JP2006153354A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内部空間容積を確保し易いとともに安定したろう付性を確保することが容易なタンクを有する熱交換器を提供すること。
【解決手段】 タンク140を構成する2枚の金属プレート部材150、160相互の接合部では、(b)に示すように、金属プレート部材150の内面150bに金属プレート部材160の端面162を当接して内部空間容積を確保し易いタンク構造とし、金属プレート部材150の延設部153内面と金属プレート部材160のプレスだれ部162Aとの間にろう材フィレット161Aを形成して、フィレット161Aのろう付面積を拡大し、安定したろう付性を確保している。
【選択図】 図6

Description

本発明は、熱交換器に関し、特に複数のチューブに連通するタンクが金属プレート部材を相互にろう付接合して形成された熱交換器に関する。
従来技術として、下記特許文献1に開示された熱交換器がある。この熱交換器のタンクは、4枚の金属プレート部材を相互にろう付接合して形成されている。4枚の金属プレート部材のうち、複数のチューブの端部を接続するエンドプレート(コアプレート)とタンクプレート(コアプレートの対向壁部と側壁部とからなるプレート)とは、互いの平面状の接合部を重ね合わせてろう付されている。
特開2002−213895号公報
しかしながら、上記従来技術の熱交換器では、タンクがプレート部材相互の重ね合わせ部を設ける複雑な構造であるために、熱媒体が流通するタンク内部空間容積を確保し難いという問題がある。
プレート部材相互の接合部において、一方のプレート部材の内面に他方のプレート部材の端面を当接してろう付接合すれば、タンクは内部空間容積を確保し易い。ところが、上記の一方のプレート部材の内面に他方のプレート部材の端面を当接して行なうろう付接合では、重ね合わせ部を設けないのでろう付不良が発生し易いという問題がある。
本発明者らは、プレス抜き加工によりタンクを構成するプレート部材の外形加工をする場合には、加工面が端面となり、端面のプレート部材片面側に、加工に伴ない比較的安定して塑性変形したプレスだれ部が形成されることに着目した。
すなわち、このプレスだれ部を利用してろう溜まり構造(ろう材フィレット)を形成すれば、一方のプレート部材の内面に他方のプレート部材の端面を当接する構造であっても安定したろう付性を得ることが可能であることを見出した。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、内部空間容積を確保し易いとともに安定したろう付性を確保することが容易なタンクを有する熱交換器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
複数積層されたチューブ(110)と、
複数のチューブ(110)の積層方向に延びて、チューブ(110)の長手方向端部に接続され、内部空間(145)をチューブ(110)内と連通するタンク(140)とを有する熱交換器であって、
タンク(140)は、少なくともタンク(140)の外側となる面(150a、160a)にろう材層(151、161)が設けられた複数の金属プレート部材(150、160)を相互にろう付接合してなり、
金属プレート部材(150、160)相互のろう付接合部において、
一方の金属プレート部材(150)のタンク(140)の内側となる面(150b)に他方の金属プレート部材(160)の端面(162)が当接するとともに、
前記一方の金属プレート部材(150)は、端面(152)が前記他方の金属プレート部材(160)の当接領域(163)よりタンク外方に位置するように延設された延設部(153)を有し、
前記他方の金属プレート部材(160)には、プレス抜き加工によりタンク(140)の外側となる面(160a)にプレスだれ部(162A)が形成され、
前記一方の金属プレート部材(150)の延設部(153)と前記他方の金属プレート部材(160)のプレスだれ部(162A)との間にろう材フィレット(161A)が形成されていることを特徴としている。
これによると、一方の金属プレート部材(150)の内面(150b)に他方の金属プレート部材(160)の端面(162)を当接して、一方の金属プレート部材(150)の延設部(153)内面と他方の金属プレート部材(160)のプレスだれ部(162A)との間にろう材フィレット(161A)を形成している。
したがって、一方の金属プレート部材(150)の内面(150b)に他方の金属プレート部材(160)の端面(162)を当接して接合する内部空間容積を確保し易いタンク構造であっても、比較的安定して形成されるプレスだれ部(160A)を利用した隙間(ろう溜まり空間)にフィレット(161A)を設け、安定したろう付性を確保することができる。
また、請求項2に記載の発明では、前記一方の金属プレート部材(150)の延設部(153)は、端面(152)が前記他方の金属プレート部材(160)のタンク(140)の外側となる面(160a)よりタンク外方に位置するように延設されていることを特徴としている。
