JP2006148295A - 骨伝導スピーカ及び骨伝導受話装置 - Google Patents

骨伝導スピーカ及び骨伝導受話装置 Download PDF

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Abstract

【課題】騒音レベルが高い場合には環境騒音の遮断と同時に骨導による音声情報の内耳への伝音効率の向上が図られ、騒音レベルが低い場合には気導による明瞭度の良い自然な音質で音声聴取できると共に、長時間使用しても快適に使用できる取り扱いが簡易な構造の骨伝導受話装置を提供すること。
【解決手段】骨伝導スピーカの振動面が耳珠に当接するように構成された骨伝導受話装置は、ヘッドアーム4にヒンジ機構部5を介して骨伝導スピーカの本体部1(圧電バイモルフ素子の表面を有機物で被覆した構造)が取り付けられた上、本体部1の耳珠E3に対する当接の圧力を調整するための圧力調整手段として、本体部1の外側にヘッドアーム4との間で固定配備された枠状の支持具6に対して調整ネジ8が固定されると共に、支持具6内に配備されて本体部1に当接される板バネ7の付勢力を調整ネジ8により調整する構造のものが付設されて構成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、主として音響振動発生用の骨伝導スピーカ、及びそれを備えること基本とし、更に軟骨経由による音伝達経路と気導経由による音伝達経路との双方を利用した双経路伝達機能を持つ骨伝導受話装置に関する。
音情報を人の聴覚器官である内耳に伝達する受話装置には、音発生部(スピーカ)を成す振動体の相違により気導式と骨導式とがある。気導式による受話器は、外耳道の入口部にイヤホンを当てて外耳道,鼓膜を含む中耳伝音系を介して気導経由で音声情報を内耳へ伝達するように設計されている。骨伝導式による受話器は、耳の後ろの乳様突起部,下顎骨等の骨組織上の皮膚に振動子を圧着することにより骨組織を介して中耳伝音系を介さずに直接的に音声情報を内耳へ伝達するように設計されている。
又、骨伝導を目的に設計された骨伝導スピーカを備えた骨伝導受話装置の特徴は、一般的に本体部を外耳後部にある乳様突起、或いはもみ上げの近傍に一定の圧力で当接させて本体部の骨伝導スピーカが発生する音響振動を内耳に伝播させる構成となっている。
このような骨伝導受話装置が使用される目的は、主に中耳の機能が低下した場合の難聴者向けの補聴器として、外部音声をマイクロフォンで捉え、これを増幅して音響振動発生用の骨伝導スピーカを駆動することによって、音響信号を中耳伝音系を介さずに内耳に直接伝えるものである。
気導式による受話器は汎用的に多く使用されているが、骨伝導式による受話器に関連する周知技術としては、例えば骨伝導スピーカを外耳道の入口部以外の場所に置き、外耳道を開放したままで骨導音による音声情報の聴取ができる構造の骨伝導ヘッドセット(特許文献1参照)、骨伝導スピーカの振動面が耳介に当接するように形成された構造の受話装置(特許文献2参照)等が挙げられる。
特開2003−18683号公報(要約、第2頁〜第3頁、図4,図7) 特開2001−320790号公報(要約、図1)
上述した特許文献1に係る骨伝導ヘッドセットの場合、外耳道を開放したままで骨導音による音声情報を聴取するものであり、周囲に環境騒音があるとこの環境騒音が開放されている外耳道の入口部から気導音として入り、しばしば骨導音として内耳に伝達される音声信号が外耳道経由で内耳に伝達される環境騒音によりマスキングされることがあるため、例えば交通機関のプラットホーム等の騒音レベルの高い環境下では使用に適さないという問題がある。
