JP2006138854A - 白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置及び方法 - Google Patents

白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】透明薄膜の厚さと表面形状を同時に測定することのできる、白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置及び方法を提供する。
【解決手段】本発明においては、干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の第1の干渉縞を得、合成干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の第2の干渉縞を得る。第1の干渉縞から薄膜の厚さによる位相を得、位相から薄膜の厚さ情報のみを得る。第2の干渉縞から位相を求め、薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得る。薄膜の厚さ情報を用い、薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の表面情報を得る。
【選択図】図2−A

Description

本発明は、透明薄膜の厚さ及び形状を測定するための装置及び方法に係り、詳しくは、白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置及び方法に関する。
図1は、既存の白色光走査干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。
図1の装置は、遮断面が設けられているマイケルソン干渉計モジュールと、可視光線分光領域の範囲が走査可能な音響光学変調フィルタと、が組み合わせられた構造である。このような構造は、遮断面をオン/オフすることにより別々に薄膜の厚さと表面形状情報を測定することができる。
図1の装置は、音響光学変調フィルタ(以下、AOTFと略称する)40を白色光干渉システムに取り付け、不透明な金属層82パターンの上に塗布されている透明な微細薄膜層83よりなる多層構造の測定部80に対して、単色光の干渉現象を用いて測定厚さに関する情報と形状に関する情報を別々に測定することができる。
白色光が放射される光源10は光ファイバ11の一側に接続され、光ファイバ11の他側に向けて白色光を放射する。光ファイバ11を通った白色光は、中央にピン孔が形成されている固定部材12を通ってピン孔を中心として広がり、第1の凸レンズを透過しつつ一定の幅に整列されて第1のビームスプリッタ20に入射する。第1のビームスプリッタ20は、透過する白色光を第2の凸レンズ31に向けて放射する。この白色光は、第2の凸レンズ31と第2のビームスプリッタ32を通りつつ、一部は基準面33に向けて反射され、他の一部はそのまま透過して測定部80に照射される。
このとき、基準面33の前面には、所定の間隔をおいてブロッキング・プレート34が位置する。ブロッキング・プレートは、基準面33に近づく位置において互いに平行であるが、基準面33に入射する白色光を選択的に遮断する。
このように、第2の凸レンズ31と、第2のビームスプリッタ32及び基準面33よりなるシステムがマイケルソン干渉モジュール30であり、ここにブロッキング・プレート34が含まれることにより、ブロッキング・プレート34の選択的な白色光の遮断に応じて2通りのモードにて動作する。また、第2のビームスプリッタ32により分離されて基準面33と測定部80にそれぞれ別々に入射した白色光は、特に、測定部80に照射されつつ波長の変化を引き起こす。かかる変化は、形状情報と厚さ情報を有することに起因し、これらの各情報をブロッキング・プレート34の動作有無による各モードに応じてそれぞれ別々に測定することができる。このように照射された白色光は、さらに反射されてAOTF40に入射するが、AOTF40は厚さ情報または形状情報が含まれている帯域の白色光のみをそうでない帯域の白色光とは別途に得るようにフィルタリングする。このようにフィルタリングされた白色光は、第3の凸レンズ50を通ってCCDセンサー70に焦点が合わせられて結像する。そして、CCDセンサー70に結像された白色光は、分光イメージとしてスキャンして各情報を抽出し、各抽出された情報から得られた最大点情報に基づき、測定部80における微細薄膜層83の表面に関する形状情報を最終的に得ることができる。
しかしながら、この干渉計は音響光学変調フィルタのフィルタリング範囲と分解能がシ
ステムの性能に大きく影響し、特定の帯域の短波長を選択的にスキャンするため、リアルタイム測定と外部振動に弱くなる。そして、薄膜の厚さと表面形状を別々に得るためには、遮断面をハードウェア的にオン/オフさせる必要があるため、2つの情報を同時に得ることは困難である。さらに、薄膜の厚さと表面形状に関する複数の未知数を数値解析的なリスト・スクエア・フィッティング方式を用いて求めるため、測定に時間がかかるという欠点がある。
そこで、本発明の目的は、透明薄膜の厚さと表面形状を同時に測定することのできる、白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置及び方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定方法は、薄膜がコートされている測定物の薄膜の厚さ情報と薄膜の表面形状情報を得る方法において、白色光を任意の方向の偏光光にした後、水平偏光光と垂直偏光光に分離する第1の段階と、水平偏光光あるいは垂直偏光光を薄膜がコートされている測定物に入射させ、垂直偏光光あるいは水平偏光光は基準面に入射させる第2の段階と、測定物に入射した光が薄膜の上層部と下層部から反射されつつ干渉され、干渉光を生成する第3の段階と、基準面に入射した光を反射させて反射光を得、前記第3の段階における干渉光と合成して合成干渉光を生成する第4の段階と、前記第3の段階における干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の干渉縞を得る第5の段階と、前記第4の段階における合成干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の干渉縞を得る第6の段階と、前記第5の段階における周波数別の干渉縞から薄膜の厚さによる位相を得、前記位相から薄膜の厚さ情報のみを得る第7の段階と、前記第6の段階における周波数別の干渉縞から位相を求め、薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得る第8の段階と、前記第7の段階において得られた薄膜の厚さ情報に基づき、前記第8の段階において得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の表面情報のみを得る第9の段階と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定方法は、薄膜がコートされている測定物の薄膜の厚さ情報と薄膜の表面形状情報を得る方法において、白色光を放射する光源を光分割器を用いて2つに分割する第1の段階と、前記第1の段階において分割された2つの白色光のうち一方の白色光を薄膜がコートされている測定物に入射させた後、