これによると、前記一方の金属プレート部材(150)が前記他方の金属プレート部材(160)のタンク(140)の外側となる面(160a)よりタンク外方に突出しているので、フィレット(161A)によるろう付面積が大きくなり、一層安定したろう付性を確保することができる。
また、請求項3に記載の発明では、タンク(140)は、複数のチューブ(110)が接続されたコアプレート部(141)を備える第1プレート部材(150)と、コアプレート部(141)に対し内部空間(145)を挟んで対向する対向壁部(142)を備える第2プレート部材(160)との2つの金属プレート部材(150、160)を相互にろう付接合してなることを特徴としている。
これによると、タンク(140)を2枚の金属プレート部材(150、160)で構成しているので、ろう付箇所を低減でき、より一層安定したろう付性を確保することが可能である。
また、請求項4に記載の発明では、
タンク(140)は、コアプレート部(141)と、対向壁部(142)と、コアプレート部(141)と対向壁部(142)との積層方向に延びる辺部同士を繋ぎ、内部空間(145)を挟んで対向するように配置された一対の側壁部(143)と、コアプレート部(141)と対向壁部(142)との積層方向の端部側辺部同士を繋ぎ、内部空間(145)を挟んで対向するように配置された一対のキャップ部(144)とからなり、
第1プレート部材(150)は、1枚の金属プレートが曲折されてコアプレート部(141)と一対の側壁部(143)とを形成し、
第2プレート部材(160)は、1枚の金属プレートが曲折されて対向壁部(142)と一対のキャップ部(144)とを形成していることを特徴としている。
これによると、各プレート部材(150、160)は、それぞれ1枚の金属プレートをプレス抜き加工および曲げ加工することで容易に形成することができ、タンク(140)をこれら2枚の金属プレート部材(150、160)で構成することができる。
また、請求項5に記載の発明では、
第1プレート部材(260)は、1枚の金属プレートが曲折されてコアプレート部(141)と一対のキャップ部(144)とを形成し、
第2プレート部材(250)は、1枚の金属プレートが曲折されて対向壁部(142)と一対の側壁部(143)とを形成していることを特徴としている。
これによっても、各プレート部材(250、260)は、それぞれ1枚の金属プレートをプレス抜き加工および曲げ加工することで容易に形成することができ、タンク(140)をこれら2枚の金属プレート部材(250、260)で構成することができる。
また、請求項6に記載の発明では、第1プレート部材(150)には、端面(152)から凹部状に嵌合溝部(154)が形成され、第2プレート部材(160)には、第1プレート部材(150)の嵌合溝部(154)に嵌合するとともに、先端部が第1プレート部材(150)のタンク(140)の外側となる面(150a)に係合する係合爪部(164)が形成されていることを特徴としている。
これによると、嵌合溝部(154)と係合爪部(164)とにより、第1プレート部材(150)と第2プレート部材(160)とのろう付接合部のクリアランスを抑制することができる。したがって、確実に安定したろう付性を確保することが可能である。
また、請求項7に記載の発明では、第2プレート部材には、端面から凹部状に嵌合溝部が形成され、第1プレート部材には、第2プレート部材の嵌合溝部に嵌合するとともに、先端部が第2プレート部材のタンクの外側となる面に係合する係合爪部が形成されていることを特徴としている。
これによっても、嵌合溝部と係合爪部とにより、第1プレート部材と第2プレート部材とのろう付接合部のクリアランスを抑制することができる。したがって、確実に安定したろう付性を確保することが可能である。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1〜図7を用いて説明する。なお、図1は熱交換器の全体構成を示す正面図、図2および図3はタンクを構成する金属プレート部材の構成図であり、それぞれ(a)は平面図、(b)は正面図である。
本第1の実施形態は、本発明を車両エンジンの冷却水を冷却する熱交換器であるラジエータ100に適用したものとしている。ここでは、ラジエータ100を構成するチューブ110、フィン120、タンク140等の各部材(以下で詳細説明)は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金から成り、各部材同士の当接部や嵌合部が一体的にろう付けされたアルミニウム製ラジエータとしている。
なお、図1では、チューブ110およびフィン120の一部のみを図示している。
図1に示すように、本実施形態のラジエータ100は、チューブ110が水平方向配置となる所謂クロスフロータイプのものであり、主にコア部101と一対のタンク140とから成る。
コア部101は、チューブ110とフィン120とが交互に積層され、積層方向の最外方フィン120の更に外方に断面コの字状に形成された補強部材としてのサイドプレート130が設けられたもので、冷却水を冷却する部位(放熱部)となる。なお、ここではチューブ110の積層方向が上下方向となり、以下、この積層方向を上下方向と定義する。
