JP2006145769A - 像振れ補正機能付撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、様々な条件下で適切な補正を行うことができる手振れ補正機能付撮影装置を提供することである。
【解決手段】鏡枠モジュール12を介して、被写体とデジタル一眼レフカメラ10との間の相対的な振れが、カメラ本体11内の角速度センサ25a、25bと、加速度センサ26a、26bで検出される。被写体とカメラとの間の並進振動は加速度センサ26a、26bで検出され、当該被写体とカメラとの間の回転振動は角速度センサ25a、25bで検出される。そして、上記並進振動と回転振動の成分が比較された結果に基づいて、撮像部位置駆動ユニット23が補正された位置へ駆動されて像振れが補正される。
【選択図】 図1

Description

本発明は撮影装置に関し、特に撮影装置に搭載した像振れ補正機能付撮影装置に関するものである。
カメラの手振れ補正装置としては、望遠レンズを使用する際に影響の大きい、ヨーとピッチという回転の影響による振れ(以下、揺動振動と称する)のみに対応したものが一般的であった。
しかし、被写体距離が短くなるにつれて、平行移動による振れ(以下、並進振動と称する)の影響が大きくなるため、揺動振動のみを対象とした振れ補正を行っている装置では、近距離での撮影時には振れ補正性能が極端に悪化し、条件によっては補正が改悪になってしまうという不具合があった。
これに対して、被写体距離が所定値以下の場合、手振れ補正を休止させる撮影装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、揺動振動と並進振動の両方を検出し、手振れ補正を行う技術が知られている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
一方、光電変換アレイを用いた振れ検出方法に関する技術が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2002−116476号公報 特開昭62−47012号公報 特開平3−46642号公報 特開昭58−4109号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されている技術は、十分な手振れ補正効果が期待できない状態での電力消費を抑えるものであり、被写体距離が近い場合の振れ補正効果を向上させる訳ではなかった。また、この従来例では、揺動振れにのみ対応した手振れ補正が有効であるか否かを被写体距離のみで判断しているが、撮影スタイルが多様化している昨今の小型デジタルカメラに於いては、カメラに加わる手振れ振動の成分も様々であり、その結果、被写体距離のみでは並進振動に対応するべきか否かの正しい判断が難しい状況であった。
また、上記特許文献2及び特許文献3に開示されている技術では、何れも並進振動の検出用に加速度センサを使用しているが、一般的な撮影条件では振れの大半が揺動振動であるにもかかわらず、常に揺動振動と揺動振動の両方に対応しているため、無駄に電力を消費しているという課題を有していた。
更に、特許文献4に開示されている技術では、分解能の限界から被写体距離が長い場合には十分な振れ検出精度が確保できないという課題を有していた。
したがって本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、様々な条件下で適切な補正を行うことができる手振れ補正機能付撮影装置を提供することを目的としている。
すなわち請求項1に記載の発明は、被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応して振れ補正を行う像振れ補正機能付撮影装置であって、当該被写体と撮像装置との間の並進振動を補正する第1のモードと、当該被写体と撮像装置との間の回転振動を補正する第2のモードと、当該被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動を補正する第3のモードのうち、少なくとも2つのモードを有し、これら複数のモードを選択的に切り替えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応して振れ補正を行う像振れ補正機能付撮影装置であって、当該被写体と撮像装置との間の並進振動を補正する第1のモードと、当該被写体と撮像装置との間の回転振動を補正する第2のモードと、当該被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動を補正する第3のモードと、当該被写体と撮像装置との間の補正を行わない第4のモードのうち、少なくとも3つのモードを有し、これら複数のモードを選択的に切り替えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1若しくは2の何れか1項に記載の発明に於いて、被写体と撮像装置との間の並進振動に相応して出力信号の変化する第1の検出信号発生手段と、被写体と撮像装置との間の回転振動に相応して出力信号の変化する第2の検出信号発生手段と、被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動に相応して出力信号の変化する第3の検出信号発生手段と、を更に具備し、上記第1乃至第3の検出信号発生手段のうち、少なくとも2つの検出信号発生手段の出力信号に相応してモードを切り替えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に於いて、上記像振れ補正機能付撮影装置は、上記第1乃至第3の検出信号発生手段のうち、少なくとも2つの検出信号発生手段の出力信号の比較結果に相応してモードを切り替えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項比4に記載の発明に於いて、上記第1乃至第3の検出信号発生手段で発生される各出力信号は、撮像面上に於ける被写体像の移動方向に相応する信号であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記被写体像の移動方向に相応する信号は、光軸に直交し、且つそれぞれが略直交する第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明に於いて、上記第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号の比較結果に基づき、上記第1及び上記第2の各軸に対して、各個別にモードの選択を行うことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか1項に記載の発明に於いて、上記複数モードの切り替えは、更に被写体距離に相応して実行されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明に於いて、上記複数モードの切り替えは、更に被写界深度に相応して実行されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明に於いて、撮影時の被写界深度内に複数の被写体が存在する際、撮像面に占める割合が大きい被写体までの被写体距離を基準として像振れ補正を行うことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の発明に於いて、撮影