JP2006146522A - 印刷制御装置、印刷装置、印刷システム、及びプログラム - Google Patents

印刷制御装置、印刷装置、印刷システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プリンタにセットされている付箋紙に対して、利用者が指定する接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を適切に反映した印刷を実行する。
【解決手段】付箋紙の表面に利用者が指定した印刷内容を印刷するための印刷データを出力する印刷制御装置であって、付箋紙の接着剤の位置に対する印刷内容の向きを利用者に設定させる印刷設定部と、外部の印刷装置にセットされている付箋紙における接着剤の位置を印刷装置から取得する用紙情報取得部と、利用者が設定する接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を、印刷装置から取得された、付箋紙における接着剤の位置に適用した場合における、印刷内容の向きを判断する印刷向き判断部と、印刷内容の向きを印刷向き判断部が判断した向きに変換することにより印刷データを生成し、当該印刷データを印刷装置に印刷させるべく印刷装置に出力する印刷データ出力部とを備える印刷制御装置が提供される。
【選択図】図4

Description

本発明は、裏面の一部に接着剤が塗布された付箋紙の表面に利用者が指定した印刷内容を印刷するための印刷制御装置、印刷装置、印刷システム、及びプログラムに関する。
従来、パーソナル・コンピュータ(以下、パソコンと呼ぶ)で指定するテキスト情報又は画像情報をプリンタで印刷する場合、利用者は、パソコンに表示されるプレビュー表示を確認しながら、印刷内容の向きに対する印刷用紙の向きを縦向き及び横向きのいずれかに指定する。パソコンは、利用者に指定された、印刷内容の向きに対する印刷用紙の向きを印刷内容と共にプリンタに出力する。プリンタは、利用者に指定された印刷の向きを満足するように、用紙トレイに装填されている印刷用紙の向きに合わせて印刷内容の向きを調節して印刷を実行する。
また、パソコンで指定する印刷内容を付箋紙に印刷するプリンタが提案されている。このプリンタは、付箋紙の束から付箋紙を一枚ずつ剥がして搬送し、パソコンで指定された各種データを印刷する(例えば、特許文献1)。
特開2003−81457号公報
ところが、付箋紙は、四辺の一辺に接着剤が塗布されているので、印刷内容に対する用紙の向きは4通りに分かれる。しかしながら、従来のパソコン及びプリンタでは、印刷内容に対する用紙の向きを縦方向又は横方向の2通りで指定するので、接着剤の位置と印刷内容の方向の関係を利用者がイメージした通りに反映した印刷内容を付箋紙に印刷することが困難であるという課題があった。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、裏面の一部に接着剤が塗布された付箋紙の表面に利用者が指定した印刷内容を印刷するための印刷データを出力する印刷制御装置であって、付箋紙の接着剤の位置に対する印刷内容の向きを利用者に設定させる印刷設定部と、外部の印刷装置にセットされている付箋紙における接着剤の位置を印刷装置から取得する用紙情報取得部と、利用者が設定する接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を、印刷装置から取得された、付箋紙における接着剤の位置に適用した場合における、印刷内容の向きを判断する印刷向き判断部と、印刷内容の向きを印刷向き判断部が判断した向きに変換することにより印刷データを生成し、当該印刷データを印刷装置に印刷させるべく印刷装置に出力する印刷データ出力部とを備える印刷制御装置が提供される。これにより、印刷制御装置は、利用者が設定する接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を、外部の印刷装置にセットされている付箋紙における接着剤の位置に適用した印刷データを外部の印刷装置に出力することができる。印刷装置は、セットされている付箋紙に対して、印刷制御装置から受信した印刷データの向きを調節することなく印刷することにより、利用者が設定した接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を満足する印刷内容を付箋紙に印刷することができる。
用紙情報取得部は、印刷装置にセットされている付箋紙の用紙サイズを更に取得し、印刷設定部は、印刷装置にセットされている付箋紙における接着剤の位置の表面を、余白として設定し、印刷データ出力部は、印刷装置にセットされている付箋紙の表面のうち、印刷設定部が設定した余白を除く範囲に印刷範囲を設けて印刷データを生成してもよい。これにより、付箋紙をしおり又は見出しの用途で使用する場合に、他の用紙に覆われにくい範囲に印刷内容を印刷することができる。
また、本発明の第2の形態によれば、裏面の一部に接着剤が塗布された付箋紙の表面に利用者が指定した印刷内容を印刷する印刷装置は、付箋紙の接着剤の位置に対する印刷内容の向きを利用者に設定させる印刷設定部と、付箋紙を装填する場合の接着剤の位置が予め定められており、付箋紙を位置決めして支持する用紙トレイと、利用者が設定する接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を用紙トレイに関して予め定められている接着剤の位置に適用した場合における、印刷内容の向きを判断する印刷向き判断部と、印刷内容の向きを印刷向き判断部が判断した向きに変換することにより印刷データを生成し、当該印刷データを出力する印刷データ出力部と、付箋紙を支持している用紙トレイを搬送することによって、付箋紙への印刷が実行される印刷実行領域まで付箋紙を搬送するトレイ駆動部と、印刷内容の向きを変換して生成された印刷データを印刷データ出力部から受信すると共に、用紙トレイに支持されている付箋紙に印刷データを印刷する印刷実行部とを更に備える。これにより、印刷装置は、利用者が設定する接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を、用紙トレイにセットされている付箋紙における接着剤の位置に適用した印刷データを印刷する。これにより、利用者が設定した接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を満足する印刷内容を付箋紙に印刷することができる。
