JP2003348208A - 骨伝導スピーカを備えた携帯電話機 - Google Patents

骨伝導スピーカを備えた携帯電話機

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JP2003348208A JP2002154953A JP2002154953A JP2003348208A JP 2003348208 A JP2003348208 A JP 2003348208A JP 2002154953 A JP2002154953 A JP 2002154953A JP 2002154953 A JP2002154953 A JP 2002154953A JP 2003348208 A JP2003348208 A JP 2003348208A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】別途耳栓を用意することなく、高騒音下におい
ても明瞭に聴取可能で、現状の携帯電話機に用いられて
いる音圧型スピーカの場合より若干入力を大きくするだ
けで充分な聞き取り音量を得ることが可能な骨伝導スピ
ーカを備えた携帯電話機を提供することを課題とする。 【解決手段】本発明に係る骨伝導スピーカを備えた携帯
電話機は、骨伝導スピーカ２と共に、外耳道閉塞手段４
を備えたことを特徴とする。前記外耳道閉塞手段４は、
骨伝導スピーカ２と別体とすることもあり、あるいは、
一体とすることもある。前記外耳道閉塞手段は、外耳道
内に挿入する構成のものとすることができ、あるいは、
外耳道入口の耳介突部を押圧して外耳道入口を閉塞する
構成のものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、骨伝導スピーカを
備えた携帯電話機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】高騒音下での通話、特に音声を聞き取る
ためには、音声信号を振動にして伝達する骨伝導スピー
カを用いることが有効である。この骨伝導スピーカは、
その振動面を側頭部に当接させることにより使用する
が、その際、開放されている耳孔を通して周囲の騒音も
聴取されるため、高騒音下では骨導音も聞き取りずらい
ものとなる。
【０００３】そこで、例えば、骨伝導スピーカ２１をヘ
ッドバンド２２を介して耳の周囲に当接させる一方、耳
栓２３をして外耳道を塞いだ状態で骨導音を聴取すると
いう方法が考えられる（図７参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記方法の
場合は、耳栓が骨伝導スピーカと別体であるため、別に
所持しなければならない煩わしさがあって、紛失の虞も
あり、また、耳栓を避けるために、骨伝導スピーカの当
接位置が、最適位置、即ち、骨振動を最も効率よく伝え
ると考えられる耳の周辺の外耳道に近い個所から少し離
れることになる。
【０００５】一方、この骨伝導スピーカを携帯電話機に
使用する場合は、電池の寿命が問題となり、大きな入力
をスピーカに加えることができないという問題が起こ
る。
【０００６】本発明はこのような従来技術における問題
点を解決すべくなされたもので、別途耳栓を用意するこ
となく、高騒音下においても明瞭に聴取可能で、現状の
携帯電話機に用いられている音圧型スピーカより若干入
力を大きくするだけで充分な聞き取り音量を得ることが
可能な骨伝導スピーカを備えた携帯電話機を提供するこ
とを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る骨伝導スピーカを備えた携帯電話機は、
骨伝導スピーカと共に、外耳道閉塞手段を備えたことを
特徴とする。
【０００８】前記外耳道閉塞手段は、骨伝導スピーカと
別体とすることもあり、あるいは、一体とすることもあ
る。また、前記外耳道閉塞手段は、外耳道内に挿入する
構成のものとすることができ、あるいは、外耳道入口の
耳介突部を押圧して外耳道入口を閉塞する構成のものと
することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
依拠して説明する。本発明に係る携帯電話機は、骨伝導
スピーカと共に外耳道閉塞手段を備えており、両者は別
体の場合と一体の場合とがある。
【００１０】図１は、骨伝導スピーカと外耳道閉塞手段
とが別体の場合の外観例を示すもので、それは、電話機
本体１正面の画面の上側に、骨伝導スピーカ２を組み込
み、骨伝導スピーカ２の振動面３の、通例中央部に、外
耳道閉塞手段である挿入部材４を設置したものである。
挿入部材４はプラスチック製又はゴム製で、外耳道内に
密に嵌入し得る形状とする。挿入部材４は、振動面３に
対し、嵌め合い、ネジ込み等の手段で脱着可能にするこ
ともでき、また、後出の挿入部材４ａのようにして出没
可能にすることもできる。
【００１１】この携帯電話機は、会話時に、挿入部材４
を外耳道内に挿入して用いる。挿入部材４を外耳道内に
挿入すると、骨伝導スピーカ２の振動面３が、外耳道周
囲の耳介に当接する。かくして、挿入部材４によって外
耳道が塞がれることにより、鼓膜を介しての外音の聴取
が阻止される一方、所求の音声は、振動面３から骨導音
として伝達される。
【００１２】図２及び図３に示す携帯電話機は、いずれ
も骨伝導スピーカと外耳道閉塞手段とを一体化したもの
で、外耳道閉塞手段たる挿入部材４ａ内に骨伝導スピー
カを組み込んだもので、この場合は、通例、挿入部材４
ａの外側面全体が振動面となる。
【００１３】挿入部材４ａは、電話機本体１の正面上部
に出没可能に配備され、突出させた状態で挿入部材４ａ
