JP4045140B2 - 偏光感受型光スペクトル干渉コヒーレンストモグラフィー装置及び該装置による試料内部の偏光情報の測定方法 - Google Patents

偏光感受型光スペクトル干渉コヒーレンストモグラフィー装置及び該装置による試料内部の偏光情報の測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コヒーレンストモグラフィー(OCT:Optical coherence tomography)を用いて物体のもつ偏光情報を捉え、より微細な構造を計測するための偏光感受型光コヒーレンストモグラフィー装置及び該装置による試料内部の偏光情報の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、物体の内部情報、つまり屈折率分布の微分構造を非破壊、高分解能で捉えるために、OCTを用いることが行われている。
【0003】
しかし、従来のOCTでは、物体の屈折率分布の微分構造は、非破壊、高分解能で捉えることはできるものの、物体そのものが本来持っている偏光依存性を捉えることはできない。特にOCTを生体計測へ応用することを考える場合、繊維状の構造に起因する複屈折による偏光依存性を持つ生物試料の測定においては、解像度の低下とともに、構造を捉えられないなどの問題が生じてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、散乱光成分はほとんど偏光特性を持っていないため、その偏光情報を捉えるのは困難である。本発明者らは、OCTのような低コヒーレンス干渉計で、ある特定部分からの散乱光成分とある偏光状態の参照光とを干渉させると、その干渉成分には偏光特性が強く反映され、その結果、奥行き方向の断面のある特定部分の偏光情報を捉えることが可能となるという点を想到するに至った。
【0005】
本発明は、試料(物体)の持つ偏光情報を捉えて微細な構造を計測する物体の持つ偏光情報を捉えて微細な構造を計測することを目的とし、機械的な走査なしに深さ方向の断面構造を計測できるスペクトル干渉型のトモグラフィー装置に偏光感受性を導入した。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、入射光の入射光路上に設けられ、該入射光の偏光状態を、互いに異なる4通りの偏光状態のいずれかに選択的に調整可能な入射光学系と、上記入射光路上に設けられ、上記4通りの偏光状態のいずれかに選択的に調整された入射光を参照光と計測対象とする試料に対する入射光とに分けるビームスプリッターと、上記参照光の偏光状態を、上記4通りの偏光状態のいずれかに選択的に調整して上記ビームスプリッターに戻して透過させるための参照光光学系と、それぞれの4通りの偏光状態に調整された上記参照光と上記試料から反射されてきた物体光とを互いに組み合わせて4通り×4通りの16通りの組み合わせた状態で、参照光と物体とを干渉させる回折格子及びレンズから成る分光器と、上記干渉で生じたスペクトル干渉縞を撮影して16枚のコヒーレンストモグラフィー像を取得するCCDカメラとを備え、上記物体光のうち参照光と同じ偏光成分に基づく信号を取り出すことを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィー装置を提供する。
【0007】
本発明は上記課題を解決するために、入射光の入射光路上に設けられ、該入射光の偏光状態を、水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整する第1の1/2波長板及び第1の1/4波長板と、上記入射光路上に設けられ、上記4通りの偏光状態のいずれかに選択的に調整された入射光を参照光と計測対象とする試料に対する入射光とに分けるビームスプリッターと、上記参照光の偏光状態を水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整して上記ビームスプリッターに戻して透過させるための第2の1/4波長板、第3の1/4波長板及びミラーと、上記4通りの偏光状態のいずれかにそれぞれ調整され上記試料で反射され、さらに上記ビームスプリッターで反射された物体光と上記4通りの偏光状態のいずれかにそれぞれ調整された参照光が重ね合わせられた光を水平直線偏光に制御する第4の1/4波長板及び第2の1/2波長板と、それぞれの4通りの偏光状態に調整された上記参照光と上記試料から反射されてきた物体光とを互いに組み合わせて4通り×4通りの16通りの組み合わせた状態で、参照光と物体とを干渉させる回折格子及びレンズから成る分光器と、上記干渉で生じたスペクトル干渉縞を撮影して16枚のコヒーレンストモグラフィー像を取得するCCDカメラとを備え、上記物体光のうち参照光と同じ偏光成分に基づく信号を取り出すことを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィー装置を提供する。
