JP2006142185A - 可燃・爆発性ガス消滅装置および可燃・爆発性ガス消滅システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス発生源から発生する所定の可燃・爆発性ガスを、排気管路を介して外部に導き、大気中に放散することなく、発生源至近で分解消去して、ガス爆発の危険性を削減し爆発事故を未然回避する。
【解決手段】所定の可燃・爆発性ガスを吸入するガス吸入口21と、触媒反応熱冷却用の空気を導入する空気吸入口22と、ガス整流部24と、負圧吸引口25aを有した処理済ガス排出部25と、ガス整流部23と処理済ガス排出部25との間に形成された触媒反応部24とを設けた構造となっており、吸入した可燃・爆発性ガスが、吸入した空気とともにガス整流部24で整流され、触媒反応部23に送り込まれ、その可燃性ガスが触媒反応部23内で完全に酸化促進され、可燃性ガス消去後の気体が処理済ガス排出部25に送り込まれ、負圧吸引口25aから装置外部に放出される。
【選択図】図2
【解決手段】所定の可燃・爆発性ガスを吸入するガス吸入口21と、触媒反応熱冷却用の空気を導入する空気吸入口22と、ガス整流部24と、負圧吸引口25aを有した処理済ガス排出部25と、ガス整流部23と処理済ガス排出部25との間に形成された触媒反応部24とを設けた構造となっており、吸入した可燃・爆発性ガスが、吸入した空気とともにガス整流部24で整流され、触媒反応部23に送り込まれ、その可燃性ガスが触媒反応部23内で完全に酸化促進され、可燃性ガス消去後の気体が処理済ガス排出部25に送り込まれ、負圧吸引口25aから装置外部に放出される。
【選択図】図2
Description
本発明は、水素ガス等の可燃・爆発性ガスを分解消去する可燃・爆発性ガス消滅装置およびそのシステムに関するものである。
従来、各種産業機器装置から発生する可燃・爆発性ガスは、排気ラインを設けて屋外に導き大気中に放散する排気手段が一般的であった。例えば、水道浄水場においては、水の塩素消毒を行うための塩素剤を電解装置で生成しているが、そのとき副産物として発生する電解ガスである水素ガスは、空気により希釈させながら配管を通じて屋外に排出している。
ところが、この種の可燃性ガス処理方法では、希釈された水素ガスがガス発生源から大気に放散するまでの配管路内に常時、或いは間欠的に存在するため、配管内での爆鳴気の発生または地震や老朽化による配管路ガス洩れの危険性があり、そのため多様な原因による爆発の可能性があり、完全に爆発を回避できるものではなく、事故災害事例もあった。
なお、上記従来の水素ガス処理方法は、水道浄水場においては一般的であるが、文献技術としては見つかっていない。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、水素ガスなどの所定の可燃・爆発性ガスを、配管を介して大気中に放散したり希釈したりすることなく分解消去して、ガス爆発の危険性を回避した可燃・爆発性ガス消滅装置および可燃・爆発性ガス消滅システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の可燃・爆発性ガス消滅装置は、装置本体の外殻を有し、所定の可燃・爆発性ガス発生源から負圧吸引によって取り込んだガスを、本体外殻の内部で触媒反応させて、可燃性ガス消去後の気体を外部に排出する可燃・爆発性ガス消滅装置であって、次のような構成となっている。
すなわち、本発明装置は、所定の可燃・爆発性ガスを吸入するガス吸入口と、触媒反応熱冷却用の空気を導入する空気吸入口と、ガス整流部と、負圧吸引口を有した処理済ガス排出部と、ガス整流部と処理済ガス排出部との間に形成された触媒反応部とを設けた構造となっており、ガス吸入口から吸入した可燃・爆発性ガスは、空気吸入口から吸入した空気とともにガス整流部で整流され、触媒反応部に送り込まれ、その可燃・爆発性ガスは触媒反応部内で酸化促進され、可燃・爆発性ガス消去後の気体は、処理済ガス排出部に送り込まれ、負圧吸引口から装置外部に放散されることを特徴としている。
