JP2006148554A - 携帯電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2つの筐体を開閉可能に連結した携帯電子機器の組み立て作業性を向上できるようにする。
【解決手段】 2つの筐体2,3と、これら2つの筐体2,3を開閉可能に連結する連結部5とを有し、該連結部5には、前記各筐体2,3の内部空間を相互に連通させる貫通孔21が形成され、該貫通孔21内には、前記各筐体2,3内に設けられた回路基板13,19とそれぞれ電気的に接続する複数の線材27,29を案内する挿通孔37,39を有するガイド部材31が設けられている携帯電子機器を提供する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、2つの筐体を相互に開閉可能に連結してなる携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ等の携帯電子機器に関し、特に無線通信機能を有する携帯電子機器に好適なものである。
従来、携行可能な携帯電子機器としては、重ね合わせ可能な2つの筐体と、2つの筐体を相互に開閉可能に連結する連結部とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。この種の携帯電子機器は、前述の連結部によって、筐体の表面に沿う軸線を中心として、あるいは、筐体の表面に直交する軸線を中心として2つの筐体を相互に回動可能に構成されている。また、この種の携帯電子機器としては、前述した2種類の軸線を中心として2つの筐体を相互に回動可能に構成したものもある。
上述した機能を有する連結部には、同軸ケーブル等の線材を挿通させるための貫通孔が形成されている。ここで、線材とは、2つの筐体内部にそれぞれ設けられた回路基板を電気的に接続するためのものである。
ところで、近年、携帯電子機器には様々な機能を搭載するようになっているため、この機能の増加に伴って前述した線材の数は増える傾向にある。例えば、近年の携帯電話機では、40〜50本程度の線材が設けられている。
特開2004−84929号公報
しかしながら、上記従来の携帯電子機器では、小型化や薄型化も求められているため、多数の線材を小さな貫通孔に挿通させる必要があり、この線材の挿通作業が面倒であるという問題があった。特に、線材の挿通作業は、製造装置等により自動的に行うことが難しく、作業者によって行われることが多いため、携帯電子機器の組み立て作業性が悪いという問題があった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、多数の線材を容易に連結部の貫通孔に挿通させることで、組み立て作業性を向上できる携帯電子機器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る携帯電子機器は、2つの筐体と、これら2つの筐体を開閉可能に連結する連結部とを有し、該連結部には、前記各筐体の内部空間を相互に連通させる貫通孔が形成され、該貫通孔内には、前記各筐体内に設けられた回路基板とそれぞれ電気的に接続する複数の線材を案内する挿通孔を有するガイド部材を設けたことを特徴とする。
また、本発明に係る携帯電子機器は、前記ガイド部材は、一方の筐体の内部に固定されるフランジ部を有すると共に、前記フランジ部には、前記複数の線材を前記一方の筐体内部の前記回路基板に向けて案内する案内溝が形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る携帯電子機器は、前記ガイド部材は、前記挿通孔の長手方向に沿う平面を中心に分割可能であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る携帯電子機器は、前記筐体のうち、一の筐体には、無線通信用のアンテナが設けられ、他の筐体には、前記アンテナを介して通信を行う無線部が設けられ、前記複数の線材の一部が、前記アンテナと前記無線部とを電気的に接続するためのアンテナ用線材として使用され、前記ガイド部材には、前記挿通孔が少なくとも2つ形成され、一の挿通孔には、前記アンテナ用線材が挿通され、他の挿通孔には、前記アンテナ用線材を除く前記複数の線材が挿通されていることを特徴とする。
また、本発明に係る携帯電子機器は、厚さ方向に重ねあわせ可能に配置される2つの筐体と、厚さ方向に延びる基準軸線を中心に前記2つの筐体を相互に回動可能に連結する連結部とを有し、該連結部には、前記各筐体の内部空間を相互に連通させる貫通孔を有すると共に、該貫通孔内には、前記各筐体内に設けられた回路基板とそれぞれ電気的に接続する複数の線材を案内するガイド部材を設けたことを特徴とする。