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射される光から干渉光を得る第2の段階と、前記第1の段階において分割された2つの白色光のうちもう一方の白色光を基準面に入射させてから反射させ、反射光を得る第3の段階と、前記第2の段階における干渉光と第3の段階における反射光を合成して合成干渉光を生成する第4の段階と、前記第2の段階における干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の干渉縞を得る第5の段階と、前記第4の段階における合成干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の干渉縞を得る第6の段階と、前記第4の段階における周波数別の干渉縞から位相を求め、薄膜の厚さ情報のみを得る第7の段階と、前記第6段階における干渉縞から位相を求め、薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得る第8の段階と、前記第7の段階において得られた薄膜の厚さ情報を用い、前記第8の段階において得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の表面情報のみを得る第9の段階と、を含むことを特徴とする。
また、本発明によれば、干渉縞から位相を求める段階は、干渉縞を数式としてモデリングする段階(単層薄膜の厚さを測定する場合には数式6を参照、単層薄膜の形状を測定する場合には数式12を参照)と、干渉縞に載せられている低周波成分を除去するために、
高周波フィルタリングを行う段階と、前記低周波成分が除かれている干渉縞からエンベロープ成分を除去し、薄膜の厚さと形状情報が含まれている位相値のみよりなるコサイン関数として整理する段階(単層薄膜の厚さを測定する場合には数式8を参照、単層薄膜の形状を測定する場合には数式14を参照)と、前記整理されたコサイン関数を高速フーリエ変換して正の周波数成分のみを取った後、さらに逆高速フーリエ変換を行う段階と、前記逆高速フーリエ変換により得られた結果に自然ログを取り、虚数部が位相値になるように変換した後、前記位相値を求める段階(単層薄膜の厚さを測定する場合には数式10を参照、単層薄膜の形状を測定する場合には数式16を参照)と、前記周波数による位相値の勾配と薄膜の屈折率Nから薄膜の厚さと形状を求める段階(数式7及び数式17ないし19を参照)と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置は、任意の薄膜の厚さと薄膜の表面形状を測定する装置において、白色光を放射する光源と、白色光を任意の方向に偏光して偏光光にする偏光装置と、前記偏光光を水平偏光光と垂直偏光光に分離する偏光光分割器と、を備え、前記水平偏光光を薄膜がコートされている測定物に入射させた後、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射される光から干渉光を得、前記垂直偏光光を基準面に入射させてから反射させて反射光を得、前記干渉光の位相を求めた後、前記位相から薄膜の厚さ情報のみを得、前記干渉光と前記反射光を干渉させて得られた合成干渉光から位相を求めた後、前記合成干渉光の位相から薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得、前記干渉光から得られる薄膜の厚さ情報と合成干渉光から得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする。
また、本発明によれば、前記干渉光から位相を求めるために、前記干渉光を周波数別に分光させて分光光を得る回折グレーティングと、前記分光光を得る映像獲得部と、を備え、前記分光光を映像処理してアルゴリズムを適用することにより位相を求め、前記合成干渉光から位相を求めるために合成干渉光を得る45°偏光板と、前記合成干渉光を周波数別に分光させて分光光を得る回折グレーティングと、前記分光光を得る映像獲得部と、を備え、前記合成干渉光から得られた分光光を映像処理してアルゴリズムを適用して位相を求めることにより、薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする。
また、本発明に係る白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置は、任意の薄膜の厚さと薄膜の表面形状を測定する装置において、白色光を放射する光源と、前記白色光を分割する光分割器と、を備え、前記光分割器において分割された一部の白色光は薄膜がコートされている測定物に入射させた後、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射される光から干渉光を得、前記光分割器において分割された残りの白色光は基準面に入射させてから反射させて反射光を得るが、反射光を遮断可能な遮断板を備え、前記干渉光の位相を求めるために、前記遮断板を作動させて反射光を遮断した後、干渉光から位相を求めて薄膜の厚さ情報のみを得、前記遮断板を除去し、前記干渉光と前記反射光を干渉させて得られた合成干渉光から位相を求めた後、前記合成干渉光の位相から薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得、前記干渉光から得られる薄膜の厚さ情報と合成干渉光から得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする。
また、本発明によれば、前記干渉光と前記合成干渉光から位相を求めるために、周波数別に分光させて分光光を得る回折グレーティングと、前記分光光を得る映像獲得部と、を備え、前記分光光を映像処理してアルゴリズムを適用して位相を得ることにより、薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする。
また、本発明に係る白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置は、任意
の薄膜の厚さと薄膜の表面形状を測定する装置において、白色光を放射する光源と、白色光を任意の方向に偏光して偏光光にする偏光装置と、前記偏光光を水平偏光光と垂直偏光光に分離する偏光光分割器と、を備え、前記水平偏光光を薄膜がコートされている測定物に入射させた後、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射される光から干渉光を得、前記垂直偏光光を基準面に入射させてから反射させて反射光を得、前記干渉光の位相を求めるために、前記干渉光を周波数別に分光させて分光光を得る回折グレーティングと、前記分光光を得る映像獲得部と、を備え、前記分光光を映像処理してアルゴリズムを適用することにより位相を求めた後、前記位相から薄膜の厚さ情報のみを得、前記干渉光と前記反射光を干渉させて得られた合成干渉光から位相を求めるために合成干渉光を得る45°偏光板と、前記合成干渉光を周波数別に分光させて分光光を得る回折グレーティングと、前記分光光を得る映像獲得部と、を備え、前記合成干渉光から得られた分光光を映像処理してアルゴリズムを適用することにより位相を求めた後、前記合成干渉光の位相から薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得、前記干渉光から得られる薄膜の厚さ情報と合成干渉光から得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする。
