JP2006246403A - 折り畳み式携帯情報機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 折り畳み式の携帯情報機器の筐体のヒンジ部から浸入する水滴が、ヒンジ部内のフレキシブル基板を伝わって筐体内に入り難くする。
【解決手段】 回転軸を中心として表示筐体1及び操作筐体2を折り畳み可能に連結するとともに、その中空部内に両筐体1,2の内部回路を電気的に接続するためのフレキシブル基板32を収容するヒンジ部3を備えている。表示筐体1と一体成形されたヒンジ部3の一部311に対し、隙間を有して対向する操作筐体2の外表面には、円弧状曲面からなるオーバーラップ部50が形成されている。このオーバーラップ部50には、上記操作筐体2内への貫通孔52及び上記貫通孔52につながる導水溝53が形成されており、上記隙間に入った水滴を貫通孔52に流し込み、当該隙間から除去する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、折り畳み式携帯情報機器に係り、更に詳しくは、折り畳み可能な筐体からなり、筐体の連結部から浸入した水滴が容易に内部回路に到達する携帯情報機器、例えば、折り畳み式携帯電話機の改良に関する。
小型で持ち運びが容易な携帯電話機は、雨天時に屋外で使用されることも多く、携帯電話機の防湿、防滴についての十分な対策が必要である。このため、筐体内部に水滴が浸入するのを防ぐ機能を備えた携帯電話機が従来から提案されている(例えば、特許文献1及び2)。
特許文献1に記載された移動通信用端末機では、筐体の音響用の小孔を包囲するように形成された内部環状突起部に音響部品を装着して前気室を形成し、周辺部を固着した防水紙が当該前気室内に設けられている。具体的には、受話器、送話機、ブザー等の音響部品と音響用小孔との間に、音響用小孔から浸入した水滴等から音響製品を保護する厚さが薄く且つ多孔質の防水紙が設けられている。また、この防水紙は周辺部のみが固着され、音響部品と防水紙の間と、筐体と防水紙の間に前気室が形成されている。このため、音響部品からの音圧によって、音響用小孔よりも広い範囲にわたって上記防水紙を振動させることができ、音波の減衰を抑制しつつ、防水効果が得られる。
また、特許文献2に記載された携帯電話機では、樹脂素材からなる本体ケースの穴を囲む壁体が、当該本体ケースの内面に一体に形成されている。当該壁体は、一部に切り欠き部が設けられ、本体ケースを補強するためのリブが当該切り欠き部に設けられている。このため、上記リブの形状に対応する溝を有し、壁体の切り欠き部に嵌合させるゴム素材の嵌合体を上記切り欠き部に埋め込んだ後に、その上からカバーを壁体に高周波溶接することによって、水滴が本体ケース内に入るのを防止している。
ここで、最近の携帯電話機は、情報入力のための操作キーを備えた操作筐体とディスプレイを備えた表示筐体とが、ヒンジ部を介して開閉自在に連結され、コンパクトに折り畳むことができるものが主流となっている。このような折り畳み式携帯電話機には、更に一方の筐体が180度回転可能であり、ディスプレイ、操作キー及びカメラの配置関係を自在に変化させることにより、自分自身の撮影や風景の撮影などを自在に行うことができるものも現われている。つまり、携帯電話機にヒンジ部を設けることによって、その利便性を著しく向上させることができる。
この様な折り畳み式携帯電話機のヒンジ部は、一般に、その内部に中空部を有し、当該中空部内にフレキシブル基板を収納することにより、表示筐体及び操作筐体の内部回路を電気的に接続している。しかしながら、ヒンジ部は可動部であり、その隙間から水滴が侵入しやすい。このため、雨天の屋外などのように、水滴がかかりやすい状況下で携帯電話機を使用した場合、ヒンジ部の中空部に水滴が入る場合があった。
このようなヒンジ部は、その中空部が表示筐体及び操作筐体の内部空間につながっているため、ヒンジ部に入った水滴は、筐体の内部空間にまで流れ込んでしまう。特に、上記フレキシブル基板に付着した水滴は、当該フレキシブル基板を伝って、筐体内部にある剥き出しのコネクタや回路基板に到達し、このコネクタの劣化や電子回路の短絡を引き起こす原因となっていた。