また、本発明の第3の形態によれば、裏面の一部に接着剤が塗布された付箋紙の表面に利用者が指定した印刷内容を印刷するための印刷データを出力する印刷制御装置と、印刷制御装置から出力される印刷データを付箋紙に印刷する印刷装置とを備える印刷システムが提供される。当該印刷システムにおいて、印刷制御装置は、付箋紙の接着剤の位置に対する印刷内容の向きを利用者に設定させる印刷設定部と、印刷装置にセットされている付箋紙における接着剤の位置を印刷装置から取得する用紙情報取得部と、利用者に設定された接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を印刷装置から取得された接着剤の位置に適用した場合における、印刷内容の向きを判断する印刷向き判断部と、印刷内容の向きを印刷向き判断部が判断した向きに変換し、当該変換後の印刷内容を印刷装置に印刷させるべく印刷装置に出力する印刷データ出力部とを有する。
一方、印刷装置は、付箋紙を装填する場合の接着剤の位置が予め定められており、付箋紙を位置決めして支持する用紙トレイと、用紙トレイに関して予め定められている接着剤の位置を印刷制御装置に出力する用紙情報出力部と、付箋紙を支持している用紙トレイを搬送することによって、付箋紙への印刷が実行される印刷実行領域まで付箋紙を搬送するトレイ駆動部と、印刷データ出力部によって向きを変換された後の印刷内容を印刷データ出力部から受信すると共に、当該向きを変換された後の印刷内容を、用紙トレイに支持されている付箋紙に印刷する印刷実行部とを有する。これにより、当該印刷システムは、利用者が印刷制御装置で設定する接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を、印刷装置の用紙トレイにセットされている付箋紙における接着剤の位置に適用した印刷データを印刷する。これにより、利用者が設定した接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を満足する印刷内容を、付箋紙トレイにセットされている付箋紙に印刷することができる。
また、本発明の第4の形態によれば、裏面の一部に接着剤が塗布された付箋紙の表面に利用者が指定した印刷内容を印刷するための印刷データを出力するコンピュータ用のプログラムは、コンピュータに、付箋紙の接着剤の位置に対する印刷内容の向きを利用者に設定させる印刷設定機能と、外部の印刷装置にセットされている付箋紙における接着剤の位置を印刷装置から取得する用紙情報取得機能と、利用者に設定された接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を印刷装置から取得された接着剤の位置に適用した場合における、印刷内容の向きを判断する印刷向き判断機能と、印刷内容の向きを印刷向き判断部が判断した向きに変換し、当該変換後の印刷内容を印刷装置に印刷させるべく印刷装置に出力する印刷データ出力機能とを実現させる。これにより、上記第1の形態と同様の効果を奏する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、印刷システム300の構成を示す。印刷システム300は、印刷制御装置の一例であるホスト・コンピュータ200と、印刷装置の一例であるプリンタ100とを備える。ホスト・コンピュータ200は、裏面の一部に接着剤が塗布された付箋紙の表面に利用者が指定した印刷内容を印刷するための印刷データをプリンタ100に出力する。プリンタ100は、ホスト・コンピュータ200から出力される印刷データを付箋紙に印刷する。尚、本実施形態において、接着剤とは、二つの物を貼り合せるのに用いる物質を意味し、接着力は問わない。例えば、後で剥がすことができ、一時的な接着に用いる粘着剤などの物質と、より強力に、半永久的な接着に用いる物質とを含む。プリンタ100はボックス形の形状を成し、ボックス形のハウジング103の前面にフロントカバー108が設けられている。フロントカバー108は、手前側に向けて開いた状態(使用状態:図示せず)と図示する様に閉じた状態(非使用状態)とを回動自在に設けられ、開いた状態では、記録が行われた記録用紙の排出と、付箋紙トレイ133(図2参照)の出し入れ動作が可能となる。フロントカバー108の下部には給紙カセット130が着脱自在に設けられ、手前側に引き出して取り外すことにより、記録用紙をセットすることができる。フロントカバー108の上方にはインクカートリッジユニット115が設けられ、該インクカートリッジユニット115には、複数のインクカートリッジ116(図3参照)がプリンタ100の幅方向に並んで着脱自在に設けられている。
続いて、図2及び図3を参照しながらプリンタ100の内部構成について概説する。図2は、外部ハウジング103を取り外した状態におけるプリンタ100の外観斜視図を示す。図3は、プリンタ100の側断面概略図を示す。図2において、プリンタ100の装置本体は、下部シャーシ104と、装置本体の幅方向(主走査方向)に延びるメインフレーム105と、該メインフレーム105の両側に立設される、装置本体の奥行き方向(副走査方向)に平行なサイドフレーム右106及びサイドフレーム左107とによって、その基体が構成されている。サイドフレーム右106とサイドフレーム左107との間には主走査方向に延びる主キャリッジガイド軸111と副キャリッジガイド軸112とが副走査方向に所定の間隔を置いて軸支されている。
