JP2006146476A - ストレージシステム及びストレージシステムのデータ移行方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 データ移行の際に、重複したI/Oの発生を抑制し、ホストへの応答性を向上させる。
【解決手段】 移行元ボリューム1Aから移行先ボリューム2Aにデータを移行させる場合、ホスト3のアクセス先を第2ストレージ装置2へ切り替える。ホスト3により要求されたデータが未だ移行されていない場合、第1ストレージ装置1からデータが読み出される。未移行領域VA2へのアクセス頻度が所定値に達すると、ターゲットのIPアドレスを変更してディスカバリを実行させ、ホスト3のアクセス先を第1ストレージ装置1に切り替える。第1ストレージ装置1において移行済領域VA1へのアクセス頻度が所定値に達すると、ホスト3のアクセス先は第2ストレージ装置に切り替えられる。データ移行状態とアクセス状態とに基づいて、ホスト3のアクセス先が制御され、重複したI/Oの発生が抑制される。
【選択図】 図1
【解決手段】 移行元ボリューム1Aから移行先ボリューム2Aにデータを移行させる場合、ホスト3のアクセス先を第2ストレージ装置2へ切り替える。ホスト3により要求されたデータが未だ移行されていない場合、第1ストレージ装置1からデータが読み出される。未移行領域VA2へのアクセス頻度が所定値に達すると、ターゲットのIPアドレスを変更してディスカバリを実行させ、ホスト3のアクセス先を第1ストレージ装置1に切り替える。第1ストレージ装置1において移行済領域VA1へのアクセス頻度が所定値に達すると、ホスト3のアクセス先は第2ストレージ装置に切り替えられる。データ移行状態とアクセス状態とに基づいて、ホスト3のアクセス先が制御され、重複したI/Oの発生が抑制される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ストレージシステム及びストレージシステムのデータ移行方法に関する。
ストレージシステムは、ハードディスクドライブ等の記憶デバイスを用いて、RAID(Redundant Array of Independent Disks)に基づく記憶領域を構築する。この物理的な記憶領域(論理ボリューム)は、例えば、サーバマシン等のホストコンピュータ(以下、ホスト)に提供される。ホスト上で稼働するアプリケーションプログラムは、論理ボリュームに対してデータを書き込んだり、論理ボリュームからデータを読み出すことにより、ホストに接続されたクライアント端末に対して情報処理サービスを提供する。
ストレージシステムが記憶すべきデータ量は、日々刻々増大し、また、データの種類によっては長期間の保存が義務づけられる場合もある。そこで、増大する需要に対応するために、新型の大容量ストレージ装置を追加する。
大容量のストレージ装置をストレージシステムに追加した場合、旧型の小容量ストレージ装置の記憶するデータを新型の大容量ストレージ装置に移行させる。あるストレージ装置から他のストレージ装置にデータを移行させる方法としては、ホストへのサービスを中断させずに、いわゆるオンライン状態のままでデータを移行させる方法が提案されている(特許文献1)。
特開2000−187608
従来のストレージシステムでは、ホストのアクセス先を移行先のストレージ装置に切り替えて、ストレージ装置間でのデータ移行を実行する。データ移行期間中、ホストは、移行先のストレージ装置に対してのみアクセスし、所望のデータを読み書きする。ホストから読出しを要求されたデータが、既に移行先のストレージ装置にコピーされている場合、移行先のストレージ装置は、自己の保持するデータをホストに提供する。
これに対し、ホストから読出しを要求されたデータが、未だ移行先のストレージ装置にコピーされていない場合、移行先のストレージ装置は、移行元のストレージ装置からデータを読出して自己のボリュームにコピーし、この取得したデータをホストに提供する。
従って、移行先のストレージ装置に未だコピーされていないデータへのアクセスが発生した場合は、(i)移行元のストレージ装置から移行先のストレージ装置へのデータコピーと、(ii)移行先ストレージ装置からホストへのデータ送信との2回のI/O(Input/Output)が発生する。このため、未移行のデータをホストに提供するまでに時間がかかり、ストレージシステムの応答性が低下する。また、ストレージ装置間のデータ移行と、移行先のストレージ装置とホストとの間のデータ通信とが、それぞれ同一の通信ネットワークを利用する場合、2回のI/Oにより無駄なデータがネットワーク上を流れるため、ネットワークトラフィックが増大する。
特に、例えば、ホストがビデオデータ等の連続したデータを配信する場合は、無駄なI/Oの発生による影響が大きい。ビデオデータ等のように一連のデータ群が連続的に読み出される性質を有する場合、この一連のデータ群が移行先のストレージ装置にコピーされていなければ、上述した2回のI/Oが連続的に発生する。従って、ストレージ装置の応答性が低下してホストがクライアント端末に提供するサービスの応答性も低下し、また、ネットワークトラフィックも増大する。
そこで、本発明の一つの目的は、ストレージ装置間のデータ移行状態に基づいて上位装置のアクセス先を制御することにより、無駄なデータ転送を低減できるようにしたストレージシステム及びストレージシステムのデータ移行方法を提供することにある。本発明の一つの目的は、移行先のストレージ装置にコピーされていないデータへのアクセスが頻発した場合に、上位装置のアクセス先を移行元のストレージ装置に切り替えさせることにより、同一のデータについて複数のI/Oが発生するのを防止できるようにしたストレージシステム及びストレージシステムのデータ移行方法を提供することにある。本発明の一つの目的は、ストレージ装置間のデータ移行と上位装置とストレージ装置との間のデータ通信とが同一の通信ネットワークを用いる場合に、無駄なI/Oの発生を抑制し、ネットワークトラフィックを低減できるようにしたストレージシステム及びストレージシステムのデータ移行方法を提供することにある。本発明のさらなる目的は、後述する実施形態の記載から明らかになるであろう。
上記課題を解決すべく、本発明のストレージシステムは、第1ストレージ装置と、第2ストレージ装置及び上位装置がそれぞれ互いに通信可能に接続されたストレージシステムであって、第1ストレージ装置の有する第1ボリュームに記憶されたデータを第2ストレージ装置の有する第2ボリュームへ移行させるデータ移行部と、第1ボリュームから第2ボリュームへのデータの移行状態を管理するデータ移行状態管理部と、上位装置から第2ボリュームへのアクセス要求を処理する第1アクセス要求処理部と、第1ボリュームから第2ボリュームに未だデータが移行されていない未移行領域へのアクセス状態に基づいて、上位装置のアクセス先を第1ストレージ装置へ切り替えさせる第1切替指示部と、を備えている。
例えば、第1ストレージ装置と、第2ストレージ装置及び上位装置は、それぞれ互いにiSCSI(internet Small Computer System Interface)ネットワークによって接続することができる。第1切替指示部は第2ストレージ装置に、第2切替指示部は第1ストレージ装置にそれぞれ設けることができる。
そして、データ移行部により第1ボリュームから第2ボリュームへデータを移行している間に、第1アクセス要求処理部は、上位装置からのアクセス要求を処理可能である。これにより、上位装置へのサービスを中断することなく、データを移行可能である。
第1アクセス要求処理部は、上位装置からのアクセス要求が第2ボリュームにデータを移行済みの移行済領域へのアクセス要求である場合は、第2ボリュームからデータを取得して上位装置に提供する。一方、上位装置からのアクセス要求が未移行領域へのアクセス要求である場合は、第1ボリュームからデータを取得して上位装置に提供する。
しかし、第1切替指示部は、上位装置から未移行領域へのアクセス頻度が予め設定された第1所定値に達した場合は、上位装置のアクセス先を第1ストレージ装置へ切り替えさせる。これにより、例えば、シーケンシャルリードが発生したような場合に、そのデータを記憶する第1ストレージ装置に上位装置のアクセス先を切り替えさせることにより、未移行データについての無駄なI/Oの発生を防止することができる。
上位装置から第1ボリュームへのアクセス要求を処理する第2アクセス要求処理部と、上位装置から第1ボリュームへのアクセス要求のうち第2ボリュームにデータを移行済みの移行済領域へのアクセス状態に基づいて、上位装置のアクセス先を第1ストレージ装置から第2ストレージ装置へ切り替えさせる第2切替指示部とをさらに備えてもよい。即ち、未移行領域へのアクセス要求が頻発したために、第2ストレージ装置から第1ストレージ装置へ上位装置のアクセス先を切り替えた場合において、上位装置による移行済領域へのアクセスが頻発するときは、上位装置のアクセス先を再び第2ストレージ装置に切り替えさせる。これにより、移行済データについての無駄なI/Oの発生を抑制することができる。
