JP2006147501A - 燃料電池の面圧調整装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に低温始動を迅速且つ確実に遂行するとともに、簡単な構成及び工程で、良好な運転を行うことを可能にする。
【解決手段】面圧調整装置10は、燃料電池スタック14の端部に配設され、電極面内の異なる部位に積層方向に加圧力を付与する油圧ユニット60a〜60fと、前記油圧ユニット60a〜60fを個別に制御して反応ガス流路の上流側と下流側とにおける前記電極面内の面圧を相互に変更可能な制御部68とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池の面圧調整装置及び方法に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持している。この種の燃料電池は、通常、電解質膜・電極構造体及びセパレータを所定数だけ交互に積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この燃料電池において、アノード側電極に供給された燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)は、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。なお、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されているために、このカソード側電極において、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。
ところで、この種の燃料電池では、イオン導電性を維持するために、高分子イオン交換膜からなる電解質膜を適度に加湿しておく必要がある。さらに、カソード側電極では、上記のように反応による生成水が存在する一方、アノード側電極では、生成水の逆拡散や結露水が発生し易い。このため、燃料電池を低温、例えば、氷点下(水の凍結温度以下)で始動させようとすると、前記燃料電池内の水分が凍結し易く、該燃料電池内で電気化学反応が行われ難いという不具合が指摘されている。
そこで、特許文献1の燃料電池は、図8に示すように、アノード電極1とカソード電極2とが固体高分子電解質膜3の両側に配置された膜・電極構造体4を備えている。膜・電極構造体4は、アノード側のセパレータ5とカソード側のセパレータ6とにより挟持され、これらが複数組積層されて燃料電池スタックが構成されている。
アノード側のセパレータ5は、上下に2分割された燃料ガス流路5a、5bを備える一方、カソード側のセパレータ6は、同様に、上下に2分割された酸化剤ガス流路6a、6bを備えている。カソード側のセパレータ6とアノード側のセパレータ5の端子部材(図示せず)によって、燃料電池から出力を取り出す閉回路7が形成され、走行用モータMや外部負荷Fが駆動されている。
このような構成において、外気温が氷点下となる低温時に燃料電池を始動する場合、図示しないバルブを操作して燃料ガス流路5a及び酸化剤ガス流路6aのみを燃料ガス及び酸化剤ガスの供給流路とする。この状態で、燃料ガス及び酸化剤ガスが起動時用反応ガス流路である上半分の燃料ガス流路5a及び酸化剤ガス流路6aに集中して供給されるため、燃料電池に局所的発電が行われる。
これにより、膜・電極構造体4では、発電面の上半分のみが集中的に自己発熱し、凍結している生成水が解凍されて燃料ガス流路5a及び酸化剤ガス流路6aの閉塞が解消され、低温時始動が良好に行われる。
特開2002−305014号公報(図2)
本発明はこの種の燃料電池に関してなされたものであり、特に低温始動を迅速且つ確実に遂行するとともに、簡単な構成及び工程で、効率的な運転を良好に行うことが可能な燃料電池の面圧調整装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池の面圧調整装置である。
面圧調整装置は、燃料電池の端部に配設され、電極面内の異なる部位に積層方向に加圧力を付与可能な複数の面圧発生部と、前記複数の面圧発生部を個別に制御し、反応ガス流路の上流側と下流側とにおける前記電極面内の面圧を相互に変更可能な制御部とを備えている。
また、セパレータは、金属製プレートで構成されることが好ましい。面圧を高く調整すると、セパレータが容易に変形して反応ガス流路の開口断面積が縮小する。このため、反応ガス流路に残存する水溜まり部が良好に削減され、特に低温始動時に、水分の凍結を抑制して迅速且つ確実な始動が遂行可能になる。
さらに、本発明は、電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池において、電極面内の異なる部位に積層方向に加圧力を付与する燃料電池の面圧調整方法である。
そこで、燃料電池を始動する際に、反応ガス流路の上流側の面圧が、前記反応ガス流路の下流側の面圧よりも高くなるように電極面内の面圧を調整している。一方、燃料電池の運転を停止する前に、反応ガス流路の下流側の面圧が、前記反応ガス流路の上流側の面圧よりも高くなるように電極面内の面圧を調整している。
本発明によれば、反応ガス流路の上流側と下流側とにおける電極面内の面圧が変更可能である。このため、低温始動時には、上流側の面圧が高く調整されることにより、反応ガスの濃度が高い前記上流側に、すなわち、高濃度領域に反応を集中させることができる。従って、局所的な反応が効率的に行われ、燃料電池全体を所望の温度に迅速且つ確実に暖機することが可能になる。
一方、燃料電池の運転を停止する前に、反応ガス流路の下流側の面圧が高く調整される。このため、生成水等によって水溜まりが発生し易い反応ガス流路の下流側から水分を確実に排出することができ、運転終了時には、燃料電池内の水溜まりが有効に削減される。これにより、燃料電池は、次回の始動が容易且つ効率的に開始される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の面圧調整装置10を組み込む燃料電池システム12の概略構成説明図である。