また、本発明によれば、前記干渉光と前記反射光及び前記合成干渉光をライン状に得るために、筒状レンズを用い、且つ、前記ライン状の干渉光と前記ライン状の合成干渉光から周波数別の干渉縞を得るために、筒状レンズを用いて薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする。
また、本発明に係る白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置は、任意の薄膜の厚さと薄膜の表面形状を測定する装置において、白色光を放射する光源と、白色光を任意の方向に偏光して偏光光にする偏光装置と、前記偏光光を水平偏光光と垂直偏光光に分離する偏光光分割器と、光軸方向に前記薄膜の測定面を走査移動させるための圧電駆動器と、光路差による干渉縞を得るためのCCDと、を備え、前記水平偏光光を薄膜がコートされている測定物に入射させた後、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射される光から干渉光を得、前記垂直偏光光を基準面に入射させてから反射させて反射光を得、前記干渉光の位相を求めた後、前記位相から薄膜の厚さ情報のみを得、前記干渉光と前記反射光を干渉させて得られた合成干渉光から位相を求めた後、前記合成干渉光の位相から薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得、前記干渉光から得られる薄膜の厚さ情報と合成干渉光から得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする。
また、本発明によれば、前記干渉光と合成干渉光から1本のラインに対する波長別の光強度の分布を得るためのイメージング分光器を含み、イメージング分光器において得られた各ラインに対する波長別の光強度の分布を分析して薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする。
また、本発明によれば、上記の透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置は自動焦点調節装置をさらに含むことを特徴とする。
本発明は、別途の駆動装置無しにリアルタイム測定と一回の測定により単一点または単一ラインに対する処理を行うことができ、しかも外部振動に強いという効果がある。また、マイケルソン干渉計モジュールの遮断面を用いるか、あるいは、光の偏光を用いることにより、単層の薄膜の厚さと表面形状に関する情報を別々に抽出することができ、しかも高い測定分解能を保持できるという効果がある。
以下、添付した図2ないし図11を参照して本発明の好適な実施例を詳述する。
図2−A、図2−B、図3−A及び図3−Bは、本発明による白色光干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の一実施例であり、下記の実施例は、大きく薄膜の厚さ測定モードと、薄膜の表面形状の測定モードと、により構成される。薄膜の厚さ測定モードにおいては、薄膜の上層部と下層部からそれぞれ反射される光路差による光干渉信号(薄膜の厚さ情報)を有する干渉光を分析する。また、薄膜の表面形状の測定モードにおいては、基準面と薄膜からそれぞれ反射されて光路差による光干渉信号(薄膜の形状情報)を有する合成干渉光を分析する。
図2−Aは、本発明の第1の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図であり、マイケルソン干渉計モジュールに設けられている遮断面を用い、厚さと表面形状情報を得ることを例示している。
図2−Aの白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び表面形状の測定装置は、遮断面が設けられているマイケルソン干渉計モジュール130と、集光レンズ及び回折グレーティングを用い、リアルタイムにて測定領域に関する情報を得るような構造となっている。この構造は、遮断面をオン/オフすることにより、別々に薄膜の厚さと表面形状情報を測定することができる。
図2−Aの装置は、不透明な金属層(図示せず)パターンの上に塗布されている透明な微細薄膜層(図示せず)よりなる多層構造の測定部180に対して、単色光の干渉現象を用いて測定厚さに関する情報と形状に関する情報をそれぞれ別々に測定することができる構造である。
光源100は、白色光を放射するタングステン−ハロゲンランプであり、放射方向にシングルモード光ファイバ111の一側が接続され、放射される白色光を光ファイバ111の他側に送信する。光ファイバ111の他側には固定部材112が位置するが、中央のピン孔に光ファイバ111の他側が対応接続されている。ピン孔を介して放射される白色光は、ピン孔を中心として広がる。このとき、固定部材112の前面である白色光の放射方向に所定の距離をおいて第1の凸レンズ113が位置する。白色光は第1の凸レンズ113を透過しつつ、一定の幅の平行光として放射される。第1の凸レンズ113を透過した白色光は、第1の凸レンズ113に所定の距離をおいて位置する第1のビームスプリッタ120に入射する。第1のビームスプリッタ120は、入射する白色光を50:50の割合にて分離可能な無偏光キューブ(Non Polarized Cube)状であり、分離は同時に行われるのではなく、測定過程に従って順次に行われる。
第1のビームスプリッタ120の反射角は、白色光の入射方向に対して約45゜であるため、白色光は、その反射に当たり、入射方向とは垂直に反射される。第1のビームスプリッタ120の反射角に対応して第2の凸レンズ131が位置する。第1の凸レンズ113が透過する白色光を平行光として放射することとは異なり、第2の凸レンズ131は、透過する白色光の幅を進行方向に応じて1ヶ所に集める焦点合わせを行う。このとき、第2のビームスプリッタ132に達した白色光の一部は、基準面133に向けて反射され、他の一部はそのまま透過して測定部180に照射される。このとき、基準面133の前面には所定の間隔をおいてブロッキング・プレート134が位置する。ブロッキング・プレート134は、基準面133に近づく位置において互いに平行であるが、基準面133に入射する白色光を選択的に遮断する。
このように第2の凸レンズ131と、第2のビームスプリッタ132及び基準面133よりなるシステムがマイケルソン干渉モジュール130であり、ここにブロッキング・プ
レート134が含まれることにより、ブロッキング・プレート134の選択的な白色光の遮断に応じて2通りのモードにて動作する。
また、第2のビームスプリッタ132により分離されて基準面133と測定部180にそれぞれ入射した白色光は、特に、測定部180に照射されつつ波長の変化を引き起こす。この変化は、形状情報と厚さ情報を有することに起因し、これらの各情報をブロッキング・プレート134の動作有無による各モードに応じて別々に測定することができる。
このように照射された白色光は、さらに反射されて第2のビームスプリッタ132を透過した後、第2の凸レンズ131を透過しつつ、進行幅がさらに整列されて平行光となる。そして、第1のビームスプリッタ120と反射鏡140から反射されて集光レンズ150に入射する。さらに、集光レンズ150を通った光は、回折グレーティング160にぶつかりつつ回折現象が起こる。このように回折グレーティング160を通りつつ回折された白色光は、CCD170により検出されて薄膜の厚さ情報と表面形状情報を有する干渉信号として得られる。