【0008】
本発明は上記課題を解決するために、参照光と物体光の偏光状態を、互いに異なる4通り偏光状態のいずれかに選択的に調整し、それぞれの偏光状態を組み合わせて4通り×4通りの16通りの組み合わせた状態で、参照光と物体光の干渉縞を撮影して16枚のコヒーレンストモグラフィー像を取得し、これらの16枚のコヒーレンストモグラフィー像から、上記試料の偏光特性を表示することができるミュラー行列の各成分を求めることにより、試料内部の偏光情報の測定を行うことを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィーによる試料内部の偏光情報の測定方法を提供する。
【0009】
本発明は上記課題を解決するために、入射光の偏光状態を、水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整し、上記4通りの偏光状態のいずれかに選択的に調整された入射光を、ビームスプリッターによって参照光と計測対象とする試料に対する入射光とに分け、上記参照光の偏光状態を水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整して上記ビームスプリッターに戻して透過させ、上記4通りの偏光状態のいずれかに選択的に調整された上記試料からの物体光と、上記4通りの偏光状態にいずれかに選択的に調整された参照光とを、回折格子及びレンズから成る分光器で干渉させ、上記干渉で生じたスペクトル干渉縞をCCDカメラで撮影して物体光のうち参照光と同じ偏光成分に基づく信号を取り出すことを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィーによる試料内部の偏光情報を計測する方法であって、上記それぞれの偏光状態を組み合わせて4通り×4通りの16通りの組み合わせた状態で、参照光と物体光の干渉縞を撮影して16枚のコヒーレンストモグラフィー像を取得し、これらの16枚のコヒーレンストモグラフィー像から、上記試料の偏光特性を表示することができる ミュラー行列の各成分を求めることにより、上記偏光情報の測定を行うことを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィーによる試料内部の偏光情報の測定方法を提供する。
【0010】
本発明は上記課題を解決するために、入射光の偏光状態を、第1の1/2波長板及び第1の1/4波長板によって、水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整し、上記4通りの偏光状態のいずれかに選択的に調整された入射光を、ビームスプリッターによって、参照光と計測対象とする試料に対する入射光とに分け、上記参照光の偏光状態を、第2の1/4波長板、第3の1/4波長板及びミラーで、水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整して上記ビームスプリッターに戻して透過させ、上記試料で反射され、さらに上記ビームスプリッターで反射された物体光と上記参照光が重ね合わせられた光を、第4の1/4波長板及び第2の1/2波長板で参照光が水平直線偏光になるように制御し、これらの物体光と参照光を回折格子及びレンズから成る分光器で干渉させ、上記分光器で形成されたスペクトル干渉縞をCCDカメラで撮影し、物体光のうち参照光と同じ偏光成分に基づく信号を取り出し、該CCDカメラからの上記信号を、画像処理装置に入力して、フーリエ変換された参照光と物体光との相関信号を得ることを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィーによる試料内部の偏光情報の測定方法であって、上記それぞれの偏光状態を組み合わせて4通り×4通りの16通りの組み合わせた状態で、参照光と物体光の干渉縞を撮影して16枚のコヒーレンストモグラフィー像を取得し、これらの16枚のコヒーレンストモグラフィー像から、上記試料の偏光特性を表示することができる ミュラー行列の各成分を求めることにより、上記偏光情報の測定を行うことを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィーによる試料内部の偏光情報の測定方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る偏光感受型光コヒーレンストモグラフィー装置の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。
【0012】
本発明に係る偏光感受型光コヒーレンストモグラフィー装置の基本的な原理は、参照光と物体光の偏光状態をそれぞれ水平直線偏光(H)、垂直直線偏光(V)、45°直線偏光(P)、右回り円偏光(R)の4通りに制御し、それぞれの偏光状態を組み合わせた状態(4通り×4通りの16通りの組み合わせ)で通常のOCT計測を行う。
