JP2006153140A - 微小流量制御装置 - Google Patents

微小流量制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006153140A
JP2006153140A JP2004344434A JP2004344434A JP2006153140A JP 2006153140 A JP2006153140 A JP 2006153140A JP 2004344434 A JP2004344434 A JP 2004344434A JP 2004344434 A JP2004344434 A JP 2004344434A JP 2006153140 A JP2006153140 A JP 2006153140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
throttle groove
fluid
valve
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004344434A
Other languages
English (en)
Inventor
Kotohiko Sekoguchi
言彦 世古口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikin Inc
Original Assignee
Fujikin Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikin Inc filed Critical Fujikin Inc
Priority to JP2004344434A priority Critical patent/JP2006153140A/ja
Publication of JP2006153140A publication Critical patent/JP2006153140A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Sliding Valves (AREA)

Abstract

【目的】直線状又は略直線状の絞り溝を用いてマイクロサイズの反応器やナノサイズの反応器などの超微細技術に活用できる、流体の微小流量を正確に制御できる微小流量制御装置を開発する。
【構成】本発明に係る微小流量制御装置は、流体の微小流量を制御する絞り溝24が直線状又は略直線状に形成され、しかもその断面が流体の流動方向に減少するように形成されているので、流体の微小流量を正確に制御することができる。絞り溝が直線状又は略直線状であるから、絞り溝の加工が容易になり、しかも流量調整部材により絞り溝の任意断面を調整し易く、微小流量制御を容易且つ正確に行える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体や気体の流量を制御する流量制御装置に関し、更に詳細には、マイクロサイズ等の極微小サイズの流路・流体動作環境・反応器等における流体(液体や気体)の微小流量を制御する微小流量制御装置に関する。
近年、半導体技術やナノ技術等に代表される超微細技術が新しい技術として注目されている。こうした技術動向の中で、反応容積がナノリッターからマイクロリッターの微細空間における化学反応、いわゆるマイクロリアクタを対象として反応収率の向上、反応時間の短縮、環境負荷の軽減などを目的とした新しい研究開発が推進されようとしている。このような微細空間に供給する液体あるいは気体については、既存の技術にはない微小かつ正確な流量制御が不可欠とされている。
従来、流体の微小流量調整に使用される弁の形式としては、通常、ニードル弁タイプが用いられる。ニードル弁は、弁の開放後に流量が急激に増大するため、前記した微細空間に供給される流量、例えば、液体については最大流量が10ml/m〜1ml/m、気体については1〜0.01sccmの微小流量を調整する手段として使用することは困難であり、従ってこのような目的に適した新しい微小流量制御技術の開発が必要となっている。
ニードル弁タイプとは異なる方式の微小流量制御弁の先行技術として、特開2001−187977号(特許文献1)及び特開2003−278934号(特許文献2)が公表されている。この先行技術のいずれもが絞り溝を円弧状に配置した形状を特徴としている。
特開2001−187977号公報 特開2003−278934号公報
図12は特許文献1に記載されている従来の電動流量制御弁の縦断面図である。電動流量制御弁200はステップロータを駆動源として、ロータ組立体201と弁本体組立体202とロータ組立体201の外周に配置されたコイル組立体206から構成されている。弁本体組立体202は筒状の弁室207を備え、その軸線方向直下に出口継手212が設けられ、弁室207と入口継手214の境界部に弁座208が形成されている。弁座208に隣接して弁体210が密接回動可能に配置され、弁室207の側部に形成された入口継手214から流入した流体の流量を制御する。