主キャリッジガイド軸111及び副キャリッジガイド軸112はキャリッジ113を主走査方向にガイドする為のガイド軸であり、主キャリッジガイド軸111はキャリッジ113の後部を挿通し、副キャリッジガイド軸112はキャリッジ113の前部を下から支持して、これによって記録ヘッド114(図3)と記録用紙Pとの間の距離(プラテンギャップ:以下「PG」と言う)が規定される。
続いて、図3を参照しながら「被印刷媒体」としての記録用紙P及び付箋紙Mならびに「被搬送媒体」としての付箋紙トレイ133の搬送経路を説明する。プリンタ100は、上述した様に装置底部に給紙カセット130を着脱自在に備えている。給紙カセット130には複数枚の記録用紙Pが堆積状態にセット可能となっていて、その底部には、ホッパ131が設けられている。ホッパ131は揺動軸131aを中心に揺動可能に設けられ、セットされた記録用紙Pを下方から押し上げることにより、上部に設けられた給送ローラ128に記録用紙Pの束を圧接させる。
給送ローラ128は側面視略D形の形状を成し、外周は高摩擦部材(例えば、ゴム材)によって形成されている。記録用紙Pの給送時には給送ローラ128の円弧部分に圧接した最上位の記録用紙Pが、給送ローラ128の回転によって、下流側(図3の右側)へ給送される。また、給送ローラ128の下部には、給送ローラ128の円弧部分と圧接する摩擦分離手段(図示せず)が設けられていて、当該摩擦分離手段と給送ローラ128との間で記録用紙Pを挟圧することにより、給送されるべき最上位の記録用紙Pと、重送されようとする次位以降の記録用紙Pとを分離する様になっている。
給送ローラ128の下流側には搬送用(PF)モータ164(図4参照)によって回転駆動される搬送駆動ローラ121と、該ローラに接して従動回転する搬送従動ローラ122とが設けられ(当該ローラ対を「搬送ローラ」という)、当該搬送ローラによって記録用紙Pをニップし且つ搬送駆動ローラ121が回転駆動されることにより、記録用紙Pが記録ヘッド114の下へ搬送される。搬送駆動ローラ121の下流側には記録ヘッド114とプラテン120とが上下に対向する様に設けられ、搬送された記録用紙Pは、プラテン120によって下から支持された状態において、記録ヘッド114からインク滴が吐出(噴射)されることにより、印刷が行われる。記録ヘッド114はキャリッジ113の底部に設けられているが、主走査方向に往復動する当該キャリッジ113にはインクカートリッジが搭載されておらず、キャリッジ113の主走査領域の上方に複数のインクカートリッジ116が、主走査方向に並んで着脱自在に配設されている。そして、図示を省略するインクチューブを介してキャリッジ113へとインクが供給される様になっている。記録ヘッド114の下流側にはPFモータ164によって回転駆動される排出駆動ローラ123と該ローラに接して従動回転する排出従動ローラ124とが設けられ、これらローラによって記録用紙Pをニップし且つ排出駆動ローラ123が回転駆動されることにより、記録用紙Pがプリンタ100外部へ排出される。
一方、「被印刷媒体」としての付箋紙Mを位置決めして支持する付箋紙トレイ133は、給紙カセット130の上方に配置されている。付箋紙Mは、複数枚重ねられた最下段に接着剤のない台紙が貼り付けられており、この状態で一冊の付箋紙Mとして取り扱われる。付箋紙トレイ133は、複数の用紙サイズを有する付箋紙Mのそれぞれを位置決めする窪み状のガイドが設けられている。本実施例の付箋紙トレイ133は、当該ガイドの上流側、即ち図3に示したプリンタ100の左側に接着剤の方向を向け、さらに裏面、つまり台紙側を下側に向けて、付箋紙Mをセットするように定められている。付箋紙トレイ133には、付箋紙Mを上述のように装填するように指示する接着剤位置表示134が設けられている。
給送ローラ128の上流側には、付箋紙Mを付箋紙トレイ133の窪みに対して付勢する付箋紙拘束手段65が設けられている。付箋紙拘束手段65の先端には、付箋紙トレイ133の搬送方向に回転するローラが設けられている。付箋紙拘束手段65が付箋紙Mの上面を下方に押さえつけることにより、付箋紙Mの端部が上方に捲れ上がることを防止できる。付箋紙トレイ133の側端にはラック137(図2参照)が形成され、該ラック137と噛合する図示しないピニオン歯車の回動により、ほぼ水平に真っ直ぐに移動できる様に構成されている。そして、付箋紙トレイ133は、前記ピニオン歯車の回動によってトレイ先端が搬送駆動ローラ121と搬送従動ローラ122とにニップされるまで搬送された後、以降は搬送駆動ローラ121の回転による駆動力を受けて、下流方向或いは上流方向に送られる。また、付箋紙Mのセット時或いは取り出し時には、搬送駆動ローラ121の回転による駆動力を受けて図2の仮想線で示す位置(排出位置)まで送られる。尚、この様な付箋紙トレイ133の出し入れ操作は、トレイSW136(図7)を押下することによって実行可能となっている。
図4は、印刷システム300の機能構成を示すブロック図である。ホスト・コンピュータ200は、印刷設定部14、プレビュー表示部12、用紙情報取得部17、印刷向き判断部16、印刷内容指定部20、ファイル格納部22、及び印刷データ出力部18を有する。一方、プリンタ100は、前述の付箋紙トレイ133に加え、用紙情報出力部52と、トレイ駆動部58と、印刷実行部56とを有する。ホスト・コンピュータ200において、印刷設定部14は、付箋紙の接着剤の位置に対する印刷内容の向きを利用者に設定させる。プレビュー表示部12は、印刷設定部14において設定される接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係をディスプレイにプレビュー表示する。利用者は、プレビュー表示部12に表示される表示を確認しながら、付き用紙Mの接着剤の位置に対する印刷内容の向きを設定する。
