JP2006144853A - 電動シートリクライニング用ころ軸受 - Google Patents

電動シートリクライニング用ころ軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】 総ころ形式並のころ本数を保持することができ、動作時のゴリ感等が生じず、フィーリング特性に優れ、起動時応答性の低下がなく、また長寿命、低トルク、低振動とでき、幅寸法の増大の問題も生じない電動シートリクライニング用ころ軸受を提供する。【解決手段】 電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受である。外輪1と、この外輪1の転走面1aに接する複数のころ2と、リング状の保持器3とを有する。上記保持器3は、円周方向に並ぶ複数のポケット4を有する。各ポケット4間の柱部5は、各ころ3間で上記ころ3を内径側から保持する。柱部5の外径d3oは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小径とする。保持器3は、円周方向の複数箇所に、この保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切りかかれた形状のスリットを設けたものであっても良い。また、外輪1を有しない形式のころ軸受とし、内外の保持器を有するものとしても良い。
【選択図】 図1

Description

この発明は、自動車等における電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持する電動シートリクライニング用ころ軸受に関する。
従来、シートリクライニング装置において、背もたれを傾き角度調整自在に支持する軸受として、転がり軸受や滑り軸受が用いられている。転がり軸受としては、外輪、ころ、および保持器を有するころ軸受を用いたものが提案されている(例えば特許文献1)。ころ軸受は、玉軸受に比べてリクライニング機構をコンパクトに構成できるという利点がある。滑り軸受もコンパクト化の面では好ましい。
シートリクライニング装置では、図23に示すように、シート31に対して背もたれ32を、リクライニング機構33により傾き角度調整自在に支持する。リクライニング機構33は、傾き角度に応じて背もたれ32の高さを調整する機能を備え、シートに座った者を快適な姿勢に保つ。
電動シートリクライニング装置では、このようなリクライニング機構33において、図24に概略を示すように、背もたれ32に固定される金具34に軸受嵌合孔35を設け、軸受嵌合孔35に嵌合した軸受36を、軸受中心に対して偏心した中心Pを持つカム37で受けるようにしたものがある。金具34およびこれに固定された背もたれ32は、傾き角度が変わるとカム37の作用により、上下位置が変わる。電動シートリクライニング装置では、モータ(図示せず)により背もたれ32の角度を変える。
特許第3324045号公報 特開平6−307456号公報 特開平7−238940号公報
図24のような電動シートリクライニング機構33において、その軸受36に従来の一般的なころ軸受を用いると、保持器38の柱部(図示せず)がころ39の間に介在するため、ころ39のピッチが大きい。カム37は軸受36に対して円周方向の一部に対応するものであり、ころ39が偏心カム37に断続的に載ることになる。このため、動作時にゴリ感、フィーリング不良となる。
軸受36として、保持器無しタイプの軸受である総ころ軸受を用いると、ころ39が密に介在するため、ゴリ感は解消される。また、負荷容量も向上する。しかし、カム37は全周にはなく、保持器38で保持されない脱落タイプの総ころ軸受では、カム面に載っていないころ39は脱落してしまう。そのため、従来の脱落タイプの総ころ軸受を使用することはできない。
総ころ軸受として、非脱落タイプのものもあるが、いずれも電動シートリクライニング装置に使用する場合、次のような問題点がある。
例えば、非脱落タイプの総ころ軸受のうち、キーストンタイプのものは、ころ本数20本以上では設計が困難である。ころ本数が少ないと、上記のゴリ感の解消は図れない。
非脱落タイプの総ころ軸受のうち、C端面のタイプのもの(例えば特許文献2)は、ころ端面に尖り部を設けて脱落防止を図るものであるが、尖り部のために幅寸法が大きくなる。さらに、有効接触長さも短く、かつころ端面、および外輪のころ端面との接触部が摩耗する問題がある。ころ端面に尖りがある形状では、特に、誘起スラスト力が大きい使用形態では、ころ端面の摩耗が顕著となる。シートリクライニング装置では、シート座面を広くするために、リクライニング機構の低断面化が望まれ、その軸受の幅寸法を小さくしたいという市場の要求がある。したがって、C端面のタイプの総ころ軸受の採用は好ましくない。
非脱落タイプの総ころ軸受として、熱固化性グリースでころの脱落を防止したものがある(例えば特許文献3)。この形式のものは寸法増大等の問題はないが、回転トルクが大きいという問題点がある。さらに、熱固化性グリースの使用温度範囲内に軸受の使用温度が限られ、グリース種類、油種類等の軸受の潤滑手段が限られる。
軸受36として滑り軸受を用いることも考えられる。滑り軸受としては、焼結材製のものや、焼結材と樹脂コーティングを組み合わせたもの、鉄板と樹脂コーティングを組み合わせたもの等がある。しかし、これらの滑り軸受は、転がり軸受に比べて回転トルクが大きく、モータの負荷が大きくなって電流値が高くなる。そのため、モータの小型化が図れない。さらに、滑り軸受の中でも、コーティングされているものは、コーティング膜が剥がれることにより遊びが増大し、起動時応答性の低下が問題となる。
この発明の目的は、総ころ形式並のころ本数を保持することができ、動作時のゴリ感等が生じず、フィーリング特性に優れ、起動時応答性の低下がなく、また長寿命、低トルク、低振動とでき、幅寸法の増大の問題も生じない電動シートリクライニング用ころ軸受を提供することである。
この発明における第1の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受であって、外輪と、この外輪の転走面に接する複数のころと、リング状の保持器とを有するころ軸受であって、上記保持器は円周方向に並ぶ複数のポケットを有し、各ポケット間の柱部が各ころ間で上記ころを内径側から保持するものとし、前記柱部の外径が、ころ配列のピッチ円直径よりも小径であることを特徴とする。
この構成によると、保持器の柱部が、ころを内径側から保持するものであり、その柱部の外径を、ころ配列のピッチ円直径よりも小径としたため、保持器柱部がころ配列のピッチ円上に存在しないものとできる。そのため、柱部によってころの配列間隔が広がらず、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできる。
このように、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできるため、電動シートリクライニング装置に使用した場合に、次の各利点(1) 〜(8) が得られる。
(1) ころピッチが小さくなるため、円周方向の一部に設けられたカムにころが接する構成の電動シートリクライニング装置に使用した場合に、ころがカムに断続的に乗ることが無くなり、そのため動作時のゴリ感が軽減し、フィーリング特性が向上する。
(2) フィーリング特性が向上するため、低振動となる。
(3) 総ころ形式並のころ本数を保有できることから、負荷容量がアップし、長寿命となる。
(4) 負荷容量がアップすることにより、ころとカム面との面圧が下がり、低トルクとなる。勿論、滑り軸受に比べ、滑り軸受のコーティングの有無に関係なく、転がり形式であるため低いトルクである。
(5) 樹脂コーティングの滑り軸受のように、コーティングが剥がれ、摩耗することがなく、摩耗による遊びで応答性が低下することがない。
(6) 平面の端面のころを使用した軸受においても、非脱落とすることができる。平面の端面のころを使用できるため、限られた幅寸法の中でも、ころ有効長さを最大限に設定できる。従って幅寸法を小さくできる。外輪が鍔付きであれば、ころに発生した誘起スラスト力を、外輪の鍔部で受けることができる。
(7) 保持器によりころを非脱落にできるため、熱固化グリースによりころを非脱落にする必要がないため、低トルクとできる。また、そのため、潤滑剤の種類が制限されず、潤滑剤を自由に選ぶことができる。
(8) 組立が従来の非脱落総ころ軸受よりも容易である。
この発明において、上記保持器の柱部の横断面形状を、内径部よりも外径側の部分が外径側へ先狭まりとなる形状としても良い。例えば、略三角形状としても良い。
ころ配列における隣合うころ間の隙間は、内径側が次第に大きくなる三角形状の隙間となるため、ころ間の間隔を広げることなく柱部の断面積を大きくするには、柱部を外径側へ先狭まりとなる断面形状とすることが好ましい。しかし、柱部の幅が最も広がる最内径部は、ころ表面に沿って広げずに、略一定幅としてころ表面と柱部表面との隙間を広げることにより、潤滑油の流れの阻害が回避でき、潤滑性の低下が防止できる。
この発明において、保持器の材質は合成樹脂製としても良い。保持器が合成樹脂製であると、保持器にある程度の弾性が得られるため、軸受組立時に保持器を変形させることができ、保持器、あるいはころの組み込みが容易に行える。