図13は、図12の電動流量制御弁における弁本体の組立分解斜視図である。弁本体は中心軸Zを中心として弁座208と弁体210から構成され、弁座208と弁体210との間には絞り溝224を形成した金属弁222が配置されている。弁座208には出口流路208aが設けられ、弁体210には入口流路用溝部210cが形成されている。入口継手214から流入した流体は、弁体210に形成された入口流路用溝部210cを経て、金属弁222に形成された絞り溝224に導かれ、弁座208にある出口流路208aの軸Zを中心とする回転角度により流量を制御され、弁座208に形成されたL字状の出口流路208aから出口継手212へ導かれる。この弁座208の回転は上部に配置されたステップモータにより行われる。
図14は、図12の電動流量制御弁における弁本体の金属弁222に形成された絞り溝224の平面図である。Z軸を中心として半径Rの円弧上に絞り溝224が形成され、深さは一定で、幅は先端部が最大で後端部に向かって次第に狭くなる形状を有している。絞り溝224の始端224aには、入口流路用溝部210cに連通する貫通孔209が形成されている。この貫通孔209から導入された流体の流量は、弁座208に形成されたL字状の出口流路208aのZ軸を中心とする回転角度により制御される。即ち、流体の流量は、出口流路208aにより形成される絞り溝224の断面積(幅×深さ)及び貫通孔209から出口流路208aまでの、通過する絞り溝の長さによって受ける流動抵抗に影響される。
従って、流体流量を微小に調整するためには、弁座208を微小回転することが重要になる。しかし、回転による円周変位量は円半径と回転角度の積に比例するので、円半径が大きい場合には回転角度量は相対的に小さくなる。一般に、ニードル弁に限らず、図12の電動流量制御弁の場合にも、開弁直後の流量の急増が起こりやすい。このため、開弁直後の極めて僅かな円周変位量を精細に調整するには、回転角度もまた精細に制御する必要があるが、円半径が大きい場合には回転角度の調整を一層微細としなければならなくなり、それだけ微小流量制御が難しくなることを意味している。他方、円半径が小さい場合には、そのような円弧状絞り溝を正確に刻設することが逆に困難になる。従って、円弧状絞り溝では、円半径が必然的に大きくなり、微小角度制御の困難性が出現する。
一方、特開2003−278934号(特許文献2)に記載されている電動流量制御弁は上部弁と下部弁から構成され、上部弁の開閉により流体圧力を下部弁に付加して弁の密閉性を高めている。しかし、特許文献1に記載の電動流量制御弁と機構的に同様であるから、上記と同様の問題点を有している。本発明者等は、この様な問題を解決すべく鋭意研究した結果、上記従来技術を根本的に見直し、単純な機構及び構造を有する微小流量制御弁に着目して、本発明を完成させたものである。
従って、本発明の目的は、加工が簡単な直線状又は略直線状の絞り溝を用いて、微小流量を正確に制御することができる微小流量制御装置を開発し、マイクロサイズの反応器やナノサイズの反応器等の超微細技術を初め、微小流量を必要とする全ての技術に対して活用できる微小流量制御装置を提供することである。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1の形態は、流体を導入する流入路と、この流入路から導入された流体を流動させる絞り溝と、この絞り溝は直線状又は略直線状に形成され、しかもその断面は流体の流動方向に断面が減少するように形成され、前記絞り溝を所望の位置まで密閉できる流量調整部材と、この流量調整部材により形成される前記絞り溝の所望断面である流体流出口と、この流体流出口から流出する流体を導出する流出路から構成される微小流量制御装置である。
本発明の第2の形態は、絞り溝が弁体の平面に形成され、流量調整部材が前記平面上を摺接する流量調整スライダであり、弁体と流量調整スライダを相対移動自在に設けた微小流量制御装置である。
本発明の第3の形態は、絞り溝が軸状部材の外周面に軸方向に形成され、流量調整部材が前記軸状部材の外周面に摺接する流路部材であり、軸状部材と流路部材を軸方向に相対移動自在に設けた微小流量制御装置である。
本発明の第4の形態は、絞り溝の断面形状が半円形、三角形、矩形又は台形である微小流量制御装置である。
本発明の第5の形態は、流量調整スライダに加圧装置が付設され、流量調整スライダと弁体平面との接触圧を調節できる微小流量制御装置である。
本発明の第1の形態によれば、流体の微小流量を制御する絞り溝が直線状又は略直線状に形成され、しかもその断面が流体の流動方向に減少するように形成されているので、比較的に加工が簡単である。直線加工や略直線加工は、半導体加工技術や放電加工技術・エッチング加工技術により高精度に実現でき、円弧状加工に比べて加工精度を格段に向上させることが可能である。例えば、絞り溝の長さがミリオーダー・ミクロンオーダーであり、溝幅がミクロンオーダーの微小サイズであっても、絞り溝を設計通りに正確に加工することが可能である。また、直線・略直線状の絞り溝に対し流量調整部材を進退制御するだけで、絞り溝の所望断面を流体流出孔に設定でき、且つ流体流出孔までの長さを設定することによって、流体が絞り溝を通過する時に受ける流動抵抗を調整することができるから、流量調整が簡単且つ正確に実現できる。従来のように、回転制御では各部材の軸を一致させて回転制御する必要があったが、本発明の進退制御では、流量調整部材の幅方向制御は不要になり、前後方向への進退制御だけで済み、制御系の簡素化が可能になる。また直線・略直線状の絞り溝は、円弧状絞り溝と比較して、制御装置の構造が比較的簡単になるから、メンテナンスや耐久性の観点からも優れている。なお、高精度な加工が可能であるなら、上記以外の加工技術を用いても良いことは勿論である。
