JP2006142233A - 気体浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水溶性および非水溶性汚染物質の除去効率の向上を図り得るようにする。
【解決手段】 空気が流通する空気通路Q内に、多孔質膜を介して気液接触を行うことにより非清浄空気W′中の汚染物質を液体中に分離除去する気体浄化ユニットAと、非清浄空気W′中の非水溶性汚染物質を除去するケミカルフィルタBとを配設して、気体浄化ユニットAにおいて、非清浄空気中の汚染物質が多孔質膜を介して気液接触する液体中に分離除去されるとともに、ケミカルフィルタBにおいて、空気中の非水溶性汚染物質が除去されて清浄空気Wとなるようにしている。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、気体浄化装置に関し、さらに詳しくはクリーンルームに供給される清浄空気を得るための気体浄化装置に関するものである。
例えば、LCD基板や半導体ウエハ等のような基板に対して液処理や熱処理を行う場合、清浄空気中(即ち、クリーンルーム内)において行うこととなっており、クリーンルーム内の空気を気体浄化装置で清浄化した後クリーンルームに還流させることとなっている。
上記した気体浄化装置としては、ケミカルフィルタを備えたものが従来から使用されているが、ケミカルフィルタは、酸性汚染物質、塩基性汚染物質、有機汚染物質に対応させるために使い分けが必要となるとともに、時間が経過するにしたがって吸着した汚染物質(例えば、アンモニア成分)が内部に蓄積することとなり、除去能力が低下してしまい寿命が2年程度と短いところから、交換が必要であるとともに高価であり、ランニングコストの高騰を招くという不具合があった。また、ケミカルフィルタの交換時には、システム全体を停止させねばならないという不具合もあった。
上記のような不具合に対処するために、多孔質膜を介して気液を接触させることにより、気体中の水溶性汚染物質を液体(例えば、純水)中に分離除去するようにした連続使用可能な気体浄化装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−230196号公報。
ところが、特許文献1に開示されている気液接触型の気体浄化装置の場合、連続使用は可能であるが、非水溶性の有機汚染物質の除去ができないという不具合や、多孔質膜を介して純水が気化し、湿度が上昇してしまうという不具合が存する。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、水溶性および非水溶性汚染物質の除去効率の向上を図り得るようにすることを目的としている。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、空気が流通する空気通路Q内に、多孔質膜を介して気液接触を行うことにより非清浄空気W′中の汚染物質を液体中に分離除去する気体浄化ユニットAと、非清浄空気W′中の汚染物質を除去するケミカルフィルタBとを配設している。
上記のように構成したことにより、気体浄化ユニットAにおいて、非清浄空気中の汚染物質が多孔質膜を介して気液接触する液体中に分離除去されるとともに、ケミカルフィルタBにおいて、空気中の汚染物質が除去されて清浄空気Wとなる。従って、水溶性の汚染物質は気体浄化ユニットAにおいて分離除去されるとともに、他の汚染物質はケミカルフィルタBにおいて除去される(換言すれば、あらゆる汚染ガスが除去される)こととなり、空気の清浄化効率が著しく向上する。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAを上流側に、前記ケミカルフィルタBを下流側に位置するように直列に配置することもでき、そのように構成した場合、水溶性の汚染物質は気体浄化ユニットAにおいて分離除去され、気体浄化ユニットAを通過した非水溶性汚染物質はケミカルフィルタBにおいて除去されることとなり、空気の清浄化効率が著しく向上し、且つケミカルフィルタBでの汚染物質の吸着量が大幅に減少するため、ケミカルフィルタBの耐用期間が長くなる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第1の手段を備えた気体浄化装置において、前記ケミカルフィルタBを上流側に、前記気体浄化ユニットAを下流側に位置するように直列に配置することもでき、そのように構成した場合、非清浄空気W′中の汚染物質は、ケミカルフィルタBにおいて除去され、ケミカルフィルタBを通過した水溶性汚染物質は気体浄化ユニットAにおいて分離除去されることとなり、空気の清浄化効率が著しく向上し、且つ気体浄化ユニットAの加湿機能がケミカルフィルタBの除去効率を損なうということがなくなる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第2又は第3の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAを、前記空気通路Q内を流通する空気の一部が通過し得るように構成することもでき、そのように構成した場合、気体浄化ユニットAの加湿機能を抑制することができることとなり、温湿度調整が容易に行える。