すなわち、本発明装置は、所定の可燃・爆発性ガスを吸入するガス吸入口と、触媒反応熱冷却用の空気を導入する空気吸入口と、ガス整流部と、負圧吸引口を有した処理済ガス排出部と、ガス整流部と処理済ガス排出部との間に形成された触媒反応部とを設けた構造となっており、ガス吸入口から吸入した可燃・爆発性ガスは、空気吸入口から吸入した空気とともにガス整流部で整流され、触媒反応部に送り込まれ、その可燃・爆発性ガスは触媒反応部内で酸化促進され、可燃・爆発性ガス消去後の気体は、処理済ガス排出部に送り込まれ、負圧吸引口から装置外部に放散されることを特徴としている。
請求項2では、請求項1において、触媒反応部がガス整流部と処理済ガス排出部とを分離する触媒層として形成されていることを特徴とする。
請求項3では、請求項1または2において、触媒反応部は、粒状または顆粒状の触媒を充填させた、ガス透過性の触媒容器を複数、多段状に設けてなり、ガス整流部を、多段状の各触媒容器の上流側に分離積層配置させている。
請求項4では、請求項1〜3のいずれかにおいて、処理済ガス排出部に滞留した処理済の気体を排出する、逆止弁を設けたオリフィス形状の緊急排気口をさらに備えている。
請求項5では、請求項4において、緊急排気口が異常検知用の気体流量検知器を備えていることを特徴としている。
請求項6では、請求項1〜5のいずれかにおいて、触媒反応部と処理済ガス排出部との間に通気性のある仕切り板を介在させていることを特徴としている。
請求項7に記載の可燃・爆発性ガス消滅システムは、請求項1〜6のいずれかに記載の可燃・爆発性ガス消滅装置と、負圧吸引口に接続され、可燃・爆発性ガス消去後の気体を吸引し排出するための負圧発生吸引装置とを含んで構成されている。
請求項1〜7に記載の可燃・爆発性ガス消滅装置およびシステムは、可燃・爆発性ガス発生源から発生するガスを至近即座に吸入し、内部に設けた触媒反応部でガスを酸化促進する構成となっているので、爆鳴気の発生やガス洩れをその根元から排除することができる。
また、本発明によれば、装置内に空気も吸入しているため、空気によって可燃・爆発性ガスが装置内で整流されるとともに、空気流により迅速にガスを触媒層に送り込むことができる。そして、この吸入空気により、反応により高熱化しようとする触媒を冷却し、触媒や装置全体の発熱を防止することができる。
また、本発明によれば、装置内に空気も吸入しているため、空気によって可燃・爆発性ガスが装置内で整流されるとともに、空気流により迅速にガスを触媒層に送り込むことができる。そして、この吸入空気により、反応により高熱化しようとする触媒を冷却し、触媒や装置全体の発熱を防止することができる。
請求項2では、触媒反応部がガス整流部と処理済ガス排出部とを分離するように形成されているため、可燃・爆発性ガスや空気が触媒層以外をブレークスルー等で通過してしまうことがなく、そのため、ガス整流部ではガスが十分に整流され、また処理済ガス排出部には負圧安定空間を作り出すことができる。そして、可燃・爆発性ガスや空気は確実に触媒層を均等に通過するため、酸化も冷却も効率よく行われる。
請求項3では、触媒を充填させたガス透過性の触媒容器を複数、多段状に重ね、多段状の各触媒容器の上流側にガス整流部を配置させているので、ガスの酸化をいずれかの触媒反応部でさせる冗長性も有する。またガス整流部の作用により、それぞれの触媒層に対してガスや空気を分散させて均等供給させることができる。特に、触媒層にガス道ができてしまい酸化されないままガスが通り抜けてしまっても、その未処理のガスを下流側(上段)の触媒反応部で分解させることができる。
また、多段触媒層を複数の触媒容器で構成しているため、長期使用などでの顆粒触媒の圧密による圧損発生を未然防止することができる。また触媒容器は、比較的浅めの同一のものを利用することができる。
さらに、触媒容器やガス整流空間を形成するための整流板は、ガス消滅装置内に対して装入、取り出しが容易にできるようになっているため、洗浄などには使い勝手がよく、また装置の分解点検も簡単に行える。
また、多段触媒層を複数の触媒容器で構成しているため、長期使用などでの顆粒触媒の圧密による圧損発生を未然防止することができる。また触媒容器は、比較的浅めの同一のものを利用することができる。
