JP2006140237A - 基板処理装置の復帰方法、該装置の復帰プログラム、及び基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置の復帰方法、該装置の復帰プログラム、及び基板処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 基板処理装置の稼働率を低下させることなく、該装置の異常判定を行うことができる基板処理装置の復帰方法を提供すること。
【解決手段】 プロセスチャンバ(P/C)2はチャンバ10を有し、P/C2のメンテナンス後、制御部57は、チャンバ10内を真空引きする真空引きステップと、チャンバ10内の温度を設定する温度設定ステップと、チャンバ10内における異常の有無を判定する異常判定ステップと、チャンバ10内の雰囲気を所定の処理条件に合致させるように安定させるシーズニングステップとを有するオートセットアップ処理を実行し、異常判定ステップは、チャンバ10内の状態変化に応じて変化する装置ログとしての下部整合器19のインピーダンスと、正常な状態おける下部整合器19のインピーダンスとを比較する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、基板処理装置の復帰方法、基板処理装置の復帰プログラム、及び基板処理装置に関し、特に、基板処理装置のメンテナンス後の復帰方法及び復帰プログラムに関する。
通常、基板としての半導体ウエハ(以下「ウエハ」という。)に成膜処理、エッチング処理等の所定の処理を施す基板処理システムは、ウエハを収容して所定の処理を施すプロセスチャンバ(基板処理装置、以下「P/C」という。)と、所定枚数のウエハを格納する密閉容器としてのウエハカセットからウエハを取り出す大気系搬送装置と、該大気系搬送装置及びP/Cの間に配置され、大気系搬送装置及びP/C間においてウエハを搬出入するロードロック室とを備える。
このような基板処理システムにおいて、P/Cは、円筒状の容器室(以下「チャンバ」という。)を有し、該チャンバ内においてウエハにプラズマ等によって所望の処理を施すが、例えば、エッチング処理におけるチャンバ内のプラズマは、ウエハをエッチングするだけでなく、チャンバを構成する構成部品を消耗させ、さらには、反応生成物、例えば、デポジット等を発生させる。該反応生成物は構成部品の表面に付着するため、所定の処理時間経過毎に、チャンバ内を外部と仕切る蓋を開け、チャンバ内の消耗構成部品の交換や、反応生成物が付着した構成部品の洗浄等のメンテナンスを行う必要がある。そして、メンテナンスが終了すると、上記蓋を閉鎖してチャンバ内を減圧する等のP/Cの復帰作業を行う。
このP/Cの復帰作業の際、ウエハの搬送状況やウエハ表面のエッチングレートが確認され、例えば、エッチングレートが異常値を示す場合、チャンバのリークチェックを行い、又は、チャンバの蓋を開けてのチャンバ内の再確認、例えば、構成部品脱落の有無、構成部品装着不良の有無、若しくは、構成部品洗浄不良の有無の確認等を行う必要があり、P/Cの復帰作業に時間を要するという問題があった。
そこで、近年、チャンバ内において構成部品の取り付け不良が発生すると、チャンバ内のプラズマ発生状況が不安定になることから、チャンバ内に高周波電力を印加する高周波電源の出力をモニタしてP/Cの異常を検出する方法が知られている。該方法では、高周波電源の印加状態が安定した時における高周波電源の複数種類の測定データの多変量解析結果(以下「正常モデル」という。)と、P/Cの始動時における同測定データの多変量解析結果とを比較して、高周波電源が安定状態に達したことを検出する(例えば、特許文献1参照。)。
この方法によれば、チャンバの蓋を開放することなく、チャンバ内の部品の取り付けミス等を検出できるため、従来のP/Cの復帰作業に比べてP/Cの復帰に要する時間を短縮できる。
特開平2002−18274号公報
しかしながら、上述した高周波電源の出力をモニタしてP/Cの異常を検出する方法では、多変量解析を行う必要があるが、正常モデルに用いる測定データの選別方法が確立していないため、閾値の設定の際、正常モデルの普遍性が確保できず、P/Cの異常判定を正確に行うことができないという問題がある。
また、多変量解析では各測定データが標準化されるため、多変量解析結果の値は絶対値とならない。任意の多変量解析結果を閾値に設定する際、多変量解析結果の値は絶対値ではないので、作業者にとって各測定データの変動が多変量解析結果に与える影響が分かりにくい。その結果、閾値の設定に作業者の主観が入るため、やはり、正常モデルの普遍性が確保できず、P/Cの異常判定を正確に行うことができないという問題がある。
さらに、メンテナンスの前後ではチャンバ内環境が変わるため、メンテナンスの度に正常モデルを再設定する必要があり、その結果、時間を要するためにP/Cの稼働率の低下は解消されないという問題がある。
本発明の目的は、基板処理装置の稼働率を低下させることなく、該装置の異常判定を正確に行うことができる基板処理装置の復帰方法、該装置の復帰プログラム、及び基板処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の基板処理装置の復帰方法は、容器室を有する基板処理装置の復帰方法であって、前記容器室内を真空引きする真空引きステップと、前記容器室内の温度を設定する温度設定ステップと、前記容器室内における異常の有無を判定する異常判定ステップと、前記容器室内の雰囲気を所定の処理条件に合致させるように安定させるシーズニングステップとを有し、前記異常判定ステップは、前記容器室内の状態変化に応じて変化するデータのうち少なくとも1つのデータを測定し、該測定されたデータと、前記測定されたデータに対応する前記容器室内の正常な状態における基準データとを比較することを特徴とする。
請求項2記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項1記載の基板処理装置の復帰方法において、前記温度設定ステップは、前記基板の通常の処理における前記容器室内の温度と異なる温度に前記容器室内の温度を設定することを特徴とする。
請求項3記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項1又は2記載の基板処理装置の復帰方法において、前記異常判定ステップは、前記基板に処理を施す際に、前記容器室内に反応生成物を発生させない処理ガスを流入させることを特徴とする。
請求項4記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項3記載の基板処理装置の復帰方法において、前記処理ガスは酸素のみからなるガスであることを特徴とする。
請求項5記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法において、前記測定されたデータは、前記基板処理装置の各構成要素の状態を示すログであることを特徴とする。
請求項6記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項5記載の基板処理装置の復帰方法において、前記ログは、前記容器室内に配置された下部電極に印加する高周波電力を整合する整合器のインピーダンスであることを特徴とする。
請求項7記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項5記載の基板処理装置の復帰方法において、前記ログは、前記容器室内に配置された下部電極及び該下部電極に印加する高周波電力を整合する整合器の間における電圧であることを特徴とする。
請求項8記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項5記載の基板処理装置の復帰方法において、前記ログは、前記容器室内の圧力を制御する制御弁の開度であることを特徴とする。
請求項9記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法において、前記測定されたデータは、処理が施される前記基板の発光データであることを特徴とする。
請求項10記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項9記載の基板処理装置の復帰方法において、前記発光データは、発光量の比であることを特徴とする。
請求項11記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法において、前記測定されたデータは、前記容器室内に配置された下部電極に印加する高周波電力を供給する高周波電源に関するデータであることを特徴とする。
請求項12記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法において、前記真空引きステップは、前記容器室内の温度を上昇させることを特徴とする。
