JP2006151240A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従動ギヤの外径部分の挙動を不安定にすることなく、操舵軸と従動ギヤとの間の振動、騒音の伝播を抑制する。
【解決手段】操舵部材1の操作に応じて電動モータ5を駆動して操舵補助する電動パワーステアリング装置であって、電動モータ5の回転軸5aに連結された駆動ギヤ61と、上記駆動ギヤ61に噛み合う従動ギヤ62とを備えている。従動ギヤ62は、外周に歯部62aを有する外径部材622と、操舵軸2の外周に嵌着される内径部材621とを有する。外径部材622と内径部材621とに互いに周方向に係合可能な係合部20,21がそれぞれ形成され、外径部材622と内径部材621との一方に外側支持部22,23が設けられている。外側支持部22,23と、これに挟まれる部材622(621)との間に、Oリングのように軸方向、径方向および周方向に圧縮変形可能な弾性体25が周方向複数個所に分散して介装されている。
【選択図】図1
【解決手段】操舵部材1の操作に応じて電動モータ5を駆動して操舵補助する電動パワーステアリング装置であって、電動モータ5の回転軸5aに連結された駆動ギヤ61と、上記駆動ギヤ61に噛み合う従動ギヤ62とを備えている。従動ギヤ62は、外周に歯部62aを有する外径部材622と、操舵軸2の外周に嵌着される内径部材621とを有する。外径部材622と内径部材621とに互いに周方向に係合可能な係合部20,21がそれぞれ形成され、外径部材622と内径部材621との一方に外側支持部22,23が設けられている。外側支持部22,23と、これに挟まれる部材622(621)との間に、Oリングのように軸方向、径方向および周方向に圧縮変形可能な弾性体25が周方向複数個所に分散して介装されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、運転者により行われるステアリングホイール(ハンドル)等の操舵部材の操作に応じて電動モータを駆動して運転者の操舵補助を行う電動パワーステアリング装置に関し、特には、電動モータの回転を減速して操舵軸に伝達する減速機構を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
上記電動パワーステアリング装置は、運転者によるステアリングホイールの操舵トルクを検出するトルクセンサと、操舵補助用の電動モータと、電動モータの回転を減速して操舵軸に伝達する減速機構と、トルクセンサ等のセンサ信号に基づいて電動モータの駆動を制御する電子制御ユニット(ECU)とを備えている。
減速機構は、例えば、電動モータの回転軸に連結された駆動ギヤとしてのウォーム軸と、操舵軸に嵌着された従動ギヤとしてのウォームホイールとからなり、ウォーム軸とウォームホイールとの噛み合いにより、電動モータの回転を減速して操舵軸に伝達することで、運転者のステアリングホイールの操作によって加えられる操舵トルクと、電動モータが発生する操舵補助トルクとの和を、出力トルクとしてステアリング機構に与える(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記の減速機構においては、ウォーム軸とウォームホイールとの間のバックラッシュが大きいと、走行中、車輪側から伝わる振動や衝撃により、ウォーム軸とウォームホイールとの間で歯打ちによる騒音が発生し、その騒音は操舵軸や、この操舵軸を回転可能に支持するハウジング、コラム等を介して車室内に伝播する。
これに対しては、例えば、操舵軸とウォームホイールとの間、もしくはウォームホイールの内径部分と外径部分との間に弾性体を介装し、その弾性体の緩衝性能により、車輪側から伝わる振動や衝撃がウォームホイールの歯部に伝わることを抑制したり、また、ウォームホイールとウォーム軸とで発生した騒音が操舵軸を介して車室に伝播しないようにすることが試みられている。
しかしながら、上記のように弾性体を介装したものでは、操舵軸に対してウォームホイールの外径部分が傾動する等、ウォームホイールの外径部分の挙動が不安定となり、ウォームホイールとウォーム軸との噛み合い状態にずれが生じ、歯部の早期摩耗や破損を招くおそれがある。
特開2003−182601号公報
本発明は、従動ギヤの外径部分の挙動を不安定にすることなく、操舵軸と従動ギヤとの間の振動、騒音の伝播を効果的に抑制して、車室を静音化することを課題とする。