本発明の第2の形態によれば、流体の微小流量を制御する絞り溝が弁体の平面に形成され、この絞り溝が形成された弁体の平面に流量調整部材である流量調整スライダが摺接され、弁体と流量調整スライダが相対移動自在に設けられているので、流量調整スライダの位置を微小に変化させるだけで、流体の微小流量制御が容易になる。流体の漏洩防止のために前記流量調整スライダは前記弁体平面に密着摺接してもよいし、スライダと弁体平面間にパッキング等の漏洩防止用の中間部材を介装してもよい。絞り溝が直線状又は略直線状に形成され、その断面が絞り溝の始端から終端に向かって減少し、流動抵抗を生じる溝の長さは流量調整スライダを絞り溝の始端から終端に向かって移動させるにつれて増加するので、流量調整スライダを絞り溝の直線方向に微小変位させることにより、絞り溝の任意の断面積と長さとを正確に選択でき、微小流量の高精度制御を実現できる。
本発明の第3の形態によれば、流体の微小流量を制御する絞り溝が軸状部材の外周面に軸方向に形成され、流量調整部材が前記軸状部材の外周面に摺接する流路部材で構成されているので、前記絞り溝と流量調整部材との密着度は高く、流体の漏流が発生することがない。従って、流体の微小流量を高精度に制御することができるだけでなく、絞り溝と流量調整部材との密着度を高める為の圧接装置が不要になり、制御装置を安価に製作することができる。また、機構が簡単なので耐久性やメンテナンスにおいても利点がある。
本発明の第4の形態によれば、流体の微小流量を制御する絞り溝の断面形状は特定の形状とすることなく、半円形、三角形、矩形又は台形等の各種に形成することができるので、加工方法に適した断面形状を選択できる。半円形の場合には、角部が無いため付着物を生じにくい利点がある。
本発明の第5の形態によれば、流量調整スライダに加圧装置が付設でき、流量調整スライダと弁体平面との接触圧を調節することができる。その結果、流体の流入口と流出口との圧力差に応じて流量調整スライダと弁体平面との接触圧を調節し、流量調整スライダと弁体平面との高密着度を維持することができる。流体の漏流が発生しないので精度の高い流量制御が可能となり、流体の種類や制御条件に応じて流量調整スライダと弁体との接触圧を調整できるので、流体の微小流量を正確に制御することができる。
以下に、本発明に係る微小流量制御装置の実施形態を図面に従って詳細に説明する。
図1は本発明に係る微小流量制御装置の概略説明図である。この微小流量制御装置の基本構造は、弁体23とその上面をスライドする流量調整スライダ12から構成されている。弁体23には流体の流量を制御する絞り溝(バルブチャンネル)24が流量調整スライダ12と摺接する面に形成され、流体の流入口26と流出口28が設けられている。この絞り溝24はバルブチャンネルとも呼ばれる。絞り溝24は始点24aから終点24bに向かって細く絞られた溝で、その断面積が減少するように形成されている。
図2は本発明に係る微小流量制御装置の概略説明図の横断面図である。流体は弁体23に設けられた流入口26から流入し、絞り溝24へ導入され、流量調整スライダ12の水平移動により形成される絞り溝24の開口部断面25と流体の流路長Lqにより可変的に制御される。流量調整スライダ12が絞り溝24の始端点24a方向に水平移動すると流体の流量は増加し、逆に、絞り溝24の終端24b方向に水平移動すると減少する。制御された流体は弁体23に設けられた流出口28から流出される。
図3は軸状部材と流路部材により構成された本発明に係るニードル弁型微小流量制御装置の概略拡大説明図である。(3A)は停止状態におけるニードル弁型微小流量制御装置の縦断面図である。ニードル弁型微小流量制御装置110は、軸状部材から形成された軸状弁体123とこの軸状部材の外周面に密着状に摺接する流路部材から形成された流量調整スライダ112から構成されている。軸状弁体123には軸状絞り溝124が設けられ、流体の微小流量を制御するために、軸状弁体123の始端123aから終端123bに向かって断面積が減少するように形成されている。(3B)は停止状態におけるニードル弁型微小流量制御装置のaa’線における断面図である。軸状弁体123に形成された軸状絞り溝124が密着状に摺接する流量調整スライダにより密閉されている。(3C)は開放状態におけるニードル弁型微小流量制御装置の縦断面図である。軸状弁体123を上方に摺動させてその始端123aから導入され流体を、流量調整スライダ112の外縁部112aにより形成される軸状絞り溝124の開口部断面125まで流通させ、その間の溝の断面積と長さとを調整することによって微小流量の制御を行なう。