このような折り畳み式携帯電話機であって、そのヒンジ部に防水対策が施されたものが、従来から提案されている(例えば、特許文献3及び4)。特許文献3に記載された携帯用折り畳み式電子機器は、送話器側筐体及び受話器側筐体がヒンジ部により開閉自在に連結され、このヒンジ部が、両筐体の電気的接続を行うFPC板と、このFPC板を一体密閉的に覆う反発弾性を有する軟質性樹脂とによって構成され、組立容易性、防水性及び耐衝撃性を向上させている。
また、特許文献4に記載された携帯用電子機器は、2つのケース部を連結するヒンジ部内に両ケース部を電気的に接続するフレキシブル配線基板を挿通させるとともに、各ケース部にはヒンジ部とケース部とを仕切る防水キャップを設け、上記フレキシブル基板を当該キャップに挿通させている。このため、ヒンジ部内からケース部内への水滴の移動を阻止することができる。
特開平7−131375号公報 特開平7−297895号公報 特開平6−268724号公報 特開2004−214927号公報
特許文献1及び2に記載された防水対策は、折り畳み式携帯電話機のヒンジ部のような可動部分に適用することができる技術ではなかった。また、特許文献3及び4に記載された防水対策は、折り畳み式携帯電話機のヒンジ部に適用される技術に関するものではあるが、このような防水対策を行うためには新たな製造工程が必要となり、それに伴って製造コストが上昇してしまうという問題があった。さらに、新たな部品が必要になる場合には、折り畳み式携帯電話機の総重量を増大させてしまい、持ち運びに不便であるという問題もあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、折り畳み式携帯情報機器のヒンジ部から入った水滴がフレキシブル基板を伝わることによって、筐体内のコネクタや回路基板に容易に到達し、これらを劣化させたり、電気回路を短絡させるのを防止することを目的とする。
また、簡単な構成によって、折り畳み式携帯情報機器のヒンジ部から入った水滴が筐体内のコネクタや回路基板に容易に到達するのを防止することを目的とする。さらに、折り畳み式携帯情報機器の部品数や総重量を顕著に増大させることなく、あるいは、製造工程を顕著に複雑化することなく、折り畳み式携帯情報機器のヒンジ部の防水対策を実現することを目的とする。
第1の本発明による折り畳み式携帯情報機器は、回転軸を中心として折り畳み可能に連結された第1筐体及び第2筐体と、上記第1筐体及び上記第2筐体の内部回路を電気的に接続するフレキシブル基板とを備え、上記第1筐体が、上記回転軸を中心とする円柱形状の側面の一部からなる外表面と、上記第1筐体の内部空間につながる第1中空部とを有する第1配線収容部を備え、上記第2筐体が、上記第1中空部に対して上記回転軸方向に連結される第2中空部を有する第2配線収容部と、上記第1配線収容部の外表面に間隙を有して対向する円弧状曲面からなるオーバーラップ部とを備え、上記第2中空部が、上記第2筐体の内部空間につながる開口部を有し、上記フレキシブル基板が、上記第1中空部、上記第2中空部及び上記開口部を通って上記第1筐体及び上記第2筐体の内部回路を電気的に接続し、上記オーバーラップ部が、上記第2筐体内部への貫通孔及び上記貫通孔につながる導水溝を有するように構成される。
この様な構成により、第1配線収容部及びオーバーラップ部の間隙に入った水滴を導水溝により捕捉して貫通孔へ導き、さらに貫通孔へ流し込むことによって、上記間隙から排除することができる。従って、ヒンジ部からフレキシブル基板の経路に入った水滴がフレキシブル基板に付着し、さらにフレキシブル基板を伝って、第1筐体又は第2筐体内の内部回路に容易に到達するのを防止することができる。
第2の本発明による折り畳み式携帯情報機器は、上記構成に加えて、上記導水溝が、上記回転軸方向に対し角度を有する方向に延びる第1の溝部を有するように構成される。