本発明による電動パワーステアリング装置は、操舵部材の操作に応じて電動モータを駆動して操舵補助する電動パワーステアリング装置であって、電動モータの回転軸に連結された駆動ギヤと、上記駆動ギヤに噛み合う状態で操舵軸に取り付けられた従動ギヤとを備え、上記従動ギヤは、外周に歯部を有する外径部材と、操舵軸の外周に嵌着される内径部材とを有し、外径部材と内径部材とに互いに周方向に係合可能な係合部がそれぞれ形成されるとともに、外径部材と内径部材との一方には、他方の径方向一部分を軸方向両側から挟んだ状態で支持する外側支持部が設けられ、上記外側支持部と、これに挟まれる他方の部材との間に、軸方向、径方向および周方向に圧縮変形可能な弾性体が周方向複数個所に分散して介装されていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、従動ギヤの内外径一方の部材(内径部材または外径部材)側の外側支持部と他方の部材との間に介在する弾性体により、車輪側から操舵軸を介して伝わる振動や衝撃が吸収され、従動ギヤの歯部側にはほとんど伝播しない。そのため、従動ギヤと駆動ギヤとの間の歯打ちによる騒音の発生が抑制される。また、従動ギヤと駆動ギヤとの間で歯打ちによる騒音が発生しても、その騒音の操舵軸への伝播が上記の弾性体により抑制され、車室側にはほとんど騒音が伝達されない。
上記の構成では、弾性体が圧縮変形する分、従動ギヤの外径部材は、内径部材に対して、周方向にも径方向にも軸方向にも微量的に変位しうるが、周方向の大きな変位に対しては、内外径両部材の間で係合部どうしが係合するから、弾性体を過度に圧縮することなく、大きな回転動力を駆動ギヤの側から操舵軸に伝達することができる。また、従動ギヤの外径部材は、軸方向の両側にある外側支持部により内径部材に支持されるから、操舵軸に対する過度の傾動が阻止され、駆動ギヤとの噛み合い状態にずれを生じることがない。
さらに、従来、従動ギヤの全体を操舵軸に嵌着により固定したものでは、操舵初期、従動ギヤには、これに噛み合う駆動ギヤを介して電動モータの静止しているロータの慣性重量が、回転に対する抵抗として作用し、操舵操作に対して引っ掛かり感を生じさせる、という問題がある。これに対して、本発明の上記構成では、従動ギヤの外径部材に対してその内径部材および操舵軸が周方向に微量、弾力的に変位しうるから、操舵軸は、従動ギヤの外径部材を回転停止状態としたまま、電動モータのロータの慣性重量の影響を受けずに小角度回転することになり、これで、操舵初期の引っ掛かり感が解消される。
上記構成の電動パワーステアリング装置において、弾性体は、周方向複数個所に分散して介装されるものであれば、特にその形状や構造を問わないが、望ましくは、弾性体は、外側支持部とこれに挟まれる部材との一方に、軸方向に突出するよう形成された保持突部に保持され、他方に形成された円形の受け凹部との間で圧縮される、Oリングのような環状の弾性体である。このような環状の弾性体では、各個に軸方向の変動も、径方向の変動も、周方向の変動も吸収することができ、組立て、製造に当たって1種の弾性体を用意すればよく、数種の弾性体を用意する必要がない。
このほかの弾性体としては、例えば、数種の弾性体を用い、軸方向にのみ圧縮変形が可能で専ら軸方向の変動を吸収する弾性体と、径方向にのみ圧縮変形が可能で専ら径方向の変動を吸収する弾性体と、周方向にのみ圧縮変形が可能で専ら周方向の変動を吸収する弾性体とに機能分けして介装することもできる。
上記構成において、外側支持部は、内径部材に設けて、その間に外径部材の内径部分を挟むようにしてもよいし、外側支持部を外径部材に設けて、その間に内径部材の外径部分を挟むようにしてもよい。
上記の外側支持部に関して、外径部材と内径部材の一方の部材の外側支持部と、他方の部材とには、それぞれ外径部材と内径部材の径方向および軸方向の相対変位を規制する規制部が設けられていることが望ましい。その規制部としては、具体的には、軸方向外方に向けて広がるテーパ部が考えられる。そして、両テーパ部、すなわち、外側支持部に設けられたテーパ部と、他方に設けられたテーパ部との間の軸方向および径方向間隔は、内外径両部材の他の部分の間の軸方向および径方向間隔より狭い間隔に設定されていればよい。
このような規制部があると、従動ギヤの内径部材に対する外径部材の軸方向および径方向の変位が規制され、これらの方向への外径部材の過度の変位により、弾性体が破壊されたり、外径部材の歯部と駆動ギヤの歯部との噛み合い状態にずれを生じさせるようなことがない。