時の被写界深度内に複数の被写体が存在する際、当該複数の被写体のうち、少なくとも1つを選択し、当該選択された被写体までの被写体距離を基準として像振れ補正を行うことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応した信号を検出する振れ信号検出手段と、当該被写体と撮像装置との間の並進振動を補正する第1のモードと、当該被写体と撮像装置との間の回転振動を補正する第2のモードと、当該被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動を補正する第3のモードのうち、少なくとも2つのモードを選択する選択手段と、上記選択手段で選択されたモードに従って、上記ぶれ信号検出手段で検出された信号を基に振れ補正を行う振れ補正手段と、を具備することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応した信号を検出する振れ信号検出手段と、当該被写体と撮像装置との間の並進振動を補正する第1のモードと、当該被写体と撮像装置との間の回転振動を補正する第2のモードと、当該被写体と撮像装置との間の並進振動および回転振動を補正する第3のモードと、当該被写体と撮像装置との間の補正を行わない第4のモードのうち、少なくとも3つのモードを選択する選択手段と、上記選択手段で選択されたモードに従って、上記ぶれ信号検出手段で検出された信号を基に振れ補正を行う振れ補正手段と、を具備することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、上記振れ信号検出手段は、被写体と撮像装置との間の並進振動に相応して出力信号の変化する第1の検出信号発生手段と、被写体と撮像装置との間の回転振動に相応して出力信号の変化する第2の検出信号発生手段と、を有して構成されることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、上記振れ信号検出手段は、被写体と撮像装置との間の並進振動に相応して出力信号の変化する第1の検出信号発生手段と、被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動に相応して出力信号の変化する第3の検出信号発生手段と、を有して構成されることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、上記振れ信号検出手段は、被写体と撮像装置との間の回転振動に相応して出力信号の変化する第2の検出信号発生手段と、被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動に相応して出力信号の変化する第3の検出信号発生手段と、を有して構成されることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、上記振れ信号検出手段は、被写体と撮像装置との間の並進振動に相応して出力信号の変化する第1の検出信号発生手段と、被写体と撮像装置との間の回転振動に相応して出力信号の変化する第2の検出信号発生手段と、被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動に相応して出力信号の変化する第3の検出信号発生手段と、を有して構成されることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項14に記載の発明に於いて、上記選択手段は、上記第1及び第2の検出信号発生手段の出力信号の比較結果に相応してモードを選択することを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項15に記載の発明に於いて、上記選択手段は、上記第1及び第3の検出信号発生手段の出力信号の比較結果に相応してモードを選択することを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項16に記載の発明に於いて、上記選択手段は、上記第2及び第3の検出信号発生手段の出力信号の比較結果に相応してモードを選択することを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、請求項17に記載の発明に於いて、上記選択手段は、上記第1、第2及び第3の検出信号発生手段の出力信号の比較結果に相応してモードを選択することを特徴とする。
請求項22に記載の発明は、請求項18に記載の発明に於いて、上記第1及び第2の検出信号発生手段から発生される各出力信号は、撮像面上に於ける被写体像の移動方向に相応する信号であることを特徴とする。
請求項23に記載の発明は、請求項19に記載の発明に於いて、上記第1及び第3の検出信号発生手段から発生される各出力信号は、撮像面上に於ける被写体像の移動方向に相応する信号であることを特徴とする。
請求項24に記載の発明は、請求項20に記載の発明に於いて、上記第2及び第3の検出信号発生手段から発生される各出力信号は、撮像面上に於ける被写体像の移動方向に相応する信号であることを特徴とする。
請求項25に記載の発明は、請求項21に記載の発明に於いて、上記第1乃至第3の検出信号発生手段から発生される各出力信号は、撮像面上に於ける被写体像の移動方向に相応する信号であることを特徴とする。
請求項26に記載の発明は、請求項22に記載の発明に於いて、上記被写体像の移動方向に相応する信号は、光軸に直交し、且つそれぞれが略直交する第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関する、それぞれの符号に相応する信号であることを特徴とする。
請求項27に記載の発明は、請求項23に記載の発明に於いて、上記被写体像の移動方向に相応する信号は、光軸に直交し、且つそれぞれが略直交する第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関する、それぞれの符号に相応する信号であることを特徴とする。
請求項28に記載の発明は、請求項24に記載の発明に於いて、上記被写体像の移動方向に相応する信号は、光軸に直交し、且つそれぞれが略直交する第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関する、それぞれの符号に相応する信号であることを特徴とする。
請求項29に記載の発明は、請求項25に記載の発明に於いて、上記被写体像の移動方向に相応する信号は、光軸に直交し、且つそれぞれが略直交する第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関する、それぞれの符号に相応する信号であることを特徴とする。
請求項30に記載の発明は、請求項26に記載の発明に於いて、上記選択手段は、上記第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号の比較結果に基づいて、上記第1及び第2の各軸に対して各個別にモードの選択を行うことを特徴とする。
請求項31に記載の発明は、請求項27に記載の発明に於いて、上記選択手段は、上記第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号の比較結果に基づいて、上記第1及び第2の各軸に対して各個別にモードの選択を行うことを特徴とする。
