JP2006141834A - 点眼液を充填するための半透過性容器用ボトル - Google Patents
点眼液を充填するための半透過性容器用ボトル Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 25℃±2℃、40%RH±5%RHの相対湿度条件下で12ヶ月間保管したとき内容液剤濃度の変化が±5%未満であり、内容液中の不溶性異物を目視確認するのに必要な曇り度50%以下の透明性と、患者本人が眼球に滴下するために最適とされる20N以下のスクイズ力を確保できる、高速充填ラインに適した水平断面形状が真円形又は55度以上の楕円形ならびに長径/短径=1.2以下の長円形の半透過性容器用のボトルを提供する。
【解決手段】 低密度ポリエチレン樹脂材の密度を0.924〜0.928g/cm3に限定し、且つ成形溶融時の粘度をMFR=0.3〜20.0g/minに限定する。
【選択図】 なし
【解決手段】 低密度ポリエチレン樹脂材の密度を0.924〜0.928g/cm3に限定し、且つ成形溶融時の粘度をMFR=0.3〜20.0g/minに限定する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、患者本人が眼球へ滴下投与する点眼液製品に採用する半透過性容器用ボトルに関するものである。
厚生労働省へ薬剤の製造販売申請を行う際は薬剤を収納保管する容器についても種々の試験に合格することを証明しなければならないが、水溶性薬剤を充填した半透過性容器については、従来40℃±2℃、75%RH±5%RHの相対湿度条件下で6ヶ月間保管し内容液剤濃度の変化が±10%以内であることを実証し、さらに点眼剤容器の場合には患者本人が眼球に滴下するためのスクイズ性と、日本薬局方第14改正「点眼剤」で示される内容液中の不溶性異物を目視確認するのに必要な曇り度50%以下の透明性を確保しなければならないことから、密度0.916〜0.920g/cm3の低密度ポリエチレン樹脂材(PE-LD)から成り、高速充填ライン適性の確保のために水平断面形状が真円形又は55度以上の楕円形ならびに長径/短径=1.2以下の長円形のボトルが使用されてきた。
しかし、厚生労働省医薬局審査管理課長発の平成15年6月3日「医薬審発第0603004号安全性データの評価に関するガイドラインについて」の通達により上記試験規格が25℃±2℃、40%RH±5%RHの相対湿度条件下で12ヶ月間保管し内容液剤濃度の変化が±10%以内であることを実証し、且つ、点眼剤容器の場合の透明性とスクイズ性は従来規格に適合しなければならないこととなった。点眼剤製品生産者は上記保管試験の測定値のばらつきを考慮し上記濃度変化範囲を±5%以内と定めるのが通常である。このとき従来成形材料として採用してきた密度0.916〜0.920g/cm3の低密度ポリエチレン樹脂材で成形したボトルでは水分透過量が5%以上となり内容液剤の濃度が+5%以上と成ってしまい、点眼剤生産業者が定める規格に適合し得ない。
一般的にボトル壁面肉厚を増すことで水蒸気透過量を減らすことも可能であるが、光線透過率が下がりボトルの剛性も上がりスクイズ製が低下する。また密度の高い低密度ポリエチレン材を使うと材料自体の水蒸気透過量が少なくなるが、肉厚増加と同様に光線透過率が下がり剛性が増す。
つまり従来採用してきた密度0.916〜0.920g/cm3の低密度ポリエチレン樹脂材でボトル肉厚を増やすと、水平断面形状が真円形又は55度以上の楕円形ならびに長径/短径=1.2以下の長円形のボトルでは滴下操作の抵抗が増しスクイズ性が損なわれるばかりか、内容液中の不溶解性異物を検査できる透明性を確保することが出来なくなる。
そこで、本発明は低密度ポリエチレン樹脂材の密度を限定し、且つ水平断面形状が真円形又は55度以上の楕円形ならびに長径/短径=1.2以下の長円形のボトルを安定して精度良く成形するために溶融粘度を限定し、25℃±2℃、40%RH±5%RHの相対湿度条件下で12ヶ月間保管したとき内容液剤濃度の変化が±5%未満であり、内容液中の不溶性異物を目視確認できるだけの透明性と、患者本人が眼球に滴下するために最適とされる20N以下のスクイズ力を確保できる半透過性容器用のボトルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明は、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明は、密度が0.924〜0.928g/cm3で且つ、JIS K 7210によるMFR(メルトマスフローレイト)が0.3〜20.0g/10minの低密度ポリエチレン材料で成形された、水平断面形状が真円形又は55度以上の楕円形ならびに長径/短径=1.2以下の長円形の点眼液を充填するための半透過性容器用ボトルである。
より好ましくは、密度が0.924〜0.928g/cm3で且つ、JIS K 7210によるMFRが0.4〜10.0g/10minの低密度ポリエチレン材料を使用しインジェクションブロー成形にて成形された、水平断面形状が真円形又は55度以上の楕円形ならびに長径/短径=1.2以下の長円形の、点眼液を充填するための半透過性容器用ボトルとするのがよい
即ち、本発明は、密度が0.924〜0.928g/cm3で且つ、JIS K 7210によるMFR(メルトマスフローレイト)が0.3〜20.0g/10minの低密度ポリエチレン材料で成形された、水平断面形状が真円形又は55度以上の楕円形ならびに長径/短径=1.2以下の長円形の点眼液を充填するための半透過性容器用ボトルである。