また、第2切替指示部は、データ移行部によるデータ移行が完了した場合に、上位装置のアクセス先が第1ストレージ装置または第2ストレージ装置のいずれであるかを確認し、上位装置のアクセス先が第1ストレージ装置である場合は、上位装置のアクセス先を第2ストレージ装置に切り替えさせる。
第1切替指示部は、第2ストレージ装置の有する第2構成情報を第1ストレージ装置にコピーして該第1ストレージ装置の有する第1構成情報を第2構成情報に書き換えさせ、上位装置に対してアクセス先の再検出を促すトリガ信号を与えさせることにより、上位装置のアクセス先を第2ストレージ装置から第1ストレージ装置へ切り替えさせることもできる。
例えば、トリガ信号を上位装置に送信するストレージ管理装置を更に備えてもよく、第1ストレージ装置の第1構成情報が第2構成情報に書き換えられた旨をストレージ管理装置に通知することにより、ストレージ管理装置は、上位装置にトリガ信号を送信することができる。あるいは、第2ストレージ装置と上位装置の接続を論理的に切断することにより、トリガ信号を上位装置に与える構成でもよい。
例えば、iSCSIを利用するストレージシステムの場合、ストレージ管理装置として、ネームサーバを挙げることができる。ネームサーバは、ストレージシステムに参加する各ノードのターゲット名称(iSCSIネーム)とIPアドレス(iSCSIアドレス)とを対応付けて管理する。ここで、ターゲット名称とIPアドレスとは切り離すことができ、これにより、ネットワーク内での位置が変化した場合でも、上位装置は、ディスカバリを行うことにより、目的のストレージ装置を一意に特定することができる。ディスカバリとは、ネットワークに接続されたデバイスを検出するための処理である。
上位装置は、目的のストレージ装置を検出すべく、ネームサーバに問い合わせる。ここで、第2ストレージ装置は、第1ストレージ装置の第1構成情報(IPアドレス等)を継承しており、この継承はネームサーバに通知されている。従って、ネームサーバは、上位装置に対して、iSCSIターゲットのIPアドレスが変更された旨を通知し、この通知に基づいて、上位装置はアクセス先を切り替える。この切替の仕組みは、第1ストレージ装置から第2ストレージ装置へ切り替える場合及び第2ストレージ装置から第1ストレージ装置へ切り替える場合の両方に適用することができる。
さらに、例えば、第1ストレージ装置と、第2ストレージ装置及び上位装置は、それぞれスイッチを介して双方向通信可能に接続することができ、このスイッチに、少なくともデータ移行状態管理部と、第1切替指示部とを設けることもできる。スイッチとしては、例えば、ギガビット級のイーサネット(登録商標)スイッチを用いることができる。また、第2切替指示部をスイッチに設けることもできる。
本発明の別の観点に従うストレージシステムのデータ移行方法は、第1ストレージ装置と、第2ストレージ装置及び上位装置がそれぞれ互いに通信可能に接続されたストレージシステムにおいて、第1ストレージ装置から第2ストレージ装置へデータを移行させるデータ移行方法であって、上位装置のアクセス先を第1ストレージ装置から第2ストレージ装置へ切り替えさせる第1切替ステップと、第1ストレージ装置の有する第1ボリュームに記憶されたデータを第2ストレージ装置の有する第2ボリュームへ移行させるデータ移行ステップと、第1ボリュームから第2ボリュームへのデータのデータ移行状態を管理する管理ステップと、上位装置から第2ボリュームへのアクセス要求を処理するアクセス要求処理ステップと、第1ボリュームから第2ボリュームに未だデータが移行されていない未移行領域へのアクセス状態を検出するステップと、検出された未移行領域へのアクセス状態に基づいて、上位装置のアクセス先を第2ストレージ装置から第1ストレージ装置へ切り替えさせる第2切替ステップと、を含む。
さらに、第2切替ステップの後に第3切替ステップを含み、この第3切替ステップは、上位装置から第1ボリュームへのアクセス要求のうち第2ボリュームにデータを移行済みの移行済領域へのアクセス状態に基づいて、上位装置のアクセス先を第1ストレージ装置から第2ストレージ装置へ再び切り替えさせる。
さらに、第3切替ステップの後に第4切替ステップを含み、この第4切替ステップは、データ移行が完了した場合に、上位装置のアクセス先が第1ストレージ装置または第2ストレージ装置のいずれであるかを確認し、上位装置のアクセス先が第1ストレージ装置である場合は、上位装置のアクセス先を第2ストレージ装置に切り替えさせる。
本発明の機能、手段、ステップの全部または一部は、例えば、マイクロコンピュータにより実行されるコンピュータプログラムとして構成可能な場合がある。そして、このコンピュータプログラムは、例えば、ハードディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体に固定して配布することができる。または、コンピュータプログラムをインターネット等の通信ネットワークを介して、配信することもできる。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本実施形態の全体概念図である。詳細はさらに後述するが、図1に示すように、本実施形態のストレージシステムは、第1ストレージ装置1と、第2ストレージ装置2と、ホスト3と、ストレージ管理装置4とを備えており、これら各装置1〜4は、例えば、インターネット等のTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を利用する通信ネットワークを介して、相互に接続されている。
第1ストレージ装置1は、データ移行元のストレージ装置であって、例えば、移行元ボリューム1Aと、制御部1Bとを備えている。また、制御部1Bは、データ移行部1Cと第2切替指示部1Dとを備えることができる。
第2ストレージ装置2は、データ移行先のストレージ装置であって、例えば、移行先ボリューム2Aと、データ移行部2Bと、データ移行状態管理部2Cと、アクセス処理部2Dと、第1切替指示部2Eとを備えることができる。このうち、2B〜2Eは、第2ストレージ装置2が有する制御機能として実現可能である。
ホスト3は、例えば、サーバマシンとして構成されるコンピュータシステムであり、通信ネットワークを介して、第1ストレージ装置1または第2ストレージ装置2のいずれか一方にアクセス可能である。ホスト3は、図外のクライアント端末に対して、例えば、ビデオ配信等のような情報処理サービスを提供する。
ストレージ管理装置4は、ストレージシステムに参加する各ストレージ装置1,2のターゲット名称(iSCSIネーム)やIPアドレス(iSCSIアドレス)を管理するコンピュータシステムである。本実施形態では、iSCSIを用いる場合を例に挙げる。
第1ストレージ装置1の保持するデータを第2ストレージ装置2にコピーして移行させる場合、ホスト3のアクセス先を第1ストレージ装置1から第2ストレージ装置2に切り替えさせる(S1)。
例えば、第1ストレージ装置1から第2ストレージ装置2へ構成情報を通知し、ホスト3のアクセス先であるiSCSIターゲット(ターゲット名称)に第2ストレージ装置2のIPアドレスを関連付けて、このIPアドレスの変更をストレージ管理装置4に通知する。これにより、ストレージ管理装置4は、ホスト3にターゲットのIPアドレスが変更された旨を通知し、この通知を受けたホスト3はディスカバリを開始する。このディスカバリによって、ホスト3は、ターゲット(第2ストレージ装置2)を検出し、アクセス先を第2ストレージ装置2に切り替える。
ホスト3のアクセス先を第2ストレージ装置2へ切り替えた後、第1ストレージ装置1から第2ストレージ装置2へのデータ移行が開始される(S2)。このデータ移行は、例えば、2通りの方法で行うことができる。一つの方法は、第1ストレージ装置1のデータ移行部1Cが移行元ボリューム1Aのデータを所定の順序で読出して、第2ストレージ装置2の移行先ボリューム2Aにコピーさせる方法である。他の一つの方法は、第2ストレージ装置2のデータ移行部2Bが移行元ボリューム1Aのデータを読出して、移行先ボリューム2Aに記憶させる方法である。いずれの方法を採用してもよく、いずれの方法でもホスト3を介さずにデータを移行させることができる。
データの移行状態は、データ移行状態管理部2Cにより管理することができる。なお、図中では省略しているが、第1ストレージ装置1内でもデータ移行状態を管理することができる。データ移行状態管理部2Cは、どのデータが移行先ボリューム2Aへコピーされたか、どのデータが移行先ボリューム2Aへコピーされていないかの状態を管理する。例えば、移行対象の各データ毎に、そのアドレスと移行済であることを示すフラグとを対応付けることにより、データ移行状態を管理可能である。