タンク140は、金属板材をプレス抜き加工して断面コの字状に折り曲げられた部材を2つ一組にして組み合わせることで形成されている。そして、タンク140の長手方向が上下方向と成るように配置されて、タンク140は、対を成してチューブ110およびサイドプレート130の両長手方向両端部に接続され、チューブ110内部およびタンク140の内部空間145が互いに連通している。
また、一方(図1中の左側)のタンク140の上側部には入口パイプ146が設けられており、この入口パイプ146からタンク140の内部に冷却水が流入するようにしている。また、他方(図1中の右側)のタンク140の下側部には出口パイプ147が設けられており、タンク140内の冷却水がこの出口パイプ147から流出するようにしている。
各タンク140は、図2に示す金属プレート部材(本実施形態における第1プレート部材)150および図3に示す金属プレート部材(本実施形態における第2プレート部材)160により構成されている。
図2に示す金属プレート部材150は、1枚の金属プレートが曲折されて、複数のチューブ110およびサイドプレート130が接続される孔部141aを有するコアプレート部141と、コアプレート部141の上下方向(図示左右方向)に延びる辺部に立設された一対の側壁部143とからなる。
コアプレート部141の図2(a)図示左右端部および側壁部143の図2(b)図示上端部には、端面から凹部状に形成された後述する金属プレート部材160の爪部164を嵌合する溝部(嵌合溝部)154が形成されている。
図3に示す金属プレート部材160は、1枚の金属プレートが曲折されて、タンク140が形成されたときにコアプレート部141に対しタンク内部空間145を挟んで対向する対向壁部142と、対向壁部142の上下方向(図示左右方向)の端部側辺部に立設された一対のキャップ部144とからなる。
キャップ部144は、コアプレート部141、対向壁部142、一対の側壁部143により形成される筒状体の端部を閉塞する閉塞部材、所謂エンドキャップをなす部分である。
対向壁部142の図3(a)図示上下端部(図示上下辺部)およびキャップ部144の図3(b)図示下端部には、タンク140形成時に金属プレート部材150の溝部154に嵌合し、金属プレート部材150の外側面に係合する爪部(係合爪部)164が形成されている。
次に、タンク140の形成方法について説明する。図4は金属プレート部材150と金属プレート部材160との組み合わせ方法を説明するための斜視図であり、図5は金属プレート部材150と金属プレート部材160とが組み付けられ、相互に接合された状態を示す斜視図である。
タンク140を形成するときには、まず、図4に示すように、金属プレート部材150に対し、図示上方側から金属プレート部材160を組み合わせ、金属プレート部材150の溝部154に金属プレート部材160の爪部164を嵌合させる。このとき、金属プレート部材160の端面162は、全て金属プレート部材150の内側面150bに当接される。
金属プレート部材150と金属プレート部材160とを組み合わせたら、図5に示すように、金属プレート部材160の爪部164の先端側部を曲折して金属プレート部材150の外側面150aに係合させ、両金属プレート部材150、160を相互に仮固定する。
両金属プレート部材150、160の組付体および金属プレート150に対し仮固定されたコア部101を構成する各部材を同時に加熱して、予め各部材のろう付に好適な部位表面に形成されたろう材により一体的にろう付して、タンク140を有するラジエータ100が形成される。
本例では、チューブ110の外側面、サイドプレート130のフィン120接合側面(内側面)、金属プレート部材150、160の各外側面150a、160aに予めろう材がクラッドされている。なお、前記各部材には、ろう付前にフラックスが塗布され、良好なろう付が可能な状態となっている。
図6(a)は、形成されたタンク140の長手方向に直交する断面を示す図であり、図6(b)は、図6(a)のA部拡大図である。
図6(b)に示すように、両金属プレート部材150、160の各外側面150a、160aにはろう材層151、161が設けられ、金属プレート部材150の内側面150bに金属プレート部材160の端面162が当接している。
金属プレート部材160には、プレス抜き加工により、端面162の外側面160a側にプレスだれ部162Aが形成されている。
また、金属プレート部材150には、図示上方端面152が金属プレート部材160の当接する領域163より図示上方側(タンク外方)に位置するように延設された延設部153が設けられている。
そして、金属プレート部材150の延設部153の内側面と金属プレート部材160のプレスだれ部160Aとの間にろう材のフィレット161Aが形成されている。
本実施形態では、両金属プレート部材150、160には板厚が1.2〜1.6mmのアルミニウム合金板(内約10%がろう材厚)を採用している。金属プレート部材160には、ろう材層161形成面側(外側面160a側)に半径約0.2〜0.3mmのプレスだれ部162Aを形成している。
