JP2006144858A - 車両の左右駆動力配分制御装置 - Google Patents

車両の左右駆動力配分制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006144858A
JP2006144858A JP2004333625A JP2004333625A JP2006144858A JP 2006144858 A JP2006144858 A JP 2006144858A JP 2004333625 A JP2004333625 A JP 2004333625A JP 2004333625 A JP2004333625 A JP 2004333625A JP 2006144858 A JP2006144858 A JP 2006144858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
yaw moment
vehicle
driving force
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004333625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4781665B2 (ja
Inventor
Tomohiro Takagi
智大 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004333625A priority Critical patent/JP4781665B2/ja
Publication of JP2006144858A publication Critical patent/JP2006144858A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4781665B2 publication Critical patent/JP4781665B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】路面μを推定する装置を必要とすることなく、高μ路のみならず、低μ路においても、また、路面の急変時等においてもレスポンス良く安定して最適に制御する。
【解決手段】左右駆動力配分制御部60は、基本付加ヨーモーメント、前後加速度感応ヨーモーメント、スリップ時補正ヨーモーメント、車輪差感応ヨーモーメントを演算し、これらの総和を求め、トルク移動量に換算してリアクラッチ駆動部70に出力する。ここで、車輪差感応ヨーモーメントは、基準車速と後輪の遅い方の車輪速の偏差に感応したPD制御を行うことにより、後輪の遅い方の車輪速が基準車速に追従する方向にトルク移動を行わせる。この補正により、後輪の遅い方の車輪速が増大させられるため、雪路等における限界走行時において、後輪の遅い方の車輪速が遅くリアの横力が残ってアンダーステア傾向が生じ、回頭性が悪くなることが抑制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、必要なヨーモーメントを演算し、このヨーモーメントに基づき左右駆動力配分を制御する車両の左右駆動力配分制御装置に関する。
近年、車両においては前後輪間の駆動力配分のみならず、左右輪間の駆動力配分を積極的に制御して、車両の安定性、回頭性を向上させる技術が多く提案されている。
例えば、特開平7−108840号公報には、リアデファレンシャルに設けた変速機構と伝達容量可変制御式トルク伝達機構とからなるトルク移動機構により左右輪間でトルク配分制御が可能な技術が開示されている。この技術による左右駆動力配分制御では、車両に路面μを推定する装置を設け、低μ路用の制御量と高μ路用の制御量を設定できるようにすることで最適な制御が行えることが開示されている。
特開平7−108840号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示される技術では、路面μを推定するための応答性の遅れがあり、路面の急変時等にレスポンス良く対応できないという問題がある。また、路面μの推定が精度良く行えないと駆動力配分制御の精度にまで影響を及ぼし、最適な制御を常時、安定して行うことが難しいという問題がある。更に、路面μ推定装置のような装置を別途搭載する必要があり、複雑でコスト的にも不利になるという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、特に、路面μを推定する装置を必要とすることなく、高μ路のみならず、低μ路においても、また、路面の急変時等においてもレスポンス良く安定して最適に制御することができる車両の左右駆動力配分制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、制御に必要なヨーモーメントの値を演算し、少なくとも該ヨーモーメントの値を含んで制御量を演算して、該制御量に基づき、前輪側と後輪側の少なくとも一方の左輪と右輪との間の駆動力配分を制御する車両の左右駆動力配分制御装置において、予め設定する基準となる車速を基準車速として演算し、制御対象とする左右輪の車輪速の小さい方の車輪速を最小車輪速として検出して、上記基準車速と上記最小車輪速とに基づき第1の補正量を演算し、該第1の補正量にて上記制御量を補正することを特徴としている。