燃料電池システム12は、例えば、自動車等の車両に搭載されており、燃料電池スタック14を備える。この燃料電池スタック14は、複数の発電セル(燃料電池)16を矢印A方向に積層するとともに、積層方向両端にターミナルプレート18a、18b、絶縁プレート20a、20b及びエンドプレート22a、22bが配置される。
エンドプレート22aには、マニホールドプレート24が取り付けられる一方、エンドプレート22bには、面圧調整装置10がバックアッププレート26を介して装着される。マニホールドプレート24とバックアッププレート26とは、複数の締め付けボルト28により積層方向(矢印A方向)に締め付け保持される。
図2に示すように、各発電セル16は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)32と、前記電解質膜・電極構造体32を挟持する薄板波形状の第1及び第2金属セパレータ34、36とを備える。なお、第1及び第2金属セパレータ34、36に代替して、例えば、カーボンセパレータを使用してもよい。
電解質膜・電極構造体32は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜38と、前記固体高分子電解質膜38を挟持するカソード側電極40及びアノード側電極42とを備える。
カソード側電極40及びアノード側電極42は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜38の両面に形成される。
発電セル16の長辺方向(図2中、矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔44aと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔44bとが設けられる。
発電セル16の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔46aと、燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔46bとが設けられる。
発電セル16の矢印C方向一端縁部(上端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔48a、48aが設けられるとともに、前記発電セル16の矢印C方向他端縁部(下端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔48b、48bが設けられる。
第1金属セパレータ34の電解質膜・電極構造体32に向かう面34aには、図3に示すように、燃料ガス入口連通孔46aと燃料ガス出口連通孔46bとを連通する燃料ガス流路50が形成される。この燃料ガス流路50は、例えば、矢印B方向にU字状に折り返す複数の溝部により構成される。
図2に示すように、第1金属セパレータ34の面34bには、冷却媒体入口連通孔48aと冷却媒体出口連通孔48bとを連通する冷却媒体流路52が形成される。この冷却媒体流路52は、図示しないが、例えば、矢印C方向に延在する複数の溝部により構成される。
図4に示すように、第2金属セパレータ36の電解質膜・電極構造体32に向かう面36aには、例えば、矢印B方向にU字状に折り返す複数の溝部からなる酸化剤ガス流路54が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路54は、酸化剤ガス入口連通孔44aと酸化剤ガス出口連通孔44bとに連通する。第2金属セパレータ36の面36bには、第1金属セパレータ34の面34bと重なり合って冷却媒体流路52が一体的に形成される。
図2及び図3に示すように、第1金属セパレータ34の面34a、34bには、この第1金属セパレータ34の外周端縁部を周回して第1シール部材56が一体成形される。第2金属セパレータ36の面36a、26bには、この第2金属セパレータ36の外周端縁部を周回して第2シール部材58が一体成形される(図2及び図4参照)。
図5に示すように、面圧調整装置10は、バックアッププレート26に固定される複数の油圧ユニット(面圧発生部)60a〜60fを備える。油圧ユニット60a〜60cは、エンドプレート22bの上部に位置して矢印B方向に配列されるとともに、油圧ユニット60d〜60fは、前記エンドプレート22bの下部に位置して矢印B方向に配列される。
各油圧ユニット60a〜60fの加圧作動部(図示せず)には、押圧プレート62a〜62fが連結され、前記押圧プレート62a〜62fがエンドプレート22bの略全面にわたってスライド可能に配設される。押圧プレート62a〜62fは、図3に示す燃料ガス流路50及び図4に示す酸化剤ガス流路54において、それぞれ電極面内の異なる押圧領域(部位)64a〜64fに対応して設定される。
図1に示すように、面圧調整装置10は、油圧ユニット60a〜60fに圧力油を供給するコンプレッサ66と、運転状況に応じて前記コンプレッサ66を制御し、前記油圧ユニット60a〜60fの各油圧量を個別に調整可能な制御部68とを備える。
マニホールドプレート24には、酸化剤ガス入口連通孔44a、酸化剤ガス出口連通孔44b、燃料ガス入口連通孔46a、燃料ガス出口連通孔46b、冷却媒体入口連通孔48a及び冷却媒体出口連通孔48bにそれぞれ個別に連通する複数の配管70が設けられる。
このように構成される燃料電池システム12の動作について、以下に説明する。
先ず、燃料電池スタック14では、図1に示すように、マニホールドプレート24を介して酸素含有ガス等の酸化剤ガス、水素含有ガス等の燃料ガス及び純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。このため、矢印A方向に重ね合わされた複数の発電セル16に対し、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体が、それぞれ矢印A方向に供給される。