このような骨伝導ヘッドセットの場合、騒音レベルの高い環境下での使用においては、環境騒音による音声情報のマスキングを防止するために、使用者が耳介の後側の乳様突起部等に骨伝導スピーカを当てて聴取するときに同時に指で外耳道の入口部を閉塞するように操作する必要がある。このように使用環境に応じて使用者による操作の手間を別途に要することは受話器の取り扱い上において煩雑を伴う不便なものとなっている。又、気導音と骨導音とを比較すると、音質や語音明瞭度の点で気導音が優れているため、一般的には気導受話器が普及しており、外耳道を開放して使用できる等の骨伝導式の基本機能を充分に活かし切れていないという問題もある。
更に、周知の骨伝導受話装置の場合、基本的に骨伝導音が骨伝導スピーカ及び頭部の接触圧力と密接な関係にあり、圧力が強い程大きな音声を聴き取れる傾向にあることにより、骨伝導スピーカを用いたシステムでは相当な当接力を確保する必要があるため、概ね長時間使用すると利用者が接触面に痛感を覚え易い構造であるという問題がある。但し、特許文献2に係る技術では、骨伝導スピーカの振動面が耳介に当接するようにしているので、こうした問題を或る程度対策できるが、この受話装置の場合には骨導音を聴こうとするとき、周囲からの環境騒音が一定値以下であるという条件があり、環境騒音が一定値を越えると気導音として入る音が骨伝導音に勝るためにマスキング効果によって骨伝導スピーカからの音声が聴き取り難くなってしまうという問題がある。この対策として、外部環境騒音に打ち勝つように骨伝導音の音声振動をパワーアップすれば良いという考えもあるが、実際には多くの骨伝導機器が携帯式であり、パワーアップするためには電池等の電源から供給できるエネルギーに限界があるという制約があるばかりでなく、一定値以上のパワーを骨伝導スピーカに供給すると強い振動が発生するために頭部に不快感が伴うので実用的には好ましくない。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、外部の騒音レベルが高い環境においては、環境騒音の遮断と同時に骨導による音声情報の内耳への伝音効率の向上が図られ、外部の騒音レベルの低い環境においては、気導による明瞭度の良い自然な音質で音声聴取できると共に、利用者が長時間使用しても接触面に痛感を覚えることなく快適に使用できる取り扱いが簡易な構造の骨伝導スピーカ及び骨伝導受話装置を提供することにある。
本発明によれば、音響振動発生用の骨伝導スピーカにおいて、振動面が耳珠に当接するように構成された骨伝導スピーカが得られる。
又、本発明によれば、上記骨伝導スピーカにおいて、振動面は、耳珠を押した状態で外耳道を塞いで対耳輪,対珠,該耳珠に囲まれた耳甲介腔を含む窪みである耳の窪みに収まるような形状及び大きさを有する骨伝導スピーカが得られる。
更に、本発明によれば、上記骨伝導スピーカにおいて、振動面は、0.5〜3.5cmの範囲の幅寸法を有するように形成された骨伝導スピーカが得られる。
加えて、本発明によれば、上記何れか一つの骨伝導スピーカにおいて、振動面を有する振動体を筐体に具備して成ると共に、耳珠にあてがい易いように該振動面における少なくとも一部が該筐体表面よりも突出した形状を持つ骨伝導スピーカが得られる。
上記何れか一つの骨伝導スピーカにおいて、振動面を有する振動体は、圧電バイモルフ素子の表面を有機物で被覆した構造であることが好ましい。
その他、本発明によれば、音響振動発生用の骨伝導スピーカを備えた骨伝導受話装置において、骨伝導スピーカは、振動面が耳珠に当接するように構成された骨伝導受話装置が得られる。
又、本発明によれば、上記骨伝導受話装置において、骨伝導スピーカは、振動面が耳珠を押した状態で外耳道を塞いで対耳輪,対珠,該耳珠に囲まれた耳甲介腔を含む窪みである耳の窪みに収まるような形状及び大きさを有する骨伝導受話装置が得られる。