本発明による車両の左右駆動力配分制御装置によれば、特に、路面μを推定する装置を必要とすることなく、高μ路のみならず、低μ路においても、また、路面の急変時等においてもレスポンス良く安定して最適に制御することが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図14は本発明の実施の一形態を示し、図1は車両全体の駆動系の概略構成を示す説明図、図2は左右駆動力配分制御装置の概略構成図、図3は左右駆動力配分制御部の機能ブロック図、図4は基本付加ヨーモーメント演算部の機能ブロック図、図5は左右駆動力配分制御プログラムのフローチャート、図6は基準横加速度のマップの説明図、図7は車速感応ゲインのマップの説明図、図8は前後荷重移動によるヨーモーメント変化の説明図、図9は接地荷重とコーナリングパワーの関係図、図10は前後加速度感応制御車速ゲインのマップの説明図、図11は各輪の軌跡の計算モデルの説明図、図12はスリップ制御車速ゲインのマップの説明図、図13は車輪速感応制御ハンドル角ゲインのマップの説明図、図14は車輪速感応制御車速ゲインのマップの説明図である。尚、本発明の実施の形態では、左右駆動力配分制御装置を後輪に有した車両を例に説明する。
図1において、符号1は車両前部に配置されたエンジンを示し、このエンジン1による駆動力は、自動変速装置(トルクコンバータ等も含んで図示)2から、トランスミッション出力軸3を経てセンターデファレンシャル装置4に伝達される。
センターデファレンシャル装置4に伝達された駆動力は、リヤドライブ軸5、プロペラシャフト6、ドライブピニオン軸7を介して後輪終減速装置8に入力される一方、フロントドライブ軸9を介して前輪終減速装置10に伝達される。センターデファレンシャル装置4は、駆動軸としてのフロントドライブ軸9とリヤドライブ軸5とに伝達する駆動力の配分比を、例えば、100:0〜50:50の間で可変に制御可能な構成となっている。
後輪終減速装置8に入力された駆動力は、後輪左アクスル軸11rlを経て左後輪12rlに伝達される一方、後輪右アクスル軸11rrを経て右後輪12rrに伝達される。また、前輪終減速装置10に入力された駆動力は、前輪左アクスル軸11flを経て左前輪12flに伝達される一方、前輪右アクスル軸11frを経て右前輪12frに伝達される。
後輪終減速装置8は、左右後輪12fl、12frに伝達する駆動力配分を、後述する左右駆動力配分制御部60で設定する駆動力配分比に応じて可変に制御自在な構成となっており、具体的に説明すると、例えば、図2に示すように、差動機構部30と、歯車機構部31と、クラッチ機構部32とを有して主要に構成されている。
差動機構部30は、例えば、ベベルギヤ式の差動機構部(デファレンシャル装置)で構成され、この差動機構部30のデファレンシャルケース35には、ドライブピニオン軸7後端のドライブピニオン7aに噛合するファイナルギヤ36が周設されている。
デファレンシャルケース35内には、一対のデファレンシャルピニオン37が回動自在に軸支されており、これらに噛合する左右のサイドギヤ38l、38rに、左右のドライブ軸11rl、11rrが連結されている。
歯車機構部31は、後輪左ドライブ軸11rlに固設する第1、第2の歯車40、41と、後輪右ドライブ軸11rrに固設する第3、第4の歯車42、43と、これらにそれぞれ噛合する第5〜第8の歯車44〜47とを有して構成されている。
本実施形態において、第2の歯車41は第1の歯車40よりも大径の歯車で構成され、その歯数Z2は、第1の歯車40の歯数Z1よりも大きく設定されている。また、第3の歯車42は、第1の歯車40と同径の歯車(歯数Z3=Z1)で構成され、第4の歯車43は、第2の歯車41と同径の歯車(歯数Z4=Z2)で構成されている。
第5〜第8の歯車44〜47は、左右のドライブ軸13rl、13rrと平行な同一回転軸心上に配列されている。第5の歯車44は、第1の歯車40との噛合によって第1の歯車列を構成するもので、その歯数Z5は、第1の歯車列のギヤ比(Z5/Z1)を例えば「1.0」とするよう設定されている。また、第6の歯車45は、第2の歯車41との噛合によって第2の歯車列を構成するもので、その歯数Z6は、第2の歯車列のギヤ比(Z6/Z2)を例えば「0.9」とするように設定されている。また、第7の歯車46は、第3の歯車42との噛合によって第3の歯車列を構成するもので、その歯数Z7は、第3の歯車列のギヤ比(Z7/Z3)を例えば「1.0」とするように設定されている。また、第8の歯車47は、第4の歯車43との間に第4の歯車列を構成するもので、その歯数Z8は、第4の歯車列のギヤ比(Z8/Z4)を例えば「0.9」とするように設定されている。
クラッチ機構部32は、第5の歯車44と第8の歯車47との間を接離自在に締結する第1の油圧多板クラッチ48と、第6の歯車45と第7の歯車46との間を接離自在に締結する第2の油圧多板クラッチ49とを有して構成されている。
各油圧多板クラッチ48、49の油圧室(図示せず)にはリアクラッチ駆動部70(図1参照)が接続されており、リアクラッチ駆動部70から供給される油圧によって、第1の油圧多板クラッチ48が締結すると後輪左ドライブ軸11rlに駆動力が多く配分される一方、第2の油圧多板クラッチ49が締結すると後輪右ドライブ軸11rrに駆動力が多く配分される。
ここで、各油圧多板クラッチ48、49を締結させるための油圧値は、左右駆動力配分制御部60で設定される制御量に応じてリアクラッチ駆動部70が作動される値であり、この油圧値の大小によってトルク配分量が可変される。尚、この種の終減速装置の構成については、例えば、特開平11−263140号公報に詳述されており、本実施形態で説明した構成に限定するものではない。また、油圧多板クラッチを用いる構成のものに限定するものでもなく、例えば、特開平10−138789号公報に開示されるトロコイドモータ等の油圧モータを用いて駆動力配分を行うものでも良い。