さらに、触媒容器やガス整流空間を形成するための整流板は、ガス消滅装置内に対して装入、取り出しが容易にできるようになっているため、洗浄などには使い勝手がよく、また装置の分解点検も簡単に行える。
請求項4では、逆止弁を有したオリフィス形状の緊急排気口を備えているので、負圧吸引口から負圧排気ラインにガスが排出されない不測の事態が発生しても、緊急排気口から可燃性ガス消去後の気体を自然に排出させることができる。
また請求項5では、緊急排気口が異常検知用の気体流量検知器を備えているので、緊急排気口から気体が排出されていることを検知した場合には即座に運転を停止し、或いは異常発生を報知することができる。
請求項6では、触媒反応部と処理済ガス排出部との間に通気性のある仕切り板を介在させているので、適切な圧密性と同時に触媒が負圧吸引により処理済ガスといっしょに同伴排出されたり、負圧安定空間で浮遊したりすることがなく、より安定した機能を長期保障できる。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面とともに説明する。以下の実施例では、水道浄水場における塩素剤生成用の塩水などの電解装置から発生する水素ガスの分解装置について説明しているが、これに限定されず、他の産業機器装置や他の爆発・可燃性ガスに対するものであってもよい。また、爆発・可燃性ガスとしては、例えば一酸化炭素や、アセチレン、メタンなどの有機系ガスが挙げられる。
図1は、本発明の可燃・爆発性ガス消滅システムの構成例を示す図である。この例は、水道浄水場における塩素剤生成用の電解装置から発生する水素ガスを分解し無害化するシステムを示したものである。なお、図中の各装置を結ぶ線は、ガスや液体の配管を示している。
水道浄水場では、水道法で定められている塩素消毒をフルタイムで実施しており、そのため塩素剤の注入がノンストップで実施されている。図1に示した装置1はその塩素剤を生成するための塩水などの電解式次亜塩素酸生成装置1(以下、電解装置という)であって、装置内に供給された塩水等を電解することによって、電解処理液である塩素剤を取り出すようにしたものである。
水道浄水場では、水道法で定められている塩素消毒をフルタイムで実施しており、そのため塩素剤の注入がノンストップで実施されている。図1に示した装置1はその塩素剤を生成するための塩水などの電解式次亜塩素酸生成装置1(以下、電解装置という)であって、装置内に供給された塩水等を電解することによって、電解処理液である塩素剤を取り出すようにしたものである。
この電解装置1は、塩素剤の生成と同時に水素ガスを副産物として生成する。本発明では、可燃・爆発性ガス消滅装置2をガス発生源である電解装置1の至近位置に設置し配管接続し、発生する水素ガスを負圧吸引によりガス消滅装置2に吸入し、装置内の低温触媒の作用による酸化還元反応により、水素ガスを酸化促進することで即座に安全な湿度を含む空気にすることを可能としたものである。
可燃・爆発性ガス消滅装置2への水素ガス供給は、ブロア4からの空気を駆動空気として負圧発生吸引装置3を稼動させて擬真空状態を作り、エゼクタ効果により吸引させるようにしたものである。また、可燃・爆発性ガス消滅装置2には、外部空気も水素ガスとともに吸引している。
可燃・爆発性ガス消滅装置2への水素ガス供給は、ブロア4からの空気を駆動空気として負圧発生吸引装置3を稼動させて擬真空状態を作り、エゼクタ効果により吸引させるようにしたものである。また、可燃・爆発性ガス消滅装置2には、外部空気も水素ガスとともに吸引している。
次に、水素ガス発生から、水素ガスを酸化し水素ガス消去後の気体を排出するまでの流れと、触媒の発熱防止について説明する。
電解装置1(電解槽)に電解液を送り込んで電解が開始すると、電解処理液が生成され、その電解処理液は、電解処理液管路を介して取り出される。このとき、電解処理液の自由液面から電解副生成物として電解ガス(水素ガス)が液中から気中に分離する。
