JP2017005441A - ダイナミックヘッドホン - Google Patents
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この密閉型ダイナミックヘッドホンは中央部にバッフル1を備え、このバッフル1の前面における周縁には、利用者Hの外耳を覆うリング状のイヤパッド2が取り付けられている。これにより、前記バッフル1の前面とイヤパッド2および利用者Hの側頭部との間においてフロントキャビティFCが形成される。
また前記ドライバユニット3の背面を覆うように、前記バッフル1にヘッドホンケース4が取り付けられ、このヘッドホンケース4によってドライバユニット3の背面側にバックキャビティBCが形成されている。
すなわちドライバユニット3は、図3(B)に示すように、有底筒状のヨーク3aと、このヨーク3a内に配置されたマグネット3bとポールピース3cとにより磁気回路を構成しており、この磁気回路を構成するヨーク3aの外周面には、環状に形成されたフランジ部材3dが取り付けられている。このフランジ部材3dによって、前記磁気回路が中央部に支持され、前記フランジ部材3dの前面側には、振動板が取り付けられている。
加えて、前記フランジ部材3dには、サブドーム3fの背面に連通する複数個の貫通孔3iが穿設されており、これらの貫通孔3iには選択的に不織布等により形成された音響抵抗体3jが装着されている。この音響抵抗体3jにより、動電型ドライバユニット3の単体における周波数特性等の調整が図られている。
そこで、前記した技術的な課題を解消するために、空気を伝わる気導音を知覚することができると共に、人体を伝わる骨導音も知覚することができるヘッドホンについての提案がなされており、これは次に示す特許文献1および2などに開示されている。
したがって、騒音の少ない環境下において、特許文献1および2に開示のヘッドホンを利用した場合には、明瞭度の高い気導音に加えて、骨導音も常に知覚されるために、骨導音がむしろ再生音の明瞭度を阻害して、聞きとりにくいという問題を招くことになる。
加えて、前記イヤピースは、アルミニウムにより一体に成形され、アルマイト処理が施されていることが望ましい。
これにより、周囲の騒音に応じて最適な知覚環境を容易に選択することが可能なダイナミックヘッドホンを提供することができる。
なお図1に示したバッフル1とこのバッフルの中央部に取り付けられた動電型ドライバユニット3の構成、およびバッフル1の前面側および背面側に取り付けられたイヤパッド2とヘッドホンケース4の各構成は、すでに説明した図4および図3(B)に示した構成と同一である。したがって図1においてはこれらの各部に代表的な同一の符号を付けて、その詳細な説明は省略する。
このイヤピース7については、図3(A)にその詳細な構成が示されており、イヤピース7と共に、イヤピース7を支持する第1と第2のサスペンション8,9についても示されている。
図3(A)に示すように、前記イヤピース7は一端部が閉塞され他端部が環状に開放されて、有底筒状に形成しており、これはアルミニウムにより一体に成形され、全体にアルマイト処理が施されている。すなわち、イヤピース7はアルマイト処理が施されることで、表面の硬質化が促進され、後述する骨導音による再生モードにおいては、信号の忠実な伝搬作用に寄与することができる。
また、前記イヤピース7における他端部の環状の開放部7bは、図3(B)に示す振動板を構成するセンタードーム3eとサブドーム3fとの間の境界部分に形成された環状の凹部3gに当接して、振動板の振幅動作を前記耳孔Eh付近に機械的に伝達する機能を果たす。
このサスペンション8,9を構成する各可撓性素材は、それぞれドーナツ状に成形されて前後に離れて配置され、それぞれ同一方向にわずかに湾曲した状態に成形されている。そして中央の各開口に対して、イヤピース7の筒体部7cが、それぞれ接着剤により取り付けられている。
これにより、前記イヤピース7は、筒体部7cの軸方向に直線運動するように、前記サスペンション8,9によって支持されている。
そして、図3(A)に示すバッフル1の中央に形成された環状の開口壁1bに、図3(B)に示すドランバユニット3のフランジ部材3dを嵌め込むことで、図2に示すようにイヤピース7を前面に備えたドライバユニット3を構成することができる。
この第一状態におけるイヤピース7とドライバユニット3との関係を図2(A)に示している。この状態においては、イヤピース7とドライバユニット3の振動板(センタードーム3e、サブドーム3f)との間には隙間があり、前記振動板はドライバユニット3に加わる音声信号によって振動する。
すなわち、図4に示した従来のダイナミックヘッドホンと同様の再生音を知覚することができる。