データ移行中においても、ホスト3は、第2ストレージ装置2にアクセスして所望のデータを読み書きすることができる(S3)。アクセス処理部2Dは、ホスト3からのリード要求またはライト要求を処理する。
例えば、ホスト3からリード要求が発行された場合、アクセス処理部2Dは、データ移行状態管理部2Cを用いて、要求されたデータが移行先ボリューム2Aにコピー済であるか否かを判定する。アクセス処理部2Dは、移行先ボリューム2Aにデータがコピーされている場合、移行先ボリューム2Aからデータを読出してホスト3に送信する。
これに対し、ホスト3から読出しを要求されたデータが、移行先ボリューム2Aにコピーされていない場合、アクセス処理部2Dは、要求されたデータを移行元ボリューム1Aから読出し、この読出したデータを移行先ボリューム2Aに格納してから、ホスト3に送信する。なお、ボリュームへのデータの書込み(ディステージ処理)は、ホスト3への送信後に行ってもよい。即ち、第2ストレージ装置2のキャッシュメモリ(図3参照)にデータを格納した後、このデータをホスト3に送信し、所定のタイミングでディステージ処理を実行すればよい。
第1ストレージ装置1から第2ストレージ装置2へのデータ移行により、移行元ボリューム1A及び移行先ボリューム2Aは、移行済領域VA1と未移行領域VA2とに区分することができる。どのアドレスのデータが移行済であるか未移行であるかは、データ移行状態管理部2Cによって管理されている。
第1切替指示部2Eは、未移行領域VA2に対するホスト3のアクセス頻度を監視しており(S4)、所定回数以上、未移行領域VA2へのアクセスが発生した場合、第1ストレージ装置1に通知する(S5)。この通知は、構成情報の書換を行わせるもので、これにより、ホスト3のアクセス対象であるターゲットに第1ストレージ装置1のIPアドレスが対応付けられる。第1ストレージ装置1は、ターゲットのIPアドレスが変更された旨をストレージ管理装置4に通知する(S6)。
ストレージ管理装置4は、ターゲットのIPアドレスが変更されたことをホスト3に通知する(S7)。このIPアドレスの変更通知は、ディスカバリ開始のトリガとなる。ホスト3は、ターゲットを再発見するためにストレージ管理装置4から新しいIPアドレスを取得し、アクセス先を第1ストレージ装置1に切り替える(S8)。
アクセス先を切り替えることにより、これ以後の未移行領域VA2へのアクセスは、移行元ボリューム1Aに対して行われる。従って、未移行領域VA2のデータについてホスト3が連続したアクセスを行う場合に、このデータが第1ストレージ装置1から第2ストレージ装置2に送信され、さらに、第2ストレージ装置2からホスト3に送信されるという、複数のI/Oが発生するのを防止することができる。
第1ストレージ装置1は、移行対象のデータを全て保持しているため、ホスト3からのアクセス要求を単独で処理することができる。しかし、ホスト3が移行済領域VA1のデータについて頻繁にリード要求を発行したような場合、S1で述べたように、第2切替指示部1Dは、ホスト3のアクセス先を再び第2ストレージ装置2に切り替えさせる。これにより、第2ストレージ装置2へ移行済のデータについては、第2ストレージ装置2からホスト3に提供することができる。
このように、データ移行状態及びアクセス状態に応じて、ホスト3のアクセス先が制御される。そして、データ移行が完了すると、第2切替指示部1Dは、ホスト3のアクセス先を確認し、ホスト3のアクセス先が第1ストレージ装置1である場合は、ホスト3のアクセス先を第2ストレージ装置2に切り替えさせる。これにより、データ移行が完了した場合、ホスト3は、専ら移行先の第2ストレージ装置2のみにアクセスして、所望のデータを読み書きする。
以上の通り、本実施形態によれば、データ移行中でもホスト3にサービスを提供することができ、重複したI/Oの発生を抑制して、ホスト3への応答性を改善することができ、ネットワークトラフィックを低減することができる。以下、本実施形態をより詳細に説明する。
図2は、ストレージシステムの全体概要を模式的に示す説明図である。各構成の詳細はさらに後述するが、このストレージシステムは、ホスト10と、管理装置20と、ネームサーバ30と、スイッチ40と、第1ストレージ装置100及び第2ストレージ装置200を備えて構成することができる。そして、これらの各装置10,20,30,100及び200は、スイッチ40を介して相互に接続されており、例えば、TCP/IPに基づくデータ通信が可能となっている。本実施例では、iSCSIを用いたストレージシステムを例に挙げて説明する。
ホスト10は、iSCSIイニシエータであり、第1ストレージ装置100または第2ストレージ装置200のいずれか一方にアクセスして、データの読み書きを行う。ホスト10は、例えばサーバマシンとして構成され、図外のクライアント端末に対し、ビデオ配信等の情報処理サービスを提供する。
管理装置20は、第1ストレージ装置100に各種の指示を与えたり、第1ストレージ装置100の各種状態を取得して管理する。管理装置20は、構成管理プログラム21を備えており、管理下にあるストレージ装置の構成状態を把握する。なお、以下の説明では、管理装置20は、第1ストレージ装置100の管理を行うものとして述べるが、第1ストレージ装置100及び第2ストレージ装置200の管理を行う構成でもよい。また、第2ストレージ装置200の管理を行う装置を別に設けることもできる。
ネームサーバ30は、ストレージシステムのiSCSIターゲットを一元的に管理するための装置である。ネームサーバ30は、ネーム管理プログラム31を備えており、各ストレージ装置100,200のIPアドレス等を管理している。
第1ストレージ装置100は、移行元ストレージ装置である。第1ストレージ装置100は、ホスト3に対してはiSCSIターゲットとして振る舞い、第2ストレージ装置200に対してはiSCSIイニシエータとして振る舞う。即ち、第1ストレージ装置100は、ホスト3からスイッチ40を介してアクセスされることにより、移行元ボリュームに記憶されているデータの読み書きを実行する。また、第1ストレージ装置100は、イニシエータとして第2ストレージ装置200に移行元ボリュームのデータを送信し、移行先ボリュームにコピーさせる。このコピー処理は、ホスト3を介さずに実行される。
第2ストレージ装置200は、移行先ストレージ装置である。第2ストレージ装置200は、iSCSIターゲットとして、ホスト3または第1ストレージ装置100によりアクセスされる。第2ストレージ装置200は、第1ストレージ装置100から送信されたデータを移行先ボリュームに格納する。
詳細は後述するが、データ移行の開始前に、ホスト10は、第1ストレージ装置100にアクセスし、所望のデータを読み書きする。そして、第1ストレージ装置100から第2ストレージ装置200にデータのコピーが開始する際には、アクセス先であるターゲットのIPアドレスが変更され、ネームサーバ30がホスト10にIPアドレスの変更を通知することにより、ホスト10のアクセス先は第1ストレージ装置100から第2ストレージ装置200に切り替わる。
図3は、ストレージシステムのより詳細な構成を示すブロック図である。ホスト10は、例えば、いわゆるオープン系ホストとして構成される。オープン系ホストとしては、例えば、Windows(登録商標)やUNIX(登録商標)等の汎用的なOS(Operating System)を搭載し、FC(Fibre Channel)、iSCSI(Internet SCSI)、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の比較的汎用性のある通信プロトコルを介してストレージ装置100,200にアクセスするサーバマシンを挙げることができる。本実施例のストレージシステムは、iSCSIを用いてデータ授受を行う。
ホスト10は、例えば、一つまたは複数のHBA(Host Bus Adapter)11と、入出力(I/O)制御プログラム12と、アプリケーションプログラム群(図中、「アプリケーション群」と略記)13とを備えて構成可能である。図1中では、説明の便宜上、一つのホスト10のみを示しているが、複数のホスト10を設けることもできる。
HBA11は、所定のプロトコルに基づいてデータの送受信をそれぞれ行う。I/O制御プログラム12は、例えば、HBA11を用いて行われるデータ入出力を制御するドライバプログラムである。アプリケーションプログラム群13は、例えば、電子メール処理プログラムやデータベース管理ソフトウェア、動画配信ソフトウェア、ファイルシステム等のようなプログラムであり、図外のクライアント端末に対し、所定の情報処理サービスをそれぞれ提供する。
