JP2006138494A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Shuhei Sugimoto
修平 杉本
Yoshito Kimura
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【課題】省電力に関し、凝縮器の放熱能力を増加させ、冷却サイクルのCOPを向上させることで、消費電力量が低い冷蔵庫を提供する。
【解決手段】機械室140と、機械室140に設けられた略筒状の第1凝縮器143と、第1凝縮器143を強制通風する送風機142からなり、第1凝縮器143の筒の中心軸方向に対峙する機械室140の壁面どうしの接合部のうち、少なくとも庫内側上部の接合部が面取りもしくは曲面を形成される。これにより、送風機142運転時、第1凝縮器143を通過する空気流量が増加し、かつ空気温度の上昇を抑制することができた結果、第1凝縮器143の放熱量が増加し、冷蔵庫101の消費電力量を低減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、強制的に冷却される凝縮器などの冷凍サイクルを備えた冷蔵庫に関するものである。
従来、凝縮器の大部分は冷蔵庫外箱内壁に配設され、外箱全体で放熱させるようにしていたが、近年、冷蔵庫の大容量化および設置スペース縮小の需要が高まるにつれて、外箱内壁の凝縮器だけでは放熱能力が不足する状況になった。このため前記した凝縮器に加え、冷蔵庫外側に確保された空間、例えば冷蔵庫の一画に設けられた機械室内に凝縮器を配設し、送風機により凝縮器を強制通風することにより放熱能力の向上を図っている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
図11は、従来の冷蔵庫の本体を示す正面図を示す。図12は、図11のF−F´線局部断面図を示す。図13は、従来の冷蔵庫の機械室の正面図を示す。図14は、従来の冷蔵庫の機械室の要部断面図を示す。図12から図14に示すように、従来の冷蔵庫1は、冷蔵庫1の外壁を形成する外箱2と、冷蔵庫の庫内壁を形成する内箱3と、外箱2と内箱3の間に発泡充填させたウレタン断熱材4からなる断熱箱体5と、断熱箱体内5を仕切り壁6によって上下に区画し、それぞれに冷蔵室7および冷凍室8を形成している。凝縮器20は、冷蔵庫1の外箱2の内表面に、たとえばアルミ泊等の熱伝導性接着テープ21を用いて密着させ、外箱2も放熱体としての役割を担う(図12参照)。更に冷蔵庫1の庫外後方下部に位置する機械室40には、圧縮機41、送風機42、凝縮器43、ドライヤ45及びキャピラリー(図示せず)等の冷却サイクル部品がある。凝縮器43は、放熱促進のため、フィン50をパイプ51に固着させ、パイプ51を密集成型されている。そして機械室40の側面から順に送風機42、凝縮器43、圧縮機41と配置させる(図13参照)。この結果、凝縮器43は送風機42の通風を受け、熱交換効率が高くなり、放熱能力が増加する冷蔵庫1を提供することを目的としている(特許文献1参照)。
特開2001−255048号公報
しかしながら、上記従来の機械室40にある凝縮器43は、図13より機械室40断面が長方形に対して、コノ字形状にパイプを配置して放熱面積を確保している。このため、機械室40を形成する壁面40a、b、c、dの結合部空間は角部となり、送風機42から遠方にあり、かつ空気抵抗が大きくなるため、空気の滞留が生じ、空気温度が上昇する為、凝縮器43を通過する風量が減少するとともに、空気温度も上昇する。その結果、フィン50およびパイプ51との熱交換量が減少する。さらに凝縮器は、送風機42の空気流れ下流側に配設されているが、送風機42から吐き出された空気は、通風抵抗の小さい凝縮器43下部の無効空間へ流れこみ、凝縮器43への通風が充分行われない。
以上より、凝縮温度は上昇し、冷凍サイクルの圧縮比が高くなり、サイクルCOPが低下した結果、冷蔵庫1の消費電力が増加するという課題を有していた。
