JP2006143468A - 板材分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水平に層状に積載された複数枚の板材の中から最上層の板材を上方に効率よく1枚ずつ確実に分離する装置を実現すること。
【解決手段】板材分離装置100の本体101は、円柱形状の支点シャフトKを用いて、背面板111に連結されつつ背面板111に対して回動可能に支持固定されている。背面板111と本体101との間にはバネ106が伸縮自在に保持されており、このバネ106は上記の回動動作を支配している。それぞれ各5枚の鋸歯を重ね合わせて構成された2つの接触部材102は、各並進体103に固定されている。また、これらの各並進体103には被案内部材となるレール105が鉛直方向に通して固定されている。ピストンバイブレータ107はピストンヘッド108をエアー駆動し、これにより、このピストンヘッド108の平頂部に底面が接着固定されている並進体103は鉛直方向に振動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、層状に積載された複数枚の同じサイズの板材の中から最上層の板材を上方に分離する板材分離装置に関する。
この装置は、例えば金属板のプレス加工を実施する生産ライン等に適用することができる。
従来は、例えば鉄板などの多数重ねて積載された板材の最上部の板材を浮き上がらせるために、例えば磁力の強い磁石を備えたフロータなどを用いていた。図14に従来のフロータ90の用法を例示する。符号C1,C2,C3は、何れも厚さが0.5mm程度の鉄板を示しており、フロータ90の強い磁力の作用により、鉄板C1,C2の各右端部C1a,C2aは、それぞれ共に一時的にs極に磁化されている。このため、右端部C1aと右端部C2aとは磁力によって反発し、その結果、鉄板C1が上方に浮き上がる。
また、時に、この浮き上がりを確実にするために、鉄板C1と鉄板C2との間に、送風機を用いて周囲から空気を送り込むなどの補助的な対策が講じられる。
この様な従来のマグネットフロータを利用した、その他の従来の応用事例としては、例えば下記の特許文献1などにも具体的な開示がある。
特開平10−216868
しかしながら、鉄板などの板材の表面には防錆用や加工用の油が一様に付けてあることが多いため、例えばその様な場合には、板材同士が固く密着してしまうことが少なくない。また、これらの現象は更に、板材の表面が平坦で滑らかな場合や、板材を多数積み重ねた場合や、或いはそれらの積載状態を長時間続けた場合などに特に顕著化し易い。
そして、例えばこの様にして板材同士が固く密着してしまうと、それらを従来のマグネットフロータや送風機などだけで、効率よく1枚ずつ十分確実に分離することは極めて困難になる。
また、上記の様な板材同士の強い密着に対するその他の対策としては、後の加工工程で切り捨てられる例えば板材の切り代部分などに予めダボ加工を施しておくことにより、板材間に予め隙間を確保しておくなどの方法も考えられる。
しかしながら、この様な方法を採用する場合には、当然ながらそのダボ加工工程の追加が必要となったり、板材を配給するリフタに1度に積載できる板材の枚数が減少したり、或いは、用いる加工機器に対してそのダボ加工による変形部位(特に凸部側)が加工処理の邪魔になる等の何らかの悪影響を及ぼすなどして、新たな派生問題が生じることも少なくない。例えば、金属板のプレス加工の場合には、ダボのために金型を大きくせざるを得なくなる場合もある。
また、従来のマグネットフロータでは、鉄板などの常磁性体を浮上させて分離することはできるが、樹脂、木材などの絶縁体や、或いはアルミニウム板材などを分離することはできない。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、層状に積載された複数枚の板材の中から最上層の板材を上方に効率よく確実に分離する装置を実現することである。
上記の課題を解決するためには、以下の手段が有効である。
即ち、本発明の第1の手段は、層状に積載された複数枚の板材の中から最上層の板材である第1の板材w1を上方に分離する分離装置において、第1の板材w1の縁に接触する凹凸部を有する接触部材と、接触部材の第1の板材w1までの距離Dを動的に調整する距離調整手段と、第1の板材w1の縁の下方底面に上記の凹凸部の凸部を介入させた状態のまま、上記の接触部材を上方にずらす隙間拡張手段とを備えることである。
ただし、上記の距離調整手段は、上記の第1の板材w1と接触部材との接触/非接触状態を適正に制御するものであって、次の手段の中から少なくとも一つを用いて構成することができる。
(手段a)例えば電動モータ、エアーシリンダなどの様な運動エネルギーを出力、消費する動力源(駆動装置)を用いて、接触部材の第1の板材w1までの距離Dを自ら能動的に好適に制御する手段。
(手段b)例えばつる巻きバネやゴム材などの様な弾性部材を用いて、接触部材と第1の板材w1との間に生じる反力や或いは部品に作用する重力などの力に応答して、接触部材の第1の板材w1までの距離Dを受動的に好適に変化させる手段。
この距離調整手段によって、第1の板材w1の縁の下方底面に上記の凹凸部の凸部を介入させることができる。なお、上記の距離調整手段は、上記の手段a,手段bの両方を用いて構成しても良い。
また、上記の距離調整手段は、第1の板材w1を取り上げて持ち去る際の接触部材と板材w1との間の干渉を回避又は緩和するために上記の接触部材を所定の方向に退避させる接触部材退避手段を兼ねて構成しても良い。
また、上記の接触部材は、直線状に形成しても円弧状に形成しても、或いはその他の曲線状に形成しても良い。
また、上記の隙間拡張手段が上記の接触部材を上方にずらす際のその隙間拡張手段がもたらす接触部材の運動形態は、例えば次の様な運動形態などの中から選択することができる。
(形態a)接触部材の接触部(凹凸部)を直線状に往復(又は線形振動)させる。
(形態b)接触部材の接触部(凹凸部)を曲線状に往復(又は非線形振動)させる。