用紙情報出力部52は、付箋紙トレイ133に関して定められている接着剤の位置をホスト・コンピュータ200に出力する。ホスト・コンピュータ200において、用紙情報取得部17は、プリンタ100にセットされている付箋紙Mにおける接着剤の位置をプリンタ100から取得する。印刷向き判断部16は、印刷設定部14において利用者に設定された、接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を、プリンタ100から取得する接着剤の位置に適用した場合における、印刷内容の向きを判断する。印刷データ出力部18は、印刷内容の向きを印刷向き判断部16が判断する向きに変換して印刷データを生成し、当該印刷データをプリンタ100に印刷させるべくプリンタ100に出力する。
一方、プリンタ100において、トレイ駆動部58は、付箋紙Mを支持している付箋紙トレイ133を搬送することによって、付箋紙Mへの印刷が実行される印刷実行領域まで付箋紙Mを搬送する。印刷実行部56は、印刷データ出力部18から受信する印刷データ、即ち、印刷データ出力部18によって向きを変換された後の印刷内容を印刷データ出力部18から受信する。そして、付箋紙トレイ133にセットされている付箋紙に対して、印刷データの向きを調節することなく印刷することにより、利用者が設定した接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を満足する印刷内容を付箋紙Mに印刷することができる。
以上の構成により、印刷システム300は、利用者がホスト・コンピュータ200で設定する接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を、プリンタ100の付箋紙トレイ133にセットされている付箋紙Mにおける接着剤の位置に適用した印刷データを印刷する。これにより、付箋紙トレイ133にセットされている付箋紙Mに対して、利用者が設定した接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を満足する印刷内容を印刷することができる。
図5(A)、(B)、(C)、(D)、及び図6(A)、(B)、(C)、(D)は、付箋紙Mの接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を利用者が設定する場合の画面表示の例である。利用者は、プレビュー表示部12に表示されるプレビュー表示を確認しながら、付箋紙Mの接着剤の位置に対する印刷内容の向きを設定する。プレビュー表示は、付箋紙Mの接着剤の位置を示す接着剤位置表示502と、印刷内容の向きを示す印刷内容向き表示506とを含む。利用者は、プレビュー表示における接着剤位置表示502の位置と、印刷内容向き表示506の位置とをそれぞれ独立に設定可能である。例えば、接着剤位置表示502の位置は、図5に示す左側または右側、あるいは図6に示す上側又は下側に設定可能である。印刷内容向き表示506は、例えば縦書きを示す上下方向の矢印と、横書きを示す左右方向の矢印である。
用紙情報出力部52はさらに、付箋紙トレイ133にセットされている付箋紙Mの用紙サイズを更に用紙情報取得部17に出力する。用紙情報取得部17は、プリンタ100にセットされている付箋紙Mの用紙サイズを取得する。印刷設定部14は、付箋紙Mの用紙サイズと接着剤の位置に基づいて、付箋紙Mにおける接着剤の位置の表面を、余白として設定する。印刷データ出力部18は、プリンタ100にセットされている付箋紙Mの表面のうち、印刷設定部14が設定した余白を除く範囲に印刷範囲を設けて印刷データを生成する。
例えば、プレビュー表示部12は、図5及び図6の例において、接着剤位置表示502を除く外形表示500の範囲内に印刷範囲表示504を設ける。利用者は、プレビュー表示部12に表示される印刷範囲表示504を確認しながら、付箋紙Mの外形表示500における印刷範囲表示504を設定する。印刷データ出力部18は、利用者が設定した印刷範囲表示504を印刷データに反映させる。これにより、印刷システム300は、付箋紙Mをしおり又は見出しとして使用する場合に他の用紙に覆われにくい範囲に、印刷内容を印刷することができる。
接着剤位置表示502の位置と印刷内容向き表示506の向きの設定がそれぞれ完了した時点で、例えば不図示の設定ボタンが押されると、印刷設定部14は、「設定ボタン」が押された時点における接着剤位置表示502と印刷内容向き表示506との相対位置によって付箋紙Mの接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を設定する。また、「設定ボタン」が押された時点の外形表示500と印刷範囲表示504の関係によって付箋紙Mに対する印刷範囲を設定する。
例えば、図5(A)に示すプレビュー表示に対して「設定ボタン」が押されると、印刷設定部14は、印刷内容向き表示506の表示に基づき印刷内容を「縦書き」として設定する。また、印刷内容向き表示506と接着剤位置表示502の相対位置に基づき、縦書きの印刷内容を接着剤位置の右側に印刷するように設定する。また、印刷範囲表示504を、外形表示500の内側であって、かつ接着剤位置表示502を除く範囲に設定する。さらに、印刷向き判断部16は、付箋紙トレイ133において付箋紙Mの接着剤の方向が上流側(図3の左側)を向いている旨を受信する。ここでプリンタ100は付箋紙トレイ133上の付箋紙Mに対して上流側から下流側に向けて印刷を実行する。従って、印刷向き判断部16は、付箋紙Mの接着剤側が自由端側よりも後に印刷されると判断する。ここでホスト・コンピュータ200は、プリンタ100において後に印刷される側を下に向けて印刷データを出力する。従って、印刷向き判断部16は、図5(A)で設定された接着剤の位置と印刷内容の向きとの相対関係を維持した状態で接着剤の位置が下側を向く印刷内容の向き、すなわち図5(A)で設定された印刷内容の向きを左回りに90度回転させた向きを判断する。
印刷データ出力部18は、印刷向き判断部16が判断した向きに印刷内容を変換して印刷データを生成する。すなわち、図5(A)で設定された縦書きの印刷内容を左回りに90度回転させて印刷データを生成する。そして、生成した印刷データをプリンタ100に出力する。プリンタ100は、印刷データ出力部18から印刷データを受信する。当該印刷データは、図5(A)で設定された印刷内容向き表示506における右側をプリンタ100の下流側に、接着剤位置表示502側を上流側に向けた状態に相当する向きである。プリンタ100は、当該印刷データを付箋紙トレイ133にセットされている付箋紙に対して、印刷データの向きを調節することなく印刷する。この結果、プリンタ100は、印刷プレビューで設定された接着剤の位置と印刷内容の方向の関係を適切に反映した印刷を付箋紙に実行することができる。
