JP2001211491A

JP2001211491A - イヤホンマイク

Info

Publication number: JP2001211491A
Application number: JP2000020506A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Nagae; 達也永恵
Original assignee: VIRES KK
Current assignee: VIRES KK
Priority date: 2000-01-28
Filing date: 2000-01-28
Publication date: 2001-08-03

Abstract

(57)【要約】【課題】オープンエアタイプでハンズフリーのイヤホン
マイクを実現する。【解決手段】マイク５とスピーカ７を空間的に完全に遮
蔽されるマイクホルダ２１とスピーカホルダ２２に収納
し、スピーカ６が発生する音響（空気振動）がマイク５
に伝達しないようにする。また、緩衝部材であるマイク
ケース７およびリング状のバッファスポンジ８を介して
マイク５およびスピーカ６をケースに取り付けることに
よってスピーカ６が発生する固体振動をマイク５に伝達
しないようにする。さらに、スピーカ６を外耳道方向に
向けて正面に設置し、マイク５を口方向に向けて側面に
設置することにより、両者の干渉をなくした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話でハン
ズフリーで通話をするためのイヤホンマイクに関する。

【０００２】

【従来の技術】自動車の運転中に携帯電話機（ＰＨＳ電
話機を含む）を手持ちで通話をすることが法律で禁じら
れた。このため、携帯電話機を用いてハンズフリーで通
話するためのイヤホンマイクの需要が高まっている。

【０００３】従来よりある一般的なイヤホンマイクは、
イヤホンとマイクが別体になっており、耳に付けたイヤ
ホンからコードでつながっているマイクが垂下するよう
な構造になっていた。このため、マイクの位置が定まり
にくく、話をするときには、やはりマイクに手を添えて
口のあたりに持ってくる必要があり、完全なハンズフリ
ーになっていないという問題点があった。

【０００４】また、骨伝導マイクを利用して一体型にし
たイヤホンマイクも実用化されているが、このタイプの
ものは、外耳道にイヤーピースを挿入しなけばならず装
用感が良くないうえ、イヤーピースで外耳道を塞いでし
まうため、外界の音が聞こえなくなり、自動車の運転中
使用することは危険であった。

【０００５】この発明は、オープンエアタイプで完全な
ハンズフリーのイヤホンマイクを実現することを目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、スピーカと
マイクを同一の筐体に内蔵したイヤホンマイクであっ
て、装用時に装用者の外耳道に向く正面に前記スピーカ
を設け、装用時に装用者の口方向に向く側面にマイクを
設けたことを特徴とする。このようにスピーカとマイク
異なる向きに設けたことにより、骨伝導のような固体の
振動を検出するマイクでなく音声をピックアップする通
常のマイクであってもスピーカが発する音響の回り込み
がなくなり、マイクとスピーカを１つの筐体に収納して
使用することができる。これにより、通常のマイクを使
用することができオープンエアタイプのイヤホンマイク
を実現することができる。

【０００７】この発明は、スピーカとマイクを同一の筐
体に内蔵したイヤホンマイクであって、前記筐体内部に
筐体内の他の空間から遮蔽されたスピーカホルダおよび
マイクホルダを形成し、前記スピーカホルダに前記スピ
ーカを収納し、前記マイクホルダに前記マイクを収納し
たことを特徴とする。

【０００８】この発明は、前記スピーカホルダおよびマ
イクホルダの蓋となる内部ケースを設け、この内部ケー
スにより前記スピーカホルダおよびマイクホルダを筐体
内の他の空間から遮蔽したことを特徴とする。

【０００９】また、この発明は、前記マイクを緩衝部材
を介して前記マイクホルダに収納し、前記スピーカを緩
衝部材を介して前記スピーカホルダに収納したことを特
徴とする。

【００１０】このようにスピーカとマイクを完全に遮蔽
された別の空間に収納することにより、筐体内部でスピ
ーカからマイクへ音響が伝達することがなくエコーやハ
ウリングが生じない。また、緩衝部材を介してマイク、
スピーカを収納したことにより、スピーカが発生する固
体振動もマイクへは伝達せず信号の回り込みをよりよく
防止することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１はこの発明の実施形態である
イヤホンマイクの外観図、図２は同イヤホンマイクの分
解図である。このイヤホンマイクは、外耳道にイヤーピ
ースを挿入せず、平面状のケースが装用者の耳介に当接
するのみのオープンエアタイプのイヤホンマイクであ
り、正面ケース２、背面ケース３、内部ケース４、マイ
ク５、スピーカ６、マイクケース７、スピーカバッファ
リング８、透明プレート１０、止めリング１１、シート
１２などで構成されている。