そして、車両には、左右駆動力配分制御部60で後述の如く実行する左右駆動力配分制御に必要なパラメータを検出するための、センサ類が設けられている。すなわち、各車輪12fl,12fr,12rl,12rrの車輪速Vfl,Vfr,Vrl,Vrrが車輪速センサ21fl,21fr,21rl,21rrにより検出され、ハンドル角θHがハンドル角センサ22により検出され、実際に車両に生じている横加速度(以下、実横加速度と略称)(dy/dt)が横加速度センサ23により検出され、実際に車両に生じているヨーレート(以下、実ヨーレートと略称)γがヨーレートセンサ24により検出されて、左右駆動力配分制御部60に入力される。
左右駆動力配分制御部60は、上述の各入力信号に基づいて、後輪終減速装置8のクラッチ機構部32による左右駆動力配分をトルク移動量Tとして演算し、リアクラッチ駆動部70に出力する。
すなわち、左右駆動力配分制御部60は、図3に示すように、基本付加ヨーモーメント演算部61、前後加速度感応ヨーモーメント演算部62、スリップ時補正ヨーモーメント演算部63、車輪速差感応ヨーモーメント演算部64、指示ヨーモーメント演算部65、リアクラッチトルク換算制御部66から主要に構成されている。
基本付加ヨーモーメント演算部61は、図4に示すように、車速演算部61a、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部61b、理論横加速度演算部61c、横加速度偏差感応ゲイン演算部61d、基準横加速度演算部61e、横加速度偏差演算部61f、ヨーレート/ハンドル角ゲイン演算部61g、ヨーレート感応ゲイン演算部61h、車速感応ゲイン演算部61i、付加ヨーモーメント演算部61jから主要に構成されている。
車速演算部61aは、4輪の車輪速センサ21fl,21fr,21rl,21rrから各車輪12fl,12fr,12rl,12rrの車輪速度Vfl,Vfr,Vrl,Vrrが入力される。そして、例えば、これらの平均を演算することにより車速V(=(Vfl+Vfr+Vrl+Vrr)/4)を演算し、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部61b、理論横加速度演算部61c、ヨーレート/ハンドル角ゲイン演算部61g、車速感応ゲイン演算部61iに出力する。
横加速度/ハンドル角ゲイン演算部61bは、車速演算部61aから車速Vが入力され、以下の(1)式により、横加速度/ハンドル角ゲインGyを演算し、理論横加速度演算部61c、横加速度偏差感応ゲイン演算部61dに出力する。
Gy=(1/(1+A・V))・(V/L)・(1/n) …(1)
ここで、Aはスタビリティファクタ、Lはホイールベース、nはステアリングギヤ比である。
理論横加速度演算部61cは、ハンドル角センサ22からハンドル角θHが入力され、車速演算部61aから車速Vが入力され、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部61bから横加速度/ハンドル角ゲインGyが入力される。
そして、以下の(2)式により、理論横加速度(dyriron/dt)を演算し、基準横加速度演算部61eに出力する。
(dyriron/dt)=Gy・(1/(1+Ty・s))・θH …(2)
ここで、sは微分演算子、Tyは横加速度の1次遅れ時定数であり、この1次遅れ時定数Tyは、車両質量をm、前輪の等価コーナリングパワー(1輪)をKf、後輪の等価コーナリングパワー(1輪)をKrとして、例えば以下の(3)式により算出される。
Ty=(m・V)/(2・(Kf+Kr)) …(3)
横加速度偏差感応ゲイン演算部61dは、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部61bから横加速度/ハンドル角ゲインGyが入力され、以下の(4)式により、横加速度偏差感応ゲインKyを演算し、付加ヨーモーメント演算部61jに出力する。この横加速度偏差感応ゲインKyは、設定の目安(最大値)として、極低μ路にて舵が全く効かない状態(γ=0、(dy/dt)=0)で基本付加ヨーモーメントMzθ(定常値)が0となる横加速度偏差感応ゲインKyを考えて以下のように演算する。
Ky=Kθ/Gy …(4)
ここで、Kθは、舵角感応ゲインであり、以下の(5)式により演算される。
Kθ=(Lf・2・Kf)/n …(5)
Lfは前軸−重心間距離である。
基準横加速度演算部61eは、横加速度センサ23から実横加速度(dy/dt)が入力され、理論横加速度演算部61cから理論横加速度(dyriron/dt)が入力される。そして、予めこれらをパラメータとして設定しておいたマップ(例えば図6)を参照して基準横加速度(dyr/dt)を設定し、横加速度偏差演算部61fに出力する。
横加速度偏差演算部61fは、横加速度センサ23から実横加速度(dy/dt)が入力され、基準横加速度演算部61eから基準横加速度(dyr/dt)が入力され、以下の(6)式により、横加速度偏差(dye/dt)を演算し、付加ヨーモーメント演算部61jに出力する。
(dye/dt)=(dy/dt)−(dyr/dt) …(6)
ヨーレート/ハンドル角ゲイン演算部61gは、車速演算部61aから車速Vが入力され、以下の(7)式によりヨーレート/ハンドル角ゲインGγを演算し、ヨーレート感応ゲイン演算部61hに出力する。
