JP5111626B2 - 電動シートリクライニング用ころ軸受 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車等における電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持する電動シートリクライニング用ころ軸受に関する。
従来、シートリクライニング装置において、背もたれを傾き角度調整自在に支持する軸受として、転がり軸受や滑り軸受が用いられている。転がり軸受としては、外輪、ころ、および保持器を有するころ軸受を用いたものが提案されている(例えば特許文献1)。ころ軸受は、玉軸受に比べてリクライニング機構をコンパクトに構成できるという利点がある。滑り軸受もコンパクト化の面では好ましい。
シートリクライニング装置では、図13に示すように、シート31に対して背もたれ32を、リクライニング機構33により傾き角度調整自在に支持する。リクライニング機構33は、傾き角度に応じて背もたれ32の高さを調整する機能を備え、シートに座った者を快適な姿勢に保つ。
電動シートリクライニング装置では、このようなリクライニング機構33において、図14に概略を示すように、背もたれ32に固定される金具34に軸受嵌合孔35を設け、軸受嵌合孔35に嵌合した軸受36を、軸受中心に対して偏心した中心Pを持つカム37で受けるようにしたものがある。金具34およびこれに固定された背もたれ32は、傾き角度が変わるとカム37の作用により、上下位置が変わる。電動シートリクライニング装置では、モータ(図示せず)により背もたれ32の角度を変える。
特許第3324045号公報 特開平6−307456号公報 特開平7−238940号公報
図14のような電動シートリクライニング機構33において、その軸受36に従来の一般的なころ軸受を用いると、保持器38の柱部(図示せず)がころ39の間に介在するため、ころ39のピッチが大きい。カム37は軸受36に対して円周方向の一部に対応するものであり、ころ39が偏心カム37に断続的に載ることになる。このため、動作時にゴリ感、フィーリング不良となる。
軸受36として、保持器無しタイプの軸受である総ころ軸受を用いると、ころ39が密に介在するため、ゴリ感は解消される。また、負荷容量も向上する。しかし、カム37は全周にはなく、保持器38で保持されない脱落タイプの総ころ軸受では、カム面に載っていないころ39は脱落してしまう。そのため、従来の脱落タイプの総ころ軸受を使用することはできない。
総ころ軸受として、非脱落タイプのものもあるが、いずれも電動シートリクライニング装置に使用する場合、次のような問題点がある。
例えば、非脱落タイプの総ころ軸受のうち、キーストンタイプのものは、ころ本数20本以上では設計が困難である。ころ本数が少ないと、上記のゴリ感の解消は図れない。
非脱落タイプの総ころ軸受のうち、C端面のタイプのもの(例えば特許文献2)は、ころ端面に尖り部を設けて脱落防止を図るものであるが、尖り部のために幅寸法が大きくなる。さらに、有効接触長さも短く、かつころ端面、および外輪のころ端面との接触部が摩耗する問題がある。ころ端面に尖りがある形状では、特に、誘起スラスト力が大きい使用形態では、ころ端面の摩耗が顕著となる。シートリクライニング装置では、シート座面を広くするために、リクライニング機構の低断面化が望まれ、その軸受の幅寸法を小さくしたいという市場の要求がある。したがって、C端面のタイプの総ころ軸受の採用は好ましくない。
非脱落タイプの総ころ軸受として、熱固化性グリースでころの脱落を防止したものがある(例えば特許文献3)。この形式のものは寸法増大等の問題はないが、回転トルクが大きいという問題点がある。さらに、熱固化性グリースの使用温度範囲内に軸受の使用温度が限られ、グリース種類、油種類等の軸受の潤滑手段が限られる。
軸受36として滑り軸受を用いることも考えられる。滑り軸受としては、焼結材製のものや、焼結材と樹脂コーティングを組み合わせたもの、鉄板と樹脂コーティングを組み合わせたもの等がある。しかし、これらの滑り軸受は、転がり軸受に比べて回転トルクが大きく、モータの負荷が大きくなって電流値が高くなる。そのため、モータの小型化が図れない。さらに、滑り軸受の中でも、コーティングされているものは、コーティング膜が剥がれることにより遊びが増大し、起動時応答性の低下が問題となる。
この発明の目的は、総ころ形式並のころ本数を保持することができ、動作時のゴリ感等が生じず、フィーリング特性に優れ、起動時応答性の低下がなく、また長寿命、低トルク、低振動とでき、幅寸法の増大の問題も生じない電動シートリクライニング用ころ軸受を提供することである。
この発明の前提構成となる電動シートリクライニング用ころ軸受は、電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受であって、軌道輪を有しない保持器付きころ等と呼ばれる軸受に適用した例である。このころ軸受は、それぞれ円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状に形成された内外2つの保持器と、これら2つの保持器のポケットに渡って保持された複数のころとを備え、内側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径がころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、外側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを外径側から保持し、前記柱部の内径がころ配列のピッチ円直径よりも大径であることを特徴とする。