本発明によれば、操舵軸と従動ギヤとの間の振動、騒音の伝播を大幅に抑制することが可能で、車室を静音化することができる。この場合、従動ギヤの外径部材の変位、特に軸方向の変位が規制されるから、駆動ギヤとの噛み合い状態を適正な状態に維持できる。
以下、図1ないし図6を参照して、本発明による最良の形態に係る電動パワーステアリング装置を説明する。図1は、最良の形態に係る電動パワーステアリング装置の減速機構部分の断面図で、関連する構成を併せて図示している。図2は、図1の減速機構の一部であるウォームホイールの背面図、図3は、図2の(3)−(3)に沿った断面図、図4はウォームホイールの分解斜視図、図5は、ウォームホイールの要部の軸方向に沿った拡大断面図、図6は、図5の(6)−(6)線に沿った拡大断面図である。
本形態の電動パワーステアリング装置は、図1に示すように、ステアリングホイールのような操舵部材1に一端が固着された操舵軸2と、その操舵軸2の他端に連結されたラックピニオン機構等からなるステアリング機構3と、操舵部材1の操作によって操舵軸2に加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサ4と、操舵部材1の操舵操作による運転者の負荷を軽減するための操舵補助トルクを発生させる電動モータ5と、電動モータ5が発生する操舵補助トルクを操舵軸2に伝達する減速機構6と、トルクセンサ4等からのセンサ信号に基づき電動モータ5の駆動を制御する電子制御ユニット(ECU)7とを備える。
電動モータ5が発生する操舵補助トルクは、減速機構6を介して操舵軸2に加えられる。操舵軸2には、操舵部材1の操作による操舵トルクが加えられるから、この操舵トルクと、電動モータ5が発生する操舵補助トルクとの和が、出力トルクとして操舵軸2を介してステアリング機構3に与えられる。
ステアリング機構3では、その入力軸の回転が、出力軸であるラック軸の往復運動に変換される。ラック軸の両端はタイロッドおよびナックルアーム等からなる連結部材8を介して操向用の車輪9に連結されており、ラック軸の往復運動に応じて車輪9の向きが変わる。
操舵軸2の中途部は、本実施形態では、筒状の入力軸10と、トーションバー11と、筒状の出力軸12とから構成されている。入力軸10は、その筒状内部に挿入したトーションバー11と、圧入もしくは径方向に貫通するピン13により連結され、この入力軸10およびトーションバー11の上端部は、操舵軸2の上部を構成する軸(図示省略)の下端部に連結されている。トーションバー11は、その中間部に長尺で細径のねじり領域を有するもので、大径の上端部が前記したように入力軸10に連結されるとともに、同じく大径の下端部が出力軸12の筒状内部に挿入されて、圧入もしくは径方向に貫通するピン14により出力軸12に連結されている。このトーションバー11の外周で、入力軸10と出力軸12とは軸方向に近接して対向しており、その軸方向対向部の外周にトルクセンサ4が配置されている。
減速機構6は、駆動ギヤとして電動モータ5の回転軸5aに連結されたウォーム軸61と、従動ギヤとして出力軸12の外周に取り付けられたウォームホイール62とからなり、ウォーム軸61とウォームホイール62とは互いに噛み合う状態で、ギヤハウジング15の内部に収容されている。
ギヤハウジング15は、内部にウォーム軸61を収容するウォーム軸収容部151と、ウォームホイール62を収容するウォームホイール収容部152と、電動モータ5を装着するための円筒状の装着部153とを有し、装着部153には、電動モータ5がその回転軸5aを内向きにして装着されている。
ギヤハウジング15のウォーム軸収容部151内において、ウォーム軸61は、その両端の軸部にそれぞれ設けた軸受16,16を介してウォーム軸収容部151内に回転可能に支持され、その一方の軸部は電動モータ5の回転軸5aに筒体17等により同軸に結合されている。上記の両軸受16,16のうち、電動モータ5側の軸受16の軸方向外側には、該軸受16の外輪を固定するためのナット18付きの押え環19が設けられている。
ギヤハウジング15のウォームホイール収容部152内において、ウォームホイール62は、図2ないし図6に明示するように、出力軸12の外周に圧入等により嵌着される内径部材621と、外周に歯部62aを有する外径部材622とを有する。