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第5の手段として、上記第第2又は第3の手段を備えた気体浄化装置において、前記ケミカルフィルタBを、前記空気通路Q内を流通する空気の一部が通過し得るように構成することもでき、そのように構成した場合、非清浄空気W′中に含まれる汚染物質の組成が有機汚染物質<水溶性ガスであるものに有効となる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第6の手段として、上記第1の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAと前記ケミカルフィルタBとを並列に配置することもでき、そのように構成した場合、非清浄空気W′中の汚染物質のうち水溶性汚染物質は気体浄化ユニットAにおいて分離除去され且つ非水溶性汚染物質はケミカルフィルタBにおいて除去されることとなり、空気の清浄化効率が著しく向上する。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第7の手段として、上記第1、第2、第3、第4、第5又は第6の手段を備えた気体浄化装置において、前記ケミカルフィルタBを、非水溶性汚染物質を除去できるように特化することもでき、そのように構成した場合、ケミカルフィルタBの種類を減らすことができることとなり、省資源化を図ることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第8の手段として、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAを、純水を貯留するタンク1と、該タンク1内に架設された多孔質膜からなる多数のパイプ2,2・・とにより構成することもでき、そのように構成した場合、コンパクトで低圧損な気体浄化ユニットAとなり、多段配置による効率的な空気清浄化を図ることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第9の手段として、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAを、多孔質膜からなる膜エレメント29,29・・を積層してなり、これらの膜エレメント29,29・・を介して純水と非清浄空気W′とが接触するように構成することもでき、そのように構成した場合、積層された膜エレメント29,29・・を介しての気液接触により非清浄空気W′中の汚染物質が純水中に分離除去されることとなり、コンパクトで高効率な気体浄化ユニットAが得られる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第10の手段として、上記第8又は第9の手段を備えた気体浄化装置において、前記純水の温度を制御する温度制御機構6を付設することもでき、そのように構成した場合、気体浄化ユニットAを通過する空気の温湿度調整を行うことができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第11の手段として、上記第8、第9又は第10の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAを循環する水を再生する水再生機構7を付設することもでき、そのように構成した場合、純水を排水せずに循環利用できることとなり、効率的な空気清浄化を行うことができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第12の手段として、上記第8、第9、第10又は第11の手段を備えた気体浄化装置において、前記純水として、この気体浄化装置で得られた清浄空気Wが供給される装置Xの排水を使用することもでき、そのように構成した場合、装置Xの排水(例えば、リンス水)を有効に利用することができ、省資源化を図ることができる。
本願発明の第1の手段によれば、空気が流通する空気通路Q内に、多孔質膜を介して気液接触を行うことにより非清浄空気W′中の汚染物質を液体中に分離除去する気体浄化ユニットAと、非清浄空気W′中の汚染物質を除去するケミカルフィルタBとを配設して、気体浄化ユニットAにおいて、非清浄空気中の汚染物質が多孔質膜を介して気液接触する液体中に分離除去されるとともに、ケミカルフィルタBにおいて、空気中の他の汚染物質が除去されて清浄空気Wとなるようにしたので、水溶性の汚染物質は気体浄化ユニットAにおいて分離除去されるとともに、他の汚染物質はケミカルフィルタBにおいて除去される(換言すれば、あらゆる汚染ガスが除去される)こととなり、空気の清浄化効率が著しく向上するという効果がある。
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAを上流側に、前記ケミカルフィルタBを下流側に位置するように直列に配置することもでき、そのように構成した場合、水溶性の汚染物質は気体浄化ユニットAにおいて分離除去され、気体浄化ユニットAを通過した他の汚染物質はケミカルフィルタBにおいて除去されることとなり、空気の清浄化効率が著しく向上し、且つケミカルフィルタBでの汚染物質の吸着量が大幅に減少するため、ケミカルフィルタBの耐用期間が長くなる。