保持器を合成樹脂製とする場合に、上記合成樹脂を、非強化のもの、または強化繊維を30wt%以下添加したものとしても良い。強化繊維にはカーボンファイバやグラスファイバ等が好ましい。
この発明のころ軸受は、各ポケット間の柱部が各ころ間で上記ころを内径側から保持するものとし、ころ本数を前記総ころ形式としたものと同じか、または2本以下の本数だけ少なくしたことを特徴するものでも良い。
この構成によると、保持器の柱部が、ころを内径側から保持するものとしたため、非脱落形式としながら、保持器柱部がころ配列のピッチ円上に存在しないものとできる。そのため、柱部によってころの配列間隔が広がらず、総ころ形式と同じ本数、あるいは1本または2本少ない本数だけのころ本数を有するものとできる。
上記保持器の内径寸法は、ころ配列の内接円径の最大径(d2i)よりも0.1mm以上大きくすることが好ましい。ころ配列の内接円径の最大径(d2i)は、各ころ2を外輪1の転走面1aに接するように配列した場合の内接円径のことである。各ころが転接する軸表面に対して0.1mm以上の隙間があると、保持器が軸表面と強く接触することがなく、保持器によって摩擦トルクが増大することが回避される。
また、上記保持器の外径寸法を、ころ配列のピッチ円直径よりも0.1mm以上小さくすることが好ましい。これにより、軸と保持器との間に0.1mm以上の隙間が生じる。そのため、軸に保持器が強く接触することがなく、保持器によって摩擦トルクが増大することが回避される。
また、保持器の外径面の縁部を、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状としても良い。先狭まり形状に構成することにより、組立時のころ配列の内側への保持器の挿入をより円滑に行うことができ、組立性がさらに向上する。
この発明における第2の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受であって、外輪と、この外輪の転走面に接する複数のころと、リング状の保持器とを有し、前記保持器が、前記ころを保持するポケットを円周方向に複数並べて設けた梯子状のものである軸受であって、各ポケット間の柱部が各ころの間で上記ころを内径側から保持し、前記保持器の前記柱部における外径が、ころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、前記保持器の円周方向の複数箇所に、この保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを設けたことを特徴とする。
この構成によると、保持器の柱部が各ころの間で上記ころを内径側から保持するものであり、その柱部の外径をころ配列のピッチ円直径よりも小径としたため、保持器柱部がころ配列のピッチ円上に存在しないものとできる。そのため、柱部によってころの配列間隔が広がらず、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同程度のころ本数を有するものとできる。そのため、総ころ形式の各種の課題を解消することができる。また、軸受の組み立てに際しては、外輪の内周にころを配置した後に、保持器をそのスリットの開口端側からころ配列の内側へ、保持器の挿入側部分を縮径させながら挿入することができる。この後、保持器を材質の持つ弾性で元の径に自然復元させることで、ポケット内に各ころが入り、軸受が組み立てられる。上記保持器の挿入においては、上記スリットがあるため、保持器をその材質の弾性域内で変形させることができ、そのため保持器の撓み変形が少なく、変形に伴う精度低下を防止できる。これにより組立性の向上および精度向上を図ることができ、また組立の自動化も可能となる。
このように、第2の発明においても、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできるため、電動シートリクライニング装置に使用した場合に、第1の発明について述べた上記各利点(1) 〜(8) が得られる。
第2の発明において、前記スリットは、ころを保持するポケットを兼ねるものであっても良い。換言すれば、保持器の側縁のリング状部に、ポケットの箇所で除去部分を設け、その除去部分とポケットとで上記スリットが構成されたものであっても良い。
スリット内にもころを配置することで、スリットを設けながら、ころ本数を増やすことができて、ころ軸受の負荷容量を増大させることができる。
また、第2の発明において、前記保持器の前記スリットを除く円弧状の周方向部分を繋ぎ合わせたと仮定したリング状体の外径寸法が、ころ配列の内接円径よりも小さくなるように、保持器のスリットの円周方向幅およびスリット個数を設定しても良い。このように設定することにより、外輪の内周にころを配置した後に、保持器をそのスリットの開口端側からころ配列の内側へ、保持器の挿入側部分を縮径させながら挿入する作業を容易に行うことができ、組立性がさらに向上する。
第2の発明においても、保持器の外径面の縁部を、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状としても良い。先狭まり形状に構成することにより、組立時のころ配列の内側への保持器の挿入をより円滑に行うことができ、組立性がさらに向上する。
この発明における第3の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、外輪と、この外輪の転走面に接する複数のころと、リング状の保持器とを有し、前記保持器が、前記ころを保持するポケットを円周方向に複数並べて設けた梯子状のものである軸受であって、前記保持器の円周方向の複数箇所に、この保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを設けたことを特徴とする。
この構成の場合、総ころ形式と同程度のころ本数を有するという効果は必ずしも得られないが、保持器の挿入による軸受の組み立て性については、第2の発明と同様に良好に得られる。すなわち、外輪の内周にころを配置した後に、保持器をそのスリットの開口端側からころ配列の内側へ、保持器の挿入側部分を縮径させながら挿入してから、保持器を材質の持つ弾性で元の径に戻すことで、ころ軸受を組み立てることができる。このとき、保持器の挿入においては、上記スリットが設けられているため、保持器をその材質の弾性域内で変形させることができて、保持器の撓み変形が少なく、変形に伴う精度低下を防止でき、組立性の向上および精度向上を図ることができる。
この発明の電動シートリクライニング用ころ軸受の第1の組み立て方法は、第2の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受において、前記保持器が片側のみに前記スリットを有するものであるころ軸受を組み立てる方法である。この組み立て方法は、外輪の内周にころを配置した後、前記保持器をころ配列の内側へ軸方向に挿入する。この挿入作業は、内径面が円すい状面となった拡縮可能な治具により保持器の挿入側部分を縮径させながら、押し込み治具で押し込むことにより行う。この挿入の後、保持器を材質の持つ弾性で元の径に復元させる。
この方法によると、内径面が円すい状面となった拡縮可能な治具により保持器の挿入側部分を縮径させながら、押し込み治具で押し込むため、保持器が片方のみにスリットを有するものであっても、保持器をころ配列の内側へ軸方向に挿入することが容易に行える。また、この挿入時に保持器に無理な荷重が作用せず、挿入時の変形に伴う精度の低下が防止され、組み立て性の向上および精度向上が得られる。また、組立の自動化も可能となる。
この発明における電動シートリクライニング用ころ軸受の第2の組み立て方法は、第2の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受において、前記保持器が両側に前記スリットを有するころ軸受を組み立てる方法である。この組み立て方法は、外輪の内周にころを配置した後、前記保持器をころ配列の内側へ軸方向に挿入し、この挿入は、内径が円すい状面となった案内治具内に押し込むことにより保持器を縮径させながら行い、この挿入の後、保持器を材質の持つ弾性で元の径に復元させる。
この方法の場合、コレットチャックのような拡縮可能な治具を用いることなく、保持器を上記した案内治具内に押し込むだけでころ軸受を組み立てることができる。この場合に、保持器の撓み変形が少なく、変形に伴う精度低下を防止でき、組立性の向上および精度向上を図ることができる。また、保持器は両側にスリットを有することから、保持器の組み込みの方向性を無くすことができ、より一層組立性が向上する。さらに、組立の自動化を簡単な装置で行うことができる。
この発明における第4の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、軌道輪を有しない保持器付きころ等と呼ばれる軸受に適用した例である。このころ軸受は、それぞれ円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状に形成された内外2つの保持器と、これら2つの保持器のポケットに渡って保持された複数のころとを備え、内側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径がころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、外側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを外径側から保持し、前記柱部の内径がころ配列のピッチ円直径よりも大径であることを特徴とする。