更に、本発明によれば、上記骨伝導受話装置において、骨伝導スピーカは、振動面が0.5〜3.5cmの範囲の幅寸法を有するように形成された骨伝導受話装置が得られる。
加えて、本発明によれば、上記何れか一つの骨伝導受話装置において、骨伝導スピーカは、振動面を有する振動体を筐体に具備して成ると共に、耳珠にあてがい易いように該振動面における少なくとも一部が該筐体表面よりも突出した形状を持つ骨伝導受話装置が得られる。
一方、本発明によれば、上記骨伝導受話装置において、骨伝導スピーカは、頭部を利用した固定用バンドに取り付けられる骨伝導受話装置が得られる。この骨伝導受話装置において、骨伝導スピーカは、耳珠に当接する圧力を調整するための圧力調整手段を備えることが好ましい。
又、本発明によれば、上記何れか一つの骨伝導受話装置において、骨伝導スピーカは、圧電バイモルフ素子の表面を有機物で被覆した構造の振動体を有する骨伝導受話装置が得られる。
他方、本発明によれば、上記何れか一つの骨伝導受話装置において、骨伝導スピーカは、音声情報を発生して内耳へ伝達するための1つの音発声部であると共に、耳珠の軟骨を介して該内耳へ該音声情報を伝達するための軟骨導経由による音伝達経路を利用する骨伝導受話装置が得られる。
又、本発明によれば、上記骨伝導受話装置において、音発生部は、軟骨導経由による音伝達経路と共に、外耳道,中耳を介して内耳へ音声情報を伝達するための気導経由による音伝達経路の両方を利用する双経路伝達機能を持つ骨伝導受話装置が得られる。
更に、本発明によれば、上記何れか一つの骨伝導受話装置を備えて成る携帯型通信機器、又は音声コミュニケーション機器、又は電話機、或いは聴覚補助装置が得られる。
本発明の骨伝導スピーカの場合、振動面が耳珠に当接するように構成されることを基本とし、振動面が耳珠を押した状態で外耳道を塞いで耳の窪み(対耳輪,対珠,該耳珠に囲まれた耳甲介腔を含む窪みを示す)に収まるような形状及び大きさとして、0.5〜3.5cmの範囲の幅寸法を有するように形成されると共に、耳珠にあてがい易いように振動面における少なくとも一部が筐体表面よりも突出した形状を持つようにし、更に振動面を有する振動体を圧電バイモルフ素子の表面を有機物で被覆した構造としているので、外部騒音の大きさが刻々と変化する環境においても、振動体の振動面を耳珠に当接させる圧力を手で瞬時に調節することによって、いつでも最適の耳珠軟骨経由と気導経由との音声情報伝達比率が得られ、耳珠に当接したときに長時間使用しても接触面が痛くならずに最適の状態で音声情報が得られるようになる。
又、本発明の骨伝導スピーカを備えた骨伝導受話装置の場合においても、同様に骨伝導スピーカとして、その振動面が耳珠に当接することを基本とし、振動面が耳珠を押した状態で外耳道を塞いで耳の窪みに収まるように、少なくとも0.5〜3.5cmの範囲の幅寸法を有するように形成されると共に、耳珠にあてがい易いように振動面における少なくとも一部が筐体表面よりも突出した形状を持つ構造とする他、頭部を利用した固定用バンドに取り付けられ、しかも耳珠に当接する圧力を調整するための圧力調整手段を備えた構成とし、更に振動面を有する振動体の基本構造を圧電バイモルフ素子の表面を有機物で被覆したものとしているため、骨伝導音を聴く場合に環境騒音が増大して骨伝導音が聴き難い条件下においても、比較的に弱い当接圧力により骨伝導スピーカヘの入力パワーを増大させることなく容易に骨伝導音の比率を拡大して骨伝導音の聴感を増大させることができ、外部の騒音レベルが高い環境の場合には環境騒音の遮断と同時に骨導による音声情報の内耳への伝音効率の向上が図られ、外部の騒音レベルの低い環境の場合には気導による明瞭度の良い自然な音質で音声聴取できるので、結果として、外部の騒音レベルが高い場合等の使用環境下に拘らず、取り扱いが簡易な構造で環境騒音に応じて耳珠軟骨からの骨伝導音と外耳道経由の気導音のバランスを調整した上で明瞭度の良い自然な音質で音声聴取できると共に、利用者が長時間使用しても骨伝導スピーカの接触面に痛感を覚えることなく快適に使用できるようになる。