図4は本発明に係る微小流量制御装置の弁体23に形成された絞り溝24の簡略斜視図である。(4A)は絞り溝24の断面の形状が半円形である絞り溝24の簡略斜視図である。絞り溝24の形状は、始端24aの断面が最大で終端24bに行くほど小さくなるよう絞られている。始端24aと終端24bとの距離をLとし、流量調整スライダ12の水平移動により形成される開口部断面25と終点24bとの距離はLとし、開口部断面25の直径はDとする。(4B)は絞り溝24の断面の形状がV字型である絞り溝24の簡略斜視図である。(4C)は絞り溝24の断面の形状が矩形である絞り溝24の簡略斜視図である。(4D)は絞り溝24の断面の形状が逆台形型である絞り溝24の簡略斜視図である。上記絞り溝24の断面形状の中で本実施例では半円形を使用しているが、上記以外の断面形状も適宜選択することができる。
実施例として、本発明に係る微小流量制御装置の駆動体に圧電体を用いた場合と、ステップモータを用いた場合を挙げた。これらの微小流量制御装置の弁本体は全く同構造である。
図5は実施例1における圧電体の駆動による微小流量制御装置の縦断面図である。微小流量制御装置2は弁本体10とそれを作動させる駆動体30から構成され、駆動体30は弁本体10にボルトなど公知の方法で固着されている。例えば、接着法、融着法、圧着法などが利用できる。
弁本体10はブロックAとブロックBから形成され、ブロックAには流量調整スライダ12が配置され、ブロックBは弁体23を構成し流量調整スライダ12との摺接面に絞り溝24が形成されている。流量調整スライダ12にはコイルバネ16が配置され、圧力板14を介して流量調整スライダ12に鉛直方向の分力を付与している。圧力板14と流量調整スライダ12との間には緩衝材22が設けられ、流量調整スライダ12の水平方向運動の円滑性と鉛直方向の分力の調整を図っている。弁体23には流入口26と流出口28が配置され、流入口26は絞り溝24の始端24aと連通している。流入口26から導入された流体は、終端24bが絞られた絞り溝24を通過して、流量調整スライダ12により形成された絞り溝24の断面積と長さとで構成される流動抵抗の大きさの調整により制御され、流量調整スライダ12に形成された凹部18を経て流出口28から流出する。
弁本体10を作動させる駆動体30は、円筒状部材31から構成され内部に弁棒32が配置されている。円筒状部材31と弁棒32との間には押圧バネ34が設けられ、ロッド20を介して基準位置である流量停止位置に流量調整スライダ12を移動している。積層圧電体36に電圧を印加すると積層圧電体36の長さが伸び、弁本体10に固定された固定部38を基準面とし、弁棒32が矢印方向に移動して、ロッド20を介して流量調整スライダ12を同方向に摺動させる。
図6は実施例1における微小流量制御装置の流量停止位置を表した弁本体の拡大縦断面図である。調整スライダ12に形成された凹部18の外縁部18aにより絞り溝24は遮蔽されるので、流入口26は密閉され導入された流体は停止する。弁体23と流量調整スライダ12の密着度はコイルバネ16により圧力板14を介して形成される。圧力板14と流量調整スライダ12との間には緩衝材22が設けられ、コイルバネ16の圧力を適度に調整している。流量調整スライダ12は圧電体の水平方向の移動により、ロッド20を介して水平方向に摺動する。
図7は実施例1における微小流量制御装置の流量制御位置を表した弁本体の拡大縦断面図である。弁体23に摺接する流量調整スライダ12をロッド20により矢印の方向へ摺動して、流量調整スライダ12に形成された凹部18を介して流入口26と流出口28は連通し、流入口26から導入された流体の流量は流量調整スライダ12に設けられた凹部18の外縁部18aにより形成された絞り溝24の開口部断面25の大きさにより制御され、凹部18を経て流出口28から流出する。
本実施例においては、密閉性及び磨耗性の観点から弁体23には耐食性を有する金属を使用し、流量調整スライダ12には軟質性の弾力性に富む合成樹脂を使用したが、密閉性及び耐磨耗性を有するならばその材質は問わない。緩衝材22の材質は流量調整スライダ12の水平方向運動の円滑性と鉛直方向の分力の調整を確保できる、弾力性に富む合成樹脂が好ましい。圧力板14の材質についても緩衝材22と同様である。
図8は実施例2に係るステップモータの駆動による微小流量制御装置の縦断面図である。ステップモータによる微小流量制御装置60は、弁本体70と弁本体70を制御する回転駆動体80と回転駆動体80を外包するケース90の外周に配置された電動コイル100から構成されている。弁本体70の構造は前記本実例1と同様であるので、以下の記述において弁本体については、本実施例1と同じ番号を使用する。
回転駆動体80はマグネット82と一体的に形成されたロータ84と、ロータ84の回転運動を上下運動に変換するマイクロネジ86から構成されており、ロータ84は合成樹脂製で軽量に形成され、ケース90の軸受け92とマイクロネジ86の上端部により支持され、水平方向に回転する構造になっている。マイクロネジ86は軸受け台87にベアリング88により固定され、ロータ84の回転運動を鉛直方向の運動に微小変換でき、ロッド20を介して弁本体の流量調整スライダを微小摺動させることができる。この実施例ではロータ84の回転範囲を制限するためにストッパー89を設けている。しかし、制限範囲を設けることは必ずしも必要ではなく、与えられた条件を満足するようにストッパーを設けたり、設けなかったりすることが適宜選択できる。この実施例では、ストッパー89を調整することによりロッド20の上下移動範囲を10mm以上に設計しているが、所望の流量を調節するために、移動範囲は適宜設計できるものである。
