)に凹まそうとする。また、同時に、カバー部材3の内面の保持部3dにウエーブワッシャー9の力が回転体8の及び支持部材5を介して矢印A方向に掛かっているため、一層、矢印B方向にカバー部材3の板状部3aの中央を膨出させようとし、かつ上記したような熱膨張によるカバー部材3の板状部3aの変位がある。したがって、後段のカバー部材3の板状部3aの膨出させようとする力を、前段のカバー部材3の板状部3aへの下方の反力Q1により打ち消しあるいは減少させ、カバー部材3の板状部3aの矢印B方向の変位量を減少させることができる。
なお、上述したようにカバー部材3のテーパ部3eに力F1が作用した場合、カバー部材3のテーパ部3eはP点を中心にして外方に僅かに撓むことになるが、これを各部材の弾性変形にて行っても良く、あるいはカバー部材3の周縁部の外面と曲げ部2dとの間に僅かな隙間を設けても良い。
このようにしてカバー部材3の板状部3aの中央付近の変位量を減少させ、あるいはほとんど生じさせないものとすることにより、回転体8に設けられた摺動子10と、絶縁基板6の回路バターンとの位置関係が変動することがなく、センサは正常な出力が得られる。
また、カバー部材3の膨出が防げるので、カバー部材3のテーパ部3eによるOリング13の圧縮状態に変化はなく、Oリング13によるシールも安定し、塵等の侵入を防げ、また、カバー部材3の外れも防止できる。
次に、支持部材(ピポットピン)5の取り付けについて図6及び7に基づいて説明する。
図6に示すように支持部材5の円柱状部5aをその直径とほぼ同一に設定されている収納凹部3cに圧入する。すると、円柱状部5aの周側面の一部に設けられた引っ掛け用突部5cが収納凹部3cの上縁に突き当たり、収納凹部3cの内周壁面を押し広げあるいは削り取りながら圧入され、図7に示すように、収納凹部3cの内周壁面には、2か所の切削部3c’が形成される。そして、支持部材5の下面が収納凹部3cの内底面に突き当たるまで圧入される。その後、支持部材5の円柱状部5aの平坦面5dを工具等によって例えば矢印C方向に回すと、切削部3c’に位置している引っ掛け用突部5cが回転させられて、平坦面5dに対向していて切削等されていない収納凹部3cの内周壁部に食い込んでいき、支持部材5は保持部3dに強固に保持される。
次に、支持部材(ピポットピン)5の第2の実施例について説明する。
図8はピポットピンの第2の実施例を示す斜視図である。
この支持部材5は、上記実施例と同様に円柱状部5aの周側面に対向して平坦面5dが形成されている。そして、第2の実施例の場合、両平坦面5dの上端中央からプレス加工等によって爪状の引っ掛け用突部5cが切り起こされて形成されている。この引っ掛け用突部5cは、その先端が円柱状部5aの周面より突出するように設定されている。したがって、本第2の実施例にあっても、上記実施例と同様に収納凹部3cに圧入すると爪状の引っ掛け用突部5cが収納凹部3cの内周面を切削等し、その後支持部材5を回転させることにより、引っ掛け用突部5cによって切削されていない収納凹部3cの内周壁面に食い込んでいき、支持部材5は保持部3dに強固に保持される。
次に、ピポットピンの第3実施例について説明する。
図9はピポットピンの第3の実施例を示す斜視図である。
この第3の実施例の場合、支持部材5の円柱状部5aの周側面には、上端から上端付近のみに対向して平坦面5dが形成されている。また、平坦面5dより下方の円柱状部5aは断面円形であり、その円柱状部5aの周側面にその周方向に環状に引っ掛け用突部5cが軸芯方向に2個突設されている。そして、引っ掛け用突部5cは、例えば、90度の範囲で突条に設け、隣り合う引っ掛け用突部5c間には突条を設けずに円柱状部5aの周面とされている。なお、引っ掛け用突部5cを設ける部分と設けない部分は60度づつ、あるいはその他、引っ掛け用突部5cを複数個設けてあれば良い。
したがって、本第3の実施例にあっても、上記実施例と同様に収納凹部3cに圧入すると引っ掛け用突部5cが収納凹部3cの内周面を切削等し、その後支持部材5を回転させることにより、引っ掛け用突部5cによって切削されていない収納凹部3cの内周壁面に食い込んでいき、支持部材5は保持部3dに強固に保持される。
なお、前記各実施例ではカバー部材3に円錐部5bを有する支持部材5を取り付けて回転体8の穴部8gを支持するようにしたが、本発明はこれに限らず、凸凹の関係が逆であっても良い。
また、前記各実施例では、平坦面5dを円柱状部5aの周側面に対向して2個設けて断面小判形状としたが、本発明はこれに限らず、平坦面5aを1個だけ設けて断面D字状としても良い。
このように構成された前記実施例にあっては、収納凹部3cを有する筐体1と、回転支持される回転体8と、回転体8の回転によって操作される検出手段と、回転体8を回転させる駆動軸と、回転体8を支持し、筐体1の収納凹部3cに圧入される支持部材5とを備え、支持部材5の周側面には、その周方向の環状部分に引っ掛け用突部5cがある部分と無い部分とが設けられると共に、支持部材5の少なくとも上端から周側面に回転操作用の平坦面5dが形成され、支持部材5を筐体1の収納凹部3cに圧入した後に、回転操作用の平坦面5dにより所定角度回転させるようにしたため、支持部材5の収納凹部3cへの圧入の際、支持部材5の引っ掛け用突部5cで収納凹部3cの内周壁面を削っても、圧入後、支持部材5を回転させて引っ掛け用突部5cで削られていない収納凹部3cの内周壁面に食い込むので、引っ掛け用突部5cによる引っ掛け効果が保たれ、支持部材5が収納凹部3cから抜ける虞れがない。