なお、他の実施形態として、プリンタ100は上述したホスト・コンピュータ200の機能を備えてもよい。すなわちプリンタ100は、上述の実施形態における構成に加えて、印刷設定部14、プレビュー表示部12、印刷向き判断部16、印刷内容指定部20、及び印刷データ出力部18を有する。この場合、プリンタ100は、プレビュー表示部12として例えば小型の液晶モニタ(不図示)を有する。更に、印刷内容指定部20及び印刷設定部14に対するユーザの入力を受け付ける複数のボタン(不図示)を有する。この場合、印刷データ出力部18は、印刷内容の向きを印刷向き判断部16が判断した向きに変換することにより印刷データを生成し、当該印刷データを印刷実行部56に出力する。印刷実行部56は、印刷データを印刷データ出力部18から受信すると共に、受信した印刷データの向きを調節することなく、付箋紙トレイ133に支持されている付箋紙Mに印刷データを印刷する。これにより、プリンタ100は、利用者が設定する接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を、付箋紙トレイ133にセットされている付箋紙Mにおける接着剤の位置に適用した印刷データを印刷することができる。従って、利用者が設定した接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を満足する印刷内容を付箋紙Mに印刷することができる。
記録媒体70は、ホスト・コンピュータ200をプレビュー表示部12、印刷設定部14、印刷向き判断部16、用紙情報取得部17、印刷データ出力部18、印刷内容指定部20、及びファイル格納部22として機能させるプログラムを格納する。あるいは、記録媒体70は、プリンタ100をプレビュー表示部12、印刷設定部14、印刷向き判断部16、用紙情報取得部17、印刷データ出力部18、印刷内容指定部20、及びファイル格納部22、用紙情報出力部52、印刷実行部56、及びトレイ駆動部58として機能させるプログラムを格納してもよい。
上記プログラムは単一の記録媒体に格納されても複数の記録媒体に格納されても良い。また記録媒体70に格納されるプログラムは、オペレーティングシステムとの共同によってそれぞれの機能を提供してもよい。例えば、プログラムは、機能の一部または全部を実行することをオペレーティングシステムに依頼し、オペレーティングシステムからの応答に基づいて機能を提供するものであってもよい。
プログラムを格納する記録媒体70としては、フレキシブルディスク、CD−ROMの他にも、DVD、PD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、フラッシュメモリ、ICカード、ミニチュアーカード等の半導体メモリー等を用いることができる。又、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスクまたはRAM等の格納装置を記録媒体として使用してもよい。
図7は、プリンタ100の各種制御を行う制御部150の機能構成を示すブロック図である。制御部150は、プリンタ100に印刷情報を送信するホスト・コンピュータ200との間でデータの送受信が可能に構成され、ホスト・コンピュータ200とのインタフェース(IF)151と、ASIC152、RAM153、PROM154、EEPROM155、CPU156、タイマIC157、DCユニット158、搬送モータ(PFモータ)ドライバ161、キャリッジモータ(CRモータ)ドライバ160、ヘッドドライバ159を備えている。CPU156はプリンタ100の制御プログラムを実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行い、タイマIC157は、CPU156に対して各種処理に必要な周期的な割り込み信号を発生させる。ASIC152は、ホスト・コンピュータ150からIF151を介して送信される印刷データに基づいて印刷解像度や記録ヘッド114の駆動波形等を制御する。RAM153は、ASIC152およびCPU156の作業領域や他のデータの1次格納領域として用いられ、PROM154およびEEPROM155には、プリンタ100を制御する為に必要な制御プログラム(ファームウェア)および処理に必要なデータが格納されている。
DCユニット158は、DCモータ(CRモータ163及びPFモータ164)の速度制御を実行する制御回路であり、図示を省略するPID制御部、加速制御部、PWM制御回路等を有している。DCユニット158は、CPU156から送られてくる制御命令と、ロータリエンコーダ168、リニアエンコーダ192、紙検出器119、及びPWセンサ127等の検出手段からの出力信号を受信する。そしてCPU156からの制御命令と、上記検出手段からの出力信号とに基づいてDCモータの速度を制御する制御パラメータを計算し、計算した制御パラメータをCRモータドライバ160及びPFモータドライバ161に送信する。
PFモータドライバ161は、DCユニット158の制御の下、PFモータ164を駆動制御する。PFモータ164は、本実施形態においては複数の駆動対象、即ち、前述した給送ローラ128、搬送駆動ローラ121、排出駆動ローラ123を回動させ、更に、付箋紙トレイ133の側端に形成されたラック137(図2参照)と噛合するピニオン歯車(図示せず)を回転駆動して、付箋紙トレイ133の送りを実行する。
CRモータドライバ160は、DCユニット158の制御の下、CRモータ163を駆動制御することによりキャリッジ113を主走査方向に往復動させ、または停止・保持させる。ヘッドドライバ159は、CPU156の制御の下、ホスト・コンピュータ150から送信された印刷データに従って記録ヘッド114を駆動制御する。