Gγ=(1/(1+A・V))・(V/L)・(1/n) …(7)
ヨーレート感応ゲイン演算部61hは、ヨーレート/ハンドル角ゲイン演算部61gからヨーレート/ハンドル角ゲインGγが入力され、例えば、グリップ走行((dye/dt)=0)時に基本付加ヨーモーメントMzθ(定常値)が0となる場合を考えて、ヨーレート感応ゲインKγを以下の(8)式により演算する。このヨーレート感応ゲインKγは、付加ヨーモーメント演算部61jに出力される。
Kγ=Kθ/Gγ …(8)
車速感応ゲイン演算部61iは、車速演算部61aから車速Vが入力され、低速域での不要な基本付加ヨーモーメントMzθを避けるため、例えば予め設定しておいた図7に示すような特性のマップにより車速感応ゲインKvを求め、付加ヨーモーメント演算部61jに出力する。
付加ヨーモーメント演算部61jは、ハンドル角センサ22からハンドル角θHが、ヨーレートセンサ24からヨーレートγが、横加速度偏差感応ゲイン演算部61dから横加速度偏差感応ゲインKyが、横加速度偏差演算部61fから横加速度偏差(dye/dt)が、ヨーレート感応ゲイン演算部61hからヨーレート感応ゲインKγが、車速感応ゲイン演算部61iから車速感応ゲインKvが入力され、以下の(9)式により基本付加ヨーモーメントMzθを演算して、指示ヨーモーメント演算部65に出力する。
Mzθ=Kv・(−Kγ・γ+Ky・(dye/dt)+Kθ・θH) …(9)
すなわち、この(9)式に示すように、−Kγ・γの項がヨーレートγに感応したヨーモーメント、Kθ・θHの項がハンドル角θHに感応したヨーモーメント、Ky・(dye/dt)の項がヨーモーメントの修正値となっている。
このため、高μ路で実横加速度(dy/dt)が大きな運転をした場合には、基本付加ヨーモーメントMzθも大きな値となり、運動性能が向上する。一方、低μ路での走行では、基本付加ヨーモーメントMzθは、上述の修正値が作用して基本付加ヨーモーメントMzθを低減するため回頭性が大きくなることがなく、安定した走行性能が得られるようになっている。
また、付加ヨーモーメント演算部61jは、回頭性の更なる向上を図るため、以下の(10)式で示すように、操舵方向に対して逆方向のゲインを下げる処理をして、最終的な基本付加ヨーモーメントMzθを演算する。
すなわち、θH・Mzθ<0の場合、Mzθ=0.5・Mzθ …(10)
再び、図3に戻り、前後加速度感応ヨーモーメント演算部62は、4輪の車輪速センサ21fl,21fr,21rl,21rrから各車輪12fl,12fr,12rl,12rrの車輪速度Vfl,Vfr,Vrl,Vrrが入力され、ハンドル角センサ22からハンドル角θHが入力され、ヨーレートセンサ24から実ヨーレートγが入力される。
そして、次の(11)式に基づき、第3の補正量としての実際のロジックでの前後加速度感応ヨーモーメントDDxYMを演算し、指示ヨーモーメント演算部65に出力する。
DDxYM=Kddx・((−((2・Kf)/g)・(dV/dt)
・((h・Lf)/Lr)+((2・Kr)/g)・(dV/dt)
・((h・Lr)/Lf))・(γ/V)+(((2・Kf)/g)
・(dV/dt)・((h・Lf)/Lr))・(θ/n)) …(11)
ここで、Kddxは前後加速度感応制御ゲイン、Kfは前輪コーナリングパワー(1輪)、Krは後輪コーナリングパワー(1輪)、Lfは前軸−重心間距離、Lrは後軸−重心間距離、gは重力加速度、hは重心高さである。
すなわち、図8に示すように、車両が加速されると後輪側に荷重移動が生じてヨーモーメントが変化する。この前後加速度感応ヨーモーメント演算部62では、この加速時のヨーモーメントの変化を補正するものである。以下、この補正について説明する。
2輪車両モデルの運動方程式は、一般に次のように表される。
車両の横運動については、
m・V・((dβ/dt)+γ)=Ff+Fr …(12)
車両のヨーイング運動については、
I・(dγ/dt)=Ff・Lf−Fr・Lr …(13)
ここで、βは車体重心の横すべり角、Iは車両重心を通るz軸回りの慣性モーメント、Ffは前輪コーナリングフォース、Frは後輪コーナリングフォースである。
この(12)式と(13)式に以下の(14)式と(15)式を代入すると、次の(16)式と(17)式が得られる。
Ff=−2・Kf・(β+(Lf/V)・γ−(θ/n)) …(14)
Fr=−2・Kr・(β−(Lr/V)・γ) …(15)
m・V・((dβ/dt)+γ)=−2・Kf・(β+(Lf/V)・γ
−(θ/n))−2・Kr・(β−(Lr/V)・γ) …(16)
I・(dγ/dt)=−2・Kf・(β+(Lf/V)・γ−(θ/n))・Lf
+2・Kr・(β−(Lr/V)・γ)・Lr …(17)
図9に示すように、コーナリングパワーKf、Krは前後加速度による接地荷重に比例すると仮定して、前後荷重移動による影響を考慮した前輪コーナリングパワー(1輪)Kf’及び前後荷重移動による影響を考慮した前輪コーナリングパワー(1輪)Kr’を以下の(18)式、(19)式により求める。
Kf’=Kf・((m・g・(Lr/L)−m・(dV/dt)・(h/L))
/(m・g・(Lr/L))) …(18)
Kr’=Kr・((m・g・(Lf/L)+m・(dV/dt)・(h/L))
/(m・g・(Lf/L))) …(19)
(18)式、(19)式を、(17)式に代入して(20)式を得る。
M’=−2・Kf・((m・g・(Lr/L)−m・(dV/dt)・(h/L))
/(m・g・(Lr/L)))・(β+(Lf/V)・γ−(θ/n))・Lf