この水素ガスは、負圧発生吸引装置3の駆動により可燃・爆発性ガス消滅装置2に即座に吸入され、同時に吸入された外部空気とともに整流され、装置内にあらかじめ充填させた触媒層24に送り込まれ、触媒により酸化され、水蒸気化し、その水蒸気をともなった可燃性ガス消去後の気体(湿度の高くなった空気)は、負圧発生吸引装置3により吸引され、外殻から排出されて負圧発生部二次側から外部に開放される。
この触媒反応は熱の発生をともなうものであり、発生熱が蓄積されていくと触媒は数100℃に達するが、本発明装置では、水素ガスと同時に吸入された空気が、酸化反応によって発熱しようとしている触媒層24を冷却して、熱の蓄積を防止するようにしている。
電解装置1(電解槽)に電解液を送り込んで電解が開始すると、電解処理液が生成され、その電解処理液は、電解処理液管路を介して取り出される。このとき、電解処理液の自由液面から電解副生成物として電解ガス(水素ガス)が液中から気中に分離する。
この水素ガスは、負圧発生吸引装置3の駆動により可燃・爆発性ガス消滅装置2に即座に吸入され、同時に吸入された外部空気とともに整流され、装置内にあらかじめ充填させた触媒層24に送り込まれ、触媒により酸化され、水蒸気化し、その水蒸気をともなった可燃性ガス消去後の気体(湿度の高くなった空気)は、負圧発生吸引装置3により吸引され、外殻から排出されて負圧発生部二次側から外部に開放される。
この触媒反応は熱の発生をともなうものであり、発生熱が蓄積されていくと触媒は数100℃に達するが、本発明装置では、水素ガスと同時に吸入された空気が、酸化反応によって発熱しようとしている触媒層24を冷却して、熱の蓄積を防止するようにしている。
以上のように、電解装置1から発生する水素ガスは、発生から即座に可燃・爆発性ガス消滅装置2によって酸化促進されるため、水素ガスが希釈された状態で残留することがなく、そのためガス爆発の危険性は回避される。
また、触媒反応による発生熱も、水素ガスと同時に送り込まれた空気により冷却されるため、触媒やガス消滅装置2が高温となることを防止することができる。また、容器に温度検知器(不図示)を取り付ければ、触媒の劣化や潜在する要因での異変を早期に察知検出することができる。
また図示するように、可燃・爆発性ガスや空気のブレークスルーを塞いでガス吸入側2a(ガス整流部24)と排出側2b(処理済ガス排出部25)を分離するように触媒層24を配置すれば、吸入側2aでは吸入された空気によりガスが十分に整流され、また排出側2bは負圧安定空間となり得る。また、爆発・可燃性ガスや空気は確実に触媒層24を通過するため、水素ガスの酸化促進も触媒層の冷却も効率よく行われる。このとき外殻内の外周壁側に空気を多く通過させることもできる。
また、触媒反応による発生熱も、水素ガスと同時に送り込まれた空気により冷却されるため、触媒やガス消滅装置2が高温となることを防止することができる。また、容器に温度検知器(不図示)を取り付ければ、触媒の劣化や潜在する要因での異変を早期に察知検出することができる。
また図示するように、可燃・爆発性ガスや空気のブレークスルーを塞いでガス吸入側2a(ガス整流部24)と排出側2b(処理済ガス排出部25)を分離するように触媒層24を配置すれば、吸入側2aでは吸入された空気によりガスが十分に整流され、また排出側2bは負圧安定空間となり得る。また、爆発・可燃性ガスや空気は確実に触媒層24を通過するため、水素ガスの酸化促進も触媒層の冷却も効率よく行われる。このとき外殻内の外周壁側に空気を多く通過させることもできる。
図2は、上記可燃・爆発性ガス消滅システムで利用される可燃・爆発性ガス消滅装置2の内部構造を示した図である。(a)は装置内部を透過的に示した外観斜視図であり、(b)は装置底面図である。このガス消滅装置2は、図示するように例えば円筒形状をしている。
可燃・爆発性ガス消滅装置2の底部には、可燃・爆発性ガスを取り込むためのガス吸入口21と、冷却用の空気を取り込むための空気吸入口22とが設けられており、上部側面には負圧発生吸引装置3から処理済ガスを吸引するための負圧吸引口25aが設けられている。また、装置2の上部には緊急排気口26が設けられている。