この様にして、導水溝の少なくとも一部を回転軸方向に対し所定の角度を有する方向に延伸させることにより、軸方向に移動する水滴を効果的に捕捉し、貫通孔に導くことができる。特に、第1配線収容部及びオーバーラップ部の隙間に入った水滴は、軸方向に流れることにより第1及び第2配線収容部の隙間や開口部に到達することから、導水溝を軸方向に平行でない方向に延ばし、水滴の上記移動方向と交差させれば、このような水滴を効果的に捕捉することができる。なお、上記導水溝は直線でなくてもよく、折れ曲がっていてもよいし、曲線であってもよい。
第3の本発明による折り畳み式携帯情報機器は、上記構成に加えて、上記導水溝が、上記回転軸の円周方向に対し角度を有する方向に延びる第2の溝部を有するように構成される。
この様にして、導水溝の少なくとも一部を回転軸の円周方向に対し所定の角度を有する方向に延伸させることにより、上記円周方向に移動する水滴を効果的に捕捉し、貫通孔に導くことができる。特に、筐体の開閉動作によって第2配線収容部を回転させた場合、この回転動作に巻き込まれて移動する水滴は円周方向に流れることから、導水溝を円周方向に平行でない方向に延ばし、水滴の上記移動方向と交差させれば、このような水滴を効果的に捕捉することができる。なお、上記導水溝は直線でなくてもよく、折れ曲がっていてもよいし、曲線であってもよい。
第4の本発明による折り畳み式携帯情報機器は、上記構成に加えて、上記導水溝が、上記回転軸の円周方向に延びる上記第1の溝部と、上記回転軸方向に延びる上記第2の溝部とを有するように構成される。この様な構成により、第1配線収容部及びオーバーラップ部の隙間に入った水滴をより効果的に捕捉することができる。
第5の本発明による折り畳み式携帯情報機器は、上記構成に加えて、上記導水溝が、2以上の上記第1の溝部と、2以上の上記第2の溝部とを有する。この様な構成により、第1配線収容部及びオーバーラップ部の隙間に入った水滴をより効果的に捕捉することができる。
第6の本発明による折り畳み式携帯情報機器は、上記構成に加えて、上記第2筐体が、上記貫通孔が形成された第1主面と、第1主面に対向し、内面に段差を有する第2主面と、上記第1主面及び上記第2主面に交差する壁面とを有する概ね薄型の筐体であり、上記第2主面には、上記壁面及び上記段差によって囲まれた領域内に水滴トラップが形成され、上記貫通孔から第2筐体の内部へと入った水滴が上記水滴トラップへと誘導されるように構成される。
このような構成により、貫通孔から第2筐体内へと流れ込んだ水滴を水滴トラップに誘導し、段差によって水滴トラップ外へと流出するのを抑制することができる。このため、第2筐体の内部回路などに水滴が容易に到達しないようにすることができる。
第7の本発明による折り畳み式携帯情報機器は、上記構成に加えて、上記貫通孔から第2筐体の内部に入った水滴は、上記壁面を伝わることにより、上記水滴トラップへ誘導されるように構成される。
第8の本発明による折り畳み式携帯情報機器は、上記構成に加えて、上記第2筐体の内部回路は、上記水滴トラップの外部に配置されるように構成される。
本発明による折り畳み式携帯情報機器は、第1筐体の内部空間につながる第1配線収容部の第1中空部と、第2筐体の内部空間につながる第2配線収容部の第2中空部を回転軸方向に連結し、フレキシブル基板が第1中空部及び第2中空部を通って、第1筐体及び第2筐体の内部回路を電気的に接続している折り畳み式携帯情報機器であって、第1配線収容部の外表面に間隙を有して対向するオーバーラップ部が、第2筐体内部への貫通孔及びこの貫通孔につながる導水溝を有している。
このため、本発明によれば、折り畳み式携帯電話機のヒンジ部から入った水滴がフレキシブル基板を伝わって筐体内のコネクタや回路基板に容易に到達するのを防止することができる。従って、ヒンジ部から入った水滴によって、筐体内のコネクタや回路基板を劣化させたり、回路基盤を短絡させるのを抑制することができる。
また、本発明によれば、簡単な構成によって、折り畳み式携帯情報機器のヒンジ部から入った水滴が筐体内のコネクタや回路基板に容易に到達するのを防止することができる。さらに、部品数や総重量を顕著に増大させることなく、あるいは、製造工程を顕著に複雑化することなく、折り畳み式携帯情報機器のヒンジ部の防水対策を実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態による折り畳み式携帯情報機器の一例を示した外観図であり、折り畳み式携帯電話機について、その筐体を開いた状態における外観を示した斜視図が示されている。この携帯電話機は、表示筐体1及び操作筐体2と、これらの筐体1,2を開閉可能に連結するヒンジ部3とにより構成されている。表示筐体1及び操作筐体2は、ともに概ね矩形平板の形状からなる薄型筐体であり、対向する2つの主面及び端面をそれぞれ有している。