を外耳道内に挿入することにより、外耳道が閉塞される
と共に、挿入部材４ａの振動が、外耳道内において外耳
道壁に伝達される。
【００１４】挿入部材４ａを出没可能にするための手段
としては、例えば図２に示す実施形態におけるように、
挿入部材４ａの基部を軸支させ、電話機本体１の後面か
ら挿入部材４ａの先端部を押して回動させる構成が考え
られる。また、他の手段として、図３に示す実施形態に
おけるように、基部に抜止め手段を設置した挿入部材４
ａを、電話機本体１の後面から押し出す構成が考えられ
る。
【００１５】図４及び図５に示す実施形態は、外耳道閉
塞手段として、外耳道内に挿入するのではなく、外耳道
入口の耳介突部６を押圧して外耳道の入口を塞ぐ押圧部
材５を採用し、これを、骨伝導スピーカ２の少し上に配
備したものである。この押圧部材５は、押圧される耳介
突部６に痛感を与えないように、その耳介突部当接面
は、平面又は曲面の形状となるようにし、また、当接面
にゴム等の軟質資材を用いることとしてもよい。
【００１６】押圧部材５は挿入部材４ａよりもかなり高
さが低くなって邪魔にならないため、突出したままの状
態に設置してもよいが、挿入部材４ａと同様に、電話機
本体１の正面上部に出没可能にしてもよい。出没可能に
するための手段としては、上記挿入部材４ａにおけるよ
うな回動（図５参照）又は押出し手段の外に、スライド
させて迫り出させる構造とすることもできる。
【００１７】この実施形態においては、使用時には、押
圧部材５を突出させて電話機本体１を耳に当てると、突
出する押圧部材５が耳介突部６を押して外耳道に蓋をし
た状態となり、その状態において外耳道近接部に骨伝導
スピーカ２の振動面が密着し、骨導音としての音声伝達
が可能となる。
【００１８】上記挿入部材４ａの場合と同様に、押圧部
材５内に骨伝導スピーカを組み込むことも可能である。
【００１９】図６に示す例は、骨伝導スピーカを組み込
んだ押圧部材５ａを、電話機本体１の正面上部に設けた
凹陥部７内に、クッション材８を介して、電話機本体１
から若干突出する状態にて埋設したものである。
【００２０】この実施形態においては、骨伝導スピーカ
を内蔵した押圧部材５ａをクッション材８で浮かすこと
により、振動が電話機本体１に伝わりにくくなるので、
ハウリングに強いものとなる。また、クッション材８が
あることにより、耳介に押し付けた際の装着感がよくな
る。
【００２１】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、通常の
使用状態において別途耳栓を用意することなく耳栓をし
た状態が得られ、以て高騒音下においても明瞭に聴取可
能で、現状の場合より若干入力を大きくするだけで充分
な聞き取り音量を得ることが可能な骨伝導スピーカを備
えた携帯電話機を提供し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る骨伝導スピーカを備えた携帯電話
機の構成例を示す図である。
【図２】本発明に係る骨伝導スピーカを備えた携帯電話
機の他の構成例を示す図である。
【図３】本発明に係る骨伝導スピーカを備えた携帯電話
機の更に他の構成例を示す図である。
【図４】本発明に係る骨伝導スピーカを備えた携帯電話
機の更に他の構成例を示す図である。
【図５】本発明に係る骨伝導スピーカを備えた携帯電話
機の更に他の構成例を示す図である。
【図６】本発明に係る骨伝導スピーカを備えた携帯電話
機の更に他の構成例を示す図である。
【図７】従来の骨伝導スピーカの使用態様を示す図であ
る。
【符号の説明】
１ 電話機本体 ２ 骨伝導スピーカ ３ 振動面 ４ 挿入部材 ４ａ 挿入部材 ５ 押圧部材 ５ａ 押圧部材 ６ 耳介突部 ７ 凹陥部 ８ クッション材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 骨伝導スピーカと共に、外耳道閉塞手段
    を備えたことを特徴とする携帯電話機。
  2. 【請求項２】 前記骨伝導スピーカと前記外耳道閉塞手
    段とが別体である請求項１に記載の携帯電話機。
  3. 【請求項３】 前記外耳道閉塞手段を着脱可能にした請
    求項１又は２に記載の携帯電話機。
  4. 【請求項４】 前記外耳道閉塞手段が外耳道内に挿入さ
    れるものである請求項１乃至３のいずれかに記載の携帯
    電話機。
  5. 【請求項５】 前記外耳道閉塞手段が外耳道入口の耳介
    突部を押圧して外耳道入口を閉塞するものである請求項
    １乃至３のいずれかに記載の携帯電話機。
  6. 【請求項６】 前記外耳道閉塞手段が出没可能に設置さ
    れる請求項２に記載の携帯電話機。
  7. 【請求項７】 前記外耳道閉塞手段が回動することによ
    って出没可能とされる請求項６に記載の携帯電話機。
  8. 【請求項８】 前記骨伝導スピーカと前記外耳道閉塞手
    段とが一体である請求項１に記載の携帯電話機。
  9. 【請求項９】 前記外耳道閉塞手段を外耳道内に密に嵌
    入し得る形状にし、それに前記骨伝導スピーカを内蔵し
    た請求項８に記載の携帯電話機。
  10. 【請求項１０】 前記外耳道閉塞手段を外耳道入口の耳
    介突部を押圧して外耳道入口を閉塞し得る形状にし、そ
    れに前記骨伝導スピーカを内蔵した請求項８に記載の携
    帯電話機。
  11. 【請求項１１】 前記外耳道閉塞手段をクッション材を
    介して電話機本体に、若干突出する状態に埋設した請求
    項１０に記載の携帯電話機。
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