請求項13記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法において、前記シーズニングステップは、連続して処理が施された2枚の前記基板の発光データの差分に基づいて前記容器室内の雰囲気の安定を検出することを特徴とする。
請求項14記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項13に記載の基板処理装置の復帰方法において、前記シーズニングステップは、前記発光データの差分の微分値に基づいて前記容器室内の雰囲気の安定を検出することを特徴とする。
請求項15記載の基板処理装置の復帰方法は、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法において、前記異常判定ステップは、処理が施される前記基板の発光における異なる波長の発光量の比に基づいて前記容器室の漏れを検出することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項16記載の基板処理装置の復帰プログラムは、容器室を有する基板処理装置の復帰方法をコンピュータに実行させる基板処理装置の復帰プログラムであって、前記容器室内を真空引きする真空引きモジュールと、前記容器室内の温度を設定する温度設定モジュールと、前記容器室内における異常の有無を判定する異常判定モジュールと、前記容器室内の雰囲気を所定の処理条件に合致させるように安定させるシーズニングモジュールとを有し、前記異常判定モジュールは、前記容器室内の状態変化に応じて変化するデータのうち少なくとも1つのデータを測定し、該測定されたデータと、前記測定されたデータに対応する前記容器室内の正常な状態における基準データとを比較することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項17記載の基板処理装置は、容器室を有する基板処理装置であって、前記容器室内を真空引きする真空引き手段と、前記容器室内の温度を設定する温度設定手段と、前記容器室内における異常の有無を判定する異常判定手段と、前記容器室内の雰囲気を所定の処理条件に合致させるように安定させるシーズニング手段とを有し、前記異常判定手段は、前記容器室内の状態変化に応じて変化するデータのうち少なくとも1つのデータを測定し、該測定されたデータと、前記測定されたデータに対応する前記容器室内の正常な状態における基準データとを比較することを特徴とする。
請求項1記載の基板処理装置の復帰方法、請求項16記載の基板処理装置の復帰プログラム、及び請求項17記載の基板処理装置によれば、異常判定において、容器室内の状態変化に応じて変化するデータのうち少なくとも1つのデータが測定され、該測定されたデータと、測定されたデータに対応する容器室内の正常な状態における基準データとが比較される。したがって、多変量解析の結果を利用せず、容器室内の状態変化に応じて変化するデータに基づいて異常判定を行うため、基板処理装置の異常判定を正確に行うことができる。また、メンテナンスの度に正常モデルを再設定する必要がないため、基板処理装置の稼働率の低下を防止することができる。
請求項2記載の基板処理装置の復帰方法によれば、温度設定において、基板の通常の処理における容器室内の温度と異なる温度に容器室内の温度が設定されるので、容器室内の雰囲気を、基板処理装置の復帰において最低限必要な基板の処理精度を確保できる処理条件に合致させることができる。したがって、基板処理装置の復帰を迅速に行うことができる。
請求項3記載の基板処理装置の復帰方法によれば、異常判定において、基板に処理を施す際に、容器室内に反応生成物を発生させない処理ガスを流入させるので、基板処理装置の復帰の際に、容器室内に反応生成物が堆積することなく、基板処理装置の復帰後の基板処理へ円滑に移行することができる。
請求項4記載の基板処理装置の復帰方法によれば、異常判定において容器室内に流入されるガスは酸素のみからなるガスであるので、容器室内において反応生成物の発生を確実に防止することができる。
請求項5記載の基板処理装置の復帰方法によれば、測定されたデータは、基板処理装置の各構成要素の状態を示すログであるので、該データを処理と同時に入手することができ、異常判定を迅速に行うことができる。
請求項6記載の基板処理装置の復帰方法によれば、測定されたデータとしてのログは、容器室内に配置された下部電極に印加する高周波電力を整合する整合器のインピーダンスである。該整合器のインピーダンスは容器室内のプラズマの発生状況に応じて変化する。したがって、基板処理装置の異常判定を確実に行うことができる。
請求項7記載の基板処理装置の復帰方法によれば、測定されたデータとしてのログは、容器室内に配置された下部電極及び該下部電極に印加する高周波電力を整合する整合器の間における電圧である。該電圧は容器室内のプラズマの発生状況に応じて変化する。したがって、基板処理装置の異常判定を確実に行うことができる。
請求項8記載の基板処理装置の復帰方法によれば、測定されたデータとしてのログは、容器室内の圧力を制御する制御弁の開度である。該開度は容器室内のプラズマの発生状況に応じて変化する。したがって、基板処理装置の異常判定を確実に行うことができる。
請求項9記載の基板処理装置の復帰方法によれば、測定されたデータは、処理が施される基板の発光データである。該発光データは、容易に測定することができ、且つ容器室内のプラズマの発生状況に応じて変化する。したがって、基板処理装置の稼働率を確実に低下させることなく基板処理装置の異常判定を確実に行うことができる。
請求項10記載の基板処理装置の復帰方法によれば、測定されたデータとしての発光データは、発光量の比である。該発光量の比は、無次元数であるため、絶対値の大きさの影響を受けることがない。したがって、基板処理装置の異常判定を正確に行うことができる。
請求項11記載の基板処理装置の復帰方法によれば、測定されたデータは、容器室内に配置された下部電極に印加する高周波電力を供給する高周波電源に関するデータであるので、該データを容易に測定することができ、異常判定を容易に行うことができる。
請求項12記載の基板処理装置の復帰方法によれば、真空引きにおいて、容器室内の温度が上昇する。容器室内の温度が上昇すれば、容器室を構成する構成部品に付着した水分の蒸発が促進される。したがって、基板処理装置の復帰を迅速に行うことができる。
請求項13の基板処理装置の復帰方法によれば、シーズニングにおいて、連続して処理が施された2枚の基板の発光データの差分に基づいて容器室内の雰囲気の安定が検出される。容器室内の雰囲気が安定すると基板からの発光量の変動も安定する。したがって、容器室内の雰囲気の安定の判定を容易に行うことができる。
請求項14の基板処理装置の復帰方法によれば、シーズニングにおいて、連続して処理が施された2枚の基板の発光データの差分の微分値に基づいて容器室内の雰囲気の安定が検出される。発光データの差分の微分値は、絶対値の大きさの影響を受けることがない。したがって、容器室内の雰囲気の安定の判定をより正確に行うことができる。
請求項15の基板処理装置の復帰方法によれば、異常判定において、処理が施される基板の発光における異なる波長の発光量の比に基づいて容器室の漏れが検出される。容器室の漏れが発生すると、外部から所定の気体が流入し、該気体の種類に応じてプラズマの発光状態が変化する。また、発光量の比は、無次元数であるため、絶対値の大きさの影響を受けることがない。したがって、基板処理装置の異常判定をより正確に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る基板処理装置について説明する。
図1は、本実施の形態に係る基板処理装置としてのプロセスチャンバの概略構成を示す断面図である。
図1において、半導体ウエハにエッチング処理を施すエッチング処理装置として構成されるプロセスチャンバ(以下「P/C」という。)2は、金属製、例えば、アルミニウム又はステンレス鋼製の円筒型チャンバ10を有し、該チャンバ10内に、例えば、直径が200mmの半導体ウエハを載置するステージとしての下部電極11が配置されている。
チャンバ10の側壁と下部電極11との間には、下部電極11上方の気体をチャンバ10の外へ排出する流路として機能する排気路12が形成される。この排気路12の途中には環状のバッフル板13が配置され、排気路12のバッフル板13より下流の空間は、可変式バタフライバルブである図示しない自動圧力制御弁(Automatic Pressure Control Valve)(以下「APC」という)に連通する。APCは、真空引き用の排気ポンプであるターボ分子ポンプやドライポンプに接続され、チャンバ10内の圧力制御を行うだけでなくTMP及びDPによってチャンバ10内をほぼ真空状態になるまで減圧する。
下部電極11には下部高周波電源18が下部整合器19を介して接続されており、下部高周波電源18は、所定の高周波電力を下部電極11に印加する。また、下部整合器19は、下部電極11からの高周波電力の反射を低減して該高周波電力の下部電極11への入射効率を最大にする。