一方、装置2の内部には、触媒反応部23を階層的に多段(この例では3段)状に分離させて設けており、各触媒反応部の上流(下段)側にはガス整流部24を配置している。また、最下流(上段)の触媒反応部23の上方の負圧安定空間と、上述の負圧吸引口25aとを含んで処理済ガス排出部25を構成している。
可燃・爆発性ガス消滅装置2の底部には、可燃・爆発性ガスを取り込むためのガス吸入口21と、冷却用の空気を取り込むための空気吸入口22とが設けられており、上部側面には負圧発生吸引装置3から処理済ガスを吸引するための負圧吸引口25aが設けられている。また、装置2の上部には緊急排気口26が設けられている。
一方、装置2の内部には、触媒反応部23を階層的に多段(この例では3段)状に分離させて設けており、各触媒反応部の上流(下段)側にはガス整流部24を配置している。また、最下流(上段)の触媒反応部23の上方の負圧安定空間と、上述の負圧吸引口25aとを含んで処理済ガス排出部25を構成している。
図3は、装置2の内部をさらに詳細に示した図であり、内部構造の断面を模式的に示したものである。
この装置2の外殻は、内部にガス反応空間を有した円筒状の外筒Aと、ガス吸入口21および空気吸入口22を有した底板Bと、緊急排気口26を有した天板Cとからなる。装置内部に触媒を容器ごと装入、取り出しできるようにするため、少なくとも天板Cは別体であり、ネジ止めにより外筒Aと固着できるようになっている。また、装置内部の洗浄を容易にするため、底板Bも別体とするほうが望ましい。
また、外筒Bの内壁面の下部には、後述する最下段整流板24aを載置するための載置台Dが設けられている。この載置台Dは、外筒Bの内壁面の数箇所に突起として成型してもよいし、ダボを数箇所に差し込めるようにしてもよい。また、装置内に段差を設けてもよいし、段差ができるように外筒Bの内径より小さめの上下が開口した載置台用の円筒を挿入してもよい。
この装置2の外殻は、内部にガス反応空間を有した円筒状の外筒Aと、ガス吸入口21および空気吸入口22を有した底板Bと、緊急排気口26を有した天板Cとからなる。装置内部に触媒を容器ごと装入、取り出しできるようにするため、少なくとも天板Cは別体であり、ネジ止めにより外筒Aと固着できるようになっている。また、装置内部の洗浄を容易にするため、底板Bも別体とするほうが望ましい。
また、外筒Bの内壁面の下部には、後述する最下段整流板24aを載置するための載置台Dが設けられている。この載置台Dは、外筒Bの内壁面の数箇所に突起として成型してもよいし、ダボを数箇所に差し込めるようにしてもよい。また、装置内に段差を設けてもよいし、段差ができるように外筒Bの内径より小さめの上下が開口した載置台用の円筒を挿入してもよい。
ついで、内部空間に設けられた多段構成の触媒反応部23、ガス整流部24および処理済ガス排出部25の詳細について説明する。
まず、装置内の載置用載置台Dには、最下段の整流板24a(#1)が載置される。この整流板24aは、電解ガスや冷却用空気を通すための複数の整流孔24bを有しており、載置台Dに載せ置くことができるよう外筒Aの内径に概ね合致した円板形状をしている。また、その上方に触媒容器23aを載置したとき整流空間24cが確保できるように、板の周縁には所定の高さの壁面あるいは複数の起立板を有している。つまり、この周縁壁あるいは複数の起立板が触媒容器23a用の載置台となる。
この整流板24a(#1)の上方には、顆粒状の触媒を収容し上方が開口した鍋状の触媒容器23aが載置される。触媒容器23aの底部には、電解ガスや冷却用空気を通し、かつ顆粒状の触媒が落下しない程度の大きさの複数の通気孔23bを有している。また、触媒容器23aの周囲壁は、その上方に直接、次の整流板24a(#2)を載置するための載置台となり、外筒Aの内壁面と接している。触媒容器23a内の空間には触媒23cが収容されている。触媒23cを収容した状態では、容器23aに収容された触媒23cにより形成された触媒層と容器23aの上方に載置する整流板24aとの間に、ガス通過空間23dが形成されている。この場合の整流板の細孔分布は容量により多様である。