図9は実施例2に係るステップモータの駆動による微小流量制御装置の弁本体の拡大縦断面図である。弁本体70の構造は実施例1と同様であるが、ロッド20を鉛直軸方向に配置できるので、流入口26及び流出口28を水平方向に配置できる。
図10は本実施例2に係るステップモータの駆動による微小流量制御装置の弁本体の拡大斜視図である。弁本体10の構造は本実施例1と同様であり、ブロックAとブロックBから構成され、ブロックAには流量調整スライダ12が配置され、ロッド20を介して鉛直方向に移動する構造になっている。ブロックBは弁本体10のベースとなる弁体23を構成し、流入口26と流出口28が設けられている。絞り溝24は流量調整スライダ12に摺接するよう形成され、絞り溝24の始端24aで流入口26と連通している。流入口26から導入された流体は、絞り溝24の始端24aから終端24bに導かれ、流量調整スライダ12により形成された絞り溝24の開口部断面25の大小により微小流量に制御される。弁本体10のブロックAとブロックBはボルトなどで接合され、弁本体10の気密性はOリング等により保持されている。
図11は本実施例1における微小流量制御装置の弁本体の概略説明図である。Lは絞り溝24の全長を示し、リフトLは絞り溝24の終端24bと流量調整スライダ12の末端12aとの距離を示す。Dは絞り溝24の半円形断面の直径を示す。流量調整スライダ12を矢印方向に移動することによりリフトL及び絞り溝24の直径Dは増加する。
全ての実施例において、液漏れ又はガス漏れを防止するために、前記流量調整スライダを前記弁体又は軸状部材と密着して摺接するように配設するか、若しくは前記流量調整スライダと弁体又は軸状部材との間に漏れ防止用のパッキング材を挿入してもよい。本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明を構成する成分要素を含んでおれば本発明の作用及び効果を奏するものである。従って、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々の変形例、設計変更なども本発明の技術的範囲内に抱合されることは云うまでもない。
本発明に係る微小流量制御装置は流体の微小流量を正確に制御できるので、マイクロサイズやナノサイズのリアクタ管の超微細技術分野のみならず、ファインケミカル分野、ナノ技術分野、バイオ技術分野などの他、微小流量の制御を必要とする広範囲の先端技術分野に活用することができる。
本発明に係る微小流量制御装置の概略説明図である。 本発明に係る微小流量制御装置の概略説明図の横断面図である。 軸状部材と環状部材により構成された本発明に係る微小流量制御装置の概略拡大説明図である。 本発明に係る微小流量制御装置の弁体に形成された絞り溝の簡略斜視図である。 実施例1に係る圧電体の駆動による微小流量制御装置の横断面図である。 実施例1に係る微小流量制御装置の流量停止位置における弁本体の拡大横断面図である。 実施例1に係る微小流量制御装置の流量制御位置における弁本体の拡大横断面図である。 実施例2に係るステップモータの駆動による微小流量制御装置の縦断面図である。 実施例2に係るステップモータの駆動による微小流量制御装置の弁本体の拡大縦断面図である。 実施例2に係るステップモータの駆動による微小流量制御装置の弁本体の拡大斜視図である。 実施例における微小流量制御装置の弁本体の概略説明図である。。 特許文献1に記載されている従来の電動流量制御弁の縦断面図である。 図12の電動流量制御弁における弁本体の展開図である。 図12の電動流量制御弁における弁本体の金属弁に形成された絞り溝の平面図である。
符号の説明
2 微小流量制御装置
10 弁本体
12 流量調整スライダ
14 圧力板
16 コイルバネ
18 凹部
18a 外縁部
20 ロッド
22 緩衝材
23 弁体
24 絞り溝
24a 始端
24b 終端
25 開口部断面
26 流入口
28 流出口
30 駆動体
31 円筒状部材
32 弁棒
34 押圧バネ
36 積層圧電体
38 固定部
60 ステップモータによる微小流量制御装置
70 弁本体
80 回転駆動体
82 マグネット
84 ロータ
86 マイクロネジ
87 軸受け台
88 ベアリング
89 ストッパー
90 ケース
100 電動コイル
102 弁本体拡大図
110 ニードル弁型微小流量制御装置
111 弁本体拡大図
112 環状流量調整スライダ
112a 外縁部
123 軸状弁体
123a 始端
123b 終端
124 軸状絞り溝
125 開口部断面
200 電動流量制御弁
201 ロータ組立体
202 弁本体組立体
203 マグネット
204 ロータ
206 コイル組立体
207 弁室
208 弁座
208a 出口流路
209 貫通孔
210 弁体
210c 入口流路用溝部
212 出口継手
214 入口継手
222 金属弁
224 絞り溝
224a 始端
A 断面積
D 直径
k 比例定数
* 無次元リスト
L リスト
絞り溝の全長
Lq 流体の流路長
R 半径
Re レイノルズ数

Claims (5)

