JP2006142875A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】 操縦者や同乗者の足が位置する部分に対応する鞍乗型車両の車幅方向のサイズを小さくすることが可能な鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】 エンジン40と、後輪1bと、エンジン40が発生する回転力を後輪1bに伝達する伝達ベルト63と、鞍乗型車両10の上方向に開口する吸気口21を有し、伝達ベルト63を収容するベルト室20と、ベルト室20の上方に配置されるエアクリーナ30と、吸気口21からエアクリーナ30側に延びる吸気ダクト11とを備える鞍乗型車両10において、エアクリーナ30が、エアクリーナ30側に配置される吸気ダクト11の開口部11aを上方から覆う傘部34を有し、吸気ダクト11及び傘部34が、ベルト室の車幅方向外側端22よりも車幅方向内側に配置される。
【選択図】 図6
【解決手段】 エンジン40と、後輪1bと、エンジン40が発生する回転力を後輪1bに伝達する伝達ベルト63と、鞍乗型車両10の上方向に開口する吸気口21を有し、伝達ベルト63を収容するベルト室20と、ベルト室20の上方に配置されるエアクリーナ30と、吸気口21からエアクリーナ30側に延びる吸気ダクト11とを備える鞍乗型車両10において、エアクリーナ30が、エアクリーナ30側に配置される吸気ダクト11の開口部11aを上方から覆う傘部34を有し、吸気ダクト11及び傘部34が、ベルト室の車幅方向外側端22よりも車幅方向内側に配置される。
【選択図】 図6
Description
本発明は、自動二輪車など、操縦者が鞍に跨るような姿勢をとり、2〜4輪を有し、エンジンが発生する回転力を車輪に伝達する伝達ベルトを収容するベルト室と、吸気された空気から不純物を取り除くエアクリーナとを備える鞍乗型車両に関する。
従来、クランクシャフトに回転自在に取り付けられるドライブ側プーリー、ドライブ側プーリーから伝達される回転力を、ギア等を介して後輪に伝達するドリブン側プーリー、及び、ドライブ側プーリー及びドリブン側プーリーに掛け渡され、エンジンが発生する回転力を後輪(ドリブン側プーリー)に伝達する伝達ベルト等を収容するベルト室を備える鞍乗型車両が一般的に広く知られている。
また、この鞍乗型車両では、エンジンを保護するために、鞍乗型車両の外部から吸気される空気から不純物(例えば、小石等)を取り除くエアクリーナがベルト室の上方に配置される。
具体的には、ベルト室は、ベルト室の内部を冷却するために、鞍乗型車両の外部から空気を吸気するための吸気口を有し、吸気口には、吸気口からエアクリーナ側に延びる吸気ダクトが取り付けられる。また、ベルト室は、一般的に、車幅方向における鞍乗型車両の中央部よりも車幅方向外側に配置され、吸気ダクトは、ベルト室の車幅方向外側端よりも車幅方向外側に配置される(例えば、特許文献1)。
一方、エアクリーナは、エアクリーナ側に配置される吸気ダクトの開口部を上方から覆う傘部を有し、傘部は、ベルト室の車幅方向外側端よりも車幅方向外側に配置される吸気ダクトの開口部を覆うため、ベルト室の車幅方向外側端よりも車幅方向外側に張り出すように構成される。
このように、上述した鞍乗型車両では、エアクリーナに設けられる傘部によって、吸気口に取り付けられる吸気ダクト内(ベルト室内)に雨水等が入ることを防止していた。
また、エアクリーナは、鞍乗型車両の外部から吸気される空気から不純物を取り除くフィルターと、フィルターによって不純物が取り除かれる前の区域であるダーティサイド部と、フィルターによって不純物が取り除かれる前の区域であるクリーンサイド部とによって構成される。
ここで、エアクリーナは、車幅方向に分割可能な2つのユニット(以下、左ユニット及び右ユニット)によって構成され、左ユニットと右ユニットとが組み合わされることによって、ダーティサイド部及びクリーンサイド部が形成される。
このように、エアクリーナが車幅方向に分割可能に構成されるため、左ユニットと右ユニットとを分割することによって、上述したフィルターの交換などのメンテナンスを行っていた。また、一般的には、車幅方向に分割可能なエアクリーナは、エアクリーナのメンテナンスを容易に行うという観点から、車幅方向にける鞍乗型車両の中央部よりも車幅方向外側に配置されていた。
特開昭60−185633(p3、図2)
上述したように、従来の鞍乗型車両では、吸気ダクト及び傘部は、ベルト室の車幅方向外側端よりも車幅方向外側に配置される。すなわち、吸気ダクトや傘部は、吸気ダクトや傘部が配置される部分に対応する鞍乗型車両の車幅方向のサイズを大きくする要因となっている。