この構成によると、内外2つの保持器を設けたため、軌道輪を有しない保持器付きころ軸受でありながら、機器への未組込み状態でころが非脱落形式のころ軸受とできる。この場合に、内外の保持器の柱部がころを内径側および外径側から保持するものであり、その内側の保持器柱部の外径をころ配列のピッチ円直径よりも小径とし、外側の保持器柱部の内径をころ配列のピッチ円直径よりも大径としたため、保持器柱部がころ配列のピッチ円直径上に存在しないものとすることができる。そのため、柱部によってころの配列間隔が広がらず、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同程度のころ本数を有するものとでき、同じ断面高さの従来の外輪付きころ軸受に比べて、より大きな負荷容量を付与できる。そのため、脱落防止スリーブを用いることなく少ない工数で組立が可能となる等、総ころ形式の各種の課題を解消することができる。
また、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同程度のころ本数を有するものとできるため、次の各利点(1) 〜(8) を得ることができる。
(1) ころピッチが小さくなるため、円周方向の一部に設けられたカムにころが接する構成の電動シートリクライニング装置に使用した場合に、ころがカムに断続的に乗ることが無くなり、そのため動作時のゴリ感が軽減し、フィーリング特性が向上する。
(2) フィーリング特性が向上するため、低振動となる。
(3) 総ころ形式並のころ本数を保有できることから、負荷容量がアップし、長寿命となる。
(4) 負荷容量がアップすることにより、ころとカム面との面圧が下がり、低トルクとなる。勿論、滑り軸受に比べ、滑り軸受のコーティングの有無に関係なく、転がり形式であるため低いトルクである。
(5) 樹脂コーティングの滑り軸受のように、コーティングが剥がれ、摩耗することがなく、摩耗による遊びで応答性が低下することがない。
(6) 平面の端面のころを使用した軸受においても、非脱落とすることができる。平面の端面のころを使用できるため、限られた幅寸法の中でも、ころ有効長さを最大限に設定できる。従って幅寸法を小さくできる。外輪が鍔付きであれば、ころに発生した誘起スラスト力を、外輪の鍔部で受けることができる。
(7) 保持器によりころを非脱落にできるため、熱固化グリースによりころを非脱落にする必要がないため、低トルクとできる。また、そのため、潤滑剤の種類が制限されず、潤滑剤を自由に選ぶことができる。
(8) 組立が従来の非脱落総ころ軸受よりも容易である。
この発明において、外径側の保持器の柱部の横断面形状を、外径部よりも内径側の部分が、内径側へ先狭まりとなる形状としても良い。例えば、略三角形状としても良い。
ころ配列における隣合うころ間の隙間は、外径側が次第に大きくなる三角形状の隙間となるため、ころ間の間隔を広げることなく柱部の断面積を大きくするには、柱部を内径側へ先狭まりとなる断面形状とすることが好ましい。しかし、柱部の幅が最も広がる最外径部は、ころ表面に沿って広げずに、略一定幅としてころ表面と柱部表面との隙間を広げることにより、潤滑油の流れが阻害されるのを回避でき、潤滑性の低下を防止できる。
この発明における第1の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、前記前提構成において、外側の保持器の内径面における幅方向の縁部を、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状とする。
先狭まり形状に構成することにより、組立時のころ配列の外側への保持器の挿入をより円滑に行うことができ、組立性がさらに向上する。
この発明において、保持器の材質は合成樹脂製としても良い。保持器が合成樹脂製であると、保持器にある程度の弾性が得られるため、軸受組立時に保持器を変形させることができ、保持器、あるいはころの組み込みを容易に行える。
この発明において、ころ本数を総ころ形式と同じか、または2本以下の本数だけ少なくしても良い。
上記外側の保持器の外径寸法は、ころ配列の外接円径の最小径(d2o)よりも0.1mm以上小さくすることが好ましい。ころ配列の外接円径の最小径(d2o)は、各ころ2を内輪1の転走面1aに接するように配列した場合の外接円径のことである。各ころが転接する軸受箱内面に対して0.1mm以上の隙間があると、保持器が強く接触することがなく、保持器によって摩擦トルクが増大することが回避される。
この発明における第2の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、前記前提構成において、上記外側の保持器の内径寸法を、ころ配列のピッチ円径よりも0.1mm以上大きくする。これにより、柱部の横断面における最内径部の幅が薄くなり過ぎて強度不足になることが、ころ配列の間隔を広げる必要がなく回避される。