【００１２】正面ケース２は、装用者の耳介に当接する
部分であり、表面はほぼ平面の円盤状をなしており、装
用者の装用感を損なわないようになっている。そしてこ
の正面ケース２のそのほぼ中央にスピーカ穴２０が形成
されている。

【００１３】正面ケース２の内側にマイクホルダ２１お
よびスピーカホルダ２２が設けられている。マイクホル
ダ２１は、正面ケースの下端部、すなわち、このイヤホ
ンマイクが組み立てられたときアーム３１（後述）と反
対側に来る側に形成され、ケースの周縁側のみに開口し
た直方体になっている。この中にマイクケース７に収納
されたマイク５がセットされる。マイク５は前記周縁側
に向けてセットされる。また、スピーカホルダ２１は、
円筒状に形成されており、この中にリング状のスピーカ
・バッファ・リング８とスピーカ６がセットされる。な
お、正面ケース２には３か所の係止穴２５が設けられて
いる。マイクケース７は軟質ＡＢＳ樹脂などの弾性のあ
る部材で構成され、マイクホルダ２１の内面にはウレタ
ン樹脂などの緩衝剤が塗布される。また、スピーカバッ
ファリング８は高発泡スポンジなどの弾性部材で構成さ
れる。

【００１４】内部ケース４は３本の爪４０を有し、この
爪４０が前記正面ケース２の係止穴２５と係合すること
によって、内部ケース４が正面ケース２に組み合わされ
る。内部ケース４は、上記マイクホルダ２１のとなるリ
ブ４１およびスピーカホルダ２２の蓋となるリブ４２を
有しており、内部ケース４が正面ケース２に組み合わさ
れたとき、リブ４１はマイクホルダ２１に外側から嵌合
し、リブ４２はスピーカホルダ２２に外側から嵌合す
る。この嵌合によってマイクホルダ２１はケース内で完
全に遮蔽され、スピーカケースもケース内で完全に遮蔽
される。内部ケースの中央部にはスピーカ６の背圧を抜
く穴４４が形成されている。また、内部ケースの周縁部
には、背面ケース３の爪３０が嵌合する切欠４５が２か
所設けられている。

【００１５】また、同図においては裏側になるため図示
しないが、内部ケース４の裏側には写真やデザインが施
されたシート１２とアクリル製の透明プレート１０を嵌
め込むための円形の枠が形成されている。その円形の枠
の一部は切り欠かれて凹部になっており、この凹部に透
明プレート１０の凸部１０ａ、シート１２の凸部１２ａ
が嵌合して位置決めができるようになっている。

【００１６】背面ケース３は、中央にプレート取り付け
用の穴３３が開口したリング状になっており、リング内
部に２本の爪３０を有し、この爪３０が前記内部ケース
４の切欠４５と係合することによって、背面ケース３が
内部ケース４に組み合わされる。背面ケース３が内部ケ
ース４に組み合わされるとこれらは密着し、ケース（筐
体）内部と外部とを空間的に遮断する。これにより、前
記内部ケース４の穴４４はケース外部に開口しているこ
とになる。

【００１７】背面ケース３の上端には正面ケース側に伸
びるアーム３１が形成されている。アーム３１の先端は
正面ケース２よりも前に突出して二股に分岐しており、
その分岐で挟むようにフック９の端部を揺動自在に支持
している。フック９は、耳介の裏側にフィットするよう
にほぼＵ字形に湾曲し、表面が滑らかな形状になってい
る。そして、このフック９は、左右対称になっており、
アーム３１の先端を中心に背面ケース３の右側、左側の
両方に揺動させることができる。フック６を右側に揺動
させると、装用者はこのイヤホンマイクを右耳に装用す
ることができる。また、このフック６を左側に揺動させ
ると、このイヤホンマイクを左耳に装用することができ
る。

【００１８】また、背面ケース３の下端部、すなわちア
ーム３１の反対側の側面が前記マイクホルダ２１にセッ
トされたマイク５と対向し、この対向位置に集音穴３２
が開設されている。マイク５および集音穴３２が前記ア
ーム３１の反対側に設けられているため、装用者が、フ
ック６を右に揺動させて右耳に装用した場合でも、フッ
ク６を左に揺動させて左耳に装用した場合でも、マイク
５および集音穴３２は装用者の口方向に向くようにな
る。