下部電極11の内部上方には、半導体ウエハを静電吸着力で吸着するためのESC20が配置されている。ESC20には直流電源(図示しない)が電気的に接続されている。半導体ウエハは、直流電源からESC20に印加された直流電圧により発生するクーロン力又はジョンソン・ラーベック(Johnsen-Rahbek)力によって下部電極11の上面に吸着保持される。また、下部電極11の上方周縁にはシリコン(Si)等から成る円環状のフォーカスリング24が配置され、該フォーカスリング24は下部電極11の上方に発生したプラズマを半導体ウエハに向けて収束させる。また、フォーカスリング24の周囲は、表面がY23等によって被覆された環状のカバーリング14によって覆われている。
下部電極11の内部には、例えば、円周方向に延在する環状の冷媒室25が設けられている。この冷媒室25には、チラーユニット(図示せず)から配管26を介して所定温度の冷媒、例えば、冷却水が循環供給され、当該冷媒の温度によって下部電極11上の半導体ウエハの処理温度や下部電極11の温度が制御される。
下部電極11の下方には、該下部電極11の下部から下方に向けて延設された支持体15が配置されている。該支持体15は下部電極11を支持し、不図示のボールネジを回転させることによってGAPとしての下部電極11を昇降させる。また、支持体15は、周囲をベローズカバー16によって覆われてチャンバ10内の雰囲気から遮断される。
チャンバ10の天井部には、シャワーヘッド33が配置されている。シャワーヘッド33は、チャンバ10に面した多数のガス通気孔34を有する円板状の上部電極(CEL)35と、該上部電極35の上方に配置され且つ上部電極35を着脱可能に支持する電極支持体36とを有する。
このP/C2では、チャンバ10内へ半導体ウエハが搬出入される場合、下部電極11が半導体ウエハの搬出入位置まで下降し、半導体ウエハにエッチング処理が施される場合、下部電極11が半導体ウエハの処理位置まで上昇すると共に、ESC20が半導体ウエハを吸着保持する。
上部電極35には、上部高周波電源17が上部整合器21を介して接続されており、上部高周波電源17は、所定の高周波電力を上部電極35に印加する。また、上部整合器21は、上部電極35からの高周波電力の反射を低減して該高周波電力の上部電極35への入射効率を最大にする。
電極支持体36の内部にバッファ室37が設けられ、このバッファ室37には後述の処理ガス供給装置40からの処理ガス導入管38が接続されている。また、電極支持体36の下部にはチラーユニット(図示しない)に接続された冷媒室(図示しない)が配置され、電極支持体36は上部電極35の冷却板(クーリングプレート)として機能し、上部電極35の温度を制御する。
処理ガス導入管38の途中にはバルブ41が配置され、さらに、バルブ41の上流には処理ガス供給装置40が配置されている。処理ガス供給装置40は、四フッ化ケイ素(SiF4)を供給する四フッ化ケイ素供給部42と、四水素化ケイ素(SiH4)を供給する四水素化ケイ素供給部43と、酸素ガス(O2)を供給する酸素ガス供給部44と、アルゴンガス(Ar)を供給するアルゴンガス供給部45と、四フッ化ケイ素供給部42乃至アルゴンガス供給部45の各々に対応して配置されたMFC(Mass Flow Controller)46〜49とを有する。処理ガス供給装置40は、四フッ化ケイ素、四水素化ケイ素、酸素ガス、及びアルゴンガス等を所定の流量比で混合して処理ガスとしてチャンバ10へ供給するが、このとき、各MFC46〜49は、処理ガスの流量を制御してチャンバ10の圧力を上述したAPCと協働して所望の値に制御する。また、処理ガス供給装置40が供給する処理ガスには、四フッ化炭素(CF4)が混合されてもよい。
シャワーヘッド33の周囲にはシャワーヘッド33を保持する環状の保持体54が配置され、該保持体54の下面には保持体54及びシャワーヘッド33の隙間を後述するプラズマから保護するシールドリング55が配置されている。
また、シールドリング55の周辺には下方へ突出する円筒状の整流排気リング56が配置されている。該整流排気リング56は、下部電極11及び上部電極35の間の空間に発生したプラズマの拡散を防止してプラズマを当該空間に封じ込める。
上述した上部電極35やシールドリング55等のチャンバ内構成部品は、図2に示すようにネジによってチャンバ10に組み付けられる。図2において、各ネジは、ネジカバー58やネジキャップ(図示しない)等によってチャンバ10内の雰囲気から遮断される。
チャンバ10の側壁には、半導体ウエハの処理位置に対応した高さにおいて石英ガラスからなる2つの透過窓50,51が、下部電極11に関して対称に配置されている。また、透過窓50のチャンバ10側とは反対側には、レーザ光を照射する光源52が配置され、透過窓51のチャンバ10側とは反対側には、光源52から照射されチャンバ10内を通過したレーザ光を受光する受光センサ53が配置されている。ここで、上述した整流排気リング56は、光源52及び受光センサ53と対向する部分にスリットが形成されているので、光源52から照射されたレーザ光は整流排気リング56のスリットを通過して下部電極11に載置された半導体ウエハの上方を経由して受光センサ53に到達する。
また、チャンバ10の側壁にはヒータ(図示しない)が内蔵され、該ヒータは、半導体ウエハにプラズマ処理を施す際、該側壁の温度を制御する。
半導体ウエハにプラズマ処理が施される場合、プラズマによって半導体ウエハの上方雰囲気は処理ガスの濃度や圧力に応じて発光するため、該発光の状態を計測することによってプラズマの発生状況をモニタすることが可能である。P/C2では、上述したように、半導体ウエハの上方をレーザ光が通過するので、光源52及び受光センサ53によってプラズマの発生状況をモニタすることができる。
このP/C2のチャンバ10内では、上述したように、下部電極11及び上部電極35に高周波電力が印加され、該印加された高周波電力によって下部電極11及び上部電極35の間の空間において処理ガスから高密度のプラズマが発生し、イオンやラジカルが生成される。これら生成されたラジカルやイオンは、フォーカスリング24によって半導体ウエハの表面に収束され、半導体ウエハの表面を物理的又は化学的にエッチングする。
さらに、P/C2は、各構成要素の動作を制御し、各構成要素の動作状況を装置ログとして記録する制御部57を有する。所定の制御部57は、例えば、半導体ウエハにプラズマ処理を施す場合、該処理の手順を示すレシピに応じて、チラーユニットやチャンバ側壁のヒータを制御してチャンバ10内の温度を所望の温度に制御し、さらに、処理ガス供給装置40、上部高周波電源17や下部高周波電源18の動作を制御して所望の量のプラズマを下部電極11及び上部電極35の間において発生させる。
また、制御部57は、半導体ウエハにプラズマ処理が施される際、装置ログとして、下部整合器19及び上部整合器21のインピーダンス、下部電極11及び下部整合器19間の電圧(Vpp)、又はAPCの弁開度(APC ANGLE)を記録し、さらに、計測データとして、光源52及び受光センサ53によって測定された半導体ウエハの上方雰囲気の発光状況(発光データ)、下部高周波電源18の電流及び電圧等を記録する。
次に、本実施の形態に係る基板処理装置の復帰方法について説明する。
図3は、本実施の形態に係る基板処理装置の復帰方法としてのオートセットアップ処理のフローチャートである。該処理は、上述したP/C2のメンテナンス後において、後述するプログラムが制御部57に実行させる。該オートセットアップ処理後のP/C2は、所定のレシピに応じて量産用の半導体ウエハに所定のエッチング処理を施すことが可能となる。
図3において、まず、APCが開弁してTMP及びDPがチャンバ10内をほぼ真空状態になるまで減圧し(真空引きステップ)(ステップS31)、チラーユニット及びチャンバ側壁内のヒータがチャンバ10内を所定の温度に制御し(温度設定ステップ)(ステップS32)、後述のAPCサーバが各構成要素の装置ログや計測データに基づいてP/C2の異常、例えば、構成部品の脱落の有無やチャンバ10のリークの有無等を判定する(異常判定ステップ)(ステップS33)。
その後、複数枚のダミーウエハの処理を通じて、チラーユニット、ヒータ、APC、処理ガス供給装置40、下部高周波電源18及び上部高周波電源17等が、チャンバ10内の雰囲気等を、所定のレシピに規定された所定の処理条件に合致させるように安定させ(シーズニングステップ)(ステップS34)、さらに、APCサーバがP/C2又はAPCサーバに備えられたモニタ(図示しない)にP/C2の異常やチャンバ10のリーク等の発生状況を示し、本処理を終了する。
作業者は、モニタに表示された内容を確認して、直ちに量産用の半導体ウエハに所定の処理を施すか、復帰作業を中断して再度チャンバ10の蓋を開放し、メンテナンスを行うかを判断することができる。