図2に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔44aから第2金属セパレータ36の酸化剤ガス流路54に導入され、電解質膜・電極構造体32のカソード側電極40に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔46aから第1金属セパレータ34の燃料ガス流路50に導入され、電解質膜・電極構造体32のアノード側電極42に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体32では、カソード側電極40に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極42に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極40に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔44bに沿って流動した後、マニホールドプレート24から外部に排出される。同様に、アノード側電極42に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔46bに排出されて流動し、マニホールドプレート24から外部に排出される。
また、冷却媒体は、冷却媒体入口連通孔48aから第1及び第2金属セパレータ34、36間の冷却媒体流路52に導入された後、矢印C方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体32を冷却した後、冷却媒体出口連通孔48bを移動してマニホールドプレート24から排出される。
次に、燃料電池システム12を用いて、第1の実施形態に係る面圧調整方法について説明する。
先ず、燃料電池システム12を低温で始動する際には、面圧調整装置10を構成する制御部68を介してコンプレッサ66が制御され、油圧ユニット60a〜60fによる電極面内の面圧分布が設定される。すなわち、燃料ガス流路50及び酸化剤ガス流路54の上流側の面圧が、下流側の面圧よりも高くなるように電極面内の面圧を調整する。具体的には、油圧ユニット60a〜60cが油圧ユニット60d〜60fよりも高圧に調整される。
ここで、燃料ガス流路50及び酸化剤ガス流路54の上流側は、それぞれ水素濃度及び酸素濃度が高い領域である。従って、上流側の面圧を高く調整することによって、接触抵抗の削減を図るとともに、反応を該上流側に集中させることができる。このため、局所的な反応が効率的に行われ、各発電セル16を所望の温度に迅速且つ確実に温めることが可能になり、燃料電池スタック14の低温始動を効率的に行うことができるという効果が得られる。
一方、燃料電池スタック14の運転を停止する前に、面圧調整装置10が駆動される。燃料電池スタック14の運転時には、酸化剤ガス流路54及び燃料ガス流路50の下流側には、生成水等によって上流側に比べて多くの水分が存在しており、水溜まりが発生し易い。
そこで、燃料電池スタック14の運転停止の直前に、油圧ユニット60d〜60fが油圧ユニット60a〜60cよりも高圧に調整される。これにより、酸化剤ガス流路54及び燃料ガス流路50の下流側の面圧は、上流側の面圧よりも高くなるように調整される。従って、前記下流側に対応して発電セル16間の隙間が減少し、該下流側の水分を外部に強制的に排出することができる。
特に、各発電セル16を構成する第1及び第2金属セパレータ34、36は、薄板波形状を有している。このため、第1及び第2金属セパレータ34、36は、油圧ユニット60d〜60fによる加圧力によって容易に変形し、流路溝を狭小化して残存する水分を確実に排出することが可能になる。これによって、燃料電池スタック14は、次回の始動が容易且つ効率的に開始されるという利点が得られる。
なお、第1の実施形態では、面圧調整装置10は、面圧発生部として油圧ユニット60a〜60fを備えているが、これに限定されるものではない。例えば、アクチュエータに連結されて螺回動作する複数のボルトを備え、前記ボルトの先端を押圧プレート62a〜62fに連結してもよい。また、それぞれ個別に駆動制御されるシリンダ等の直動アクチュエータを用いてもよい。さらに、燃料電池スタック14の締め付け圧を感知する歪ゲージ(図示せず)を用いて、面圧の管理を行ってもよい。さらにまた、燃料電池システム12がOFFの状態でも、面圧を維持する状態又は維持しない状態でも、適用することができ、これらの状態に限定されるものではない。
さらにまた、第1の実施形態では、燃料ガス流路50及び酸化剤ガス流路54は、U字状の複数の流路溝により構成されているが、これに限定されるものではなく、以下に説明する第2及び第3の実施形態を採用してもよい。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムを構成する第1金属セパレータ70の正面説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池システム12を構成する第1金属セパレータ34と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
第1金属セパレータ70の電解質膜・電極構造体(図示せず)に向かう面70aには、一方の対角位置に燃料ガス入口連通孔46aと燃料ガス出口連通孔46bとが設けられるとともに、他方の対角位置に酸化剤ガス入口連通孔44aと酸化剤ガス出口連通孔44bとが設けられる。
燃料ガス入口連通孔46aと燃料ガス出口連通孔46bとは、燃料ガス流路72を介して連通する。燃料ガス流路72は、矢印B方向に1往復半だけ折り返して蛇行するサーペンタイン流路溝を構成している。燃料ガス流路72には、上流側から下流側に向かって複数、例えば、6つの押圧領域74a〜74fが設定されており、前記押圧領域74a〜74fには、面圧調整装置10(第1の実施形態において説明済み)により選択的に面圧調整が行われる。