本願発明の第3の手段におけるように、上記第1の手段を備えた気体浄化装置において、前記ケミカルフィルタBを上流側に、前記気体浄化ユニットAを下流側に位置するように直列に配置することもでき、そのように構成した場合、非清浄空気W′中の汚染物質は、ケミカルフィルタBにおいて除去され、ケミカルフィルタBを通過した水溶性汚染物質は気体浄化ユニットAにおいて分離除去されることとなり、空気の清浄化効率が著しく向上し、且つ気体浄化ユニットAの加湿機能がケミカルフィルタBの除去効率を損なうということがなくなる。
本願発明の第4の手段におけるように、上記第2又は第3の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAを、前記空気通路Q内を流通する空気の一部が通過し得るように構成することもでき、そのように構成した場合、気体浄化ユニットAの加湿機能を抑制することができることとなり、温湿度調整が容易に行える。
本願発明の第5の手段におけるように、上記第第2又は第3の手段を備えた気体浄化装置において、前記ケミカルフィルタBを、前記空気通路Q内を流通する空気の一部が通過し得るように構成することもでき、そのように構成した場合、非清浄空気W′中に含まれる汚染物質の組成が有機汚染物質<水溶性ガスであるものに有効となる。
本願発明の第6の手段におけるように、上記第1の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAと前記ケミカルフィルタBとを並列に配置することもでき、そのように構成した場合、非清浄空気W′中の汚染物質のうち水溶性汚染物質は気体浄化ユニットAにおいて分離除去され且つ非水溶性汚染物質はケミカルフィルタBにおいて除去されることとなり、空気の清浄化効率が著しく向上する。
本願発明の第7の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4、第5又は第6の手段を備えた気体浄化装置において、前記ケミカルフィルタBを、非水溶性汚染物質を除去できるように特化することもでき、そのように構成した場合、ケミカルフィルタBの種類を減らすことができることとなり、省資源化を図ることができる。
本願発明の第8の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAを、純水を貯留するタンク1と、該タンク1内に架設された多孔質膜からなる多数のパイプ2,2・・とにより構成することもでき、そのように構成した場合、コンパクトで低圧損な気体浄化ユニットAとなり、多段配置による効率的な空気清浄化を図ることができる。
本願発明の第9の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAを、多孔質膜からなる膜エレメント29,29・・を積層してなり、これらの膜エレメント29,29・・を介して純水と非清浄空気W′とが接触するように構成することもでき、そのように構成した場合、積層された膜エレメント29,29・・を介しての気液接触により非清浄空気W′中の汚染物質が純水中に分離除去されることとなり、コンパクトで高効率な気体浄化ユニットAが得られる。
本願発明の第10の手段におけるように、上記第8又は第9の手段を備えた気体浄化装置において、前記純水の温度を制御する温度制御機構6を付設することもでき、そのように構成した場合、気体浄化ユニットAを通過する空気の温湿度調整を行うことができる。
本願発明の第11の手段におけるように、上記第8、第9又は第10の手段を備えた気体浄化装置において、前記気体浄化ユニットAを循環する水を再生する水再生機構7を付設することもでき、そのように構成した場合、純水を排水せずに循環利用できることとなり、効率的な空気清浄化を行うことができる。
本願発明の第12の手段におけるように、上記第8、第9、第10又は第11の手段を備えた気体浄化装置において、前記純水として、この気体浄化装置で得られた清浄空気Wが供給される装置Xの排水を使用することもでき、そのように構成した場合、装置Xの排水(例えば、リンス水)を有効に利用することができ、省資源化を図ることができる。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について説明する。
第1の実施の形態
図1ないし図5には、本願発明の第1の実施の形態にかかる気体浄化装置が示されている。
この気体浄化装置Zは、図1に示すように、半導体ウエーハを搬送する搬送ロボットRを具備したウエーハ移載機Xに付設されるものであり、該ウエーハ移載機XからダクトD1を介して排出された非清浄空気W′を清浄化して得られた清浄空気WをダクトD2を介して再びウエーハ移載機Xへ供給し得るように構成されている。符号Fはウエーハ移載機Xへの空気供給部となる天井部に配設された高性能フィルタを備えたファンフィルタユニットである。
