JP2006144898A - 螺合部の緩み防止方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの部材を螺合するためのねじ部を傷つけることなく螺合部の緩みを防止する。
【解決手段】内周部にねじ部44aを有する外側部材22と外周部にねじ部48aを有する内側部材48とのいずれか一方の部材に、前記ねじ部同士を螺合させた螺合部の緩みを防止するための緩み止めねじ24が、他方の部材のねじ部と螺合した状態にて収容される収容部25を設け、前記収容部に収容した前記緩み止めねじ24の先端24aを、前記一方の部材に当接させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、螺合されて固定された2つの部材における螺合部の緩み防止方法に関する。
一方の部材が有する内周部に形成されたねじ部と、他方の部材が有する外周部に形成されたねじ部とを螺合して、2つの部材を固定する方法は、例えばカム機構を利用して入力軸の回転運動を出力軸の間欠的な回転運動等に変換する間欠割出装置のハウジングと入力軸及び出力軸の軸受けを固定するためのフランジとの固定部に見られる(例えば、特許文献1参照)。間欠割出装置では、ハウジングにおいて入力軸及び出力軸が貫通される部位の内周部に設けられたねじ部とフランジの外周部に設けられたねじ部とを螺合してハウジングにフランジを固定している。このように螺合された2つの部材の螺合部の緩みを防止するための方法として、以下のような緩み防止方法が知られている。例えば、螺合された2つの部材の境界部分をかしめる方法、螺合された2つの部材に跨るように2つの部材の境界部分に雌ねじを形成してねじを締め込む方法、2つの部材のうち外側に位置する部材側に内部方向に向かって貫通するねじ穴を形成し、このねじ穴にねじを挿入して内側の部材の外周面に当接させる方法である。
特開平9−119500号公報
しかしながら、2つの部材の境界部分をかしめたり、2つの部材に跨るような雌ねじを形成してねじを締め込んだりすると、2つの部材を傷つけることになり、2つの部材を分解したり、再度螺合する場合にねじ部が損傷されているためにスムーズに螺合できない畏れがある。また、外側の部材に設けられた内部に向かって貫通するねじ穴にねじを挿入する場合であっても、挿入したねじの先端を、内側の部材においてねじ部が形成されている外周面に突き当てるため、内側の部材のねじ部を損傷することになる。特に、カム機構を利用した間欠割出装置のハウジングとフランジとの境界部分に両者に跨るように雌ねじを形成する方法は、入力軸及び出力軸がフランジにより位置決めされるため、ハウジングにフランジを螺合した後でないと、雌ねじを形成することができない。このため、雌ねじを形成する際に発生する切り屑が内部に入り込む畏れがある。さらに、間欠割出装置の場合には、入力軸と出力軸との軸間距離を調整する必要があるが、軸間距離の調整は組み上がった状態にて行われるため、調整の度にフランジとハウジングとを着脱する必要がある。このため、フランジとハウジングとをスムーズに着脱できるように、螺合するためのねじ部を傷つけることなく螺合部の緩みを防止したいという要望があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、2つの部材を螺合するためのねじ部を傷つけることなく螺合部の緩みを防止することが可能な螺合部の緩み防止方法を提供するものである。
主たる発明は、雌ねじを形成すべく内周部にねじ部を有する外側部材と、雄ねじを形成すべく外周部にねじ部を有する内側部材とを螺合した螺合部の緩みを防止する螺合部の緩み防止方法において、前記外側部材と前記内側部材とのいずれか一方の部材に、螺合された前記雌ねじと前記雄ねじとの緩みを防止するための緩み止めねじが他方の部材のねじ部と螺合した状態にて収容される収容部を設け、前記収容部に収容した前記緩み止めねじの先端を、前記一方の部材に当接させることにより、前記雌ねじと前記雄ねじとの緩みを防止することを特徴とする螺合部の緩み防止方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明確にする。