この第二状態におけるイヤピース7とドライバユニット3との関係、およびイヤピース7と人体の耳孔Ehとの関係を図2(B)に示している。この状態においては、前記イヤピース7における前方の閉塞部7aが耳孔Ehを塞ぐと共に、イヤピース7の前記環状の開放部7bは、前記したセンタードーム3eとサブドーム3fとの間の境界部分に形成された環状の凹部3gに押し付けられることになる。
この骨導音による再生モードによると、前記した気導音のみによる再生モードに比較して、再生音の明瞭度は低下するものの、高い騒音下においては確実に再生音を聞き取ることが可能となる。
これにより、周囲の騒音に応じて最適な知覚環境を容易に選択することが可能なダイナミックヘッドホンを提供することができるなど、前記した発明の効果の欄に記載したとおりの作用効果を得ることができる。
2 イヤパッド
3 ドライバユニット
3a ヨーク
3b マグネット
3c ポールピース
3d フランジ部材
3e センタードーム(振動板)
3f サブドーム(振動板)
3g 環状凹部
3h ボイスコイル
4 ヘッドホンケース
7 イヤピース
7a 閉塞部
7b 開放部
7c 筒体部
8 第1サスペンション
8a 音通孔
9 第2サスペンション
9a 音通孔
H 人体
Eh 耳孔
Claims (5)
- 動電型のドライバユニットによって駆動される振動板を前面側に取り付けたバッフルと、前記バッフルの前面側に前記振動板を囲むようにして配置された人体の側頭部に当接されるイヤパットと、前記ドライバユニットの背面側を覆うようにして配置されたヘッドホンケースとを備えたダイナミックヘッドホンであって、
サスペンションによって支持され前記振動板の前面に対峙して配置されたイヤピースがさらに備えられ、
前記イヤパットを介して側頭部に前記ダイナミックヘッドホンを装着した第一状態においては、前記イヤピースは前記サスペンションに支持されたまま、前記振動板と人体の耳孔付近との間に非接触状態で位置し、
前記ダイナミックヘッドホンを側頭部に押し付けて前記イヤパットを圧縮させた第二状態においては、前記イヤピースは人体の耳孔に接して塞ぐと共に前記振動板に当接して、前記振動板の振幅動作を前記耳孔付近に伝達する動作がなされること、
を特徴とするダイナミックヘッドホン。 - 前記イヤピースは、人体の耳孔に接する一端部が閉塞され、前記振動板に当接する他端部は環状に開放されて有底筒状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載したダイナミックヘッドホン。
- 前記イヤピースは、アルミニウムにより一体に成形され、アルマイト処理が施されていることを特徴とする請求項2に記載したダイナミックヘッドホン。
- 前記振動板には、センタードームとサブドームとの境界部分に環状の凹部が形成され、前記環状の凹部に、前記イヤピースの環状に開放された前記他端部が当接して、振動板の振幅動作を前記耳孔付近に伝達するように構成していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載したダイナミックヘッドホン。
- 前記イヤピースを支持するサスペンションは、前記振動板の前面に配置されてそれぞれに多数の音通孔が形成された第1と第2の可撓性素材により構成され、
前記イヤピースを支持するサスペンションは、前記振動板の前面に配置されてそれぞれに多数の音通孔が形成された第1と第2の可撓性素材により構成され、前記第1と第2の可撓性素材の中央部に前記イヤピースが取り付けられると共に、前記第1と第2の可撓性素材が、前記イヤピースの振動方向に沿った離れた位置に、それぞれ配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載したダイナミックヘッドホン。
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JP2000295696A (ja) * | 1999-04-01 | 2000-10-20 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ヘッドホン |
JP2005015890A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Jfe Steel Kk | 低炭素高マンガン鋼の溶製方法 |
JP2006148295A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Nec Tokin Corp | 骨伝導スピーカ及び骨伝導受話装置 |
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2015
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