(形態c)接触部材を回転させることにより接触部材の接触部(凹凸部)を回転運動させる。
(形態d)接触部材をキャタピラ状或いはタイミングベルト状に形成して、所定の向きに巡回させる。
また、上記の凹凸の形成周期は、板材の厚さ以上に長いことが望ましく、更に望ましくは、板材の厚さの1.2倍から4倍程度が良い。この周期が短か過ぎると、接触部材の凹部に板材の縁が入り込まなくなるので、第1の板材w1の縁の下方底面に凹凸部の凸部を介入させることが難しくなる。また、この周期が長過ぎると、凸部の配置密度が低くなるので、所定の時間内に第1の板材w1の縁の下方底面に凹凸部の凸部を介入させることができる確率が低くなる。
したがって、分離処理の確実性とスループットとを良好に両立させると言う観点から言えば、上記の凹凸の形成周期は板材の厚さの1.2倍から4倍程度がより望ましい。
また、上記の板材の磁性は任意で良い。即ち、上記の板材は、常磁性体や強磁性体などであっても良いし、例えば木材や絶縁樹脂などの様にそうでなくても良い。
また、上記の隙間拡張手段を実現するための駆動機構には、電動モータを用いても、リニアモータをもちいても、空気駆動式のピストンバイブレータを用いても、空気駆動式の回転子を用いても良い。これらの駆動機構の運動形態や駆動方式は任意で良い。
また、本発明の板材分離装置は、従来の板材分離手段と併用しても良い。即ち、本発明の板材分離装置は、従来のマグネットフロータや、或いは送風機などと併用することもできる。
また、本発明の第2の手段は、上記の第1の手段において、上記の接触部材を、第1の板材w1の横幅以上の間隔を空けて複数相対峙させて設けることである。
この対峙の形態は、必ずしも対称的である必要はなく、また、必ずしも1対1対応している必要もない。したがって例えば、両側に1台ずつ設ける必要はなく、片側に1台だけ設け、それと対峙するもう片側には2台設けても良い。
また、本発明の第3の手段は、上記の第1又は第2の手段において、上記の凹凸部の断面形状を、三角波形状または鋸歯形状に形成することである。
したがって、この様な凹凸部を有する接触部材としては、例えば市販の鋸の替え刃などを利用しても良い。また、この様な鋸の替え刃などを用いる場合には、それらを複数枚重ねて纏めて上記の凹凸部または接触部材を構成しても良い。
また、本発明の第4の手段は、上記の第1乃至第3の何れか1つの手段において、上記の接触部材で、線形に往復運動可能な並進体の少なくとも一部分を構成し、隙間拡張手段によって、鉛直方向から第1の板材w1側に伏せ角θだけ傾いた方向に沿ってその並進体を線形に往復運動させることである。
即ち、この往復運動では、板材の略中央に立てた法線に、板材の上方で角度θで交わる直線の方向に沿って上記の並進体を線形に往復運動させる。
この伏せ角θは任意で良いが、3°〜30°程度が特に好適である。ただし、更により望ましくは、10°〜20°程度が良い。また、この伏せ角θは、上記の往復運動中に変化しても良いし、或いは次の手段を用いてわざと変化させても良い。
(手段A)例えば電動モータ、エアーシリンダなどの様な運動エネルギーを出力、消費する動力源(駆動装置)を用いて、上記の伏せ角θを自ら能動的に好適に駆動制御する手段。
(手段B)例えばつる巻きバネやゴム材などの様な弾性部材を用いて、接触部材と第1の板材w1との間に生じる反力や或いは部品に作用する重力などの様な外力に応答して、上記の伏せ角θを受動的に好適に変化させる手段。
また、これらの手段(手段A又は手段B)は、上記の距離調整手段や或いは上記の接触部材退避手段を兼ねて構成しても良い。
また、本発明の第5の手段は、上記の第4の手段の隙間拡張手段に、上記の並進体を線形に往復運動させる空気駆動式のピストンバイブレータを備えることである。
また、本発明の第6の手段は、上記の第4または第5の手段の距離調整手段に、並進体を並進可能に支持案内する案内部材と、案内部材を回動可能に支持する支点と、案内部材を支点の周りに回動駆動する回動駆動手段とを備えることである。
この回動駆動手段は、例えば電動モータやエアーシリンダなどの様な運動エネルギーを出力、消費する動力源(駆動装置)を用いて構成することができる。
ただし、この動力源(駆動装置)がもたらす駆動力は、バネなどを使って補ったり差し引いたりしても良いし、或いは部品の自重などを利用して加減したりしても良い。
また、本発明の第7の手段は、上記の第6の手段の距離調整手段において、上記の回動駆動手段を用いて伏せ角θを可変制御することにより距離Dを可変制御することである。
また、本発明の第8の手段は、上記の第1乃至第7の何れか1つの手段において、上記の距離調整手段に、第1の板材w1の高さに応じて接触部材の高さを可変制御する高低制御手段を設け、この高低制御手段を用いて接触部材の高さを可変制御することにより上記の距離Dを可変制御することである。
また、本発明の第9の手段は、上記の第8の手段の高低制御手段において、接触部材に作用する重力と、接触部材に接触する第1の板材w1からの接触部材に対する反力との均衡状態に基づいて接触部材の高さを決定することである。
ただし、上記の接触部材に作用する重力は、この接触部材の自重に限定されるものではなく、その他の部品の重さがこの接触部材に加重されていても良い。また、より厳密に言えば、上記の均衡状態には、第1の板材w1と接触部材との間に作用する摩擦力や、接触部材を支持する支持部材からの反力なども係わり得るが、その様な均衡状態も、上記の均衡状態に含めるものとする。
また、本発明の第10の手段は、上記の第1乃至第9の何れか1つの手段において、第1の板材w1とその直ぐ下の第2の板材w2の間に生じた隙間に気体を送り込むエアーノズルを設けることである。
以上の本発明の手段により、前記の課題を効果的、或いは合理的に解決することができる。
以上の本発明の手段によって得られる効果は以下の通りである。