+2・Kr・((m・g・(Lf/L)+m・(dV/dt)・(h/L))
/(m・g・(Lf/L)))・(β−(Lr/V)・γ)・Lr …(20)
ここで、M’は前後荷重移動によるコーナリングパワーの変化を考慮した線形2輪車両モデルのヨーモーメントである。
そして、(17)式、(20)式の差から(21)式の前後荷重移動によるヨーモーメントの変化分Mを求め、左右輪駆動力配分制御の制御量に補正値として与えることにより、荷重変動によるステア特性の変化を抑制するのである。
M=I・(dγ/dt)−M’
=(−((2・Kf)/g)・(dV/dt)・((h・Lf)/Lr)
−((2・Kr)/g)・(dV/dt)・((h・Lr)/Lf))・β
+(−((2・Kf)/g)・(dV/dt)・((h・Lf)/Lr)
+((2・Kr)/g)・(dV/dt)・((h・Lr)/Lf))・(γ/V)
+(((2・Kf)/g)・(dV/dt)・((h・Lf)/Lr)))・(θ/n)
…(21)
ここで、更に、車体重心の横すべり角βは、精度等の問題を考慮して削除し、前述の(11)式を得る。この(11)式において、前後加速度感応制御ゲインKddxは、低速域での不要な付加ヨーモーメントをさけるため、例えば、図10のように設定されている。
尚、この前後加速度感応ヨーモーメント演算部62において、(dV/dt)は、前後加速度センサ(図示せず)から検出するようにしても良い。
スリップ時補正ヨーモーメント演算部63は、4輪の車輪速センサ21fl,21fr,21rl,21rrから各車輪12fl,12fr,12rl,12rrの車輪速度Vfl,Vfr,Vrl,Vrrが入力され、ハンドル角センサ22からハンドル角θHが入力される。
そして、次の(22)式に基づき、第2の補正量としてのスリップ時補正ヨーモーメントYMslipを演算し、指示ヨーモーメント演算部65に出力する。すなわち、スリップ時補正ヨーモーメントYMslipは、旋回する車両の幾何学的関係(図11参照)から推定した旋回内輪の車輪速と旋回外輪の車輪速と実際の旋回内輪の車輪速と旋回外輪の車輪速とを比較して、その誤差を検証して補正するものである。
YMslip=Kslip・(Kslipp・((Vout−Vin)−(Vrr−Vrl))
+Kslipd・d((Vout−Vin)−(Vrr−Vrl))/dt) …(22)
ここで、Kslipはスリップ制御車速ゲインであり、図12に示すように、発進加速時など低車速域でのトラクション性能向上のため、およそ0〜60km/hの範囲で制御量に対する補正効果が生じるように設定されている。
また、Kslippは予め実験・計算等により設定される比例項ゲイン、Kslipdは予め実験・計算等により設定される微分項ゲインである。
また、Vinはリア内輪車速(理論値)、Voutはリア外輪車速(理論値)であり、図11に示す、幾何学的関係から、以下の(23)式、(24)式から演算される。
Vin=(V/ρ)・(ρ・cos(Lr/ρ)−(Dr/2)) …(23)
Vout=(V/ρ)・(ρ・cos(Lr/ρ)+(Dr/2)) …(24)
ここで、Drはリアトレッドであり、ρは旋回半径であり、旋回半径ρは、前輪舵角をδfとして、以下の(25)式により演算される。
ρ=(1+A・V)・(L/δf) …(25)
こうして、スリップ時補正ヨーモーメントYMslipによる補正を行うことにより、リア片輪がスリップした場合にスリップした車輪から反対の方の車輪にトルク移動することにより、トラクション性能向上が図れるようになっている。
車輪速差感応ヨーモーメント演算部64は、4輪の車輪速センサ21fl,21fr,21rl,21rrから各車輪12fl,12fr,12rl,12rrの車輪速度Vfl,Vfr,Vrl,Vrrが入力され、ハンドル角センサ22からハンドル角θHが入力される。
そして、次の(26)式に基づき、第1の補正量としての車輪差感応ヨーモーメントYMdを演算し、指示ヨーモーメント演算部65に出力する。
YMd=Khwa・Ksa・Kdir・Konoff・(Kdp・|((Vfr+Vfl)/2)−Vrmin|
+Kdd・d|((Vfr+Vfl)/2)−Vrmin|/dt) …(26)
ここで、Vrminは制御対象である後輪の遅い方の車輪速であり、Kdpは予め実験・計算等により設定される比例項ゲイン、Kddは予め実験・計算等により設定される微分項ゲインである。
また、Khwaは車輪速感応制御ハンドル角ゲインであり、直進時の不要な車輪差感応ヨーモーメントYMdによる補正を防止するため、例えば、図13に示すように、ハンドル角の小さい範囲では、車輪差感応ヨーモーメントYMdが0になるように設定されている。
また、Ksaは車輪速感応制御車速ゲインであり、低速における不要な車輪差感応ヨーモーメントYMdによる補正を防止するため、例えば、図14に示すように、30km/h以下の車速域では、車輪差感応ヨーモーメントYMdが0になるように設定されている。
更に、Kdirはトルク移動指示ゲインであり、Vrr−Vrl>0の時はKdir=+1に設定され、Vrr−Vrl>0の時はKdir=−1に設定されて、後輪の遅い方の車輪速を上げる方向にトルク移動を行う制御指示係数となっている。
また、Konoffは制御対象である後輪に、基準車速(本実施の形態では((Vfr+Vfl)/2))と比較して、特に速度の低い車輪が無い場合には、補正を実行しないようにする係数であり、(Vfr+Vfl)/2>Vrminの時にKonoff=1、(Vfr+Vfl)/2≦Vrminの時にKonoff=0に設定される。