すなわち、これらの過程をモード別に述べると、まず、薄膜の厚さ情報を得るために、光分割器120において分割された白色光は、薄膜がコートされている測定部180に入射し、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射されて干渉光を得、干渉光の位相を求めるために、ブロッキング・プレート134が"オン"になって薄膜の厚さ情報のみを得ることができる。そして、形状情報を得るために、ブロッキング・プレート134を"オフ"にして光分割器120において分割された白色光から、測定部180から反射された干渉光と、基準面133からの反射光とを干渉させて合成干渉光を得ることにより、薄膜の形状情報を得ることができる。すなわち、合成干渉光の位相から薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得るが、干渉光から得られる薄膜の厚さ情報と合成干渉光から得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得る。
このような過程を段階別に述べると、白色光を放射する光源を光分割器により2つに分割し、分割された2つの白色光のうち一方の白色光を薄膜がコートされている測定部に入射させた後、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射される光から干渉光を得る。そして分割された2つの白色光のうちもう一方の白色光を基準面に入射させてから反射させて反射光を得る。ここで、干渉光と反射光を合成して合成干渉光を生成する。
図2−Bは、本発明の第2の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び表面形状の測定装置の構成図であり、図2−Bによれば、光の偏光を用いて薄膜の厚さ及び表面形状情報を直接的に分離した後、リアルタイムにて測定する。
図2−Bを参照すれば、光源211から放射される白色光はコリメートレンズ212を通りつつ平行光となり、偏光装置213に入射する。偏光装置213は、基準面と測定面に入射した光の強度を略同じくする役割を果たし、入射する平行光を任意の偏光光として放射する。すなわち、偏光装置213は、水平、垂直の偏光光の強さを全く同じくするものであり、水平偏光光214と垂直偏光光215はそれぞれ別々に測定面252と基準面241に入射する。測定面252の薄膜の厚さにより形成された干渉信号は水平偏光光214であり、この水平偏光光214は、測定面252から反射されて干渉光として放射し、基準面241により反射された光は垂直偏光光215であり、この垂直偏光光215は、基準面241から反射光を放射する。これら2つの光214,215が光分割器231を介してさらに光分割器221,261に順次に入射する。光分割器261は、入射する光を反射させ、薄膜厚さの測定のために水平偏光装置271に向けて放射して透過させ、薄膜の形状の測定のために偏光器281に向けて放射する。水平偏光装置271は、水平
偏光光としての干渉光のみを通過させ、集光レンズ272を介して回折グレーティング273に入射させる。回折グレーティング273は、分光光をCCD274に送信し、1点に対する波長別の強度分布を得る。一方、偏光器281は、水平偏光光214としての干渉光と垂直偏光光215としての反射光を互いに干渉させて合成干渉光を得、回折グレーティング283に透過させてCCD284において周波数別に分光された分光光を得る。このような合成干渉光から得られた分光光を映像処理してアルゴリズムを適用することにより位相を求めた後、合成干渉光の位相から薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得、干渉光から得られた薄膜の厚さ情報と合成干渉光から得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得る。
このような過程を段階別に述べると、白色光を任意の偏光光にしてから水平偏光光と垂直偏光光に分離し、水平偏光光を薄膜がコートされている測定面に入射させ、垂直偏光光を基準面に入射させる。そして、測定面に入射した光が薄膜の上層部と下層部から反射されつつ干渉されて干渉光を生成し、基準面に入射した光を反射させて反射光を生成する。そして、干渉光と反射光を合成して合成干渉光を生成する。
図3−Aは、本発明の第3の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。
図3−Aの実施例は、上記の図2−Aの第1の実施例と同じ構成の装置であるが、相違点があれば、集光レンズの代わりに筒状のレンズ331,350を用いるということである。そして、残りの構成については、図2−Aと同じ参照符号が付されているものは同じ機能を行うものであるため、その詳細な説明を省く。図3−Aを参照すれば、筒状のレンズ331,350は測定領域を1点から1ラインへと広げる。
図3−Bは、本発明の第4の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。
図3−Bの実施例は、上記の図2−Bの第2の実施例と同じ構成の装置であるが、相違点があれば、集光レンズの代わりに筒状のレンズ342,351,372,382を用いるということである。そして、残りの構成については、図2−Bと同じ参照符号が付されているものは同じ機能を行うものであるため、その詳細な説明を省く。図3−Bを参照すれば、筒状のレンズ342,351,372,382は、測定領域を1点から1ラインに広げる。
図3−Cは、図2−Bと図3−Bの実施例の筒状レンズを用いて光を単面光(Sheet Light)にする過程を示す図である。すなわち、図3−Cの筒状レンズは、光の形状を単面
光の形状にしてPの位置に放射する。
また、図3−Dは、2次元CCD面の上に表示される情報であり、X軸は測定領域における1ラインを、Y軸は波長別の光強度の分布を示す図である。すなわち、第3及び第4の実施例において用いられる筒状レンズにより測定領域が1点から1ラインに広がるときにCCD面上に表示され、CCDのX軸に示された各ピクセルは測定領域である1ラインの各点を示し、CCDのY軸に示された各ピクセルは波長別の光強度の分布を示す。
以下、図4ないし図8を参照し、上記の第1ないし第4の実施例における、干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置により得られた干渉信号に基づき、透明薄膜の厚さ及び形状を測定する方法について一層詳細に説明する。
以下で、干渉信号とは、干渉光と合成干渉光を言う。
図4は、本発明による薄膜の厚さと表面形状情報を同時に算出する過程を示す図である。
図4は、測定対象物である薄膜構造物から薄膜の厚さ情報と形状情報をそれぞれ別々に求め、最終的に薄膜の表面形状及び厚さ情報を得ることを示している。表面の形状情報はhで示し、厚さ情報はdで示す。
図5は、図4の測定物体である薄膜のある層のパターン(薄膜)に対する入射光と反射光、そして透過光を示す図である。