【0013】
これにより披検物体(試料)の偏光特性が反映された16枚のOCT像が取得できる。これらの16枚のOCT像から、披検物体の偏光特性を表示することができる ミュラー行列の各成分を求めることにより、偏光情報の測定を行うものである。
【0014】
(実施例1)
以下、図1に示す偏光感受型スペクトル干渉トモグラフィー装置を利用した本発明に係る実施例1を説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る偏光感受型スペクトル干渉トモグラフィー装置1の光学系の全体構成を説明する図である。図1において、この光学系は、その概要としては、マイケルソン干渉計と分光器の2つの光学系から構成されている。
【0016】
本発明に係る偏光感受型光コヒーレンストモグラフィー装置1は、光源2にパルスレーザ、或いはパルスレーザーと同様に広帯域スペクトルを有するスーパールミネッセントダイオード(SLD:Super Luminessent Diode)を使用する。このように、本発明では、光パルスのもつ高いピーク強度を利用していないため、光源に必ずしもパルスレーザを用いる必要は無く、SLDを使用することが可能である。
【0017】
但し、パルスレーザーは、SLDに比べ安定した空間モード(横モード)を持ち、中心波長が可視域に近く、系の作製や調整が容易であることに加え、出力強度が高く最適化なしでも低反射・高散乱物体の計測が可能であるから、実施例では、パルスレーザーを用いる。
【0018】
まず、光源から出たパルスレーザー光の光路上に、光のパワーを減少させる光ウェッジ3を設け、さらにミラー4、5、6を介して、マイケルソン干渉計が設けられている。マイケルソン干渉計は、入射光路上に設けられた偏光子7、1/2波長板8(第1の1/2波長板)、1/4波長板9(第1の1/4波長板)及びビームスプリッター10と、参照光光学系を構成する1/4波長板11(第2の1/4波長板)、1/4波長板12(第3の1/4波長板)及びミラー13と、入射光を集光するレンズ14とから構成される。
【0019】
ビームスプリッター10は、1/4波長板9から出た入射光を、参照光と試料台16に支持された試料に向かう入射光に分ける働きをする。試料台16に支持された試料に向かう入射光は、レンズ14により試料の一点に集光して反射され、物体光としてビームスプリッター10に向かい、そこで反射され参照光光学系からの参照光と重ね合わせられ、マイケルソン干渉計から出射する。
【0020】
さらに、マイケルソン干渉計から出射された光の光路上にミラー17を介して1/4波長板18(第4の1/4波長板)、1/2波長板19(第2の1/2波長板)を設け、さらに1/2波長板19から出射された光の光路上に回折格子20を設け、回折格子20で反射され回折された光の光路上にレンズ21とCCDカメラ22を設ける。この回折格子20及びレンズ21で分光器を構成する。
【0021】
(実施例1の作用)
光源2から出た光(光パルスを利用する。)は、光ウェッジ3によりパワーを減少された後、偏光子7により水平直線偏光(H)となる。そして、入射光の偏光状態を、1/2波長板8と1/4波長板9により、水平直線偏光(以下「H」という)、垂直直線偏光(以下「V」という)、45°直線偏光(以下「P」という)及び右周り円偏光(以下「R」という)の4通りのいずれかに選択的に調整し、参照光と試料に入射する光とに分ける。
【0022】
ビームスプリッター10で分けられた参照光は、参照光光学系の2枚の1/4波長板11、12により、偏光状態がH、V、P、Rとなるように調整されビームスプリッター10に入射される。一方、試料に入射する光はレンズ14により試料15上の1点に集光され、反射され物体光としてビームスプリッター10に向かう。ビームスプリッター10は、上記入射してくる参照光を透過させ物体光を45度反射させて、両者を重ね合わせる。
【0023】
このようにして重ね合わせられてビームスプリッター10から出てくる偏光状態がH、V、P、Rとなるように調整された参照光と、試料から反射してきた物体光は、ミラー17で反射されてから1/4波長板18及び1/2波長板19を通して偏光状態をHにされ、回折格子20及びレンズ21からなる分光器に入射する。なお、回折格子の高い回折効率を使うために回折格子に入射する偏光状態をHに制御している。
【0024】
このように特定偏光の参照光(H、V、P、Rのいずれかの偏光状態の参照光)と物体光を干渉させることにより、物体光の特定偏光成分だけがCCDカメラ上にスペクトル干渉縞を作り、その結果、物体光のうち参照光と同じ偏光状態をもつ成分だけを信号として取り出すことができる。そして、このスペクトル干渉縞をコンピュータに取り込み、画像のy軸のある1点から横1行を抜き取って離散フーリエ変換(DFT:Discrete fourier transform)により空間的なフーリエ変換を計算する。