この整流板24a(#1)の上方には、顆粒状の触媒を収容し上方が開口した鍋状の触媒容器23aが載置される。触媒容器23aの底部には、電解ガスや冷却用空気を通し、かつ顆粒状の触媒が落下しない程度の大きさの複数の通気孔23bを有している。また、触媒容器23aの周囲壁は、その上方に直接、次の整流板24a(#2)を載置するための載置台となり、外筒Aの内壁面と接している。触媒容器23a内の空間には触媒23cが収容されている。触媒23cを収容した状態では、容器23aに収容された触媒23cにより形成された触媒層と容器23aの上方に載置する整流板24aとの間に、ガス通過空間23dが形成されている。この場合の整流板の細孔分布は容量により多様である。
容器内に充填する触媒23cとしては、白金、パナジウムなどの貴金属触媒または金属酸化物触媒を表面に吹き複合コーティングした顆粒状の低温触媒が使用される。ハニカム(蜂の巣)構造のものでもよいが、酸化還元反応を起こす触媒表面の表面積をできるだけ大きくして、より効率的に触媒反応を完結させるようにした顆粒触媒を使用するほうが望ましい。
以上のような整流板24aと触媒容器23aの組み合わせを、さらに積み重ねて多段状にする。ただし、最上段の触媒容器23a(#3)には、触媒23cを収容した触媒層表面に直接接するような、複数の通気孔27bを有した落し蓋27(仕切り板)を載せ置くようにする。
このような通気性のある仕切り板27を触媒層の上に置けば、顆粒触媒が吸引力によって処理ガスといっしょに排出されたり、負圧安定空間25で浮遊したりすることがなく、蓋の自重による圧密適正により長期安定した反応完結が保障される。
このような通気性のある仕切り板27を触媒層の上に置けば、顆粒触媒が吸引力によって処理ガスといっしょに排出されたり、負圧安定空間25で浮遊したりすることがなく、蓋の自重による圧密適正により長期安定した反応完結が保障される。
次に、水素ガスの酸化反応について説明する。
ガス吸入口21から吸入された水素ガスは、同時に空気吸入口22から吸入された空気とともに、整流板24aの整流孔24bを通って整流され、触媒容器23aの通気孔23bから進入して触媒層23cに到達する。
触媒層内では、顆粒触媒の表面に吸着している活性酸素が、触媒層23cに到達した水素ガスとの間で酸化還元反応を起こし、水蒸気が発生する。つまり、水素ガスは酸化される。触媒表面の活性酸素は、空気中の酸素分子が触媒反応により吸着するものであるため、装置内に触媒を収容したときにはすでに活性酸素は吸着している。また、冷却用の空気が送り込まれれば、その空気中の酸素も活性酸素となり得る。反応式としては2H2+O2→2H2Oの如く示される。
ガス吸入口21から吸入された水素ガスは、同時に空気吸入口22から吸入された空気とともに、整流板24aの整流孔24bを通って整流され、触媒容器23aの通気孔23bから進入して触媒層23cに到達する。
触媒層内では、顆粒触媒の表面に吸着している活性酸素が、触媒層23cに到達した水素ガスとの間で酸化還元反応を起こし、水蒸気が発生する。つまり、水素ガスは酸化される。触媒表面の活性酸素は、空気中の酸素分子が触媒反応により吸着するものであるため、装置内に触媒を収容したときにはすでに活性酸素は吸着している。また、冷却用の空気が送り込まれれば、その空気中の酸素も活性酸素となり得る。反応式としては2H2+O2→2H2Oの如く示される。
こうして、水素ガスは触媒反応により分解されるが、ときとして触媒層23cにはガスが通過するガス道gができてしまうことがある。そのような場合には、水素ガスの多くは、通過抵抗の少ないガス道gを通過してしまい、ガスは触媒層全体に行き渡らず分解効率は低下するが、触媒反応部23が多段状となっているため、未処理の水素ガスはさらに上段の触媒反応部23で分解され得る。
このように水素ガスは分解、消去され、触媒冷却用として送り込まれた空気や発生した水蒸気が負圧安定空間25bに入り込んで、そのような処理済ガスはそのまま負圧吸引口25aから吸引され、後述する負圧発生吸引装置3の負圧発生部31(図4参照)を経由して外部に放散される。