請求項32に記載の発明は、請求項28に記載の発明に於いて、上記選択手段は、上記第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号の比較結果に基づいて、上記第1及び第2の各軸に対して各個別にモードの選択を行うことを特徴とする。
請求項33に記載の発明は、請求項29に記載の発明に於いて、上記選択手段は、上記第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号の比較結果に基づいて、上記第1及び第2の各軸に対して各個別にモードの選択を行うことを特徴とする。
請求項34に記載の発明は、請求項30乃至33の何れか1項に記載の発明に於いて、上記選択手段による上記複数モードの選択は、更に被写体距離に相応して実行されることを特徴とする。
請求項35に記載の発明は、請求項34に記載の発明に於いて、上記選択状態による上記複数モードの選択は、更に被写界深度に相応して実行されることを特徴とする。
請求項36に記載の発明は請求項35に記載の発明に於いて、上記振れ補正手段は、撮影時の被写界深度内に複数の被写体が存在する際、撮像面に占める割合が大きい被写体迄の被写体距離を基準として像振れ補正を行うことを特徴とする。
請求項37に記載の発明は、請求項35に記載の発明に於いて、上記振れ補正手段は、撮影時の被写界深度内に複数の被写体が存在する際、当該複数の被写体のうち少なくとも1つを選択し、当該選択された被写体までの被写体距離を基準として像振れ補正を行うことを特徴とする。
請求項38に記載の発明は、請求項9若しくは35の何れか1項に記載の発明に於いて、上記複数モードの切り替えは、撮影被写界深度内に複数の被写体が存在する際、被写界深度内の最近点にある被写体と最遠点にある被写体とで補正の向きが変わるか否かに相応して実行されることを特徴とする。
本発明によれば、様々な条件下で適切な補正を行うことができる手振れ補正機能付撮影装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラの外観構成を、一部を透視して模式的に示した斜視図である。
図1に於いて、このデジタルカメラ10は、カメラ本体11と、鏡枠モジュール12とを有して構成される。
上記鏡枠モジュール12は、カメラ本体11の前面部に装着されているもので、後述するズーム機能を有した1群レンズ14乃至4群レンズ17等を有して構成される。この鏡枠モジュール12は、図示されない被写体からの撮影光束を撮像装置であるCCD22に導くためのものである。
カメラ本体11の上面部には、シャッタレリーズスイッチに対応したシャッタ釦21が設けられている。
そして、カメラ本体11の内部には、上記鏡枠モジュール12の各レンズの光軸の延長上に、CCD22が配置されている。したがって、鏡枠モジュール12を透過した被写体像は、CCD22上に結像される。
尚、鏡枠モジュール12からCCD22の撮像面中央に向かう光軸は、図1に示されるY軸に対応し、この光軸中心とCCD22との交点を通り、鉛直上方に向かう方向にZ軸、光軸中心とCCD22との交点を通り上記Y軸、Z軸のそれぞれに垂直な方向にX軸が、それぞれ定められる。
また、カメラ本体11内には、上記CCD22をX軸方向及びY方向に位置制御するための撮像部位置駆動ユニット23と、該カメラ本体11に生じる像振れを検出するための検出手段である角速度センサ25a、25b及び加速度センサ26a、26bと、フレーミング時の被写体の確認に用いられる光学ファインダユニット27とが、それぞれ配置されている。更に、カメラ本体11の背面部には、液晶モニタ28が設けられている。
図2は、図1のカメラの概略構成を示すブロック図である。
図2に於いて、上述した鏡枠モジュール12は、1群レンズ14、2群レンズ15、3群レンズ16、4群レンズ17及び絞り18とを有して構成される。そして、この鏡枠モジュール12の後方でカメラ本体11内には、シャッタ20が設けられている。上記1群レンズ14及び2群レンズ15を透過した光束は、絞り18を通った後に3群レンズ16及び4群レンズ17を透過し、シャッタ20を通って撮像手段であるCCD22に導かれる。
CCD22は、第1の補正手段である撮像部位置駆動ユニット23に固着されている。コントローラ30の指示により、撮像部位置制御部37が撮像部位置駆動ユニット23を制御して、図1に示されるX方向及びZ方向に対する位置制御を行う。
コントローラ30は、このカメラ全体の制御動作を司るもので、後述する制御回路50と共に振れ補正手段及び選択手段としての機能も有している。このコントローラ30には、上述した角速度センサ25a、25b及び25cと、ズーム制御部A31、ズーム制御部B32と、絞り制御部33と、フォーカス制御部34と、シャッタ制御部36と、撮像位置制御部37と、メモリ39と、観察部位置制御部40と、制御回路50と、信号処理部52と、メモリ58と、I/F(Interface:インターフェース)部61を介して外部のパーソナルコンピュータ(PC)62とが接続されている。
ズーム制御部A31は、コントローラ30からの指示に基づいて、上記2群レンズ15を制御するものであり、ズーム制御部B32はコントローラ30からの指示に基づいて3群レンズ16及び4群レンズ17を制御するものである。これらの制御によって、画角調節が行われる。
絞り制御部33は、コントローラ30の指示に基づいて絞り18を制御するものである。フォーカス制御部34は、コントローラ30からの指示に基づいて4群レンズ17を駆動し、焦点調節を行うものである。
また、シャッタ制御部36は、コントローラ30からの指示に基づいてシャッタ20のタイミングを制御するものである。撮像部位置制御部37は、上述したように、コントローラ30からの指示に基づいてCCD22の位置制御をシフトさせる。このシフト量は、角速度センサ25a及び25bからの出力信号、焦点距離及び被写体までの距離情報等を基に制御されるもので、CCD22の現在位置から移動目標位置が演算され、この移動目標位置がCCD22の可動領域内か、或いは可動領域外かが判定された上で、各別の制御がなされる。
具体的には、移動目標位置が上記可動領域内の場合には、CCD22は、後述するボイスコイルモータ(VCM)70、76に供給する電流の上限を電源部(図示せず)の能力等によって決定される電流量Iとした通常駆動によって、移動目標位置に向けて移動される。
一方、移動目標位置が可動領域外の場合には、CCD22は、VCM70、76に供給する電流の上限をI′(=I/2)に制限した低推力駆動によって、移動目標位置に向けて移動される。
メモリ39には、デジタルカメラ全体の制御を行うための制御プログラムが、その内部のROMに予め記憶されている。また、メモリ39内にはRAMも含まれており、コントローラ30が制御プログラムを実行するときの作業用記憶領域として使用される。
観察部位置制御部40は、光学ファインダユニット27の対物レンズ41の位置調整を行うためのものである。
制御回路50は、コントローラ30の指示によってCCD22及び撮像処理部51の制御を行うためのものである。撮像処理部51は、図示されないがCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング回路)、AGC(Automatic Gain Control:オートゲインコントロール回路)、ADC(Analog to Digital Converter:アナログ−デジタル変換器)等を含んで構成される。そして、この撮像処理部51では、CCD22から出力されたアナログ信号に対して所定の処理が行われ、処理後のアナログ信号がデジタル信号に変換される。