図5を参照すれば、薄膜の上層部から反射された光をEr1とし、薄膜の下部層部から反射された光をEr2,Er3,・・・としたとき、薄膜の厚さdを算出するためのアルゴリズムは、下記式1ないし下記式11から得ることができ、薄膜の形状Lを算出するためのアルゴリズムは、下記式12ないし下記式19から得ることができる。
アルゴリズムについて簡略に述べると、上記の装置により得られた干渉信号(ここでは、干渉光の干渉信号を言う。)を高周波フィルタリング等して不要な低周波成分を除去した後、高速フーリエ変換(FFT)を行う。そして、さらに逆高速フーリエ変換(IFFT)を行い、最終的な干渉縞の位相値のみを求める。このときの位相値には薄膜の厚さと形状情報が含まれているため、2つの値を別々に求めることができる。
まず、薄膜の厚さdを算出するためのアルゴリズムについて述べる。図5の上層部と下層部から反射された干渉光の干渉信号の干渉縞の式は、下記式1の通りである。
Figure 2006138854
このとき、Er1,Er2,Er3,・・・は、下記式2の通りである。
Figure 2006138854
このとき、rij,tijはi,j層におけるフレネル(fresnel)反射係数及び透過係数を示し、βは厚さdの薄膜の内部を進行する光に起こる位相変化量であり、下記式3で表わされる。
Figure 2006138854
ここで、θ=0°としたとき、
β=2kNd
薄膜が可逆的(reversible)、すなわち、実数値の屈折率を有すれば、
01=−r10,t0110=1−r2 01
の関係を適用することができるため、簡単に下記式4の通りとなる。
Figure 2006138854
前記式4を一層簡単に表わすために、
(1−r2 01)r12=a,(−r0112)=b
とすれば、下記式5の通りとなる。
Figure 2006138854
前記式1に前記式5を代入すれば、下記式6の通りである。
Figure 2006138854
前記式6を参照すれば、薄膜の厚さを得るための干渉縞の式が得られる。すなわち、薄膜の厚さ情報を含んでいるβがコサイン関数の繰り返し周波数成分に載せられていることが分かる。
数式3におけるβとdの関係を用い、薄膜の厚さdを下記式7のように表わすことができる。
Figure 2006138854
前記式3から分かるように、βがkの関数であるため、前記式6をkに対してFFT(Fast Fourier Transform)して得られる周波数別の光強度の分布は、図6−Aの通りである。
図6−Aから分かるように、薄膜の厚さdに相当する値が周波数成分であり、
Nd/π,2Nd/π,3Nd/π,・・・,nNd/π
となる。このため、信号が最も強い周波数成分であるND/π成分のみをフィルタリングすれば、図6−Bの通りである。
そして、図6−Bから得られた信号をIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)すれば、下記式8が得られる。
Figure 2006138854
コサイン関数である前記式8をさらにFFTすれば、図6−Cのように−ND/πとND/πの周波数成分が得られ、正の周波数成分のみフィルタリングしてIFFTを行えば、得られる信号は下記式9の通りである。
Figure 2006138854
前記式9に自然ログを取ると、下記式10の通りである。
Figure 2006138854
前記式10から虚数部のみを取ると、位相値を得ることができる。
そして、前記式7を用い、図6−Dのように波数による位相値の勾配を求めると、薄膜の厚さdを得ることができる。このとき、dは屈折率Nに影響されるため、正確な厚さdを得るためには、屈折率を補償する必要がある。
このため、図7のようにコーシー方程式により屈折率Nを下記式11のように曲線合わせを行い、波数による屈折率値を前記式7により補償すれば、分散への影響を考慮した薄膜の厚さdを求めることが可能になる。
Figure 2006138854
前記式11において、A,B,Cは物質の屈折率曲線による定数値である。
次に、薄膜の表面形状Lを算出するアルゴリズムは、上記の厚さdを求める過程と同じであり、これについての説明は、次の通りである。
薄膜の表面形状の測定モードにおいて一般に得られる干渉信号とは、合成干渉光を言い、その干渉信号の干渉縞の式は、下記式12の通りである。
Figure 2006138854
A(ν)は、光源の周波数分布関数であり、低周波成分が載せられている。前記式12により、低周波成分であるA(ν)をフィルタリングして除去すれば、下記式13が得られる。
Figure 2006138854
ここで、求めようとする成分はcosφ(ν)であるため、Iのエンベロープ成分であるB(ν)を求めて除算すれば、下記式14が得られる。
Figure 2006138854
コサイン関数である前記式14をFFTして正の周波数成分のみを取り出し、さらにIFFTすれば、下記式15が得られる。
Figure 2006138854
前記式15に自然ログを取ると、下記式16の通りである。
Figure 2006138854
前記式16から虚数部のみを取ると、位相成分を容易に求めることができる。ここで、位相成分φ(ν)は、下記式17の通りである。
Figure 2006138854
このとき、δ(d)は薄膜厚さdにより生じる位相変化量であり、
δ(d)=(2π/c) 2ndν
のように表わすことができ、ここで、nは薄膜の屈折率を表す。
前記式17において、δ(d)は薄膜の厚さ測定モードにて予め測定して既知の値であるため、前記式17により容易に分離して下記式18のように表わすことができる。
Figure 2006138854
前記式18を用いると、形状成分Lは数式19のように求めることができる。
Figure 2006138854
このため、前記式7と前記式19を用いると、薄膜に関する厚さ情報dと表面形状情報Lを別々に容易に求めることが可能になる。
このような過程を段階別に述べると、干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の第1の干渉縞を得、合成干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の第2の干渉縞を得る。第1の干渉縞から薄膜の厚さによる位相を得、位相から薄膜の厚さ情報のみを得る。第2の干渉縞から位相を求め、薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得る。薄膜の厚さ情報を用いて薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の表面情報を得る。
図8−Aは、本発明の第5の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。
図8−Aの実施例と、上記の図2−Bの第2の実施例との構成上の相違点は、圧電駆動器80を取り付け、光路差による干渉縞が得られるようにCCD84を備えるというところにある。そして、干渉光と合成干渉光を得るための図2−Bの第2の実施例のCCD274,284を含む構成をイメージング分光器81,83に置換する。すなわち、図2−
Bの第2の実施例における集光レンズ272と回折グレーティング273、及びCCD274をイメージング分光器81に置換し、集光レンズ282と回折グレーティング283、及びCCD284をイメージング分光器83に置換する。このようなイメージング分光器81,83は、図9に基づき後述する。