このように水素ガスは分解、消去され、触媒冷却用として送り込まれた空気や発生した水蒸気が負圧安定空間25bに入り込んで、そのような処理済ガスはそのまま負圧吸引口25aから吸引され、後述する負圧発生吸引装置3の負圧発生部31(図4参照)を経由して外部に放散される。
以上のように、図2のガス消滅装置2は多段の触媒層で水素ガスを分解、消去する内部構成であるため、触媒の量や触媒反応部の段数、ガスの通過断面積、吸入空気量、負圧吸引力などを調整することにより、水素ガスを完全に消滅させることができる。すなわち、爆鳴気の発生やガス洩れの根本要因を排除することができ、その結果、可燃・爆発性ガスによるガス爆発を防止することができる。
また、多段触媒層を複数の触媒容器で構成しているため、触媒の経時圧密による圧力損失発生を防止することができる。また触媒容器は、比較的浅めの同一のものを利用することができる。
さらに、触媒容器23aや整流板24aは、装置内に対して装入、取り出しが容易にできるようになっているため、使い勝手がよく、容器内の定期分解点検も簡単に行える。
また、多段触媒層を複数の触媒容器で構成しているため、触媒の経時圧密による圧力損失発生を防止することができる。また触媒容器は、比較的浅めの同一のものを利用することができる。
さらに、触媒容器23aや整流板24aは、装置内に対して装入、取り出しが容易にできるようになっているため、使い勝手がよく、容器内の定期分解点検も簡単に行える。
次に、装置天板Cに設けた緊急排気口26について説明する。
この緊急排気口26は、逆止弁26bを備えたオリフィス形状管で構成されている。この排気口26により、不測の事態で負圧排気ラインが閉塞した場合でも、可燃性ガス消去後の気体を装置上部から自然に放出することができる。また、逆止弁26bは、正常時に外気が負圧吸入されないために設けられている。
また、緊急排気口26の管出口に気体流量検知器26cを設置することにより、負圧排気ライン閉塞など不測時態により異常放出が行われたことを検出することができるからインターロッキング機能で運転を緊急停止するなどができる。
この緊急排気口26は、逆止弁26bを備えたオリフィス形状管で構成されている。この排気口26により、不測の事態で負圧排気ラインが閉塞した場合でも、可燃性ガス消去後の気体を装置上部から自然に放出することができる。また、逆止弁26bは、正常時に外気が負圧吸入されないために設けられている。
また、緊急排気口26の管出口に気体流量検知器26cを設置することにより、負圧排気ライン閉塞など不測時態により異常放出が行われたことを検出することができるからインターロッキング機能で運転を緊急停止するなどができる。
図4は、可燃性ガス消去後の気体の負圧吸引方法を示した概念図である。
負圧発生吸引装置3は、エゼクタ装置(負圧発生部)31と風量検知器32とを備えている。エゼクタ装置31は、ブロアから送られてくる空気の気流によるエゼクタ作用により装置内に擬真空状態を作り、可燃性ガス消滅装置2から処理済ガスを負圧吸引する。また、風量検知器32は風量不足を検知して、報知、緊急停止するために設けられている。なお、図中の33は緊急停止用接点、34はバイパス管を示している。
負圧発生吸引装置3は、エゼクタ装置(負圧発生部)31と風量検知器32とを備えている。エゼクタ装置31は、ブロアから送られてくる空気の気流によるエゼクタ作用により装置内に擬真空状態を作り、可燃性ガス消滅装置2から処理済ガスを負圧吸引する。また、風量検知器32は風量不足を検知して、報知、緊急停止するために設けられている。なお、図中の33は緊急停止用接点、34はバイパス管を示している。
1 電解装置
2 可燃・爆発性ガス消滅装置
21 ガス吸入口
22 空気吸入口
23 触媒反応部
24 ガス整流部
25 処理済ガス排出部
25a 負圧吸引口
26 緊急排気口
3 負圧発生吸引装置
4 ブロア
A 天板
B 外筒
C 底板
D 載置台
2 可燃・爆発性ガス消滅装置
21 ガス吸入口
22 空気吸入口
23 触媒反応部
24 ガス整流部
25 処理済ガス排出部
25a 負圧吸引口
26 緊急排気口
3 負圧発生吸引装置
4 ブロア