このように、吸気ダクトや傘部が配置される部分に対応する鞍乗型車両の車幅方向のサイズが大きくなると、吸気ダクトや傘部よりも車幅方向外側に操縦者や同乗者の足が位置するような鞍乗型車両(特に、タンデム車両)では、足着き性が悪化する(吸気ダクトや傘部が乗車の妨げとなる)。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、操縦者や同乗者の足が位置する部分に対応する鞍乗型車両の車幅方向のサイズを小さくすることが可能な鞍乗型車両を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、操縦者や同乗者の足が位置する部分に対応する鞍乗型車両の車幅方向のサイズを小さくすることによって、エアクリーナのメンテナンスが困難になること、エアクリーナの容量を充分に確保することができなくなることを防止可能な鞍乗型車両を提供することである。
本発明の第1の特徴は、エンジン(エンジン40)と、車輪(後輪1b)と、エンジンが発生する回転力を車輪に伝達する伝達ベルト(伝達ベルト63)と、鞍乗型車両の上方向に開口する吸気口(吸気口21)を有し、伝達ベルトを収容するベルト室(ベルト室20)と、ベルト室の上方に配置されるエアクリーナ(エアクリーナ30)と、吸気口からエアクリーナ側に延びる吸気ダクト(吸気ダクト11)とを備える鞍乗型車両において、エアクリーナが、エアクリーナ側に配置される吸気ダクトの開口部(開口部11a)を上方から覆う傘部(傘部34)を有し、吸気ダクト及び傘部が、ベルト室の車幅方向外側端(車幅方向外側端22)よりも車幅方向内側に配置されることを要旨とする。
かかる特徴によれば、吸気ダクト及び傘部が、ベルト室の車幅方向外側端よりも車幅方向内側に配置されることにより、操縦者や同乗者の足が位置する部分に対応する鞍乗型車両の車幅方向のサイズを小さくすることができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴において、エンジン及びベルト室が、車体フレームによって揺動可能に支持されるエンジンユニットを構成し、エアクリーナが、エンジンユニットに取り付けられることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴において、吸気口が、ベルト室の前側端部に設けられることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第2の特徴において、傘部が、吸気ダクトの開口部を側方から覆うことを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第2の特徴において、吸気ダクトが、弾性部材によって形成されることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第2の特徴において、エアクリーナが、車輪を跨いで車幅方向に延びる形状を有することを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第2の特徴において、エアクリーナが、エアクリーナの下部を構成する下ユニット(下ユニット31)とエアクリーナの上部を構成する上ユニット(上ユニット32)とによって、鞍乗型車両の上下方向に分割可能に構成され、傘部が、上ユニットに設けられることを要旨とする。
本発明によれば、操縦者や同乗者の足が位置する部分に対応する鞍乗型車両の車幅方向のサイズを小さくすることが可能な鞍乗型車両を提供することができる。
(本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の構成)
以下において、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の構成について、図面を参照しながら説明する。
以下において、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の構成について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両10を車幅方向から見た側面図である。なお、本実施形態において、鞍乗型車両10の前後方向とは、図1に示すA方向であり、鞍乗型車両10の上下方向とは、図1に示すB方向である。
図1に示すように、鞍乗型車両10は、車軸によって回転可能に支持される車輪(前輪1a及び後輪1b)と、車輪に沿って上方から車輪を覆うフェンダー(フェンダー2a及びフェンダー2b)と、後輪1bよりも後方に配置される泥よけ部3と、鞍乗型車両10の車体を車幅方向外側からカバーする車体カバー4と、乗車者が座るシート部5と、後述するエンジン40が発生する回転力を後輪1bに伝達する伝達ベルト(後述する伝達ベルト63)等を収容するベルト室20とを備える。