更に、本発明の骨伝導受話装置の場合、骨伝導スピーカについて耳珠の軟骨を介して内耳へ音声情報を伝達するための軟骨導経由による音伝達経路を利用することを基本とした上、音声情報を発生して内耳へ伝達するための音発生部として、係る軟骨導経由による音伝達経路と共に、外耳道,中耳を介して内耳へ音声情報を伝達するための気導経由による音伝達経路との両方を利用する双経路伝達機能を持つ構成とすることができるので、この場合には一層明瞭度の良い自然な音質で音声聴取でき、従来に無く骨伝導式の基本機能についても充分に活かし切れるようになる。従って、本発明の骨伝導受話装置によれば、従来の気導音を主とする気導受話装置が外耳道を塞ぐ使用形態であるのに対し、骨伝導式を採用した骨伝導受話装置の特色である外耳道を開放したままで音声を聴き取ることができるという長所を活かし切れるため、例えば将来的には軍事,警察,消防,レジャー等の野外活動分野における情報伝達手段としての活用も大いに期待できる。
本発明の最良の形態に係る音響振動発生用の骨伝導スピーカは、振動面が耳珠に当接するように構成されたものである。但し、この骨伝導スピーカでは、振動面が耳珠を押した状態で外耳道を塞いで対耳輪,対珠,該耳珠に囲まれた耳甲介腔を含む窪みである耳の窪みに収まるような形状及び大きさとして、0.5〜3.5cmの範囲の幅寸法を有する(通常人差し指の腹部分程度の大きさが最適である)ように形成されると共に、耳珠にあてがい易いように振動面における少なくとも一部が筐体表面よりも突出した形状を持つようにすることが好ましい。因みに、振動面が耳珠を当接する部分の大きさとして、幅が3.5cmを超えると耳介をも圧迫して押さえ難くなり、0.5未満では当接したときに狭い部分にのみ圧力がかかって不快感が残るために好ましくない。更に、骨伝導スピーカの基本構造として、耳珠に当接したときに長時間使用しても接触面が痛くならないように、振動面を有する振動体を圧電バイモルフ素子の表面を有機物で被覆した構造とすることも好ましい。
図1は、本発明の最良の形態に係る骨伝導スピーカの一例を示した外観構成図であり、同図(a)は平面図に関するもの,同図(b)は側面図に関するものである。この骨伝導スピーカは、振動体10の振動面が筐体11の端部表面よりも滑らかに突出隆起した断面略楕円形状のものとなっている。
図2は、本発明の最良の形態に係る骨伝導スピーカの他例を示した外観構成図であり、同図(a)は平面図に関するもの,同図(b)は側面図に関するものである。この骨伝導スピーカは、振動体12の振動面が筐体13の端部表面よりも平坦状となるように突出し、且つ角縁部分を縁取りR加工した断面略長方形状のものとなっている。
図3は、図1に示す骨伝導スピーカの使用状態を示した模式図である。ここでは、骨伝導スピーカ(その筐体11)を手で保持する場合、外部騒音の大きさが刻々と変化する環境においても、振動体10の振動面を耳珠に当接させる圧力を手で瞬時に調節することによって、いつでも最適の耳珠軟骨経由と気導経由との音声情報伝達比率が得られ、最適の状態で音声情報が得られる様子(図2に示す骨伝導スピーカを使用しても同様である)を示している。
ところで、図1(a),(b)や図2(a),(b)に示した骨伝導スピーカ