また、前記実施例にあっては、支持部材5の引っ掛け用突部5cは、回転操作用の平坦面5dを周側面の軸方向に渡って形成することにより引っ掛け用突部5cが無い部分を設けたため、上記実施例の作用効果を奏する。
また、前記実施例にあっては、支持部材5の周側面に、その周方向の環状部分に引っ掛け用突部5cがある部分と無い部分とが設けられ、回転操作用の平坦面5dを上端寄りのみに設けたため、上記実施例の作用効果を奏する。
また、前記実施例にあっては、回転操作用の平坦面5dを対向して2つ設け、該平坦面5dに支持部材5の外周面より突出する突起を切り起こして引っ掛け用突部5cを構成したため、上記実施例の作用効果を奏する。
また、前記実施例にあっては、引っ掛け用突部5cは、支持部材5を収納凹部3cに圧入する際、収納凹部3cの内周壁面に圧接される部分をテーパー状に構成したため、上記実施例の作用効果を奏する。
1 筐体
2 ハウジングケース
3 カバー部材
3c 収納凹部
5 支持部材
5c 引っ掛け用突部
5d 平坦面
3e テーパ部
6 絶縁基板
8 回転体
10 摺動子
2 ハウジングケース
3 カバー部材
3c 収納凹部
5 支持部材
5c 引っ掛け用突部
5d 平坦面
3e テーパ部
6 絶縁基板
8 回転体
10 摺動子
Claims (6)
- 収納凹部を有する筐体と、
回転支持される回転体と、
前記回転体の回転によって操作される検出手段と、
前記回転体を回転させる駆動軸と、
前記回転体を支持し、前記筐体の収納凹部に圧入される支持部材とを備え、
前記支持部材の周側面には、その周方向の環状部分に引っ掛け用突部がある部分と無い部分とが設けられると共に、前記支持部材の少なくとも上端から周側面に回転操作用の平坦面が形成され、
前記支持部材を前記筐体の収納凹部に圧入した後に、前記回転操作用の平坦面により所定角度回転させるようにしたことを特徴とする回転検出センサ。 - 請求項1において、前記回転操作用の平坦面は1つあるいは対向して2つ設けたことを特徴とする回転検出センサ。
- 請求項1において、前記支持部材の引っ掛け用突部は、前記回転操作用の平坦面を周側面の軸方向に渡って形成することにより前記引っ掛け用突部が無い部分を設けたことを特徴とする回転検出センサ。
- 請求項1において、前記支持部材の周側面に、その周方向の環状部分に引っ掛け用突部がある部分と無い部分とが設けられ、前記回転操作用の平坦面を上端寄りのみに設けたことを特徴とする回転検出センサ。
- 請求項1において、前記回転操作用の平坦面を対向して2つ設け、該平坦面に前記支持部材の外周面より突出する突起を切り起こして引っ掛け用突部を構成したことを特徴とする回転検出センサ。
- 請求項1において、前記引っ掛け用突部には、前記支持部材を前記収納凹部に圧入する際、前記収納凹部の内周壁面に圧接される部分をテーパー状に構成したことを特徴とする回転検出センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004340774A JP2006153500A (ja) | 2004-11-25 | 2004-11-25 | 回転検出センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004340774A JP2006153500A (ja) | 2004-11-25 | 2004-11-25 | 回転検出センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006153500A true JP2006153500A (ja) | 2006-06-15 |
Family
ID=36632001
Family Applications (1)
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JP2004340774A Withdrawn JP2006153500A (ja) | 2004-11-25 | 2004-11-25 | 回転検出センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006153500A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108981859A (zh) * | 2017-06-05 | 2018-12-11 | 矢崎总业株式会社 | 液位检测装置 |
-
2004
- 2004-11-25 JP JP2004340774A patent/JP2006153500A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108981859A (zh) * | 2017-06-05 | 2018-12-11 | 矢崎总业株式会社 | 液位检测装置 |
CN108981859B (zh) * | 2017-06-05 | 2020-04-14 | 矢崎总业株式会社 | 液位检测装置 |
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