なお、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両10は、操縦者に加えて、同乗者が乗車可能なタンデム車両である。また、車体カバー4は、複数の部分が重ねあわされて構成され、操縦者や同乗者が足を載せるフットボードを含む。
図2は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両10を車幅方向外側から見た側面図であり、上述した車体カバー4の一部が省略されている。
図2に示すように、鞍乗型車両10は、鞍乗型車両10の骨格を形成する車体フレーム6を備え、車体フレーム6には、鞍乗型車両10を構成する各ユニットが取り付けられる。
具体的には、車体フレーム6には、上述したシート部5、上述したベルト室20、エンジン40及びクランクケース50等が取り付けられる。また、ベルト室20には、エアクリーナ30がねじ8a及びねじ8bによって固定される。
シート部5は、車幅方向に沿った回動軸(回動軸7)を中心として回動可能に車体フレーム6に取り付けられる。また、シート部5は、操縦者及び同乗者が座ることが可能なタンデムシートである。
ベルト室20は、車体カバー4の車幅方向内側に配置される。また、ベルト室20は、クランク軸61に回転自在に取り付けられるドライブ側プーリー71と、シャフト62に回転自在に取り付けられるドリブン側プーリー72と、ドライブ側プーリー71及びドリブン側プーリー72に掛け渡される伝達ベルト63と、後輪1bの車軸64に回転自在に取り付けられる車軸側ギア73と、シャフト62に回転自在に取り付けられるドリブン側ギア74と、車軸側ギア73及びドリブン側ギア74に噛み合う中間ギア75とを収容する。
ここで、エンジン40が発生する回転力は、ドライブ側プーリー71からドリブン側プーリー72に伝達ベルト63によって伝達されるとともに、ドリブン側ギア74、中間ギア75及び車軸側ギア73を介して後輪1bに伝達される。
エアクリーナ30は、上述したシート部5の下方に配置される。また、シート部5とエアクリーナ30との間には、鞍乗型車両10の車体に着脱可能に取り付けられる収容ケース(不図示)が配置される。
すなわち、エアクリーナ30は、回動軸7を中心としてシート部5を回動させるとともに、収容ケースを取り外すことによって、鞍乗型車両10の上方からエアクリーナ30のメンテナンスを行うことが可能な位置に配置される。
また、エアクリーナ30は、ベルト室20の上方に配置されるとともに、車体カバー4の車幅方向内側に配置される。
さらに、エアクリーナ30は、鞍乗型車両10の外部から吸気される空気から不純物(例えば、小石等)を取り除く。また、不純物が取り除かれた空気は、エンジン40内(シリンダ内)に吸気される。なお、エアクリーナ30の詳細については後述する(図3〜図5を参照)。
エンジン40は、エアクリーナ30によって不純物が取り除かれた空気と燃料とが混合された混合気が吸気されるシリンダと、シリンダ内に配置されるピストンとを有する。
このエンジン40は、混合気の吸気、混合気の圧縮、混合気の燃焼、及び、燃焼後の混合気の排気を繰り返すことによって、シリンダ内でピストンが往復運動するように構成される。また、ピストンには、コンロッドを介してクランクが取り付けられ、シリンダ内でピストンが往復運動することによって、クランクケース50内でクランクが回転する。
すなわち、エンジン40は、シリンダ内でピストンを往復運動させるとともに、クランクケース50内でクランクを回転させることによって、後輪1bを回転させるための回転力を発生する。
クランクケース50は、上述したクランク軸61やクランク等を収容する。
ここで、ベルト室20、エンジン40及びクランクケース50は、揺動点65を中心として揺動可能に車体フレーム6によって支持されるエンジンユニットを構成する。また、エアクリーナ30は、エンジンユニット(ベルト室20)に取り付けられ、エンジンユニットとともに揺動する。
図3は、本発明の一実施形態に係るエアクリーナ30及びベルト室20を示す斜視図である。なお、本実施形態において、鞍乗型車両10の車幅方向とは、図3に示すC方向である。
図3に示すように、ベルト室20は、エアクリーナ30の下方に配置される。また、ベルト室20は、後輪1bよりも車幅方向外側に配置される。
ベルト室20は、ベルト室20内を冷却するために、鞍乗型車両10の外部から空気を吸気する吸気口21を有し、吸気口21は、ベルト室20内の冷却効果を高めるために、ベルト室20の前側端部に設けられる。なお、ベルト室20の前側端部とは、少なくとも、前後方向におけるベルト室20の中央部よりも前側の部分である。