管理装置20は、後述のサービスプロセッサ(SVP)170を介して、第1ストレージ装置100の各種情報を収集したり、第1ストレージ装置100に必要な指令を与えるための装置である。管理装置20は、例えば、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークを介して、SVP170に接続することができる。また、管理装置20は、スイッチ40を介して第1ストレージ装置100に接続することもできる。なお、管理装置20によって第2ストレージ装置200の構成を管理するようにしてもよいし、第2ストレージ装置200用に別の管理装置を設けてもよい。
管理装置20は、例えば、ウェブブラウザをベースとしたGUI(Graphical User Interface)を備えており、SVP170が提供するWWW(World Wide Web)サーバにログインすることにより、各種情報の収集と指令の入力とを行う。本実施例では、例えば、管理装置20を介して、第1ストレージ装置100に対し、データ移行(マイグレーション)の実行が指示される。
第1ストレージ装置100は、例えば、複数のCHA110と、複数のDKA120と、キャッシュメモリ130と、共有メモリ140と、接続制御部150と、記憶部160と、SVP170とを備えて構成することができる。
第1ストレージ装置100には、複数のCHA110を設けることができる。各CHA110は、ホスト10との間のデータ転送を制御する制御パッケージである。各CHA110は、複数の通信ポートを備えており、複数のホスト10との間のデータ転送をそれぞれ個別に制御することができる。また、一つのCHA110は、第2ストレージ装置200との間のデータ通信を制御する。
第1ストレージ装置100には、複数のDKA120を設けることができる。各DKA120は、記憶部160とのデータ転送をそれぞれ制御するものである。各DKA120は、例えば、ホスト10から指定された論理ブロックアドレス(LBA)を物理ディスクのアドレスに変換等することにより、各ディスクドライブ161にアクセスし、データの読出しまたはデータの書込みを行う。
キャッシュメモリ130は、ホスト10から書き込まれたライトデータや、ホスト10に読み出されたリードデータを記憶するものである。キャッシュメモリ130は、例えば、揮発または不揮発のメモリから構成可能である。キャッシュメモリ130が揮発性メモリを含んで構成される場合、図示せぬバッテリ電源等によりメモリバックアップを行うことが好ましい。キャッシュメモリ130は、例えば、リードキャッシュ領域とライトキャッシュ領域との2つの領域から構成することができる。ライトキャッシュ領域は、例えば、キャッシュ面とNVS(Non-volatile Storage)面とを含んでおり、ライトデータを多重記憶(冗長記憶)することができる。
共有メモリ(あるいは制御メモリとも呼ばれる)140は、例えば、不揮発メモリから構成可能であるが、揮発メモリから構成してもよい。共有メモリ140には、例えば、制御情報や管理情報等が記憶される。これらの制御情報等の情報は、複数のメモリ140により多重管理することができる。
共有メモリ140及びキャッシュメモリ130は、それぞれ別々のメモリパッケージとして構成することもできるし、同一のメモリパッケージ内にキャッシュメモリ130及び共有メモリ140を設けてもよい。また、メモリの一部をキャッシュ領域として使用し、他の一部を制御領域として使用することもできる。つまり、共有メモリとキャッシュメモリとは、同一のメモリまたはメモリ群として構成することもできる。
接続制御部150は、各CHA110と、各DKA120と、キャッシュメモリ130と、共有メモリ140とをそれぞれ相互に接続するものである。これにより、全てのCHA110,DKA120は、キャッシュメモリ130及び共有メモリ140にそれぞれ個別にアクセス可能である。接続制御部150は、例えば、超高速クロスバスイッチ等として構成することができる。なお、CHA110,DKA120,キャッシュメモリ130及び共有メモリ140を一つまたは複数のコントローラに集約することもできる。
記憶部160は、多数のディスクドライブ161を備えて構成される。記憶部160は、各CHA110及び各DKA120等のコントローラ部分と共に同一の筐体内に設けることもできるし、コントローラ部分とは別の筐体内に設けることもできる。
記憶部160は、例えば、複数種類のディスクドライブ161を混在させて構成することができる。ディスクドライブ161としては、例えば、FCディスク(ファイバチャネルディスク)、SCSI(Small Computer System Interface)ディスク、SATA(Serial AT Attachment)ディスク等を用いることができる。なお、ディスクの種類は、上記のものに限定されず、例示したディスクドライブと同等の記憶デバイスまたは将来開発されるであろう記憶デバイスを利用可能な場合もある。
ここで、例えば、3個1組、4個1組等のように、所定数のディスクドライブ161によって一つのパリティグループが構成され、このパリティグループの提供する物理的な記憶領域上には、少なくとも一つ以上の論理ボリュームを設定することができる。そして、この論理ボリュームは、LU(Logical Unit)に対応付けられることにより、ホスト10からアクセス対象として認識される。
なお、第1ストレージ装置100が使用する記憶資源は、全て第1ストレージ装置100内に存在する必要はない。第1ストレージ装置100の外部に存在する記憶資源を、あたかも自己の記憶資源であるかのように取り込んで、利用することもできる。
SVP170は、LAN等の内部ネットワークを介して、例えば、各CHA110(及び各DKA120)とそれぞれ接続されている。図中では、SVP170は、各CHA110にのみ接続されているが、各DKA120にも接続することができる。SVP170は、第1ストレージ装置100内部の各種状態を収集し、そのままで又は加工して、管理装置20に提供する。
第2ストレージ装置200は、第1ストレージ装置100と同様の構成を備えることができる。第2ストレージ装置200は、例えば、各CHA210と、各DKA220と、キャッシュメモリ230と、共有メモリ240と、接続制御部250と、複数のディスクドライブ261を有する記憶部260と、SVP270とを備えて構成可能である。これら各部210〜270は、第1ストレージ装置100で述べた各部110〜170にそれぞれ対応するため、重複した説明を省略する。
但し、第2ストレージ装置200は、第1ストレージ装置100と同一構成である必要はない。第1ストレージ装置100と第2ストレージ装置200とは、それぞれ異なる構成でもよい。
図4は、「構成情報」の一例としてのコンフィグレーション情報D1を示す説明図である。コンフィグレーション情報D1には、例えば、装置名称と、ターゲット名称(iSCSIネーム)と、アクセス対象のLUN(Logical Unit Number)等が含まれており、共有メモリに記憶されている。
後述のように、ホスト10のアクセス先を切り替えさせる処理は、切替元のストレージ装置が有するコンフィグレーション情報を切替先のストレージ装置に設定することにより、開始される。例えば、図4に示すように、第1ストレージ装置100から第2ストレージ装置200にホスト10のアクセス先を切り替えさせる場合、第1ストレージ装置100のコンフィグレーション情報D1が第2ストレージ装置200にコピーされる。これにより、ターゲット名称や対象LUNに第2ストレージ装置200のIPアドレスが対応付けられ、このIPアドレスの変更はネームサーバ30に通知される。
逆に、第2ストレージ装置200から第1ストレージ装置100にホスト10のアクセス先を切り替える場合も、第2ストレージ装置200が有するコンフィグレーション情報D1を第1ストレージ装置100にコピーさせ、ターゲット名称に第1ストレージ装置100のIPアドレスを対応付ける。
図5は、ストレージ管理テーブルT1の概略構成を部分的に示す説明図である。ストレージ管理テーブルT1は、ネームサーバ30に設けることができる。図5(a)に示すように、本実施例の初期状態では、ホスト10のアクセス先であるターゲットに第1ストレージ装置100のIPアドレス「アドレス1」が対応付けられている。この初期状態では、ホスト10は、第1ストレージ装置100にアクセスしている。
図5(b)は、ホスト10のアクセス先を第2ストレージ装置200に切り替えた状態を示す。第2ストレージ装置200は、ネームサーバ30に対して、ターゲットのIPアドレスが「アドレス2」に変更されたことを通知する。「アドレス2」は、第2ストレージ装置200のIPアドレスである。この通知を受けたネームサーバ30は、図5(b)に示すように、ストレージ管理テーブルT1を書き換える。また、ネームサーバ30は、ホスト10に対し、ターゲットのIPアドレスが変更された旨を通知する。