ウォームホイール62の外径部材622は、歯部62aの軸方向幅に対して内径部分622aが薄幅になっていて、この薄幅の内径部分622aと、これに径方向に対向する内径部材621の部分とに、互いに周方向に係合する係合部20,21が形成されている。内径部材621の係合部20は、径方向外向きで放射状に突出する凸部である。外径部材622の係合部21は、内径部材621の上記係合部20と同じ周方向位置で外径部材622の内径部分622aに形成された凹部であって、内径部材621の上記係合部20と径方向内外に嵌合するようになっている。
ウォームホイール62の内径部材621には、外径部材622の内径部分622aを軸方向両側から挟んだ状態で支持する外側支持部22,23が設けられている。軸方向両側の2つの外側支持部22,23のうち、一方(図3、図5では左側)の外側支持部22は、内径部材621に一体に形成されている。他方の外側支持部23は、内径部材621に対して着脱自在に設けられており、内径部材621の軸方向端面に面接触させた上で、両者を貫通する結合ピン24により、内径部材621に結合されている。なお、結合ピン24は、内径部材621をその係合部20の位置で貫通している。
両外側支持部22,23と外径部材622の内径部分622aとが軸方向に対向する個所において、外径部材622の内径部分622aの軸方向各面には、Oリングのような環状の弾性体25を保持するために、保持突部26が複数(図示例では6個)周方向に分散して形成されている。この保持突部26は、短軸状で、付け根側に裾広がりの湾曲面を有し、凹部からなる係合部21の外周において周方向等間隔に形成されている。一方、両外側支持部22,23の内面には、外径部材622側の上記保持突部26と軸方向に対向する個所に、円形の受け凹部27が形成されている。この受け凹部27は、底側の内周および外周に湾曲面を有する。そして、この受け凹部27と、上記した保持突部26との間に環状の弾性体25が介装されており、環状の弾性体25は、保持突部26の外周に保持された状態で、受け凹部27との間で、保持突部26の中心軸線に対して軸方向外方に広がる方向(図5の矢印イの方向)に沿って圧縮されるようになっている。
また、両外側支持部22,23と、外径部材622とには、内径部材621に対する外径部材622の径方向および軸方向の変位を規制する規制部として、それぞれテーパ部28,29が形成されている。外側支持部22,23側のテーパ部28は、外側支持部22,23の外周に、内径部材621の中心軸線に対して軸方向外方に向けて広がる形状に形成されている。外径部材622側のテーパ部29は、外径部材622が歯部62aから内径部分622aにかけて薄幅になる個所に、外側支持部22,23側の上記テーパ部28と平行に対面する形状に形成されている。
そして、両テーパ部28,29間の軸方向間隔dsは、図5に明示するように、環状の弾性体25の太さφよりも狭く、かつ他の個所における外側支持部22,23と外径部材622の内径部分622aとの軸方向間隔Ds、もしくは保持突部26の先端と受け凹部27の底面との軸方向間隔Dtのいずれよりも狭い間隔に設定されている。また、両テーパ部28,29間の径方向間隔drは、環状の弾性体25の太さφよりも狭くて、かつ他の個所における外径部材622の内径部分622aと内径部材621の径方向間隔Dr(具体的には、係合部20,21間の径方向間隔)よりも狭い間隔に設定されている。
なお、内外径両部材621,622の係合部20,21間の周方向間隔dcは、環状の弾性体25の太さφよりも狭い間隔に設定されている。
上記構成において、環状の弾性体25は、軸方向にも径方向にも周方向にも圧縮変形しうるから、どの方向の振動、微量的変位も吸収することができ、車輪9側から出力軸12を介して伝わる振動や衝撃がウォームホイール62の歯部62aにまで伝播することを抑制する。また、ウォームホイール62の歯部62aとウォーム軸61の歯部との間で歯打ちによる騒音が発生しても、上記の弾性体25は、その騒音が出力軸12から操舵軸2全体に伝播することを抑制する。