の構成や使用の形態は、あくまでも一例であり、様々に変更することが可能である。例えば振動体を未使用時には幾分大き目の筐体内の端側局部に収納されるようにし(この場合、振動体が筐体の外形表面から突出しない構成とすることが好ましい)、使用時にスライド操作により引き出して筐体から外方へ突出させて係止可能であるようなスライド式イジェクト機構(更にスプリング機構を導入して振動体を付勢すれば、振動体の振動面を筐体の表面より突出させることも可能である)を具備したり、或いは使用時に操作部を操作して部分的に回動突出させて係止可能であるような回動式イジェクト機構を具備することも可能である。何れの場合にも、使用状態では振動体の振動面を図3で説明したように耳珠に当接させることができる。
その他、例えば携帯電話機に適用される場合を想定した本発明の音響振動発生用の骨伝導スピーカを備えた骨伝導受話装置においても、骨伝導スピーカは、同様にその振動面が耳珠に当接するように構成され、振動面が耳珠を押した状態で外耳道を塞いで耳の窪み(対耳輪,対珠,該耳珠に囲まれた耳甲介腔を含む窪みを示す)に収まるような形状及び大きさとして、0.5〜3.5cmの範囲の幅寸法を有するように形成されると共に、耳珠にあてがい易いように振動面における少なくとも一部が筐体表面よりも突出した形状を持つ構造とするものである。又、ヘッドセットに適用される場合を想定した骨伝導受話装置において、骨伝導スピーカとして、その振動面が耳珠に当接する構成に加え、頭部を利用した固定用バンドに取り付けられ、且つ耳珠に当接する圧力を調整するための圧力調整手段を備えた構成とし、骨伝導音を聴く場合に環境騒音が増大して骨伝導音が聴き難い条件下でも、比較的に弱い当接圧力により骨伝導スピーカヘの入力パワーを増大させることなく容易に骨伝導音の比率を大きくして骨伝導音の聴感を増大させることができるものである。尚、これらの骨伝導受話装置の骨伝導スピーカにおいても、振動面を有する振動体は、圧電バイモルフ素子の表面を有機物で被覆した構造とすることが好ましい。
更に、本発明の骨伝導受話装置の場合、骨伝導スピーカについて耳珠の軟骨を介して内耳へ音声情報を伝達するための軟骨導経由による音伝達経路を利用することを基本とした上、音声情報を発声して内耳へ伝達するための音発生部として、係る軟骨導経由による音伝達経路と共に、外耳道,中耳を介して内耳へ音声情報を伝達するための気導経由による音伝達経路との両方を利用する双経路伝達機能を持つ構成とするものである。この場合には明瞭度の良い自然な音質で音声聴取でき、従来に無く骨伝導式の基本機能についても充分に活かし切れる。
即ち、本発明における耳珠当接型軟骨伝導受話装置を用いれば、外部騒音の大きいやかましい環境下においては、骨伝導スピーカを耳珠に強く当接することによって骨伝導スピーカからの音声信号を耳珠軟骨から骨導を介して内耳に効率良く音伝達がなされ、しかも骨伝導スピーカを耳珠に強く当接することによって、耳珠は外耳道口上に折れ曲がって外耳道口を閉鎖するようになり外部からの環境騒音を遮断する。この2つの働きが相まって信号対雑音比が大幅に改善されるため、音声信号が的確に捉えられるようになる。
一方、外部騒音の小さい静かな環境においては、骨伝導スピーカを耳珠に当接する力を弱めることによって、耳珠軟骨から内耳に入る音声情報より気導から外耳道,中耳伝音系を介して内耳に入る音声情報が相対的に多くなり、気導からの音質の良い自然な音声情報の割合が多くなる。この場合は、耳珠に当接する力が弱いので、耳珠が折れ曲がって外耳道口を覆うことはなく、外界の音情報も同時に聴取できる。
図4は、本発明の実施例1に係る骨伝導受話装置に備えられる骨伝導スピーカの外観構成を示した斜視図である。
この骨伝導スピーカは、寸法が縦(幅)15mm×横(長さ)30mm×厚さ3mmの矩形板状の本体部1にリード線2を接続した構成のもので、本体部1が圧電バイモルフ素子の表面を有機物(有機物膜)で被覆した構造の音響振動発生素子(振動体)となっている。但し、ここでの骨伝導スピーカの形状や寸法,材質,音響振動発生形式等に関しては例示したものに限定されるものではない。