この構成によると、内外2つの保持器を設けたため、軌道輪を有しない保持器付きころ軸受でありながら、機器への未組込み状態でころが非脱落形式のころ軸受とできる。この場合に、内外の保持器の柱部がころを内径側および外径側から保持するものであり、その内側の保持器柱部の外径をころ配列のピッチ円直径よりも小径とし、外側の保持器柱部の内径をころ配列のピッチ円直径よりも大径としたため、保持器柱部がころ配列のピッチ円直径上に存在しないものとすることができる。そのため、柱部によってころの配列間隔が広がらず、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同程度のころ本数を有するものとでき、同じ断面高さの従来の外輪付きころ軸受に比べて、より大きな負荷容量を付与できる。そのため、脱落防止スリーブを用いることなく少ない工数で組立が可能となる等、総ころ形式の各種の課題を解消することができる。
第4の発明においても、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同程度のころ本数を有するものとできるため、第1の発明につき説明した上記各利点(1) 〜(8) を得ることができる。
第4の発明において、外径側の保持器の柱部の横断面形状を、外径部よりも内径側の部分が、内径側へ先狭まりとなる形状としても良い。例えば、略三角形状としても良い。
ころ配列における隣合うころ間の隙間は、外径側が次第に大きくなる三角形状の隙間となるため、ころ間の間隔を広げることなく柱部の断面積を大きくするには、柱部を内径側へ先狭まりとなる断面形状とすることが好ましい。しかし、柱部の幅が最も広がる最外径部は、ころ表面に沿って広げずに、略一定幅としてころ表面と柱部表面との隙間を広げることにより、潤滑油の流れが阻害されるのを回避でき、潤滑性の低下を防止できる。
第4の発明において、外側の保持器の内径面における幅方向の縁部を、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状としても良い。
先狭まり形状に構成することにより、組立時のころ配列の外側への保持器の挿入をより円滑に行うことができ、組立性がさらに向上する。
この発明において、保持器の材質は合成樹脂製としても良い。保持器が合成樹脂製であると、保持器にある程度の弾性が得られるため、軸受組立時に保持器を変形させることができ、保持器、あるいはころの組み込みを容易に行える。
この発明において、ころ本数を総ころ形式と同じか、または2本以下の本数だけ少なくしても良い。
上記外側の保持器の外径寸法は、ころ配列の外接円径の最小径(d2o)よりも0.1mm以上小さくすることが好ましい。ころ配列の外接円径の最小径(d2o)は、各ころ2を内輪1の転走面1aに接するように配列した場合の外接円径のことである。各ころが転接する軸受箱内面に対して0.1mm以上の隙間があると、保持器が強く接触することがなく、保持器によって摩擦トルクが増大することが回避される。
また、上記外側の保持器の内径寸法を、ころ配列のピッチ円径よりも0.1mm以上大きくすることが好ましい。これにより、柱部の横断面における最内径部の幅が薄くなり過ぎて強度不足になることが、ころ配列の間隔を広げる必要がなく回避される。
第4の発明において、内外の各保持器の円周方向の複数箇所に、この保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを設けても良い。
この構成によると、軸受の組み立てに際して、外側の保持器の挿入側部分を拡径させ、内側の保持器の挿入側部分を縮径させながらころ配列の内外に保持器を容易に挿入することができる。この後、保持器を材質の持つ弾性で元の径に自然復元させることで、ポケット内に各ころが入り、軸受が組み立てられる。上記保持器の挿入においては、上記スリットがあるため、保持器をその材質の弾性域内で変形させることができ、そのため保持器の撓み変形が少なく、変形に伴う精度低下を防止できる。これにより組立性の向上および精度向上を図ることができ、また組立の自動化も可能となる。
なお、内外の各保持器のいずれか一方の保持器の円周方向の複数箇所に、この保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを設けても良い。また、上記スリットは、円周方向の1箇所であっても良い。
軌道輪を有しない内外保持器タイプでの組立方法を示す。外側の保持器にはスリットを設けず、内側の保持器のみにスリットを設けた場合の例を説明する。この場合、外側の保持器のポケットにころを配置した後に、内側の保持器をころ配列の内側へ軸方向に挿入する。内側保持器を縮径させながら挿入し、挿入後は内側保持器は材質の持つ弾性で元の径に自然に復元される。
内外の保持器が共に上記スリットを有する場合は、組立時に外側の保持器の挿入側部分を拡径させ、内側の保持器の挿入側部分を縮径させながらころ配列の内外に保持器を容易に挿入することができる。
前記スリットは、ころを保持するポケットを兼ねるものであっても良い。換言すれば、保持器の側縁のリング状部に、ポケットの箇所で除去部分を設け、その除去部分とポケットとで上記スリットが構成されたものであっても良い。
スリット内にもころを配置することで、スリットを設けながら、ころ本数を増やすことができ、ころ軸受の負荷容量を増大させることができる。
第4の発明において、内外の保持器のスリットの円周方向位置が互いにずれた位置であることが好ましい。これにより、スリットを設けながら、内外の保持器によるころの保持強度を十分確保できる。
また、第4の発明において、内側の保持器と外側の保持器とを互いに一体化させても良い。これにより組立性が向上する。
この発明における第1,第2,第4の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、いずれも、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできるため、電動シートリクライニング装置に使用した場合に、動作時のゴリ感等が生じず、フィーリング特性に優れ、起動時応答性の低下がなく、また長寿命、低トルク、低振動とでき、幅寸法の増大の問題も生じないという効果が得られる。
第1の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、外輪と、この外輪の転走面に接する複数のころと、リング状の保持器とを有し、上記保持器は円周方向に並ぶ複数のポケットを有する軸受において、保持器の柱部が各ころ間で上記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径が、ころ配列のピッチ円直径よりも小径としたため、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできる。
第2の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、外輪と、この外輪の転走面に接する複数のころと、リング状の保持器とを有し、前記保持器が、ころを保持するポケットを円周方向に複数並べて設けた梯子状のものである軸受であって、各ポケット間の柱部が各ころの間で上記ころを内径側から保持し、前記保持器の前記柱部における外径が、ころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、前記保持器の円周方向の複数箇所に、この保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを設けたため、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同程度のころ本数を有するものとできる。
第3の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、外輪と、この外輪の転走面に接する複数のころと、リング状の保持器とを有し、前記保持器が、前記ころを保持するポケットを円周方向に複数並べて設けた梯子状のものであり、前記保持器の円周方向の複数箇所に、総ころ形式と同程度のころ本数を有するという効果は必ずしも得られないが、保持器の挿入による軸受の組み立て性については、第2の発明と同様に良好に得られる。
第4の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、それぞれ円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状に形成された内外2つの保持器と、これら2つの保持器のポケットに渡って保持された複数のころとを備え、内側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径がころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、外側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを外径側から保持し、前記柱部の内径をころ配列のピッチ円直径よりも大径としたため、内外の軌道輪を有しない軸受でありながら、非脱落形式とでき、また少ない工数で組立可能で、大きな負荷容量を付与することができる。