即ち、本発明の第1の手段によれば、上記の距離調整手段を用いて接触部材の第1の板材w1までの距離Dが常時好適に決定される。この距離Dを定める形態若しくは手段構成は、前述の手段aまたは手段bを用いる具体的構成などに依存するが、この距離Dの好適化によって、第1の板材w1の縁の下方底面に上記の凹凸部の凸部を良好に介入させることができ、かつ、その状態のまま前述の隙間拡張手段によって、第1の板材w1とその直ぐ下の第2の板材w2との間の隙間を拡張することができる。このため、第1の板材w1とその直ぐ下の板材w2との間には隙間が強制的に形成される。したがって、本発明の第1の手段によれば、層状に積載された複数枚の板材の中から最上層の板材を上方に効率よく確実に1枚ずつ分離することができる。
上記の作用をより確実にするためには、以下の少なくとも何れか1つの条件が成立していることがより望ましい。
(条件1)第1の板材w1の縁がその直ぐ下の第2の板材w2の縁よりも、接触部材寄りに若干突き出ていること。
(条件2)或いは、層状に積載された複数の板材間に水平方向の位置ずれが殆どない場合であっても、接触部材の凸部が第1の板材w1の縁の下方底面だけを拾う様に、接触部材の第1の板材w1に対する接触面が鉛直方向からある程度傾けてあること。
なお、上記の隙間には、送風機やエアーガンなどを使って空気を送り込むなどすることが望ましいが、必ずしもその様な必要性がある訳ではない。
また、本発明の板材分離装置には従来のマグネットフロータを併用しても良い。これにより、少なくとも一時的に磁化される材料から板材が形成されている場合には、第1の板材w1とその直ぐ下の板材w2との間に一旦大きな隙間ができれば、その後は、従来と同様の磁力作用に基づいて、板材w1と板材w2との分離状態は、上記の接触部材の位置や状態とは無関係にそのまま良好に維持することができる。
また、本発明の第2の手段によれば、上記の条件1が成立し易い。即ち、本発明の第2の手段によれば、左右(または前後など)で相対峙する接触部材の間に層状に積載された複数の板材を配給することにより、板材w1が板材w2に対して左または右に若干ずれて積載されていた場合に、左右何れか一方の接触部材の凸部が板材w1の裏側に容易に入り込める。したがって、接触部材の凹部に板材w1の縁が容易かつ確実に嵌合するので、板材w1を板材w2から容易または確実に上方に引き剥がすことができる。
また、本発明の第3の手段によれば、接触部材の凹凸部を形成する際に、接触部材の凸部が板材w1の裏側に入り込み易く、かつ、接触部材の凹部に板材w1の縁が嵌合し易い形状の凹凸部を得ることができる。
また、この様な形状は、例えば市販の鋸の替え刃などを利用することなどにより、容易かつ安価に獲得することも可能である。
また、本発明の第4の手段によれば、接触部材の凸部を板材w1とその直ぐ下の板材w2との間に介入させる手段を、接触部材を線形に往復運動させる単純な駆動機構により、簡単に構成することができる。また、接触部材や並進体などを線形に構成できるので、本発明の第4の手段は、装置の小型化にも寄与する。
また、本発明の第5の手段によれば、隙間拡張手段が空気による駆動方式となるため、電動モータが故障した場合に発生し得る発熱の問題や、或いは電気の短絡の問題などを容易かつ必然的に回避することができる。
また、本発明の第6の手段によれば、板材w1の搬送路から接触部材を一時的に退避させるための退避手段を容易に構成することができる。
また、この様な回動駆動手段を用いて、接触部材と板材w1との距離Dを随時適当に制御したり、接触部材を板材w1に接触させた際の板材w1からの接触部材に対する反力を動的かつ好適に調整したりすることができる。
また、本発明の第6の手段によれば、板材からの反力の伝達を支点とその他の支持部(:可動部または回転駆動手段など)の各部に分散させることができるので、支点や支持部などの各部の耐久性を良好に確保することができる。また、本発明の第6の手段によれば、てこの作用により支点と回転駆動手段との距離や回転駆動手段の動作範囲を短くしても、所望の移動量(距離D)を稼ぐことができるので、本発明の第6の手段は装置の小型化にも寄与しうる。
また、本発明の第7の手段によれば、伏せ角θを可変制御することにより、板材と接触部材との接点の高さも可変となり得るので、最上層の板材w1の高さの変動に対しても、常時柔軟に対応できる。
したがって、例えば、積載された板材を下方から配給するリフト装置の高さ方向の位置付け精度が低い場合にも、本発明の板材分離装置を用いることができる。
また、本発明の第8の手段によれば、ワークを持ち上げつつ配給するリフタの上下方向における位置付け精度を高くしなくても、本発明の板材分離装置の側にて、板材w1の縁と接触部材との接点に関する正確な位置付け制御(高低制御)をすることができる。
通常、多数の鉄板を積載した場合にはそれらのワークの総重量は非常に重くなり得るため、高精度に位置付けする装置(リフタ)も高価となり得る。しかし、本発明の板材分離装置は軽く構成することが容易であるので、本発明の第8の手段によれば、上記の接点に関する高い位置付け精度を安価な構成によって得ることができる。
また、最上層の板材w1を、常時同じ高さにして長時間供給し続けることは容易ではなく、供給される板材w1の高さ方向の変動幅としては、通常、少なくとも数cm以上の許容範囲があることが望ましいが、本発明の第8の手段によれば、その様な変動に対して十分大きな許容領域を確保することができるので、板材を長時間供給し続けることが十分可能または容易となる。
また、本発明の第9の手段によれば、第1の板材w1と接触部材とを接触させる際のその両者間の位置関係やその両者間に作用する力を、接触部材などの部品の重さ調整によって簡単に最適化することができる。したがって、本発明の第9の手段によれば、装置の設計や調整が容易となる。
また、本発明の第10の手段によれば、別途送風機などを用意する必要がなくなる。また、板材分離装置と送風手段とが一体化されるため、板材w1と板材w2の間に生じた隙間に気体を送り込むエアーノズルを常時最適な位置に配置しておくことも容易となる。