図3のオートセットアップ処理によれば、作業者がチャンバ10の蓋を開放することなく、APCサーバによってP/C2の異常を検出できるので、例えば、従来3時間を要していた復帰作業を2時間で行うことができる等、P/C2の復帰作業を迅速に行うことができ、もってP/C2の稼働率を向上することができる。
以下、図3のオートセットアップ処理における各ステップについて詳細に説明する。
まず、ステップS31の真空引きステップについて説明する。
従来の復帰処理におけるチャンバの真空引きにおいて、チャンバ内の温度は、量産用の半導体ウエハのエッチング処理(以下「量産エッチング処理」という。)時における温度と同じに設定されていたため、メンテナンス中にチャンバ内に進入して各構成要素に付着した水分や、ウェットクリーニング(Wet Cleaning)によって各構成要素に付着したアルコールが緩やかに蒸発し、その結果、真空引きに時間を要していた。
これに対して、ステップS31では、チャンバ10内の温度を量産エッチング処理時における温度より高く設定する。具体的には、真空引きにおいて、従来、上部電極/チャンバ側壁/下部電極の温度を60/50/40℃の一定に設定していたところ、ステップS31では、チャンバ側壁のヒータやチラーユニットにより、上部電極/チャンバ側壁/下部電極の温度を、まず80/80/40℃に設定し、1.5時間経過後、60/50/40℃に再設定する。
ステップS31の真空引きによれば、従来に対してチャンバ10内の温度が上昇する。チャンバ10内の温度が上昇すれば、チャンバ10を構成する各構成部品に付着した水分やアルコールの蒸発が促進される。したがって、P/C2の復帰を迅速に行うことができる。
図4は、図3のオートセットアップ処理及び従来の復帰処理における真空引き時間を比較するグラフである。
図4において、従来の復帰処理におけるチャンバ内からの圧力排出速度(Leak rate)を点線で示し、オートセットアップ処理におけるチャンバ10内からの圧力排出速度を実線で示す。
図4に示すように、真空引きの終了を示す閾値である0.13Pa/min(1mT/min)に到達するために、従来の復帰処理では3.5時間を要するが、オートセットアップ処理では3時間で到達する。したがって、オートセットアップ処理によれば、P/C2の復帰を迅速に行うことができ、P/C2の稼働率の低下を防止できる。
上述したステップS31では、チャンバ側壁のヒータやチラーユニットにより、上部電極/チャンバ側壁/下部電極の温度を制御したが、チャンバ側壁のヒータのみによってチャンバ内の温度を上昇させてもよく、また、下部電極11や上部電極35に高出力の高周波電力を印加することによって(高パワーシーズニング)チャンバ内の温度を上昇させてもよい。
次に、ステップS32のチャンバ温度設定ステップについて説明する。
従来の復帰処理では、オートセットアップ処理におけるエッチングの精度は量産エッチング処理における精度より低くてよいにもかかわらず、チャンバ温度設定において、量産エッチング処理と同じ処理条件でダミーウエハにエッチング処理を施しているため、結果として必要以上に緩やかなエッチレートでダミーウエハにエッチング処理を施している。これにより、チャンバ温度設定に時間を要していた。
これに対して、ステップS32では、最低限必要なエッチングの精度を確保しつつエッチレートを速く設定するべく、専用の処理条件(専用レシピ)、例えば、従来の復帰処理におけるチャンバ内の温度と異なる温度に設定されるチャンバ10内の温度でダミーウエハにエッチング処理を施す。
具体的には、ステップS32では、チャンバ10の内圧を6.67Pa(50mT)に設定し、処理ガス供給装置40が供給する酸素ガスの流量を600sccmに設定し、ESC20からダミーウエハの裏面に向けて供給する熱伝達ガスとしてのヘリウム(He)ガスの圧力を、裏面の中心部では6.67×102Pa(5torr)に設定し、且つ裏面の周縁部では3.33×103Pa(25torr)に設定し、さらに、上部電極/チャンバ側壁/下部電極の温度を60/50/40℃に設定する。
ステップS32のチャンバ温度設定によれば、オートセットアップ処理の専用レシピに基づいて、チャンバ10内の雰囲気がオートセットアップ処理において最低限必要なエッチングの精度を確保できる処理条件に合致させられ、従来に対して速いエッチレートでダミーウエハにエッチング処理が施される。したがって、P/C2の復帰を迅速に行うことができる。
また、通常、複数のP/Cにおいて量産エッチング処理を実行する場合、P/C間の差異に応じて各P/Cでは異なるレシピが用いられるが、オートセットアップ処理では専用レシピが設定されるので、複数のP/Cにおいてオートセットアップ処理を実行する場合、いずれのP/Cでも同じ専用レシピが用いられる。これにより、いずれのP/Cでも同じ条件で発光データや高周波電源に関するデータを測定することができ、安定して後述の異常判定を実行することができる。
次に、ステップS33の異常判定ステップについて説明する。
従来の復帰処理では、異常判定において、量産エッチング処理と同じ処理ガス、例えば、四フッ化ケイ素等をチャンバ内に導入してダミーウエハにエッチング処理を施しているが、四フッ化ケイ素をプラズマ化すると反応生成物が発生しやすく、復帰処理中に各構成要素の表面にデポジットが堆積し、量産エッチング処理における反応生成物の発生原因となる。
これに対して、ステップS33では、デポジットの発生を防止するために、専用の処理ガス、例えば、プラズマ化しても反応生成物を生成しないガスである酸素ガスを用いる。
ステップS33の異常判定によれば、ダミーウエハにエッチング処理を施す際に、チャンバ10内に反応生成物を生成しない酸素ガスを処理ガスとして流入させるので、P/C2の復帰の際に、チャンバ10内にデポジットが堆積することなく、P/C2の復帰後の量産エッチング処理へ円滑に移行することができる。
また、異常判定ステップでは、P/C2に接続される外部制御装置としてのAPC(Advanced Process control)サーバが、制御部57に記録された装置ログや計測データを収集し、該収集した装置ログ等に基づいて後述の構成部品の取り付け不良、構成部品の洗浄不良及びチャンバ10のリークを検知する。ここで、構成部品の取り付け不良は、構成部品の取り付け忘れ、構成部品の脱落、構成部品取り付け位置間違い等を含む。
まず、異常判定ステップにおける構成部品の取り付け不良の検知について説明する。
上述したように、チャンバ内において構成部品の取り付け不良が発生すると、チャンバ内のプラズマ発生状況が不安定になる。したがって、ダミーウエハにエッチング処理を施す際に、チャンバ内のプラズマ発生状況をモニタすることによって構成部品の取り付け不良を検知することが可能である。本実施の形態では、特にプラズマ発生状況に影響を受ける装置ログや計測データに基づいて構成部品の取り付け不良を検知する。
装置ログに基づいて構成部品の取り付け不良を検知する場合、装置ログは制御部57によってダミーウエハのエッチング処理の進行に応じて記録されるため、APCサーバ等がダミーウエハのエッチング処理と同時に装置ログを入手することができ、異常判定を迅速に行うことができる。
以下、構成部品の取り付け不良の検知に用いられる装置ログについて具体的に説明する。
まず、構成部品の取り付け不良の検知のための装置ログとして下部整合器19のインピーダンスを用いる場合について説明する。
チャンバ内のプラズマ発生状況が変化すると、プラズマを所望の状態に維持するように、下部高周波電源18から印加される高周波電力が変化し、これに応じて下部整合器19のインピーダンスも変化する。これにより、下部整合器19のインピーダンスをモニタすることによってチャンバ内のプラズマ発生状況の変化、引いては構成部品の取り付け不良を検知することができる。
図5は、構成部品の取り付け不良と下部整合器のインピーダンスとの関係を示すグラフである。
図5において、横軸はオートセットアップ処理が実行されるロットの番号(Lot number)を表し、縦軸は各ロットにおけるインピーダンスの実測値を表す。
各ロットにおいてインピーダンスの実測値が変動するのは、各ロットにおいて25枚のダミーウエハにエッチング処理が施され且つ各ロットにおける1枚毎のインピーダンスの実測値をグラフにプロットしたためである。尚、各インピーダンスの実測値はダミーウエハ毎のエッチング処理の間における平均値である。
各ロットにおける構成部品取り付け状況は以下の表1に示す通りである。
Figure 2006140237

例えば、ロット2では整流排気リング56を外した状態で、ダミーウエハにエッチング処理を施している。また、ロット3等のリファレンスとは、全ての構成部品が正常に取り付けられている状態であり、当該ロットにおけるインピーダンスの実測値に基づいて、構成部品の取り付け不良判定のための閾値が設定される。図5においては、リファレンス状態のロットにおけるインピーダンスの実測値の最大値を上限の閾値(Reference value (max))に設定し、インピーダンスの実測値の最小値を下限の閾値(Reference value (min))に設定する。