本発明によれば、2つの部材を螺合するためのねじ部を傷つけることなく螺合部の緩みを防止することが可能である。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
雌ねじを形成すべく内周部にねじ部を有する外側部材と、雄ねじを形成すべく外周部にねじ部を有する内側部材とを螺合した螺合部の緩みを防止する螺合部の緩み防止方法において、前記外側部材と前記内側部材とのいずれか一方の部材に、螺合された前記雌ねじと前記雄ねじとの緩みを防止するための緩み止めねじが他方の部材のねじ部と螺合した状態にて収容される収容部を設け、前記収容部に収容した前記緩み止めねじの先端を、前記一方の部材に当接させることにより、前記雌ねじと前記雄ねじとの緩みを防止することを特徴とする螺合部の緩み防止方法である。
このような螺合部の緩み防止方法によれば、外側部材が有するねじ部と内側部材が有するねじ部とが螺合されている状態で、緩み止めねじは、外側部材及び内側部材のいずれか一方の部材に設けられた収容部に収容されて、他方の部材と螺合されている。このため、緩み止めねじと、この緩み止めねじに螺合されている他方の部材とは、緩み止めねじを締め込むことにより、螺合方向において互いに行き違うように相対移動する。また、一方の部材と他方の部材とは螺合されているので、緩み止めねじは一方の部材に対しても螺合方向において互いに行き違うように相対移動する。すなわち、緩み止めねじを締める方向に回転させると、緩み止めねじは、外側部材及び内側部材のいずれとも行き違うように一方の部材に設けられた収容部内を移動する。このため、緩み止めねじをさらに締め込むと、緩み止めねじの先端は収容部が設けられた一方の部材に当接されることになる。このとき、緩み止めねじ及び一方の部材は、いずれも他方の部材の溝部に螺合されているので、緩み止めねじは、先端が一方の部材に当接されて螺合方向の進行側に移動できず、反対方向には緩み止めねじのねじ部と他方の部材のねじ部とが当接されて螺合方向の後退側に移動できなくなる。また、一方の部材は、緩み止めねじの先端に当接されているので、螺合方向の進行側に移動できず、反対方向には一方の部材のねじ部と他方の部材のねじ部とが当接されて螺合方向の後退側に移動できなくなる。すなわち、外側部材、内側部材、緩み止めねじをいずれも、各々の当接部分において隙間なく当接させることが可能である。このため、螺合方向の進行側及び後退側のいずれにも移動できない状態となり、外側部材、内側部材、緩み止めねじを、いずれも緩みなく螺合することが可能である。特に、緩み止めねじは、予め設けられているねじ部に螺合され、且つ、予め形成されている収容部に収容されるので、緩み止めねじを螺合したとしても、外側部材及び内側部材を傷つけることなく、またねじ部も傷つけることなく、外側部材、内側部材、緩み止めねじをいずれも緩みなく螺合させることが可能である。
かかる緩み防止方法において、前記雌ねじ及び前記雄ねじのねじ部のピッチと、前記緩み止めねじのピッチとは等しいことが望ましい。
このような螺合部の緩み防止方法によれば、雌ねじ及び雄ねじのねじ部に、緩み止めねじのねじ部をなめらかに螺合させることが可能なので、緩み止めねじを外側部材又は内側部材のいずれかと容易に螺合させて、緩みを防止することが可能である。
かかる緩み防止方法において、前記収容部は、回転する切削部材により、前記他方の部材側の一部が開口するように形成されることが望ましい。
このような螺合部の緩み防止方法によれば、緩み止めねじはほぼ円柱形状なので、円柱形状の緩み止めねじが収容される収容部は、回転する切削部材により、容易に形成することが可能である。そして、この収容部は、他方の部材側の一部が開口するように形成されているので、この開口部にて他方の部材のねじ部と緩み止めねじとを螺合させることが可能である。
かかる緩み防止方法において、前記収容部は、回転する切削部材により、前記他方の部材側の一部が開口するように形成された後に、開口側に突出するエッジ部が削除されて形成されることが望ましい。