尚、本実施の形態では、基準車速を前輪車速の平均、すなわち、(Vfr+Vfl)/2としているが、これに限ることなく、例えば、4輪車輪速の平均、(Vfr+Vfl+Vrr+Vrr)/2であっても良く、また、ABS(Anti-lock Brake System)制御で用いるような基準車体速を基準車速としても良い。この基準車速をV0とおくと、(26)式は、以下の(27)式であっても良い。
YMd=Khwa・Ksa・Kdir・Konoff・(Kdp・|V0−Vrmin|
+Kdd・d|V0−Vrmin|/dt) …(27)
すなわち、左右駆動力配分制御では、雪路等での限界走行(操舵+加速)時に過度にリア外輪へのトルク移動を行った際に、場合によってはリア内輪の車輪速が遅くなり、リア内輪のスリップ率が下がって、リアの横力が残り、リア内輪の横方向のグリップが回復してアンダーステア傾向となり、狙い通りのヨーモーメントが付加できなくなる虞がある。
これを防止するため、基準車速(前輪車速の平均)V0と後輪の遅い方の車輪速Vrminの偏差に感応したPD制御を行うことにより、後輪の遅い方の車輪速Vrminが基準車速V0に追従する方向にトルク移動を行わせる。この補正により、後輪の遅い方の車輪速Vrminが増大させられるため、雪路等における限界走行時において、後輪の遅い方の車輪速Vrminが遅くリアの横力が残ってアンダーステア傾向が生じ、回頭性が悪くなることを抑制するようになっているのである。
指示ヨーモーメント演算部65は、基本付加ヨーモーメント演算部61から基本付加ヨーモーメントMzθが入力され、前後加速度感応ヨーモーメント演算部62から前後加速度感応ヨーモーメントDDxYMが入力され、スリップ時補正ヨーモーメント演算部63からスリップ時補正ヨーモーメントYMslipが入力され、車輪速差感応ヨーモーメント演算部64から車輪差感応ヨーモーメントYMdが入力される。
そして、以下の(28)式により最終的な制御量としての指示ヨーモーメントYMを演算してリアクラッチトルク換算制御部66に出力する。
YM=Mzθ+DDxYM+YMslip+YMd …(28)
リアクラッチトルク換算制御部66は、指示ヨーモーメント演算部65から指示ヨーモーメントYMが入力され、以下の(29)式によりトルク移動量Tに換算して、リアクラッチ駆動部70に出力する。
T=(R/Dr)・YM …(29)
ここで、Rは後輪のタイヤ半径である。
次に、上述の左右駆動力配分制御について図5のフローチャートに従い説明する。まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、基本付加ヨーモーメント演算部61は、前述の(9)式により、基本付加ヨーモーメントMzθを演算する。
次いで、S102に進み、前後加速度感応ヨーモーメント演算部62は、前述の(11)式により、前後加速度感応ヨーモーメントDDxYMを演算する。
次に、S103に進み、スリップ時補正ヨーモーメント演算部63は、前述の(22)式により、スリップ時補正ヨーモーメントYMslipを演算する。
次いで、S104に進み、車輪速差感応ヨーモーメント演算部64は、前述の(26)式により、車輪差感応ヨーモーメントYMdを演算する。
その後、S105に進み、指示ヨーモーメント演算部65は、これら基本付加ヨーモーメントMzθ、前後加速度感応ヨーモーメントDDxYM、スリップ時補正ヨーモーメントYMslip、車輪差感応ヨーモーメントYMdを基に、前述の(28)式により指示ヨーモーメントYMを演算する。
そして、S106に進んで、リアクラッチトルク換算制御部66は、前述の(29)式により、指示ヨーモーメントYMをトルク移動量Tに換算して、リアクラッチ駆動部70に出力する。
このように、本実施の形態による左右駆動力配分制御装置によれば、特に、路面μを推定する装置を必要とすることなく、高μ路のみならず、低μ路においても、また、路面の急変時等においてもレスポンス良く安定して最適に制御することが可能となる。
尚、本発明の実施の形態では、後輪に伝達される駆動力を左右駆動力配分制御する例について説明したが、前輪に伝達される駆動力配分も略同様に実現できることは云うまでもない。
車両全体の駆動系の概略構成を示す説明図 左右駆動力配分制御装置の概略構成図 左右駆動力配分制御部の機能ブロック図 基本付加ヨーモーメント演算部の機能ブロック図 左右駆動力配分制御プログラムのフローチャート 基準横加速度のマップの説明図 車速感応ゲインのマップの説明図 前後荷重移動によるヨーモーメント変化の説明図 接地荷重とコーナリングパワーの関係図 前後加速度感応制御車速ゲインのマップの説明図 各輪の軌跡の計算モデルの説明図 スリップ制御車速ゲインのマップの説明図 車輪速感応制御ハンドル角ゲインのマップの説明図 車輪速感応制御車速ゲインのマップの説明図
符号の説明
12fl,12fr,12rl,12rr 車輪
21fl,21fr,21rl,21rr 車輪速センサ
22 ハンドル角センサ
23 横加速度センサ
24 ヨーレートセンサ
48 第1の油圧多板クラッチ
49 第2の油圧多板クラッチ
60 左右駆動力配分制御部
61 基本付加ヨーモーメント演算部
62 前後加速度感応ヨーモーメント演算部
63 スリップ時補正ヨーモーメント演算部
64 車輪速差感応ヨーモーメント演算部
65 指示ヨーモーメント演算部
66 リアクラッチトルク換算制御部
70 リアクラッチ駆動部
代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (7)