表示筐体1の一方の主面は、液晶表示装置(LCD)からなるディスプレイ10が設けられた表示面となっており、当該表示面は、主としてユーザへの表示出力を行うための表示パネルとして使用される。また、操作筐体2は、一方の主面を含むフロントケース20と、他方の主面を含みフロントケース20に対し背面側から嵌合されるリヤケース21により構成される。フロントケース20側の主面は、多数の操作キー22が配置された操作面となっており、当該操作面は、主としてユーザが操作入力を行うための操作パネルとして使用される。さらに、表示筐体1及び操作筐体2は、それぞれの一短辺付近においてヒンジ部3によって回転可能に連結されており、表示パネル及び操作パネルを向かい合わせた状態で折り畳むことができる。
図2は、図1のヒンジ部3を拡大して示した外観図である。このヒンジ部3は、シャフト301,302及び軸受け部303〜305からなるヒンジ機構と、図示しないフレキシブル基板を収容する表示筐体配線収容部311及び操作筐体配線収容部312からなる。
シャフト301及び302は、同軸となるようにヒンジ部3の両端に配置されている。すなわち、表示筐体配線収容部311及び操作筐体配線収容部312を挟んで配置され、一つのヒンジ機構を構成している。シャフト301は、表示筐体1の軸受け部303及び操作筐体2の軸受け部304によって支持されている。また、シャフト302は、操作筐体配線収容部312の一部に形成された軸受けと、表示筐体1の軸受け部305とによって支持されている。
表示筐体配線収容部311は、ヒンジ機構の回転軸を中心軸とする円筒形状の一部からなる。つまり、表示筐体配線収容部311は、円柱形状の側面の一部からなる外表面を有するとともに、少なくとも操作筐体配線収容部312側が開放された回転軸を含む中空部を有している。また、当該表示筐体配線収容部311は、表示筐体1とともに一体成形されており、その側面が表示筐体1と接合され、その中空部が表示筐体1の内部空間とつながっている。
同様にして、操作筐体配線収容部312も、ヒンジ機構の回転軸を中心軸とする円筒形状の一部からなり、円柱形状の側面の一部からなる外表面を有するとともに、少なくとも表示筐体配線収容部311側が開放された回転軸を含む中空部を有している。また、当該操作筐体配線収容部312は、操作筐体2とともに一体成形されており、その側面が操作筐体2と接合され、その中空部が操作筐体2の内部空間とつながっている。
表示筐体配線収容部311及び操作筐体配線収容部312は、回転軸方向に隣接して配置され、それぞれの中空部が開放端において連結されている。また、表示筐体配線収容部311及び操作筐体配線収容部312は、筐体の折り畳み動作に連動して相対的に回転するが、当該回転状態にかかわらず、それぞれの中空部は連結された状態を維持することができる。図示しないフレキシブル基板は、この様にして連結された両中空部を通り抜けて、表示筐体1及び操作筐体2内部の回路基板を電気的に接続している。従って、このようなヒンジ部3を用いることによって、内部回路を電気的に接続しつつ、表示筐体及び操作筐体2を相対的に回転させることができ、筐体を折り畳むことができる。
図3は、図1の折り畳み式携帯電話機の操作筐体2を示した正面図であり、図1の折り畳み式携帯電話機からシャフト301,302を除去して、表示筐体1を取り去った状態の操作筐体2をフロントケース20側から見た場合の様子が示されている。フロントケース20には、ヒンジ部3を構成する軸受け部304及び操作筐体配線収容部312が設けられており、この操作筐体配線収容部312の中空部を通り抜けて、操作筐体2に入るフレキシブル基板32が示されている。