なお、図示していないが、酸化剤ガス入口連通孔44aと酸化剤ガス出口連通孔44bとを連通する酸化剤ガス流路は、同様に、矢印B方向に1往復半だけ折り返すサーペンタイン流路溝を構成している。
このように構成される第2の実施形態では、低温始動時には、燃料ガス流路72の上流側に、すなわち、押圧領域74a〜74cに下流側に比べて高い面圧を付与する一方、運転停止直前には、前記燃料ガス流路72の下流側に、すなわち、押圧領域74d〜74fに上流側よりも高い面圧を付与する。これにより、低温始動が迅速且つ確実に遂行されるとともに、水溜まり部の発生を良好に阻止することが可能になる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システムを構成する第1金属セパレータ90の正面説明図である。
第1金属セパレータ90の電解質膜・電極構造体(図示せず)に向かう面90aには、燃料ガス入口連通孔46aと燃料ガス出口連通孔46bとに連通する燃料ガス流路92が設けられる。この燃料ガス流路92は、矢印B方向に直線状に延在する複数の溝部を備えている。
燃料ガス流路92の上流側から下流側に対応して押圧領域94a〜94fが設けられ、この押圧領域94a〜94fは、前述した面圧調整装置10によりそれぞれ所望の面圧が付与可能である。なお、図示していないが、酸化剤ガス入口連通孔44aと酸化剤ガス出口連通孔44bとは、同様に、矢印B方向に延在する直線状溝部によって構成されている。
この第3の実施形態では、低温始動時には、水素濃度が高い押圧領域94aと、酸素濃度の高い押圧領域94cとに付与される面圧を高く設定することにより、反応を局所的に集中させることができる。一方、運転停止直前には、燃料ガス流路92の出口近傍である押圧領域94fと、酸化剤ガスの出口近傍である押圧領域94dとに対応して面圧を高く設定することにより、水溜まりが有効に削減される。これにより、第3の実施形態では、第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施形態の面圧調整装置を組み込む燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記燃料電池システムを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記発電セルを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記発電セルを構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 前記面圧調整装置の分解斜視説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システムを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 特許文献1の説明図である。
符号の説明
10…面圧調整装置 12…燃料電池システム
14…燃料電池スタック 16…発電セル
32…電解質膜・電極構造体 34、36、70、90…金属セパレータ
38…固体高分子電解質膜 40…カソード側電極
42…アノード側電極 50、72、92…燃料ガス流路
52…冷却媒体流路 54…酸化剤ガス流路
60a〜60f…油圧ユニット 62a〜62f…押圧プレート
64a〜64f、74a〜74f、94a〜94f…押圧領域
66…コンプレッサ 68…制御部

Claims (6)

  1. 電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池の面圧調整装置であって、
    前記燃料電池の端部に配設され、電極面内の異なる部位に積層方向に加圧力を付与可能な複数の面圧発生部と、
    前記複数の面圧発生部を個別に制御し、前記反応ガス流路の上流側と下流側とにおける前記電極面内の面圧を相互に変更可能な制御部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池の面圧調整装置。
  2. 請求項1記載の面圧調整装置において、前記セパレータは、金属製プレートで構成されることを特徴とする燃料電池の面圧調整装置。
  3. 電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池において、電極面内の異なる部位に積層方向に加圧力を付与する燃料電池の面圧調整方法であって、
    前記燃料電池を始動する際に、前記反応ガス流路の上流側の面圧が、前記反応ガス流路の下流側の面圧よりも高くなるように前記電極面内の面圧を調整することを特徴とする燃料電池の面圧調整方法。
  4. 請求項3記載の面圧調整方法において、前記燃料電池の運転を停止する前に、前記反応ガス流路の下流側の面圧が、前記反応ガス流路の上流側の面圧よりも高くなるように前記電極面内の面圧を調整することを特徴とする燃料電池の面圧調整方法。
  5. 電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成される燃料電池において、電極面内の異なる部位に積層方向に加圧力を付与する燃料電池の面圧調整方法であって、
    前記燃料電池の運転を停止する前に、前記反応ガス流路の下流側の面圧が、前記反応ガス流路の上流側の面圧よりも高くなるように前記電極面内の面圧を調整することを特徴とする燃料電池の面圧調整方法。
  6. 請求項3乃至5のいずれか1項に記載の面圧調整方法において、前記セパレータは、金属製プレートであることを特徴とする燃料電池の面圧調整方法。

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