この発明の第1の実施形態を図1および図2と共に説明する。この電動シートリクライニング用ころ軸受は、外輪1と、この外輪1の内径面からなる転走面1aに接する複数のころ2と、リング状の保持器3とを有する。保持器3は円周方向に並ぶ複数のポケット4を有し、各ポケット4間の柱部5が、各ころ2の間にあって上記ころ2を内径側から保持するものとする。
外輪1は、両側に鍔部1bを有している。外輪1は、シェル型のもの、つまり鋼板のプレス成形品とされている。ころ2は軸受鋼等の鋼製とされている。保持器3は、ポリアミド(例えばPA66,PA46)、またはポリアセタール等の合成樹脂製とされている。保持器3は、これらの合成樹脂を、非強化の状態、あるいはカーボンファイバやグラスファイバ等の強化繊維を30%以下添加した状態のものとして使用することにより、軸受寸法や軸受用途等に応じた適度の強度と柔軟性を持たせたものとしてある。
保持器3は、幅方向の両端がリング状部6とされ、両側のリング状部6の間に柱部5を円周方向に等間隔で複数設けたものである。各柱部5の間の空間が、ころ2の入るポケット4となる。保持器3の柱部形状は略三角形状とする。保持器3の内径寸法d3iは、ころ配列の内接円径の最大径d2iよりも0.1mm以上大きくする。この0.1mmの寸法は、軸受サイズにかかわらず、この値以上であることが好ましい。保持器3の柱部5の並びの外径寸法d3oは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小さくする。例えば、ピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上小さくする。このピッチ円直径PCDよりも小さくする寸法は、軸受寸法等に応じて設計される所定割合以上としても良い。保持器3の柱部5の太さBは、ころ径の15〜30%とすることが好ましい。
保持器3の柱部5の横断面形状は、例えば最内径部5a(図4(A)参照)が略一定幅の部分とされ、この最内径部よりも外径側の部分5bが外径側へ先狭まりとなる形状とされる。外径側の部分5bの先端部は、例えば角部または全体が円弧状に丸められた形状とされている。外径側部分5bの側面5baは、例えば図4(A)のように横断面が直線状となる形状、または同図(B)のようなころ2の外径面に略応じた凹曲面形状、または同図(C)のような凸曲面形状等とされる。柱部5の最内径部5aの側面5aaは、横断面が直線状となる形状であっても、または円弧状等の凸曲面となる形状であっても良い。柱部5の最内径部5aは、必ずしも断面形状が略一定幅でなくても良く、例えば円弧状に湾曲していて最内径部5aにおける中間部分が最も突出する形状や、また内径側の柱幅が狭まる形状であっても良い。
上記構成のころ軸受によると、保持器3の柱部5がころ2を内径側から保持するものとし、その柱部形状を略三角形としたため、保持器柱部5がころ配列のピッチ円直径PCD上に存在しないものとすることができる。そのため、柱部5によってころ2の配列間隔が広がらず、総ころ形式と同じころ本数あるいは1〜2本少ないころ本数を有するものとできる。また、上記柱部5の強度が確保される。
このように、保持器3を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできるため、電動シートリクライニング装置に使用した場合に、次の各利点(1) 〜(8) が得られる。
(1) ころピッチが小さくなるため、例えば図24と共に前述したような円周方向の一部に設けられたカム37にころ2が接する構成の電動シートリクライニング装置に使用した場合に、ころ2がカム37に断続的に乗ることが無くなり、そのため動作時のゴリ感が軽減し、フィーリング特性が向上する。
(2) フィーリング特性が向上するため、低振動となる。
(3) 総ころ形式並のころ本数を保有できることから、負荷容量がアップし、長寿命となる。
(4) 負荷容量がアップすることにより、ころ2とカム面との面圧が下がり、低トルクとなる。勿論、滑り軸受に比べ、滑り軸受のコーティングの有無に関係なく、転がり形式であるため低いトルクである。
(5) 樹脂コーティングの滑り軸受のように、コーティングが剥がれ、摩耗することがなく、摩耗による遊びで応答性が低下することがない。
(6) 平面の端面のころを使用した軸受においても、非脱落とすることができる。平面の端面のころ2を使用できるため、限られた幅寸法の中でも、ころ有効長さを最大限に設定できる。従って幅寸法を小さくできる。外輪1が鍔1bを有するものであれば、ころに発生した誘起スラスト力を、外輪1の鍔部1bで受けることができる。
(7) 保持器3によりころ2を非脱落にできるため、熱固化グリースによりころを非脱落にする必要がないため、低いトルクとできる。また、そのため、潤滑剤の種類が制限されず、潤滑剤を自由に選ぶことができる。
(8) 組立が従来の非脱落総ころ軸受よりも容易である。
この実施形態のころ軸受の場合、さらに次の利点が得られる。例えば、保持器3の内径寸法d3iを、ころ配列の内接円径d2iの最大径よりも0.1mm以上大きくしたため、軸と保持器3との間に0.1mm以上の隙間が生じる。そのため、軸に保持器3が強く接触することがなく、保持器3によって摩擦トルクが増大することが回避される。
保持器3の上記柱部5の並びの外径寸法d3oは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小さくし、その小さくする程度を、例えば上記ピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上小さくしたため、ころ配列の間隔を広げる必要がなく、また柱部5の横断面における最外径部の幅が薄くなり過ぎて強度不足になることが回避される。
また、上記保持器3の柱部5の横断面形状を、最内径部5aが略一定幅の部分とされ、この最内径部5aよりも外径側の部分5bが外径側へ先狭まりとなる形状としたため、ころ2の間の間隔を広げることなく柱部5の断面積を大きくでき、かつ潤滑性にも優れる。すなわち、ころ配列における隣合うころ2の間の隙間は、内径側が次第に大きくなる三角形状の隙間となるため、ころ2間の間隔を広げることなく柱部5の断面積を大きくするには、柱部5を外径側へ先狭まりとなる三角形状の断面形状とすることが好ましい。しかし、柱部5の幅が最も広がる最内径部5aは、ころ表面に沿って広げずに、略一定幅としてころ表面と柱部表面との隙間を広げることにより、潤滑油の流れの阻害が回避でき、潤滑性の低下が防止できる。また、柱部4に無駄部分が生じず、樹脂材料が節減される。
図3は、この発明における他の実施形態を示す。この実施形態は、外輪1を鋼材の削り出し品とし、保持器3を、両側のリング部6が柱部5よりも外径側へ厚くなる形状としたものである。その他の構成は、図1および図2に示す第1の実施形態と同じである。
この構成の場合も、第1の実施形態で示した各作用,効果が得られる。
この発明の第2の発明および第3の発明に対応する実施形態を図5ないし図10と共に説明する。この電動シートリクライニング用ころ軸受は、外輪1と、この外輪1の内径面からなる転走面1aに接する複数のころ2と、リング状の保持器3とを有する。保持器3は円周方向に並ぶ複数のポケット4を有する梯子状のものであり、各ポケット4間の柱部5が、各ころ2の間にあって上記ころ2を内径側から保持するものとする。
外輪1は、両側に鍔部1bを有している。外輪1は、シェル型のもの、つまり鋼板のプレス成形品とされている。
保持器3は、ポリアミド(例えばPA66,PA46)、またはポリアセタール等の弾性変形が可能な合成樹脂製とされている。保持器3は、これらの合成樹脂を、非強化の状態、あるいはカーボンファイバやグラスファイバ等の強化繊維を30%以下添加した状態のものとして使用することにより、軸受寸法や軸受用途等に応じた適度の強度と柔軟性を持たせたものとしてある。
保持器3は、図6(A)〜(C)に各種の例をそれぞれ示すように、幅方向の両端がリング状部6とされ、両側のリング状部6の間に柱部5を円周方向に複数設けたものである。各柱部5の間の空間がころ2の入るポケット4となる。
図5(B)に示すように、保持器3の柱部断面形状は略三角形状とされる。保持器3の内径寸法d3iは、ころ配列の内接円径の最大径d2iよりも0.1mm以上大きくする。この0.1mmの寸法は、軸受サイズにかかわらず、この値以上であることが好ましい。保持器3の柱部5の並びの外径寸法d3oは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小さくする。例えば、ピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上小さくする。このピッチ円直径PCDよりも小さくする寸法は、軸受寸法等に応じて設計される所定割合以上としても良い。保持器3の柱部5の太さBは、ころ径の15〜30%とすることが好ましい。