この発明における第3の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、前記前提構成において、前記内外の各保持器が、その各保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを有するものである。
の発明において、内外の各保持器の円周方向の複数箇所に、この保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを設けても良い。
この構成によると、軸受の組み立てに際して、外側の保持器の挿入側部分を拡径させ、内側の保持器の挿入側部分を縮径させながらころ配列の内外に保持器を容易に挿入することができる。この後、保持器を材質の持つ弾性で元の径に自然復元させることで、ポケット内に各ころが入り、軸受が組み立てられる。上記保持器の挿入においては、上記スリットがあるため、保持器をその材質の弾性域内で変形させることができ、そのため保持器の撓み変形が少なく、変形に伴う精度低下を防止できる。これにより組立性の向上および精度向上を図ることができ、また組立の自動化も可能となる。
なお、内外の各保持器のいずれか一方の保持器の円周方向の複数箇所に、この保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを設けても良い。また、上記スリットは、円周方向の1箇所であっても良い。
軌道輪を有しない内外保持器タイプでの組立方法を示す。外側の保持器にはスリットを設けず、内側の保持器のみにスリットを設けた場合の例を説明する。この場合、外側の保持器のポケットにころを配置した後に、内側の保持器をころ配列の内側へ軸方向に挿入する。内側保持器を縮径させながら挿入し、挿入後は内側保持器は材質の持つ弾性で元の径に自然に復元される。
内外の保持器が共に上記スリットを有する場合は、組立時に外側の保持器の挿入側部分を拡径させ、内側の保持器の挿入側部分を縮径させながらころ配列の内外に保持器を容易に挿入することができる。
前記スリットは、ころを保持するポケットを兼ねるものであっても良い。換言すれば、保持器の側縁のリング状部に、ポケットの箇所で除去部分を設け、その除去部分とポケットとで上記スリットが構成されたものであっても良い。
スリット内にもころを配置することで、スリットを設けながら、ころ本数を増やすことができ、ころ軸受の負荷容量を増大させることができる。
この発明における第4の発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、前記前提構成において、内外の保持器のスリットの円周方向位置が互いにずれた位置である。これにより、スリットを設けながら、内外の保持器によるころの保持強度を十分確保できる。
また、この発明において、内側の保持器と外側の保持器とを互いに一体化させても良い。これにより組立性が向上する。
参考提案例の電動シートリクライニング用ころ軸受は、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできるため、電動シートリクライニング装置に使用した場合に、動作時のゴリ感等が生じず、フィーリング特性に優れ、起動時応答性の低下がなく、また長寿命、低トルク、低振動とでき、幅寸法の増大の問題も生じないという効果が得られる
この発明の電動シートリクライニング用ころ軸受は、それぞれ円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状に形成された内外2つの保持器と、これら2つの保持器のポケットに渡って保持された複数のころとを備え、内側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径がころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、外側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを外径側から保持し、前記柱部の内径をころ配列のピッチ円直径よりも大径とした前提構成において、前記外側の保持器の内径寸法を、ころ配列のピッチ円径よりも0.1mm以上大きくする、または、前記外側の保持器の内径面における幅方向の縁部を、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状とする、または、前記内外の各保持器が、その各保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを有する、または、前記内外の保持器のスリットの円周方向位置が互いにずれた位置である。このため、内外の軌道輪を有しない軸受でありながら、非脱落形式とでき、また少ない工数で組立可能で、大きな負荷容量を付与することができる。