フレキシブル基板32は、両端部に表示側コネクタ32a及び操作側コネクタ32bが取り付けられており、表示側コネクタ32aは表示筐体1内の回路基板に結線され、操作側コネクタ32bは操作筐体2内の回路基板に結線されている。
また、このようなフレキシブル基板32をループ状態にしてヒンジ部3内に収納することによって伸縮自在にし、携帯電話機の折り畳み動作時におけるフレキシブル基板32の断線を防止している。例えば、携帯電話機を開いた状態で略1周するループ状態で収容されている場合であれば、携帯電話機を閉じた状態では略1.5周するループ状態になるが、ループ径が変化することによって、このような変動を吸収している。
図4は、図3の折り畳み式携帯電話機のヒンジ部3についてさらに詳細に示した説明図である。この図は、ヒンジ部3を構成する操作筐体配線収容部312の一部を破断させ、また、フレキシブル基板32の一部を省略して示した一部破断図である。
操作筐体配線収容部312の中空部には、折り畳み式携帯電話機の操作筐体2につながる開口部33が形成され、フレキシブル基板32は、この開口部33を通って操作筐体2内の回路基板に接続されている。ここでは、開口部33が、オーバーラップ領域に隣接して形成され、かつ、その一部が操作筐体配線収容部312からオーバーラップ領域側にはみ出して形成されている。
また、表示筐体配線収容部311が配設される操作筐体2上の位置には、オーバーラップ部50が形成されている。このオーバーラップ部50は、ヒンジ部3を構成する表示筐体配線収容部311の外表面に対して、回転軸の半径方向に一定の間隙を保持して対向させたフロントケース20の外表面の一部であり、凹状の円弧状曲面からなる。つまり、オーバーラップ部50は、表示筐体配線収容部311によって隠れるフロントケース20の外表面である。
このオーバーラップ部50上には、操作筐体2の内部空間につながる貫通孔52と、当該貫通孔52につながる導水溝51が設けられている。導水溝51は、オーバーラップ部50上の水滴を貫通孔52へ導くための溝であり、導水溝51に捕捉された水滴は、導水溝51内を流れて貫通孔52に達し、操作筐体2の内部空間へ入ることにより、オーバーラップ部50から排出される。貫通孔52及び導水溝51の詳細については更に後述する。
図5及び図6は、図1の携帯電話機についてヒンジ部3の内部構造の一例を示した断面図である。図5には、図2のA−A切断線によって切断された表示筐体配線収容部311の断面が示されており、図6には、図2のB−B切断線によって切断された操作筐体配線収容部312の断面が示されている。
フレキシブル基板32は、その一端が表示筐体1内の回路基板1Cに接続され、他端は表示筐体1から表示筐体配線収容部311へ引き出されてループ状態となり、ループ状態のまま、ヒンジ部3の回転軸方向に引き回されて、操作筐体配線収容部312へ入る。フレキシブル基板32の上記他端は、さらに、操作筐体配線収容部312の開口部33を通って、操作筐体2内へ引き込まれ、操作筐体2内の回路基板2Cに接続されている。
隙間部51は、表示筐体配線収容部311及びオーバーラップ部50の間の空間である。携帯電話機を折り畳み動作させる際、表示筐体配線収容部311は、オーバーラップ部50の近傍で回転運動を行っているため、滑らかな折り畳み動作を実現するためには、表示筐体配線収容部311がオーバーラップ部50に接触することがないように、表示筐体配線収容部311及びオーバーラップ部50の間に、わずかな隙間からなる隙間部51が形成されている必要がある。例えば、隙間部51として0.4mm程度の隙間が確保されている。
この隙間部51は筐体外部であり、外部の水滴が入り込むことができる。例えば、雨天時の屋外において通話やメール送信を行ったような場合に、隙間部51に水滴が入り込みやすい。特に、携帯電話機の折り畳み動作を行った際、表示筐体配線収容部311が水滴を巻き込んで、隙間部51に水滴が入り込み易い。
この様にして隙間部51に入り込んだ水滴は、更に操作筐体2やヒンジ部3の内部に入り込む場合がある。例えば、操作筐体配線収容部312からはみ出している開口部33から操作筐体2の内部に水滴が入り込み易い。また、折り畳み動作により相対的に回転する表示筐体配線収容部311及び操作筐体配線収容部312の隙間から、これらの中空部内への水滴が入り込むと考えられる。