【0025】
これにより、参照光と物体光との一次元相関信号が得られる。さらにこれらの信号強度を組み合わせてミュラー行列(Mueller matrix)を求めることにより、試料内部の偏光情報を捉えることができる。
【0026】
さらに実施例1を詳細に説明する。図1に示す偏光感受型スペクトル干渉トモグラフィー装置の光学系において、光の進行方向にz軸、z軸と垂直かつ紙面上になるようにx軸、紙面垂直方向にy軸を設定している。光源として中心波長(λc)775nm、パルスの繰り返し周波数1KHz、パルス幅150fs(FWHM)のTi: Sapphire再生増幅パルス(Clerk社製 CPA2001)を用いている。
【0027】
まず、光源から出た光パルスは、光ウェッジ(Wedge 光くさび) によりパワーを減少させた後、偏光子(Pol.)7により水平直線偏光(H)となる。ここで、系に入射する光パルスの電場を次の数式1のように定義する。
【0028】
【数1】
Figure 0004045140
【0029】
次に、入射光の偏光状態を入射光学系を構成する1/2波長板8と1/4波長板9によって H、V、P、R の4通りのいずれかに選択的に調整し、ビームスプリッター10で試料に入射する光と参照光とに分離する。そして、参照光は、参照光光学系を構成する2枚の1/4波長板11、12及びミラー13により、参照アーム透過後の偏光状態がH、V、P、Rのいずれかに選択的に調整されるるようにしてビームスプリッター10に戻され、これを透過する。一方、試料15に入射する光は、レンズ15により試料15上の一点に集光されて反射される。この時の参照光の電場EA,r(x、t)と試料による反射された後の物体光の電場EA,s(x、t)はそれぞれ次の数式2で表される。
【0030】
【数2】
Figure 0004045140
【0031】
ここで、Δl(本明細書記載の「Δl」の「l」はL(エル)の小文字を表しているものとする。)は参照アームと物体アームの光路差、cは光速、添字のAは偏光状態、rとsはそれぞれ参照光及び物体光を表している。
【0032】
次に、試料15から反射された物体光と、上記偏光状態が選択的に調整された参照光をビームスプリッターにより再度重ね合わせる。そして、マイケルソン干渉計から出力された光(ビームスプリッター10から出力された光)をミラー17で反射し、これを偏光状態を1/4波長板18及び1/2波長板19を通してHにし、回折格子20とレンズ21からなる分光器に入射させる。
【0033】
ここで、回折格子10に入射する偏光状態をHにするのは、Hの場合に回折格子の回折効率が一番高くなるためである。そして分光器による分光、すなわち時間的なフーリエ変換を行うと、参照光と物体光のスペクトルがCCDカメラ22上に空間的に展開される。CCDカメラ22上でのそれぞれの電場は次の数式3で表される。
【0034】
【数3】
Figure 0004045140
【0035】
また、β=λc/(cdcosθd)は、中心波長λc及び回折格子10の格子間隔d、光速c、回折折角度θdにより決まる定数、α=cosθi/cosθdは、回折格子への入射角度θi及び回折角度θdにより決まる定数、fはシリンドリカルレンズx−CLの焦点距離であり、*はコンボリューションを表している。また、次の数式4で示すものの幅は、数式5で示すものの幅に較べて十分小さいため、デルタ関数として無視することにより、上記数式3のように近似して表現することができる。
【0036】
【数4】
Figure 0004045140
【0037】
【数5】
Figure 0004045140
【0038】
次に、CCDカメラ22上(フーリエ変換面)のx軸方向に空間的に展開された参照光と物体光のスペクトルはCCDカメラ22上で重なり合い、スペクトル干渉縞を形成する。ここでは特定の偏光状態の参照光と物体光とが重なり合っているため、物体光の特定の偏光成分だけが干渉していることになる。このスペクトル干渉縞をCCDカメラ22で撮影して、スペクトル強度分布に変換する。CCDカメラで得られる強度分布は数式6に示すように、数式3におけるそれぞれの式の電場の和の強度で表される。
【0039】
【数6】
Figure 0004045140
【0040】
数式6において、第1項と第2項はそれぞれ参照光と物体光のスペクトル強度を表し、第3項と第4項は物体光のスペクトルに窓関数として参照光のスペクトルが掛けられたものが、参照アームと物体アームの光路差Δlに比例する周波数をもった正弦関数で変調されていることを表している。
【0041】
最後に、CCDカメラ22により撮影し、画像ボード(サイバーテック社製CT3000A)を介してコンピュータに取り込んだ干渉縞の強度分布(数式6参照)の空間的なフーリエ変換を離散フーリエ変換(DFT)により計算すると、次の数式7で示すように、参照光と物体光の強度相関信号が得られる。