図5(c)は、ホスト10のアクセス先を第2ストレージ装置200から第1ストレージ100へ再び切り替えた場合を示す。このように、本実施例のストレージシステムでは、ターゲットとIPアドレスとの対応関係をネームサーバ30によって一元的に管理しており、ターゲットデバイスからの通知によってIPアドレスが変更された場合、このIPアドレスの変更はイニシエータデバイスであるホスト10に通知される。
図6は、データ移行状態管理テーブルT2の構成例を示す説明図である。このデータ移行状態管理テーブルT2は、第1ストレージ装置100及び/または第2ストレージ装置200に設けることができる。
データ移行状態管理テーブルT2は、例えば、各LUN毎に、そのLUNに含まれる各論理ブロックアドレス(LBA:Logical Block Address)のデータが第2ストレージ装置200に移行済であるか否かを管理する。本実施例では、各LBA毎にそれぞれ移行済フラグを対応付ける。移行済フラグは、移行先の記憶領域にデータが移行(コピー)されたか否かを示す情報であり、「1」がセットされている場合は移行済であることを示す。なお、データ移行状態の管理単位は、LBAに限らない。例えば、複数のLBAをまとめてグループとし、そのグループ毎に移行済フラグを設定する構成でもよい。
図7は、iSCSIのレイヤ構造を示す説明図である。下から順番に、物理層及びデータリンク層、IP層、TCP層、iSCSI層、SCSI層、SCSIアプリケーション層を積み上げて構成される。IP層では、IPアドレスを指定したデータ転送が行われ、TCP層ではTCPポート番号を指定したデータ転送が行われる。iSCSI層では、iSCSI_NAMEを指定したデータ転送が行われ、SCSI層では、LU番号やLBA(Logical Block Address)を指定したデータ転送が行われる。iSCSI層は、SCSI層とTCP層との間に位置し、SCSIコマンド及びSCSIレスポンスをiSCSI_PDUと呼ばれるカプセルに収め、TCPコネクションによりデータを転送させるものである。
図8は、iSCSIで使用されるデータ構造を示す説明図である。ホスト10のSCSIアプリケーション層からSCSI層を介して出力されるコマンドは、図8に示すように、コマンド及びデータ(またはコマンドのみ)を含んだコマンドフレーム440である。コマンドフレーム440は、例えば、ライトコマンドまたはリードコマンド等のオペレーションコードが先頭バイトに含まれる6バイトのコマンドフレームである。
このコマンドフレーム440が、iSCSI層に到達すると、iSCSI層は、SCSIコマンドフレームをiSCSI_PDU(Protocol Data Unit)430に変換する。このPDU430がTCP層を通過すると、TCPパケット420に変換され、さらに、このTCPパケット420は、IP層を通過することにより、IPパケット410となる。そして、MAC(Media Access Control)アドレスが付加されて、可変長のMACフレーム400が完成する。データフィールドには、1500バイトのデータを格納可能である。
SCSIコマンドフレーム440は、例えば、ベーシックヘッダセグメント441と、アディショナルヘッダセグメント442と、データセグメント443とを含む。そして、ベーシックヘッダセグメント441には、例えば、オペレーションコード441Aと、データセグメント長441Bと、LUN番号441Cと、イニシエータタスクタグ441Dと、オペレーションコード仕様フィールド441Eとを含めることができる。
図示したプロトコル構成の下では、物理層及びデータリンク層同士、IP層同士、TCP層同士、iSCSI層同士、SCSI層同士、及びSCSIアプリケーション層同士が順にセッションすることにより、ホスト10から出力されたI/O要求を、各ストレージ装置100,200はそれぞれ処理することができる。
例えば、物理層及びデータリンク層同士のセッションでは、ARP(Address Resolution Protocol)要求とそれに対するARP応答が行われることにより、互いのMACアドレスをそれぞれ取得する。IP層同士のセッションでは、ping要求とそれに対するping応答が行われることにより、互いに、相手(IPアドレス)が存在するかの確認が行われる。
TCP層同士のセッションでは、シーケンス番号を同期させるための3つのパケットが交換される。iSCSI層同士のセッションでは、ログイン要求とそれに対するログイン応答がやり取りされるログインフェーズによって、iSCSIの接続が確立される(例えば、IPアドレス、ログイン要求元ホストのiSCSI_NAME及びTCPポート番号が使用される)。
SCSI層同士のセッションでは、例えば、リードコマンドやライトコマンド等のSCSIコマンドがホスト10から第1ストレージ装置100または第2ストレージ装置200のいずれかに送信される。SCSIアプリケーション層同士のセッションでは、ライトデータがホスト10から第1ストレージ装置100または第2ストレージ装置200のいずれかに送信され、あるいは、リードデータが各ストレージ装置100,200のいずれかからホスト10へ送信される。
図9〜図14に基づいて、本実施例の動作を説明する。まず、図9は、データ移行の全体処理を示す概略シーケンスである。
例えば、システム管理者等のユーザは、管理装置20を介して、第1ストレージ装置100にマイグレーションの開始を指示する(S11)。このマイグレーション開始の指示には、例えば、移行元ボリューム及び移行先ボリュームをそれぞれ特定するための情報等を含めることができる。
管理装置20からのマイグレーションの実行が指示されると、図4と共に述べたように、第1ストレージ装置100は、自己のコンフィグレーション情報を取得し(S12)、第2ストレージ装置200にログインして(S13)、このコンフィグレーション情報を第2ストレージ装置200にコピーする(S14)。
第2ストレージ装置200は、このコンフィグレーション情報を自身に設定し、ターゲット名称に第2ストレージ装置200のIPアドレスを対応付け(S15)、IPアドレスが変更された旨をネームサーバ30に通知する(S16)。
ネームサーバ30は、第2ストレージ装置200からIPアドレス変更通知を受信すると、ストレージ管理テーブルT1を更新し、ホスト10に対してターゲットのIPアドレスが変更されたことを通知する(S17)。
ホスト10は、ネームサーバ30からIPアドレス変更通知を受信すると、ディスカバリを開始し(S18)、ネームサーバ30からターゲットの新IPアドレスを取得する。そして、ホスト10は、アクセス先情報に設定されているIPアドレスを第2ストレージ装置200のIPアドレスに書き換えて(S19)、アクセス先を第2ストレージ装置200に切り替え(S20)、第2ストレージ装置200にログインする(S21)。これ以後、ホスト10は、第2ストレージ装置200に対してデータの読み書きが可能となる。
図10は、ホスト10が第2ストレージ装置200にデータのリード要求を発行した場合の処理を示すフローチャートである。
ホスト10がLBA等を指定してリード要求を発行すると(S31)、第2ストレージ装置200は、データ移行状態管理テーブルT2を参照し(S32)、要求されたデータが第2ストレージ装置200に移行済であるか否かを判定する(S33)。
要求されたデータが既に第2ストレージ装置200に移行されている場合(S33:YES)、第2ストレージ装置200は、そのデータを読出して(S34)、ホスト10に送信する(S35)。ホスト10は、第2ストレージ装置200から送信されたデータを受信する(S36)。
これに対し、ホスト10から要求されたデータが第2ストレージ装置200に未だ移行されていない場合(S33:NO)、第2ストレージ装置200は、未移行領域へのアクセス回数をカウントするカウンタCxの値を1つインクリメントさせる(S34)。第2ストレージ装置200は、カウンタCxが予め設定されている所定値C1に達したか否かを判定し(S38)、CxがC1に達していない場合は、要求されたデータを第1ストレージ装置100から読出して(S39)、ホスト10に送信する(S40)。
一方、ホスト10による未移行領域へのアクセス回数Cxが所定値C1に達した場合(S38:YES)、第2ストレージ装置200は、ホスト10のアクセス先を第1ストレージ装置100に切り替えさせるパス切替処理を開始する(S41)。パス切替処理については、図12と共にさらに後述する。
なお、未移行領域へのアクセス回数Cxが所定値C1に達した場合に、パス切替処理を行うものとして述べたが、これに限らず、例えば、未移行領域へのアクセスが所定値C1以上連続した場合に、パス切替処理を行うように構成してもよい。これにより、例えば、ビデオデータ等の連続した読出し(シーケンシャルアクセス)に基づいて、ホスト10のアクセス先を切り替えることができる。