図5は、この音響振動発生素子としての骨伝導スピーカの本体部1における聴感を調べるために通常の気導音で聴くヘッドフォン3を反対側の耳に装着した聴取実験の測定系を示した模式図である。
即ち、図5では骨伝導スピーカの本体部1を左耳に装着し、音響信号をどのように認識できるかを、対照用に通常の気導音で聴くヘッドフォン3を右耳にあてがい、左側の外耳周辺の各部に一定の入力電圧で駆動された状態で接触させ、認識された音の強さと同じ程度に聴こえるように、気導音で聴く右側のヘッドフォン3の入力電圧を一定の入力レベルで周波数100Hzから10kHzまで調整し、予め相関がとられた入力電圧と出力レベルとの関係から骨伝導で聴こえる聴感レベルを等価な音圧レベルとして調べる様子を示している。又、骨伝導スピーカの本体部1における接触圧力の依存性も含めて確認するため、接触の押し付け力を50g,200gに分けて行い、この方法で周波数を100Hzから10kHzまで一定の間隔で周波数を変更させて同じ測定を繰り返した。
図6は、上述した測定系により骨伝導の聴感と骨伝導スピーカの本体部1を当接する位置との関係を調べるための聴取実験において耳周辺の各部における測定箇所の場所を示したものである。
図6では、耳周辺の各部における測定箇所として、耳介後部に位置する乳様突起E1,外耳口後部軟骨面E2,耳珠E3,耳珠前部のもみ上げ部E4を選定している様子を示している。
図7は、上述した耳周辺の各部での実験結果を周波数(Hz)に対する聴感音圧(dB)の関係により示したもので、同図(a)は乳様突起E1に関するもの,同図(b)は外耳口後部軟骨面E2に関するもの,同図(c)は耳珠E3に関するもの,同図(d)はもみ上げ部E4に関するものである。
図7(a)〜(d)に示す実験結果からは、音響振動発生素子である骨伝導スピーカの本体部1を押し付ける位置が図7(c)に示されるように耳珠E3の部分のときに最も大きな聴感が得られること、特に押し付け圧力を増大させたとき低音部の上昇が他の位置の場合よりも大きくなることが判った。これにより、耳珠E3の軟骨を介して音響振動が内耳に効率良く伝播しているものと推定される。又、押し付け圧力を増大させると耳珠E3が外耳道口上に被さって外耳道口を閉鎖するために、耳栓骨導効果(外耳道が閉鎖されると骨導音が大きくなる効果)によって骨伝導の聴感(特に低周波数帯域)が大きく感じられるように働き、聴感音圧を増大させることができることを確認できた。即ち、図7(a)〜(d)の実験による比較結果は、骨伝導スピーカの本体部1における振動面を耳珠E3に当接させる構成とすることが骨伝導の聴感上における大きな改善となることを示唆している。
図8は、こうした事実に基づいて、本発明の実施例1に係る骨伝導受話装置として、上述した骨伝導スピーカの本体部1が耳珠E3にバネの圧力で当接すると共に、圧力を調整可能な圧力調整手段を備えた構成で頭部に載せて聴くヘッドセット形態の試作品を示した概略図である。
このヘッドセット形態の骨伝導受話装置は、頭部を利用した固定用バンドであるヘッドアーム4にヒンジ機構部5を介して骨伝導スピーカの本体部1(上述した圧電バイモルフ素子の表面を有機物で被覆した構造のもので、リード線2は略図している)が取り付けられた上、本体部1の耳珠E3に対する当接の圧力を調整するための圧力調整手段として、本体部1の外側にヘッドアーム4との間で固定配備された枠状の支持具6に対して調整ネジ8が固定されると共に、支持具6内に配備されて本体部1に当接される板バネ7の付勢力を調整ネジ8により調整する構造のものが付設されて構成されている。