さらに、本発明に係る携帯電子機器は、前記ガイド部材は、前記連結部の貫通孔内に挿入される筒状部と、該筒状部の一端側に設けられ、一方の筐体内部に固定されるフランジ部とを有し、前記筒状部には、その長手方向に前記複数の線材を挿通させる挿通孔を備える共に、前記フランジ部には、前記複数の線材を前記一方の筐体内部の前記回路基板に向けて案内する案内溝を備え、前記筒状部の他端側には、前記他方の筐体内部に固定されるガイド補助部材を有し、該ガイド補助部材には、前記複数の線材を前記他方の筐体内部の前記回路基板に向けて案内する案内溝を備えることを特徴とする。
この発明によれば、連結部の貫通孔内に線材を案内するガイド部材を設けることにより、線材を容易に貫通孔内に挿通させることができるため、携帯電子機器の組み立て作業性を向上させることができる。
また、ガイド部材に備えるフランジ部やガイド補助部材に案内溝を形成しておくことにより、2つの筐体の開閉動作にかかわらず、各筐体に対する線材との位置決めを行うことができると共に、各筐体の内部において線材が各筐体に対して動くことを抑制できるため、各筐体の内部において線材の捩れが発生することを抑制して、この捩れに基づく線材の損傷を防止できる。
さらに、アンテナ用線材とこれを除く他の線材とを別個の挿通孔に挿通させることにより、これらアンテナ用線材及び他の線材のいずれか一方から出るノイズが、アンテナ用線材及び他の線材のいずれか他方に悪影響を与えることを抑制できる。
図1から図8は本発明に係る一実施形態を示しており、ここで説明する実施の形態は、この発明を携帯電話機に適用した場合のものである。
この実施の形態に係る携帯電話機(携帯電子機器)1は、図1,2に示すように、第1の筐体2と、この第1の筐体2の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体3と、これら2つの筐体2,3を、その厚さ方向に延びる基準軸線L1を中心にAB方向へ回動可能に連結する連結部5とを備えている。なお、連結部5は、2つの筐体2,3の各端部2b,3b(以下、基端部2b,3bと呼ぶ。)同士を連結するようになっている。
基準軸線L1方向に面する第1の筐体2の表面2aには、通話キー、終話キー等の各種押圧可能な操作キーからなる操作部7が設けられている。また、表面2aのうち、基端部2bの反対側に位置する第1の筐体2の先端部2cには、マイクロフォン部9が設けられている。操作部7およびマイクロフォン部9は、第1、第2の筐体2,3を互いに重ね合わせて閉じた状態において、第2の筐体3により覆い隠されるようになっている。
また、この第1の筐体2の内部には、バッテリー11や第1の回路基板13が配されている。バッテリー11、操作部7及びマイクロフォン部9は、第1の回路基板13を介して電気的に接続されている。また、第1の回路基板13には、無線部(不図示)や通話機能やメール機能等の各種機能を制御するための各種電子部品(不図示)が搭載されている。
第1の筐体2の表面2aと略同方向に向く第2の筐体3の表面3aには、各種の情報を表示する液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示部15が設けられている。また、この表面3aのうち、基端部3bの反対側に位置する第2の筐体3の先端部(他端部)3cには、前述のマイクロフォン部9と共に通話に使用するスピーカー部17と無線通信用のアンテナ10とが設けられている。表示部15及びスピーカー部17は、2つの筐体2,3を開いた状態から基準軸線L1を中心に相互に180°回動して、重ね合わせて閉じても外方に露出している。
これら表示部15、スピーカー部17及びアンテナ10は、第2の筐体3の内部に配された第2の回路基板19に電気的に接続されている。なお、第2の回路基板19には、表示部15を制御するための電子部品等(不図示)が搭載されている。
なお、2つの筐体2,3を互いに閉じた状態においては、第1の筐体2の表面2aと第2の筐体3の裏面3dとの間に微小隙間が形成されている。これは、基準軸線L1を中心に2つの筐体2,3を相互に開閉する際に、第2の筐体3が表面2aを擦って操作部7が傷つくことを防止するためである。
2つの筐体2,3を連結する連結部5は、基準軸線L1方向に貫通して、2つの筐体2,3の内部空間を相互に連通する貫通孔21を有している。この貫通孔21には、複数の線材の束27,29が挿通されている。各筐体2,3の内部に設けられた2つの回路基板13,19は、この貫通孔21を介して複数の線材の束27,29により相互に電気的に接続されている。