(A)は提案例にかかるころ軸受の部分縦断面図、(B)はその部分横断面図である。 ころ径ところ配列総隙間の関係を示す説明図である。 (A)はこの発明の一実施形態の部分断面図、(B)はその部分横断面図、(C)はその変形例の部分断面図である。 (A)はこの発明における他の実施形態の部分断面図、(B)はその部分横断面図である。 発明におけるさらに他の実施形態の部分断面図である。 発明におけるさらに他の実施形態の部分断面図である。 この発明のさらに他の実施形態における保持器の各例を示す部分正面図である。 同保持器へのころ配列状態の各例を示す部分正面図である。 (A)はこの発明におけるさらに他の実施形態の部分断面図、(B)はその部分側面図である。 (A)はこの発明におけるさらに他の実施形態の部分側面図、(B)はこの発明におけるさらに他の実施形態の部分側面図である。 この発明におけるさらに他の実施形態の保持器を示す部分断面図である。 この発明におけるさらに他の実施形態の保持器を示す部分断面図である。 従来のリクライニングシートの側面図である。 そのリクライニング機構の概略断面図である。
この発明の参考となる提案例を図1および図2と共に説明する。この電動シートリクライニング用ころ軸受は、外輪1と、この外輪1の内径面からなる転走面1aに接する複数のころ2と、リング状の保持器3とを有する。保持器3は円周方向に並ぶ複数のポケット4を有し、各ポケット4間の柱部5が、各ころ2の間にあって上記ころ2を内径側から保持するものとする。
外輪1は、両側に鍔部1bを有している。外輪1は、シェル型のもの、つまり鋼板のプレス成形品とされている。ころ2は軸受鋼等の鋼製とされている。保持器3は、ポリアミド(例えばPA66,PA46)、またはポリアセタール等の合成樹脂製とされている。保持器3は、これらの合成樹脂を、非強化の状態、あるいはカーボンファイバやグラスファイバ等の強化繊維を30%以下添加した状態のものとして使用することにより、軸受寸法や軸受用途等に応じた適度の強度と柔軟性を持たせたものとしてある。
保持器3は、幅方向の両端がリング状部6とされ、両側のリング状部6の間に柱部5を円周方向に等間隔で複数設けたものである。各柱部5の間の空間が、ころ2の入るポケット4となる。保持器3の柱部形状は略三角形状とする。保持器3の内径寸法d3iは、ころ配列の内接円径の最大径d2iよりも0.1mm以上大きくする。この0.1mmの寸法は、軸受サイズにかかわらず、この値以上であることが好ましい。保持器3の柱部5の並びの外径寸法d3oは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小さくする。例えば、ピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上小さくする。このピッチ円直径PCDよりも小さくする寸法は、軸受寸法等に応じて設計される所定割合以上としても良い。保持器3の柱部5の太さBは、ころ径の15〜30%とすることが好ましい。
上記構成のころ軸受によると、保持器3の柱部5がころ2を内径側から保持するものとし、その柱部形状を略三角形としたため、保持器柱部5がころ配列のピッチ円直径PCD上に存在しないものとすることができる。そのため、柱部5によってころ2の配列間隔が広がらず、総ころ形式と同じころ本数あるいは1〜2本少ないころ本数を有するものとできる。また、上記柱部5の強度が確保される。
このように、保持器3を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできるため、電動シートリクライニング装置に使用した場合に、次の各利点(1) 〜(8) が得られる。
(1) ころピッチが小さくなるため、例えば図14と共に前述したような円周方向の一部に設けられたカム37にころ2が接する構成の電動シートリクライニング装置に使用した場合に、ころ2がカム37に断続的に乗ることが無くなり、そのため動作時のゴリ感が軽減し、フィーリング特性が向上する。
(2) フィーリング特性が向上するため、低振動となる。
(3) 総ころ形式並のころ本数を保有できることから、負荷容量がアップし、長寿命となる。
(4) 負荷容量がアップすることにより、ころ2とカム面との面圧が下がり、低トルクとなる。勿論、滑り軸受に比べ、滑り軸受のコーティングの有無に関係なく、転がり形式であるため低いトルクである。
(5) 樹脂コーティングの滑り軸受のように、コーティングが剥がれ、摩耗することがなく、摩耗による遊びで応答性が低下することがない。
(6) 平面の端面のころを使用した軸受においても、非脱落とすることができる。平面の端面のころ2を使用できるため、限られた幅寸法の中でも、ころ有効長さを最大限に設定できる。従って幅寸法を小さくできる。外輪1が鍔1bを有するものであれば、ころに発生した誘起スラスト力を、外輪1の鍔部1bで受けることができる。
(7) 保持器3によりころ2を非脱落にできるため、熱固化グリースによりころを非脱落にする必要がないため、低いトルクとできる。また、そのため、潤滑剤の種類が制限されず、潤滑剤を自由に選ぶことができる。
(8) 組立が従来の非脱落総ころ軸受よりも容易である。
図3はこの発明の一実施形態を示す。この実施形態は、内外の軌道輪を有しないころ軸受に適用した例である。この電動シートリクライニング用ころ軸受は、内外2つの保持器13,23と、これら2つの保持器13,23のポケット4に渡って保持された複数のころ2とを備える。内外のいずれの保持器13,23も、円周方向に並ぶ複数のポケット4を有するリング状に形成されたものである。内側の保持器13は、各ポケット4間の柱部5が各ころ2間でころ2を内径側から保持するものとする。外側の保持器23は、各ポケット4間の柱部5が各ころ2間でころ2を外径側から保持するものとする。