【0042】
但し、コンピュータで計算する際の標本点数をN、標本間隔をTとし、χ(=0,1,・・・, N−1) 番目の空間周波数をν=χ/(NT)で表している。本装置では、数式6で示すスペクトル強度分布をCCDカメラ22により計測しているため、NはCCDカメラ22のx軸方向の画素数、TはCCDカメラ22のx軸方向の画素の大きさにより決定される。
【0043】
【数7】
Figure 0004045140
【0044】
ここで、第1項と第2項はそれぞれ参照光と物体光の自己相関信号でありν=0を中心として表れる。第3項と第4項はそれぞれ参照光と物体光の相互相関信号であり、自己相関信号からν=±Δl/(λcβfc)離れた位置に表れる。この相互相関信号をみると、参照アームと物体アームの光路差Δl、すなわち深さ情報が含まれている。これにより、マイケルソン干渉計のアームの片方に置かれた試料の深さ情報を得ることができる。
【0045】
ところで、通常、偏光状態を表示するには、JonesベクトルやStokesベクトルが用いられる。Jonesベクトルは光がいくつかの光学素子を通る各段において、その偏光状態を表すことができる。だが、完全な偏光しか記述することができず、部分偏光あるいは自然光のような非偏光な光の状態を扱うことができない。一方、StokesベクトルはJonesベクトルに比べ、各段における偏光状態の見通しがつきにくくなるものの、自然光のような部分偏光を含む幅広い偏光特性を表すことが可能である。
【0046】
一般に、光ビームのStokesベクトルSは検出器に入射する6つの偏光状態H(水平直線偏光)、V(垂直直線偏光)、P(45°直線偏光)、M(−45°直線偏光)、R(右回り円偏光)、L(左回り円偏光。以下「L」という)での光強度により定義することができる。このとき、それぞれの偏光状態での光強度の関係は、I+I=I+I=I+Iとなるため、実際には4つの独立した状態で光強度を測定することによりStokesベクトルを決定することができる。今回用いる偏光状態 H、V、P、Rを用いるとStokesベクトルは次の数式8のように定義される。
【0047】
【数8】
Figure 0004045140
【0048】
例として H、V、P、M、R、L 及び自然光すなわち無偏光のStokesベクトルを次の数式9に示す。
【0049】
【数9】
Figure 0004045140
【0050】
さらに、光学素子や測定物体への入力StokesベクトルをSin、出力StokesベクトルをSoutとすると、それらの光学素子や測定物体の偏光特性は、SinとSoutの線形変換行列をMとして次の数式10のように表すことができる。
【0051】
【数10】
Figure 0004045140
【0052】
上記数式10に用いられる線形変換行列Mがミュラー行列(Mueller Matrix)と呼ばれているものである。また、M、M、M、Mはそれぞれ4行1列のミュラーベクトル要素を表している。この4×4のミュラー行列は16個の独立した要素から構成されているため、16個の独立した光強度の測定により決定することができる。
【0053】
そこで、上記数式9のH、V、P、Rの4つを入力Stokesベクトルとする場合を考える。この時、それぞれの出力Stokesベクトルは数式10から、次の数式11と表すことができる。
【0054】
【数11】
Figure 0004045140
【0055】
したがって、これらの出力Stokesベクトルからミュラー行列を計算すると、数式12のようになる。
【0056】
【数12】
Figure 0004045140
【0057】
ここで、添字は参照光と物体光の偏光状態の組み合わせを表しており、例えばIHvならば参照光の偏光状態がHで物体光の偏光状態がVの場合の干渉信号強度である。図1に示す装置では、それぞれの強度はスペクトル干渉縞の強度を離散フーリエ変換(DFT)によりフーリエ変換した後の信号強度すなわち相関信号強度となる。本発明に係る装置ではまた、試料15の一点について一つのミュラー行列を決定する。つまり、最終的には計測物体におけるミュラー行列の分布を計測するのである。
【0058】
その結果は、M00〜M33までの合計16枚のOCT画像を得ることになる。それぞれのOCT画像は、例えばM00であれば通常のOCT装置で得ることができる偏光情報を含まない分布を表し、M23であれば45°直線偏光の光を円偏光に変換するような分布を表している。つまり、それぞれの成分を観察することにより、試料(物体)の偏光特性を捉えることができるのである。以下に代表的な偏光素子のミュラー行列を数式13〜16に示す。
【0059】