図6(A)〜(C)に各例を示すように、保持器3は、その円周方向の複数箇所に、この保持器3の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリット7,7Aを設けたものとしてある。
図6(A)は、スリット7が、一側縁(図中の左側)から切り欠かれたもののみである保持器3の例を示す。
図6(B)は、スリット7に、一側縁から切り欠かれたものと、他側縁から切り欠かれたものとがあって、両側のスリット7が円周方向に千鳥状に並ぶように設けられた保持器3の例を示す。
これら図6(A),(B)の例の保持器3は、いずれもリング状部6における隣合う柱部5間の部分の略全体を除去した部分と、隣合う柱部5間のポケットを兼用する部分とでスリット7が構成される。
図6(C)は、スリット7,7Aが一側縁(図中の左側)から切り欠かれたもののみの例であるが、2種類のスリット7,7Aを有している。その一つの種類のスリット7は、リング状部6における隣合う柱部5間の部分の略全体を除去した部分とポケットを兼用する部分とでスリット7とされる。他の一つの種類のポケット7Aは、リング状部6における隣合う柱部5間の部分の一部6aを除去した部分とポケットを兼用する部分とで構成される。2種類のポケット7,7Aは、円周方向に交互に設けられている。
なお、図6(A),(B)の各例は、いずれもポケット4とスリット7とが交互に形成されていて、柱部5は、ポケット4とポケットを兼用するスリット7との間に設けられたものとされている。
図6(C)の例では、スリット7Aは複数個のポケット4の並びを開けて設けられ、柱部5は、ポケット4とポケットを兼用するスリット7との間に設けられたものの他に、同図では図示が省略されているが、専用のポケット4が隣合う部分にも設けられている。図6(A),(B)の例においても、スリット7は複数個のポケット4の並びを開けて設けられたものとしても良い。
柱部5の断面形状は、ポケット4とスリット7の間のものと、隣合う専用のポケット4間のものとのいずれも、図5(B)と共に前述した形状とされる。
図7は、保持器3のスリット7(7A)が切り欠かれた一側縁側を、縮径変形させる前と縮径変形させた後とで比較して示す説明図である。同図に示すように、保持器3は、スリット7(7A)を除く円弧状の周方向部分(リング状部6)を繋ぎ合わせたと仮定したリング状体16の外径寸法d16oが、ころ配列の内接円径d2iよりも小さくなるように、保持器3のスリット7(7A)の円周方向幅Wおよびスリット個数が設定されている。図6(A),(B)の例のようにポケット4とスリット7とを交互に設ける場合は、この外径寸法d16oと内接円径d2iとの寸法関係は自然に充足されるが、図6(C)の例や、その他にスリット7の形成個数が少ない場合や開口幅が小さい場合でも、上記外径寸法d16oと内接円径d2iとの寸法関係を充足させることが好ましい。
保持器3を上記のようにスリット7(7A)付きとした場合、例えば図8または図9にそれぞれ示すような第1,第2の組立方法を採用できる。
第1の組立方法は、図8に示すように、保持器3が片側のみにスリット7(7A)を有するころ軸受、例えば図6(A),(C)に示す保持器3を有するころ軸受を組み立てる方法である。この方法では、外輪1の内周にころ2を配置した後に、保持器3をそのスリット7(7A)の開口端側からころ配列の内側へ軸方向に挿入する。外輪1の内周へのころ2の配置は、例えばころ2にグリースを塗布し、グリースの粘着性でころ2を外輪1に付着させることで行う。この場合の保持器挿入作業は、内径面が円すい状面となった拡縮可能な治具11により保持器3の挿入側部分を縮径させながら、押し込み治具12で押し込むことにより行う。上記拡縮可能な治具11には、円周方向に並ぶ複数個に分割された治具分割体からなるもの等で使用できる。この種の拡縮可能な治具としてコレットチャック等がある。この保持器3の挿入の後、保持器3を材質の持つ弾性で元の径に自然に復元させる。これにより、保持器3のポケット4に各ころ2が挿入される。
このようにして、ころ軸受を組み立てることにより、保持器3をその材質の弾性域内で変形させることができることから、保持器3の撓み変形が少なく、変形に伴う精度低下を防止でき、組立性の向上および精度向上を図ることができる。また、組立の自動化も可能となる。
第2の組立方法は、図9に示すように保持器3が両側にスリット7を有する軸受、例えば図6(B)に示す保持器3を有するころ軸受を組み立てる方法である。この方法も、外輪1の内周にころ2を配置した後に、保持器3をころ配列の内側へ軸方向に挿入するが、この場合の挿入作業は、内径面が円すい状面となった案内治具30内に押し込むことにより保持器3の挿入側部分を縮径させながら行う。この挿入の後、保持器3を材質の持つ弾性で元の径に自然に復元させる。これにより、保持器3のポケット4に各ころ2が挿入される。
このように、両側に千鳥状にスリット7を有する保持器3を用いた場合には、拡縮可能な治具類を用いることなく、保持器3を上記した案内治具30内に押し込むだけでころ軸受を組み立てることができる。その場合も、保持器3の撓み変形が少なく、変形に伴う精度低下を防止でき、組立性の向上および精度向上を図ることができる。また、保持器3の両側にスリット7を有することから、保持器3の組み込み方向性を無くすことができ、より一層組立性が向上する。また、組立の自動化を簡単な構成で行うことができる。
図10は、上記組立状態において、保持器3のポケット4にころ2が挿入された状態を示す。図10(A)は片側のみにスリット7を有する保持器3(図6(A)の例)を用いた場合を示し、ここではポケット4だけでなく、スリット7内にもころ2が配置されている。これにより、ころ軸受の負荷容量を増大させることができる。図10(B)は両側にスリット7を有する保持器3(図6(B)の例)を用いた場合を示し、この場合もポケット4だけでなく、スリット7内にもころ2が配置されている。
この構成の電動シートリクライニング用ころ軸受によると、このように、保持器3の円周方向の複数箇所に、保持器3の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリット7,7Aを設けたので、保持器3の挿入側部分を縮径させながら挿入することができる。そのため、保持器3をその材質の弾性域内で変形させることができて、保持器3の撓み変形が少なく、変形に伴う精度低下を防止でき、組立性の向上および精度向上を図ることができる。また、保持器3におけるポケット4間やポケット4とスリット7,7A間の柱部5が各ころ2の間でころ2を内径側から保持し、保持器3の柱部5における外径d3oを、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小径としているので、保持器3によりころ2の脱落が防止できる。
この実施形態の場合も、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできるため、電動シートリクライニング装置に使用した場合に、動作時のゴリ感等が生じず、フィーリング特性に優れ、起動時応答性の低下がなく、また長寿命、低トルク、低振動とでき、幅寸法の増大の問題も生じないという効果が得られる。
なお、外輪1の材料としては、SCM材の浸炭焼入品またはSPC材の浸炭焼入品としても良く、その他の材料、その他の熱処理方法で熱処理を行ってものでも良い。
上記構成の保持器3を採用することにより、外輪1の両側を縁曲げした後においても、保持器3を組み込むことが可能である。例えば、外輪1の両側の鍔部1bをトランスファーで縁曲げしてから、外輪1の熱処理、外輪1にころ2を配置し、保持器3を挿入するという組立手順が採用できる。よって外輪1の鍔部1bの強度を向上させることができる。 すなわち、従来では、外輪1の片側の鍔部1bを縁曲げした後に、ころ2と保持器3をセットし、もう一方の鍔部1bを縁曲げしている。最後の縁曲げは、外輪1を熱処理した後であることから、縁曲げ部を焼き鈍しをしてから、縁曲げをしている。よって、この実施形態の保持器3を採用することにより、外輪1の鍔部1bを焼き鈍しする必要がないために、外輪1の強度向上を図ることができる。
なお、前記実施形態では、外輪1がプレス成形品である場合を例示して説明したが、これに限らず、例えば図11のように、外輪1が削り加工品からなるものであっても上記構成の保持器3を組み込むことによって、その組立性を向上させ精度向上を図ることができる。
また、図12に示すように、保持器3の外径面の縁部3aは、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状とするのが好ましい。
図12(A)は、保持器3の外径面の左右両縁部3aをテーパ状の先狭まり形状とした例を示し、保持器3は両側にスリット7を有する形式(図6(B)の例)のものを用いている。このように、保持器3の外径面の縁部3aをテーパ状の先狭まり形状とすることにより、上記した組立時のころ配列の内側への保持器3の挿入を円滑に行うことができ、組立性がさらに向上する。ここでは組み込み方向性を問わない両側にスリット7を有する保持器3において、その外径面の両縁部3aともテーパ状の先狭まり形状としているので、保持器3をいずれの側縁からころ配列の内側へ挿入しても、その挿入を円滑に行うことができる。なお、図12(A)の例では、外輪1が削り加工品の場合を示している。