図11は、ホスト10が第2ストレージ装置200にデータの更新を要求した場合の処理を示すフローチャートである。ホスト10がLBA等を指定してライト要求を発行すると(S51)、第2ストレージ装置200は、ライトデータをキャッシュメモリ230に記憶し(S52)、ホスト10に対してライト処理の完了を通知する(S53)。ホスト10は、ライトコマンドの処理完了通知を受信して処理を終了する(S54)。
第2ストレージ装置200は、ライトデータに対応する移行済フラグを「1」に設定し、データ移行状態管理テーブルT2を更新する(S55)。次に、第2ストレージ装置200は、ホスト10から受信したライトデータを移行元のボリュームに反映させるべく、第1ストレージ装置100にライト要求を発行する(S56)。
第1ストレージ装置100は、第2ストレージ装置200から受信したライトデータをキャッシュメモリ130に記憶して(S57)、ライト処理の完了を第2ストレージ装置200に通知する(S58)。第1ストレージ装置100は、ライトデータを所定のディスクドライブ161に書き込むディステージ処理を実行する(S59)。
第2ストレージ装置200は、第1ストレージ装置100へのデータ書込みを完了させると、ライトデータを所定のディスクドライブ261に書き込むディステージ処理を実行する(S60)。
このように、移行先の第2ストレージ装置200に対してホスト10がライトデータを書き込んだ場合は、このライトデータを移行元の第1ストレージ装置100にも反映させることにより、移行元ボリュームと移行先ボリュームとの記憶内容を一致させることができる。従って、未移行領域へのアクセスが頻発して、ホスト10のアクセス先が第2ストレージ装置200から第1ストレージ装置100に切り替わった場合でも、データの整合性を維持できる。なお、図11では、ライト処理の完了通知とディステージ処理とを非同期で実行させる場合を例示したが、場合によっては、ディステージ処理の完了後にライト処理の完了通知を行う構成でもよい。
図12は、ホスト10のアクセス先を第2ストレージ装置200から第1ストレージ装置100に再び切り替える様子を示すシーケンスである。第2ストレージ装置200は、図10と共に述べたように、ホスト10による未移行領域へのアクセス頻度をチェックしており(S71)、所定回数C1以上のアクセスが確認された場合(S72:YES)、パス切替処理を開始する。
まず最初に、第2ストレージ装置200は、自身のコンフィグレーション情報を取得し(S73)、第1ストレージ装置100にログインし(S74)、コンフィグレーション情報を第1ストレージ装置100にコピーする(S75)。
第1ストレージ装置100は、第2ストレージ装置200によりコピーされたコンフィグレーション情報を自身に設定し(S76)、ネームサーバ30に対して、ターゲットのIPアドレスが変更された旨を通知する(S77)。ネームサーバ30は、このIPアドレスの変更通知を受信すると、ストレージ管理テーブルT1を更新し、ホスト10にIPアドレスの変更を通知する(S78)。
ホスト10は、ネームサーバ30からの通知によりディスカバリを開始し(S79)、ターゲットの新IPアドレスをネームサーバ30から取得して、アクセス先のIPアドレスを変更する(S80)。これにより、ホスト10のアクセス先は、第2ストレージ装置200から第1ストレージ装置100に切り替わり(S81)、ホスト10は、第1ストレージ装置100にログインして(S82)データの読み書きを行う。
図13は、第1ストレージ装置100で実行されるパス切替処理を示すフローチャートである。ホスト10がリード要求を発行すると(S91)、第1ストレージ装置100は、データ移行状態管理テーブルT2を参照し(S92)、要求されたデータが第2ストレージ装置200に移行済であるか否かを判定する(S93)。
要求されたデータが第2ストレージ装置200に未だ移行されていない場合(S93:NO)、第1ストレージ装置100は、要求されたデータを読出して(S94)、ホスト10に送信する(S95)。ホスト10は、第1ストレージ装置100からのデータを受信して、ローカルメモリ等に格納する。
これに対し、ホスト10から要求されたデータが既に第2ストレージ装置200に移行済である場合(S93:YES)、第1ストレージ装置100は、移行済領域へのアクセス回数をカウントするカウンタCyを1つインクリメントさせる(S97)。そして、第1ストレージ装置100は、移行済領域へのアクセス回数Cyが予め設定された所定値C2に達したか否かを判定する(S98)。
移行済領域へのアクセス回数Cyが所定値C2に達していない場合(S98:NO)、第1ストレージ装置100は、自己のボリュームからデータを読出してホスト10に送信する(S94,S95)。
一方、移行済領域へのアクセス回数Cyが所定値C2に達した場合(S98:YES)、第1ストレージ装置100は、パス切替処理を開始する(S99)。このパス切替処理は、上述のように、ターゲットのIPアドレスを切替先のアドレスに変更し、ネームサーバ30に通知することにより行うことができる。
このように、第1ストレージ装置100に切り替えられたアクセスパスを再び第2ストレージ装置200に切り替えることにより、第2ストレージ装置200に移行されたデータを活用することができる。そして、例えば、第2ストレージ装置200がFCディスク等の高性能のディスクドライブ261や大容量のキャッシュメモリ230等を備えている場合、第2ストレージ装置200の高い性能を利用してホスト10にデータを提供することができ、ストレージシステムの応答性を高めることができる。
また、ボリュームのデータ移行状態(どこまでデータを移行済か)とホスト10のアクセス状態(未移行領域または移行済領域への所定回数以上のアクセス)とに基づいて、移行先の第2ストレージ装置200と移行元の第1ストレージ装置100との間で、ホスト10のアクセス先を切り替えることにより、重複したI/Oの発生を抑制し、また、アクセス先の頻繁な切替を防止して、ストレージシステムの応答性を向上できる。
図14は、データ移行の完了後に第1ストレージ装置100で実行されるパス切替処理を示すフローチャートである。第1ストレージ装置100は、データ移行が完了したか否かを監視しており(S101)、データ移行が完了した場合(S101:YES)、ホスト10のアクセス先が第2ストレージ装置200であるか否かを判定する(S102)。
この現在のアクセス先の判定は、例えば、第2ストレージ装置200によって第1ストレージ装置100のコンフィグレーション情報が書き換えられたか否かにより判定することができる。
第1ストレージ装置100は、ホスト10の現在のアクセス先が第2ストレージ装置200である場合(S102:YES)、処理を終了する。これに対し、ホスト10のアクセス先が第1ストレージ装置100である場合(S102:NO)、第1ストレージ装置100は、ホスト10のアクセス先を第2ストレージ装置200に切り替えさせるため、パス切替処理を実行する(S103)。このように、データ移行の完了後に、ホスト10のアクセス先を検査して第2ストレージ装置200に切り替えさせることにより、データ移行の完了後は、データ移行先の第2ストレージ装置200からホスト10にデータを提供させることができる。
本実施例は、上述のように構成されるので、以下の効果を奏する。本実施例では、第1ストレージ装置100の移行元ボリュームから第2ストレージ装置200の移行先ボリュームに未だデータが移行されていない未移行領域へのアクセス状態に基づいて、ホスト10のアクセス先を第1ストレージ装置100へ切り替えさせる構成とした。
従って、未移行データについて重複したI/Oが発生するのを抑制し、ストレージシステムの応答性を高めることができ、ネットワークトラフィックの増大を防止できる。特に、例えば、ビデオ配信等のように、ホスト10が連続したデータを用いて情報処理を行うような場合、未移行領域に存在するデータの連続した読出しを防止し、応答性を改善することができる。
本実施例では、ホスト10から第1ストレージ装置100へのアクセス要求のうち、第2ストレージ装置200にデータを移行済みの移行済領域へのアクセス状態に基づいて、ホスト10のアクセス先を第1ストレージ装置100から第2ストレージ装置200へ切り替えさせる構成とした。従って、既に移行済のデータについては、第2ストレージ装置200からホスト10に提供させることができ、第2ストレージ装置200にその性能を発揮させることができる。そして、本実施例では、データ移行状態とホストのアクセス状態とに基づいて、移行元と移行先のストレージ装置を適宜切り替えて使用することができ、応答性の低下を防止しつつデータ移行を行うことができる。