CPU156およびDCユニット158には、搬送される用紙Pの始端および終端を検出する紙検出器119からの検出信号と、PFモータ164の回転量、回転方向、回転速度を検出する為のロータリエンコーダ168からの出力信号と、キャリッジ113の主走査方向における絶対位置を検出するリニアエンコーダ192からの出力信号とが与えられる。また、CPU156及びDCユニット158には、PWセンサ127からの出力信号も与えられる。このPWセンサ127は、キャリッジ113の底部に設けられる光学センサであり、記録用紙P或いは付箋紙トレイ133に向けて発光する発光部(図示せず)と、記録用紙P或いは付箋紙トレイ133からの反射光を受光する受光部(図示せず)とを備える。PWセンサ127は、キャリッジ113の走査によって記録用紙Pの幅を検出するとともに、付箋紙トレイ133に付された識別マーク(図示せず)を認識することにより、付箋紙トレイ133の送り方向位置を検出する。更に、付箋紙トレイ133上の付箋紙Mの有無と、付箋紙Mの外形位置を検出する。
ロータリエンコーダ168は、プーリ191に取り付けられる円盤状スケール168bと、透光部168cに対して発光する発光部(図示せず)および透光部を通過した光を受光する受光部(図示せず)を含む検出部168aとを有している。円盤状スケール168bは、外周部に多数の透光部168cを有する。ここで、プーリ191は無端ベルトを介してPFモータ164によって回動駆動される。プーリ191は軸167を回動軸とする歯車170と一体に形成され、歯車170は、搬送駆動ローラ121の軸端に取り付けられた歯車171と噛合する。これにより、PFモータ164の動力が搬送駆動ローラ121に伝達される。
円盤状スケール168bが回動すると、検出部168aは透光部168cを通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、制御部150は、この様なロータリエンコーダ168からの出力信号を受信することによって、搬送駆動ローラ121の回転量、回転速度、回転方向を検出する。これにより、制御部150は、目的とする記録用紙P或いは付箋紙トレイ133の送り制御を実行することができる。
続いて、リニアエンコーダ192は、主走査方向に長い符号板(図示せず)と、該符号板において主走査方向に複数形成された透光部(図示せず)に対して発光する発光部(図示せず)および前記透光部を通過した光を受光する受光部(図示せず)から構成され、前記透光部を通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、キャリッジ113の主走査方向における絶対位置を検出する。
尚、PFモータドライバ161、PFモータ164、ロータリエンコーダ168、歯車170、171、搬送駆動ローラ121、搬送従動ローラ122、及びプーリ191は、図4で説明したトレイ駆動部58の一例である。また、キャリッジ113、記録ヘッド114、キャリッジモータドライバ160、ヘッドドライバ159、CRモータ163、及びリニアエンコーダ192は、印刷実行部56の一例である。また、PWセンサ127、IF151、及びASIC152は、用紙情報出力部52の一例である。
制御部150には電源SW135およびトレイSW136からの信号も入力される。電源SW135はプリンタ100を休止状態(電源オフ状態)にするための操作スイッチであり、トレイSW136は付箋紙トレイ133を出し入れするための操作スイッチである。これらのスイッチが押下されると、当該押下されたことを示す信号が制御部150へと送信され、各種制御が実行される。
以下、電源SW135或いはトレイSW136(図7)が押下された際の制御について図8乃至図11を参照しながら説明する。ここで、図8はトレイSW136が押下された際の制御内容を示すフローチャート、図9は電源SW135が押下された際の制御内容を示すフローチャート、図10は付箋紙トレイ133の各位置を示す説明図、図11はプリンタ100の電源オフ状態における側断面概略図である。
図8において、トレイSW136の押下信号が入力されると(ステップS101:Y)、現在のトレイ位置を判断する(ステップS102)。ここで、トレイ位置は、図10(A)に示す格納位置と、図10(B)に示す排出位置と、図10(C)に示す「被記録媒体保持位置」を兼ねる頭出し位置とがある。図10(A)に示す格納位置は、付箋紙トレイ133が最も上流側(図3の左側:図10の上側)に送られる位置であり、付箋紙トレイ133が当該格納位置にあるときには、給紙カセット130(図2)からの給紙が実行可能となっている。図10(B)に示す排出位置は、付箋紙トレイ133が最も下流側(図3の右側:図10の下側)に送られる位置であり、付箋紙トレイ133が当該排出位置にあるときに、付箋紙トレイ133への付箋紙Mのセットが可能となる。図10(C)に示す頭出し位置は、付箋紙Mへの記録実行を開始する際の初期の位置であるとともに、後述するように付箋紙Mが付箋紙トレイ133にセットされ、且つ、プリンタ100が電源オフ状態となったときの付箋紙トレイ133の位置、即ち被記録媒体保持位置である。
次に、現在位置が格納位置または頭出し位置にあるときには、付箋紙トレイ133を排出位置まで移動する(ステップS107)。これにより、ユーザは付箋紙トレイ133に付箋紙Mをセットしたり、或いは、セットした付箋紙Mを取り出すことができる。
一方、現在位置が排出位置にあるときには、付箋紙Mの外形位置を検出する(ステップS103)。付箋紙Mの外形位置の検出動作は、キャリッジ113の底部に設けられたPWセンサ127(図7)を利用して、キャリッジ113の移動による主走査および搬送駆動ローラ121の回転による副走査を実行しながら、付箋紙Mの外形位置を検出する。