また、金属プレート部材150の延設部153の長さは約0.5〜1.0mmとしており、この延設部153の延設寸法は、金属プレート部材150の溝部154深さと金属プレート部材160(具体的には爪部164)の板厚との差により形成している。なお、金属プレート部材150もプレス抜き加工によりプレスだれ部が形成されているが、図6(b)では図示を省略している。
図6(b)では、金属プレート部材150の側壁部143と金属プレート部材160の対向壁部142とのろう付接合部を図示していたが、金属プレート部材150と金属プレート部材160との接合部は全て同様な接合構造を形成している。
ここで、金属プレート部材150は、本実施形態において、請求項1および請求項2で言うところの一方の金属プレート部材に相当し、金属プレート部材160は、本実施形態において、請求項1および請求項2で言うところの他方の金属プレート部材に相当する。
上述の構成によれば、金属プレート部材150の内側面150bに金属プレート部材160の端面162を当接して、金属プレート部材150の延設部153内面と金属プレート部材160のプレスだれ部162Aとの間にろう材フィレット161Aを形成している。
したがって、ろう付接合部において重ね合わせ部を形成しない内部空間145容積を確保し易いタンク140構造であっても、プレスだれ部162Aを利用してろう溜まり部とし、フィレット161Aのろう付面積を拡大して、安定したろう付性を確保することができる。
一般的に、プレス抜き加工を行なった場合には、金属プレート部材のせん断加工された面には、例えば図7(a)に示すように、プレスだれ部162A、せん断面162B、破断面162C、かえり部162Dが形成される。このプレスだれ部162Aは、せん断応力に伴なう塑性変形部分であり、繰り返し加工を行なった場合でも比較的寸法が安定している。
また、本実施形態のように金属プレート部材160の予めろう材層161を形成した面側にプレスだれ部162Aを設けると、図7(a)に示すように端面162(具体的にはせん断面162B)を金属プレート部材150に当接した領域163直近にまでろう材層161を配置することができる。
したがって、比較的安定して形成されるプレスだれ部162Aを利用したろう溜まり部に確実にろう材を供給し、良好なフィレット161Aを確実に形成することができる。
プレスだれ部162Aが安定して形成できるのに対し、破断面162Cおよびかえり部162Dは、形状(長さ寸法および角度等)が比較的不安定である。また、図7(b)に示すように、金属プレート部材160のろう材層161形成面と反対側面にプレスだれ部162Aを設けると、破断面162Cおよびかえり部162D側のろう材は、金属プレート部材150に当接した領域163直近にまで配置され難い。
したがって、本実施形態のように、ろう材層161形成面側にプレスだれ部162Aを設けることが安定したろう付性を得るためには極めて有効である。
また、金属プレート部材150、160を相互に仮固定するときに、金属プレート部材160の爪部164を曲げ加工して金属プレート部材150の外側面150aに係合させるが、爪部164は、誤って応力が付勢されると変形しやすいチューブ110やフィン120から離れているために、あるいはチューブ110やフィン120との間にサイドプレート130が介在しているために、曲げ加工を容易に行なうことが可能である。
また、本実施形態のラジエータ100はアルミニウム製の熱交換器であり、軽量化の点で優れるとともに、構成部材の表面にろう材のクラッド層を形成することが容易である。したがって、本発明を適用するのに適した熱交換器である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図8および9に基づいて説明する。
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、タンク140を構成する第1、第2プレート部材の構成が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態のタンク140は、コアプレート部141およびキャップ部144からなる金属プレート部材(本実施形態における第1プレート部材)260と、対向壁部142および側壁部143からなる金属プレート部材(本実施形態における第2プレート部材)250とにより構成されている。
両金属プレート部材250、260は、それぞれプレス抜き加工された1枚の金属プレートを曲折して形成され、金属プレート部材250側に溝部154が形成され、金属プレート部材260側に爪部164が形成されている。
図9(a)は、本実施形態のタンク140の長手方向断面の一部を示す図であり、図9(b)は、図9(a)のB部拡大図である。
図9(b)に示すように、両金属プレート部材250、260の各外側面150a、160aにはろう材層151、161が設けられ、金属プレート部材250の内側面150bに金属プレート部材260の端面162が当接している。そして、金属プレート部材250の延設部153の内側面と金属プレート部材260のプレスだれ部162Aとの間にろう材のフィレット161Aが形成されている。