内外の2つの保持器13,23は、ポリアミド(例えばPA66,PA46)、またはポリアセタール等の弾性変形が可能な合成樹脂製とされている。保持器13,23は、これらの合成樹脂を、非強化の状態、あるいはカーボンファイバやグラスファイバ等の強化繊維を30%以下添加した状態のものとして使用することにより、軸受寸法や軸受用途等に応じた適度の強度と柔軟性を持たせたものとしてある。
保持器13,23は、幅方向の両端がリング状部6とされ、両側のリング状部6の間に柱部5を円周方向に等間隔で複数設けたものである。各柱部5の間の空間がころ2の入るポケット4となる。
図3(B)に示すように、内側の保持器13の柱部断面形状は略三角形状とされる。保持器13の内径寸法d13iは、ころ配列の内接円径の最大径d2iよりも0.1mm以上大きくする。この0.1mmの寸法は、軸受サイズにかかわらず、この値以上であることが好ましい。保持器13の柱部5の並びの外径寸法d13oは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小さくする。例えば、ピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上小さくする。このピッチ円直径PCDよりも小さくする寸法は、軸受寸法等に応じて設計される所定割合以上としても良い。保持器13の柱部5の太さBは、ころ径の15〜30%とすることが好ましい。
内側の保持器13の柱部5の横断面形状は、具体的には、例えば最内径部5cが略一定幅の部分とされ、この最内径部よりも外径側の部分5dが外径側へ先狭まりとなる形状とされる。外径側の部分5dの先端部は、例えば角部または全体が円弧状に丸められた形状とされている。
外側の保持器23は、図3(B)に示すように、柱部5の断面形状が矩形状とされるか、長方形あるいは図3(C)のように、最外径部が略一定幅の部分とされ、この最外径部よりも内径側の部分が内径側へ先狭まりとなる形状とされる。例えば、内径側が先狭まりの略5角形状とされる。
外側の保持器23についての各寸法を説明する。保持器23の外径寸法d3oは、ころ配列の外接円径の最小径d2oよりも0.1mm以上小さくする。この0.1mmの寸法は、軸受サイズにかかわらず、この値以上であることが好ましい。保持器3の柱部5の並びの内径寸法d3iは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも大きくする。例えば、ピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上大きくする。このピッチ円直径PCDよりも大きくする寸法は、軸受寸法等に応じて設計される所定割合以上としても良い。
この構成のころ軸受によると、ころ2を内外の保持器13,23で保持するようにしたため、軌道輪を有しない保持器付きころ軸受でありながら、機器への未組込み状態でころ2が脱落しない非脱落形式のころ軸受とできる。内外の保持器13,23は、柱部5がころ2を内径側および外径側から保持するものであり、その内側の保持器13の柱部5の外径d13oをころ配列のピッチ円直径PCDよりも小径とし、外側の保持器23の柱部5の内径d3iをころ配列のピッチ円直径PCDよりも大径としたため、保持器13,23の各柱部5がころ配列のピッチ円直径PCD上に存在しないものとすることができる。そのため、柱部5によってころ2の配列間隔が広がらず、保持器13,23を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同程度のころ本数を有するものとでき、同じ断面高さの従来の外輪付きころ軸受に比べて、より大きな負荷容量を付与できる。そのため、脱落防止スリーブを用いることなく少ない工数で組立が可能となる等、総ころ形式の各種の課題を解消することができる。
また、保持器13,23を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできるため、電動シートリクライニング装置に使用した場合に、動作時のゴリ感等が生じず、フィーリング特性に優れ、起動時応答性の低下がなく、また長寿命、低トルク、低振動とでき、幅寸法の増大の問題も生じないという効果が得られる。
この実施形態のころ軸受は、さらに次の利点が得られる。例えば、外側の保持器23の外径寸法d3oを、ころ配列の外接円径d2oの最小径よりも0.1mm以上小さくしたため、軸受箱と保持器3との間に0.1mm以上の隙間が生じる。そのため、軸受箱に保持器23が強く接触することがなく、保持器3によって摩擦トルクが増大することが回避される。
また、内側の保持器13の内径寸法d13iを、ころ配列の内接円径d2iの最大径よりも0.1mm以上大きくしたため、軸と保持器13との間に0.1mm以上の隙間が生じる。そのため、軸に保持器13が強く接触することがなく、保持器13によって摩擦トルクが増大することが回避される。