ウォームホイール62の内径部材621に対する外径部材622の周方向の相対変位量が大きい場合には、内外径両部材621,622の間で係合部20,21どうしが係合するから、過度に弾性体25を圧縮することなく、大きな回転動力がウォーム軸61側からウォームホイール62を介して出力軸12に伝達される。また、ウォームホイール62の内径部材621に対する外径部材622の軸方向や径方向の相対変位量が大きい場合は、外側支持部22,23のテーパ部28と、外径部材622のテーパ部29とが面接触し、所定以上の相対変位を阻止する。そのため、ウォームホイール62の歯部62aとウォーム軸61との間のバックラッシュを大幅に広げるようなことがない。また、ウォームホイール62の外径部材622の出力軸12に対する過度の傾動が阻止され、ウォームホイール62とウォーム軸61との噛み合い状態にずれを生じさせることがない。
さらに、従来、ウォームホイール等の従動ギヤの全体を出力軸等の操舵軸に嵌着により固定したものでは、操舵初期、従動ギヤには、電動モータの静止しているロータの慣性重量が回転に対する抵抗として作用し、操舵操作に対して引っ掛かり感を生じさせる、という問題があるが、本発明の上記構成では、ウォームホイール62の外径部材622に対して内径部材621および出力軸12が周方向に微量、弾力的に変位しうるから、出力軸12は、ウォームホイール62の外径部材622を回転停止状態としたまま、電動モータ5のロータの慣性重量の影響を受けずに小角度回転することになり、これで、操舵初期の引っ掛かり感が解消される。
上記実施形態では、ウォームホイール62の外径部材622の内径部分622aに、環状の弾性体25を保持するための保持突部26を形成したが、この保持突部26は、内径部材621側の外側支持部22,23の内面に形成し、外径部材622の内径部分622aに、上記保持突部26に対応する受け凹部27を形成してもよい。
また、上記実施形態では、ウォームホイール62の内径部材621に外側支持部22,23を設けたが、外径部材622の側に外側支持部を設けて、これらの外側支持部で、内径部材621の外径部分を挟むようにしてもよい。その場合、規制部としてのテーパ部28,29、周方向の係合部20,21、環状の弾性体25等の配設位置は、図示の実施形態とは径方向逆になる。
減速機構6は、ウォーム軸61とウォームホイール62とから構成されるものに限らず、ヘリカルギヤ等、他種のギヤで構成されるものであってもよい。
1 操舵部材
2 操舵軸
5 電動モータ
5a 回転軸
6 減速機構
61 ウォーム軸(駆動ギヤ)
62 ウォームホイール(従動ギヤ)
62a 歯部
621 内径部材
622 外径部材
12 出力軸
20,21 係合部
22,23 外側支持部
25 環状の弾性体
26 保持突部
27 受け凹部
28,29 テーパ部(規制部)
2 操舵軸
5 電動モータ
5a 回転軸
6 減速機構
61 ウォーム軸(駆動ギヤ)
62 ウォームホイール(従動ギヤ)
62a 歯部
621 内径部材
622 外径部材
12 出力軸
20,21 係合部
22,23 外側支持部
25 環状の弾性体
26 保持突部
27 受け凹部
28,29 テーパ部(規制部)
Claims (3)
- 操舵部材の操作に応じて電動モータを駆動して操舵補助する電動パワーステアリング装置であって、
電動モータの回転軸に連結された駆動ギヤと、上記駆動ギヤに噛み合う状態で操舵軸に取り付けられた従動ギヤとを備え、
上記従動ギヤは、外周に歯部を有する外径部材と、操舵軸の外周に嵌着される内径部材とを有し、
外径部材と内径部材とに互いに周方向に係合可能な係合部がそれぞれ形成されるとともに、
外径部材と内径部材との一方には、他方の径方向一部分を軸方向両側から挟んだ状態で支持する外側支持部が設けられ、
上記外側支持部と、これに挟まれる他方の部材との間に、軸方向、径方向および周方向に圧縮変形可能な弾性体が周方向複数個所に分散して介装されている、
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
上記弾性体は、上記外側支持部とこれに挟まれる部材との一方に、軸方向に突出するよう形成された保持突部に保持され、他方に形成された円形の受け凹部との間で圧縮される環状の弾性体であることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
外径部材と内径部材の一方の部材の外側支持部と、他方の部材とには、それぞれ外径部材と内径部材の径方向および軸方向の相対変位を規制する規制部が設けられていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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