信号処理部52は、撮像処理部51から出力される撮影画像データや、圧縮/伸張処理部53から出力される画像データに対して、ホワイトバランスやγ補正等の処理を施すものである。また、AE(Automatic Exposure;自動露光)検波回路やAF検波回路も、信号処理部52に含まれる。
圧縮/伸張処理部53は、画像データの圧縮処理及び伸張処理を行うものであり、信号処理部52から出力された画像データに対する圧縮処理、カードI/F54から出力された画像データに対する伸張処理を行う。画像データの圧縮処理及び伸張処理には、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が用いられる。
カードI/F54は、本デジタルカメラ10とメモリカード55との間でデータの送受を行うためのものであり、画像データの書き込みや読み出しの処理を行う。メモリカード55は、データの記録用の半導体記録媒体であり、本デジタル一眼レフカメラ10に対して着脱可能である。
メモリ58には、信号処理部52から出力されたデジタル信号(画像データ)が記録され、DAC(Digital to Analog converter;デジタル−アナログ変換器)59では、信号処理部52から出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。
液晶表示モニタ28は、上記DAC59から出力されたアナログ信号に基づいて画像表示を行うものである。この液晶表示モニタ28は、上述したように、カメラ本体11の背面側に設けられており、撮影者はこの液晶表示モニタ28を見ながら撮影を行うことが可能である。
インターフェース(I/F)部61は、コントローラ30とパーソナルコンピュータ(PC)62との間でデータの送受を行うためのものであり、例えばUSB(UniversalSerial Bus(登録商標))用のインターフェース回路が用いられる。
パーソナルコンピュータ62は、本デジタルカメラの製造段階に於ける、CCD22のフォーカス感度補正用データのメモリ39への書き込み等に使用されるものであり、本デジタルカメラ10を構成するものではない。
図3は、上述した撮像部位置駆動ユニット23の構成を示した斜視図である。
図3に於いて、ベース65上には、シャフト66、シャフト67にガイドされたZスライダ69が、図1に示されるZ軸方向に摺動自在に支持されており、VCM(Voice CoilMotor)70の発生する推力によって駆動できるよう構成されている。
また、Zスライダ69上には、シャフト72、シャフト73にガイドされたXスライダ75が、同X軸方向に摺動自在に支持されており、VCM76の発生する推力によって駆動できるよう構成されている。
このXスライダ75上にはCCD22が載置されており、該CCD22はX軸方向、Z軸方向の2方向に移動が可能な構成となっている。
さて、手振れ振動が撮影画像に与える影響は、被写体距離に応じて振動成分の影響度合いが異なり、一般的な手振れによる撮像部駆動量L3 は、揺動振動による撮像部駆動量L1 、並進振動による撮像部駆動量L2 とすると、
3 =L1 +L2 …(1)
ここで、振れ角をθ、焦点距離をf、像倍率をβとした時、撮像部駆動量L1 は、
1 =f×(1−β)×tan θ …(2)
並進振動の場合、振れ量をtとした時の撮像部駆動量L2 は、
2 =t×β …(3)
で与えられる。
すなわち、像倍率が大きくなると並進振動の影響が大きくなり、従来のように揺動振動のみを対象とした振れ補正では、様々なシーンで安定した補正結果を得ることは難しい。
ここで、図4乃至図6を参照して、カメラの振れと像の移動方向について説明する。
図4(a)に矢印Aで示されるように、カメラ10aに加わる振動の並進成分の作用によって、図4(b)に示されるように、撮像面81では、破線位置801 から実線位置802 に被写体が移動する。また、図4(a)に矢印Bで示されるように、カメラに加わる振動の揺動成分の作用によって、図4(c)に示されるように、撮像面81では破線位置801 から実線位置803 に被写体が移動する。
さて、上述した並進成分(A)と揺動成分(B)の両方の影響を考える(図4(a)にてカメラ10bの位置)と、撮像面81では、図4(d)に示されるように、破線位置801 から実線位置804 に被写体が移動することになる。
ここで、それぞれの振動成分による撮像面上での被写体の移動方向は略同一である。この場合、両方の振動の影響をキャンセルする補正が正常に行われた場合は勿論、何れか一方の振動成分に対応した補正が適性に行われなかった場合にも、振動による像流れの影響を軽減させる方向に補正を行うことになる。
一方、図5(a)に於いては、カメラ10aに加わる振動の並進成分(図示矢印A)の作用によって、図5(b)に示されるように、撮像面81では破線位置801 から実線位置802 に被写体が移動する。また、図5(a)に矢印Cで示されるように、カメラに加わる振動の揺動成分の作用によって、図5(c)に示されるように、撮像面81では破線位置801 から実線位置805 に被写体が移動する。
ここで、上述した並進成分(A)と揺動成分(C)の両方の影響を考える(図5(a)にてカメラ10cの位置)と、撮像面81では、図5(d)に示されるように、破線位置801 から実線位置806 に被写体が移動することになる。この場合、それぞれの振動成分による被写体の撮像面上での移動方向は略反対方向であり、また、それぞれの振動成分による被写体の移動に対する影響度合いは、被写体距離によって変化する。したがって、被写体距離によって撮像面上での被写体の移動方向が変化することになる。
以下に、被写体距離によって振れを増大させる事態を避けるための補正動作シーケンスを、図6のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1にて、角速度センサ25a及び25bの出力を基にして、振れの揺動成分による撮像面上での像移動方向が演算される。次いで、ステップS2にて、加速度センサ26a及び26bの出力を基に、振れの並進成分による撮像面上での像移動方向が演算される。
そして、ステップS3に於いて、振れの揺動成分による撮像面上でのX軸方向の像移動符号と、振れの並進成分によるX軸方向の像移動符号とが比較される。ここで、X軸方向の像移動符号が同一である場合は、ステップS4へ移行して、撮像部移動目標のX成分にL3 のX成分がセットされる。一方、上記ステップS3にて符号が同一でない場合には、ステップS5へ移行して、撮像部移動目標のX成分に現在位置のX成分がセットされる。
次に、ステップS6に於いて、振れの揺動成分による撮像面上でのZ軸方向の像移動符号と、振れの並進成分によるZ軸方向の像移動符号とが比較される。ここで、Z軸像移動符号が同一である場合には、ステップS7へ移行して、撮像部移動目標のZ成分にL3 のZ成分がセットされる。一方、上記ステップS6にて符号が同一でない場合には、ステップS8へ移行して、撮像部移動目標のZ成分に現在位置のZ成分がセットされる。
そして、ステップS9にて、L3 を目標として撮像部位置駆動ユニット23が駆動される。その後、ステップS10に於いて、露光時間満了と判定されるまで、上記ステップS1〜S9の処理が繰り返される。そして、ステップS10にて露光時間満了と判定されると、上述した補正動作が終了する。
このような制御が行われることにより、簡単な処理で所望の被写体の振れを増大させてしまうという事態を避けることができる。