即ち、このヘッドセット形態の骨伝導受話装置の場合、ヘッドアーム4を頭部に載せて骨伝導スピーカの本体部1を耳珠E3に当接した状態で調整ネジ8の摘みの回転操作に応じて本体部1を付勢する板バネ7の付勢力を調整できるため、使用環境(外部環境)に応じて容易に環境騒音に対する骨伝導音のバランスを調整することができる。従って、このヘッドセット形態の骨伝導受話装置によれば、骨伝導スピーカの本体部1は、圧電素子(圧電バイモルフ素子)と有機物とを複合したソフトで接触感が良いものであると共に、耳珠E3に当接されることで軟骨部分との音響インピーダンスの整合が良い(上述したように骨伝導を聴く場合に環境騒音が増大して骨伝導音が聴き難い条件下でも、比較的に弱い当接圧力により骨伝導スピーカヘの入力パワーを増大させることなく容易に骨伝導音の比率を拡大して骨伝導音の聴感を増大させることができることを示す)ものであるため、自然な音声を聴き取りすることができる。
尚、図8に示したヘッドセット形態の骨伝導受話装置における圧力調整手段の細部構成は、あくまでも一例であって、これに限定されるものでなく、骨伝導スピーカの本体部1が耳珠E3に当接する圧力を調整(制御)できる構成であれば、他の形態のものを適用しても構わない。例えばヘッドセット4のバンド部分の弾性力を利用してそれを制御する構成とすることも可能であるし、この原理と同様に眼鏡のつる部に装着されて当接圧力を容易に調整できる構成とすることも可能である。また、もっと単純に手によって当接圧力を加減することも可能である。何れにしても、本発明の骨伝導受話装置は、骨伝導スピーカについて耳珠の軟骨を介して内耳へ音声情報を伝達するための軟骨導経由による音伝達経路を利用することを基本とするものであるが、更に、このような骨伝導受話装置を適用した受話器では、音声情報を発生して内耳へ伝達するための音発声部として、係る軟骨導経由による音伝達経路と共に、外耳道,中耳を介して内耳へ音声情報を伝達するための気導経由による音伝達経路の両方を利用する双経路伝達機能を持つ構成として適用することもできる。
本発明の骨伝導受話装置の場合、携帯型通信機器や音声コミュニケーション機器、或いは電話機への適用が有効である他、補聴器等の聴覚障害者用の補助機器に代表される聴覚補助装置への適用も有効である。
本発明の最良の形態に係る骨伝導スピーカの一例を示した外観構成図であり、(a)は平面図に関するもの,(b)は側面図に関するものである。 本発明の最良の形態に係る骨伝導スピーカの他例を示した外観構成図であり、(a)は平面図に関するもの,(b)は側面図に関するものである。 図1に示す骨伝導スピーカの使用状態を示した模式図である。 本発明の実施例1に係る骨伝導受話装置に備えられる骨伝導スピーカの外観構成を示した斜視図である。 図4に示す骨伝導スピーカにおける聴感を調べるための聴取実験系で、通常の気導音で聴くヘッドフォンを半対側の耳に装着した測定系を示した模式図である。 図5に示す測定系により骨伝導の聴感と骨伝導スピーカを当接する位置との関係を調べるために耳周辺の各部における測定箇所の場所を示したものである。 図6に示す耳周辺の各部での実験結果を周波数に対する聴感音圧の関係により示したもので、(a)は乳様突起に関するもの,(b)は外耳口後部軟骨面に関するもの,(c)は耳珠に関するもの,(d)はもみ上げ部に関するものである。 本発明の実施例1に係る骨伝導受話装置として、図4に示した骨伝導スピーカの本体部が耳珠にバネの圧力で当接すると共に、圧力を調整可能な圧力調整手段を備えた構成で頭部に載せて聴くヘッドセット形態の試作品を示した概略図である。
符号の説明
1 本体部
2 リード線
3 ヘッドフォン
4 ヘッドアーム
5 ヒンジ機構部
6 支持具
7 板バネ
8 調整ネジ
10,12 振動体
11,13 筐体

Claims (18)

  1. 音響振動発生用の骨伝導スピーカにおいて、振動面が耳珠に当接するように構成されたことを特徴とする骨伝導スピーカ。