前記気体浄化装置Zは、内部にダクトD1からダクトD2に至る空気通路Qを有しており、該空気通路Q内には、多孔質膜を介して気液接触を行うことにより非清浄空気W′中の水溶性汚染物質を液体中に分離除去する気体浄化ユニットAが上流側に、非水溶性を除去するケミカルフィルタBが下流側に位置するように直列に配置されている。該ケミカルフィルタBは、非水溶性汚染物質を除去できるように特化するのが望ましい。そのようにした場合、ケミカルフィルタBの種類を減らすことができることとなり、省資源化を図ることができる。この場合、気体浄化ユニットAおよびケミカルフィルタBを全部の空気が通過するように構成されている。符号Cは清浄空気Wを圧送するためのファンである。
前記気体浄化ユニットAは、図2に示すように、純水を貯留するタンク1と、該タンク1内に架設された多孔質膜(例えば、PTEF多孔膜)からなる多数のパイプ2,2・・とにより構成されており、前記パイプ2,2・・内に非清浄空気W′に供給されることとなっている。本実施の形態においては、この気体浄化ユニットAは、パイプ2,2・・を上下方向に向けた状態で2段に配置される。
また、前記タンク1には、純水を循環させる純水循環手段3と、該純水循環手段3に新たな純水を給水する純水供給手段4とが付設されている。符号5は純水循環用のポンプである。そして、この純水循環手段3の途中には、純水の温度を制御するための温度制御機構として作用する熱交換器6と循環水を再生する水再生機構7とが付設されている。前記熱交換器6への冷水供給量を制御することにより純水の温度制御ができるとともに、循環水が水再生機構7により純水に再生されるようになっている。その結果、気体浄化ユニットAを通過する空気の温湿度調整を行うことができるとともに、純水を排水せずに循環利用できるようになっている。
この気体浄化ユニットAにおいては、図3に示すように、多孔膜の微小孔8,8・・を通じて非清浄空気W′に含まれる水溶性ガス(例えば、アンモニア等)Gと水蒸気Sとが出入りし、水滴は通過しない。従って、非清浄空気W′中の汚染物質である水溶性ガスGが分離除去されて清浄空気Wとなるとともに、加湿されることとなるのである。また、前記気体浄化ユニットAを、純水を貯留するタンク1と、該タンク1内に架設された多孔質膜からなる多数のパイプ2,2・・とにより構成したことにより、コンパクトで低圧損な気体浄化ユニットが得られることとなり、多段配置による効率的な空気清浄化を図ることができる。
ところで、前記気体浄化ユニットAとしては、図4に示すように、多孔質膜(例えば、PTEF多孔膜)からなる膜エレメント29,29・・を積層してなり、これらの膜エレメント29,29・・を介して純水と非清浄空気W′とが気液接触するように構成したものを採用することもできる。前記各膜エレメント29は、例えば、樹脂材で一体形成された薄肉で且つ長矩形形状の枠状部材がなる支持枠30と、該支持枠30の中央部に形成された開口部31に張設された平面形状の多孔質膜32とからなっており、一対の膜エレメント29,29により膜ユニットUが構成されることとなっている。そして、この膜ユニットUにおける膜エレメント29,29間には、純水通路33が形成される一方、前記多孔質膜32と直交する方向に非清浄空気W′が流通する空気通路が形成されることとなっている。また、前記膜ユニットU,U間において多孔質膜32が張設されている部分には、スペーサ34,34・・により間隔保持された空間35が形成されることとなっている。符号36は純水の流通口、37は純水入口、38は純水出口である。
上記構成の気体浄化ユニットAにおいては、下方の純水入口37から導入された純水は、膜ユニットUにより構成される純水通路33を下方から上方に向かってジグザグに流れ、上方の純水出口38から排出されるが、その過程において空気通路を流れる非清浄空気W′と膜エレメント29,29・・を介して気液接触し、非清浄空気W′中の水溶性汚染物質が純水中に分離除去される。この時、純水通路33の経路長さが長くなるため、純水の流れの進行とともにその流れ状態が次第に乱れて乱流状態となり、該純水通路33の中央部分のみを流れる水量が減少するのに対応して、多孔質膜32の近傍を流れる水量が増加する。その結果、単位流量当たりの循環水量が同じとすると、純水と接触する多孔質膜32の面積が増加することとなり、それだけ非清浄空気W′中の水溶性汚染物質の純水への溶解作用が促進され、汚染物質除去効率が向上する。
なお、この気体浄化ユニットAの場合にも、図2の場合と同様に、純水を循環させる純水循環手段3と、該純水循環手段3に新たな純水を給水する純水供給手段4とが付設されている。符号6は純水循環用のポンプである。そして、この純水循環手段3の途中には、純水の温度を制御するための温度制御機構として作用する熱交換器6と循環水を再生する水再生機構7とが付設されている。前記熱交換器6への冷水供給量を制御することにより純水の温度制御ができるとともに、循環水が水再生機構7により純水に再生されるようになっている。その結果、気体浄化ユニットAを通過する空気の温湿度調整を行うことができるとともに、純水を排水せずに循環利用できるようになっている。