また、吸気口21には、吸気口21から鞍乗型車両10の上方(エアクリーナ30側)に延びる吸気ダクト11が取り付けられる。
なお、以下において、吸気ダクト11及び後述する傘部34が配置される部分に対応する車幅方向において、最も車幅方向外側に位置するベルト室20の部分を車幅方向外側端22と称する。
エアクリーナ30は、鞍乗型車両10の中央部(後輪1bやフェンダー2b)を跨って鞍乗型車両10の車幅方向に沿って延びる形状を有する。具体的には、エアクリーナ30の車幅方向の長さは、少なくとも、エアクリーナ30の前後方向の長さ、及び、エアクリーナ30の上下方向の長さよりも長い。
なお、エアクリーナ30の車幅方向の長さは、エアクリーナ30の容量を充分に確保するために、エンジン40の車幅方向の長さよりも長いことが好ましい。
また、エアクリーナ30は、エアクリーナ30の下部を構成する下ユニット31と、エアクリーナ30の上部を構成する上ユニット32とによって、鞍乗型車両10の上下方向に分割可能に構成される。
下ユニット31には、フェンダー2bを支持する1対の支持部(支持部33a及び支持部33b)を有する。また、支持部33a及び支持部33bは、車幅方向に沿った回動軸(回転軸15)を中心として、フェンダー2bを回動可能に支持する。なお、支持部33a及び支持部33bとフェンダー2bとは、着脱可能に取り付けられる。
上ユニット32は、エアクリーナ30側に配置される吸気ダクト11の開口部11aを上方から覆う傘部34と、フィルター(後述するフィルター14)を取り外すための開口部をカバーする開口部カバー35とを有する。
また、傘部34は、吸気ダクト11内(ベルト室20内)に雨水等が入ることを防止するために、吸気ダクト11の開口部11aを側方から覆うように構成される。
なお、傘部34は、吸気ダクト11内(ベルト室20内)に雨水等が入ることを防止するために、ラビリンス構造を有していてもよい。また、傘部34は、上下方向、車幅方向、又は、前後方向に沿ったスリットを有していても良い。
図4は、本発明の一実施形態に係るエアクリーナ30及びベルト室20を示す斜視図である。なお、図4では、上述した上ユニット32が取り外されている。
図4に示すように、下ユニット31には、鞍乗型車両10の外部から吸気される空気から不純物を取り除くフィルター14と、フィルター14によって不純物が取り除かれる前の区域であるダーティサイド部37aと、フィルター14によって不純物が取り除かれた後の区域であるクリーンサイド部37bとを有する。なお、ダーティサイド部37a及びクリーンサイド部37bは、下ユニット31と上ユニット32とが組み合わされることによって形成される。
ダーティサイド部37a内には、鞍乗型車両10の外部から空気を吸気するためのダーティサイド側ダクト12が配置され、クリーンサイド部37b内には、フィルター14によって不純物が取り除かれた空気をエンジン40内(シリンダ内)に供給するためのクリーンサイド側ダクト13が配置される。
図5は、本発明の一実施形態におけるエアクリーナ30を、図3におけるD方向から見た図である。なお、図5では、エアクリーナ30が、上ユニット32と下ユニット31とに分割されている。
図5に示すように、上ユニット32は、吸気ダクト11の開口部11aを覆う傘部34を、上ユニット32の前側に有する。また、下ユニット31は、エアクリーナ30をエンジンユニット(ベルト室20、図8では不図示)に固定するためのねじ孔孔38a及びねじ孔38bを有する。
このように、エアクリーナ30は、上ユニット32と下ユニット31とによって鞍乗型車両10の上下方向に分割可能に構成される。なお、上ユニット32は、エンジンユニット(ベルト室20)に固定される下ユニット31に取り付けられる。
図6は、本発明の一実施形態におけるベルト室20及びエアクリーナ30を、図3におけるE方向から見た図である。なお、車幅方向外側端22は、上述したように、吸気ダクト11及び傘部34が配置される部分に対応する鞍乗型車両10の車幅方向において、最も車幅方向外側に位置するベルト室20の部分である。また、直線Fは、車幅方向外側端22を通り、鞍乗型車両10の上下方向に延びる直線である。
図6に示すように、吸気ダクト11の下部には、吸気ダクト11の外周よりも外側に張り出す凸部11b及び凸部11cが設けられ、凸部11b及び凸部11cは、ゴム等の弾性部材によって形成される。また、吸気ダクト11は、吸気口21に凸部11cが挿入されて、凸部11bと凸部11cとが吸気口21を挟むことによって、吸気口21(ベルト室20)に取り付けられる。