A 天板
B 外筒
C 底板
D 載置台
Claims (7)
- 装置本体の外殻を有し、所定の可燃・爆発性ガス発生源から吸引によって取り込んだガスを、上記本体外殻の内部で触媒反応させて、可燃・爆発性ガスを安全な気体にして、負圧発生吸引部を経由しその先から排出する可燃・爆発性ガス消滅装置であって、
所定の可燃・爆発性ガスを吸入するガス吸入口と、触媒反応熱冷却用の空気を導入する空気吸入口と、ガス整流部と、負圧吸引口を有した処理済ガス排出部と、上記ガス整流部と上記処理済ガス排出部との間に形成された触媒反応部とを備えており、
上記ガス吸入口から吸入した可燃・爆発性ガスは、上記空気吸入口から吸入した空気とともに上記ガス整流部で整流され、上記触媒反応部に送り込まれ、その可燃・爆発性ガスは上記触媒反応部内で酸化促進され、可燃・爆発性ガス消去後の気体は、上記処理済ガス排出部に送り込まれ、上記負圧吸引口から装置外部に放散されることを特徴とする可燃・爆発性ガス消滅装置。 - 請求項1において、
上記触媒反応部は、上記ガス整流部と上記処理済ガス排出部とを分離する触媒層として形成されていることを特徴とする可燃・爆発性ガス消滅装置。 - 請求項1または2において、
上記触媒反応部は、粒状または顆粒状の触媒を充填させた、ガス透過性の触媒容器を複数、多段状に設けており、
上記ガス整流部を、上記多段状の各触媒容器の上流側に分離配置させていることを特徴とする可燃・爆発性ガス消滅装置。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
上記処理済ガス排出部に滞留した上記処理済の気体を排出する、逆止弁を設けたオリフィス形状の緊急排気口をさらに備えている可燃・爆発性ガス消滅装置。 - 請求項4において、
上記緊急排気口は、異常検知用の気体流量検知器を備えていることを特徴とする可燃・爆発性ガス消滅装置。 - 請求項1〜5のいずれかにおいて、
上記触媒反応部と上記処理済ガス排出部との間に、通気性のある仕切り板を介在させていることを特徴とする可燃性ガス消滅装置。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の可燃性ガス消滅装置と、
上記負圧吸引口に接続され、上記可燃・爆発性ガス消去後の気体を吸引し排出するための負圧発生吸引装置とを含んで構成されている可燃・爆発性ガス消滅システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004334544A JP2006142185A (ja) | 2004-11-18 | 2004-11-18 | 可燃・爆発性ガス消滅装置および可燃・爆発性ガス消滅システム |
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JP (1) | JP2006142185A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010000848A (ja) * | 2008-06-19 | 2010-01-07 | Toyota Motor Corp | 大気浄化触媒装置の異常検出装置 |
CN106334435A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-01-18 | 无锡东恒新能源科技有限公司 | 用于碳纳米管纯化时的废气处理装置 |
CN106402475A (zh) * | 2016-10-25 | 2017-02-15 | 华东理工大学 | 具有泄露氢气去除功能的氢气阀门 |
CN109973250A (zh) * | 2019-03-07 | 2019-07-05 | 西安航天动力研究所 | 一种常温、低温易燃易爆介质排空装置 |
-
2004
- 2004-11-18 JP JP2004334544A patent/JP2006142185A/ja not_active Withdrawn
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