各線材の束27,29は、複数の金属製の芯線に絶縁シートを被覆したものであり、一方の線材の束27は、アンテナ10と無線部とを電気的に接続するアンテナ用線材やグランド線である。また、他方の線材の束29は、2つの回路基板13,19間において電気信号による情報伝達を行うと共に、2つの回路基板13,19を介してバッテリー11の電力を第2の筐体3に搭載された表示部15、スピーカー部17、各種電子部品等に供給可能とするものである。
この連結部5は、図3に示すように、第1の筐体2の表面2a及び第2の筐体3の裏面3dにそれぞれ形成された貫通孔2e,3eから各筐体2,3の内部空間に挿入されるように構成されており、略円柱状に形成され、基準軸線L1方向に並べて配された2つの回転部23,25を備えている。
一方の回転部23は、第1の筐体2の内部に固定されるようになっている。また、他方の回転部25は、第2の筐体3の内部に固定される板状部材24を介して第2の筐体3に固定されるようになっている。なお、板状部材24には、連結部5の貫通孔21と共に2つの筐体2,3の内部空間を連通させる孔24aが形成されている。
これら2つの回転部23,25は、互いに基準軸線L1回りに回転可能に連結されている。
この連結部5の貫通孔21内には、複数の線材の束27,29を挿通させるためのガイド部材31が設けられるようになっている。ガイド部材31は、ポリアセタール系樹脂等の樹脂材料から成形されており、基準軸線L1方向に延びる略円柱状に形成された筒状部33と、筒状部33の長手方向の一端に設けられた略板状のフランジ部35とを備えている。
筒状部33は、連結部5の貫通孔21に挿入されるように形成されており、その外径寸法は貫通孔21の内径寸法と略同等に形成されている、すなわち、筒状部33の外周面は貫通孔21の内周面に接触するように形成されており、筒状部33は、貫通孔21に挿入された状態において、連結部5に対して基準軸線L1を中心に回転可能となる。
この筒状部33には、基準軸線L1方向に貫通する挿通孔37,39が2つ形成されており、各挿通孔37,39は、前述した線材の束27,29をそれぞれ挿通させるように構成されている。
フランジ部35は、筒状部33の周方向にわたって半径方向外方側に広がって形成されており、第1の筐体2の内部に固定されるように構成されている。
フランジ部35の表面35aには、この表面35aに位置する各挿通孔37,39の開口部からフランジ部35の側面35bまで到達する2つ案内溝41,43が形成されており、各案内溝41,43には、線材の束27,29がそれぞれ挿入されるようになっている。すなわち、各案内溝41,43は、線材の束27,29を挿通孔37,39の開口端から基準軸線L1に直交するフランジ部35の表面35aに沿って、第1の回路基板13に向けて案内するように構成されている。
このガイド部材31を第1の筐体2に固定した状態においては、挿通孔37,39が、相互に基準軸線L1を挟み込む位置に配されると共に、第1の筐体2の基端部2bから先端部2cに向けて並べて配されるようになっている。
また、このガイド部材31は、図4に示すように、基準軸線L1を含む平面を中心として分割可能に構成されている、すなわち、筒状部33の長手方向に沿って分割可能となっており、各挿通孔37,39を一対の凹部45〜48に分割できるように構成されている。これら凹部45〜48は、分割されるガイド部材31の接合面33bから窪んで形成されており、筒状部33の長手方向に延びて2つずつ形成されている。
なお、筒状部33の長手方向の先端に位置する挿通孔37,39の開口端には、挿通孔37,39の内径寸法が漸次広がる拡径内周面51が各々形成されており、この拡径内周面51は、挿通孔37,39の内周面と筒状部33の端面33aとを滑らかにつなぐように、略円弧状に形成されている。
また、図3に示すように、第2の筐体3の内部には、板状のガイド補助部材53が固定して設けられており、このガイド補助部材53には、筒状部33の先端から突出する線材の束27,29を基準軸線L1の長手方向に挿通させる孔53aが形成されている。また、このガイド補助部材53の表面53bには4つのリブが立設されており、このうち2つのリブの間を線材の束27,29がそれぞれ挿入される案内溝55,57としてある。すなわち、各案内溝55,57は、線材の束27,29を挿通孔37,39から基準軸線L1に直交するガイド補助部材53の表面に沿って、第2の回路基板19に向けて案内するように構成されている。
以上のように構成された携帯電話機1において、線材の束27,29の挿通作業について以下に説明する。
線材の束27,29を2つの筐体2,3の内部にわたって挿通させる際には、はじめに、ガイド部材31に線材の束27,29を取り付ける。すなわち、図4に示すように、2つに分割されたガイド部材31の間に2つの線材の束27,29を配する。そして、各線材の束27,29がそれぞれ凹部45〜48に入り込むように、分割されたガイド部材31により線材の束27,29を挟み込む。これにより、2つの線材の束27,29が筒状部33の各挿通孔37,39に挿通された状態となる。