なお、吸気ダクト11の凸部11cのみが弾性部材によって形成されてもよく、吸気ダクト11の全部が弾性部材によって形成されてもよい。
また、吸気ダクト11は、直線Fよりも距離Gだけ車幅方向内側に配置され、傘部34は、直線Fよりも距離Hだけ車幅方向内側に配置される。また、上述したように、傘部34は、エアクリーナ30側に配置される吸気ダクト11の開口部11aを上方及び側方から覆う。
なお、本実施形態では、吸気ダクト11は、直線Fよりも距離Gだけ車幅方向内側に配置されるが、これに限定されるものではなく、略直線F上に配置されてもよい。同様に、本実施形態では、傘部34は、直線Fよりも距離Hだけ車幅方向内側に配置されるが、これに限定されるものではなく、略直線F上に配置されてもよい。
図7は、本発明の一実施形態に係るベルト室20を図6におけるI方向から見た断面図である。なお、図7では、ベルト室20に収容される各シャフト(クランク軸61やシャフト62)の一部、伝達ベルト63、ドリブン側プーリー72、各ギア(車軸側ギア73や中間ギア75)は省略されている。
図7に示すように、ベルト室20は、上述した吸気口21をベルト室20の前側端部に有する。また、ベルト室20は、吸気口21から吸気された空気を鞍乗型車両10の外部に排気するための排気口23a及び排気口23bを有する。
このように、吸気口21から吸気される空気は、ベルト室20内を通過して、排気口23a及び排気口23bから排気され、ベルト室20内を冷却する。また、吸気口21が、ベルト室20の前側端部に設けられるため、吸気口21から吸気される空気がベルト室20内を通過する距離が長くなる。
(本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の作用及び効果)
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両10によれば、吸気ダクト11及び傘部34が、ベルト室20の車幅方向外側端22よりも車幅方向内側に配置されることにより、吸気ダクト11及び傘部34が、吸気ダクト11及び傘部34が配置される部分に対応する鞍乗型車両10の車幅方向のサイズが大きくなる要因となることを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両10によれば、吸気ダクト11及び傘部34が、ベルト室20の車幅方向外側端22よりも車幅方向内側に配置されることにより、吸気ダクト11及び傘部34が、吸気ダクト11及び傘部34が配置される部分に対応する鞍乗型車両10の車幅方向のサイズが大きくなる要因となることを防止することができる。
すなわち、吸気ダクト11及び傘部34が配置される部分に対応する鞍乗型車両10の車幅方向外側に操縦者や同乗者の足が位置する場合であっても、足着き性が悪化することを防止することができる。
また、エアクリーナ30が、車体フレーム6によって揺動可能に支持されるエンジンユニット(ベルト室20)に取り付けられることにより、エンジンユニットが揺動する場合には、エアクリーナ30もエンジンユニットとともに揺動する。従って、吸気ダクト11の開口部11aと傘部34との距離が一定に保たれ、開口部11aから空気をスムーズに吸気することができる。
さらに、吸気口21が、ベルト室20の前側端部に設けられることにより、吸気口21から吸気される空気がベルト室20内を通過する距離が長くなり、ベルト室20内の冷却効果を高めることができる。
また、傘部34が、エアクリーナ30側に配置される吸気ダクト11の開口部11aを上方及び側方から覆うことにより、吸気ダクト11(ベルト室20)内に雨水等が入りにくくすることができる。
さらに、吸気ダクト11(少なくとも、凸部11c)が、弾性部材によって形成されることにより、吸気ダクト11をベルト室20(吸気口21)に容易に取り付けることができる。
また、エアクリーナ30が、後輪1bを跨いで車幅方向に沿って延びる形状を有することにより、エアクリーナ30の容量を充分に確保するとともに、エアクリーナ30が配置される部分に対応する鞍乗型車両10の上下方向の高さを低く抑えることができる。
さらに、エアクリーナ30が、下ユニット31と上ユニット32とによって上下方向に分割可能に構成されることにより、上ユニット32を取り外すことによって、上方向からエアクリーナ30のメンテナンスを容易に行うことができる。
すなわち、エアクリーナ30が、後輪1bを跨いで配置されても、エアクリーナ30のメンテナンスが困難になることがない。
また、傘部34が上ユニット32に設けられることにより、上ユニット32を取り外すことによって、ベルト室20の吸気口21や吸気ダクト11のメンテナンスを容易に行うことができる。
