JP2011190897A - 流路切換弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍サイクルを構成する主弁部をパイロット弁で駆動して冷媒の流路を切り換える流路切換弁において、パイロット弁のパイロット弁体に高圧の冷媒圧力が加わっても、パイロット弁体の切換動作を確実に行うとともに、切り換え時の冷媒騒音等を低減すること。
【解決手段】冷凍サイクルの高圧冷媒をパイロット弁20の高圧継手管24dから流入させ、切換継手管24aまたは切換継手管24bを介して四方切換弁10の副弁室18aまたは副弁室18bに流入させ、主弁体13を主弁座22上で摺動させる。パイロット弁20において、ロータ5とステータユニット6とからなる電動モータを駆動し、ロータ5の回転力をねじ送り機構によりパイロット弁体23を直線状に移動させて、四方切換弁10に対する高圧冷媒の流入先を切り換えて四方切換弁10を駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機等の冷凍サイクルに用いられ、冷媒の流路を切り換える流路切換弁に関する。
従来、空気調和機等においては冷凍サイクルの冷媒の流路を切り換えることで冷房運転と暖房運転とが切り換えられる。このような冷凍サイクルでは、圧縮機と、凝縮器又は蒸発器として用いられる二つの熱交換器と、これら圧縮機と二つの熱交換器との間の冷媒の流れる流路を切り換える流路切換弁が用いられる。
この種の流路切換弁として、例えば特開平8−170865号公報(特許文献1)、特開平4−341668号公報(特許文献2)の従来技術に開示されたものがある。これらの流路切換弁は、その主弁部が次のように構成されている。弁室内の弁座に低圧ポートと2つの切換ポートを直線上に配置形成し、弁室の弁体の両端に配置される ピストンに加わる冷媒の圧力により弁体を摺動させ、冷凍サイクルの流路を切り換えるようになっている。また、パイロット弁は電磁ソレノイドタイプであり、電磁コイルに通電することにより吸引子にプランジャを吸引させ、プランジャに連結された弁体を移動して主弁部のピストンに供給する高圧冷媒の供給方向を切り換えるようにしている。
特開平8−170865号公報 特開平4−341668号公報
従来の流路切換弁においては、冷媒がCO2 のような超高圧の冷媒の場合、パイロット弁において、切り換え時の圧力差が大きいため、切り換えに必要な荷重が大きくなり、正常に切換動作を行えない恐れがある。また、パイロット弁が、電磁力により吸引子にプランジャを吸引させるという電磁ソレノイドタイプであるため、切換スピードが制御できず瞬時に切り換わってしまう。このため、切り換え時の冷媒騒音が大きくなってしまうという問題がある。また、主弁部に切り換えのための高圧冷媒が急激に流入するので、主弁部において衝撃音が発生する。さらに衝撃的な圧力変動をシステム(冷凍サイクルやその圧力センサ等)に与えてしまうため、機器を破壊してしまう恐れがある。
本発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたものであり、冷凍サイクルを構成する主弁部をパイロット弁で駆動して冷媒の流路を切り換える流路切換弁において、パイロット弁のパイロット弁体に高圧の冷媒圧力が加わっても、パイロット弁体の切換動作を確実に行うとともに、切り換え時の冷媒騒音等を低減することを課題とする。
請求項1の流路切換弁は、冷凍サイクルの冷媒流路の高圧側に連通する主弁高圧ポートと、冷凍サイクルの冷媒流路の低圧側に連通する主弁低圧ポートと、冷凍サイクルの室外機及び室内機にそれぞれ連通する2つの主弁切換ポートとを有する主弁部と、この主弁部を駆動するパイロット弁とを備えた流路切換弁であって、前記主弁部は、前記主弁高圧ポートが形成された筒状の主弁室内に、前記主弁低圧ポートと前記2つの主弁切換ポートとが形成された主弁座を配置するとともに、前記主弁座に対して前記主弁室の軸線方向に摺動可能な主弁体であって摺動面に主弁凹部が形成された主弁体を配置し、前記主弁室にそれぞれ配置された2つのピストンの間に前記主弁体を連結し、前記主弁室の両側に前記2つのピストンにより仕切られた2つの副弁室を備え、前記パイロット弁を介して前記2つの副弁室の何れか一方に高圧冷媒を導入するとともに、他方の副弁室を減圧することで主弁体が移動して、前記主弁凹部により前記主弁低圧ポートを前記2つの主弁切換ポートの何れか一方に択一的に連通させるとともに他方の主弁切換ポートを前記主弁室を介して前記主弁高圧ポートに連通し、前記冷凍サイクルの流路を切り換えるよう構成され、前記パイロット弁は、前記冷凍サイクルの冷媒流路の高圧側に連通するパイロット高圧ポートが形成された筒状のパイロット弁室内に、前記冷凍サイクルの冷媒流路の低圧側に連通するパイロット低圧ポートと、前記主弁部の2つの副弁室にそれぞれ連通する2つのパイロット切換ポートとが形成されたパイロット弁座を配置するとともに、前記パイロット弁座に対して前記パイロット弁室の軸線方向に摺動可能なパイロット弁体であって摺動面にパイロット凹部が形成されたパイロット弁体を配置し、電動モータの回転運動を直線運動に変換するねじ送り機構により前記パイロット弁体を直線移動させ、前記パイロット凹部により前記パイロット低圧ポートを前記2つのパイロット切換ポートの何れか一方に択一的に連通させるとともに他方のパイロット切換ポートを前記パイロット弁室を介して前記パイロット高圧ポートに連通し、前記主弁部の前記2つの副弁室の何れか一方に高圧冷媒を導入するとともに、他方の副弁室を減圧して、前記主弁部を駆動するようにしたことを特徴とする。
請求項2の流路切換弁は、請求項1に記載の流路切換弁であって、前記パイロット弁の前記ネジ送り機構は、前記パイロット弁座に対して固定関係にある雌ねじ部材の雌ねじと、前記電動モータのロータ軸に形成され前記雌ねじに螺合する雄ねじとにより構成され、該ロータ軸に対して前記パイロット弁体が前記軸線周りに回動可能なボールベアリングにより連結されていることを特徴とする。
請求項1の流路切換弁によれば、主弁部を駆動するパイロット弁が、電動モータの回転運動をねじ送り機構により直線運動に変換し、パイロット弁体を直線移動させることにより、主弁部の両側の2つの副弁室の何れか一方に高圧冷媒を導入するとともに、他方の副弁室を減圧して、主弁部を駆動するようにしたので、パイロット弁室内の高圧冷媒がパイロット弁体をパイロット弁座に押し付ける力が強くても、電動モータのロータ等の回転トルクに対する抗力が小さくなり、パイロット弁体をスムースに移動させることができ、確実に切り換え動作を行うことができる。さらに、電動モータの回転速度を制御することにより、パイロット弁体の移動速度(切り換え速度)を制御することができ、切り換え時に従来のパイロット弁のような騒音が生じることもない。
請求項2の流路切換弁によれば、請求項1の効果に加えて、パイロット弁のねじ送り機構は、パイロット弁座に対して固定関係にある雌ねじ部材の雌ねじと、電動モータのロータ軸に形成され雌ねじに螺合する雄ねじとにより構成され、ロータ軸に対してパイロット弁体をボールベアリングにより連結しているので、ロータ軸に対してパイロット弁体が軸線周りに回動可能となり、ロータ軸の回転力がパイロット弁体を回転するように作用することがなく、パイロット弁体のパイロット弁座に対する着座状態を確実に保持することができる。
本発明の実施形態の流路切換弁及び冷凍サイクルを示す図である。 本発明の実施形態のパイロット弁の詳細を示す断面図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。図1は実施形態の流路切換弁及び冷凍サイクルを示す図である。この実施形態の流路切換弁は、主弁部としての四方切換弁10と、この四方切換弁10に配管により接続されたパイロット弁20とで構成されている。四方切換弁10は、円筒状の主弁室11Aを構成する弁ハウジング11と、弁ハウジング11内の中間部に配設された主弁座12と、主弁座12上を弁ハウジング11の軸線L1方向に摺動する主弁体13とを備えている。主弁座12には、弁ハウジング11の軸線L1方向に一直線上に並んでEポート11a、Sポート11b及びCポート11cが形成されており、これらEポート11a、Sポート11b、Cポート11cには、それぞれE継手管14a、S継手管14b、C継手管14cが取り付けられている。また、弁ハウジング11の中間部の弁座12と対向する位置には、Dポート11dが形成されており、このDポート11dにはD継手管14dが取り付けられている。なお、Eポート11a及びCポート11cは「主弁切換ポート」に相当し、Sポート11bは「主弁低圧ポート」に相当し、Dポート11dは「主弁高圧ポート」に相当する。