図5では、ロット2におけるインピーダンスの実測値が明りょうに上限の閾値を超えているので、インピーダンスをモニタすることによって整流排気リング56の脱落を検知することができる。
上述した図5では、インピーダンスの実測値としてダミーウエハ毎のエッチング処理の間における平均値を用いたが、最小値や最大値を用いてもよく、この場合、整流排気リング56以外の構成部品の脱落を検知することも可能である。
また、上部整合器21のインピーダンスも、チャンバ内のプラズマ発生状況に応じて変化するので、上部整合器21のインピーダンスの実測値を用いても各構成部品の脱落を検知することができる。
ステップS33の異常判定によれば、構成部品の取り付け不良の検知のための装置ログとして下部整合器19のインピーダンスが用いられる。下部整合器19のインピーダンスはチャンバ10内のプラズマ発生状況の変化、引いては構成部品の脱落の有無に応じて変化する。したがって、P/C2における構成部品の脱落の検知を確実に行うことができる。
次に、構成部品の取り付け不良の検知のための装置ログとして下部電極11及び下部整合器19間の電圧(Vpp)(以下「下部電圧」という。)を用いる場合について説明する。
チャンバ内のプラズマ発生状況が変化すると、プラズマを所望の状態に維持するように、下部高周波電源18から印加される高周波電力が変化し、これに応じて下部電圧も変化する。これにより、下部電圧をモニタすることによってチャンバ内のプラズマ発生状況の変化、引いては構成部品の取り付け不良を検知することができる。
図6は、構成部品の取り付け不良と下部電極及び下部整合器間の電圧との関係を示すグラフである。
図6において、横軸はオートセットアップ処理が実行されるロットの番号を表し、縦軸は各ロットにおける下部電圧の実測値を表す。また、各ロットにおける構成部品取り付け状況は、図5と同様に上述した表1に示す通りである。
各ロットにおいて下部電圧が変動するのは、図5と同様の理由によるものである。尚、図6においても、図5と同様に各下部電圧の実測値はダミーウエハ毎のエッチング処理の間における平均値である。また、図6においては、リファレンス状態のロットにおける下部電圧の実測値の最大値を上限の閾値(Reference value (max))に設定し、下部電圧の実測値の最小値を下限の閾値(Reference value (min))に設定する。
図6では、ロット12における下部電圧の実測値が明りょうに上限の閾値を超え、さらに、ロット8及びロット14における下部電圧の実測値が明りょうに下限の閾値を下回っているので、下部電圧をモニタすることによってカバーリング14及びフォーカスリング24の脱落、カバーリング14のみの脱落、並びにクーリングプレート側のネジキャップの脱落を検知することができる。
上述した図6では、下部電圧の実測値としてダミーウエハ毎のエッチング処理の間における平均値を用いたが、最小値や最大値を用いてもよく、この場合、上述した構成部品以外の構成部品の脱落を検知することも可能である。
また、上部電極35及び上部整合器21間の電圧も、チャンバ内のプラズマ発生状況に応じて変化するので、上部電極35及び上部整合器21間の電圧の実測値を用いても各構成部品の脱落を検知することができる。
ステップS33の異常判定によれば、構成部品の取り付け不良の検知のための装置ログとして下部電圧が用いられる。下部電圧はチャンバ10内のプラズマ発生状況の変化、引いては構成部品の脱落の有無に応じて変化する。したがって、P/C2における構成部品の脱落の検知を確実に行うことができる。
次に、構成部品の取り付け不良の検知のための装置ログとしてAPCの弁開度(APC ANGLE)を用いる場合について説明する。
チャンバ内のプラズマ発生状況が変化すると、プラズマを所望の状態に維持するように、チャンバ10内の圧力を変化させる必要があるため、これに対応してAPCの弁開度も変化する。これにより、APCの弁開度をモニタすることによってチャンバ内のプラズマ発生状況の変化、引いては構成部品の取り付け不良を検知することができる。
図7は、構成部品の取り付け不良とAPCの弁開度との関係を示すグラフである。
図7において、横軸はオートセットアップ処理が実行されるロットの番号を表し、縦軸は各ロットにおけるAPCの弁開度の実測値を表す。また、各ロットにおける構成部品取り付け状況は、図5と同様に上述した表1に示す通りである。
各ロットにおいてAPCの弁開度が変動するのは、図5と同様の理由によるものである。尚、図7においても、図5と同様に各APCの弁開度の実測値はダミーウエハ毎のエッチング処理の間における平均値である。また、図7においては、リファレンス状態のロットにおけるAPCの弁開度の実測値の最大値を上限の閾値(Reference value (max))に設定し、APCの弁開度の実測値の最小値を下限の閾値(Reference value (min))に設定する。
図7では、ロット2におけるAPCの弁開度の実測値が明りょうに上限の閾値を超えているので、APCの弁開度をモニタすることによって整流排気リング56の脱落を検知することができる。
上述した図7では、APCの弁開度の実測値としてダミーウエハ毎のエッチング処理の間における平均値を用いたが、最小値や最大値を用いてもよく、この場合、上述した構成部品以外の構成部品の脱落を検知することも可能である。
ステップS33の異常判定によれば、構成部品の取り付け不良の検知のための装置ログとしてAPCの弁開度が用いられる。APCの弁開度はチャンバ10内のプラズマ発生状況の変化、引いては構成部品の脱落の有無に応じて変化する。したがって、P/C2における構成部品の脱落の検知を確実に行うことができる。
上述したステップS33の異常判定では、構成部品の取り付け不良の検知のための装置ログとして下部整合器19のインピーダンス、下部電極11及び下部整合器19間の電圧、APCの弁開度を用いる場合について説明したが、異常判定に用いられる装置ログはこれらに限られず、チャンバ内のプラズマ発生状況の変化に応じて変化する装置ログであれば、如何なるものも用いることができる。尚、チャンバ内のプラズマ発生状況はP/Cの種類に応じても変化するため、各種のP/Cにおいてチャンバ内のプラズマ発生状況と構成部品の脱落との関係を事前に調査し、該調査結果に基づいて構成部品の取り付け不良の検知のための装置ログを選定するのが好ましい。
一方、半導体ウエハ上方の発光データや高周波電源に関するデータ等の計測データに基づいて構成部品の取り付け不良を検知する場合、これらの計測データは制御部57等によってダミーウエハのエッチング処理中に容易に測定することができるため、APCサーバ等が容易に計測データを入手することができ、異常判定を容易に行うことができる。
以下、構成部品の取り付け不良の検知に用いられる計測データについて具体的に説明する。
まず、構成部品の取り付け不良の検知のための計測データとして半導体ウエハ上方の発光データを用いる場合について説明する。
チャンバ内において構成部品の取り付け不良が発生すると、チャンバ内のプラズマ発生状況が変化する。例えば、フォーカスリング24が脱落するとプラズマが半導体ウエハ上に収束せず、整流排気リング56が脱落するとプラズマが下部電極11及び上部電極35の間の空間から拡散する。チャンバ内のプラズマ発生状況が変化すると、ダミーウエハの発光データも変化するため、発光データをモニタすることによってチャンバ内のプラズマ発生状況の変化、引いては構成部品の取り付け不良を検知することができる。
図8は、構成部品の取り付け不良と発光データとの関係を示すグラフである。
図8において、横軸は脱落した構成部品を表し、縦軸は全ての構成部品が正常に取り付けられている状態(リファレンス状態)における発光データ(以下「リファレンスデータ」という。)と構成部品が脱落した場合における発光データ(以下「テストデータ」という。)との比を表す。
まず、リファレンスデータとテストデータとの比(以下「発光量比」という。)について説明する。
まず、リファレンスデータを所定の波長領域、例えば、200〜800nmに亘って測定し、テストデータも所定の波長領域、例えば、200〜800nmに亘って測定する。次いで、下記式(1)に示すように、各波長i毎にリファレンスデータに対するテストデータの比Aiを算出し、
i=ai(テストデータ)/ai(リファレンスデータ) i=200〜800nm……(1)
さらに、算出されたAiの波長領域i=200〜800nmにおける平均値Aaveを算出する。
次いで、下記式(2)に示すように、各波長i毎にAiとAaveの差の絶対値を算出し、該算出された差の絶対値の総和Bを算出する。この算出された総和Bが図8における発光量比に該当する。
Figure 2006140237
次に、図8における閾値の設定について説明する。