より好ましくは、密度が0.924〜0.928g/cm3で且つ、JIS K 7210によるMFRが0.4〜10.0g/10minの低密度ポリエチレン材料を使用しインジェクションブロー成形にて成形された、水平断面形状が真円形又は55度以上の楕円形ならびに長径/短径=1.2以下の長円形の、点眼液を充填するための半透過性容器用ボトルとするのがよい
上記樹脂材の密度が0.924g/cm3未満の場合25℃±2℃、40%RH±5%RHの相対湿度条件下で12ヶ月間保管したとき水分透過量が5%以上となり、内容液剤濃度が+5%を上回り濃度変化範囲を±5%以内と定める点眼剤製品生産者の規格を満足できない。
上記樹脂材の密度が0.924g/cm3以上であってもJIS K 7210によるMFRが20.0g/10minを超える場合、パリソン内部への高圧エアー吹き込み時に局部的な膨らみが生じボトル壁面肉厚が偏肉し、薄肉部からの水蒸気透過量が増加し上記規格を満足できない。
上記樹脂材の密度が0.932g/cm3を超えると内容液中の不溶性異物を検査するための透明性を確保することが出来ない。
上記樹脂材の密度が0.928g/cm3を超えると患者本人が眼球に滴下するために最適とされる20N以下のスクイズ力を確保することが出来ない。
上記樹脂材の密度が0.924〜0.928g/cm3であってもJIS K 7210によるMFRが0.3g/10min未満である場合、パリソン内部へ高圧のエアーを吹き込んでも溶融した材料を安定して引き伸ばすことができず、ボトル形状を精度良く転写できないばかりかボトル胴部壁面肉厚が厚く成り、内容液中の不溶性異物を検査するための透明性を確保することが出来ない上に、患者本人が眼球に滴下するために最適とされる20N以下のスクイズ力を確保することも出来ない。
本発明によれば低密度ポリエチレン材料の中で密度を0.924〜0.928g/cm3に限定することで、25℃±2℃、40%RH±5%RHの相対湿度条件下で12ヶ月間保管したときの水分透過量を5%以下とし、さらに上記材料のJIS K 7210によるMFR(溶融粘度)を0.3〜20.0g/10minに限定することで、患者本人が眼球に滴下するために最適とされる20N以下のスクイズ力を確保することができ内容液中の不溶性異物を検査するために必要な曇り度50%以下の透明性を確保できる、水平断面形状が真円形又は55度以上の楕円形ならびに長径/短径=1.2以下の長円形のボトルが得られる。
さらに上記材料のJIS K 7210によるMFRを0.4〜10.0g/10minに限定することで射出成形への適合が可能となり、鏡面的に滑らかな表面のパリソンを形成することができ後の高圧エアー吹込みで得られるボトル成形品の表面状態も鏡面的に滑らかに仕上がり、内容液中の不溶性異物を容易に検査するために必要な曇り度40%以下の高透明な半透過性容器用ボトルが得られる。
まず一実施例として、密度が0.927g/cm3の低密度ポリエチレンからなるペレットを原料としてパリソンを射出成形する。このときシリンダー温度:後部170℃、中央部190℃、前部200℃、ノズル部210℃、金型ホットランナー温度240℃、鏡面加工されたコア型温度は100℃、鏡面加工されたキャビティ型温度は95℃、射出時間5秒、冷却時間0.5秒の条件下で成形されたパリソンを連続してブロー成形型内に移動し、該パリソンをエアー圧5.4kg/cm2、ブロー時間5秒、金型温度20℃のブロー条件下でブロー成形することで本発明の点眼液を充填するための半透過性容器用ボトルを得ることができる。
一実施例の半透過性容器用ボトルは円筒形状口部と肩部と有底筒状部とからなり、胴部の平均肉厚は0.6mm〜0.8mmである。
Claims (2)
- 密度が0.924〜0.928g/cm3で且つ、JIS K 7210によるMFRが0.3〜20.0g/10minの低密度ポリエチレン材料で成形された、水平断面形状が真円形又は55度以上の楕円形ならびに長径/短径=1.2以下の長円形の、点眼液を充填するための半透過性容器用ボトル。
- 密度が0.924〜0.928g/cm3で且つ、JIS K 7210によるMFRが0.4〜10.0g/10minの低密度ポリエチレン材料を使用しインジェクションブロー成形にて成形された、水平断面形状が真円形又は55度以上の楕円形ならびに長径/短径=1.2以下の長円形の、点眼液を充填するための半透過性容器用ボトル。
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JP2004338391A JP2006141834A (ja) | 2004-11-24 | 2004-11-24 | 点眼液を充填するための半透過性容器用ボトル |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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RU2482851C2 (ru) * | 2009-02-20 | 2013-05-27 | Микро Лабс Лимитед | Хранение стабильного продукта простагландина |
WO2016121964A1 (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-04 | 参天製薬株式会社 | 滴下容器 |
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2004
- 2004-11-24 JP JP2004338391A patent/JP2006141834A/ja active Pending
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