この様にして、フレキシブル基板32の経路内に入り込んだ水滴は、折り畳み動作に伴うフレキシブル基板32のループ径の変動や、ユーザが携帯電話機を振ったり落としたりした場合の衝撃によって、フレキシブル基板32に付着する。フレキシブル基板32に付着した水滴は、フレキシブル基板32を伝わって開口部33を通り抜け、操作筐体2内の操作側コネクタ32bや回路基板2C上に流れ込む。この様にして操作筐体2内に流れ込んだ水滴は、回路基板2C上の回路をショートさせ、あるいは、操作側コネクタ32bを腐食させる原因となる。
このため、本実施の形態による携帯電話機では、オーバーラップ部50に貫通孔52及び導水溝53を設けて、隙間部51に入り込んだ水滴を隙間部51から排出し、操作筐体2内の操作側コネクタ32bや回路基板2Cへ水滴が到達するのを抑制している。すなわち、隙間部51の水滴を導水溝53が捕捉して貫通孔52に導き、更に、貫通孔52を介して、操作筐体2内部の比較的安全な空間に流入させている。このため、水滴がフレキシブル基板32を伝って、操作側コネクタ32bや回路基板2Cに容易に到達するのを抑制している。
図7は、図4のオーバーラップ部50を拡大して示した斜視図である。オーバーラップ部50上には、わずかな隙間(隙間部51)を隔てて表示筐体配線収容部311が配置されているが、この図では、表示筐体配線収容部311を取り外した場合の様子が示されている。上述した通り、オーバーラップ部50上には、隙間部51から水滴を排除するための貫通孔52及び導水溝53が設けられている。
貫通孔52は、オーバーラップ部50内に設けられた小孔であり、隙間部51の水滴を操作筐体2の内部空間へ流し込んで、隙間部51から水滴を排除している。ここでは、リヤケース21に突き合わせるフロントケース20の端部に切り欠き部を設けることにより、オーバーラップ部50の端部に貫通孔52が形成されている。
導水溝53は、オーバーラップ部50に形成された溝であり、隙間部51の水滴を捕捉して導水溝51内を流れさせ、貫通孔52へ流し込んでいる。ここでは、導水溝53が、縦溝531及び横溝532を直交させてなるL字型に形成されている。縦溝531は、回転軸を中心とする円の円周方向に延びる直線形状からなり、その端部が横溝532の一方の端部に連結されている。横溝532は、回転軸方向に延びる直線形状からなり、他方の端部が貫通孔52につながっている。
縦溝531が形成される円周方向は、隙間部51の水滴が表示筐体配線収容部311及び操作筐体配線収容部312の隙間へと向かう方向に直交していることから、この様な水滴を効果的に捕捉することができる。また、横溝532が形成されている回転軸方向は、折り畳み動作に伴って、表示筐体配線収容部311が回転した際、この回転に巻き込まれて移動する水滴の移動方向に直交していることから、この様な水滴を効果的に捕捉することができる。
なお、導水溝53は、L字型以外の形状、例えばI型、T型、十字型などであってもよく、それぞれの形状に応じて水滴を捕捉することができる。また、導水溝53を延ばす方向も回転軸方向や円周方向だけに限定されず、任意の方向に伸ばすことができ、それぞれの形状に応じて水滴を捕捉することができる。ただし、導水溝53を回転軸方向に交差する方向に延ばすことによって、配線収容部311,312間の隙間へと向かう水滴を効率的に捕捉することができる。また、導水溝53を回転軸の円周方向に交差する方向に延ばすことによって、配線収容部311,312間の隙間へと向かう水滴を効率的に捕捉することができる。
このような貫通孔52及び導水溝53は、操作筐体2と一体成形されるため、新たな部品を必要とせず、低コストで製造することができる。また、新たな部品を必要としないため、携帯電話機の重量を増加させることなく、コネクタや電子部品に対する防水効果を向上させることができる。