図8−Aの第5の実施例において、図2−Bの第2の実施例と同じ構成に対しては同じ動作を行い、圧電駆動器80は、光軸方向に測定面252を走査移動させて光路差による干渉縞をCCD84により得ることができる。この第5の実施例は、分散型白色光干渉計(上記の第2の実施例を参照)に白色光走査干渉法を結合したものであり、白色光走査干渉法には、測定対象物を光軸の方向に連続的に移動させる移送メカニズムが求められる。測定対象物が移送されれば、それぞれの受光素子(すなわち、イメージング分光器81,83)において得られる光の強度は、サイン関数に囲まれた調和関数であり、このとき、光の強度が最大となる点を感知する。移送装置としては、上記の圧電駆動器(piezoelectric actuator)80が用いられ、ナノメートル級の分解能の移送が行える。位置検出器としては、定電容量型やLVDT(linear variable differential transformer)が汎用される。また、別途の位置検出器無しに、圧電駆動器に加えられる入力電圧から圧電駆動器の位置を推定する方法も多用され、この場合、圧電駆動器が有するヒステリシスに対する適切な補正が必要となる。それぞれの受光素子から最大の光の強度が得られる点における位置検出器からの距離を用いて組み合わせを行うと、測定対象物の微細な3次元形状を構成することができる。以上のように、白色光を用いると、測定対象物の段差には制限されることなく、圧電駆動器の行程範囲内における全ての段差を含む形状の測定が可能になる。
図8−Bは、本発明の第6の実施例に係る、白色光干渉計と自動焦点調節装置を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。
図8−Bの第6の実施例は、上記の第5の実施例と同じ構成であり、同じ構成のものは同じ機能を行う。但し、構成上の相違点があれば、自動焦点調節装置801をさらに有するということである。この自動焦点調節装置801は、本発明者により先出願(大韓民国特許出願第10−2004−51788号公報)されたものであるため、それについての詳細な説明は省く。この自動焦点調節装置801をさらに備えることにより、第6の実施例の干渉計を用いると、既存の薄膜の厚さ情報及び薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の表面情報を得ると共に、自動焦点調節機能をも有することができる。
図8−Cは、本発明の第7の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。
図8−Cの第7の実施例は、上記の第5の実施例と同じ構成であり、同じ構成のものは同じ機能を行う。但し、構成を一層簡略化するために、光分割器(図2−Bにおける光分割器221)の構成を省いている。すなわち、測定面252からの干渉光と基準面241からの反射光は光分割器231を介してさらに光分割器261に入射して反射または透過され、イメージング分光器81,83において1ラインに対する波長別の強度分布を得る。すなわち、偏光装置213は、水平偏光光214と垂直偏光光215をそれぞれ別々に測定面252と基準面241に入射させる。このとき、λ/4プレート92を通った水平偏光光は、測定面252から反射された後、さらにλ/4プレート92を通って垂直偏光された干渉光として放射され、λ/4プレート91を通った垂直偏光光は、基準面241から反射された後、さらにλ/4プレート91を通って水平偏光された反射光として放射される。これらの2つの光214,215が光分割器231を介してさらに光分割器261に入射し、光分割器261は、入射する光を反射して薄膜の厚さ測定のために垂直偏光光のみを透過するように構成された水平偏光装置271に向けて放射し、光分割器261
を透過した光は、薄膜の形状測定のために水平偏光光の一部と垂直偏光光の一部を透過するように構成された偏光器281に向けて放射する。水平偏光装置271は、水平偏光光としての干渉光のみを通過させ、イメージング分光器81において1ラインに対する波長別の強度分布を得る。一方、偏光器281は、水平偏光光214としての干渉光と垂直偏光光215としての反射光を互いに干渉させて合成干渉光を得る。このような合成干渉光からイメージング分光器83において1ラインに対する波長別の強度分布を得る。したがって、干渉光から得られた薄膜の厚さ情報と合成干渉光から得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得る。
図9は、上記の第5の実施例ないし第8の実施例におけるイメージング分光器の詳細構成図である。
図9を参照すれば、上記の第5ないし第7の実施例において用いられるイメージング分光器は、測定ビームが照射される領域1100内に1本のラインに対して波長別の光強度の分布を得るためのものである。すなわち、測定ビーム照射領域1100内に測定ライン1200をコリメートレンズ1300を通った光からスリット1400を上下に移動して選択する。このようにして選択された測定ライン1200に相当するスリット1400を通った光は、コリメートレンズ1500、分散板1600、及び集光レンズ1700を介してCCD1800において1ラインに対する波長別の光強度の分布を得ることができる。これを分析して1ラインに対する厚さ情報及び厚さ情報が含まれている表面情報から厚さ情報と表面情報を得ることができる。
図10は、本発明の第8の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。
図10の第8の実施例において、上記の図8−Aの第5の実施例と同じ構成要素は同じ動作を行うため、その詳細な説明は省く。
図10を図8−Aと比較して説明すれば、測定面252を含む点線ボックスDの内部に図8−Aの圧電駆動器が省かれている構成であり、圧電駆動器が省かれることに伴い、光路差による干渉縞を得るためのCCDが省かれて2つのCCD81,83よりなる構成となっている。
図11−A及び図11−Bは、第8の実施例の変形例を説明するための構成図である。
図11−Aは、図10の点線ボックスD部分を点線ボックスD1に置換して変形したものであり、点線ボックスD1の内部には、ミラウ干渉対物レンズ系M1を組み付ける。
図11−Bは、図10の点線ボックスD部分を点線ボックスD2に置換して変形したものであり、点線ボックスD2の内部には、マイケルソン干渉対物レンズ系M2を組み付ける。
これらの対物レンズ系M1,M2は、基準面と偏光光分割器を含んでなり、このような構成については、当該分野における技術者にとって公知であるため、その詳細な説明を省く。
また、本発明の上記の実施例においては、点とラインに対する波長別の光強度の分布を得るものとしたが、干渉光と合成干渉光から一つの面積に対する波長別の光強度の分布を得るためのAOTF(Acousto-Optical Tunable Filter)やLCTF(Liquid Crystal Tunable Filter)などの面積を波長別にイメージング可能な分光器を含んで、イメージン
グ分光器において得られた面積に対する波長別の光強度の分布を分析し、薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることも可能である。