S継手管14bは低圧管15aにより圧縮機30の吸入口に接続され、D継手管14dは高圧管15bにより圧縮機30の吐出口に接続されている。C継手管14cは導管15cにより室外機40に接続され、E継手管14aは導管15dにより室内機50に接続されている。室外機40と室内機50は絞り装置60を介して導管15eにより接続されている。このC継手管14cから室外機40、絞り装置60、室内機50及びE継手管14aからなる経路と、S継手管14bから圧縮機30及びD継手管14dからなる経路とにより、冷凍サイクルが構成されている。
そして、後述のようにパイロット弁20により四方切換弁10の主弁体13の位置が切り換えられる。圧縮機30で圧縮された冷媒はD継手管14dからDポート11dを介して弁ハウジング11内に流入し、図1の冷房運転の状態では、高圧冷媒はCポート11cから室外機40に流入される。また、主弁体13を切り換えた暖房運転の状態では、高圧冷媒はEポート11aから室内機50に流入される。すなわち、冷房運転時には、圧縮機30から吐出される冷媒はC継手管14c→室外機40→絞り装置60→室内機50→E継手管14aと循環し、室外機40が凝縮器(コンデンサ)、室内機50が蒸発器(エバポレータ)として機能し、冷房がなされる。また、暖房運転時には冷媒は逆に循環され、室内機50が凝縮器、室外機40が蒸発器として機能し、暖房がなされる。なお、Cポート11c及びEポート11aの「C」「E」は冷房運転を基準に付けた名前である。
弁ハウジング11内において、弁ハウジング11の軸線L1方向における主弁座12の両側には、連結部材16で一体に連結された一対のピストン17a、17bが配設されている。このピストン17a,17bは、弁ハウジング11内に配置され、中央の主弁室11Aの両側に2つの副弁室18a,18bを画定している。このピストン17a,17bは弁ハウジング11の軸線L1方向に沿って一体的に摺動可能になっている。副弁室18a,18bには、導管15f,15gがそれぞれ接続されている。連結部材16の中央には主弁体13が保持されており、この主弁体13は、ピストン17a,17bの移動に応じて主弁座12上を摺動し、予め定められた左右の位置で停止する。主弁体13は、お椀状の金属板13aを樹脂製の部材と共にインサート成型したものであり、この金属板13aの内側により主弁凹部13bが形成されている。そして、主弁体13は、図1の左側の端部位置において、Sポート11bとEポート11aとを主弁凹部13bにより連通する。このとき、Cポート11cは主弁室11Aを介してDポート11dに連通する。また、主弁体13は、図1の右側の端部位置において、Sポート11bとCポート11cとを主弁凹部13bにより連通する。このとき、Eポート11aは主弁室11Aを介してDポート11dに連通する。
パイロット弁20は、円筒状の弁ハウジング21を有しており、この弁ハウジング21には、高圧継手管24d、低圧継手管24b及び2つの切換継手管24a,24cが取り付けられている。高圧継手管24dは導管25aにより四方切換弁10のD継手管14dに(高圧側)接続され、低圧継手管24bは導管25bにより四方切換弁10のS継手管14b(低圧側)に接続されている。また、切換継手管24a,24cは導管25c,25dによりそれぞれ四方切換弁10の導管15f,15gに接続されている。そして、後述のようにパイロット弁20は高圧継手管24dから流入する高圧冷媒を切換継手管24aまたは切換継手管24cから流出し、この高圧冷媒は四方切換弁10において副弁室18aまたは副弁室18bに供給される。このとき、四方切換弁10の副弁室18bまたは副弁室18aは低圧継手管24bを介して低圧側に導通される。これにより、パイロット弁20により、四方切換弁10において、一方の副弁室18aまたは副弁室18bが高圧になるとともに、他方の副弁室18bまたは副弁室18aが減圧される。そして、ピストン17a及びピストン17bに加わる圧力の差圧により、前記のように弁体13の位置が切り換えられる。