このような螺合部の緩み防止方法によれば、収容部は他方の部材側に開口するように設けられているので、回転する切削部材により収容部を形成するだけでは、開口側にエッジ部が形成されてしまう。この開口部分は、一方の部材のねじ部に形成されるため、薄いエッジ部が波形に形成され、脆い場合がある。ねじ部に脆い部分があると、緩み止めねじを螺合した際にエッジ部が欠けてねじ部等に入り込む畏れがあり、外側部材、内側部材、緩み止めねじが、精度良く螺合できない場合がある。このため、エッジ部が削除されていることにより、緩み止めねじを螺合した際にも、エッジ部が欠ける畏れがなく、外側部材、内側部材、緩み止めねじを傷つけることなく、且つ、互いに良好な状態に螺合することが可能である。
かかる緩み防止方法において、前記収容部は、回転する切削部材が、前記他方の部材側に移動されることにより、前記他方の部材側の一部が開口するように形成されることが望ましい。
このような螺合部の緩み防止方法によれば、回転する切削部材が前記他方の部材側に移動されて、収容部が形成されるので、形成される開口は切削部材にて形成される孔の直径の幅に形成される。すなわち、収容部の最も広い部位と同じ幅にて開口が形成されるためエッジ部が形成されない。このため、エッジ部を削除する手間がかからないので、エッジ部を有しない収容部を容易に形成することが可能である。
かかる緩み防止方法において、前記一方の部材は、前記内側部材であることが望ましい。
このような螺合部の緩み防止方法によれば、緩み止めねじの収容部は内側部材に形成されることになる。すなわち、開口が形成される他方の部材側とは、内側部材の外側となるため、回転する切削部材にて収容部を形成する際に、加工部の周囲が開放されているので、切削作業がし易く、容易に収容部を形成することが可能である。
かかる緩み防止方法において、前記一方の部材は、前記外側部材であることとしてもよい。
このような螺合部の緩み防止方法によれば、収容部は、内側部材より大きな外側部材に形成されるので、加工対象が大きいため収容部を加工する際に、ワークを固定し易いので、容易に且つより精度良く加工することが可能である。
かかる緩み防止方法において、前記螺合部の緩み防止方法は、割り出し用のカムを設けた入力軸と、前記カムに係合するカムフォロアを固定した出力軸と、前記カム及び前記カムフォロアを収納した状態で前記出力軸を、軸受を介して回動自在に支持するハウジングとを備えた間欠割出装置に適用され、前記外側部材はハウジングであり、前記内側部材は前記軸受を係止するための係止部材であることことが望ましい。
このような螺合部の緩み防止方法によれば、緩み止めのために緩み止めねじを、ハウジング又は係止部材に螺合したとしても、ハウジング及び係止部材を傷つけることなく間欠割出装置を完成させることが可能である。また、ハウジングと係止部材とを螺合した後に、ねじ穴を形成するような加工も施さないので切削屑等が発生しない。このため、高精度が要求される間欠割出装置の内部、特にカムとカムフォロアとの間に切削屑が入り込むことによる不具合の発生を防止することが可能である。
===実施の形態===
本実施の形態に係る螺合部の緩み防止方法を、間欠割出装置に適用した例について説明する。本実施の形態に係る螺合部の緩み防止方法は、間欠割出装置の出力軸を軸受けを介してハウジングに支持させるためのフランジと、ハウジングとの間に適用した例について説明する。
最初に、本実施の形態に係る螺合部の緩み防止方法が適用される間欠割出装置の概要と、本実施形態にかかるフランジとハウジングとの螺合部について説明する。
図1、図2は間欠割出装置の一実施例を示し、図1は間欠割出装置の外観平面図、図2は出力軸に沿って断面した断面図である。本実施例の間欠割出装置10は図1、図2に示すように、割出し用カム12を設けた入力軸14と、外周部に複数のカムフォロア16を等間隔に突設させたターレット18を固定した出力軸20とを備え、これら入力軸14と出力軸20は互いに直交するねじれ関係をもってハウジング22に支持されている。ハウジング22内には前記割出し用カム12および前記カムフォロア16が収納され、これら割出し用カム12とカムフォロア16とが互いに係合される。