まず、n枚のダミーウエハ等を準備し、リファレンス状態において各ダミーウエハ毎にリファレンスデータを測定する。そして、測定されたn個のリファレンスデータのうち任意の2つのリファレンスデータ(第1のリファレンスデータ及び第2のリファレンスデータ)から、上記式(1)に基づいて各波長i毎に2つのリファレンスデータの比を算出し、さらに上記式(2)に基づいて発光量比Bkを算出する。これをn回繰り返すことによってn個の発光量比Bを算出する。次いで、n個の発光量比Bの平均値(Bave)及び標準偏差(Bsigma)(σ)を算出し、該発光量比Bの平均値に6σを加算した値を上限の閾値(Reference value (max))に設定し、発光量比Bの平均値から6σを減算した値を下限の閾値(Reference value (min))に設定する。
図8では、整流排気リングが脱落した場合における発光量比が明りょうに上限の閾値を超えているので、発光データをモニタすることによって整流排気リング56の脱落を検知することができる。
ステップS33の異常判定によれば、構成部品の取り付け不良の検知のための計測データとして半導体ウエハ上方の発光データが用いられる。半導体ウエハ上方の発光データは容易に測定することができ、且つチャンバ10内のプラズマ発生状況の変化、引いては構成部品の脱落の有無に応じて変化する。したがって、P/C2の稼働率を確実に低下させることなくP/C2における構成部品の脱落の検知を確実に行うことができる。
また、ステップS33の異常判定によれば、発光データから発光量比が算出される。該発光量比は、無次元数であるため、絶対値の大きさの影響を受けることがない。したがって、P/C2における構成部品の脱落の検知を正確に行うことができる。
次に、構成部品の取り付け不良の検知のための計測データとして高周波電源に関するデータ(以下「高周波データ」という。)を用いる場合について説明する。
チャンバ内において構成部品の取り付け不良が発生すると、チャンバ内のプラズマ発生状況が変化する。チャンバ内のプラズマ発生状況が変化すると、プラズマを所望の状態に維持するように、下部高周波電源18から印加される高周波電力が変化する。これにより、高周波データ、例えば、電圧、電流、位相、インピーダンス等をモニタすることによってチャンバ内のプラズマ発生状況の変化、引いては構成部品の取り付け不良を検知することができる。
図9は、構成部品の取り付け不良と高周波データとの関係を示すグラフである。
図9において、横軸はエッチング処理されるダミーウエハの枚数のカウント数(Wafer count)を表し、縦軸はチャンバ10内に印加される電圧の実測値を表す。また、図9中に示す構成部品名は、当該カウント数においてチャンバ10内から取り外された構成部品である。
カウント数に応じて電圧の実測値が変動するのは、ダミーウエハ1枚毎の電圧の実測値をグラフにプロットしたためである。尚、各電圧の実測値はダミーウエハ毎のエッチング処理の間における平均値である。また、電圧の実測値の平均値を算出し、さらに電圧の実測値の標準偏差(σ)を算出し、電圧の実測値の平均値に6σを加算した値を上限の閾値(Reference value (max))に設定し、電圧の実測値の平均値から6σを減算した値を下限の閾値(Reference value (min))に設定する。
図9では、整流排気リングが脱落した場合、並びにカバーリング及びフォーカスリングが脱落した場合における電圧の実測値が明りょうに上限の閾値を超え、さらに、カバーリングが脱落した場合における電圧の実測値が明りょうに下限の閾値を下回っているので、チャンバ10内に印加される電圧をモニタすることによって整流排気リング56の脱落、カバーリング14及びフォーカスリング24の脱落、並びにカバーリング14のみの脱落を検知することができる。
上述した図9では、チャンバ10内に印加される電圧の実測値としてダミーウエハ毎のエッチング処理の間における平均値を用いたが、最小値や最大値を用いてもよく、この場合、上述した構成部品以外の構成部品の脱落を検知することも可能である。
また、図10は、構成部品の取り付け不良と高周波データとの関係を示す他のグラフである。
図10において、横軸はオートセットアップ処理が実行されるロットの番号を表し、縦軸はチャンバ10内に印加される電圧の実測値を表す。
各ロットにおいて電圧の実測値が変動するのは、各ロットにおいて25枚のダミーウエハにエッチング処理が施され且つ各ロットにおける1枚毎の電圧の実測値をグラフにプロットしたためである。尚、各電圧の実測値はダミーウエハ毎のエッチング処理の間における平均値である。
各ロットにおける構成部品取り付け状況は以下の表2に示す通りである。
Figure 2006140237
例えば、ロット11では上部電極35を取り付けるネジの締め付けトルクを減じた状態で、ダミーウエハにエッチング処理を施している。また、ロット1等のリファレンスとは、全ての構成部品が正常に取り付けられている状態であり、当該ロットにおける電圧の実測値に基づいて、構成部品の取り付け不良判定のための閾値が設定される。図10においては、リファレンス状態のロットにおける電圧の実測値の平均値を算出し、さらにこれらの電圧の実測値の標準偏差(σ)を算出し、電圧の実測値の平均値に6σを加算した値を上限の閾値(Reference value (max))に設定し、電圧の実測値の平均値から6σを減算した値を下限の閾値(Reference value (min))に設定する。
図10では、断熱用のフォーカスリング裏面ラバーが無い場合おける電圧の実測値が明りょうに上限の閾値を超えているので、チャンバ10内に印加される電圧をモニタすることによってフォーカスリング裏面ラバーが無いことを検知することができる。すなわち、構成部品の脱落以外の構成部品の取り付け不良を検知することができる。
ステップS33の異常判定によれば、構成部品の取り付け不良の検知のための計測データとして高周波データが用いられる。高周波データは容易に測定することができ、且つチャンバ10内のプラズマ発生状況の変化、引いては構成部品の取り付け不良に応じて変化する。したがって、P/C2の稼働率を確実に低下させることなくP/C2における構成部品の取り付け不良の検知を確実に行うことができる。
また、上述した図9及び図10では、高周波データとしてチャンバ10内に印加される電圧を用いたが、電圧以外の電流、位相、インピーダンスを用いてもよい。
さらに、異常判定ステップにおける構成部品の洗浄不良の検知について説明する。
チャンバ内において構成部品の洗浄不良が発生すると、デポジットに起因してチャンバ内のプラズマ発生状況が不安定になる。したがって、ダミーウエハにエッチング処理を施す際に、チャンバ内のプラズマ発生状況をモニタすることによって構成部品の洗浄不良を検知することが可能である。なお、ここでの構成部品の洗浄不良とは、各構成部品の表面にウエットクリーニング等で除去できなかったデポジットが堆積したままの状態を示す。
以下、構成部品の洗浄不良の検知のための計測データとして半導体ウエハ上方の発光データを用いる場合について説明する。
チャンバ内において構成部品の洗浄不良が発生すると、チャンバ内のプラズマ発生状況が変化し、チャンバ内のプラズマ発生状況が変化すると、ダミーウエハの発光データも変化するため、発光データをモニタすることによって構成部品の洗浄不良を検知することができる。
図11は、構成部品の洗浄不良と発光データとの関係を示すグラフである。
図11において、横軸はエッチング処理されるダミーウエハの枚数のカウント数を表し、縦軸は同一ダミーウエハにおける発光量の比の変化率(Rate of change)を表す。また、図11中に示す構成部品名は、当該カウント数に該当するダミーウエハのエッチング処理において表面にデポジットが付着された構成部品である。
ここで、発光量の比の変化率は、同一ダミーウエハにおいて所定の波長領域に亘って測定された発光データのうち、構成部品の洗浄不良に応じて発光量が敏感に変化する波長(例えば、656.5nm)における発光データと、構成部品の洗浄不良が発生しているか否かにかかわらず発光量が変化しない波長(例えば、374nm)における発光データとの比に関し、ダミーウエハの上方雰囲気が発光を開始してから10秒間が経過するまでにおける当該比の変化率に該当する。なお、構成部品の洗浄不良に応じて発光量が敏感に変化する波長が656.5nmであるのは、CF系の反応生成物が波長656.5nmの光を強く発光するためである。
図11における閾値としては、表面にデポジットが付着された構成部品がチャンバ10内に配置されていない場合における発光量の比の変化率の平均値を算出し、さらに当該発光量の比の変化率の標準偏差(σ)を算出し、発光量の比の変化率の平均値から6σを減算した値を設定している。
図11では、上部電極(CEL)の表面にデポジットが付着された場合、及びESCの表面にデポジットが付着された場合における発光量の比の変化率が、明りょうに閾値を下回っているので、発光データをモニタすることによって上部電極の洗浄不良及びESCの洗浄不良を検知することができる。