【００１９】なお、背面ケースの中央の穴３３を介して
前記透明プレート１０およびシート１２が内部ケース４
に嵌合する。そして、その上から止めリング１１が背面
ケース３と嵌合して上記透明プレート１０とシート１２
を固定する。止めリング１１には３本の爪１１ａが突出
しており、この爪１１ａが背面ケース３の穴３３の内周
に形成された凸部３５と螺合して係止される。なお、利
用者は、止めリング１１を左回りに回線させることによ
って止めリング１１を背面ケース３から外し、透明プレ
ート１０およびシート１２を取り出すことができる。そ
して、シート１２を交換して再度取り付けることができ
る。利用者は、前記シート１２として任意の図柄のもの
を用いることができ、このシート１２を交換することに
より、利用者の個性を出すことができる。なお、背面ケ
ース側面にはマイク・イヤホンのコードを引き出すコー
ド引出穴３４も形成されている。

【００２０】上記の構成において、マイクケース７は軟
質のＡＢＳ樹脂で構成され、且つ、マイクホルダ２１の
内側にはシリコンゴム等の緩衝剤が塗布されており、こ
れらによって外部の振動をマイク５に伝達しにくいよう
にされている。また、スピーカバッファリング８は、高
発泡スポンジ等の弾性の高い樹脂で形成されている。こ
れら防振機能のある部材でスピーカ６およびマイク５を
支持したことにより、スピーカの振動がマイク５に伝わ
らないようになっている。

【００２１】また、マイクホルダ２１、およびスピーカ
ホルダ２２は内部ケース４のリブ４１、４２によってケ
ース内部では完全に遮断されるため、スピーカ６が発生
した音響（空気振動）は、ケース２，３の内部経路を介
してマイク５に伝達されることはない。また、スピーカ
穴２０を介して外部に伝達した音響も装用者の耳介で遮
断されるため、この音響がマイク５の集音穴３２に伝達
することはない。

【００２２】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、スピー
カを耳方向、マイクを口方向になるようにケースの別の
方向に設けたことにより、マイクを骨伝導型にしなくて
も相互に干渉することがなく、良好にハンズフリーの通
話をすることができる。また、この発明によれば、ケー
ス内部でマイクとスピーカを空気的にも振動的にも遮断
したことにより、スピーカが発生した振動や音響がマイ
クに回り込むことがなくエコーやハウリングのない通話
をすることが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態であるイヤホンマイクの
外観図である。

【図２】同イヤホンマイクの分解図である。

【符号の説明】

１…イヤホンマイク、２…正面ケース、３…背面ケー
ス、４…内部ケース、５…マイク、６…スピーカ、７…
マイクケース、８…スピーカバッファリング、９…フッ
ク、１０…透明プレート、１０ａ…凸部、１１…止めリ
ング、１１ａ…爪、１２…シート、１２ａ…凸部、２０
…スピーカ穴、２１…マイクホルダ、２２…スピーカホ
ルダ、２５…係合穴、３０…爪、３１…アーム、３２…
集音穴、３３…（透明プレート取付用の）穴、３４…コ
ード引出穴、３５…凸部、４１…（マイクホルダの蓋に
なる）リブ、４２…（スピーカホルダの蓋になる）リ
ブ、４０…爪、４４…（スピーカの背圧の抜く）穴、４
５…（爪が嵌合する）切欠

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スピーカとマイクを同一の筐体に内蔵し
たイヤホンマイクであって、装用時に装用者の外耳道に向く正面に前記スピーカを設
け、装用時に装用者の口方向に向く側面にマイクを設け
たことを特徴とするイヤホンマイク。
【請求項２】スピーカとマイクを同一の筐体に内蔵し
たイヤホンマイクであって、前記筐体内部に、筐体内の他の空間から遮蔽されたスピ
ーカホルダおよびマイクホルダを形成し、前記スピーカホルダに前記スピーカを収納し、前記マイ
クホルダに前記マイクを収納したことを特徴とするイヤ
ホンマイク。
【請求項３】前記スピーカホルダおよびマイクホルダ
の蓋となる内部ケースを設け、この内部ケースにより前
記スピーカホルダおよびマイクホルダを筐体内の他の空
間から遮蔽した請求項２に記載のイヤホンマイク。
【請求項４】前記マイクを緩衝部材を介して前記マイ
クホルダに収納し、前記スピーカを緩衝部材を介して前
記スピーカホルダに収納した請求項２または請求項３に
記載のイヤホンマイク。