前記水再生機構7は、図2に示すように、純水循環手段3の途中(例えば、熱交換器6の下流側)に設けられた貯水部7aと該貯水部7aに貯められた水に紫外線を照射する紫外線ランプ7bとによって構成されている。この場合、紫外線の照射により、水が純水に再生されることとなる。なお、この水再生機構7は、図5に示すように、純水循環手段3の途中(例えば、熱交換器6の下流側)に設けられた貯水部7aと、該貯水部7a内を区画する逆浸透膜7cとによって構成される場合もある。符号9は逆浸透膜7cにより分離された非清浄水を排出する排出手段である。
上記のように構成したことにより、ウエーハ移載機XからダクトD1を介して送られた非清浄空気W′中の水溶性汚染物質が、気体浄化ユニットAを構成する多孔質膜からなるパイプ2,2・・を介して気液接触する純水中に分離除去され、その後ケミカルフィルタBにおいて、空気中の非水溶性汚染物質が除去されて清浄空気Wとなり、ウエーハ移載機Xに送られることとなる。従って、水溶性汚染物質は気体浄化ユニットAにおいて分離除去され、非水溶性汚染物質はケミカルフィルタBにおいて除去されることとなり、空気の清浄化効率が著しく向上し、且つケミカルフィルタBでの汚染物質の吸着量が大幅に減少するため、ケミカルフィルタBの耐用期間が長くなる。
図6には、本実施の形態にかかる気体浄化装置における気体浄化ユニットAの変形例が示されている。
この場合、二つの気体浄化ユニットA1,A2を上流側から下流側に直列に配置しており、下流側の気体浄化ユニットA2の循環水の一部を上流側の気体浄化ユニットA1の循環水に合流させるようにしている。このようにすると、循環水を有効に利用できる。符号9は排水手段である。
ところで、装置Xとして洗浄装置を採用した場合、洗浄装置Xの洗浄排水を気体浄化ユニットAの純水供給手段4に供給する水通路10を設け、該水通路10の途中に、最終洗浄時にのみ前記水通路10を連通する三方弁11を介設している。このようにすると、洗浄装置Xの最終洗浄排水(即ち、リンス水)を使用することが可能となり、省資源化を図ることができる。
第2の実施の形態
図7には、本願発明の第2の実施の形態にかかる気体浄化装置が示されている。
この場合、空気通路Qには、ケミカルフィルタBが上流側に、気体浄化ユニットAが下流側に位置するように直列に配置されている。このようにすると、非清浄空気W′中の汚染物質のうち非水溶性の汚染物質は、ケミカルフィルタBにおいて除去され、ケミカルフィルタBを通過した水溶性汚染物質は気体浄化ユニットAにおいて分離除去されることとなり、空気の清浄化効率が著しく向上し、且つ気体浄化ユニットAの加湿機能がケミカルフィルタBの除去効率を損なうということがなくなる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第3の実施の形態
図8には、本願発明の第3の実施の形態にかかる気体浄化装置が示されている。
この場合、空気通路Qには、気体浄化ユニットAと前記ケミカルフィルタBとが並列に配置されている。このようにすると、非清浄空気W′中の汚染物質のうち水溶性汚染物質は気体浄化ユニットAにおいて分離除去され且つ非水溶性汚染物質はケミカルフィルタBにおいて除去されることとなり、空気の清浄化効率が著しく向上する。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第4の実施の形態
図9には、本願発明の第4の実施の形態にかかる気体浄化装置が示されている。
この場合、気体浄化ユニットAは、空気通路Qを流通する空気の一部(例えば、略半分)が通過し得るように構成されている。このようにすると、気体浄化ユニットAの加湿機能を抑制することができることとなり、温湿度調整が容易に行える。符号12は気体浄化装置Zの底部に形成された給気口である。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第5の実施の形態
図10には、本願発明の第5の実施の形態にかかる気体浄化装置が示されている。
この場合、第2の実施の形態(図7参照)におけるケミカルフィルタBを、空気通路Qを流通する空気の一部(例えば、略半分)が通過し得るように構成している。このようにすると、非清浄空気W′中に含まれる汚染物質の組成が有機汚染物質<水溶性ガスであるものに有効となる。符号12は気体浄化装置Zの底部に形成された給気口である。
その他の構成および作用効果は、第1および第2の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第6の実施の形態
図11には、本願発明の第6の実施の形態にかかる気体浄化装置が示されている。
この場合、第2の実施の形態(図7参照)における気体浄化ユニットAを、空気通路Qを流通する空気の一部(例えば、略半分)が通過し得るように構成している。このようにすると、気体浄化ユニットAの加湿機能を抑制することができることとなり、温湿度調整が容易に行える。
その他の構成および作用効果は、第1および第2の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