そして、図5に示すように、挿通孔37,39からフランジ部35側に突出する線材の束27,29を折り曲げてフランジ部35の案内溝41,43に挿入する。これにより、第1の筐体2の内部に配される線材の束27,29が基準軸線L1と直交するフランジ部35の表面35aに沿って、かつ、第1の回路基板13に向けて配されることになる。そして、この作業終了後に、線材の束27,29と第1の回路基板13との電気接続を行う。
上述のように、線材の束27,29のガイド部材31への取り付けが終了した後には、図3に示すように、一方の回転部23側から連結部5の貫通孔21にガイド部材31の筒状部33を挿通させ、一方の回転部23をガイド部材31のフランジ部35の表面35cに当接させる。これにより、連結部5の貫通孔21に2つの線材の束27,29が挿通されることになる。
なお、筒状部33を貫通孔21に挿通した状態においては、連結部5がフランジ部35の表面35cに当接するため、基準軸線L1方向に関する連結部5とガイド部材31との相対的な位置決めを容易に行うことができる。
次に、他方の回転部25側から第2の筐体3の内部に突出する線材の束27,29を、板状部材24及びガイド補助部材53の孔24a,53aに挿通し、ガイド補助部材53の案内溝55,57に挿入する。これにより、第2の筐体3の内部に配される線材の束27,29が基準軸線L1と直交するガイド補助部材53の表面53bに沿って、かつ、第2の回路基板19に向けて配されることになる。この作業終了後に、線材の束27,29と第2の回路基板19との電気接続を行う。
以上により、線材の束27,29が2つの筐体2,3の内部にわたって挿通されることになる。なお、この挿通作業は、連結部5、板状部材24及びガイド補助部材53を予め各筐体2,3の内部にそれぞれ固定した状態で行ってもよいし、連結部5、板状部材24及びガイド補助部材53を各筐体2,3の内部にそれぞれ固定する作業と並行して行っても構わない。
なお、上述したように、線材の束27,29をガイド補助部材53に取り付ける際には、図6に示すように、2つの筐体2,3を相互に閉じた状態において、基準軸線L1に対して第2の筐体3の基端部3b側に位置する一の挿通孔37から突出する線材の束27を、第1の筐体2に対する第2の筐体3の回転方向(A方向)側に位置する一の案内溝55に入れておくと共に、他の挿通孔39から突出する線材の束29を、基準軸線L1を挟んで一の案内溝55の反対側に位置する他の案内溝57に入れておくことが好ましい。
これは、2つの筐体2,3を相互に回動させた際に、ガイド補助部材53がガイド部材31に対して回転しても、ガイド部材31とガイド補助部材53との間において2つの線材の束27,29が捩れることを最小限に抑えるためである。
すなわち、2つの筐体2,3を相互に閉じた状態から、第2の筐体3を第1の筐体2に対してA方向に180°回動させて、図7に示すように、2つの筐体2,3を相互に開いた状態においては、ガイド部材31の挿通孔37,39とガイド補助部材53の案内溝55,57との間に配される線材の束27,29の捩れの度合が、2つの筐体2,3を相互に閉じた状態における線材の束27,29の捻れと同様となる。
これは、2つの筐体2,3を相互に開いた状態から、図8に示すように、第2の筐体3を第1の筐体2に対してB方向に90°回動させた状態において、ガイド部材31の2つの挿通孔37,39がガイド補助部材53の2つの案内溝55,57の配列方向と同じ方向に並んで、前述した線材の束27,29の捻れが最小限となるためである。
上記のように、この携帯電話機1によれば、連結部5の貫通孔21内に上記ガイド部材31を設けることにより、線材の束27,29を容易に貫通孔21内に挿通させることができるため、携帯電話機1の組み立て作業性を向上させることができる。
特に、2つに分割されたガイド部材31の間に線材の束27,29を配した後に、これら2つのガイド部材31を結合することにより、複数の線材の束27,29がガイド部材31の挿通孔37,39に挿通されることになるため、ガイド部材31に複数の線材の束27,29を容易に取り付けることができる。
また、連結部5の貫通孔21内に複数の線材の束27,29を挿通させる際には、予めガイド部材31の挿通孔37,39に複数の線材の束27,29を挿通させておき、その後に、筒状部33を貫通孔21内に挿通させればよいため、挿通させるべき線材の束27,29が多くても、複数の線材の束27,29を容易に貫通孔21内に挿通させることができる。