既存の白色光走査干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。 図2−Aは、本発明の第1の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。 図2−Bは、本発明の第2の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。 図3−Aは、本発明の第3の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。 図3−Bは、本発明の第4の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。 図3−Cは、図3−Bの実施例の筒状レンズを用いて光を単面光(Sheet Light)にする過程を示す図である。 図3−Dは、CCD面上に表示される情報であり、X軸は測定領域における1ラインを、Y軸は波長別の光強度の分布を示す図である。 本発明による薄膜の厚さと表面形状情報を同時に算出する過程を示す図である。 本発明において測定対象物となるある層のパターン(薄膜)に対する入射光と反射光、そして透過光を示す図である。 図6−Aは、ある層の薄膜から反射された光を周波数分析したとき、前記式6をFFTしたときに得られる周波数別の光強度の分布図である。 図6−Bは、図6−Aに示す各種の周波数成分のうち1成分のみをフィルタリングした場合に得られる周波数別の光強度の分布図である。 図6−Cは、前記式14をFFTしたときに得られる周波数別の光強度の分布図である。 図6−Dは、透明薄膜の厚さの算出に当たり、膜厚さと波数による位相の勾配関係を示す図である。 波長による屈折率の変化をコーシー(Cauchy)方程式により曲線合わせした図である。 図8−Aは、本発明の第5の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。 図8−Bは、本発明の第6の実施例に係る、白色光干渉計と自動焦点調節装置を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。 図8−Cは、本発明の第7の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。 上記の第5の実施例ないし第8の実施例におけるイメージング分光器の詳細構成図である。 本発明の第8の実施例に係る、白色光干渉計を用いた透明薄膜の厚さ及び表面形状の測定装置の構成図である。 図11−Aは、第8の実施例の変形例を説明するための構成図である。 図11−Bは、第8の実施例の変形例を説明するための構成図である。
符号の説明
100 光源
120 第1のビームスプリッタ
130 マイケルソン干渉モジュール
140 反射鏡
150 集光レンズ
160 回折グレーティング
170 CCD
180 測定部

Claims (12)

  1. 薄膜がコートされている測定物の薄膜の厚さ情報と薄膜の表面形状情報を得る方法において、
    白色光を任意の方向の偏光光にした後、水平偏光光と垂直偏光光に分離する第1の段階と、
    水平偏光光あるいは垂直偏光光を薄膜がコートされている測定物に入射させ、垂直偏光光あるいは水平偏光光を基準面に入射させる第2の段階と、
    測定物に入射した光が薄膜の上層部と下層部から反射されつつ干渉され、干渉光を生成する第3の段階と、
    基準面に入射した光を反射させて反射光を得、前記第3の段階における干渉光と合成して合成干渉光を生成する第4の段階と、
    前記第3の段階における干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の干渉縞を得る第5の段階と、
    前記第4の段階における合成干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の干渉縞を得る第6の段階と、
    前記第5の段階における周波数別の干渉縞から薄膜の厚さによる位相を得、前記位相から薄膜の厚さ情報のみを得る第7の段階と、
    前記第6の段階における周波数別の干渉縞から位相を求め、薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得る第8の段階と、
    前記第7の段階において得られた薄膜の厚さ情報に基づき、前記第8の段階において得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の表面情報のみを得る第9の段階と、を含むことを特徴とする透明薄膜の厚さ及び形状の測定方法。
  2. 薄膜がコートされている測定物の薄膜の厚さ情報と薄膜の表面形状情報を得る方法において、
    白色光を放射する光源を光分割器を用いて2つに分割する第1の段階と、
    前記第1の段階において分割された2つの白色光のうち一方の白色光を薄膜がコートされている測定物に入射させた後、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射される光から干渉光を得る第2の段階と、
    前記第1の段階において分割された2つの白色光のうちもう一方の白色光を基準面に入射させてから反射させ、反射光を得る第3の段階と、
    前記第2の段階における干渉光と第3の段階における反射光を合成して合成干渉光を生成する第4の段階と、
    前記第2の段階における干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の干渉縞を得る第5の段階と、
    前記第4の段階における合成干渉光を周波数別に分光させた後、周波数別の干渉縞を得る第6の段階と、
    前記第4の段階における周波数別の干渉縞から位相を求め、薄膜の厚さ情報のみを得る第7の段階と、
    前記第6段階における干渉縞から位相を求め、薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得る第8の段階と、
    前記第7の段階において得られた薄膜の厚さ情報を用い、前記第8の段階において得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の表面情報のみを得る第9の段階と、を含むことを特徴とする透明薄膜の厚さ及び形状の測定方法。
  3. 干渉縞から位相を求める段階は、
    干渉縞を数式としてモデリングする段階(単層薄膜の厚さを測定する場合には数式6を参照、単層薄膜の形状を測定する場合には数式12を参照)と、
    干渉縞に載せられている低周波成分を除去するために、高周波フィルタリングを行う段
    階と、
    前記低周波成分が除かれている干渉縞からエンベロープ成分を除去し、薄膜の厚さと形状情報が含まれている位相値のみよりなるコサイン関数として整理する段階(単層薄膜の厚さを測定する場合には数式8を参照、単層薄膜の形状を測定する場合には数式14を参照)と、
    前記整理されたコサイン関数を高速フーリエ変換して正の周波数成分のみを取った後、さらに逆高速フーリエ変換を行う段階と、
    前記逆高速フーリエ変換により得られた結果に自然ログを取り、虚数部が位相値になるように変換した後、前記位相値を求める段階(単層薄膜の厚さを測定する場合には数式10を参照、単層薄膜の形状を測定する場合には数式16を参照)と、
    前記周波数による位相値の勾配と薄膜の屈折率Nから薄膜の厚さと形状を求める段階(数式7及び数式17ないし19を参照)と、を含むことを特徴とする請求項1または2記載の透明薄膜の厚さ及び形状の測定方法。