付箋紙Mの外形検出結果に基づいて、付箋紙Mが付箋紙トレイ133にセットされていないと判断された場合には(ステップS104:Y)、付箋紙トレイ133を格納位置へ移動させる(ステップS106)。一方、付箋紙Mが付箋紙トレイ133にセットされている場合には(ステップS104:N)、付箋紙Mへの記録動作に備えて、付箋紙トレイ133を頭出し位置へ送る(ステップS105)。これにより、後に記録データを受信した場合に、速やかに記録動作を開始することができる。
次に、電源オン状態において電源SW135が押下された場合について図9を参照しながら説明する。電源SW135の押下信号が入力すると(ステップS201:Y)、付箋紙トレイ133の付箋紙Mの有無を判定する(ステップS202)。付箋紙Mの有無は、上述したステップ103における付箋紙Mの外形検出結果がRAM153(図7)に書き込まれている。従ってRAM153の記録内容を読み出すことにより、付箋紙Mの有無を判別することができる。尚、電源SW135が押下された場合に、付箋紙Mの外形検出を改めて実行することにより、付箋紙Mの有無を判断しても良い。
付箋紙Mがセットされていない場合(ステップS202:Y)、EEPROM155(図7)に"付箋紙無し"フラグを記録する(ステップS203)。ここで、揮発性のRAM153に書き込まず不揮発性のEEPROM155に書き込むのは、プリンタ100の電源をオフにしても付箋紙Mの有無情報を保持する為である。そして、付箋紙トレイ133を格納位置へと移動し、終了する(電源がオフ状態となる)。
一方、付箋紙Mがセットされている場合(ステップS202:N)、EEPROM155(図7)に"付箋紙有り"フラグを記録し(ステップS205)、付箋紙トレイ133を頭出し位置へと移動する(ステップS206)。
ここで、付箋紙Mがセットされている場合には、上述の通り付箋紙トレイ133が頭出し位置へ移動するが、当該頭出し位置においては、図11に示す様に、付箋紙Mが搬送駆動ローラ121と搬送従動ローラ122とによってニップされた状態になる。
これにより、以下の様な作用効果を得ることができる。即ち、付箋紙トレイ133に付箋紙Mがセットされた状態において、付箋紙トレイ133が図3に示す様な格納位置にあるときには付箋紙Mは非拘束状態になる。この状態では、プリンタ100の取り扱い時或いは輸送時等にプリンタ100を傾けたり天地逆にした場合、プリンタ100内部において付箋紙Mが付箋紙トレイ133から脱落し、復旧不可能となるおそれがある。
しかし、上述の通り制御部150は、プリンタ100が電源オフ状態(休止状態)へ遷移する場合に、付箋紙Mが搬送駆動ローラ121と搬送従動ローラ122とにニップされた状態となる頭出し位置(被記録媒体保持位置)に付箋紙トレイ133を送り、そして停止させる。従って、プリンタ100が電源オフ状態(休止状態)にあるときには付箋紙トレイ133にセットされた付箋紙Mが必ずニップされた状態(拘束状態)となる。これにより、取り扱い時或いは輸送時等にプリンタ100を傾けたり天地逆にしても、プリンタ100内部において付箋紙Mが付箋紙トレイ133から脱落するといった不具合を招くことがない。また、既存の構成要素即ち搬送駆動ローラ121および搬送従動ローラ122を利用するので、コストアップを招くことなく、付箋紙Mが付箋紙トレイ133から脱落する不具合を防止することができる。
更に、付箋紙Mが付箋紙トレイ133にセットされていない状態で電源SW135が押下された場合には、付箋紙トレイ133は頭出し位置(被記録媒体保持位置)に送られず、格納位置へと送られる。従って、再び電源SW135が押下されて記録待機状態となった場合に、付箋紙トレイ133の搬送動作を介在させずに、速やかに記録用紙Pへの記録動作を開始することができる。
尚、本実施形態においては、図10(C)および図11に示す様に付箋紙Mへの記録を開始する際の頭出し位置が、付箋紙トレイ133の「被記録媒体保持位置」となっているが、この被記録媒体保持位置は、搬送駆動ローラ121と搬送従動ローラ122とによって付箋紙Mがニップされる様な付箋紙トレイ133の位置、即ち付箋紙Mのセット領域が搬送駆動ローラ121と搬送従動ローラ122とによってニップされる位置であれば、どの様な位置であっても構わない。尚、この場合においては、付箋紙トレイ133の先端がプリンタ100の外部に突出していないことが望ましい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本実施形態に係る印刷システム300の構成を示す図である。 本実施形態に係るプリンタ100の内部外観斜視図である。 本実施形態に係るプリンタ100の側断面概略図である。 印刷システム300の機能構成を示すブロック図である。 接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を設定する画面表示の例である。 接着剤の位置と印刷内容の向きとの関係を設定する画面表示の他の例である。 本実施形態に係るプリンタ100の制御部のブロック図である。 トレイSW押下時の制御内容を示すフローチャートである。 電源SW押下時の制御内容を示すフローチャートである。 トレイの各位置を示す説明図である。 本実施形態に係るプリンタ100の側断面概略図である。
符号の説明
12 プレビュー表示部、14 印刷設定部、16 印刷向き判断部、17 用紙情報取得部、18 印刷データ出力部、20 印刷内容指定部、22 ファイル格納部、52 用紙情報出力部、56 印刷実行部、58 トレイ駆動部、65 付箋紙拘束手段、100 プリンタ、103 ハウジング、104 下部シャーシ、105 メインフレーム、106 サイドフレーム右、107 サイドフレーム左、108 フロントカバー、111 主キャリッジガイド軸、112 副キャリッジガイド軸、113 キャリッジ、114 記録ヘッド、115 インクカートリッジユニット、116 インクカートリッジ、119 紙検出器、120 プラテン、121 搬送駆動ローラ、122 搬送従動ローラ、123 排出駆動ローラ、124 排出従動ローラ、127 PWセンサ、128 給送ローラ、130 給紙カセット、131 ホッパ、133 付箋紙トレイ、134 接着剤位置表示、135 電源SW、136 トレイSW、150 制御部、151 IF、152 ASIC、153 RAM、154 PROM、155 EEPROM、156 CPU、157 タイマIC、158 DCユニット、159 ヘッドドライバ、160 キャリッジ(CR)モータドライバ、161 搬送(PF)モータドライバ、163 キャリッジ(CR)モータ、164 搬送用(PF)モータ、168 ロータリエンコーダ、192 リニアエンコーダ、200 ホスト・コンピュータ、300 印刷システム、500 外形表示、502 接着剤位置表示、504 印刷範囲表示、506 印刷内容向き表示