なお、従来の鞍乗型車両であっても、ベルト室の車幅方向外側端よりも車幅方向内側に吸気ダクトや傘部を配置する方法がいくつか考えられるが、以下の理由により好ましくない。
具体的には、吸気ダクトや傘部が配置される部分に対応する鞍乗型車両の前後方向又は鞍乗型車両の上下方向のサイズを大きくすることによって、吸気ダクトや傘部を配置するスペースを確保する方法が考えられる。しかしながら、吸気ダクトや傘部が配置される部分に対応する鞍乗型車両の前後方向のサイズは、フレームの長さによって制約され、吸気ダクトや傘部が配置される部分に対応する鞍乗型車両の上下方向のサイズ(路面からシートまでの高さ)は、足着き性を良好に保つために制約されるため、この方法は好ましくない。
また、鞍乗型車両の前後方向又は鞍乗型車両の上下方向におけるエアクリーナのサイズを小さくすることによって、吸気ダクトや傘部を配置するスペースを確保する方法も考えられる。しかしながら、エアクリーナの容量が小さくなるため、この方法も好ましくない。
上述したように、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両10によれば、エアクリーナ30のメンテナンスが困難になることなく、エアクリーナ30の容量を充分に確保しつつ、操縦者や同乗者の足が位置する部分に対応する鞍乗型車両10の車幅方向のサイズを小さくすることができる。
1a及び1b・・・車輪、2a及び2b・・・フェンダー、3・・・泥よけ部、4・・・車体カバー、5・・・シート部、6・・・車体フレーム、7・・・回動軸、8a及び8b・・・ねじ、10・・・鞍乗型車両、11・・・吸気ダクト、11a・・・開口部、11b及び11c・・・凸部、12・・・ダーティサイド側ダクト、13・・・クリーンサイド側ダクト、14・・・フィルター、15・・・回転軸、20・・・ベルト室、21・・・吸気口、22・・・幅方向外側端、23a及び23b・・・排気口、30・・・エアクリーナ、31・・・下ユニット、32・・・上ユニット、33a及び33b・・・支持部、34・・・傘部、35・・・開口部カバー、37a・・・ダーティサイド部、37b・・・クリーンサイド部、38a及び38b・・・ねじ孔、40・・・エンジン、50・・・クランクケース、61・・・クランク軸、62・・・シャフト、63・・・伝達ベルト、64・・・車軸、65・・・揺動点、71・・・ドライブ側プーリー、72・・・ドリブン側プーリー、73・・・車軸側ギア、74・・・ドリブン側ギア、75・・・中間ギア
Claims (7)
- エンジンと、車輪と、前記エンジンが発生する回転力を前記車輪に伝達する伝達ベルトと、鞍乗型車両の上方向に開口する吸気口を有し、前記伝達ベルトを収容するベルト室と、前記ベルト室の上方に配置されるエアクリーナと、前記吸気口から前記エアクリーナ側に延びる吸気ダクトとを備える鞍乗型車両であって、
前記エアクリーナは、前記エアクリーナ側に配置される前記吸気ダクトの開口部を上方から覆う傘部を有し、
前記吸気ダクト及び前記傘部は、前記ベルト室の車幅方向外側端よりも車幅方向内側に配置されることを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記エンジン及び前記ベルト室は、車体フレームによって揺動可能に支持されるエンジンユニットを構成し、
前記エアクリーナは、前記エンジンユニットに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記吸気口は、前記ベルト室の前側端部に設けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
- 前記傘部は、前記吸気ダクトの前記開口部を側方から覆うことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
- 前記吸気ダクトは、弾性部材によって形成されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
- 前記エアクリーナは、前記車輪を跨いで車幅方向に延びる形状を有することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
- 前記エアクリーナは、前記エアクリーナの下部を構成する下ユニットと前記エアクリーナの上部を構成する上ユニットとによって、前記鞍乗型車両の上下方向に分割可能に構成され、
前記傘部は、前記上ユニットに設けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
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