図8は、図1の折り畳み式携帯電話機におけるリヤケース21内部の様子を示した斜視図である。また、図9は、図4の操作筐体2についてC−C切断線による断面を示した図である。リヤケース21は、フロントケース20に背面側から嵌合される操作筐体2の一部であり、操作筐体配線収容部312の一部や、オーバーラップ部50に隣接する壁面25が一体形成されている。なお、理解を容易にするため、便宜上、図8にも貫通孔52が示されている。
このリヤケース21の内面には、上記壁面25の近傍に段差部26が設けられ、この段差部26によって水滴トラップ27が形成されている。水滴トラップ27は、貫通孔52を通って操作筐体2内へ流し込まれた水滴を流入させる領域であり、段差部26及び壁面25に囲まれた領域内に形成されている。壁面25は、貫通孔52の近傍に設けられているため、貫通孔52を通って操作筐体2内に入り込んだ水滴を当該壁面25に伝わせて水滴トラップ27に流入させることができる。従って、回路基板2Cを水滴トラップ27外に配置するとともに、水滴を水滴トラップ27に誘導することによって、貫通孔52を通って操作筐体2の内部に入った水滴が操作側コネクタ32bや回路基板2Cに悪影響を及ぼすのを抑制することができる。
ここでは、高さの異なる2つの段差部26が設けられ、水滴トラップ27が二重に形成されている。また、上記段差部26には、リヤケース21の内面に設けられた筐体の強度を確保するためのリブが使用されており、新たな部品を必要としないので、コスト的な負担が生じない。しかも、新たな部品を必要としないため、折り畳み式携帯電話機の総重量を増加させることもない。さらに、リヤケース21に設けられた電池収納部2B以外の領域に水滴トラップ27を形成しているため、水滴トラップ27の深さを容易に確保することができる。この場合、回路基板2Cは、電池収納部2Bに重ねて操作筐体2内に配置される。
なお、貫通孔52から水滴トラップ27へ水滴を誘導する壁面25は、操作筐体2の2つの主面に交差する壁面であれば、必ずしもこれらの主面に垂直な壁面でなくてもよく、操作筐体2の側壁でなくてもよい。
図10は、オーバーラップ部50についての他の例を示した図である。このオーバーラップ部50を図7の場合と比較すれば、貫通孔52及び導水溝53の配置が異なっている。
このオーバーラップ部50には、2以上の縦溝531及び2以上の横溝532からなる導水溝53が形成されている。各縦溝531は、回転軸を中心とする円周方向に配置され、各横溝532は、回転軸方向に配置されている。換言すれば、縦溝531はそれぞれ互いに平行となるように配置され、横溝532はそれぞれ互いに平行となり、かつ、縦溝531と直交するように配置され、多数の溝を碁盤の目状に配置した導水溝53を形成している。なお、縦溝531及び横溝532は、回転軸の円周方向又は軸方向に対して傾きを持って形成されたものであってもよい。この様にして、導水溝53を構成する溝の本数を増加させることによって、より多くの水滴を捕捉し、効果的に貫通孔52へ流し込むことができる。
また、オーバーラップ部50には、2以上の貫通孔52が設けられている。ここでは、それぞれが異なる縦溝につながっている3個の貫通孔52が形成されている。この様にして、貫通孔52の数を増加させることによって、水滴が導水溝53を流れる距離を短くすることができるので、隙間部53に入り込んだ水滴をより効果的に貫通孔52へ流し込むことができる。
なお、本実施の形態では、折り畳み式携帯電話機の例について説明したが、本発明は、折り畳みのためのヒンジ部を有する様々な携帯情報機器に適用することができる。
本発明の実施の形態による折り畳み式携帯情報機器の一例を示した外観図である。 図1の折り畳み式携帯電話機のヒンジ部3を拡大して示した外観図である。 図1の折り畳み式携帯電話機の操作筐体2をフロントケース20側から見た正面図である。 図3の折り畳み式携帯電話機のヒンジ部3について更に詳細に示した説明図である。 図2のA−A切断線によって切断された表示筐体配線収容部311の断面が示された図である。 図2のB−B切断線によって切断された操作筐体配線収容部312の断面が示された図である。 図4のオーバーラップ部50を拡大し、フレキシブル基板の経路を示した斜視図である。 図1の折り畳み式携帯電話機におけるリヤケース21内部の様子を示した斜視図である。 図4の操作筐体2について、C−C切断線による断面を示した断面図である。 オーバーラップ部50についての他の例を示した図である。