尚、本実施形態では、X軸、Z軸の2方向について各個別に補正の是非を判定している例で説明したが、何れか一方の符号が異なる際には2方向共に補正を行わないように制御しても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
以下、図7乃至図12を参照して、被写体距離の違いによる撮像面上での被写体の移動について説明する。
尚、図8(a)乃至図12(a)に於いて、図中に破線で示されているものは、図7(a)に於けるカメラ10の位置及び撮影画角であり、実線で示されているものは移動後のカメラの位置及び撮影画角である。同様に、図8(b)乃至図12(b)に於いて、図中に破線で示されているものは、図7(b)に於ける撮像面での被写体位置である。
図7(a)はカメラ10が初期位置にある際の撮影画角と、被写体85、被写体86、被写体87との位置関係が示されており、図7(b)は(a)の位置関係である際の撮像面81での被写体85〜87の様子が示されている。上記被写体85〜87は、カメラ10から近い順に被写体85、被写体86、被写体87と配置されている。
図8(a)はカメラ10がX軸方向に並進移動した際の様子が示されたものであり、図8(b)は(a)の位置関係である際の撮像面での被写体の様子が示されている。
この場合、被写体85、被写体86、被写体87は、それぞれ移動量は異なるものの、総て右方向に移動している。すなわち、撮像面81に於いて、被写体851 →852 、被写体861 →862 、被写体871 →872 に移動している。
図9(a)はカメラ10がZ軸を中心に図中時計回り方向に回転した際の様子が示されたものであり、図9(b)は(a)の位置関係である際の撮像面での被写体の様子が示されている。
この場合、被写体85、被写体86、被写体87は、それぞれ移動量は異なるものの、総て左方向に移動している。すなわち、撮像面81に於いて、被写体851 →853 、被写体861 →863 、被写体871 →873 に移動している。
図10(a)はカメラがZ軸を中心に図中反時計回り方向に回転した際の様子が示されたものであり、図10(b)は(a)の位置関係である際の撮像面での被写体の様子が示されている。
この場合、被写体85、被写体86、被写体87は、それぞれ移動量は異なるものの、総て右方向に移動している。すなわち、撮像面81に於いて、被写体851 →854 、被写体861 →864 、被写体871 →874 に移動している。
図11(a)は図8(a)の並進成分と図10(a)の揺動成分が加算された際の様子が示されたものであり、図11(b)は(a)の位置関係である際の撮像面での被写体の様子が示されている。
この場合、被写体85、被写体86、被写体87は、それぞれ移動量は異なるものの、総て右方向に移動している。すなわち、撮像面81に於いて、被写体851 →854 、被写体861 →864 、被写体871 →874 に移動している。
この例のように、総ての被写体が撮像面上で同方向に移動している場合には、多少の過不足はあるものの、被写体85、被写体86、被写体87の総てに対して、正しい方向に振れ補正が行われることとなる。
しかし、図12(a)に示されるように、図8(a)の並進成分と図9(a)の揺動成分が加算された場合には、次のような例が考えられる。すなわち、図12(b)に示されるように、被写体85は右方向(851 →856 )、被写体86及び被写体87は、それぞれ移動量は異なるものの左方向(861 →866 、871 →876 )と、撮像面81上での移動方向が反対になっている。
このような場合に、例えば被写体86に着目して振れ補正が行われると、図13に示されるように、被写体85に対しては振れを増大させる結果となってしまう。この場合、被写体861 は867 とされ、被写体851 は大きく右方向へ移動して857 となり、被写体871 は左方向へ移動して877 となる。
そこで、このような不具合を防ぐための補正動作のシーケンスを、図14のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS21にて焦点距離、被写体距離情報が取得され、次いでステップS22にて角速度センサ25a及び25bの出力を基にして、撮像部移動目標L1 が算出される。更に、ステップS23にて、角速度センサ25a及び25bの出力と加速度センサ26a及び26bの出力を基にして、撮像部移動目標L3 が算出される。
そして、ステップS24に於いて、振れの揺動成分に基づく撮像部移動目標L1 のX成分の符号と、振れの揺動成分及び並進成分に基づく撮像部移動目標L3 のX成分の符号とが比較される。その結果、L1 のX成分の符号とL3 のX成分の符号が同一である場合は、ステップS25へ移行して、撮像部移動目標のX成分にL3 のX成分がセットされる。一方、L1 のX成分の符号とL3 のX成分の符号が同一でない場合には、ステップS26へ移行して、撮像部移動目標のX成分に現在位置のX成分がセットされる。
次に、ステップS27に於いて、振れの揺動成分に基づく撮像部移動目標L1 のZ成分の符号と、振れの揺動成分及び並進成分に基づく撮像部移動目標L3 のZ成分の符号とが比較される。ここで、L1 のZ成分の符号とL3 のZ成分の符号が同一である場合は、ステップS28へ移行して、撮像部移動目標のZ成分にL3 のZ成分がセットされる。一方、L1 のZ成分の符号とL3 のZ成分の符号が同一でない場合には、ステップS29へ移行して、撮像部移動目標のZ成分に現在位置のZ成分がセットされる。
そして、ステップS30では、撮像部移動目標まで撮像部位置駆動ユニット23が駆動される。その後、これらのループは、ステップS31に於いて露光時間満了と判定されるまで繰り返され、露光時間満了と判定されると動作が終了する。
このように、中距離〜遠距離という幅広い領域に対して支配的な揺動成分による像の移動方向と、近距離で大きな影響を与える並進成分の影響と揺動成分による影響を併せた像の移動方向が略同一であるか否かを判定することにより、補正基準とした被写体以外であっても、振れの増大によって不自然さを感じることを少なくすることができる。
尚、本実施形態に於いても、X軸、Z軸の2方向について各個別に補正の是非を判定しているが、上述した第1の実施形態と同様に、何れか一方の符号が異なる際には2方向共に補正を行わないように制御しても良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
この第3の実施形態では、合焦領域内での像振れの増大を避けるため、被写体距離情報に加えて被写界深度を用いて補正動作を行っている。
以下、第3の実施形態による補正動作について、図15のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS41にて、焦点距離、被写体距離、そして更に被写界深度を得るための絞り値情報が取得される。次いで、ステップS42にて、被写体距離と絞り値情報から合焦とされる範囲の最近距離を基に、角速度センサ25a及び25bの出力から求められた撮像部移動目標L1Nと、合焦とされる範囲の最遠距離を基に角速度センサ25a及び25bの出力から求められた撮像部移動目標L1Fとが算出される。
続いて、ステップS43にて、上記ステップS42と同様に、合焦とされる範囲の最近距離を基に、加速度センサ26a及び26bの出力から求められた撮像部移動目標L2Nと、合焦とされる範囲の最遠距離を基に加速度センサ26a及び26bの出力から求められた撮像部移動目標L2Fとが算出される。