また、外側の保持器23の上記柱部5の並びの内径寸法d3iは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも大きくし、その大きくする程度を、例えばピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上としたため、ころ配列の間隔を広げる必要がなく、また柱部5の横断面における最内径部の幅が薄くなりすぎて強度不足になることが回避される。
また、内側の保持器13の柱部5の並びの外径寸法d13oは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小さくし、その小さくする程度を、例えばピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上としたため、ころ配列の間隔を広げる必要がなく、また柱部5の横断面における最外径部の幅が薄くなりすぎて強度不足になることが回避される。
さらに、内側の保持器13の柱部5の横断面形状を、最内径部5cが略一定幅の部分とされ、この最内径部5cよりも外径側の部分5dが外径側へ先狭まりとなる形状としたため、ころ2の間の間隔を広げることなく柱部5の断面積を大きくでき、かつ潤滑性にも優れる。すなわち、ころ配列における隣合うころ2の間の隙間は、内径側が次第に大きくなる三角形状の隙間となるため、ころ2間の間隔を広げることなく柱部5の断面積を大きくするには、柱部5を外径側へ先狭まりとなる三角形状の断面形状とすることが好ましい。しかし、柱部5の幅が最も広がる最内径部5cは、ころ表面に沿って広げずに、略一定としてころ表面と柱部表面との隙間を広げることにより、潤滑油の流れの阻害が回避でき、潤滑性の低下が防止できる。また、柱部5に無駄部分が生じず、樹脂材料が節減される。
図4は、この発明における他の実施形態を示す。このころ軸受は、図3に示す実施形態において、内外の保持器13,23を、例えば図7(D)に示すように一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリット7を有するものとした例である。ここでは、外側の保持器23のスリット7の円周方向位置と、このスリット7に対向する内側の保持器13のスリット7の円周方向位置とが互いにずれた位置となるように設定されている。保持器13,23のスリット構造は、図7(D)の例のものに限らず、図7(A)〜(C)の例のものであっても良い。
また、スリット7は、必ずしも内外両方の保持器13,23に設けなくても良く、例えば図5に示すように、内側の保持器13のみにスリット7を設けても良く、また図6に示すように外側の保持器23のみにスリット7を設けても良い。
図7(A)〜(D)におけるスリット7,7Aにつき説明する。なお、これら図7(A)〜(D)は、内側の保持器13の例であるが、外側の保持器23において、内側の保持器13と同様である。
図7(A)は、スリット7が、一側縁(図中の左側)から切り欠かれたもののみである保持器13の例を示す。
図7(B)は、スリット7に、一側縁から切り欠かれたものと、他側縁から切り欠かれたものとがあって、両側のスリット7が円周方向に千鳥状に並ぶように設けられた保持器3の例を示す。
図7(C)は、スリット7,7Aが一側縁から切りかかれたもののみの例であるが、2種類のスリット7,7Aを有している。その一つの種類のスリット7は、リング状部6における隣合う柱部5間の部分の略全体を除去した部分とポケットを兼用する部分とでスリット7とされる。他の一つの種類のスリット7Aは、リング状部6における隣合う柱部5間の部分の一部6aを除去した部分とポケットを兼用する部分とで構成される。2種類のスリット7,7Aは、円周方向に交互に設けられている。
図7(D)は、図7(B)と同様に、一側縁から切り欠かれたスリット7と他側縁から切り欠かれたスリット7とを、円周方向に千鳥状に並べた保持器3の例であるが、この場合には専用のポケット4を省略して、一側縁から切り欠かれたスリット7と、他側縁から切り欠かれたスリット7とが円周方向に交互に並ぶようにされている。
図7(A),(B),(D)の例の保持器13は、いずれもリング状部6における隣合う柱部5間の部分の略全体を除去した部分と、隣合う柱部5間のポケットを兼用する部分とでスリット7が構成される。
また、図7(A),(B)の各例は、いずれもポケット4とスリット7とが交互に形成されていて、柱部5は、ポケット4とポケットを兼用するスリット7との間に設けられたものとされている。
図7(C)の例では、スリット7Aは複数個のポケット4の並びを開けて設けられ、柱部5は、ポケット4とポケットを兼用するスリット7との間に設けられたものの他に、同図では図示が省略されているが、専用のポケット4が隣合う部分にも設けられている。図7(A),(B)の例においても、スリット7は複数個のポケット4の並びを開けて設けられたものとしても良い。
柱部5の断面形状は、ポケット4とスリット7の間のものと、隣合う専用のポケット4間のものとのいずれも、図3(B)と共に前述した形状とされる。