ここに、x軸方向の振幅透過率p、y軸方向の振幅透過率がpである部分偏光子のミュラー行列は数式13で示し、x軸方向に透過軸をもつ完全偏光子のミュラー行列は数式14で示し、z軸方向の位相がδだけ進む移相子のミュラー行列は数式15で示し、偏光方位をθ回転させる旋光子のミュラー行列は数式16で示す。
【0060】
【数13】
Figure 0004045140
【0061】
【数14】
Figure 0004045140
【0062】
【数15】
Figure 0004045140
【0063】
【数16】
Figure 0004045140
【0064】
(実験例1)
本発明者等は、図1に示す装置により奥行き方向の情報がどの程度の分解能で得られるかを確認するために、マイケルソン干渉計の試料台16に平面鏡をおいて光路差を測定した。偏光状態は試料、ここでは平面鏡に入射した光と参照光、両方とも水平直線偏光(HH)の状態で行った。測定した結果を図2に示す。
【0065】
図2(a)において左側の像はCCDカメラ22で撮影されたスペクトル干渉縞の像である。右側の分布は、スペクトル干渉縞の強度分布の横一列を抜き取り、離散フーリエ変換(DFT: Discreat fourier transform)によってスペクトル強度のフーリエ変換を計算して得られた参照光と物体光の相関強度分布である。また、図2(b)は、(a)の場合よりも600μm物体光側の光路長が長い場合の結果である。
【0066】
図2(a)と図2(b)それぞれの相関強度分布は、干渉縞画像のy=107〜406の部分の相関強度分布の平均値をとったものであり、参照光に起因するノイズを除去するためにDFTを行う前に干渉縞画像を参照光のみの画像で割っている。これら2つの相関強度分布において、z=0付近の分布は参照光と物体光それぞれの自己相関分布(0次光分布)を、その右側及び左側の分布が参照光と物体光の相互相関分布(1次光成分及び−1次光成分)をそれぞれ表している。
【0067】
これらの結果から、相関分布における1次または−1次のピーク位置のずれが、干渉計の光路差に比例していることが分かる。ピーク位置のずれと光路差の比例関係から強度相関分布の横軸(z軸に対応)の係数を計算すると、16μm/pixelとなる。さらに、相互相関分布の半値全幅(FWHM:Full width and halfmaximum)から装置の深さ方向(z軸)の分解能を求めた結果、本装置では32μmの分解能をもつことが分かった。
【0068】
この装置1は、奥行き方向の走査を行うことなく1回の測定で深さ情報を得ることができるため、x軸方向の一次元走査のみで測定物体の断面構造を計測することができる。そのため、x軸方向の分解能は、走査間隔により決まると言える。
【0069】
(実験例2)
魚の骨の計測:
生物試料として、図3(a)に示す魚(鮭)の中骨の断面構造の計測を行った。試料はスライドガラス上に両面テープにより張り付けて固定し、図3(a)中のA−Bの部分を5μm間隔で50点走査した。(b)の写真は、図3(a)の断面部分を、微分干渉顕微鏡(DIC:Differential interference contrast microscope)により計測したものである。
【0070】
H、V、P、R の4つの偏光状態の組み合わせにより得られる16枚の生のOCT像を図4に、そのOCT計測データから数式12によりミュラー行列を計算しその要素ごとに表示したミュラー行列像を図5に示す。HHやHVなどは試料に入射する光と参照光の偏光状態を、Mの添字はミュラー行列の各成分を表しており、それぞれの画像は各画像の最大値で規格化している。また、これらの画像の大きさは、横250μm×縦800μmである。
【0071】
図4のOCT像において、HPやPP、RPなどに微細な構造が観測されていることがわかる。しかし、OCT像では−45°直線偏光や左回り円偏光に変換する性質をもつ部分の分布を確認することはできない。一方、図5のミュラー行列の各成分を表示した像を見ると、M00は通常のOCT像と同様の偏光特性情報を含まない像であるため、全体の大まかな構造を確認することができるが、複屈折性を示す細かな構造は分からない。しかし、OCT像でははっきりしていなかった骨のコラーゲン小繊維が要因と思われる複屈折性をもつ細かな構造がM00以外の像にはっきりと表れているのが確認できる。
【0072】
例えば、M21では、水平直線偏光を45°直線偏光に変換する性質をもつ部分(図5では明示されないが赤色を呈する部分。以下、色については図5では明示されない。)と−45°直線偏光に変換する性質(青色)をもつ部分の構造が表れており、M23では右回り円偏光を45°直線偏光に変換する性質(赤色)をもつ部分と−45°直線偏光に変換する性質(青色)をもつ部分の構造が、さらにM22では45°直線偏光を保存する性質(赤色)をもつ部分と45°直線偏光を−45°直線偏光に変換する性質(青色)をもつ部分の分布、M33では右回り円偏光成分を保存する性質(赤色)をもつ部分と右回り円偏光を左回り円偏光に変換する性質(青色)をもつ部分の微細な構造が表れている。