図9(b)では、金属プレート部材250の対向壁部142と金属プレート部材260のキャップ部144とのろう付接合部を図示していたが、金属プレート部材250と金属プレート部材260との接合部は全て同様な接合構造を形成している。
ここで、金属プレート部材250は、本実施形態において、請求項1および請求項2で言うところの一方の金属プレート部材に相当し、金属プレート部材260は、本実施形態において、請求項1および請求項2で言うところの他方の金属プレート部材に相当する。
上述の構成によれば、第1の実施形態と同様に、ろう付接合部において重ね合わせ部を形成しない内部空間145容積を確保し易いタンク140構造であっても、プレスだれ部162Aを利用してろう溜まり部とし、フィレット161Aのろう付面積を拡大して、安定したろう付性を確保することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、一方の金属プレート部材150、250の延設部153は、端面152が他方の金属プレート部材160、260の外側面160aよりタンク外方に位置するように延設され、延設部153が突出していたが、延設部153は、端面152が他方の金属プレート部材160、260の当接領域163よりタンク外方に位置するように延設されていればよい。
例えば、図10に示すように、延設部153は、端面152が金属プレート部材160の外側面160a位置となるように当接領域163より延設されるものであってもよい。
また、上記各実施形態では、金属プレート部材150、250に設けた嵌合溝部154と金属プレート部材160、260に設けた係合爪部164とにより、両金属プレート部材間のろう付接合部のクリアランスを抑制していたが、溝部および爪部を設ける部材は逆であってもよいし、溝部および爪部を設ける部材は係合箇所毎に異なっていてもかまわない。
また、上記各実施形態では、タンク140は2枚の金属プレート部材150、160もしくは250、260により形成されていたが、3枚以上の金属プレート部材を組み合わせてタンクを構成する場合であっても、本発明を適用して有効である。
また、上記各実施形態では、本発明を適用した熱交換器はアルミニウム製であったが、他の金属製であってもよい。例えば、タンクを構成する金属プレート部材がステンレスプレートの表面に銅系ろう材をクラッドしたものであってもよい。
また、上記各実施形態では、本発明を適用した熱交換器はラジエータ100であったが、他の熱交換器(例えば、凝縮器、蒸発器、インタークーラ等)に適用しても良い。
本発明を適用した第1の実施形態における熱交換器であるラジエータの全体構成を示す正面図である。 ラジエータのタンク140を構成する金属プレート部材150の構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 ラジエータのタンク140を構成する金属プレート部材160の構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 金属プレート部材150と金属プレート部材160との組み合わせ方法を説明するための斜視図である。 金属プレート部材150と金属プレート部材160とが組み付けられ相互に接合された状態を示す斜視図である。 (a)はタンク140の長手方向に直交する断面を示す図であり、(b)は(a)のA部拡大図である。 プレスせん断加工面の形状を説明する断面図であり、(a)は本実施形態によるもの、(b)は比較形態によるものを示している。 第2の実施形態において、金属プレート部材250と金属プレート部材260とが組み付けられ相互に接合された状態を示す斜視図である。 (a)はタンク140の長手方向断面の一部を示す図であり、(b)は(a)のB部拡大図である。 他の実施形態における要部拡大断面図である。
符号の説明
100 ラジエータ(熱交換器)
110 チューブ
140 タンク
141 コアプレート部
142 対向壁部
143 側壁部
144 キャップ部
145 内部空間
150 金属プレート部材(一方の金属プレート部材、第1プレート部材)
160 金属プレート部材(他方の金属プレート部材、第2プレート部材)
150a、160a 外側面(タンクの外側となる面)
150b、160b 内側面(タンクの内側となる面)
151、161 ろう材層
152、162 端面
153 延設部
154 溝部(嵌合溝部)
163 当接領域
164 爪部(係合爪部)
161A フィレット(ろう材フィレット)
162A プレスだれ部
250 金属プレート部材(一方の金属プレート部材、第2プレート部材)
260 金属プレート部材(他方の金属プレート部材、第1プレート部材)

Claims (7)

  1. 複数積層されたチューブ(110)と、
    前記複数のチューブ(110)の積層方向に延びて、前記チューブ(110)の長手方向端部に接続され、内部空間(145)を前記チューブ(110)内と連通するタンク(140)とを有する熱交換器であって、