符号の説明
1 表示筐体
1C 回路基板
2 操作筐体
2C 回路基板
3 ヒンジ部
10 ディスプレイ
20 フロントケース
21 リヤケース
22 操作ボタン
25 壁面
26 段差部
27 水滴トラップ
2B 電池収容部
32 フレキシブル基板
32a 表示側コネクタ
32b 操作側コネクタ
33 開口部
50 オーバーラップ部
51 隙間部
52 貫通孔
53 導水溝
301,302 シャフト
303〜305 軸受け部
311 表示筐体配線収容部
312 操作筐体配線収容部
531 縦溝
532 横溝

Claims (8)

  1. 回転軸を中心として折り畳み可能に連結された第1筐体及び第2筐体と、上記第1筐体及び上記第2筐体の内部回路を電気的に接続するフレキシブル基板とを備え、
    上記第1筐体が、上記回転軸を中心とする円柱形状の側面の一部からなる外表面と、上記第1筐体の内部空間につながる第1中空部とを有する第1配線収容部を備え、
    上記第2筐体が、上記第1中空部に対して上記回転軸方向に連結される第2中空部を有する第2配線収容部と、上記第1配線収容部の外表面に対し間隙を有して対向する円弧状曲面からなるオーバーラップ部とを備え、
    上記第2中空部が、上記第2筐体の内部空間につながる開口部を有し、
    上記フレキシブル基板が、上記第1中空部、上記第2中空部及び上記開口部を通って上記第1筐体及び上記第2筐体の内部回路を電気的に接続し、
    上記オーバーラップ部が、上記第2筐体内部への貫通孔及び上記貫通孔につながる導水溝を有することを特徴とする折り畳み式携帯情報機器。
  2. 上記導水溝は、上記回転軸方向に対し角度を有する方向に延びる第1の溝部を有することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式携帯情報機器。
  3. 上記導水溝は、上記回転軸の円周方向に対し角度を有する方向に延びる第2の溝部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み式携帯情報機器。
  4. 上記導水溝は、上記回転軸の円周方向に延びる上記第1の溝部と、上記回転軸方向に延びる上記第2の溝部とを有することを特徴とする請求項3に記載の折り畳み式携帯情報機器。
  5. 上記導水溝は、2以上の上記第1の溝部と、2以上の上記第2の溝部とを有することを特徴とする請求項4に記載の折り畳み式携帯情報機器。
  6. 上記第2筐体は、上記貫通孔が形成された第1主面と、第1主面に対向し、内面に段差を有する第2主面と、上記第1主面及び上記第2主面に交差する壁面とを有する薄型の筐体であり、
    上記第2主面には、上記壁面及び上記段差によって囲まれた領域内に水滴トラップが形成され、
    上記貫通孔から第2筐体の内部に入った水滴が上記水滴トラップへ誘導されることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式携帯情報機器。
  7. 上記貫通孔から第2筐体の内部に入った水滴は、上記壁面を伝わることにより、上記水滴トラップへ誘導されることを特徴とする請求項6に記載の折り畳み式携帯情報機器。
  8. 上記第2筐体の内部回路は、上記水滴トラップの外部に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の折り畳み式携帯情報機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009267805A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Nec Saitama Ltd 折り畳み型携帯端末及び液体浸入防止方法
CN114945967A (zh) * 2020-08-26 2022-08-26 京东方科技集团股份有限公司 一种显示模组和显示装置

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