なお、距離調整手段や回動駆動手段や隙間拡張手段や高低制御手段などに用いる駆動力は、エアーに限定されず任意で良い。エアーシリンダーなどの他にも、例えば電動モータや、リニアモータや、エアー駆動式の回転子などを使っても良い。また、上記の距離調整手段は、駆動力を用いない構成にしても良い。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
図1に本実施例1の板材分離装置100の適用形態を例示する。この図1は、積載された板材の中から、柔軟な蛇腹状のバキュームパッドBPで最上層の板材w1を吸着する前の状態を示している。計2台の板材分離装置100は、双方の接触部材102が互いに向き合う様に、左右に1台ずつ対峙させて配置されている。本図1の右側の板材分離装置100に関しては、エアーチューブATなどから構成される給気系の図示が省略してあるが、本図のシステムは左右対称に構成されている。
図2は、上記の板材分離装置100の本体101の斜視図である。この本体101には、円柱形状の中空の長穴101cが鉛直方向に形成されており、給気口101aは、その長穴101cの開口部を形成している。一方、この長穴101cに対しては、水平方向に等間隔に合計12本の細い円柱形状の中空の枝管が設けられており、これらの各枝管の開口部は、本図2に図示する様に合計12個のエアーノズル101bを形成している。
したがって、給気口101aに対して給気すればこれにより、エアーノズル101bよりエアーが勢いよく噴出される。例えば図1のタイミングで給気口101aへの給気を実施すれば、少なくとも1つのエアーノズル101bから噴出されたエアーが、最上層の板材w1とその直下の板材w2との間に形成される隙間に対して吹き込まれる。したがって、この作用により、その板材間の隙間をより確実に拡大させることができる。
図3は、第三角法に従って描かれた板材分離装置100の部分的な外観図である。板材分離装置100の本体101は、円柱形状の支点シャフトKを用いて、背面板111に連結されつつ背面板111に対して回動可能に支持固定されている。この背面板111を有する図1の支持固定部材110の斜視図を図4に示す。この支持固定部材110は、基板110b及び背面板111と一体に、H鋼材の形を変形した形状に形成されており、これらは、図1のネジn3を用いて図略の柱に固定される。
また、図4や図1に示す様に、この背面板111は、鉛直方向から伏せ角φをもってワーク側に傾いている。即ち、上端が鉛直方向から板材w1側に伏せた背面板111の伏せ角φは、約11°に固定されている。背面板111の回動支持部111bは、上記の支点シャフトKを貫通させる穴111cを各端部にそれぞれ1つずつ合計2つ有している。
図3のネジn2によって本体101に固定された2枚の背面板ホルダ109のエンド109aと、本体101の上端部が当接し得る上記の背面板111の上端部111aによって、本体101の回動の動作範囲は図1に示す様に約11°の角度領域に制限されている。即ち、背面板111と背面板ホルダ109は、本体101に対する可動範囲拘束手段を構成している。この背面板111と本体101との間にはバネ106が伸縮自在に保持されており、このバネ106は上記の回動動作を支配している。即ち、外力(:後述の回動駆動手段による駆動力など)が及んでいない場合には、背面板111はバネ106の付勢によって、エンド109aに押しつけられる。これにより、外力がない場合には、背面板111と本体101とは、平行に対峙した状態で維持される。
また、図3のそれぞれ各5枚の鋸歯(鋸の替え刃)を重ね合わせて構成された2つの接触部材102は、図1に図示する様に何れもネジn1によって各並進体103に固定されている。これらの2つの並進体103は、本体101の長穴101cを挟んでいる。即ち、これらの2つの並進体103は、長穴101cの両脇に対称に配置されており、更に、これらの各並進体103には、被案内部材となるレール105が鉛直方向に通して固定されている。一方、本体101には計4箇所にレールホルダ104が固定されており、これらの各レールホルダ104は、上記の各レール105をそれぞれ、支持しつつ鉛直方向に案内する。
図1のピストンバイブレータ107は線形振動子であるピストンヘッド108をエアー駆動し、このピストンヘッド108の平頂部に底面が接着固定されている並進体103は、このピストンバイブレータ107のエアー駆動によって鉛直方向に振動する。この振動数は、ピストンバイブレータ107に供給されるエアーの流量や接触部材102に接触する板材の反力などに依存する。排気口107aは、ピストンバイブレータ107に供給されたエアーを排気するための穴である。これらの構成により、接触部材102は、鉛直方向に振動することができ、これにより、接触部材を少なくとも上方にずらす本発明の隙間拡張手段が構成されている。
図1のエアーシリンダ120は、基板110bに固定されており、押圧部材Pをエアー駆動することにより、押圧部材Pを水平方向に往復運動させる。このエアーシリンダ120と押圧部材Pなどで、本体101を支点シャフトKの周りで回動させる前述の回動駆動手段が構成されている。
したがって、本体101に及ぼされるバネ106の反力や板材からの反力や押圧部材Pの押圧力などの各力が釣り合う様に、本体101の伏せ角が決まる。また、この本体101の伏せ角によって、接触部材102(凹凸部)と板材w1との距離が決まるので、上記の回動駆動手段は、接触部材102の板材w1までの距離Dを動的に調整する本発明の距離調整手段を構成していると言うことができる。ただし、本図1では、その距離Dは略0mmとなっているので、特に図示されていない。
図1のソレノイドバルブ130はエアーの給気先を二者択一する機能を奏し、図1に図示するタイミングでは、ソレノイドバルブ130によって、エアーはピストンバイブレータ107の側に給気されている。このため、エアーシリンダ120側には給気がなされず、よってこの時は、押圧部材Pはエアーシリンダ120によって押し出されないので、押圧部材Pは、本体101の背面下部(図2の101d)を押さない。このため、本体101の位置決めに関しては、バネ106の付勢力が支配的となり、本体101は背面板111に背面板ホルダ109のエンド109aが当接するまで、板材寄りに回動する。これにより、並進体103の伏せ角θは、背面板111の伏せ角φと略同じ大きさに維持される。
ただし、接触部材102は振動しつつ板材w1,w2に接触しているので、板材w1,w2の反力によってバネ106は若干の伸縮を繰り返す。このため、並進体103の伏せ角θも若干変動(振動)する。
図5は、バキュームパッドBPで最上層の板材w1を吸着した後の板材分離装置100の状態を例示する正面図である。
この図5のタイミングでは、ソレノイドバルブ130によって、エアーはエアーシリンダ120の側に給気されている。このため、ピストンバイブレータ107側には給気がなされず、よってこの時、並進体103は往復運動(線形振動)しない。同時に、エアーシリンダ120によって駆動されて押し出された押圧部材Pは、多数の板材が積載されている場所側へ本体101の背面下部101d(図2)を水平に押しやるので、これにより本体101は支点シャフトKの周りで回動する。その結果、並進体103の伏せ角θは約0°(鉛直)に制御される。
以下、これらの駆動手段に係わる制御手順について図6を用いて例示する。即ち、図6のフローチャートは、板材分離装置100の制御手順を示している。これらの手順は図示する様に繰り返し実行すべきものである。
本制御手順では、まず最初にステップ310では、図1に図示する様に、エアーシリンダ120に対する給気を遮断すること、即ち、ソレノイドバルブ130から排出されるエアーの給気先を変更することにより、バネ106の付勢力に基づいて凹凸部(鋸歯)を備えた接触部材102を最上層の板材w1の縁に押し当てる。
この時、ピストンバイブレータ107の側には、エアーが給気されているため、並進体103に固定された接触部材102は、伏せ角θだけ傾いた方向に沿って往復運動(線形振動)する。この往復運動や伏せ角θの若干の変動(振動)など作用によって、接触部材102の鋸歯の何れかの凸部が、最上層の板材w1とその直ぐ下の板材w2との間に入り込む。その結果、鋸歯の何れかの凹部が板材w1の縁と嵌合する。これらの動作によって、板材w1と板材w2との間に若干の隙間ができる。
次に、ステップ320では、少なくともこのタイミングで、図略のエアーチューブを使って図3の給気口101aに対して給気して、板材w1と板材w2との間に形成された上記の隙間を拡大させる。そして、次のステップ330では、バキュームパッドBPを下方に移動して最上層の板材w1の上面に押し当て板材w1だけを吸着する。
その後、ステップ340にて、給気先をエアーシリンダ120に変更することにより押圧部材Pを押し出して、板材w1が干渉しない位置まで接触部材102(凹凸部)を退避させる。更に次のステップ350では、板材w1を吸着した状態のバキュームパッドBPをそのまま上昇させる。図5は、この時の板材分離装置100の状態を示している。
これらの動作によって、板材w1は図5の状態から所定の高さにまで更に上昇され、これによって、次の板材w2が新たな最上層の板材(新たな板材w1)となる。これらの制御手順(ステップ310〜350)を繰り返すことにより、積載された多数の板材を効率よく確実に1枚ずつ取り上げることができる。
以上の様な制御手順(図6の制御手順300)は、ソレノイドバルブ130の給気先切換制御や、バキュームパッドBPの昇降/吸着制御や、給気口101aに対する給気制御などをコンピュータを用いて自動的かつ周期的に実行することが望ましい。その様な制御手順を自動的に実行する制御装置は、上記の制御手順300を実行可能な形式にプログラミングすることによって、そのプログラムを実行するコンピュータを中心として構成されるコンピュータシステムを用いて容易に実現することができる。
また、更には、層状に積載された多数の板材を配給するリフタの昇降制御などをも、同一の制御装置を用いて実施しても良い。
この様な自動化によって、確実な板材分離処理に関する高いスループットを獲得することができる。
なお、上記の板材分離装置100には、更に本発明の高低制御手段を追加しても良い。図1の支持固定部材110は、基板110b及び背面板111と一体に形成されており、これらは、ネジn3を用いて図略の柱に固定されているが、この柱に対して支持固定部材110や基板110bを鉛直方向に自在に駆動制御する様に構成すれば、その高低制御手段によって、板材w1の高さが大きく変動した場合にも、接触部材102と板材w1とが接触する際の並進体103の伏せ角θを最適な範囲内に納めたまま、上記の処理を継続することが可能となる。
この様な構成に従えば、多数の板材を積載したまま配給する図略のリフタの鉛直方向における板材位置付け精度を粗くしても、その高低制御手段によって、接触部材102と板材w1との相対的な位置関係を最適に維持することができる。板材の積載枚数には理論的には制限がなく、その積載枚数の上限値が大きい場合には、リフタの積載重量の上限値も大きくなるので、リフタの鉛直方向における板材位置付け精度を高くするためには高いコストがかかる。しかしながら、上記の様な板材分離装置100は、十分軽量に構成可能なため、支持固定部材110や基板110bを鉛直方向に高精度に位置付け制御する上記の高低制御手段は、比較的安価かつ容易に構成することができる。
また、上記の板材分離装置100は、左右対称に配置せずに、何れか片方だけにしても良い。板材分離装置100が配置されないもう片側には、例えば鉄板などで鉛直に切り立った壁を形成して、その壁面にワークを垂直に接触させておいても、上記と同様の制御手順に従えば、上記と略同様の作用・効果を得ることができる。
図7に、本実施例2の板材分離装置200の概念図を示す。この板材分離装置200は鉄板を分離するためのものであり、最上層の板材w1を分離した後は実施例1と同様にして、図略のバキュームパッドでその最上層の板材w1を吸着して上方に持ち去る形態を前提としている。この板材分離装置200の主な構成要素は、マグネットフロータ201と接触部材202と回転体203と図略の送風機などである。
マグネットフロータ201のN極側は略平坦に形成されているが、他方のS極側には、鉛直平坦部201bの上に、凸部201aが設けられている。下方から図略のリフタによって押し上げられて図示する位置に配給される最上層の板材w1は、この凸部201aの作用によって、回転体203の側に若干押し出される。これにより、板材w1の底面は、接触部材202が有する凸部に当接し易くなる。
この押し出し作用を確実にするために、板材w1に接触しているマグネットフロータ201を微小振動させたり、或いは板材w1と板材w2との間に成膜されている油膜の温度を制御するなどの、その他の補助的な対策を更に講じても良い。或いは、回転体203や接触部材202などを磁化させておくなどしても良い。
最上層の板材w1のこの配給位置は上記のリフタによって精度よく保証されている。略円柱形状の回転体203はその中心に位置する回転軸Cの周りを正の方向(時計回り)に回転させてもよいし、正負両方向に往復(回動振動)させても良い。エネルギー効率の観点から言えば、正の方向に略一定速度で回転させておくことが望ましい。
回転体203の周りには、鋸歯形状の凹凸部を有する接触部材202が具備されており、これら回転体203と接触部材202とで本発明の隙間拡張手段が構成されている。回転軸Cは図略の弾性部材によって柔軟に支持されているため、図示するx軸の方向に若干往復運動(線形振動)することができる。本実施例2においては、この弾性部材が本発明の距離調整手段に相当している。即ち、この弾性部材の適度な弾性によって、接触部材202のx軸方向の位置と接触部材202のワークに対するx軸方向の圧力は常時好適に調整される。
また、図略の送風機が、板材分離装置200とは分けて別途設けられており、板材w1とその直ぐ下の板材w2との界面付近には、常時エアーが吹き込まれる。
この様な構成に従えば、板材w1と板材w2との間に接触部材202の鋸歯の凸部が介入した際には、上記の隙間拡張手段によって板材w1が上方にずれるので、板材w1とその直ぐ下の板材w2との界面には隙間ができる。また、この隙間は上記の送風機の作用によって拡大されるので、固かった板材w1と板材w2との密着は、大幅に緩和される。これにより、マグネットフロータ201は従来通りに良好に作用するので、板材w1と板材w2とは完全に分離することができる。
したがって、このタイミングでバキュームパッドによって板材w1を吸着し、上方に運び去れば良い。
また、マグネットフロータ201の凸部201aの上方には傾斜面201cが形成されており、板材w1はマグネットフロータ201のS極に常時吸い寄せられつつ下側の板材w2とは互いに反発しあうので、板材w1の左側の端部は傾斜面201cに沿って左上に浮上する。このため、直ぐ下の板材w2から一旦分離された板材w1は、左側に逃げるので再び接触部材202と長らく干渉し続けることはない。
この様な構成に従えば、回転体203を回転させる駆動制御を実行するだけで、板材分離装置200を制御することが可能となる。
なお、上記の実施例2の構成では、ワークに対するリフタの鉛直方向における高い位置付け精度が要求されるが、前にも言及した様に、この様な位置づけは相対的なものであるので、本発明の高低制御手段を追加すれば、本実施例2の板材分離装置200の側においてその様な高低制御を実行することは可能である。
図8は、第三角法に従って描かれた本実施例3の板材分離装置400の設計図である。この板材分離装置400の筐体は、窓470aを有するカバー470と背面板460とから構成されている。スプラインナット420と共に上下方向に並進可能な鉛直並進体413は、スプラインナット420にボルト413bで固定されており、この固定によって、鋸刃411が装着された並進体410の伏せ角θは、約20°に固定されている。並進体410の背面にはレールホルダ412が固定されており、鉛直並進体413には、このレールホルダ412を案内するガイドレール413aが設けられている。これらは何れも上記の伏せ角θだけ傾けて配設されているので、レールホルダ412は、伏せ角θだけ傾いた方向に案内される。エアーシリンダ414は、この方向に並進体410をガイドレール413aに沿って並進往復運動させるためのものである。
中央に鉛直に配設されたスプラインシャフト430は、背面板460に固定された軸支持バー461と軸支持バー462によって、自軸上で回動可能な様に支持されている。また、このスプラインシャフト430には鉛直方向に走る溝430aがあり、スプラインナット420は、その溝430aに入り込む凸部を有するのでその溝430aに案内されて上下に並進往復運動することができる。図8の昇降エアーシリンダ450と鉛直アーム451は、この並進往復運動を駆動するためのものであり、スプラインナット420の上面には、下方からその裏面421bが鉛直アーム451によって突き上げられる突き上げ板421が固定されている。
図9にこの板材分離装置400の動作形態を例示する。図8の状態から鉛直アーム451が昇降エアーシリンダ450の中に急速に退避された時には、これによって、鉛直アーム451の突き上げ板421に対するの下方からの支持が解除されるため、本図9に図示する様に鉛直並進体413はスプラインナット420と共にスプラインシャフト430に沿って落下する。
突き上げ板421は、その上面421aがクッションラバー491に当接する位置と、その裏面421bがクッションラバー492に当接する位置との間で、上下方向に並進運動することができる。なお、鉛直並進体413は、スプラインナット420に固定されているので、鉛直並進体413の鉛直方向の位置は、クッションラバー492の上面から測った突き上げ板421の裏面421bまでの距離(高さh)で表すことができる。例えば図8の状態では、図10に図示する様にこの高さhは最大(hMAX )になっている。
また、ブレーキ422は、この板材分離装置400が取り扱う板材から鋸刃411が受ける反力によってスプラインナット420が上下方向にずれるのを防止するためのものであり、エアーシリンダ423によってブレーキ422が駆動されている間は、スプラインナット420の上下運動は禁止される。ブレーキ422の用途は、このスプラインナット420の上下運動の禁止のみであり、スプラインナット420のスプラインシャフト430周りの回転運動には特に係わらない。即ち、スプラインナット420を上下に並進させたり、スプラインナット420をスプラインシャフト430周りに回動させたりする場合などには、このブレーキは使用しない。
スプラインナット420をスプラインシャフト430周りに回動させる際の動作形態を図10に例示する。回転部材431は、締結ボルト431aによってスプラインシャフト430上に固定されており、この締結によってこれら(430,431,431a)は一体となってスプラインシャフト430の中心軸周りで回動することができる。ピン432は回転部材431に固定されており、ピン463は背面板460に固定されている。
本図10に示す様に水平アーム441の一部分が図8の状態から、水平駆動エアーシリンダ440の中に更に退くと、この時、ピン432とピン463に固定されているつる巻きバネ443はその分縮むので、回転部材431に固定されているピン432は、回転部材431が水平アーム441のヘッド442に当接するまで図面左向きに引き寄せられる。この動作に伴い、回転部材431は、スプラインシャフト430の中心軸を中心として回動する。また、回転部材431は、スプラインシャフト430上に固定されているので、回転部材431が回動する時には、スプラインシャフト430自身も回転部材431と一体になって自軸上を同時に同じ向きに同じ角度だけ回動する。
また、前述の通りスプラインシャフト430には鉛直方向に走る溝430aがありスプラインナット420はその溝430aに入り込む凸部を有するので、回転部材431が回動する時には、スプラインナット420も、スプラインシャフト430や回転部材431と同時に同じ向きに同じ角度だけ回動する。
更に、鉛直並進体413は、スプラインナット420にボルト413bで固定されているので、上記の様な水平駆動エアーシリンダ440の駆動制御によって、鋸刃411を、図8に例示する様にカバー470の窓470aから外に突き出させたり、図10に例示する様にカバー470の中に退避させたりすることができる。勿論、鋸刃411を図8に例示する様にカバー470の窓470aから外に突き出させる場合には、水平駆動エアーシリンダ440の駆動力を用いて、ヘッド422を図8や図9に示す位置まで押し出せば良い。
図10に図示された回動角φは、当該装置400が図8の状態に有る時に0°であり、図10の状態では最大値φMAX (約14°)になっている。
なお、鉛直並進体413の位置は、この回動角φと前述の高さhとの組(h,φ)で、一意に表現することができる。これらの各パラメータの範囲は、以下の通りである。
(パラメータh,φの範囲)
0≦h≦hMAX
0≦φ≦φMAX ≒14° …(1)
以下、(h,φ)=(hMAX ,φMAX )なる鉛直並進体413の位置を鉛直並進体413の初期位置と言う。
(動作順序)
以下、本実施例3の板材分離装置400の動作順序について説明する。これらの動作は、多層状に水平に積載された多数の板材を取り扱いの対象として、それらの板材の各縁をカバー470の前面470bにそれぞれ沿わせて案内した状態で実行する。
(1)まず最初に、上記の鉛直並進体413の初期位置((h,φ)=(hMAX ,φMAX ))から、図8の状態((h,φ)=(hMAX ,0°))になるまで、エアーシリンダ440の駆動制御によってヘッド422を押し出す。
(2)次に、図9に示す様に鉛直アーム451を昇降エアーシリンダ450の中に急速に退避させる。これによって、スプラインナット420や鉛直並進体413などがスプラインシャフト430に沿って落下する。
(3)この落下動作により、図11−Aに示す様に鋸刃411が板材w1の縁に当たり、これによって上記の落下が停止する。
(4)次に、エアーシリンダ423の制御によってブレーキ422を駆動して、スプラインナット420及び鉛直並進体413の高さを固定する。
(5)次に、エアーシリンダ414を用いて並進体410を断続的に駆動制御することによって、図11−B,−Cに示す様に、鋸刃411をガイドレール413aに沿って、必要回数並進往復運動させる。この並進往復運動は2〜3回行えば良い。また、この時並行して、図8の給気口482からエアーブロー管480に空気を供給して、計18箇所に設けられた各エアーブローノズル481(図1)からその空気を噴出させる。これにより、板材w1と板材w2との間に空気が送り込まれて、両者の分離が容易になる。
(6)次に、給気口482への給気を更に継続しつつ、図12に示す様に、バキュームパッドBPで板材w1を上方から吸着する。
(7)次に、エアーシリンダ423の制御によってブレーキ422を解除する。
(8)その後、給気口482への給気を更に継続しつつ、板材w1を上方から吸着したバキュームパッドBPを図13に示す様に上方に退去させる。この時並行して、突き上げ板421を鉛直アーム451で突き上げることによって、スプラインナット420や鉛直並進体413をスプラインシャフト430に沿って同時に上昇させる。この上昇速度は、バキュームパッドBPの上昇速度と略同じであることが望ましい。この様な設定によって、上方へ搬送中の板材w1に対して鋸刃411が余計な作用を及ぼすことがなくなる。
ただし、これらの動作によって、板材w1と板材w2との間にある程度の隙間が生成されて、両者が略分離できた状態に至った時点より、その後は、各エアーシリンダ(440,450)の制御によって高さhと回動角φをそれぞれ何れも各最大値(hMAX ,φMAX )にまで増大させる。これによって、上方に搬送中の板材w1に対して鋸刃411が余計な作用を及ぼすことなく、鋸刃411を筐体(ケース470)の中に退避させることができ、同時に、鉛直並進体413の位置が初期状態の位置に戻される。
以上の動作を1サイクルとして、板材分離装置400を制御すれば、多層状に水平に積載された多数の板材の中から最上部の1枚の板材だけを上方に、繰り返し容易に取り出すことができる。
また、上記の板材分離装置400では、板材w1の縁と鋸刃411との距離を動的に制御するために、上記の各エアーシリンダ(440,450)が用いられるので、上記の板材分離装置400では、板材w1の縁と鋸刃411との距離を動的に制御するために伏せ角θを変化させる必要がない。したがって、上記の板材分離装置400を用いれば、鋸刃411の伏せ角θを常時最適な角度(約20°)に維持しておくことができる。
本発明の板材分離装置は、層状に積載された板材を1枚ずつ搬送したり分別したりする際にも使用することができる。
したがって、例えば、材質や厚さや重さなどは略一定であるが、例えば色などの詳細な仕様が互いに異なる多数の板材が不規則に混在されて重ねて積載されている場合に、これらの板材を自動的に分類する装置を構成したい場合などにも、本発明の板材分離装置は有用となる。
実施例1の板材分離装置100の適用形態を例示する図(吸着前) 板材分離装置100の本体101の斜視図 第三角法に従って描かれた板材分離装置100の部分的な外観図 板材分離装置100の支持固定部材110の斜視図 実施例1の板材分離装置100の適用形態を例示する図(吸着後) 実施例1の板材分離装置100の制御手順を例示するフローチャート 実施例2の板材分離装置200の概念図 第三角法に従って描かれた実施例3の板材分離装置400の設計図 実施例3の板材分離装置400の動作形態を例示する正面図と平面図 板材分離装置400の動作形態を例示する平面図 板材分離装置400の動作形態を例示する側面図(落下) 板材分離装置400の動作形態を例示する側面図(振動) 板材分離装置400の動作形態を例示する側面図(振動) 板材分離装置400の動作形態を例示する側面図(BP吸着時) 板材分離装置400の動作形態を例示する側面図(W1搬送時) 従来のフロータ90の用法を例示する模式的な側面図
符号の説明
100 : 板材分離装置(実施例1)
101 : 本体
101a: 給気口
101b: エアーノズル
102 : 凹凸部を有する接触部材
103 : 並進体
104 : レールホルダ(案内部材)
105 : レール(被案内部材)
106 : バネ
107 : ピストンバイブレータ
107a: 排気口
108 : ピストンヘッド
109 : 背面板ホルダ
110 : 支持固定部材
111 : 背面板
120 : エアーシリンダ
130 : ソレノイドバルブ
K : 支点シャフト
P : 押圧部材
BP : バキュームパッド
AT : エアーチューブ
w1 : 最上層の板材
w2 : 板材w1の直ぐ下の板材
θ : 並進体103の伏せ角

Claims (10)

  1. 層状に積載された複数枚の板材の中から最上層の板材である第1の板材w1を上方に分離する分離装置であって、
    前記第1の板材w1の縁に接触する凹凸部を有する接触部材と、
    前記接触部材の前記第1の板材w1までの距離Dを動的に調整する距離調整手段と、
    前記第1の板材w1の縁の下方底面に前記凹凸部の凸部を介入させた状態のまま、前記接触部材を上方にずらす隙間拡張手段と
    を有する
    ことを特徴とする板材分離装置。
  2. 前記接触部材は、
    前記第1の板材w1の横幅以上の間隔を空けて、複数相対峙させて設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の板材分離装置。
  3. 前記凹凸部の断面形状は、
    三角波形状または鋸歯形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の板材分離装置。
  4. 前記接触部材は、
    線形に往復運動可能な並進体の少なくとも一部分を構成し、
    前記隙間拡張手段は、
    鉛直方向から前記第1の板材w1側に伏せ角θだけ傾いた方向に沿って前記並進体を線形に往復運動させる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の板材分離装置。
  5. 前記隙間拡張手段は、
    前記並進体を線形に往復運動させる空気駆動式のピストンバイブレータを有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の板材分離装置。
  6. 前記距離調整手段は、
    前記並進体を並進可能に支持案内する案内部材と、
    前記案内部材を回動可能に支持する支点と、
    前記案内部材を前記支点の周りに回動駆動する回動駆動手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の板材分離装置。
  7. 前記距離調整手段は、
    前記回動駆動手段を用いて前記伏せ角θを可変制御することにより前記距離Dを可変制御する
    ことを特徴とする請求項6に記載の板材分離装置。
  8. 前記距離調整手段は、
    前記第1の板材w1の高さに応じて前記接触部材の高さを可変制御する高低制御手段を有し、
    前記高低制御手段を用いて前記接触部材の高さを可変制御することにより前記距離Dを可変制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の板材分離装置。
  9. 前記高低制御手段は、
    前記接触部材に作用する重力と、前記接触部材に接触する前記第1の板材w1からの前記接触部材に対する反力との均衡状態に基づいて前記接触部材の高さを決定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の板材分離装置。
  10. 前記第1の板材w1とその直ぐ下の第2の板材w2の間に生じた隙間に気体を送り込むエアーノズルを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の板材分離装置。
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