  1. 制御に必要なヨーモーメントの値を演算し、少なくとも該ヨーモーメントの値を含んで制御量を演算して、該制御量に基づき、前輪側と後輪側の少なくとも一方の左輪と右輪との間の駆動力配分を制御する車両の左右駆動力配分制御装置において、
    予め設定する基準となる車速を基準車速として演算し、制御対象とする左右輪の車輪速の小さい方の車輪速を最小車輪速として検出して、上記基準車速と上記最小車輪速とに基づき第1の補正量を演算し、該第1の補正量にて上記制御量を補正することを特徴とする車両の左右駆動力配分制御装置。
  2. 上記第1の補正量による上記制御量の補正は、上記最小車輪速となっている側の車輪に駆動力配分を戻す方向の補正であることを特徴とする請求項1記載の車両の左右駆動力配分制御装置。
  3. 上記第1の補正量による上記制御量の補正は、車速が予め設定した値を越えている場合に実行することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の左右駆動力配分制御装置。
  4. 上記第1の補正量による上記制御量の補正は、ハンドル角が予め設定した値を越えている場合に実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の車両の左右駆動力配分制御装置。
  5. 旋回する車両の幾何学的関係から推定した旋回内輪の車輪速と旋回外輪の車輪速と実際の旋回内輪の車輪速と旋回外輪の車輪速とを比較して第2の補正量を演算し、該第2の補正量にて上記制御量を補正することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の車両の左右駆動力配分制御装置。
  6. 上記第2の補正量による上記制御量の補正は、車速が予め設定した閾値に達しない場合に実行することを特徴とする請求項5記載の車両の左右駆動力配分制御装置。
  7. 車速とハンドル角とヨーレートとを用いて線形の2輪車両運動モデルに基づき第1のヨーモーメントを演算し、車速とハンドル角とヨーレートと前後加速度とを用いて線形の2輪車両運動モデルに基づき車両の前後荷重移動を加味した第2のヨーモーメントを演算して、上記第1のヨーモーメントから上記第2のヨーモーメントを減算して車両の前後荷重移動によるヨーモーメントの変動値を演算し、該ヨーモーメントの変動値を第3の補正量として上記制御量を補正することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の車両の左右駆動力配分制御装置。
JP2004333625A 2004-11-17 2004-11-17 車両の左右駆動力配分制御装置 Expired - Fee Related JP4781665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004333625A JP4781665B2 (ja) 2004-11-17 2004-11-17 車両の左右駆動力配分制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004333625A JP4781665B2 (ja) 2004-11-17 2004-11-17 車両の左右駆動力配分制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006144858A true JP2006144858A (ja) 2006-06-08
JP4781665B2 JP4781665B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=36624791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004333625A Expired - Fee Related JP4781665B2 (ja) 2004-11-17 2004-11-17 車両の左右駆動力配分制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4781665B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014177249A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Fuji Heavy Ind Ltd 4輪駆動車の制御装置
EP3339118A1 (en) * 2016-12-20 2018-06-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle stability control device
CN115042574A (zh) * 2022-06-17 2022-09-13 淮海跨境电商股份有限公司 一种小型车辆用悬梁的稳定装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6294421A (ja) * 1985-10-18 1987-04-30 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の後輪駆動装置
JPH0170629U (ja) * 1987-10-30 1989-05-11
JPH061158A (ja) * 1992-06-18 1994-01-11 Nissan Motor Co Ltd 車両の左右輪トルク配分制御装置
JPH09323561A (ja) * 1996-06-10 1997-12-16 Mitsubishi Motors Corp 車両用左右輪間動力伝達制御装置