Claims (5)

  1. 裏面の一部に接着剤が塗布された付箋紙の表面に利用者が指定した印刷内容を印刷するための印刷データを出力する印刷制御装置であって、
    前記付箋紙の接着剤の位置に対する前記印刷内容の向きを利用者に設定させる印刷設定部と、
    外部の印刷装置にセットされている付箋紙における接着剤の位置を前記印刷装置から取得する用紙情報取得部と、
    前記利用者が設定する前記接着剤の位置と前記印刷内容の向きとの関係を、前記印刷装置から取得された、前記付箋紙における前記接着剤の位置に適用した場合における、前記印刷内容の前記印刷装置での向きを判断する印刷向き判断部と、
    前記印刷内容の向きを前記印刷向き判断部が判断した向きに変換することにより印刷データを生成し、当該印刷データを前記印刷装置に印刷させるべく前記印刷装置に出力する印刷データ出力部と
    を備える印刷制御装置。
  2. 前記用紙情報取得部は、前記印刷装置にセットされている前記付箋紙の用紙サイズを更に取得し、
    前記印刷設定部は、前記印刷装置にセットされている前記付箋紙における前記接着剤の位置の表面を、余白として設定し、
    前記印刷データ出力部は、前記印刷装置にセットされている前記付箋紙の前記表面のうち、前記印刷設定部が設定した前記余白を除く範囲に印刷範囲を設けて前記印刷データを生成する、請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 裏面の一部に接着剤が塗布された付箋紙の表面に利用者が指定した印刷内容を印刷する印刷装置であって、
    前記付箋紙の接着剤の位置に対する前記印刷内容の向きを利用者に設定させる印刷設定部と、
    前記付箋紙を装填する場合の前記接着剤の位置が予め定められており、前記付箋紙を位置決めして支持する用紙トレイと、
    前記利用者が設定する前記接着剤の位置と前記印刷内容の向きとの関係を前記用紙トレイに関して予め定められている前記接着剤の位置に適用した場合における、前記印刷内容の前記用紙トレイでの向きを判断する印刷向き判断部と、
    前記印刷内容の向きを前記印刷向き判断部が判断した向きに変換することにより印刷データを生成し、当該印刷データを出力する印刷データ出力部と、
    前記付箋紙を支持している前記用紙トレイを搬送することによって、前記付箋紙への印刷が実行される印刷実行領域まで前記付箋紙を搬送するトレイ駆動部と、
    前記印刷内容の向きを変換して生成された前記印刷データを前記印刷データ出力部から受信すると共に、前記印刷実行領域まで搬送された前記付箋紙に前記印刷データを印刷する印刷実行部と
    を更に備える印刷装置。
  4. 裏面の一部に接着剤が塗布された付箋紙の表面に利用者が指定した印刷内容を印刷するための印刷データを出力する印刷制御装置と、前記印刷制御装置から出力される印刷データを前記付箋紙に印刷する印刷装置とを備える印刷システムであって、
    前記印刷制御装置は、
    前記付箋紙の接着剤の位置に対する前記印刷内容の向きを利用者に設定させる印刷設定部と、
    前記印刷装置にセットされている付箋紙における接着剤の位置を前記印刷装置から取得する用紙情報取得部と、
    前記利用者に設定された前記接着剤の位置と前記印刷内容の向きとの関係を前記印刷装置から取得された前記接着剤の位置に適用した場合における、前記印刷内容の前記印刷装置での向きを判断する印刷向き判断部と、
    前記印刷内容の向きを前記印刷向き判断部が判断した向きに変換し、変換後の前記印刷内容を前記印刷装置に印刷させるべく前記印刷装置に出力する印刷データ出力部と
    を有し、
    前記印刷装置は、
    前記付箋紙を装填する場合の前記接着剤の位置が予め定められており、前記付箋紙を位置決めして支持する用紙トレイと、
    前記用紙トレイに関して予め定められている前記接着剤の位置を前記印刷制御装置に出力する用紙情報出力部と、
    前記付箋紙を支持している前記用紙トレイを搬送することによって、前記付箋紙への印刷が実行される印刷実行領域まで前記付箋紙を搬送するトレイ駆動部と、
    前記印刷データ出力部によって向きを変換された後の前記印刷内容を前記印刷データ出力部から受信すると共に、当該向きを変換された後の前記印刷内容を、前記印刷実行領域まで搬送された前記付箋紙に印刷する印刷実行部と
    を有する印刷システム。
  5. 裏面の一部に接着剤が塗布された付箋紙の表面に利用者が指定した印刷内容を印刷するための印刷データを出力するコンピュータ用のプログラムであって、前記コンピュータに、
    前記付箋紙の接着剤の位置に対する前記印刷内容の向きを利用者に設定させる印刷設定機能と、
    外部の印刷装置にセットされている付箋紙における接着剤の位置を前記印刷装置から取得する用紙情報取得機能と、
    前記利用者に設定された前記接着剤の位置と前記印刷内容の向きとの関係を前記印刷装置から取得された前記接着剤の位置に適用した場合における、前記印刷内容の前記印刷装置での向きを判断する印刷向き判断機能と、
    前記印刷内容の向きを前記印刷向き判断部が判断した向きに変換し、変換後の前記印刷内容を前記印刷装置に印刷させるべく前記印刷装置に出力する印刷データ出力機能と
    を実現させるプログラム。
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