図12(B)は、保持器3の外径面の一方の縁部3aを断面円弧状の先狭まり形状とした例を示す。保持器3は、片側にスリット7(7A)を有する形式、例えば図6(A)または図6(C)の例のものを用いている。この場合、先狭まり形状とされる縁部3aは、スリット7(7A)が切り欠かれる側の縁部3aであり、上記した組立時に保持器3はスリット7(7A)の開口端側からころ配列の内側へと挿入される。これにより、保持器3の挿入を円滑に行うことができ、組立性がさらに向上する。なお、図12(B)の例では、外輪1がプレス成形品の場合を示している。
また、上記各実施形態では、保持器3は、各ポケット4間の柱部5が各ころ2の間でころ2を内径側から保持し、保持器3の柱部5における外径d3oが、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小径であるものとしたが、このような条件を持たない保持器3に上記したスリット7,7Aを設けても、軸受の組み立て性について、上記の各例と同様の効果を得ることができる。
図13はこの発明における第4の発明に対応する実施形態を示す。この実施形態は、内外の軌道輪を有しないころ軸受に適用した例である。この電動シートリクライニング用ころ軸受は、内外2つの保持器13,23と、これら2つの保持器13,23のポケット4に渡って保持された複数のころ2とを備える。内外のいずれの保持器13,23も、円周方向に並ぶ複数のポケット4を有するリング状に形成されたものである。内側の保持器13は、各ポケット4間の柱部5が各ころ2間でころ2を内径側から保持するものとする。外側の保持器23は、各ポケット4間の柱部5が各ころ2間でころ2を外径側から保持するものとする。
内外の2つの保持器13,23は、ポリアミド(例えばPA66,PA46)、またはポリアセタール等の弾性変形が可能な合成樹脂製とされている。保持器13,23は、これらの合成樹脂を、非強化の状態、あるいはカーボンファイバやグラスファイバ等の強化繊維を30%以下添加した状態のものとして使用することにより、軸受寸法や軸受用途等に応じた適度の強度と柔軟性を持たせたものとしてある。
保持器13,23は、幅方向の両端がリング状部6とされ、両側のリング状部6の間に柱部5を円周方向に等間隔で複数設けたものである。各柱部5の間の空間がころ2の入るポケット4となる。
図13(B)に示すように、内側の保持器13の柱部断面形状は略三角形状とされる。保持器13の内径寸法d13iは、ころ配列の内接円径の最大径d2iよりも0.1mm以上大きくする。この0.1mmの寸法は、軸受サイズにかかわらず、この値以上であることが好ましい。保持器13の柱部5の並びの外径寸法d13oは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小さくする。例えば、ピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上小さくする。このピッチ円直径PCDよりも小さくする寸法は、軸受寸法等に応じて設計される所定割合以上としても良い。保持器13の柱部5の太さBは、ころ径の15〜30%とすることが好ましい。
内側の保持器13の柱部5の横断面形状は、具体的には、例えば最内径部5cが略一定幅の部分とされ、この最内径部よりも外径側の部分5dが外径側へ先狭まりとなる形状とされる。外径側の部分5dの先端部は、例えば角部または全体が円弧状に丸められた形状とされている。
外側の保持器23は、図13(B)に示すように、柱部5の断面形状が矩形状とされるか、長方形あるいは図13(C)のように、最外径部が略一定幅の部分とされ、この最外径部よりも内径側の部分が内径側へ先狭まりとなる形状とされる。例えば、内径側が先狭まりの略5角形状とされる。
外側の保持器23についての各寸法を説明する。保持器23の外径寸法d3oは、ころ配列の外接円径の最小径d2oよりも0.1mm以上小さくする。この0.1mmの寸法は、軸受サイズにかかわらず、この値以上であることが好ましい。保持器3の柱部5の並びの内径寸法d3iは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも大きくする。例えば、ピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上大きくする。このピッチ円直径PCDよりも大きくする寸法は、軸受寸法等に応じて設計される所定割合以上としても良い。
この構成のころ軸受によると、ころ2を内外の保持器13,23で保持するようにしたため、軌道輪を有しない保持器付きころ軸受でありながら、機器への未組込み状態でころ2が脱落しない非脱落形式のころ軸受とできる。内外の保持器13,23は、柱部5がころ2を内径側および外径側から保持するものであり、その内側の保持器13の柱部5の外径d13oをころ配列のピッチ円直径PCDよりも小径とし、外側の保持器23の柱部5の内径d3iをころ配列のピッチ円直径PCDよりも大径としたため、保持器13,23の各柱部5がころ配列のピッチ円直径PCD上に存在しないものとすることができる。そのため、柱部5によってころ2の配列間隔が広がらず、保持器13,23を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同程度のころ本数を有するものとでき、同じ断面高さの従来の外輪付きころ軸受に比べて、より大きな負荷容量を付与できる。そのため、脱落防止スリーブを用いることなく少ない工数で組立が可能となる等、総ころ形式の各種の課題を解消することができる。
この実施形態の場合も、保持器13,23を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできるため、電動シートリクライニング装置に使用した場合に、動作時のゴリ感等が生じず、フィーリング特性に優れ、起動時応答性の低下がなく、また長寿命、低トルク、低振動とでき、幅寸法の増大の問題も生じないという効果が得られる。
この実施形態のころ軸受の場合、さらに次の利点が得られる。例えば、外側の保持器23の外径寸法d3oを、ころ配列の外接円径d2oの最小径よりも0.1mm以上小さくしたため、軸受箱と保持器3との間に0.1mm以上の隙間が生じる。そのため、軸受箱に保持器23が強く接触することがなく、保持器3によって摩擦トルクが増大することが回避される。
また、内側の保持器13の内径寸法d13iを、ころ配列の内接円径d2iの最大径よりも0.1mm以上大きくしたため、軸と保持器13との間に0.1mm以上の隙間が生じる。そのため、軸に保持器13が強く接触することがなく、保持器13によって摩擦トルクが増大することが回避される。
また、外側の保持器23の上記柱部5の並びの内径寸法d3iは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも大きくし、その大きくする程度を、例えばピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上としたため、ころ配列の間隔を広げる必要がなく、また柱部5の横断面における最内径部の幅が薄くなりすぎて強度不足になることが回避される。
また、内側の保持器13の柱部5の並びの外径寸法d13oは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小さくし、その小さくする程度を、例えばピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上としたため、ころ配列の間隔を広げる必要がなく、また柱部5の横断面における最外径部の幅が薄くなりすぎて強度不足になることが回避される。
さらに、内側の保持器13の柱部5の横断面形状を、最内径部5cが略一定幅の部分とされ、この最内径部5cよりも外径側の部分5dが外径側へ先狭まりとなる形状としたため、ころ2の間の間隔を広げることなく柱部5の断面積を大きくでき、かつ潤滑性にも優れる。すなわち、ころ配列における隣合うころ2の間の隙間は、内径側が次第に大きくなる三角形状の隙間となるため、ころ2間の間隔を広げることなく柱部5の断面積を大きくするには、柱部5を外径側へ先狭まりとなる三角形状の断面形状とすることが好ましい。しかし、柱部5の幅が最も広がる最内径部5cは、ころ表面に沿って広げずに、略一定としてころ表面と柱部表面との隙間を広げることにより、潤滑油の流れの阻害が回避でき、潤滑性の低下が防止できる。また、柱部5に無駄部分が生じず、樹脂材料が節減される。
図14は、この発明におけるさらに他の実施形態を示す。このころ軸受は、図13に示す実施形態において、内外の保持器13,23を、例えば図17(D)に示すように一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリット7を有するものとした例である。ここでは、外側の保持器23のスリット7の円周方向位置と、このスリット7に対向する内側の保持器13のスリット7の円周方向位置とが互いにずれた位置となるように設定されている。保持器13,23のスリット構造は、図17(D)の例のものに限らず、図17(A)〜(C)の例のものであっても良い。
また、スリット7は、必ずしも内外両方の保持器13,23に設けなくても良く、例えば図15に示すように、内側の保持器13のみにスリット7を設けても良く、また図16に示すように外側の保持器23のみにスリット7を設けても良い。