本実施例では、データ移行が完了した場合に、ホスト10のアクセス先が第1ストレージ装置100または第2ストレージ装置200のいずれであるかを確認し、ホスト10のアクセス先が第1ストレージ装置100である場合は、ホスト10のアクセス先を第2ストレージ装置200に切り替えさせる構成とした。従って、データ移行の完了後は、第2ストレージ装置200からホスト10にデータを提供させることができる。
本実施例では、iSCSIによるディスカバリを利用して、ホスト10のアクセス先を切り替える構成とした。従って、ホスト10側には、アクセス先を切り替えるための特別な機能を何ら設ける必要はなく、比較的簡素な構成でストレージシステムの応答性等を改善することができる。
図15〜図17に基づいて、第2実施例を説明する。本実施例では、ネームサーバ30を廃止している。図15は、本実施例によるストレージシステムの全体構成を示すブロック図である。本実施例では、ネームサーバ30が省略されている点で、第1実施例と相違する。
図16は、データ移行の全体処理を示すシーケンスである。ユーザが管理装置20を介して、第1ストレージ装置100にマイグレーションの開始を指示すると(S111)、第1ストレージ装置100は、自分のコンフィグレーション情報を取得し(S112)、第2ストレージ装置200にログインして(S113)、このコンフィグレーション情報を第2ストレージ装置200にコピーする(S114)。第2ストレージ装置200は、このコンフィグレーション情報を自身に設定し、ターゲット名称に第2ストレージ装置200のIPアドレスを対応付ける(S115)。
次に、本実施例では、第1ストレージ装置100は、ホスト10からログアウトする(S116)。ホスト10は、第1ストレージ装置100のログアウトを検出すると、ディスカバリを開始し(S117)、第2ストレージ装置200からターゲットの新IPアドレスを取得する。そして、ホスト10は、アクセス先情報に設定されているIPアドレスを第2ストレージ装置200のIPアドレスに書き換えて(S118)、アクセス先を第2ストレージ装置200に切り替え(S119)、第2ストレージ装置200にログインする(S120)。
図17は、ホスト10のアクセス先を第2ストレージ装置200から第1ストレージ装置100に切り替える様子を示すシーケンスである。第2ストレージ装置200は、ホスト10による未移行領域へのアクセス頻度をチェックしており(S131)、所定回数C1以上のアクセスが確認された場合(S132:YES)、パス切替処理を開始する。
第2ストレージ装置200は、自身のコンフィグレーション情報を取得し(S133)、第1ストレージ装置100にログインし(S134)、コンフィグレーション情報を第1ストレージ装置100にコピーする(S135)。
第1ストレージ装置100は、第2ストレージ装置200によりコピーされたコンフィグレーション情報を自身に設定する(S136)。一方、第2ストレージ装置200は、ホスト10からログアウトする(S137)。
ホスト10は、第2ストレージ装置200がログアウトすることにより、ディスカバリを開始し(S138)、ターゲットの新IPアドレスを第1ストレージ装置100から取得して、アクセス先のIPアドレスを変更する(S139)。これにより、ホスト10のアクセス先は、第2ストレージ装置200から第1ストレージ装置100に切り替わり(S140)、ホスト10は、第1ストレージ装置100にログインしてデータの読み書きを行う(S141)。
このように、ネームサーバ30を設けないストレージシステムにも、本発明を適用することができる。
図18に基づいて、第3実施例を説明する。本実施例では、複数のデータ移行をそれぞれ独立して行う。図18は、本実施例のストレージシステムの概略構成を模式的に示す説明図である。
このストレージシステムには、一つの移行元ストレージ装置100と、複数の移行先ストレージ装置200,300が含まれている。第1ストレージ装置100は、複数の移行先ボリュームを備えている。一方の移行元ボリュームは、第2ストレージ装置200の移行先ボリュームとコピーペアを形成し、他方の移行元ボリュームは、第3ストレージ装置300の移行先ボリュームとコピーペアを形成する。
複数のデータ移行は、例えば、2種類の方法で行うことができる。一つの方法は、各データ移行をそれぞれ並列処理する方法である。他の一つの方法は、一方のデータ移行を完了させた後、引き続き他方のデータ移行を開始する方法である。いずれの方法を採用してもよい。
図19に基づいて、第4実施例を説明する。本実施例では、スイッチ40によってデータ移行状態を管理し、ホスト10のアクセス先を切り替える。図19は、本実施例によるストレージシステムの概略構成を示すブロック図である。
スイッチ40には、例えば、データ移行状態管理部41と、アクセス状態監視部42と、パス制御部43とを含めることができる。
データ移行状態管理部41は、第1ストレージ装置100または第2ストレージ装置200からデータ移行状態に関する情報を取得して管理する。アクセス状態監視部42は、ホスト10からのアクセス要求が未移行領域に対するアクセス要求であるか、または移行済領域へのアクセス要求であるかを監視する。アクセス状態監視部42は、第1切替指示部及び第2切替指示部の機能をそれぞれ実現するもので、未移行領域へのアクセス要求が所定回数Cx以上発生した場合、または、移行済領域へのアクセス要求が所定回数Cy以上発生した場合に、パスの切替を指示する。パス制御部43は、アクセス状態監視部42からの指示に基づいて、ホスト10のアクセス先を切り替える。
なお、データ移行状態管理部41をスイッチ40に設けず、第1ストレージ装置100または第2ストレージ装置200のいずれかにデータ移行状態管理部を設けてもよい。この場合、各ストレージ装置100,200のいずれかに設けられたデータ移行状態管理部は、スイッチ40のアクセス状態監視部42からの問合せに応じて、データ移行状態を通知することができる。
また、本実施例では、ネームサーバ30を備えているが、ネームサーバ30を介さずにホスト10のアクセス先を切り替えることができる。従って、ネームサーバ30を省略してもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、当業者であれば、前記各実施例を適宜組み合わせることができる。
1…ストレージ装置,1A 移行元ボリューム、1B…制御部、1C…データ移行部、1D…切替指示部、2…ストレージ装置、2A…移行先ボリューム、2B…データ移行部、2C…データ移行状態管理部、2D…アクセス処理部、2E…切替指示部、3…ホスト、4…ストレージ管理装置、10…ホスト、11…HBA、12…制御プログラム、13…アプリケーションプログラム群、20…管理装置、21…構成管理プログラム、30…ネームサーバ、31…ネーム管理プログラム、40…スイッチ、41…データ移行状態管理部、42…アクセス状態監視部、43…パス制御部、100…第1ストレージ装置(移行元)、110…チャネルアダプタ(CHA)、120…ディスクアダプタ(DKA)、130…キャッシュメモリ、140…共有メモリ、150…接続制御部、160…記憶部 、161…ディスクドライブ、200…第2ストレージ装置(移行先)、210…チャネルアダプタ(CHA)、220…ディスクアダプタ(DKA)、230…キャッシュメモリ、240…共有メモリ、250…接続制御部、260…記憶部 、261…ディスクドライブ、300…第3ストレージ装置(移行先)、T1…ストレージ管理テーブル、T2…データ移行状態管理テーブル、VA1…移行済領域、VA2…未移行領域
Claims (20)
- 第1ストレージ装置と、第2ストレージ装置及び上位装置がそれぞれ互いに通信可能に接続されたストレージシステムであって、
前記第1ストレージ装置の有する第1ボリュームに記憶されたデータを前記第2ストレージ装置の有する第2ボリュームへ移行させるデータ移行部と、
前記第1ボリュームから前記第2ボリュームへのデータの移行状態を管理するデータ移行状態管理部と、
前記上位装置から前記第2ボリュームへのアクセス要求を処理する第1アクセス要求処理部と、
前記第1ボリュームから前記第2ボリュームに未だデータが移行されていない未移行領域へのアクセス状態に基づいて、前記上位装置のアクセス先を前記第1ストレージ装置へ切り替えさせる第1切替指示部と、
を備えたストレージシステム。 - 前記データ移行部により前記第1ボリュームから前記第2ボリュームへデータを移行している間に、前記第1アクセス要求処理部は、前記上位装置からのアクセス要求を処理可能である請求項1に記載のストレージシステム。
- 前記第1アクセス要求処理部は、前記上位装置からのアクセス要求が前記第2ボリュームにデータを移行済みの移行済領域へのアクセス要求である場合は、前記第2ボリュームからデータを取得して前記上位装置に提供し、前記上位装置からのアクセス要求が前記未移行領域へのアクセス要求である場合は、前記第1ボリュームからデータを取得して前記上位装置に提供する請求項1に記載のストレージシステム。