  2. 請求項1記載の骨伝導スピーカにおいて、前記振動面は、前記耳珠を押した状態で外耳道を塞いで対耳輪,対珠,該耳珠に囲まれた耳甲介腔を含む窪みである耳の窪みに収まるような形状及び大きさを有することを特徴とする骨伝導スピーカ。
  3. 請求項2記載の骨伝導スピーカにおいて、前記振動面は、0.5〜3.5cmの範囲の幅寸法を有するように形成されたことを特徴とする骨伝導スピーカ。
  4. 請求項1〜3の何れか一つに記載の骨伝導スピーカにおいて、前記振動面を有する振動体を筐体に具備して成ると共に、前記耳珠にあてがい易いように該振動面における少なくとも一部が該筐体表面よりも突出した形状を持つことを特徴とする骨伝導スピーカ。
  5. 請求項1〜4の何れか一つに記載の骨伝導スピーカにおいて、前記振動面を有する振動体は、圧電バイモルフ素子の表面を有機物で被覆した構造であることを特徴とする骨伝導スピーカ。
  6. 音響振動発生用の骨伝導スピーカを備えた骨伝導受話装置において、前記骨伝導スピーカは、振動面が耳珠に当接するように構成されたことを特徴とする骨伝導受話装置。
  7. 請求項6記載の骨伝導受話装置において、前記骨伝導スピーカは、前記振動面が前記耳珠を押した状態で外耳道を塞いで対耳輪,対珠,該耳珠に囲まれた耳甲介腔を含む窪みである耳の窪みに収まるような形状及び大きさを有することを特徴とする骨伝導受話装置。
  8. 請求項7記載の骨伝導受話装置において、前記骨伝導スピーカは、前記振動面が0.5〜3.5cmの範囲の幅寸法を有するように形成されたことを特徴とする骨伝導受話装置。
  9. 請求項6〜8の何れか一つに記載の骨伝導受話装置において、前記骨伝導スピーカは、前記振動面を有する振動体を筐体に具備して成ると共に、前記耳珠にあてがい易いように該振動面における少なくとも一部が該筐体表面よりも突出した形状を持つことを特徴とする骨伝導受話装置。
  10. 請求項6記載の骨伝導受話装置において、前記骨伝導スピーカは、頭部を利用した固定用バンドに取り付けられることを特徴とする骨伝導受話装置。
  11. 請求項10記載の骨伝導受話装置において、前記骨伝導スピーカは、耳珠に当接する圧力を調整するための圧力調整手段を備えたことを特徴とする骨伝導受話装置。
  12. 請求項6〜11の何れか一つに記載の骨伝導受話装置において、前記骨伝導スピーカは、圧電バイモルフ素子の表面を有機物で被覆した構造の振動体を有することを徴とする骨伝導受話装置。
  13. 請求項6〜12の何れか一つに記載の骨伝導受話装置において、前記骨伝導スピーカは、音声情報を発生して、内耳へ伝達するための1つの音発声部であると共に、前記耳珠の軟骨を介して該内耳へ該音声情報を伝達するための軟骨導経由による音伝達経路を利用するものであることを特徴とする骨伝導受話装置。
  14. 請求項13記載の骨伝導受話装置において、前記音発声部は、前記軟骨導経由による音伝達経路と共に、外耳道,中耳を介して前記内耳へ前記音声情報を伝達するための気導経由による音伝達経路の両方を利用する双経路伝達機能を持つことを特徴とする骨伝導受話装置。
  15. 請求項6〜14の何れか一つに記載の骨伝導受話装置を備えて成ることを特徴とする携帯型通信機器。
  16. 請求項6〜14の何れか一つに記載の骨伝導受話装置を備えて成ることを特徴とする音声コミュニケーション機器。
  17. 請求項6〜14の何れか一つに記載の骨伝導受話装置を備えて成ることを特徴とする電話機。
  18. 請求項6〜14の何れか一つに記載の骨伝導受話装置を備えて成ることを特徴とする聴覚補助装置。

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