  4. 任意の薄膜の厚さと薄膜の表面形状を測定する装置において、
    白色光を放射する光源と、白色光を任意の方向に偏光して偏光光にする偏光装置と、前記偏光光を水平偏光光と垂直偏光光に分離する偏光光分割器と、を備え、前記水平偏光光を薄膜がコートされている測定物に入射させた後、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射される光から干渉光を得、前記垂直偏光光を基準面に入射させてから反射させて反射光を得、前記干渉光の位相を求めた後、前記位相から薄膜の厚さ情報のみを得、前記干渉光と前記反射光を干渉させて得られた合成干渉光から位相を求めた後、前記合成干渉光の位相から薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得、前記干渉光から得られる薄膜の厚さ情報と合成干渉光から得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置。
  5. 前記干渉光から位相を求めるために、前記干渉光を周波数別に分光させて分光光を得る回折グレーティングと、前記分光光を得る映像獲得部と、を備え、前記分光光を映像処理してアルゴリズムを適用することにより位相を求め、前記合成干渉光から位相を求めるために合成干渉光を得る45°偏光板と、前記合成干渉光を周波数別に分光させて分光光を得る回折グレーティングと、前記分光光を得る映像獲得部と、を備え、前記合成干渉光から得られた分光光を映像処理してアルゴリズムを適用して位相を求めることにより、薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする請求項4記載の透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置。
  6. 任意の薄膜の厚さと薄膜の表面形状を測定する装置において、
    白色光を放射する光源と、前記白色光を分割する光分割器と、を備え、前記光分割器において分割された一部の白色光は薄膜がコートされている測定物に入射させた後、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射される光から干渉光を得、前記光分割器において分割された残りの白色光は基準面に入射させてから反射させて反射光を得るが、反射光を遮断可能な遮断板を備え、前記干渉光の位相を求めるために、前記遮断板を作動させて反射光を遮断した後、干渉光から位相を求めて薄膜の厚さ情報のみを得、前記遮断板を除去し、前記干渉光と前記反射光を干渉させて得られた合成干渉光から位相を求めた後、前記合成干渉光の位相から薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得、前記干渉光から得られる薄膜の厚さ情報と合成干渉光から得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置。
  7. 前記干渉光と前記合成干渉光から位相を求めるために、周波数別に分光させて分光光を得る回折グレーティングと、前記分光光を得る映像獲得部と、を備え、前記分光光を映像
    処理してアルゴリズムを適用して位相を得ることにより、薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする請求項6記載の透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置。
  8. 任意の薄膜の厚さと薄膜の表面形状を測定する装置において、
    白色光を放射する光源と、白色光を任意の方向に偏光して偏光光にする偏光装置と、前記偏光光を水平偏光光と垂直偏光光に分離する偏光光分割器と、を備え、前記水平偏光光を薄膜がコートされている測定物に入射させた後、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射される光から干渉光を得、前記垂直偏光光を基準面に入射させてから反射させて反射光を得、前記干渉光の位相を求めるために、前記干渉光を周波数別に分光させて分光光を得る回折グレーティングと、前記分光光を得る映像獲得部と、を備え、前記分光光を映像処理してアルゴリズムを適用することにより位相を求めた後、前記位相から薄膜の厚さ情報のみを得、前記干渉光と前記反射光を干渉させて得られた合成干渉光から位相を求めるために合成干渉光を得る45°偏光板と、前記合成干渉光を周波数別に分光させて分光光を得る回折グレーティングと、前記分光光を得る映像獲得部と、を備え、前記合成干渉光から得られた分光光を映像処理してアルゴリズムを適用することにより位相を求めた後、前記合成干渉光の位相から薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得、前記干渉光から得られる薄膜の厚さ情報と合成干渉光から得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置。
  9. 前記干渉光と前記反射光及び前記合成干渉光をライン状に得るために、筒状レンズを用い、且つ、前記ライン状の干渉光と前記ライン状の合成干渉光から周波数別の干渉縞を得るために、筒状レンズを用いて薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする請求項4,6及び8のうちいずれかに記載の透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置。
  10. 任意の薄膜の厚さと薄膜の表面形状を測定する装置において、
    白色光を放射する光源と、白色光を任意の方向に偏光して偏光光にする偏光装置と、前記偏光光を水平偏光光と垂直偏光光に分離する偏光光分割器と、光軸方向に前記薄膜の測定面を走査移動させるための圧電駆動器と、光路差による干渉縞を得るためのCCDと、を備え、前記水平偏光光を薄膜がコートされている測定物に入射させた後、薄膜の上層部と薄膜の下層部から反射される光から干渉光を得、前記垂直偏光光を基準面に入射させてから反射させて反射光を得、前記干渉光の位相を求めた後、前記位相から薄膜の厚さ情報のみを得、前記干渉光と前記反射光を干渉させて得られた合成干渉光から位相を求めた後、前記合成干渉光の位相から薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報を得、前記干渉光から得られる薄膜の厚さ情報と合成干渉光から得られた薄膜の厚さ情報が含まれている薄膜の表面情報から薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置。
  11. 前記干渉光と合成干渉光から1本のラインに対する波長別の光強度の分布を得るためのイメージング分光器を含み、イメージング分光器において得られた各ラインに対する波長別の光強度の分布を分析して薄膜の厚さ情報と薄膜の表面情報を得ることを特徴とする請求項10記載の透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置。
  12. 自動焦点調節装置をさらに含むことを特徴とする請求項11記載の透明薄膜の厚さ及び形状の測定装置。
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