さらに、ガイド部材31のフランジ部35やガイド補助部材53の案内溝55,57に線材の束27,29を配した状態においては、各筐体2,3の内部に配された各回路基板13,19と線材の束27,29との位置関係を固定できるため、線材の束27,29と回路基板13,19との電気接続を容易に行うことができる。
また、このガイド部材31を第1の筐体2に対して固定することにより、第1の筐体2に対するガイド部材31の位置決めを容易に行うこともできる。
さらに、ガイド部材31のフランジ部35やガイド補助部材53に案内溝55,57を形成しておくことにより、2つの筐体2,3の開閉動作にかかわらず、各筐体2,3に対する線材の束27,29の位置決めを行うことができると共に、各筐体2,3の内部において線材の束27,29が各筐体2,3に対して動くことを抑制できるため、各筐体2,3の内部において線材の束27,29の捩れが発生することを抑制して、この捩れに基づく線材の束27,29の損傷も防止できる。
また、2つの筐体2,3を相互に開いた状態若しくは閉じた状態から、基準軸線L1を中心として2つの筐体2,3を相互に90°回動させた状態において、2つの線材の束27,29の相互の捩れが最も小さくなるように構成されているため、2つの筐体2,3を相互に開いた状態若しくは閉じた状態において、線材の束27,29にかかる応力を最小限に抑えることができ、この応力に基づく線材の束27,29の損傷も防止できる。
さらに、挿通孔37,39の開口端には、挿通孔37,39の内周面と筒状部33の端面33aとを滑らかにつなぐ拡径内周面51を形成しているため、各挿通孔37,39の開口端から突出する線材37,39を筒状部33の端面33aに沿って配しても、挿通孔37,39の内周面と筒状部33の端面33aとの境界部分において線材の束27,29が擦れることを防止でき、この擦れに基づく線材の束27,29の損傷も防止できる。
また、アンテナ用線材と他の線材の束29とを別個の挿通孔37,39に挿通させることにより、これらアンテナ用線材及び他の線材の束29のいずれか一方から出るノイズが、アンテナ用線材及び他の線材の束29のいずれか他方に悪影響を与えることを抑制できる。
なお、上記の実施形態において、ガイド部材31は分割可能に形成されるとしたが、これに限ることはなく、1つの部材から形成されるとしても構わない。この構成においても、予めガイド部材31に複数の線材の束27,29を取り付けておくことにより、複数の線材の束27,29を一括して連結部5の貫通孔21に挿通させることができるため、携帯電話機1の組み立て作業性を向上させることができる。
また、筒状部33には挿通孔37,39が2つ形成されるとしたが、これに限ることはなく、挿通孔は1つだけ形成されるとしてもよいし、3つ以上形成されるとしても構わない。
さらに、筒状部33の外周面は貫通孔21の内周面に接触するように形成されているとしたが、これに限ることはなく、筒状部33の外周面と貫通孔21の内周面との間に隙間ができるように、筒状部33の外径寸法を貫通孔21の内径寸法よりも小さく形成しても構わない。
また、ガイド部材31は、挿通孔37,39を形成した筒状部33を有するとしたが、これに限ることはなく、少なくとも複数の線材の束27,29を連結部5の貫通孔21内に案内して挿通させることができる構成であればよい。
さらに、ガイド部材31は、ポリアセタール系樹脂等の樹脂材料から形成されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも摩擦抵抗が少ない樹脂材料から形成されていればよく、例えば、POM/フッ素系樹脂材料から形成されるとしてもよい。
また、ガイド補助部材53は、線材の束27,29を挿通させる孔24aを備えるとしたが、これに限ることはなく、少なくともガイド部材31から第2の筐体3の内部に突出した線材の束27,29を第2の回路基板19に向けて案内する案内溝55,57を備えていればよい。
さらに、複数の線材の束27,29は、各筐体2,3の内部に設けられた2つの回路基板13,19を相互に電気的に接続するとしたが、これに限ることはなく、これら回路基板13,19を介さずに各筐体2,3の内部に設けられた操作部7、マイクロフォン部9、表示部15、スピーカー部17等の電気部品や、各種機能を制御するための各種電子部品に電気的に直接接続するとしても構わない。
また、2つの筐体2,3をその厚さ方向に延びる基準軸線L1を中心として相互に回動可能に連結した携帯電話機1について説明したが、これに限ることはなく、例えば、2つの筐体2,3をその厚さ方向に直交する基準軸線を中心として相互に回動可能に連結した携帯電話機、所謂折り畳み型の携帯電話機であっても構わない。