  1. 流体を導入する流入路と、この流入路から導入された流体を流動させる絞り溝と、この絞り溝は直線状又は略直線状に形成され、しかもその断面は流体の流動方向に断面積が減少するように形成され、前記絞り溝を所望の位置まで密閉できる流量調整部材と、この流量調整部材により形成される前記絞り溝の所望断面である流体流出口と、この流体流出口から流出する流体を導出する流出路から構成されることを特徴とする微小流量制御装置。
  2. 前記絞り溝は弁体の平面に形成され、前記流量調整部材は前記平面上を摺接する流量調整スライダであり、弁体と流量調整スライダを相対移動自在に設けた請求項1に記載の微小流量制御装置。
  3. 前記絞り溝は軸状部材の外周面に軸方向に形成され、前記流量調整部材は前記軸状部材の外周面に摺接する流路部材であり、軸状部材と流路部材を軸方向に相対移動自在に設けた請求項1に記載の微小流量制御装置。
  4. 前記絞り溝の断面形状は半円形、三角形、矩形又は台形である請求項1、2又は3に記載の微小流量制御装置。
  5. 前記流量調整スライダに加圧装置が付設され、流量調整スライダと弁体平面との接触圧を調節できる請求項2に記載の微小流量制御装置。
JP2004344434A 2004-11-29 2004-11-29 微小流量制御装置 Pending JP2006153140A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004344434A JP2006153140A (ja) 2004-11-29 2004-11-29 微小流量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004344434A JP2006153140A (ja) 2004-11-29 2004-11-29 微小流量制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006153140A true JP2006153140A (ja) 2006-06-15

Family

ID=36631688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004344434A Pending JP2006153140A (ja) 2004-11-29 2004-11-29 微小流量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006153140A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007162788A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Fujikin Inc エントランス絞り溝付微小流量制御装置の設計方法、
WO2008081530A1 (ja) * 2006-12-28 2008-07-10 Fujikin Incorporated エントランス絞り溝付微小流量制御装置の設計方法、
JP2011190897A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Saginomiya Seisakusho Inc 流路切換弁
JP2012177513A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Harman Co Ltd ガス量制御装置
JP2012241826A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Smc Corp 流量制御装置
JP2016070453A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 株式会社フロント 流量調節弁
JP2020159312A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 株式会社山田製作所 制御バルブ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6374570U (ja) * 1986-11-04 1988-05-18
JP2000097353A (ja) * 1998-09-22 2000-04-04 Aisin Seiki Co Ltd 流量制御バルブ及び燃料電池システム
JP2001187977A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Saginomiya Seisakusho Inc 電動膨張弁
JP2002286162A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Megatorr Corp 広帯域可変コンダクタンスバルブ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6374570U (ja) * 1986-11-04 1988-05-18
JP2000097353A (ja) * 1998-09-22 2000-04-04 Aisin Seiki Co Ltd 流量制御バルブ及び燃料電池システム