【0073】
(実験例3)
人間の皮膚の計測:
本発明の装置の生体への応用の可能性を調べるために、人間の皮膚切片の断面構造の計測を行った。計測した皮膚切片(大きさ2.0cm×2.5cm)は、図6(a)のようにスライドガラス上にテープで固定し、5μm間隔で50点走査を行った。図6は、微分干渉顕微鏡により測定された人間の皮膚の断面像である。
【0074】
偏光状態を制御して得られたOCT像を図7に示し、そのOCT像からミュラー行列の各成分の像を求めて表示した結果を図8に示す。画像の大きさは横 250μm×縦1000μmであり、各画像の最大値で規格化している。
【0075】
偏光情報を含まないM00の像では、皮膚切片の表層付近の大まかな構造は分かるものの、微細構造がはっきりとは確認できない。その他の像について見てみると、角質層の構造によるものと思われる複雑な微細構造を確認することができる。
【0076】
例えば、M11では垂直直線偏光を保存する成分(図8では明示されないが赤色を呈する部分。以下、色については図8では明示されない)の構造が、M30では水平直線偏光を右回り円偏光に変換する性質をもつ部分(赤色)の微細な構造がはっきりと表れている。また、M32では、45°直線偏光を左回り円偏光に変換する成分(青色)をもつ部分の分布、M33では右回り円偏光を左回り円偏光に変換する成分(青色)をもつ部分の分布といった微細な構造がはっきりと表れていることが分かる。
【0077】
実際の皮膚の断面構造は、図6(a)を見るとわかるように、繊維状の構造が複雑に重なりあっている。今回の計測結果においては、皮膚の表層部分つまり角質層部分の複雑な繊維状の構造が要因とみられる偏光状態の変化を捉えることができていると考えられる。
【0078】
以上の結果から、本装置により生体がもつ複屈折性を含んだ微細な構造を計測することが十分可能である。
【0079】
以上、本発明に係る偏光感受型光コヒーレンストモグラフィー装置の実施形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は特にこのような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。
【0080】
【発明の効果】
本発明は以上の通り、深さ方向の機械走査を必要としないスペクトル干渉型のOCTに偏光感受性を導入することで、偏光感受型スペクトル干渉OCT装置を作製したものであり、次のような顕著な効果を奏する。
【0081】
(1)1/4波長板の偏光特性を計測した結果、水平直線偏光を垂直直線偏光に変換、垂直直線偏光を水平直線偏光に変換、45°直線偏光はそのまま保持、右回り円偏光を左回り円偏光に変換するミュラー行列の各成分を計測できる。
【0082】
(2)複屈折分布を含む魚の骨や人間の皮膚といった生物試料の断面構造の計測について、従来のOCT計測では得ることができなかった複屈折分布を含む微細な構造を確認できる。そして、本装置では、深さ方向の空間分解能は32μmであり、空気中では2mmのダイナミックレンジを確認し、きわめて高い分解能で計測が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏光感受型光コヒーレンストモグラフィー装置の光学系を説明する図である。
【図2】実験例1の測定結果を示す図である。
【図3】実験例2で行った魚の断面構造の計測の生物試料として使用する魚(鮭)を示す図である。
【図4】実験例2のそれぞれの偏光状態の組み合わせにより得られる16枚の生のOCT像を示す。
【図5】図4のOCT計測データからミュラー行列を計算しその要素ごとに表示したミュラー行列像を示す。
【図6】実験例3で行った試料である人間の皮膚切片をスライドガラス上にテープで固定した状態を示す図である。
【図7】実験例3で偏光状態を制御して得られたOCT像を示す。
【図8】図7のOCT像からミュラー行列の各成分の像を求めて表示した結果を示す。
【符号の説明】
1 偏光感受型光コヒーレンストモグラフィー装置
2 光源
3 光ウェッジ
4、5、6、13、17 ミラー
7 偏光子
8、19 1/2波長板
9、11、12、18 1/4波長板
10 ビームスプリッター
14 入射光を集光するレンズ
15 試料
16 試料台
20 回折格子
21 レンズ
22 CCDカメラ

Claims (3)

  1. 入射光の入射光路上に設けられ、該入射光の偏光状態を、水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整する第1の1/2波長板及び第1の1/4波長板と、
    上記入射光路上に設けられ、上記4通りの偏光状態のいずれかに選択的に調整された入射光を参照光と計測対象とする試料に対する入射光とに分けるビームスプリッターと、