ステップS33の異常判定によれば、構成部品の洗浄不良の検知のための計測データとして半導体ウエハ上方の発光データが用いられる。半導体ウエハ上方の発光データは容易に測定することができ、且つチャンバ10内のプラズマ発生状況の変化、引いては構成部品の洗浄不良の発生の有無に応じて変化する。したがって、P/C2の稼働率を確実に低下させることなくP/C2における構成部品の洗浄不良の検知を確実に行うことができる。
また、ステップS33の異常判定によれば、発光データに基づいて発光量の比の変化率が発光直後から10秒間に亘って算出される。CF系の反応生成物は、チャンバ10内の酸素ガス等と急速に反応して他の生成物へ変化するため、波長656.5nmの光は急速に減衰する。したがって、発光量の比の変化率を算出することによってCF系の反応生成物の存在を確実に検出することができ、もって構成部品の洗浄不良の検知をより確実に行うことができる。
次に、異常判定ステップにおけるチャンバ10のリークの検知について説明する。
チャンバ10のリークが発生し、外部から空気がチャンバ10内に流入すると、エッチング処理が施されるダミーウエハの発光データにおいて、空気を構成する気体に起因する光の発光量が増加するため、発光データをモニタすることによってリークチェックを行うことができる。具体的には、空気を構成する気体のうち、例えば、窒素(N2)ガスの流入に応じて発光量が敏感に変化する波長における発光データをモニタすることによってリークチェックを行うことができる。
チャンバ10内に窒素ガスが流入すると、波長745nmの発光データの発光量は大幅に増加するのに対して、波長560nmの発光データの発光量はほとんど変化しないため、ステップS33の異常判定では、波長560nmの発光データの発光量に対する波長745nmの発光データの発光量の比(以下「発光比」という。)を算出し、該算出された発光比と後述する閾値との比較に基づいてリークチェックを行う。
図14は、チャンバのリークレートと発光比との関係を示すグラフである。
図14において、横軸はチャンバ10のリーク量としてのリークレートを表し、縦軸は発光比(Intensity ratio)を表す。また、閾値として、正常な状態におけるチャンバ10の発光比の平均値を算出し、さらに、当該発光比の標準偏差(σ)を算出し、正常な状態におけるチャンバ10の発光比の平均値に6σを加算した値を用いる。さらに、図中の点は所定の量のリークが発生した場合における発光比の実測値であり、一点鎖線は発光比の実測値に基づいて予測されるリークレートと発光比との関係を示す。
図14では、一点鎖線が閾値に到達するときのリークレートが、0.05Pa/min(0.4mT/min)であるので、リークの許容値である0.13Pa/min(1.0mT/min)以上のリークの有無を検出することができる。
ステップS33の異常判定によれば、エッチング処理が施されるダミーウエハの発光データにおける発光比、すなわち、波長560nmの発光データの発光量に対する波長745nmの発光データの発光量の比に基づいてチャンバ10のリークの有無が検出される。チャンバ10のリークが発生すると、外部から窒素ガスが流入し、該窒素ガスに起因する光の発光量が増加する。また、発光比は、無次元数であるため、絶対値の大きさの影響を受けることがない。したがって、リークチェックをより正確に行うことができる。
以上説明したように、図3の処理によれば、異常判定において、チャンバ10内の状態変化に応じて変化する装置ログや計測データ等のデータのうち少なくとも1つのデータが測定され、該測定されたデータと、測定されたデータに対応する正常な状態における基準データとが比較される。したがって、異常判定において測定されたデータ及び基準データの多変量解析の結果を利用せず、チャンバ10内の状態変化に応じて変化するデータのうち少なくとも1つのデータに基づいて異常判定を行うため、P/C2の異常判定を正確に行うことができる。また、メンテナンスの度に正常モデルを再設定する必要がないため、P/C2の稼働率を低下させることがない。
次に、ステップS34のシーズニングステップについて説明する。
従来の復帰処理におけるシーズニングにおいて、チャンバ10内の雰囲気が所定のレシピに規定された所定の処理条件に合致したか否か、すなわち、シーズニングが終了したか否かは、所定の枚数のダミーウエハ、例えば、50枚のダミーウエハにエッチング処理を施したか否かで判定していたため、無駄なエッチング処理が発生し、その結果、シーズニングに時間を要していた。
これに対して、ステップS34では、発光データをモニタする。チャンバ10内の雰囲気が所定のレシピに規定された所定の処理条件に合致して安定すると、チャンバ内のプラズマ発生状況が安定し、ダミーウエハの上方雰囲気の発光状況も安定するため、発光データをモニタすることによってシーズニングの終了を判定することができる。具体的には、連続してエッチング処理が施される2枚のダミーウエハの発光データの差分が小さくなれば、チャンバ10内の雰囲気が安定してシーズニングが終了したと判定することができる。
図12は、シーズニングで用いられる発光データとしてのPDC(Posterior Data Calibration)データを示す図である。
図12において、PDCデータは、まず、連続してエッチング処理が施される2枚のダミーウエハについて所定の波長領域に亘ってn枚目のダミーウエハの発光データL(n)及びn−1枚目のダミーウエハの発光データL(n-1)を測定し、下記式(3)に従い、各波長における発光データの差の絶対値を、所定の波長領域、例えば、i=200〜800nmに亘って積算することによって算出される。
Figure 2006140237
さらに、ステップS34では、PDCデータから発光量の大きさの影響を除去するために、該PDCデータを微分し、PDCデータの微分値(PDC differentiated value)に基づいてシーズニングが終了した否かを判定する。具体的には、シーズニングにおいてPDCデータの微分値が初めて負から正に変化した時点をシーズニングの終了点とする。
図13は、PDCデータの微分値とエッチングレートとの関係を示すグラフである。
図13において、横軸はシーズニングにおけるダミーウエハの処理枚数を表し、左側の縦軸はPDCデータの微分値を表し、右側の縦軸はエッチングレート(Etch rate)を表す。
図13に示すように、シーズニングにおいてダミーウエハが6枚処理されると、エッチングレートが安定する、すなわち、チャンバ10内の雰囲気が安定するが、図中矢印で示すように、6枚目のダミーウエハの処理においてPDCデータの微分値が初めて負から正に変化する。したがって、PDCデータの微分値に基づいてチャンバ10内の雰囲気が安定したか否か、引いては、シーズニングが終了したか否かを判定することができる。
ステップS34のシーズニングステップによれば、連続してエッチング処理が施される2枚のダミーウエハの発光データの差分(PDCデータ)に基づいてシーズニングが終了したか否かが判定される。チャンバ内のプラズマ発生状況が安定すると、ダミーウエハの発光データも安定し、当該2枚のダミーウエハの発光データの差分が小さくなる。したがって、シーズニングの終了の判定を容易に行うことができる。
また、ステップS34のシーズニングステップによれば、PDCデータの微分値が算出され、該微分値に基づいてシーズニングが終了したか否かが判定される。PDCデータの微分値は、発光量の大きさの影響を受けることがない。したがって、シーズニングの終了の判定をより正確に行うことができる。
また、本発明の目的は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、APCサーバ等に供給し、そのAPCサーバ等が有する制御装置、例えば、コンピュータ(またはCPUやMPU)、又はAPCサーバに接続された制御装置が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることはいうまでもない。
また、コンピュータ等が読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ等で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ又はAPCサーバに挿入された機能拡張カードやコンピュータ又はAPCサーバに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
また、上記プログラムコードは、上述した実施の形態の機能をコンピュータ又はAPCサーバで実現することができればよく、その形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態を有するものでもよい。
プログラムコードを供給する記録媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムコードを記憶できるものであればよい。或いは、上記プログラムコードは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給されてもよい。