JP2003048446A (ja) * 2001-08-08 2003-02-18 Hitachi Unisia Automotive Ltd 駆動力配分制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6294421A (ja) * 1985-10-18 1987-04-30 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の後輪駆動装置
JPH0170629U (ja) * 1987-10-30 1989-05-11
JPH061158A (ja) * 1992-06-18 1994-01-11 Nissan Motor Co Ltd 車両の左右輪トルク配分制御装置
JPH09323561A (ja) * 1996-06-10 1997-12-16 Mitsubishi Motors Corp 車両用左右輪間動力伝達制御装置
JP2003048446A (ja) * 2001-08-08 2003-02-18 Hitachi Unisia Automotive Ltd 駆動力配分制御装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014177249A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Fuji Heavy Ind Ltd 4輪駆動車の制御装置
EP3339118A1 (en) * 2016-12-20 2018-06-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle stability control device
CN108216210A (zh) * 2016-12-20 2018-06-29 丰田自动车株式会社 车辆稳定性控制装置
US10196057B2 (en) 2016-12-20 2019-02-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle stability control device
CN108216210B (zh) * 2016-12-20 2020-10-27 丰田自动车株式会社 车辆稳定性控制装置
CN115042574A (zh) * 2022-06-17 2022-09-13 淮海跨境电商股份有限公司 一种小型车辆用悬梁的稳定装置
CN115042574B (zh) * 2022-06-17 2023-09-08 淮海跨境电商股份有限公司 一种小型车辆用悬梁的稳定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4781665B2 (ja) 2011-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8548706B2 (en) Device operable to control turning of vehicle
JP4386171B2 (ja) 4輪駆動車の動力伝達装置
JP4294286B2 (ja) 車両の差動制限制御装置
EP1502805A1 (en) Method and device for controlling vehicle
JPH1159216A (ja) 4輪駆動車の動力配分制御装置
JP5015632B2 (ja) 車両の制動力制御装置
JP2009184575A (ja) 車両の制御装置
US11541876B2 (en) Electronic stability control method for vehicle
US9199650B2 (en) Vehicle driving force control device
JP4684618B2 (ja) 車両の駆動力配分制御装置
JP2009286159A (ja) 車両制御装置
JP3827837B2 (ja) 車両運動制御装置
US8055420B2 (en) Vehicle control device
JP3660027B2 (ja) 車両におけるヨーモーメント制御方法
JP4781665B2 (ja) 車両の左右駆動力配分制御装置
JP5154397B2 (ja) 車両運動制御装置
JP4662060B2 (ja) 車両の駆動力分配制御装置
JP4657594B2 (ja) 車両運動制御装置
GB2323940A (en) Controlling torque distribution between the rear wheels of a vehicle
JP4781726B2 (ja) 車両の前後駆動力配分制御装置
JP4684754B2 (ja) 車両の前後駆動力配分制御装置
JP5297037B2 (ja) 車両の操舵制御装置
KR102615533B1 (ko) 전기차용 전자식 차동 제한장치의 제어방법
JP6521450B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP5042514B2 (ja) 車両挙動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110706

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4781665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees