JP2006143085A - ブレーキ装置および駆動ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータの異常やブレーキ異常が発生した場合に、ホイールのロックを良好に抑制可能とすることを目的とする。
【解決手段】 駆動ユニット1のブレーキ装置14は、アウターロータ式のモータ4に含まれており、内周に内歯8aが形成されている環状の回転子8と、回転子8の内歯8aと噛み合う第1プラネタリギヤ21と、第1プラネタリギヤ21と噛み合う内歯16aを有し、第1プラネタリギヤ21を介して回転子8に浮動支持された環状のブレーキロータ16と、回転子8の内歯8aと噛み合う第2プラネタリギヤ22と、ホイール2に取り付けられた平歯車12と、平歯車12と噛み合う第3プラネタリギヤ23と、第3プラネタリギヤ23を第1プラネタリギヤ21および第2プラネタリギヤ22の何れか一方または双方と噛み合うように移動させるシフトユニット26とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内部に配置されたアウターロータ式モータによって駆動されるホイールを制動するためのブレーキ装置と、ホイール、アウターロータ式モータおよびブレーキ装置を含む駆動ユニットとに関する。
従来から、ハイブリッド車両や電気自動車の駆動源として、ホイールの内部に配置されるホイールインモータが知られているが、この種のホイールインモータでは、モータ巻線やインバータ等に異常が発生した場合、車両の走行に支障をきたすおそれがある。このため、従来から、正常時に回転子と回転機軸とを固定する回転子固定部と、異常発生時に回転子固定部を回転機軸上で摺動させて回転機軸と回転子との結合を解除し、両者を互いに浮動状態にする固定部操作手段とを備えたホイールインモータが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、モータの焼付きが発生した際に急激な車輪のロックを生じさせないために、モータの回転を減速させる減速機と、減速機からの動力を車輪に伝達するハブ輪との間に、モータの回転を断続させる二方向クラッチが介設されている駆動ユニットも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−262101号公報 特開2003−032806号公報
上記各従来例によれば、モータに何らかの異常(以下、「故障」をも含むものとする)が発生しても、それに伴うホイールの急激なロックを抑制することができる。しかしながら、内部にモータが配置されるホイールに対しては、当然のことながら、制動用のブレーキ装置が装備されるが、上記従来例は、かかるブレーキ装置に何らかの異常が発生することを想定したものではない。
そこで、本発明は、モータの異常やブレーキ異常が発生した場合に、ホイールのロックを良好に抑制可能とするブレーキ装置および駆動ユニットの提供を目的とする。
本発明によるブレーキ装置は、内部に配置されたアウターロータ式モータによって駆動されるホイールを制動するためのブレーキ装置であって、モータに含まれており、内周に内歯が形成されている環状の回転子と、回転子の内歯と噛み合うように配置される第1プラネタリギヤと、第1プラネタリギヤと噛み合う内歯を有し、第1プラネタリギヤを介して回転子に浮動支持された環状のブレーキロータと、回転子の内歯と噛み合うように配置される第2プラネタリギヤと、ホイールに取り付けられた平歯車と、平歯車と噛み合う第3プラネタリギヤと、第3プラネタリギヤを第1プラネタリギヤおよび第2プラネタリギヤの何れか一方または双方と噛み合うように移動させるシフト手段とを備えることを特徴とする。
このブレーキ装置では、第3プラネタリギヤと第1プラネタリギヤとが噛み合っていれば、第1プラネタリギヤ、第3プラネタリギヤおよび平歯車を介してブレーキロータからホイールに制動力を伝達することができる。また、第3プラネタリギヤと第2プラネタリギヤとが噛み合っていれば、第2プラネタリギヤ、第3プラネタリギヤおよび平歯車を介してモータの回転子からホイールに動力を伝達することができる。これにより、正常時には、第3プラネタリギヤは、第1プラネタリギヤおよび第2プラネタリギヤの双方と噛み合わされる。
これに対して、シフト手段により第3プラネタリギヤを移動させて第1プラネタリギヤとの噛み合いを解除させれば、ブレーキロータとホイールとの連結が解除される。また、シフト手段により第3プラネタリギヤを移動させて第2プラネタリギヤとの噛み合いを解除させれば、モータの回転子とホイールとの連結が解除される。これにより、本発明のブレーキ装置によれば、モータの異常およびブレーキ異常の何れが発生しても、シフト手段を作動させて第3プラネタリギヤと第1または第2プラネタリギヤとの噛み合いの関係を変化させることにより、ホイールのロックを良好に抑制することが可能となる。
この場合、第1プラネタリギヤと第2プラネタリギヤとはホイールの軸方向に離間されており、シフト手段は、第3プラネタリギヤを軸方向に移動させると好ましい。
また、本発明によるブレーキ装置は、第1プラネタリギヤ、第2プラネタリギヤおよび第3プラネタリギヤをそれぞれ複数備え、シフト手段は、何れか1体の第3プラネタリギヤを軸方向に移動させる単一の駆動手段と、当該1体の第3プラネタリギヤの移動に同期して他の第3プラネタリギヤを移動させるための連動機構とを含むと好ましい。
このような構成を採用すれば、単一の駆動手段によって複数の第3プラネタリギヤを同時かつ一体的に軸方向に移動させることが可能となる。
更に、本発明によるブレーキ装置は、モータの異常およびブレーキ異常を判定する異常判定手段と、異常判定手段の判定結果に応じてシフト手段を制御する制御手段とを更に備えると好ましい。
このような構成のもとでは、モータの異常やブレーキ異常が発生すると、異常判定手段の判定結果に応じて制御手段によりシフト手段が作動させられるので、ホイールの急激なロックを良好に抑制することが可能となる。
この場合、異常判定手段は、ホイールに所定量の制動力を付与した状態でホイールが回転しないようにモータに電流を供給した際の当該電流の値とブレーキロータを介してホイールに与えられる制動力との相関に基づいてモータの異常を判定すると好ましい。
また、制御手段によって制御されてブレーキロータに摩擦部材を押圧する押圧手段を更に備える場合、異常判定手段は、モータに供給される電流の値を徐々に増加させつつ、ホイールが回転しないように押圧手段に指令値を与えてホイールに制動力を付与した際の当該指令値とブレーキロータを介してホイールに与えられる制動力との相関に基づいてブレーキ異常を判定するものであってもよい。
更に、制御手段によって制御されてブレーキロータに摩擦部材を押圧する押圧手段を更に備える場合、異常判定手段は、ホイールの回転速度が概ね一定に保たれるようにモータへの電流の値と押圧手段への指令値とを変化させた際の電流の値と指令値との相関に基づいてモータの異常およびブレーキ異常を判定するものであってもよい。
本発明による駆動ユニットは、ホイールと、このホイールの内部に配置されたアウターロータ式モータと、ホイールを制動するためのブレーキ装置とを含む駆動ユニットであって、モータに含まれており、内周に内歯が形成されている環状の回転子と、回転子の内歯と噛み合うように配置される第1プラネタリギヤと、第1プラネタリギヤと噛み合う内歯を有し、第1プラネタリギヤを介して回転子に浮動支持された環状のブレーキロータと、回転子の内歯と噛み合うように配置される第2プラネタリギヤと、ホイールに取り付けられた平歯車と、平歯車と噛み合う第3プラネタリギヤと、第3プラネタリギヤを第1プラネタリギヤおよび第2プラネタリギヤの何れか一方または双方と噛み合うように移動させるシフト手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、モータの異常やブレーキ異常が発生した場合に、ホイールのロックを良好に抑制可能とするブレーキ装置および駆動ユニットの実現が可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1および図2は、それぞれ本発明によるブレーキ装置を備えた駆動ユニットを示す部分断面図である。なお、図1は、実質的に図2におけるI−I線についての断面を示すものであるが、説明をわかりやすくするために完全な断面図としては作成されていない。これらの図面に示される駆動ユニット1は、例えばハイブリッド車両や電気自動車の駆動源として用いられると好適なものであり、図示されないタイヤが装着されるホイール2と、このホイール2の内部に配置されるアウターロータ式モータ(以下、単に「モータ」という)4とを備えている。モータ4は、固定子6と、この固定子6の周囲に配置される環状の回転子8とを含む。また、ホイール2には、ハブ10が固定されており、ハブ10は、ベアリングを介して回転子8により回転自在に支持されている。更に、バブの内方に延びる軸部10aには、平歯車12が固定されている。
駆動ユニット1は、上述のホイール2およびモータ4に加えて、ブレーキ装置14を備えている。ブレーキ装置14は、ブレーキロータ16と、摩擦部材としてのブレーキパッド18と、ブレーキキャリパ20とを含む。ブレーキキャリパ20には、ブレーキパッド18をブレーキロータ16に押圧するための液圧ユニット20aが設けられている。なお、ブレーキ装置14は、液圧式のものに限られず、電気機械式ブレーキ(EMB)であってもよい。また、ブレーキロータ16は、円環状に形成されており、その内周には、内歯16aが形成されている。そして、ブレーキロータ16の内部には、内歯16aと噛み合う第1プラネタリギヤ21が所定間隔をおいて複数(本実施形態では、3体)配設されている。
また、モータ4の回転子8の内径は、ブレーキロータ16の内径と概ね同一とされており、モータ4の回転子8の内周にも、ブレーキロータ16の内歯16aと同ピッチかつ同歯数の内歯8aが形成されている。そして、上述の各第1プラネタリギヤ21は、図1に示されるように、回転子8の内歯8aとも噛み合うように配設されている。これにより、ブレーキロータ16は、各第1プラネタリギヤ21を介して回転子8に浮動支持される。更に、モータ4の回転子8の内部には、内歯8aと噛み合う第2プラネタリギヤ22が所定間隔をおいて複数(本実施形態では、3体)配設されている。第2プラネタリギヤ22は、第1プラネタリギヤ21からホイール2の軸方向外側(図1における右側)に離間されており、本実施形態では、第1プラネタリギヤ21と第2プラネタリギヤ22とが共通の軸の周りにそれぞれ回転自在に支持されている。
そして、回転子8の内部には、ハブ10の平歯車12と噛み合う第3プラネタリギヤ23が所定間隔をおいて複数(本実施形態では、3体)配設されている。各第3プラネタリギヤ23は、保持部材24によって保持されており、各保持部材24は、シフトユニット26に連結されている。かかるシフトユニット26は、各第3プラネタリギヤ23を、平歯車12に加えて、対応する第1プラネタリギヤ21および第2プラネタリギヤ22の何れか一方または双方とも噛み合うようにホイール2の軸方向に移動させるものである。
シフトユニット26は、1体のシフトモータ28と、ホイール2の軸方向に延在する複数(本実施形態では、3本)の送りねじ30とを含み、送りねじ30は、各保持部材24に設けられている雌ネジ部に螺合される。シフトモータ28の回転軸には、何れか1体の保持部材24の雌ねじ部と螺合する送りねじ30が連結されており、この送りねじ30には、保持部材24の雌ねじ部とシフトモータ28との間に位置するように、ピニオンギヤ32が取り付けられている。このようなピニオンギヤ32は、シフトモータ28と直接連結された送りねじ30以外の送りねじ30に対しても備えられている。そして、各送りねじ30のピニオンギヤ32は、回転子8によってハブ10や平歯車12等と同軸に支持されている同期用平歯車34と噛み合っている。
これにより、シフトモータ28を回転させれば、その回転軸に接続されている1本の送りねじ30が回転し、連動機構としての各ピニオンギヤ32および同期用平歯車34の作用によって、他の送りねじ30も当該1本の送りねじ30と同期して回転する。これにより、単一のシフトモータ28を作動させることにより、すべての保持部材24および第3プラネタリギヤ23をねじの送り作用に同時かつ一体的にホイール2の軸方向に移動させることが可能となる。本実施形態の駆動ユニット1において、第3プラネタリギヤ23は、基本的に、対応する第1および第2プラネタリギヤ21,22と噛み合うように、シフトユニット26により位置決めされている。
図3は、駆動ユニット1の制御ブロック図である。同図に示されるように、駆動ユニット1のモータ4は、インバータIを介してバッテリBに接続されている。また、インバータIは、図示されないCPU、ROM、RAM、入出力ポート、および記憶装置等を含むモータECU40に接続されており、モータECU40は、インバータIを介してモータ4を制御する。また、駆動ユニット1のブレーキ装置14は、ブレーキECU44によって制御される。ブレーキECU44も、図示されないCPU、ROM、RAM、入出力ポート、および記憶装置等を含むものである。ブレーキECU44には、ブレーキキャリパ20の液圧ユニット20aやホイールの回転速度を検出する車輪速センサ36、更には、シフトユニット26のシフトモータ28等が接続されている。そして、モータECU40とブレーキECU44とは、信号線または無線により互いに接続され、相互に信号のやり取りを行う。
次に、図4〜図7を参照しながら、上述の駆動ユニット1の動作について説明する。
図4は、上述の駆動ユニット1のシフトユニット26を制御するためのルーチンを示すフローチャートであり、図4のルーチンは、例えば上述のブレーキECU44によって、駆動ユニット1のホイール2の回転速度が予め定められた値で概ね一定となっている間に繰り返し実行されるものである。この場合、ブレーキECU44は、モータ4の異常およびブレーキ装置14の異常を判定すると共に、判定結果に応じてシフトユニット26を制御する。
すなわち、ブレーキECU44は、図4に示されるように、ホイール2に対して設けられている車輪速センサ36からの信号に基づいてホイール2の回転速度が予め定められている値で概ね一定となっているか否か判定している(S10)。そして、ブレーキECU44は、ホイール2の回転速度が予め定められている値で概ね一定となっていると判断すると(S10におけるYes)、ホイール2の回転速度を概ね一定に保ちながら、ブレーキロータ16に与えられる制動力とモータ4の出力を変化させるべく、ブレーキキャリパ20の液圧ユニット20aと、モータECU40とに指令信号を与える(S12)。これにより、液圧ユニット20aによりブレーキパッド18を介してブレーキロータ16に与えられる制動力が所定量だけ変化させられる。また、S12において、ブレーキECU44から指令信号を受け取ったモータECU40は、ブレーキロータ16に与えられる制動力が所定量だけ変化しても、ホイール2の回転速度が概ね一定となるように、モータ4に供給される電流の値を変化させる。
S12の処理を実行すると、ブレーキECU44は、液圧ユニット20aの液圧の指令値を取得すると共に、モータECU40から、モータ4に供給された電流の値を取得する。ここで、モータ4やブレーキ装置14に異常が発生していなければ、ホイール2の回転速度を概ね一定に保ちながらブレーキロータ16に与えられる制動力とモータ4の出力を変化させた際の液圧ユニット20aの液圧の指令値と、モータ4に供給された電流の値とは、図5における正常範囲内に含まれる。また、この場合、モータ4やブレーキ装置14に異常が発生していると、上述の液圧ユニット20aの液圧の指令値とモータ4に供給された電流の値とは、図5におけるモータ異常範囲またはブレーキ異常範囲に含まれるようになる。
このような点に鑑みて、本実施形態では、図5に例示されるような液圧ユニット20aの液圧の指令値とモータ4に供給された電流の値との相関を規定する異常判定マップが予め作成されており、ブレーキECU44の記憶装置に格納されている。そして、ブレーキECU44は、かかる異常判定マップを用いると共に、液圧ユニット20aの液圧の指令値と、モータECU40から取得したモータ4への電流値とに基づいて、モータ4およびブレーキ装置14が正常であるか否か判定する(S14)。
モータ4およびブレーキ装置14の何れにも異常が発生していないと判断した場合(S14におけるYes)、ブレーキECU44は、シフトユニット26を基本的には停止させたままとすることにより、第3プラネタリギヤ23のそれぞれが、図1に示されるように、対応する第1プラネタリギヤおよび第2プラネタリギヤの双方と噛み合うようにする(S16)。この結果、第3プラネタリギヤ23と第1プラネタリギヤ21とが噛み合うことにより、第1プラネタリギヤ21、第3プラネタリギヤ23および平歯車12を介してブレーキロータ16からホイール2に制動力を伝達することが可能となる。また、第3プラネタリギヤ23と第2プラネタリギヤ22とが噛み合うことにより、第2プラネタリギヤ22、第3プラネタリギヤ23および平歯車12を介してモータ4の回転子8からホイール2に動力を伝達することが可能となる。
一方、S14にてモータ4およびブレーキ装置14の何れかに異常が発生していると判断した場合(S14におけるNo)、ブレーキECU44は、上記異常判定マップを用いると共に、液圧ユニット20aの液圧の指令値と、モータECU40から取得したモータ4への電流値とに基づいて、モータ4の異常が発生しているか否か判定する(S18)。そして、モータ4に異常が発生していると判断すると(S18におけるYes)、ブレーキECU44は、シフトユニット26を作動させ、第3プラネタリギヤ23を図6に示されるように移動させて第2プラネタリギヤ22との噛み合いを解除させる(S20)。これにより、モータ4に何らかの異常が発生していると認められる場合には、モータ4の回転子8とホイール2との連結が解除されることになる。
また、S18にてモータ4に異常が発生していないと判断した場合、すなわち、ブレーキ装置14に何らかの異常が発生していると判断した場合(S18におけるNo)、ブレーキECU44は、シフトユニット26を作動させ、第3プラネタリギヤ23を図7に示されるように移動させて第1プラネタリギヤ21との噛み合いを解除させる(S22)。これにより、ブレーキ装置14に何らかの異常が発生していると認められる場合には、ブレーキロータ16とホイール2との連結が解除されることになる。
このように、本実施形態の駆動ユニット1では、モータ4またはブレーキ装置14に何らかの異常が発生すると、ブレーキECU44の異常判定結果に応じてシフトユニット26が作動され、第3プラネタリギヤ23と第1または第2プラネタリギヤ21,22との噛み合いの関係が変化させられる。これにより、モータ4またはブレーキ装置14に何らかの異常が発生しても、ホイール2の急激なロックを良好に抑制することが可能となる。
図8は、駆動ユニット1に含まれるモータ4の異常を判定する他の手順を説明するためのグラフである。車両すなわち駆動ユニット1が停止しており、ホイール2が回転していない状態で、ホイール2に所定量の制動力を付与すると共にホイール2が回転しないようにモータ4に電流を供給すると、モータ4に異常が発生していなければ、その際のモータ4への電流値とブレーキロータ16を介してホイール2に与えられる制動力の値とは、図8における正常範囲内に含まれる。従って、図8に例示されるようなモータ4への電流値とブレーキロータ16を介してホイール2に与えられる制動力との相関を規定する異常判定マップを予め作成しておけば、かかる異常判定マップを用いてモータ4が正常であるか否か判定することが可能となる。
この場合、異常判定マップは、モータ4への電流値とブレーキロータ16を介してホイール2に与えられる制動トルクとの関係を規定するものであってもよい。また、ブレーキロータ16を介してホイール2に与えられる制動力または制動トルクは、例えばブレーキキャリパ20の所定箇所に配置された荷重センサ38(図1参照)を介して取得することが可能である。
図9は、駆動ユニット1に含まれるブレーキ装置14の異常を判定する他の手順を説明するためのグラフである。車両すなわち駆動ユニット1が停止しており、ホイール2が回転していない状態で、モータ4に供給される電流の値を徐々に増加させていくと共に、ホイール2が回転しないようにホイール2に制動力を付与すると、ブレーキ装置14に異常が発生していなければ、その際の液圧ユニット20aに対する液圧の指令値とブレーキロータ16を介してホイール2に与えられる制動力の値とは、図9における正常範囲内に含まれる。従って、図9に例示されるような液圧ユニット20aに対する液圧の指令値とブレーキロータ16を介してホイール2に与えられる制動力との相関を規定する異常判定マップを予め作成しておけば、かかる異常判定マップを用いてブレーキ装置14が正常であるか否か判定することが可能となる。
この場合、異常判定マップは、液圧ユニット20aに対する液圧の指令値とブレーキロータ16を介してホイール2に与えられる制動トルクとの関係を規定するものであってもよい。また、ブレーキ装置が電気機械式ブレーキである場合、異常判定マップは、電気機械式ブレーキにおける電流の指令値とブレーキロータ16を介してホイール2に与えられる制動力または制動トルクとの関係を規定するものであってもよい。更に、この場合も、ブレーキロータ16を介してホイール2に与えられる制動力または制動トルクは、例えばブレーキキャリパ20の所定箇所に配置された荷重センサ38(図1参照)を介して取得することが可能である。
本発明によるブレーキ装置を備えた駆動ユニットを示す部分断面図である。 本発明によるブレーキ装置を備えた駆動ユニットを示す部分断面図である。 図1および図2に示される駆動ユニットの制御ブロック図である。 図1および図2に示される駆動ユニットのシフトユニットを制御するためのルーチンを示すフローチャートである。 図1および図2に示される駆動ユニットにおいてモータおよびブレーキ装置の異常を判定する手順を説明するためのグラフである。 図1および図2に示される駆動ユニットの動作を説明するための模式図である。 図1および図2に示される駆動ユニットの動作を説明するための模式図である。 図1および図2に示される駆動ユニットにおいてモータの異常を判定する他の手順を説明するためのグラフである。 図1および図2に示される駆動ユニットにおいてブレーキ装置の異常を判定する他の手順を説明するためのグラフである。
符号の説明
1 駆動ユニット、2 ホイール、4 モータ、6 固定子、8 回転子、8a 内歯、10 ハブ、10a 軸部、12 平歯車、14 ブレーキ装置、16 ブレーキロータ、16a 内歯、18 ブレーキパッド、20 ブレーキキャリパ、20a 液圧ユニット、21 第1プラネタリギヤ、22 第2プラネタリギヤ、23 第3プラネタリギヤ、24 保持部材、26 シフトユニット、28 シフトモータ、30 送りねじ、32 ピニオンギヤ、34 同期用平歯車、36 車輪速センサ、38 荷重センサ、40 モータECU、44 ブレーキECU、B バッテリ、I インバータ

Claims (8)

  1. 内部に配置されたアウターロータ式モータによって駆動されるホイールを制動するためのブレーキ装置であって、
    前記モータに含まれており、内周に内歯が形成されている環状の回転子と、
    前記回転子の内歯と噛み合うように配置される第1プラネタリギヤと、
    前記第1プラネタリギヤと噛み合う内歯を有し、前記第1プラネタリギヤを介して前記回転子に浮動支持された環状のブレーキロータと、
    前記回転子の内歯と噛み合うように配置される第2プラネタリギヤと、
    前記ホイールに取り付けられた平歯車と、
    前記平歯車と噛み合う第3プラネタリギヤと、
    前記第3プラネタリギヤを前記第1プラネタリギヤおよび前記第2プラネタリギヤの何れか一方または双方と噛み合うように移動させるシフト手段とを備えることを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記第1プラネタリギヤと前記第2プラネタリギヤとは前記ホイールの軸方向に離間されており、前記シフト手段は、前記第3プラネタリギヤを前記軸方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記第1プラネタリギヤ、前記第2プラネタリギヤおよび前記第3プラネタリギヤをそれぞれ複数備えており、前記シフト手段は、何れか1体の第3プラネタリギヤを前記軸方向に移動させる単一の駆動手段と、前記1体の第3プラネタリギヤの移動に同期して他の第3プラネタリギヤを移動させるための連動機構とを含むことを特徴とする請求項2に記載のブレーキ装置。
  4. 前記モータの異常およびブレーキ異常を判定する異常判定手段と、
    前記異常判定手段の判定結果に応じて前記シフト手段を制御する制御手段とを更に備えることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のブレーキ装置。
  5. 前記異常判定手段は、前記ホイールに所定量の制動力を付与した状態で前記ホイールが回転しないように前記モータに電流を供給した際の当該電流の値と前記ブレーキロータを介して前記ホイールに与えられる制動力との相関に基づいて前記モータの異常を判定することを特徴とする請求項4に記載のブレーキ装置。
  6. 前記制御手段によって制御されて前記ブレーキロータに摩擦部材を押圧する押圧手段を更に備え、
    前記異常判定手段は、前記モータに供給される電流の値を徐々に増加させつつ、前記ホイールが回転しないように前記押圧手段に指令値を与えて前記ホイールに制動力を付与した際の当該指令値と前記ブレーキロータを介して前記ホイールに与えられる制動力との相関に基づいて前記ブレーキ異常を判定することを特徴とする請求項4に記載のブレーキ装置。
  7. 前記制御手段によって制御されて前記ブレーキロータに摩擦部材を押圧する押圧手段を更に備え、
    前記異常判定手段は、前記ホイールの回転速度が概ね一定に保たれるように前記モータへの電流の値と前記押圧手段への指令値とを変化させた際の前記電流の値と前記指令値との相関に基づいて前記モータの異常およびブレーキ異常を判定することを特徴とする請求項4に記載のブレーキ装置。
  8. ホイールと、このホイールの内部に配置されたアウターロータ式モータと、前記ホイールを制動するためのブレーキ装置とを含む駆動ユニットであって、
    前記モータに含まれており、内周に内歯が形成されている環状の回転子と、
    前記回転子の内歯と噛み合うように配置される第1プラネタリギヤと、
    前記第1プラネタリギヤと噛み合う内歯を有し、前記第1プラネタリギヤを介して前記回転子に浮動支持された環状のブレーキロータと、
    前記回転子の内歯と噛み合うように配置される第2プラネタリギヤと、
    前記ホイールに取り付けられた平歯車と、
    前記平歯車と噛み合う第3プラネタリギヤと、
    前記第3プラネタリギヤを前記第1プラネタリギヤおよび前記第2プラネタリギヤの何れか一方または双方と噛み合うように移動させるシフト手段とを備えることを特徴とする駆動ユニット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008081091A (ja) * 2006-09-29 2008-04-10 Ntn Corp インホイール型モータ内蔵センサ付き車輪用軸受装置
JP2008184110A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Toyota Motor Corp 車輪駆動装置
JP2015126647A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 三菱電機株式会社 モータ制御システム及びモータ制御システムの故障判断方法
JP2022517755A (ja) * 2019-01-07 2022-03-10 インヴァクション エス.アール.エル. 車両ホイールアッセンブリおよび方法

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