上記各実施の形態においては、気体浄化装置Zが付設される装置Xをウエーハ移載機としているが、該装置Xは、ウエーハ移載機に限らず、洗浄装置あるいはフォトレジスト塗布現像装置等の基板処理装置やミニエンバイロメント(EFEM)などとすることができる。
本願発明の第1の実施の形態にかかる気体浄化装置の概略構成を示す断面図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる気体浄化装置における気体浄化ユニットの一部を断面とした斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる気体浄化装置における気体浄化ユニットの作用を説明するための説明図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる気体浄化装置における気体浄化ユニットの他の例を示す断面図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる気体浄化装置における気体浄化ユニットの他の例を示す図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる気体浄化装置における気体浄化ユニットの他の例を示す図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる気体浄化装置の概略構成を示す断面図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる気体浄化装置の概略構成を示す断面図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる気体浄化装置の概略構成を示す断面図である。 本願発明の第5の実施の形態にかかる気体浄化装置の概略構成を示す断面図である。 本願発明の第6の実施の形態にかかる気体浄化装置の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1はタンク
2はパイプ
3は純水循環手段
4は純水供給手段
6は温度制御機構(熱交換器)
7は水再生機構
10は水通路
29は膜エレメント
Aは気体浄化ユニット
Bは吸着除去装置
Qは空気通路
Wは清浄空気
W′は非清浄空気
Xは装置(ウエーハ移載機)
Zは気体浄化装置

Claims (12)

  1. 空気が流通する空気通路(Q)内には、多孔質膜を介して気液接触を行うことにより非清浄空気(W′)中の汚染物質を液体中に分離除去する気体浄化ユニット(A)と、非清浄空気(W′)中の汚染物質を除去するケミカルフィルタ(B)とを配設したことを特徴とする気体浄化装置。
  2. 前記気体浄化ユニット(A)を上流側に、前記ケミカルフィルタ(B)を下流側に位置するように直列に配置したことを特徴とする請求項1記載の気体浄化装置。
  3. 前記ケミカルフィルタ(B)を上流側に、前記気体浄化ユニット(A)を下流側に位置するように直列に配置したことを特徴とする請求項1記載の気体浄化装置。
  4. 前記気体浄化ユニット(A)を、前記空気通路(Q)内を流通する空気の一部が通過し得るように構成したことを特徴とする請求項2および3のいずれか一項記載の気体浄化装置。
  5. 前記ケミカルフィルタ(B)を、前記空気通路(Q)内を流通する空気の一部が通過し得るように構成したことを特徴とする請求項2および3のいずれか一項記載の気体浄化装置。
  6. 前記気体浄化ユニット(A)と前記ケミカルフィルタ(B)とを並列に配置したことを特徴とする請求項1記載の気体浄化装置。
  7. 前記ケミカルフィルタ(B)を、非水溶性汚染物質を除去できるように特化したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の気体浄化装置。
  8. 前記気体浄化ユニット(A)を、純水を貯留するタンク(1)と、該タンク(1)内に架設された多孔質膜からなる多数のパイプ(2),(2)・・とにより構成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6よび7のいずれか一項記載の気体浄化装置。
  9. 前記気体浄化ユニット(A)を、多孔質膜からなる膜エレメント(29),(29)・・を積層してなり、これらの膜エレメント(29),(29)・・を介して純水と非清浄空気(W′)とが接触するように構成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の気体浄化装置。
  10. 前記純水の温度を制御する温度制御機構(6)を付設したことを特徴とする請求項8および9のいずれか一項記載の気体浄化装置。
  11. 前記気体浄化ユニット(A)を循環する水を再生する水再生機構(7)を付設したことを特徴とする請求項8、9および10のいずれか一項記載の気体浄化装置。
  12. 前記純水として、この気体浄化装置で得られた清浄空気(W)が供給される装置(X)の排水を使用したことを特徴とする請求項8、9、10および11のいずれか一項記載の気体浄化装置。
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