    上記参照光の偏光状態を水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整して上記ビームスプリッターに戻して透過させるための第2の1/4波長板、第3の1/4波長板及びミラーと、
    上記4通りの偏光状態のいずれかにそれぞれ調整され上記試料で反射され、さらに上記ビームスプリッターで反射された物体光と上記4通りの偏光状態のいずれかにそれぞれ調整された参照光が重ね合わせられた光を水平直線偏光に制御する第4の1/4波長板及び第2の1/2波長板と、
    それぞれの4通りの偏光状態に調整された上記参照光と上記試料から反射されてきた物体光とを互いに組み合わせて4通り×4通りの16通りの組み合わせた状態で、参照光と物体とを干渉させる回折格子及びレンズから成る分光器と、
    上記干渉で生じたスペクトル干渉縞を撮影して16枚のコヒーレンストモグラフィー像を取得するCCDカメラとを備え、
    上記物体光のうち参照光と同じ偏光成分に基づく信号を取り出すことを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィー装置。
  2. 入射光の偏光状態を、水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整し、
    上記4通りの偏光状態のいずれかに選択的に調整された入射光を、ビームスプリッターによって参照光と計測対象とするヒトを除く試料に対する入射光とに分け、
    上記参照光の偏光状態を水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整して上記ビームスプリッターに戻して透過させ、
    上記4通りの偏光状態のいずれかに選択的に調整された上記ヒトを除く試料からの物体光と、上記4通りの偏光状態にいずれかに選択的に調整された参照光とを、回折格子及びレンズから成る分光器で干渉させ、
    上記干渉で生じたスペクトル干渉縞をCCDカメラで撮影して物体光のうち参照光と同じ偏光成分に基づく信号を取り出すことを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィーによるヒトを除く試料内部の偏光情報を計測する方法であって、
    上記それぞれの偏光状態を組み合わせて4通り×4通りの16通りの組み合わせた状態で、参照光と物体光の干渉縞を撮影して16枚のコヒーレンストモグラフィー像を取得し、これらの16枚のコヒーレンストモグラフィー像から、上記ヒトを除く試料の偏光特性を表示することができるミュラー行列の各成分を求めることにより、上記偏光情報の測定を行うことを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィーによるヒトを除く試料内部の偏光情報の測定方法。
  3. 入射光の偏光状態を、第1の1/2波長板及び第1の1/4波長板によって、水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整し、
    上記4通りの偏光状態のいずれかに選択的に調整された入射光を、ビームスプリッターによって、参照光と計測対象とするヒトを除く試料に対する入射光とに分け、
    上記参照光の偏光状態を、第2の1/4波長板、第3の1/4波長板及びミラーで、水平直線偏光、垂直直線偏光、45°直線偏光及び右周り円偏光の4通りのいずれかに選択的に調整して上記ビームスプリッターに戻して透過させ、
    上記ヒトを除く試料で反射され、さらに上記ビームスプリッターで反射された物体光と 上記参照光が重ね合わせられた光を、第4の1/4波長板及び第2の1/2波長板で参照光が水平直線偏光になるように制御し、これらの物体光と参照光を回折格子及びレンズから成る分光器で干渉させ、
    上記分光器で形成されたスペクトル干渉縞をCCDカメラで撮影し、物体光のうち参照光と同じ偏光成分に基づく信号を取り出し、
    該CCDカメラからの上記信号を、画像処理装置に入力して、フーリエ変換された参照光と物体光との相関信号を得ることを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィーによるヒトを除く試料内部の偏光情報の測定方法であって、
    上記それぞれの偏光状態を組み合わせて4通り×4通りの16通りの組み合わせた状態で、参照光と物体光の干渉縞を撮影して16枚のコヒーレンストモグラフィー像を取得し、これらの16枚のコヒーレンストモグラフィー像から、上記ヒトを除く試料の偏光特性を表示することができるミュラー行列の各成分を求めることにより、上記偏光情報の測定を行うことを特徴とする偏光感受型光コヒーレンストモグラフィーによるヒトを除く試料内部の偏光情報の測定方法。
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