図8は、上記各保持器3でころ2が保持された状態を示す。図6(A)は片側のみにスリット7を有する保持器13(図7(A)の例)を用いた場合を示し、ここではポケット4だけでなく、スリット7内にもころ2が配置されている。これにより、ころ軸受の負荷容量を増大させることができる。図8(B)は両側にスリット7を有する保持器3(図7(B)の例)を用いた場合を示し、この場合もポケット4だけでなく、スリット7内にもころ2が配置されている。図8(C)はスリット7だけの保持器13(図7(D)の例)を用いた場合を示し、この場合は全てのスリット7内にころ2が配置され
ている。
このように、内外の保持器13,23をスリット7を有するものとすることにより、組立時に外側の保持器3の挿入側部分を拡径させ、内側の保持器13,23の挿入側部分を縮径させながらころ配列の内外に保持器13,23を挿入することができる。そのため、保持器13,23をその材質の弾性域内で変形させることができて、保持器13,23の撓み変形が少なく、変形に伴う精度低下を防止でき、組立性の向上および精度向上を図ることができる。
また、内外の保持器13,23のスリット7の円周方向位置が互いにずれた位置とされている場合は、内外の保持器13,3によるころ2の保持強度を十分確保できる。
なお、図3〜図8に示す各実施形態において、外側の保持器23の断面形状は、図11または図12に示す断面形状としても良い。
図11の例は、保持器23の内径面の左右両縁部23cを、テーパ状の先狭まり形状としたものである。その他の構成は、図3〜図8に示す実施形態と同じである。
このように、保持器23の内径面の縁部23cをテーパ状の先狭まり形状とすることにより、組立時のころ配列の外側への保持器23の挿入を円滑に行うことができ、組立性がさらに向上する。また、保持器23の内径面の両縁部23cともテーパ状の先狭まり形状としているので、保持器23をいずれの側縁からころ配列の外側へ挿入しても、その挿入を円滑に行うことができる。
図12の例は、保持器23を、両側のリング状部6が柱部5よりも内径側へ厚くなる形状としたものである。
その他の構成は図3〜図8に示す実施形態と同じである。この構成の場合も、第13〜図8の各の実施形態で示した各作用、効果が得られる。
このように、内外の保持器13,23を、それらの一側部で連結して互いに一体化させることにより、組立時に内外の保持器13,23をころ配列の内外に挿入する作業を容易に行うことができ、組立性が向上する。また、内外の保持器13,23の連結部10と反対側の側縁部13a,23aをテーパ状の先狭まり形状としているので、両保持器13,23を連結部10と反対側からころ配列の外側へ挿入するときに、その挿入を円滑に行うことができる。
図10(A),(B)は、この発明におけるさらに他の実施形態を示す。図10(A)のころ軸受は、図9の実施形態において、円周方向にころ2が1個並ぶ間隔ごとに連結部10を設けたものであり、連結部10と内外の保持器13,23のリング状部6で囲まれる窓部11は矩形とされている。また図10(B)のころ軸受は、図9の実施形態において、円周方向にころ2が2個並ぶ間隔ごとに連結部10を設けたものであり、その連結部10は内側の保持器リング状部6から外側の保持器リング状部6に向けて先狭まりとなる扇状に形成されている。また、先拡がりとなる扇状としてもよい。
2…ころ
3…保持器
4…ポケット
5…柱部
7,7A…スリット
10…連結部
13…内側の保持器
23…外側の保持器

Claims (14)

  1. 電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受であって、それぞれ円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状に形成された内外2つの保持器と、これら2つの保持器のポケットに渡って保持された複数のころとを備え、内側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径がころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、外側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを外径側から保持し、前記柱部の内径がころ配列のピッチ円直径よりも大径であり、前記外側の保持器の内径寸法を、ころ配列のピッチ円径よりも0.1mm以上大きくしたことを特徴とする電動シートリクライニング用ころ軸受。
  2. 電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受であって、それぞれ円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状に形成された内外2つの保持器と、これら2つの保持器のポケットに渡って保持された複数のころとを備え、内側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径がころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、外側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを外径側から保持し、前記柱部の内径がころ配列のピッチ円直径よりも大径であり、前記外側の保持器の内径面における幅方向の縁部を、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状とした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  3. 