次に、パイロット弁20の詳細について説明する。図2はパイロット弁20の詳細を示す断面図である。弁ハウジング21にはパイロット弁室21Aが形成されている。パイロット弁室21Aにはパイロット弁座22が取り付けられており、このパイロット弁座部22の上には、弁ハウジング21の軸線L2方向に摺動するパイロット弁体23を備えている。パイロット弁座22には、弁ハウジング21の軸線L2方向に一直線上に並んでパイロット切換ポート21a、パイロット低圧ポート21b及びパイロット切換ポート21cが形成されており、これらパイロット切換ポート21a、パイロット低圧ポート21b、パイロット切換ポート21cには、前記切換継手管24c、低圧継手管24b、切換継手管24cが取り付けられている。また、弁ハウジング21の中間部のパイロット弁座22と対向する位置には、パイロット高圧ポート21dが形成されており、このパイロット高圧ポート21dには前記高圧継手管24dが取り付けられている。
弁ハウジング21の片側には、円筒状のケース31を介して雌ねじ部材32が取り付けられるとともに、ケース31の端部には雌ねじ部材32を覆うように、モータケース33が取り付けられいてる。なお、弁ハウジング21、ケース31及びモータケース33は、ろう付け等により気密に固着されている。雌ねじ部材32の中央には雌ねじ32aと円筒状のガイド孔32bが形成され、このガイド孔32b内には、円筒状のスライダ41が挿通されている。スライダ41の弁ハウジング21側の端部には挿通孔41aが形成され、この挿通孔41a内にはロッド部材42が挿通されている。ロッド部材42のスライダ41内の一端は、ボールベアリング43を介してスライダ41に取り付けられており、スライダ41はロッド部材42に対して軸線L2を軸として回転自在となっている。ロッド部材42の他端には、取り付け金具44により弁ホルダ45が取り付けられており、この弁ホルダ45にはパイロット弁体23が取り付けられている。
パイロット弁体23は、お椀状の金属板23aを樹脂製の部材と共にインサート成型したものであり、この金属板23aの内側によりパイロット凹部23bが形成されている。そして、パイロット弁体23は、図2の左側の端部位置において、パイロット切換ポート21aとパイロット低圧ポート21bとをパイロット凹部23bにより連通する。このとき、パイロット切換ポート21cはパイロット弁室21Aを介してパイロット高圧ポート21dに連通する。また、パイロット弁体23は、図2の右側の端部位置において、パイロット切換ポート21cとパイロット低圧ポート21bとをパイロット凹部23bにより連通する。このとき、パイロット切換ポート21aはパイロット弁室21Aを介してパイロット高圧ポート21dに連通する。なお、ロッド部材42と弁ホルダ45の接合部分には、板バネ部材46が取り付けられており、パイロット弁体23は、この板バネ部材46によりパイロット弁座22に押圧され、パイロット弁体23とパイロット弁座22との間のシール性が高められる。
モータケース33内には、ロータ5が回転可能に配置されている。ロータ5は、内側から順に、ロータ軸51,ロータ軸ホルダ52及びマグネット53により構成されている。ロータ軸51の外周には雄ねじ51aが形成されている。そして、この雄ねじ51aは、雌ねじ部材32に形成された雌ねじ32aに螺合され、この雄ねじ51aと雌ねじ32aとにより「ねじ送り機構」を構成している。また、モータケース33の外周には、ステータユニット6が配設されており、このステータユニット6のステータコイル61にパルス信号が与えられることにより、そのパルス数に応じてロータ5を回転させる。このロータ5及びステータユニット6は電動モータ(ステッピングモータ)を構成している。
モータケース33の内側にはストッパ保持ロッド71が固定されている。ストッパ保持ロッド71には螺旋ガイド72が取り付けられており、螺旋ガイド72には可動ストッパ73が係合している。可動ストッパ73は、ロータ5のマグネット53の突起53aによって蹴り回されることにより、ロータ5の回転に伴って螺旋ガイド72に案内されて旋回しつつ上下移動する。そして、可動ストッパ73は一端のストッパ部72aあるいは他端のストッパ部72bに当接することによりロータ5の回転を制限する。
ロータ軸51の端部にはフランジ部51bが一体形成され、このフランジ部51bがスライダ41の端部と共にワッシャを挟み込み、このロータ軸51の端部はスライダ41に係合されている。また、スライダ41内には、バネ受け47が軸線L2方向に移動可能に設けられている。バネ受け47とボールベアリング43との間には圧縮コイルバネ48が所定の荷重を与えられた状態で取り付けられている。