上述した実施の形態では、APCサーバが、制御部57に記録された装置ログや計測データを収集するが、上述したように、チャンバ内のプラズマ発生状況はP/Cの種類に応じても変化し、チャンバ内のプラズマ発生状況に深い関連を有する装置ログや計測データはP/Cの種類によって異なる。
これに対応して、本発明では、各種P/Cの制御部等が、それぞれプラズマ発生状況に深い関連を有する装置ログや計測データのリストを有し、各種P/CがAPCサーバに接続された場合に、APCサーバが当該リストを受け取り、該リストに基づいて装置ログや計測データを収集してもよい。これにより、APCサーバは不必要な装置ログや計測データを収集することがなく、もって迅速にオートセットアップ処理を実行することができる。また、該リストをAPCサーバが管理する必要がないので、APCサーバの負担を軽減することができる。
上述した実施の形態では、オートセットアップ処理の異常判定において構成部品の取り付け不良や構成部品の洗浄不良を検出したが、検出される異常状態はこれらに限られず、例えば、チャンバ10内の異常放電の発生や半導体ウエハ及びESC20の間からの伝熱性ガスのリークの発生の有無を検出してもよい。
上述した実施の形態では、基板処理装置がエッチング処理装置である場合について説明したが、本発明が適用可能な基板処理装置はこれに限られず、例えば、塗布現像装置、基板洗浄装置、熱処理装置、蝕刻装置等であってもよく、また、上部電極及び下部電極を共に有する必要もない。
また、上述した実施の形態では、処理される基板が半導体ウエハであったが、処理される基板はこれに限られず、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やFPD(Flat Panel Display)等のガラス基板であってもよい。
本実施の形態に係る基板処理装置としてのプロセスチャンバの概略構成を示す断面図である。 図1のプロセスチャンバにおける構成部品の組み付け状況を示す図である。 本実施の形態に係る基板処理装置の復帰方法としてのオートセットアップ処理のフローチャートである。 図3のオートセットアップ処理及び従来の復帰処理における真空引き時間を比較するグラフである。 構成部品の取り付け不良と下部整合器のインピーダンスとの関係を示すグラフである。 構成部品の取り付け不良と下部電極及び下部整合器間の電圧との関係を示すグラフである。 構成部品の取り付け不良とAPCの弁開度との関係を示すグラフである。 構成部品の取り付け不良と発光データとの関係を示すグラフである。 構成部品の取り付け不良と高周波データとの関係を示すグラフである。 構成部品の取り付け不良と高周波データとの関係を示す他のグラフである。 構成部品の洗浄不良と発光データとの関係を示すグラフである。 シーズニングで用いられる発光データとしてのPDCデータを示す図である。 PDCデータの微分値とエッチングレートとの関係を示すグラフである。 チャンバのリークレートと発光比との関係を示すグラフである。
符号の説明
2 プロセスチャンバ(P/C)
10 チャンバ
11 下部電極
12 排気路
13 バッフル板
14 カバーリング
15 支持体
16 ベローズカバー
17 上部高周波電源
18 下部高周波電源
19 下部整合器
20 ESC
21 上部整合器
24 フォーカスリング
25 冷媒室
26 配管
33 シャワーヘッド
34 ガス通気孔
35 上部電極
36 電極支持体
37 バッファ室
38 処理ガス導入管
40 処理ガス供給装置
41 バルブ
42 四フッ化ケイ素供給部
43 四水素化ケイ素供給部
44 酸素ガス供給部
45 アルゴンガス供給部
46,47,48,49 MFC
50,51 透過窓
52 光源
53 受光センサ
54 保持体
55 シールドリング
56 整流排気リング
57 制御部
58 ネジカバー

Claims (17)

  1. 容器室を有する基板処理装置の復帰方法であって、
    前記容器室内を真空引きする真空引きステップと、前記容器室内の温度を設定する温度設定ステップと、前記容器室内における異常の有無を判定する異常判定ステップと、前記容器室内の雰囲気を所定の処理条件に合致させるように安定させるシーズニングステップとを有し、
    前記異常判定ステップは、前記容器室内の状態変化に応じて変化するデータのうち少なくとも1つのデータを測定し、該測定されたデータと、前記測定されたデータに対応する前記容器室内の正常な状態における基準データとを比較することを特徴とする基板処理装置の復帰方法。
  2. 前記温度設定ステップは、前記基板の通常の処理における前記容器室内の温度と異なる温度に前記容器室内の温度を設定することを特徴とする請求項1記載の基板処理装置の復帰方法。
  3. 前記異常判定ステップは、前記基板に処理を施す際に、前記容器室内に反応生成物を発生させない処理ガスを流入させることを特徴とする請求項1又は2記載の基板処理装置の復帰方法。
  4. 前記処理ガスは酸素のみからなるガスであることを特徴とする請求項3記載の基板処理装置の復帰方法。
  5. 前記測定されたデータは、前記基板処理装置の各構成要素の状態を示すログであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法。
  6. 前記ログは、前記容器室内に配置された下部電極に印加する高周波電力を整合する整合器のインピーダンスであることを特徴とする請求項5記載の基板処理装置の復帰方法。
  7. 前記ログは、前記容器室内に配置された下部電極及び該下部電極に印加する高周波電力を整合する整合器の間における電圧であることを特徴とする請求項5記載の基板処理装置の復帰方法。
  8. 前記ログは、前記容器室内の圧力を制御する制御弁の開度であることを特徴とする請求項5記載の基板処理装置の復帰方法。
  9. 前記測定されたデータは、処理が施される前記基板の発光データであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法。
  10. 前記発光データは、発光量の比であることを特徴とする請求項9記載の基板処理装置の復帰方法。
  11. 前記測定されたデータは、前記容器室内に配置された下部電極に印加する高周波電力を供給する高周波電源に関するデータであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法。
  12. 前記真空引きステップは、前記容器室内の温度を上昇させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法。
  13. 前記シーズニングステップは、連続して処理が施された2枚の前記基板の発光データの差分に基づいて前記容器室内の雰囲気の安定を検出することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法。
  14. 前記シーズニングステップは、前記発光データの差分の微分値に基づいて前記容器室内の雰囲気の安定を検出することを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置の復帰方法。
  15. 前記異常判定ステップは、処理が施される前記基板の発光における異なる波長の発光量の比に基づいて前記容器室の漏れを検出することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の基板処理装置の復帰方法。
  16. 容器室を有する基板処理装置の復帰方法をコンピュータに実行させる基板処理装置の復帰プログラムであって、
    前記容器室内を真空引きする真空引きモジュールと、前記容器室内の温度を設定する温度設定モジュールと、前記容器室内における異常の有無を判定する異常判定モジュールと、前記容器室内の雰囲気を所定の処理条件に合致させるように安定させるシーズニングモジュールとを有し、
    前記異常判定モジュールは、前記容器室内の状態変化に応じて変化するデータのうち少なくとも1つのデータを測定し、該測定されたデータと、前記測定されたデータに対応する前記容器室内の正常な状態における基準データとを比較することを特徴とする基板処理装置の復帰プログラム。
  17. 容器室を有する基板処理装置であって、
    前記容器室内を真空引きする真空引き手段と、前記容器室内の温度を設定する温度設定手段と、前記容器室内における異常の有無を判定する異常判定手段と、前記容器室内の雰囲気を所定の処理条件に合致させるように安定させるシーズニング手段とを有し、
    前記異常判定手段は、前記容器室内の状態変化に応じて変化するデータのうち少なくとも1つのデータを測定し、該測定されたデータと、前記測定されたデータに対応する前記容器室内の正常な状態における基準データとを比較することを特徴とする基板処理装置。
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