そして、ステップS44に於いて、上記L1N+L2Nより求められる合焦範囲の最近距離に於ける撮像部移動目標L3NのX成分の符号と、L1F+L2Fより求められる合焦範囲の最近距離に於ける撮像部移動目標L3FのX成分の符号とが比較される。ここで、L3NのX成分の符号とL3FのX成分の符号が同一である場合は、ステップS45へ移行して、撮像部移動目標のX成分にL3 (=L1 +L2 )のX成分がセットされる。一方、L3NのX成分の符号とL3FのX成分の符号が同一でない場合には、ステップS46へ移行して、撮像部移動目標のX成分に現在位置のX成分がセットされる。
次いで、ステップS47に於いて、上記L1 +L2 より求められる合焦範囲の最近距離に於ける撮像部移動目標L3NのZ成分の符号と、L1F+L2Fより求められる合焦範囲の最近距離に於ける撮像部移動目標L3FのZ成分の符号とが比較される。ここで、上記L3NのZ成分の符号とL3FのZ成分の符号が同一である場合は、ステップS48へ移行して、撮像部移動目標のZ成分にL3 (=L1 +L2 )のX成分がセットされる。一方、上記L3NのZ成分の符号とL3FのZ成分の符号が同一でない場合には、ステップS49へ移行して、撮像部移動目標のZ成分に現在位置のZ成分がセットされる。
そして、ステップS50にて、上記L3 を目標として撮像部位置駆動ユニット23が駆動される。その後、これらのループはステップS51に於いて露光時間満了と判定されるまで繰り返される。ここで、露光時間満了と判定されると本補正動作が終了する。
このように制御が行われることにより、簡単な処理で所望の被写体の振れを増大させてしまうという事態を避けることができる。
尚、撮影時の被写界深度内に複数の被写体が存在する際には、振れ補正の演算に使用する距離情報として、図16に示されるターゲットマーク82a〜82iの中から、中央下に位置するターゲットマーク82hによりAFターゲットとして選択された被写体までの距離情報を使用することができる。
また、例えば右列の上段と中央の両方で検出される距離情報が略同一の場合には、画面上で占める面積が大きいことを考慮して、この被写体までの距離情報を振れ補正の演算の基準として使用しても良い。
更に、被写界深度内の複数の被写体のうち、少なくとも1つを手動操作、或いは視線移動等の手段によって選択し、この選択された被写体までの被写体距離を基準として、振れ補正の演算を行っても良い。
尚、本第3の実施形態に於いても、X軸、Z軸の2方向について各個別に補正の是非を判定しているが、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、何れか一方の符号が異なる際には2方向共に補正を行わないように制御しても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であるのは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラの外観構成を、一部を透視して模式的に示した斜視図である。 図1のカメラの概略構成を示すブロック図である。 撮像部位置駆動ユニット23の構成を示した斜視図である。 カメラの振れと像の移動方向について説明するもので、(a)はカメラに加わる振動の成分と画角との関係を示した図、(b)〜(d)は(a)のカメラに振動が加わった際の撮像面上での被写体の見え方を示した図である。 カメラの振れと像の移動方向について説明するもので、(a)はカメラに加わる振動の成分と画角との関係を示した図、(b)〜(d)は(a)のカメラに振動が加わった際の撮像面上での被写体の見え方を示した図である。 本発明の第1の実施形態であって被写体距離によって振れを増大させる事態を避けるための補正動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を説明するもので、(a)は、カメラ10が初期位置にある際の撮影画角と、被写体85、被写体86、被写体87との位置関係を示した図、7(b)は(a)の位置関係である際の撮像面81での被写体85〜87の様子を示した図である。 本発明の第2の実施形態を説明するもので、(a)はカメラ10がX軸方向に並進移動した際の様子を示した図、(b)は(a)の位置関係である際の撮像面での被写体の様子を示した図である。 本発明の第2の実施形態を説明するもので、(a)はカメラ10がZ軸を中心に図中時計回り方向に回転した際の様子を示した図、(b)は(a)の位置関係である際の撮像面での被写体の様子を示した図である。 本発明の第2の実施形態を説明するもので、(a)はカメラがZ軸を中心に図中反時計回り方向に回転した際の様子を示した図、(b)は(a)の位置関係である際の撮像面での被写体の様子を示した図である。 本発明の第2の実施形態を説明するもので、(a)は図8(a)の並進成分と図10(a)の揺動成分が加算された際の様子を示した図、(b)は(a)の位置関係である際の撮像面での被写体の様子を示した図である。 本発明の第2の実施形態を説明するもので、(a)は図8(a)の並進成分と図9(a)の揺動成分が加算された場合の様子を示した図、(b)は(a)の位置関係である際の撮像面での被写体の様子を示した図である。 図12(a)の状態で被写体86に着目して振れ補正が行われた場合の被写体の例を示した図である。 本発明の第2の実施形態による手振れ補正動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による手振れ補正動作を説明するフローチャートである。 第3の実施形態による振れ補正の演算に使用する距離情報として使用されるターゲットマークの例を示した図である。
符号の説明
10…デジタルカメラ、11…カメラ本体、12…鏡枠モジュール、20…シャッタ、21…シャッタ釦、22…CCD、23…撮像部位置駆動ユニット、25a、25b…角速度センサ、26a、26b…加速度センサ、28…液晶モニタ、30…コントローラ、31…ズーム制御部A、32…ズーム制御部B、33…絞り制御部、34…フォーカス制御部、36…シャッタ制御部、37…撮像位置制御部、39、58…メモリ、50…制御回路、51…撮像処理部、52…信号処理部、53…圧縮/伸長処理部、61…I/F(インターフェース)部、62…パーソナルコンピュータ(PC)、65…ベース、66、67、72、73…シャフト、70、76…VCM(ボイスコイルモータ)、75…Xスライダ、69…Zスライダ。

Claims (38)

  1. 被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応して振れ補正を行う像振れ補正機能付撮影装置であって、
    当該被写体と撮像装置との間の並進振動を補正する第1のモードと、当該被写体と撮像装置との間の回転振動を補正する第2のモードと、当該被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動を補正する第3のモードのうち、少なくとも2つのモードを有し、これら複数のモードを選択的に切り替えることを特徴とする像振れ補正機能付撮影装置。
  2. 被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応して振れ補正を行う像振れ補正機能付撮影装置であって、
    当該被写体と撮像装置との間の並進振動を補正する第1のモードと、当該被写体と撮像装置との間の回転振動を補正する第2のモードと、当該被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動を補正する第3のモードと、当該被写体と撮像装置との間の補正を行わない第4のモードのうち、少なくとも3つのモードを有し、これら複数のモードを選択的に切り替えることを特徴とする像振れ補正機能付撮影装置。
  3. 被写体と撮像装置との間の並進振動に相応して出力信号の変化する第1の検出信号発生手段と、
    被写体と撮像装置との間の回転振動に相応して出力信号の変化する第2の検出信号発生手段と、
    被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動に相応して出力信号の変化する第3の検出信号発生手段と、
    を更に具備し、
    上記第1乃至第3の検出信号発生手段のうち、少なくとも2つの検出信号発生手段の出力信号に相応してモードを切り替えることを特徴とする請求項1若しくは2の何れか1項に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  4. 上記像振れ補正機能付撮影装置は、上記第1乃至第3の検出信号発生手段のうち、少なくとも2つの検出信号発生手段の出力信号の比較結果に相応してモードを切り替えることを特徴とする請求項3に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  5. 上記第1乃至第3の検出信号発生手段で発生される各出力信号は、撮像面上に於ける被写体像の移動方向に相応する信号であることを特徴とする請求項4に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  6. 上記被写体像の移動方向に相応する信号は、光軸に直交し、且つそれぞれが略直交する第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号であることを特徴とする請求項5に記載像振れ補正機能付撮影装置。
  7. 上記第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号の比較結果に基づき、上記第1及び上記第2の各軸に対して、各個別にモードの選択を行うことを特徴とする特許請求項6に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  8. 上記複数モードの切り替えは、更に被写体距離に相応して実行されることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  9. 上記複数モードの切り替えは、更に被写界深度に相応して実行されることを特徴とする請求項8に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  10. 撮影時の被写界深度内に複数の被写体が存在する際、撮像面に占める割合が大きい被写体までの被写体距離を基準として像振れ補正を行うことを特徴とする請求項9に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  11. 撮影時の被写界深度内に複数の被写体が存在する際、当該複数の被写体のうち、少なくとも1つを選択し、当該選択された被写体までの被写体距離を基準として像振れ補正を行うことを特徴とする請求項9に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  12. 被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応した信号を検出する振れ信号検出手段と、
    当該被写体と撮像装置との間の並進振動を補正する第1のモードと、当該被写体と撮像装置との間の回転振動を補正する第2のモードと、当該被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動を補正する第3のモードのうち、少なくとも2つのモードを選択する選択手段と、
    上記選択手段で選択されたモードに従って、上記ぶれ信号検出手段で検出された信号を基に振れ補正を行う振れ補正手段と、
    を具備することを特徴とする像振れ補正機能付撮影装置。
  13. 被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応した信号を検出する振れ信号検出手段と、
    当該被写体と撮像装置との間の並進振動を補正する第1のモードと、当該被写体と撮像装置との間の回転振動を補正する第2のモードと、当該被写体と撮像装置との間の並進振動および回転振動を補正する第3のモードと、当該被写体と撮像装置との間の補正を行わない第4のモードのうち、少なくとも3つのモードを選択する選択手段と、
    上記選択手段で選択されたモードに従って、上記ぶれ信号検出手段で検出された信号を基に振れ補正を行う振れ補正手段と、
    を具備することを特徴とする像振れ補正機能付撮影装置。
  14. 上記振れ信号検出手段は、
    被写体と撮像装置との間の並進振動に相応して出力信号の変化する第1の検出信号発生手段と、
    被写体と撮像装置との間の回転振動に相応して出力信号の変化する第2の検出信号発生手段と、
    を有して構成されることを特徴とする請求項12に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  15. 上記振れ信号検出手段は、
    被写体と撮像装置との間の並進振動に相応して出力信号の変化する第1の検出信号発生手段と、
    被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動に相応して出力信号の変化する第3の検出信号発生手段と、
    を有して構成されることを特徴とする請求項12に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  16. 上記振れ信号検出手段は、
    被写体と撮像装置との間の回転振動に相応して出力信号の変化する第2の検出信号発生手段と、
    被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動に相応して出力信号の変化する第3の検出信号発生手段と、
    を有して構成されることを特徴とする請求項12に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  17. 上記振れ信号検出手段は、
    被写体と撮像装置との間の並進振動に相応して出力信号の変化する第1の検出信号発生手段と、
    被写体と撮像装置との間の回転振動に相応して出力信号の変化する第2の検出信号発生手段と、
    被写体と撮像装置との間の並進振動及び回転振動に相応して出力信号の変化する第3の検出信号発生手段と、
    を有して構成されることを特徴とする請求項12に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  18. 上記選択手段は、上記第1及び第2の検出信号発生手段の出力信号の比較結果に相応してモードを選択することを特徴とする請求項14に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  19. 上記選択手段は、上記第1及び第3の検出信号発生手段の出力信号の比較結果に相応してモードを選択することを特徴とする請求項15に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  20. 上記選択手段は、上記第2及び第3の検出信号発生手段の出力信号の比較結果に相応してモードを選択することを特徴とする請求項16に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  21. 上記選択手段は、上記第1、第2及び第3の検出信号発生手段の出力信号の比較結果に相応してモードを選択することを特徴とする請求項17に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  22. 上記第1及び第2の検出信号発生手段から発生される各出力信号は、撮像面上に於ける被写体像の移動方向に相応する信号であることを特徴とする請求項18に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  23. 上記第1及び第3の検出信号発生手段から発生される各出力信号は、撮像面上に於ける被写体像の移動方向に相応する信号であることを特徴とする請求項19に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  24. 上記第2及び第3の検出信号発生手段から発生される各出力信号は、撮像面上に於ける被写体像の移動方向に相応する信号であることを特徴とする請求項20に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  25. 上記第1乃至第3の検出信号発生手段から発生される各出力信号は、撮像面上に於ける被写体像の移動方向に相応する信号であることを特徴とする請求項21に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  26. 上記被写体像の移動方向に相応する信号は、光軸に直交し、且つそれぞれが略直交する第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関する、それぞれの符号に相応する信号であることを特徴とする請求項22に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  27. 上記被写体像の移動方向に相応する信号は、光軸に直交し、且つそれぞれが略直交する第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関する、それぞれの符号に相応する信号であることを特徴とする請求項23に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  28. 上記被写体像の移動方向に相応する信号は、光軸に直交し、且つそれぞれが略直交する第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関する、それぞれの符号に相応する信号であることを特徴とする請求項24に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  29. 上記被写体像の移動方向に相応する信号は、光軸に直交し、且つそれぞれが略直交する第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関する、それぞれの符号に相応する信号であることを特徴とする請求項25に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  30. 上記選択手段は、上記第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号の比較結果に基づいて、上記第1及び第2の各軸に対して各個別にモードの選択を行うことを特徴とする請求項26に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  31. 上記選択手段は、上記第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号の比較結果に基づいて、上記第1及び第2の各軸に対して各個別にモードの選択を行うことを特徴とする請求項27に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  32. 上記選択手段は、上記第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号の比較結果に基づいて、上記第1及び第2の各軸に対して各個別にモードの選択を行うことを特徴とする請求項28に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  33. 上記選択手段は、上記第1の軸及び第2の軸に対する移動方向に関するそれぞれの符号に相応する信号の比較結果に基づいて、上記第1及び第2の各軸に対して各個別にモードの選択を行うことを特徴とする請求項29に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  34. 上記選択手段による上記複数モードの選択は、更に被写体距離に相応して実行されることを特徴とする請求項30乃至33の何れか1項に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  35. 上記選択状態による上記複数モードの選択は、更に被写界深度に相応して実行されることを特徴とする請求項34に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  36. 上記振れ補正手段は、撮影時の被写界深度内に複数の被写体が存在する際、撮像面に占める割合が大きい被写体迄の被写体距離を基準として像振れ補正を行うことを特徴とする請求項35に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  37. 上記振れ補正手段は、撮影時の被写界深度内に複数の被写体が存在する際、当該複数の被写体のうち少なくとも1つを選択し、当該選択された被写体までの被写体距離を基準として像振れ補正を行うことを特徴とする請求項35に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
  38. 上記複数モードの切り替えは、撮影被写界深度内に複数の被写体が存在する際、被写界深度内の最近点にある被写体と最遠点にある被写体とで補正の向きが変わるか否かに相応して実行されることを特徴とする請求項9若しくは35の何れか1項に記載の像振れ補正機能付撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102540627A (zh) * 2010-10-19 2012-07-04 佳能株式会社 图像稳定性控制装置、摄像装置以及图像稳定性控制方法

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CN102540627A (zh) * 2010-10-19 2012-07-04 佳能株式会社 图像稳定性控制装置、摄像装置以及图像稳定性控制方法

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