以上の構成により、電動モータを駆動すると、ロータ5は可動ストッパ73及びストッパ部72a,72bで規制される範囲内で回動する。このロータ5の回転は、ロータ軸51の雄ねじ51aと雌ねじ部材32の雌ねじ32aとのねじ送り作用により、ロータ軸51の直線運動に変換され、スライダ41、ロッド部材42及び弁ホルダ45を介してパイロット弁体23が軸線L2方向に移動する。これにより、パイロット切換ポート21aから四方切換弁10の副弁室18aに高圧冷媒を供給するとともに副弁室18bを減圧する状態と、パイロット切換ポート21cから四方切換弁10の副弁室18bに高圧冷媒を供給するとともに副弁室18aを減圧する状態とを切り換え、冷凍サイクルの流路を切り換える。
このように、パイロット弁20は、電動モータの回転力を、ロータ軸51の雄ねじ51aと雌ねじ部材32の雌ねじ32aとのねじ送り作用により直線運動する力に変換し、パイロット弁体23を軸線L2に沿って直線運動させるので、パイロット弁室21A内の高圧冷媒がパイロット弁体23をパイロット弁座22に押し付ける力が強くても、ロータ5の回転トルクに対する抗力が小さくなり、パイロット弁体23をスムースに移動させることができる。また、ロータ5の回転速度を制御することにより、パイロット弁体23の移動速度(切り換え速度)を制御することができ、切り換え時に、従来の電磁ソレノイドタイプのパイロット弁のように吸引子とプランジャとで発生する騒音が生じることもない。また、四方切換弁10の2つの副弁室18a,18bの何れか一方の副弁室への高圧冷媒の流入速度と、他方の副弁室からの冷媒流出速度を、電動モータの回転速度により制御できるので、この四方切換弁10における騒音を防止することもできる。特に、冷媒として超高圧CO2 を用いる場合に有効である。
また、パイロット弁20はパイロット弁体23を直線運動させる直動型の弁であり、例えば電動モータの回転力をそままパイロット弁体の回転に変換して切り換えを行うようなパイロット弁に比べて、パイロット弁体とパイロット弁座との間に生じる、高圧冷媒による摩擦力を受けにくくなる。すなわち、電動モータの回転力をそのままパイロット弁体の回転に変換するような場合には、上記摩擦力がそのまま電動モータに対する抗力となるが、この実施形態のように電動モータの回転をねじ送り機構によりパイロット弁体を直線運動させる直動型のパイロット弁であれば、このような抗力の影響を低減でき、切り換え動作を確実に行うことができる。
また、ロータ軸51に対してパイロット弁体23をボールベアリング43を介して連結しているので、ロータ軸51に対してパイロット弁体23が軸線L周りに回動可能となり、ロータ軸51の回転力がパイロット弁体23を回転するように作用することがなく、パイロット弁体23のパイロット弁座22に対する着座状態を確実に保持することができる。なお、ボールベアリングに代えてスラストベアリングを用いてもよい。
実施形態におけるパイロット弁20は、雌ねじ部材32が固定され、ロータ5が回転することによって、ねじ送り機構によりロータ軸51が雌ねじ部材32に対して直線運動するように構成されている。したがって、雌ねじ部材32が固定でロータ軸51(ロータ5)を移動させるという簡単な構造になっている。しかし、パイロット弁体23が直線運動するものであれば、ねじ送り機構の構成は上記実施形態に限らない。
すなわち、雌ねじが形成されている部材を「ナット」、雄ねじが形成されている部材を「ボールねじ」とすると、ねじ送り機構は以下の4通りが可能である。
第1に、ナットは軸線L2方向の移動が規制され、パイロット弁体に連結したボールねじが軸線L2方向に移動可能な構造であってかつ軸線L2周りに回動可能とした構造であって、電動モータによりボールねじを回転させてボールねじとパイロット弁体を直線運動させる構成がある。これは実施形態の構造である。
第2に、ボールねじは軸線L2方向の移動が規制され、パイロット弁体に連結したナットが軸線L2方向に移動可能でかつ軸線L2周りに回動が規制されている構造であって、電動モータによりボールねじ(ロータ軸相当)を回転させてナットとパイロット弁体を直線運動させる構成が可能である。