    前記タンク(140)は、少なくとも前記タンク(140)の外側となる面(150a、160a)にろう材層(151、161)が設けられた複数の金属プレート部材(150、160)を相互にろう付接合してなり、
    前記金属プレート部材(150、160)相互のろう付接合部において、
    一方の金属プレート部材(150)の前記タンク(140)の内側となる面(150b)に他方の金属プレート部材(160)の端面(162)が当接するとともに、
    前記一方の金属プレート部材(150)は、端面(152)が前記他方の金属プレート部材(160)の当接領域(163)より前記タンク外方に位置するように延設された延設部(153)を有し、
    前記他方の金属プレート部材(160)にはプレス抜き加工により前記タンク(140)の外側となる面(160a)にプレスだれ部(162A)が形成され、
    前記一方の金属プレート部材(150)の延設部(153)と前記他方の金属プレート部材(160)のプレスだれ部(162A)との間にろう材フィレット(161A)が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記一方の金属プレート部材(150)の前記延設部(153)は、端面(152)が前記他方の金属プレート部材(160)の前記タンク(140)の外側となる面(160a)より前記タンク外方に位置するように延設されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記タンク(140)は、前記複数のチューブ(110)が接続されたコアプレート部(141)を備える第1プレート部材(150)と、前記コアプレート部(141)に対し前記内部空間(145)を挟んで対向する対向壁部(142)を備える第2プレート部材(160)との2つの金属プレート部材(150、160)を相互にろう付接合してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記タンク(140)は、
    前記コアプレート部(141)と、前記対向壁部(142)と、
    前記コアプレート部(141)と前記対向壁部(142)との前記積層方向に延びる辺部同士を繋ぎ、前記内部空間(145)を挟んで対向するように配置された一対の側壁部(143)と、
    前記コアプレート部(141)と前記対向壁部(142)との前記積層方向の端部側辺部同士を繋ぎ、前記内部空間(145)を挟んで対向するように配置された一対のキャップ部(144)とからなり、
    前記第1プレート部材(150)は、1枚の金属プレートが曲折されて前記コアプレート部(141)と前記一対の側壁部(143)とを形成し、
    前記第2プレート部材(160)は、1枚の金属プレートが曲折されて前記対向壁部(142)と前記一対のキャップ部(144)とを形成していることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
  5. 前記タンク(140)は、
    前記コアプレート部(141)と、前記対向壁部(142)と、
    前記コアプレート部(141)と前記対向壁部(142)との前記積層方向に延びる辺部同士を繋ぎ、前記内部空間(145)を挟んで対向するように配置された一対の側壁部(143)と、
    前記コアプレート部(141)と前記対向壁部(142)との前記積層方向の端部側辺部同士を繋ぎ、前記内部空間(145)を挟んで対向するように配置された一対のキャップ部(144)とからなり、
    前記第1プレート部材(260)は、1枚の金属プレートが曲折されて前記コアプレート部(141)と前記一対のキャップ部(144)とを形成し、
    前記第2プレート部材(250)は、1枚の金属プレートが曲折されて前記対向壁部(142)と前記一対の側壁部(143)とを形成していることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
  6. 前記第1プレート部材(150)には、端面(152)から凹部状に嵌合溝部(154)が形成され、
    前記第2プレート部材(160)には、前記嵌合溝部(154)に嵌合するとともに、先端部が前記第1プレート部材(150)の前記タンク(140)の外側となる面(150a)に係合する係合爪部(164)が形成されていることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1つに記載の熱交換器。
  7. 前記第2プレート部材には、端面から凹部状に嵌合溝部が形成され、
    前記第1プレート部材には、前記嵌合溝部に嵌合するとともに、先端部が前記第2プレート部材の前記タンクの外側となる面に係合する係合爪部が形成されていることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1つに記載の熱交換器。
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