JP2001187977A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Saginomiya Seisakusho Inc 電動膨張弁
JP2002286162A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Megatorr Corp 広帯域可変コンダクタンスバルブ

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007162788A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Fujikin Inc エントランス絞り溝付微小流量制御装置の設計方法、
WO2008081530A1 (ja) * 2006-12-28 2008-07-10 Fujikin Incorporated エントランス絞り溝付微小流量制御装置の設計方法、
US8718984B2 (en) 2006-12-28 2014-05-06 Fujikin Incorporated Minute flow rate controller with entrance throttle groove
JP2011190897A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Saginomiya Seisakusho Inc 流路切換弁
JP2012177513A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Harman Co Ltd ガス量制御装置
JP2012241826A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Smc Corp 流量制御装置
KR101516700B1 (ko) * 2011-05-20 2015-05-04 에스엠씨 가부시키 가이샤 유량 제어 장치
US9752685B2 (en) 2011-05-20 2017-09-05 Smc Kabushiki Kaisha Flow rate control apparatus
JP2016070453A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 株式会社フロント 流量調節弁
JP2020159312A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 株式会社山田製作所 制御バルブ
JP7344663B2 (ja) 2019-03-27 2023-09-14 株式会社山田製作所 制御バルブ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1664600B1 (en) Pinch valve
US8960230B2 (en) Valve, in particular for a component in microfluid technology
JP2006153141A (ja) エントランスチャンネル付微小流量制御装置。
US7793913B2 (en) Valve element opening/closing device
JP2005180592A (ja) バルブ装置
JP2006153140A (ja) 微小流量制御装置
JP2005003190A (ja) 分流弁および混合弁
JP4417334B2 (ja)
JP4454350B2 (ja) 薬液供給装置
WO2019181427A1 (ja) 電動弁
JP2762920B2 (ja) 流量制御弁
JP3149153U (ja) コンダクタンス調整装置
JP4740605B2 (ja) 気体制御回転移動装置及び気体制御アクチュエータ
JP2007321801A (ja) 電磁弁
JP4563086B2 (ja) 流体制御弁
JP2006233987A (ja) 流体流量調整方法及び流体流量調整用バルブ装置
CN201233538Y (zh) 级进节流流量调节装置
JP2019138473A (ja) 電動弁
JP2016056852A (ja) バルブ装置
JP7486730B2 (ja) バルブ
JPS6231784A (ja) 圧電駆動式弁
JP2005013980A (ja) マイクロチップバルブ構造体
Gunda et al. Proportional Microvalve Using A Piezoelectric Unimorph Microactuator
JP2003014152A (ja) モータ式制御弁
WO2021025646A1 (en) Cam control valve for microfluidic systems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071004

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100423

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101207