第3に、ナットは軸線L2方向の移動が規制され、パイロット弁体に連結したボールねじが軸線L2方向に移動可能でかつ軸線L2周りに回動が規制されている構造であって、電動モータによりナットを回転させてボールねじとパイロット弁体を直線運動させる構成が可能である。
第4に、ボールねじは軸線L2方向の移動が規制され、パイロット弁体に連結したナットが軸線L2方向に移動可能な構造であってかつ軸線L2周りに回動可能とした構造であって、電動モータによりナットを回転させてナットとパイロット弁体を直線運動させる構成が可能である。
10 四方切換弁(主弁部)
20 パイロット弁
30 圧縮機
40 室外機
50 室内機
60 絞り装置
11A 主弁室
12 主弁座
13 主弁体
13b 主弁凹部
11a Eポート(主弁切換ポート)
11b Sポート(主弁低圧ポート)
11c Cポート(主弁切換ポート)
11d Dポート(主弁高圧ポート)
17a ピストン
17b ピストン
18a 副弁室
18b 副弁室
L1 軸線
21A パイロット弁室
22 パイロット弁座
L2 軸線
23 パイロット弁体
21a パイロット切換ポート
21b パイロット低圧ポート
21c パイロット切換ポート
21d パイロット高圧ポート
32 雌ねじ部材
32a 雌ねじ(ねじ送り機構)
43 ボールベアリング
23b パイロット凹部
5 ロータ(電動モータ)
51 ロータ軸
51a 雄ねじ(ねじ送り機構)
6 ステータユニット(電動モータ)
61 ステータコイル

Claims (2)

  1. 冷凍サイクルの冷媒流路の高圧側に連通する主弁高圧ポートと、冷凍サイクルの冷媒流路の低圧側に連通する主弁低圧ポートと、冷凍サイクルの室外機及び室内機にそれぞれ連通する2つの主弁切換ポートとを有する主弁部と、この主弁部を駆動するパイロット弁とを備えた流路切換弁であって、
    前記主弁部は、前記主弁高圧ポートが形成された筒状の主弁室内に、前記主弁低圧ポートと前記2つの主弁切換ポートとが形成された主弁座を配置するとともに、前記主弁座に対して前記主弁室の軸線方向に摺動可能な主弁体であって摺動面に主弁凹部が形成された主弁体を配置し、前記主弁室にそれぞれ配置された2つのピストンの間に前記主弁体を連結し、前記主弁室の両側に前記2つのピストンにより仕切られた2つの副弁室を備え、前記パイロット弁を介して前記2つの副弁室の何れか一方に高圧冷媒を導入するとともに、他方の副弁室を減圧することで主弁体が移動して、前記主弁凹部により前記主弁低圧ポートを前記2つの主弁切換ポートの何れか一方に択一的に連通させるとともに他方の主弁切換ポートを前記主弁室を介して前記主弁高圧ポートに連通し、前記冷凍サイクルの流路を切り換えるよう構成され、
    前記パイロット弁は、前記冷凍サイクルの冷媒流路の高圧側に連通するパイロット高圧ポートが形成された筒状のパイロット弁室内に、前記冷凍サイクルの冷媒流路の低圧側に連通するパイロット低圧ポートと、前記主弁部の2つの副弁室にそれぞれ連通する2つのパイロット切換ポートとが形成されたパイロット弁座を配置するとともに、前記パイロット弁座に対して前記パイロット弁室の軸線方向に摺動可能なパイロット弁体であって摺動面にパイロット凹部が形成されたパイロット弁体を配置し、電動モータの回転運動を直線運動に変換するねじ送り機構により前記パイロット弁体を直線移動させ、
    前記パイロット凹部により前記パイロット低圧ポートを前記2つのパイロット切換ポートの何れか一方に択一的に連通させるとともに他方のパイロット切換ポートを前記パイロット弁室を介して前記パイロット高圧ポートに連通し、前記主弁部の前記2つの副弁室の何れか一方に高圧冷媒を導入するとともに、他方の副弁室を減圧して、前記主弁部を駆動するようにしたことを特徴とする流路切換弁。
  2. 請求項1に記載の流路切換弁であって、
    前記パイロット弁の前記ネジ送り機構は、前記パイロット弁座に対して固定関係にある雌ねじ部材の雌ねじと、前記電動モータのロータ軸に形成され前記雌ねじに螺合する雄ねじとにより構成され、該ロータ軸に対して前記パイロット弁体が前記軸線周りに回動可能なボールベアリングにより連結されていることを特徴とする流路切換弁。
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