電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受であって、それぞれ円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状に形成された内外2つの保持器と、これら2つの保持器のポケットに渡って保持された複数のころとを備え、内側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径がころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、外側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを外径側から保持し、前記柱部の内径がころ配列のピッチ円直径よりも大径であり、前記内外の各保持器が、その各保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを有するものである電動シートリクライニング用ころ軸受。
  4. 電動シートリクライニング装置に用いられ、背もたれを傾き角度調整自在に支持するころ軸受であって、それぞれ円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状に形成された内外2つの保持器と、これら2つの保持器のポケットに渡って保持された複数のころとを備え、内側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径がころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、外側の保持器は、各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを外径側から保持し、前記柱部の内径がころ配列のピッチ円直径よりも大径であり、内外のいずれか一方の保持器が、一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを有するものであり、前記スリットは保持器の円周方向の複数箇所に設け、前記内外の保持器のスリットの円周方向位置が互いにずれた位置である電動シートリクライニング用ころ軸受。
  5. 請求項3または請求項4において、前記スリットが、ころを保持するポケットを兼ねるものである電動シートリクライニング用ころ軸受。
  6. 請求項2ないし請求項4のいずれか1項において、外側の保持器の内径寸法を、ころ配列のピッチ円径よりも0.1mm以上大きくした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  7. 請求項1,請求項3,請求項4のいずれか1項において、外側の保持器の内径面における幅方向の縁部を、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状とした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  8. 請求項1,請求項2,請求項4のいずれか1項において、内外の各保持器が、その各保持器の一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを有するものである電動シートリクライニング用ころ軸受。
  9. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、内外のいずれか一方の保持器が、一側縁から他側縁の近傍まで切り欠かれた形状のスリットを有するものであり、前記スリットは保持器の円周方向の複数箇所に設け、前記内外の保持器のスリットの円周方向位置が互いにずれた位置である電動シートリクライニング用ころ軸受。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、外側の保持器の柱部の横断面形状を、外径部よりも内径側の部分が、長方形または内径側へ先狭まりとなる形状とした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれか1項において、保持器を合成樹脂製とした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれか1項において、ころ本数を総ころ形式と同じか、または2本以下の本数だけ少なくした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれか1項において、外側の保持器の外径寸法を、ころ配列の外接円最小径よりも0.1mm以上小さくした電動シートリクライニング用ころ軸受。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれか1項において、内側の保持器と外側の保持器とを互いに一体化させた電動シートリクライニング用ころ軸受。
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