図17(A)〜(D)におけるスリット7,7Aにつき説明する。なお、これら図17(A)〜(D)は、内側の保持器13の例であるが、外側の保持器23において、内側の保持器13と同様である。
図17(A)は、スリット7が、一側縁(図中の左側)から切り欠かれたもののみである保持器13の例を示す。
図17(B)は、スリット7に、一側縁から切り欠かれたものと、他側縁から切り欠かれたものとがあって、両側のスリット7が円周方向に千鳥状に並ぶように設けられた保持器3の例を示す。
図17(C)は、スリット7,7Aが一側縁から切りかかれたもののみの例であるが、2種類のスリット7,7Aを有している。その一つの種類のスリット7は、リング状部6における隣合う柱部5間の部分の略全体を除去した部分とポケットを兼用する部分とでスリット7とされる。他の一つの種類のスリット7Aは、リング状部6における隣合う柱部5間の部分の一部6aを除去した部分とポケットを兼用する部分とで構成される。2種類のスリット7,7Aは、円周方向に交互に設けられている。
図17(D)は、図17(B)と同様に、一側縁から切り欠かれたスリット7と他側縁から切り欠かれたスリット7とを、円周方向に千鳥状に並べた保持器3の例であるが、この場合には専用のポケット4を省略して、一側縁から切り欠かれたスリット7と、他側縁から切り欠かれたスリット7とが円周方向に交互に並ぶようにされている。
図17(A),(B),(D)の例の保持器13は、いずれもリング状部6における隣合う柱部5間の部分の略全体を除去した部分と、隣合う柱部5間のポケットを兼用する部分とでスリット7が構成される。
また、図17(A),(B)の各例は、いずれもポケット4とスリット7とが交互に形成されていて、柱部5は、ポケット4とポケットを兼用するスリット7との間に設けられたものとされている。
図17(C)の例では、スリット7Aは複数個のポケット4の並びを開けて設けられ、柱部5は、ポケット4とポケットを兼用するスリット7との間に設けられたものの他に、同図では図示が省略されているが、専用のポケット4が隣合う部分にも設けられている。図17(A),(B)の例においても、スリット7は複数個のポケット4の並びを開けて設けられたものとしても良い。
柱部5の断面形状は、ポケット4とスリット7の間のものと、隣合う専用のポケット4間のものとのいずれも、図13(B)と共に前述した形状とされる。
図18は、上記各保持器3でころ2が保持された状態を示す。図16(A)は片側のみにスリット7を有する保持器13(図17(A)の例)を用いた場合を示し、ここではポケット4だけでなく、スリット7内にもころ2が配置されている。これにより、ころ軸受の負荷容量を増大させることができる。図18(B)は両側にスリット7を有する保持器3(図17(B)の例)を用いた場合を示し、この場合もポケット4だけでなく、スリット7内にもころ2が配置されている。図18(C)はスリット7だけの保持器13(図17(D)の例)を用いた場合を示し、この場合は全てのスリット7内にころ2が配置されている。
このように、内外の保持器13,23をスリット7を有するものとすることにより、組立時に外側の保持器3の挿入側部分を拡径させ、内側の保持器13,23の挿入側部分を縮径させながらころ配列の内外に保持器13,23を挿入することができる。そのため、保持器13,23をその材質の弾性域内で変形させることができて、保持器13,23の撓み変形が少なく、変形に伴う精度低下を防止でき、組立性の向上および精度向上を図ることができる。
また、内外の保持器13,23のスリット7の円周方向位置が互いにずれた位置とされている場合は、内外の保持器13,3によるころ2の保持強度を十分確保できる。
なお、図13〜図18に示す各実施形態において、外側の保持器23の断面形状は、図21または図22に示す断面形状としても良い。
図21の例は、保持器23の内径面の左右両縁部23cを、テーパ状の先狭まり形状としたものである。その他の構成は、図13〜図18に示す実施形態と同じである。
このように、保持器23の内径面の縁部23cをテーパ状の先狭まり形状とすることにより、組立時のころ配列の外側への保持器23の挿入を円滑に行うことができ、組立性がさらに向上する。また、保持器23の内径面の両縁部23cともテーパ状の先狭まり形状としているので、保持器23をいずれの側縁からころ配列の外側へ挿入しても、その挿入を円滑に行うことができる。
図22の例は、保持器23を、両側のリング状部6が柱部5よりも内径側へ厚くなる形状としたものである。
その他の構成は図13〜図18に示す実施形態と同じである。この構成の場合も、第13〜図18の各の実施形態で示した各作用、効果が得られる。
図19は、第4の発明におけるさらに他の実施形態を示す。このころ軸受は、図13に示す実施形態において、内外の保持器13,23を、それらの一側部で連結して互いに一体化させたものである。ここでは内外の保持器13,23の連結部10は、円周方向にころ2が3個並ぶ間隔ごとに設けられており、連結部10と内外の保持器13,23のリング状部6で囲まれる窓部11が長円状とされている。なお、内外の保持器13,23の連結部10と反対側の側縁部13a,23aはテーパ状の先狭まり形状としている。すなわち、外側の保持器3の内径面の連結部10と反対側の側縁3a、および内側の保持器13の外径面の連結部10と反対側の側縁13aの両方が、テーパ状の先狭まり形状としている。
このように、内外の保持器13,23を、それらの一側部で連結して互いに一体化させることにより、組立時に内外の保持器13,23をころ配列の内外に挿入する作業を容易に行うことができ、組立性が向上する。また、内外の保持器13,23の連結部10と反対側の側縁部13a,23aをテーパ状の先狭まり形状としているので、両保持器13,23を連結部10と反対側からころ配列の外側へ挿入するときに、その挿入を円滑に行うことができる。
図20(A),(B)は、第4の発明におけるさらに他の実施形態を示す。図20(A)のころ軸受は、図19の実施形態において、円周方向にころ2が1個並ぶ間隔ごとに連結部10を設けたものであり、連結部10と内外の保持器13,23のリング状部6で囲まれる窓部11は矩形とされている。また図20(B)のころ軸受は、図19の実施形態において、円周方向にころ2が2個並ぶ間隔ごとに連結部10を設けたものであり、その連結部10は内側の保持器リング状部6から外側の保持器リング状部6に向けて先狭まりとなる扇状に形成されている。また、先拡がりとなる扇状としてもよい。
(A)はこの発明の第1の実施形態にかかるころ軸受の部分縦断面図、(B)はその部分横断面図である。 ころ径ところ配列総隙間の関係を示す説明図である。 この発明における他の実施形態の部分断面図である。 柱部の各種断面形状例の説明図である。 (A)はこの発明の第1の実施形態にかかるころ軸受の部分縦断面図、(B)はその部分横断面図である。 (A)は同ころ軸受の保持器の一例を示す部分正面図、(B)は保持器の他の例を示す部分正面図、(C)は保持器のさらに他の例を示す部分正面図である。 同保持器の縮径変化前と縮径変化後とを比較して示す説明図である。 同ころ軸受の組立方法の一例の説明図である。 同ころ軸受の組立方法の他の例の説明図である。 (A)は保持器へのころの配置状態の一例を示す部分正面図、(B)はころ配置状態の他の例を示す部分正面図である。 外輪が削り加工品であるころ軸受の例を示す部分縦断面図である。 (A)はこの発明におけるさらに他の実施形態の部分断面図、(B)はさらに他の実施形態の部分断面図である。 (A)はこの発明におけるさらに他の実施形態の部分断面図、(B)はその部分横断面図、(C)はその変形例の部分断面図である。 (A)はこの発明におけるさらに他の実施形態の部分断面図、(B)はその部分横断面図である。 発明におけるさらに他の実施形態の部分断面図である。 発明におけるさらに他の実施形態の部分断面図である。 この発明のさらに他の実施形態における保持器の各例を示す部分正面図である。 同保持器へのころ配列状態の各例を示す部分正面図である。 (A)はこの発明におけるさらに他の実施形態の部分断面図、(B)はその部分側面図である。 (A)はこの発明におけるさらに他の実施形態の部分側面図、(B)はこの発明におけるさらに他の実施形態の部分側面図である。 この発明におけるさらに他の実施形態の保持器を示す部分断面図である。 この発明におけるさらに他の実施形態の保持器を示す部分断面図である。 従来のリクライニングシートの側面図である。 そのリクライニング機構の概略断面図である。
符号の説明
1…外輪
1a…転走面
2…ころ
3…保持器
3a…保持器の外径面縁部
4…ポケット
5…柱部
7,7A…スリット
11…拡縮可能な治具
10…連結部
12…押し込み治具
13…内側の保持器
23…外側の保持器
30…案内治具

Claims (29)

  1. 電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受であって、外輪と、この外輪の転走面に接する複数のころと、リング状の保持器とを有し、上記保持器は円周方向に並ぶ複数のポケットを有する軸受において、各ポケット間の柱部が各ころ間で上記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径が、ころ配列のピッチ円直径よりも小径であることを特徴とする電動シートリクライニング用ころ軸受。