前記割出し用カム12は、入力軸14において拡径された部位の外周に断面台形状のリブが、予め設定された蛇行形状をもって設けられている。そして、リブの両側に前記カムフォロア16が摺接されているので、割出し用カム12が回転することにより、このリブの蛇行形状に沿ってターレット18が割出揺動回転される。従って、入力軸14に入力された回転はターレット18の割出揺動回転運動として変換され、この割出揺動回転運動は出力軸20から取り出される。
本実施形態の螺合部の緩み防止方法は、入力軸14及び出力軸20のハウジング22への支持部に適用可能であるが、ここでは、出力軸20に適用する例について説明する。このため、入力軸14の支持部については詳細な説明を省略するが、基本的な構造は出力軸20の支持部と同じである。
ところで、前記入力軸14は割出し用カム12の両側部分に配置される一対の入力側ベアリング(不図示)を介して前記ハウジング22に回転自在に支持される。また、前記出力軸20はターレット18の両側に配置される一対の出力側ベアリング30,32を介してハウジング22に回転自在に支持される。
前記出力側ベアリング30,32をハウジング22に支持するにあたって、内輪30a,32aの内側を出力軸20の段付き部20a,20bに軸方向の両側から突き当てた状態で、これら内輪30a,32aを出力軸20に嵌合する。また、出力軸20がハウジング22に支持される部分の肉厚内側部分には、前記出力側ベアリング30,32の外輪30b,32bを出力軸20と共に軸方向移動可能に支持する嵌合穴44,46がそれぞれ形成される一方、肉厚外側部分に前記嵌合穴44,46より直径が大きく形成され、内周部にねじ部44a,46aが形成されたねじ穴がこの嵌合穴44,46と同軸にそれぞれ形成されている。
そして、前記それぞれのねじ部44a,46aに係止部材としての第1、第2出力フランジ48,50を締め緩め自在に螺合し、これら第1、第2出力フランジ48,50によって前記出力ベアリング30,32の外輪30b,32bの外側を係止するようになっている。また第1出力フランジ48側の嵌合穴44は、カムフォロア16を設けた出力軸20をハウジング22内に挿入することができる口径で形成される。また第1出力フランジ48はリング状に形成されて出力軸20の外周を囲む状態で配置される一方、前記第2出力フランジ50は円盤状に形成されてねじ部46aを閉止する。そして、前記第1出力フランジ48と出力軸20との間にシールリング52が嵌合される。
前記入力側ベアリングのハウジング22への支持は、それぞれの内輪の内側を入力軸14の段付き部に軸方向から突き当てた状態で、これら内輪を入力軸14に嵌合する一方、ハウジング22に形成した大穴に螺合した一対の係止部材としての入力フランジの内周に外輪を嵌合する。
本実施形態の螺合部の緩み防止方法は、ハウジング22と第1、第2出力フランジ48,50及びハウジング22と入力フランジとの螺合部に適用されるが、ここでは、ハウジング22と第1出力フランジ48との螺合部を例に説明する。そして本実施形態では、ハウジング22側に、緩み止めねじ24の収容部25を設けた例について説明する。
すなわち、雌ねじを形成すべくねじ部が形成されたねじ部48aを有する外側部材としてのハウジング22と、雄ねじを形成すべく外周部にねじ部を有する内側部材としての第1出力フランジ48とを螺合した螺合部の緩みを防止するために、緩み止めねじ24が第1出力フランジ48のねじ部48aと螺合した状態にて収容される収容部25をハウジング22に設け、収容部25に収容された緩み止めねじ24の先端24aを、ハウジング22に当接させる。ここで、緩み止めねじ24は、六角穴付きねじ(セットスクリュー)が用いられ、緩み止めねじ24のねじ部24bのピッチは、第1出力フランジ48及びハウジング22の螺合部のねじ部22aのピッチと一致している。
詳述すると、ハウジング22には、第1出力フランジ48が螺合されるねじ部48aと、ハウジング22の外側面に、ねじ部48aの直径方向における外側に配置されて、一部がねじ部48aの中心方向に向かって開口するように、緩み止めねじ24の収容部25が設けられている。収容部25は、緩み止めねじ24の外径より僅かに大きく形成され、ハウジング22の肉厚を貫通することなく、挿通される出力軸20の軸方向に沿って肉厚の半分程度の深さに形成され、底部25aを有している。この収容部25は、例えば、回転する切削部材としてのドリル等の切削工具を、ハウジング22の外側面から近づけて、ハウジング22における肉厚の半分程度まで切削する。
図3は、切削加工された収容部の形状を説明するための図、図4は、切削加工により発生したエッジを削除した際の収容部の形状を示す図である。ハウジング22のねじ部44aと、収容部25の外周縁とが一部重なるように加工することにより、収容部25を、その一部が内方に向かって開口するように形成することが可能である。このとき、図3に示すように収容部25の開口部25bには、エッジ部25cが形成されてしまうため、ヤスリ等により図4に示すようにエッジ部25cを削除しておくことにより、第1出力フランジ48をハウジング22に螺合する際、及び、緩み止めねじ24を螺合させる際に、エッジ部25cが欠け落ちて装置内部に入り込むことを防止することが可能である。
図5は、図2におけるA部の拡大図、図6は、図5におけるB部の拡大図である。
本実施形態の螺合部の緩み防止方法は、間欠割出装置10のハウジング22内に、割出し用カム12を設けた入力軸14と、外周部に複数のカムフォロア16を備えたターレット18を固定した出力軸20とを、所定の位置に収納すると共に、ハウジング22に第1、第2出力フランジ48,50及び入力フランジを螺合する。
その後、緩み止めねじ24を、第1出力フランジ48のねじ部48aに螺合させつつ、収容部25に進入させる。緩み止めねじ24を回転し続けると、緩み止めねじ24の先端24aが、ハウジング22に設けられた収容部25の底部25aに当接される。
図示するように、緩み止めねじ24が第1出力フランジ48と螺合されつつ、収容部25に進入して緩み止めねじ24の先端24aが、ハウジング22に設けられた収容部25の底部25aに当接されたときに、ハウジング22は、緩み止めねじ24により、緩み止めねじ24の進入方向に向かって押圧される。このとき、ハウジング22と、第1出力フランジ48とは螺合されているので、第1出力フランジ48とハウジング22との螺合部において、ハウジング22のねじ部22aが第1出力フランジ48のねじ部48aを進入方向に押圧する。そして、ハウジング22のねじ部22aと第1出力フランジ48のねじ部48aとの間では、バックラッシがなくなり、ハウジング22と第1出力フランジ48とは相対移動できない状態となる。
そして、さらに緩み止めねじ24を回し続けると、緩み止めねじ24のねじ部24bと、第1出力フランジ48のねじ部48aとが当接され、緩み止めねじ24と、第1出力フランジ48との間では、バックラッシがなくなり、緩み止めねじ24と第1出力フランジ48とは相対移動できない状態となる。すなわち、ハウジング22と第1出力フランジ48と緩み止めねじ24とのいずれもがバックラッシのない状態にて螺合されることにより、ハウジング22と第1出力フランジ48と緩み止めねじ24とが強固に固定され、ハウジング22と第1出力フランジ48との緩みを防止することが可能である。
すなわち、本実施形態の螺合部の緩み防止方法によれば、ハウジング22が有するねじ部22aと第1出力フランジ48が有するねじ部48aとが螺合されている状態で、緩み止めねじ24は、ハウジング22に設けられた収容部25に収容されて、第1出力フランジ48と螺合されている。このため、緩み止めねじ24と、この緩み止めねじ24に螺合されている第1出力フランジ48とは、緩み止めねじ24を締め込むことにより、螺合方向において互いに行き違うように相対移動する。また、ハウジング22と第1出力フランジ48とは螺合されているので、緩み止めねじ24はハウジング22に対しても螺合方向において互いに行き違うように相対移動する。すなわち、緩み止めねじ24を締める方向に回転させると、緩み止めねじ24は、ハウジング22及び第1出力フランジ48のいずれとも行き違うようにハウジング22に設けられた収容部25内を移動する。このため、緩み止めねじ24をさらに締め込むと、緩み止めねじ24の先端24aは収容部25が設けられたハウジング22の底部25aに当接されることになる。このとき、緩み止めねじ24及びハウジング22は、いずれも第1出力フランジ48のねじ部48aに螺合されているので、緩み止めねじ24は、先端24aがハウジング22に当接されて螺合方向の進行側に移動できず、反対方向には緩み止めねじ24のねじ部24bと第1出力フランジ48のねじ部48aとが当接されて螺合方向の後退側に移動できなくなる。また、ハウジング22は、緩み止めねじ24の先端24aに当接されているので、螺合方向の後退側に移動できず、反対方向にはハウジング22のねじ部22aと第1出力フランジ48のねじ部48aとが当接されて螺合方向の進行側に移動できなくなる。すなわち、ハウジング22、第1出力フランジ48、緩み止めねじ24をいずれも、各々の当接部分を隙間なく当接させることが可能なので、螺合方向の進行側及び後退側のいずれにも移動できない状態となり、ハウジング22、第1出力フランジ48、緩み止めねじ24をいずれも緩みなく螺合することが可能である。このとき、緩み止めねじ24は、予め設けられている第1出力フランジ48のねじ部48aに螺合され、且つ、予め形成されている収容部25に収容されるので、緩み止めねじ24を螺合したとしても、ハウジング22及び第1出力フランジ48及びそれらのねじ部22a,48aを傷つけることなく、ハウジング22、第1出力フランジ48、緩み止めねじ24をいずれも緩みなく螺合することが可能である。
また、ハウジング22のねじ部22aと、第1出力フランジ48のねじ部48aと、緩み止めねじ24のねじ部24bとは、いずれもねじピッチが同じなので、ハウジング22と第1出力フランジ48を、第1出力フランジ48と緩み止めねじ24をなめらかに螺合させて、ハウジング22と第1出力フランジ48との螺合部の緩みを容易に防止することが可能である。
また、ハウジング22に設けた、緩み止めねじ24の収容部25は、緩み止めねじ24の直径より僅かに大きな径の穴なので、回転するドリル等により容易に形成することが可能であり、ハウジング22のねじ部44aの縁部と収容部25の縁部との一部が重なるように、収容部25を配置させることにより、ドリル等だけで、収容部25の一部が開口するように形成することが可能である。そして、この収容部25は、第1出力フランジ48側の一部が開口するように形成されているので、この開口部25bにて第1出力フランジ48のねじ部48aと緩み止めねじ24とを螺合させることが可能である。このとき、ドリル等により収容部25を形成するだけでは、開口側に脆いエッジ部25cが形成されてしまう畏れがある。このため、本実施形態では、エッジ部25cを削除することにより、緩み止めねじ螺合した際にも、エッジ部25cが欠ける畏れがなく、ハウジング22、第1出力フランジ48、緩み止めねじ24を互いに良好な状態に螺合することが可能である。
図7は、収容部の形状の他の例を説明するための図である。上記実施形態においては、収容部25をドリル等にて形成し、開口部25bに形成されるエッジ部25cをヤスリ等で削除する例について説明したが、図7に示すように、ハウジング22に穴を形成した後に、回転する切削部材としてエンドミル29等を用い、穴の内部から第1出力フランジ側、すなわち、ハウジング22のねじ部44a側に移動させることにより、収容部25を形成すると、ヤスリなどを用いた後加工をすることなくエッジ部のない収容部25を形成することが可能である。
図8は、螺合部の緩み防止方法の他の実施形態を示す図であり、図8Aは、他の実施形態を示す間欠割出装置の外観平面図であり、図8Bは、他の実施形態の間欠割出装置の断面図である。上記実施形態においては、緩み止めねじ24の収容部25をハウジング22に設けた例について説明したが、収容部25を第1出力フランジ48に形成し、ハウジング22のねじ部22aと緩み止めねじ24とを螺合させてもよい。すなわち、第1出力フランジ48の外側面には、外周縁部に位置させて、一部が直径方向外側に外方に向かって開口するように、緩み止めねじ24の収容部27が設けられている。収容部27は、第1出力フランジ48を貫通することなく、挿通される出力軸20の軸方向に沿う厚みの半分程度の深さに形成されている。この収容部27は、例えば、ドリル等の切削工具を、第1出力フランジ48の外側面から近づけて、第1出力フランジ48の半分程度の厚さまで切削する。このとき、第1出力フランジ48の外周縁と、収容部27の外周縁とが一部重なるように加工して開口部を形成する。
本実施形態においては、螺合部の緩み防止方法を、出力軸の両端部が軸受にて支持された間欠割出装置に適用した例について説明したが、出力軸は必ずしも両端部にて支持されていなくてもよく、例えば、出力軸が片持ち支持される構造であってもよく、さらには、出力軸に限らず入力軸等であっても構わない。また、本実施形態における螺合部の緩み防止方法の適用の対象は間欠割出装置に限らず、2つの部材が螺合されているものであれば、適用可能である。
間欠割出装置の外観平面図である。 間欠割出装置の断面図である。 切削加工された収容部の形状を説明するための図である。 切削加工により発生したエッジ部を削除した際の収容部の形状を示す図である。 図2におけるA部の拡大図である。 図5におけるB部の拡大図である。 収容部の形状の他の例を説明するための図である。 図8Aは、他の実施形態を示す間欠割出装置の外観平面図であり、図8Bは、他の実施形態の間欠割出装置の断面図である。
符号の説明
22 外側部材(ハウジング)
24 緩み止めねじ
24a 緩み止めねじの先端
25 収容部
44a 外側部材のねじ部
48 内側部材(第1出力フランジ)
48a 内側部材のねじ部

Claims (8)

  1. 雌ねじを形成すべく内周部にねじ部を有する外側部材と、雄ねじを形成すべく外周部にねじ部を有する内側部材とを螺合した螺合部の緩みを防止する螺合部の緩み防止方法において、
    前記外側部材と前記内側部材とのいずれか一方の部材に、螺合された前記雌ねじと前記雄ねじとの緩みを防止するための緩み止めねじが他方の部材のねじ部と螺合した状態にて収容される収容部を設け、
    前記収容部に収容した前記緩み止めねじの先端を、前記一方の部材に当接させることにより、前記雌ねじと前記雄ねじとの緩みを防止することを特徴とする螺合部の緩み防止方法。
  2. 請求項1に記載の緩み防止方法において、
    前記雌ねじ及び前記雄ねじのねじ部のピッチと、前記緩み止めねじのねじ部のピッチとは等しいことを特徴とする螺合部の緩み防止方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の緩み防止方法において、
    前記収容部は、回転する切削部材により、前記他方の部材側の一部が開口するように形成されることを特徴とする螺合部の緩み防止方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載の緩み防止方法において、
    前記収容部は、回転する切削部材により、前記他方の部材側の一部が開口するように形成された後に、開口側に突出するエッジ部が削除されて形成されることを特徴とする螺合部の緩み防止方法。
  5. 請求項1または請求項2に記載の緩み防止方法において、
    前記収容部は、回転する切削部材が、前記他方の部材側に移動されることにより、前記他方の部材側の一部が開口するように形成されることを特徴とする螺合部の緩み防止方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の緩み防止方法において、
    前記一方の部材は、前記内側部材であることを特徴とする螺合部の緩み防止方法。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の緩み防止方法において、
    前記一方の部材は、前記外側部材であることを特徴とする螺合部の緩み防止方法。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の緩み防止方法において、
    前記螺合部の緩み防止方法は、割り出し用のカムを設けた入力軸と、前記カムに係合するカムフォロアを固定した出力軸と、前記カム及び前記カムフォロアを収納した状態で前記出力軸を、軸受を介して回動自在に支持するハウジングとを備えた間欠割出装置に適用され、
    前記外側部材はハウジングであり、前記内側部材は前記軸受を係止するための係止部材であることを特徴とする螺合部の緩み防止方法。


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