- 前記第1切替指示部は、前記上位装置から前記未移行領域へのアクセス頻度が予め設定された第1所定値に達した場合は、前記上位装置のアクセス先を前記第1ストレージ装置へ切り替えさせるものである請求項1に記載のストレージシステム。
- 前記上位装置から前記第1ボリュームへのアクセス要求を処理する第2アクセス要求処理部と、
前記上位装置から前記第1ボリュームへのアクセス要求のうち前記第2ボリュームにデータを移行済みの移行済領域へのアクセス状態に基づいて、前記上位装置のアクセス先を前記第1ストレージ装置から前記第2ストレージ装置へ切り替えさせる第2切替指示部とをさらに備えた請求項1に記載のストレージシステム。 - 前記第2切替指示部は、前記データ移行部によるデータ移行が完了した場合に、前記上位装置のアクセス先が前記第1ストレージ装置または前記第2ストレージ装置のいずれであるかを確認し、前記上位装置のアクセス先が前記第1ストレージ装置である場合は、前記上位装置のアクセス先を前記第2ストレージ装置に切り替えさせる請求項5に記載のストレージシステム。
- 前記第2切替指示部は、前記上位装置から前記移行済領域へのアクセス頻度が予め設定された第2所定値に達した場合は、前記上位装置のアクセス先を前記第2ストレージ装置へ切り替えさせる請求項5に記載のストレージシステム。
- 前記第1切替指示部は、前記第2ストレージ装置の有する第2構成情報を前記第1ストレージ装置にコピーして該第1ストレージ装置の有する第1構成情報を前記第2構成情報に書き換えさせ、前記上位装置に対してアクセス先の再検出を促すトリガ信号を与えさせることにより、前記上位装置のアクセス先を前記第2ストレージ装置から前記第1ストレージ装置へ切り替えさせる請求項1に記載のストレージシステム。
- 前記トリガ信号を前記上位装置に送信するストレージ管理装置を更に備え、前記第1ストレージ装置の前記第1構成情報が前記第2構成情報に書き換えられた旨を前記ストレージ管理装置に通知することにより、前記ストレージ管理装置は、前記上位装置に前記トリガ信号を送信する請求項8に記載のストレージシステム。
- 前記第2ストレージ装置と前記上位装置の接続を論理的に切断することにより、前記トリガ信号が前記上位装置に与えられる請求項8に記載のストレージシステム。
- 前記第1ストレージ装置と、前記第2ストレージ装置及び前記上位装置は、それぞれ互いにiSCSI(internet Small Computer System Interface)ネットワークによって接続されている請求項1に記載のストレージシステム。
- 前記第1切替指示部は前記第2ストレージ装置に設けられ、前記第2切替指示部は前記第1ストレージ装置に設けられている請求項1に記載のストレージシステム。
- 前記第1ストレージ装置と、前記第2ストレージ装置及び前記上位装置は、それぞれスイッチを介して双方向通信可能に接続されており、
前記スイッチに、少なくとも前記データ移行状態管理部と、前記第1切替指示部とが設けられている請求項1に記載のストレージシステム。 - 第1ストレージ装置と、第2ストレージ装置及び上位装置がそれぞれ互いに通信可能に接続されたストレージシステムにおいて、前記第1ストレージ装置から前記第2ストレージ装置へデータを移行させるデータ移行方法であって、
前記上位装置のアクセス先を前記第1ストレージ装置から前記第2ストレージ装置へ切り替えさせる第1切替ステップと、
前記第1ストレージ装置の有する第1ボリュームに記憶されたデータを前記第2ストレージ装置の有する第2ボリュームへ移行させるデータ移行ステップと、
前記第1ボリュームから前記第2ボリュームへのデータのデータ移行状態を管理する管理ステップと、
前記上位装置から前記第2ボリュームへのアクセス要求を処理するアクセス要求処理ステップと、
前記第1ボリュームから前記第2ボリュームに未だデータが移行されていない未移行領域へのアクセス状態を検出するステップと、
前記検出された前記未移行領域へのアクセス状態に基づいて、前記上位装置のアクセス先を前記第2ストレージ装置から第1ストレージ装置へ切り替えさせる第2切替ステップと、
を含んだストレージシステムのデータ移行方法。 - 前記第2切替ステップは、前記上位装置から前記未移行領域へのアクセス頻度が予め設定された第1所定値に達した場合は、前記上位装置のアクセス先を前記第2ストレージ装置から前記第1ストレージ装置へ切り替えさせる請求項14に記載のストレージシステムのデータ移行方法。
- 前記第2切替ステップの後に第3切替ステップをさらに含み、この第3切替ステップは、前記上位装置から前記第1ボリュームへのアクセス要求のうち前記第2ボリュームにデータを移行済みの移行済領域へのアクセス状態に基づいて、前記上位装置のアクセス先を前記第1ストレージ装置から前記第2ストレージ装置へ再び切り替えさせるものである請求項14に記載のストレージシステムのデータ移行方法。
- 前記第3切替ステップの後に第4切替ステップをさらに含み、この第4切替ステップは、前記データ移行が完了した場合に、前記上位装置のアクセス先が前記第1ストレージ装置または前記第2ストレージ装置のいずれであるかを確認し、前記上位装置のアクセス先が前記第1ストレージ装置である場合は、前記上位装置のアクセス先を前記第2ストレージ装置に切り替えさせるものである請求項16に記載のストレージシステムのデータ移行方法。
- 前記第2切替ステップは、前記第1ストレージ装置の有する第1構成情報を前記第2ストレージ装置にコピーして該第2ストレージ装置の有する第2構成情報を前記第1構成情報に書き換えさせ、前記上位装置に対してアクセス先の再検出を促すトリガ信号を与えさせることにより、前記上位装置のアクセス先を前記第1ストレージ装置から前記第2ストレージ装置へ切り替えさせるものである請求項14に記載のストレージシステムのデータ移行方法。
- 前記第1ストレージ装置と前記上位装置の接続を論理的に切断することにより、前記トリガ信号が前記上位装置に与えられる請求項18に記載のストレージシステムのデータ移行方法。
- 第1ストレージ装置と、第2ストレージ装置と、上位装置と、ネームサーバとがスイッチを介してそれぞれ互いに通信可能に接続されたストレージシステムであって、
(1)前記第1ストレージ装置は、
前記スイッチを介した外部とのデータ通信及び第1記憶デバイス群との間のデータ通信を行う第1制御部と、
前記第1記憶デバイス群の提供する記憶領域上に設けられる第1ボリュームとを備えており、
(2)前記第2ストレージ装置は、
前記スイッチを介した外部とのデータ通信及び第2記憶デバイス群との間のデータ通信を行う第2制御部と、
前記第2記憶デバイス群の提供する記憶領域上に設けられる第2ボリュームとを備えており、
(3)前記ネームサーバは、前記第1ストレージ装置及び前記第2ストレージ装置のターゲット名称及びIP(Internet Protocol)アドレスをそれぞれ管理するネーム管理部を備えており、
(4−1)前記第1ストレージ装置又は/及び前記第2ストレージ装置には、前記第1ボリュームに記憶されたデータを前記第2ボリュームへ移行させるデータ移行部が設けられており、
(4−2)前記第1ストレージ装置及び前記第2ストレージ装置には、前記第1ボリュームから前記第2ボリュームへのデータの移行状態を管理するデータ移行状態管理部がそれぞれ設けられており、
(4−3)前記第2ストレージ装置には、前記第1ボリュームから前記第2ボリュームに未だデータが移行されていない未移行領域へのアクセス状態に基づいて、前記上位装置のアクセス先を前記第2ストレージ装置から前記第1ストレージ装置へ切り替えさせる第1切替指示部が設けられており、
(4−4)前記第1ストレージ装置には、前記上位装置から前記第1ボリュームへのアクセス要求のうち前記第2ボリュームにデータを移行済みの移行済領域へのアクセス状態に基づいて、前記上位装置のアクセス先を前記第1ストレージ装置から前記第2ストレージ装置へ切り替えさせる第2切替指示部が設けられており、
(5−1)前記第1切替指示部及び前記第2切替指示部が、切替元になるストレージ装置の有する構成情報(装置名称と、ターゲット名称(iSCSIネーム)と、アクセス対象のLUN(Logical Unit Number)とを含む)を切替先となるストレージ装置にコピーして該切替先となるストレージ装置のターゲット名称を書き換えさせ、
(5−2)前記切替先となるストレージ装置から前記ネームサーバに対して前記ターゲット名称に対応するIPアドレスの変更を通知し、
(5−3)前記ネームサーバは、前記上位装置に対して、ストレージ装置のディスカバリを促すようになっているストレージシステム。
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