さらに、携帯電話機に限ることはなく、少なくとも2つの筐体を連結部により互いに回動可能、かつ開閉自在に連結した携帯電子機器であればよく、例えば、PDAやデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ノート型パーソナルコンピュータであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
この発明の一実施形態に係る携帯電話機の第1、第2の筐体を相互に開いた状態を示しており、(a)は、概略平面図であり、(b)は、概略断面図である。 図1の携帯電話機において、第1、第2の筐体を相互に閉じた状態を示しており、(a)は、概略平面図であり、(b)は、概略断面図である。 図1の携帯電話機において、筐体の基端部に配される連結部、ガイド部材及びガイド補助部材を示す分解斜視図である。 図1の携帯電話機において、ガイド部材を2つに分解した状態を示す拡大斜視図である。 図1の携帯電話機において、2つの筐体を相互に閉じた状態で、第1の筐体に配されたガイド部材を第2の筐体側から見た拡大斜視図である。 図1の携帯電話機において、2つの筐体を相互に閉じた状態で、第1の筐体に配されたガイド部材を第1の筐体側から見た拡大斜視図である。 図1の携帯電話機において、2つの筐体を相互に開いた状態で、ガイド部材及びガイド補助部材を第2の筐体側から見た拡大斜視図である。 図1の携帯電話機において、2つの筐体を相互に開いた状態若しくは閉じた状態から2つの筐体を相互に90°回動させた状態で、ガイド部材及びガイド補助部材を第2の筐体側から見た拡大斜視図である。
符号の説明
1 携帯電話機(携帯電子機器)
2 第1の筐体
3 第2の筐体
5 連結部
10 アンテナ
13 第1の回路基板
19 第2の回路基板
21 貫通孔
27,29 線材の束
31 ガイド部材
33 筒状部
35 フランジ部
37,39 挿通孔
41,43,55,57 案内溝
53 ガイド補助部材
L1 基準軸線

Claims (6)

  1. 2つの筐体と、これら2つの筐体を開閉可能に連結する連結部とを有し、
    該連結部には、前記各筐体の内部空間を相互に連通させる貫通孔が形成され、
    該貫通孔内には、前記各筐体内に設けられた回路基板とそれぞれ電気的に接続する複数の線材を案内する挿通孔を有するガイド部材を設けたことを特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記ガイド部材は、一方の筐体の内部に固定されるフランジ部を有すると共に、前記フランジ部には、前記複数の線材を前記一方の筐体内部の前記回路基板に向けて案内する案内溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記ガイド部材は、前記挿通孔の長手方向に沿う平面を中心に分割可能であることを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記筐体のうち、一の筐体には、無線通信用のアンテナが設けられ、他の筐体には、前記アンテナを介して通信を行う無線部が設けられ、
    前記複数の線材の一部が、前記アンテナと前記無線部とを電気的に接続するためのアンテナ用線材として使用され、
    前記ガイド部材には、前記挿通孔が少なくとも2つ形成され、
    一の挿通孔には、前記アンテナ用線材が挿通され、
    他の挿通孔には、前記アンテナ用線材を除く前記複数の線材が挿通されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  5. 厚さ方向に重ねあわせ可能に配置される2つの筐体と、
    厚さ方向に延びる基準軸線を中心に前記2つの筐体を相互に回動可能に連結する連結部とを有し、
    該連結部には、前記各筐体の内部空間を相互に連通させる貫通孔を有すると共に、
    該貫通孔内には、前記各筐体内に設けられた回路基板とそれぞれ電気的に接続する複数の線材を案内するガイド部材を設けたことを特徴とする携帯電子機器。
  6. 前記ガイド部材は、前記連結部の貫通孔内に挿入される筒状部と、該筒状部の一端側に設けられ、一方の筐体内部に固定されるフランジ部とを有し、
    前記筒状部には、その長手方向に前記複数の線材を挿通させる挿通孔を備える共に、前記フランジ部には、前記複数の線材を前記一方の筐体内部の前記回路基板に向けて案内する案内溝を備え、
    前記筒状部の他端側には、前記他方の筐体内部に固定されるガイド補助部材を有し、
    該ガイド補助部材には、前記複数の線材を前記他方の筐体内部の前記回路基板に向けて案内する案内溝を備えることを特徴とする請求項5に記載の携帯電子機器。

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