  2. 請求項1において、上記保持器の柱部の横断面形状を、内径部よりも外径側の部分が外径側へ先狭まりとなる形状とした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  3. 請求項1または請求項2において、上記保持器を合成樹脂製とした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  4. 請求項3において、上記保持器の合成樹脂を、非強化のもの、または強化繊維を30wt%以下添加したものとした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、ころ本数を前記総ころ形式としたものと同じか、または2本以下の本数だけ少なくした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、保持器の内径寸法を、ころ配列の内接円径の最大径よりも0.1mm以上大きくした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、上記保持器の外径寸法を、ころ配列のピッチ円直径よりも0.1mm以上小さくした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、保持器の外径面の縁部を、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状とした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  9. 電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受であって、外輪と、この外輪の転走面に接する複数のころと、リング状の保持器とを有し、前記保持器が、前記ころを保持するポケットを円周方向に複数並べて設けた梯子状のものであり、
    各ポケット間の柱部が各ころの間で上記ころを内径側から保持し、前記保持器の前記柱部における外径が、ころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、前記保持器の円周方向の複数箇所に、この保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切りかかれた形状のスリットを設けたことを特徴とする電動シートリクライニング用ころ軸受。
  10. 請求項9において、前記スリットが、ころを保持するポケットを兼ねるものである電動シートリクライニング用ころ軸受。
  11. 請求項9または請求項10において、前記保持器の前記スリットを除く円弧状の周方向部分を繋ぎ合わせたと仮定したリング状体の外径寸法が、ころ配列の内接円径よりも小さくなるように、保持器のスリットの円周方向幅およびスリット個数を設定した電動シートリクライニング用ころ軸受。
  12. 請求項9ないし請求項11のいずれか1項において、保持器の外径面の縁部を、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状とした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  13. 電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受であって、外輪と、この外輪の転走面に接する複数のころと、リング状の保持器とを有し、前記保持器が、前記ころを保持するポケットを円周方向に複数並べて設けた梯子状のものであり、
    前記保持器の円周方向の複数箇所に、この保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切りかかれた形状のスリットを設けたことを特徴とする電動シートリクライニング用ころ軸受。
  14. 請求項9ないし請求項13のいずれか1項に記載の電動シートリクライニング用ころ軸受において、前記保持器が片側のみに前記スリットを有するものであるころ軸受を組み立てる方法であって、外輪の内周にころを配置した後、前記保持器をころ配列の内側へ軸方向に挿入し、この挿入作業は、内径面が円すい状面となった拡縮可能なチャックにより保持器の挿入側部分を縮径させながら、押し込み治具で押し込むことにより行い、この挿入の後、保持器を材質の持つ弾性で元の径に復元させることを特徴とする電動シートリクライニング用ころ軸受の組み立て方法。
  15. 請求項9ないし請求項13のいずれか1項に記載の電動シートリクライニング用ころ軸受において、前記保持器が両側に前記スリットを有するものであるころ軸受を組み立てる方法であって、外輪の内周にころを配置した後、前記保持器をころ配列の内側へ軸方向に挿入し、この挿入は、内径が円すい状面となった案内治具内に押し込むことにより保持器を縮径させながら行い、この挿入の後、保持器を材質の持つ弾性で元の径に復元させることを特徴とする電動シートリクライニング用ころ軸受の組み立て方法。
  16. 電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受であって、それぞれ円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状に形成された内外2つの保持器と、これら2つの保持器のポケットに渡って保持された複数のころとを備え、内側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径がころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、外側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを外径側から保持し、前記柱部の内径がころ配列のピッチ円直径よりも大径であることを特徴とする電動シートリクライニング用ころ軸受。
  17. 請求項16において、外側の保持器の柱部の横断面形状を、外径部よりも内径側の部分が、長方形または内径側へ先狭まりとなる形状とした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  18. 請求項16または請求項17において、保持器を合成樹脂製とした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  19. 請求項16ないし請求項18のいずれか1項において、ころ本数を総ころ形式と同じか、または2本以下の本数だけ少なくした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  20. 請求項16ないし請求項19のいずれか1項において、外側の保持器の外径寸法を、ころ配列の外接円最小径よりも0.1mm以上小さくした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  21. 請求項16ないし請求項20のいずれか1項において、外側の保持器の内径寸法を、ころ配列のピッチ円径よりも0.1mm以上大きくした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  22. 請求項16ないし請求項21のいずれか1項において、外側の保持器の内径面における幅方向の縁部を、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状とした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  23. 請求項16ないし請求項22のいずれか1項において、内外の各保持器が、その各保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを有するものである電動シートリクライニング用ころ軸受。
  24. 請求項16ないし請求項22のいずれか1項において、内外のいずれか一方の保持器が、一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを有するものである電動シートリクライニング用ころ軸受。
  25. 請求項23において、前記スリットは保持器の円周方向の複数箇所に設けた電動シートリクライニング用ころ軸受。
  26. 請求項24において、前記スリットは保持器の円周方向の複数箇所に設けた電動シートリクライニング用ころ軸受。
  27. 請求項25または請求項26において、内外の保持器のスリットの円周方向位置が互いにずれた位置である電動シートリクライニング用ころ軸受。
  28. 請求項23ないし請求項27のいずれか1項において、前記スリットが、ころを保持するポケットを兼ねるものである電動シートリクライニング用ころ軸受。
  29. 請求項16ないし請求項27のいずれか1項において、内側の保持器と外側の保持器とを互いに一体化させた電動シートリクライニング用ころ軸受。
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