また、従来の凝縮器43は冷蔵庫1底面に配設され、空気と熱交換を行なった結果、機械室内部の温度が高くなる。例えば庫外の室温25℃に対して35℃と+10Kほど高い温度になる。そのとき、庫内の冷凍室温度が−18℃の場合、機械室と庫内温度差が53Kと高くなる。
その結果、機械室43からウレタン断熱材4、内壁3を介して庫内へ大量の熱移動が生じ、庫内温度を上昇させ消費電力の増加を招くという課題を有していた。
また、従来の機械室40壁面は、庫内側壁面40aと上部壁面40bと底面板40cと背面板40dと、そして冷蔵庫側面の外箱2からなり、外箱2に底面板40cおよび背面板40dがねじ等により固定され、底面板40cと背面板40dも同様に固定されるが、圧縮機41の騒音、振動が大きいため、底面板40cおよび背面板40dを伝達してびびり音が発生する。また、圧縮機41の騒音が機械室40からウレタン断熱材4、内箱3を介して庫内へ透過して、(ドアを開けた時の)騒音が高くなるという課題を有していた。
本発明は従来の課題を解決するもので、機械室40の容積を大きくすることなく、凝縮器43の放熱性能を向上し、かつ冷蔵庫の断熱性能を高めることで冷蔵庫の消費電力量を低減させ、機械室から発生する騒音、振動を大幅に低減できる冷蔵庫1を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、機械室に設けられた略筒状の凝縮器の筒の中心軸方向に対峙する機械室の壁面どうしの接合部のうち、少なくとも庫内側上部の接合部が面取りもしくは曲面を形成する。
これにより、結合部空間における空気の滞留空間が減少し、空気抵抗が小さくなるため、凝縮器を通過する空気流量が増加し、空気温度の上昇を抑制することができる。
本発明の冷蔵庫は、機械室の容積を大きくすることなく、凝縮器の放熱性能を向上し、かつ冷蔵庫の断熱性能を高めることで冷蔵庫の消費電力を低減できる。
また、機械室の圧縮機から伝播する振動を大幅に低減できるとともに、振動伝播による騒音発生を防止する、冷蔵庫の静音化を可能にできる。
請求項1に記載の発明は、冷蔵庫本体の一画に形成された機械室と、前記機械室に設けられた略筒状の凝縮器と、前記凝縮器を強制通風する送風機からなり、前記凝縮器の筒の中心軸方向に対峙する前記機械室の壁面どうしの接合部のうち、少なくとも庫内側上部の接合部が面取りもしくは曲面を有する。
これにより、送風機運転時に機械室壁面の結合部空間における空気の滞留空間が減少し、空気抵抗が小さくなるため、凝縮器を通過する空気流量が増加し、かつ空気温度の上昇を抑制することができる。
さらに、機械室の庫内側上部において、庫外と庫内の壁厚を厚くすることができ、庫外から庫内へ伝達する熱量を減少させられる。
以上より、凝縮器の放熱量が増加し、凝縮器を通過する冷媒温度は著しく低下する。その結果、サイクルの圧縮比が低減され、圧縮機の電力を低減できる。また、庫内への熱伝達量が減少するため、庫内の温度上昇が抑制され運転時間が減少する。したがって、冷蔵庫の消費電力量を低下させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記凝縮器は略筒状にパイプを螺旋形成し、前記略筒状の内部空間の両端開口部のうち、一方の開口部には前記送風機を対向させ、他方の開口部と前記内部空間との通気抵抗を前記パイプ相互間の隙間と前記内部空間との通気抵抗より大きくさせる。
これにより、送風機運転時において、内部空間の両端開口部は、隙間がほとんどないため閉塞され、通風抵抗が高くなるため、冷蔵庫外部から機械室へ流入した空気の全ては、凝縮器の円筒面外周域よりパイプ相互間の間隙を介して内部空間へ流れ、凝縮器への通風が促進され、強制冷却される。
以上より、凝縮器のパイプと空気の熱交換量が著しく高くなり、凝縮器の放熱能力を増加させた結果、圧縮比が低減され、圧縮機の電力を低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1もしくは請求項2に記載の発明において、前記凝縮器が、略帯状薄板形状のフィンを前記パイプに対して略垂直に配設され、かつ螺旋状に圧着させる。
これにより、フィンとパイプは金属接触しているため、凝縮器の放熱面積が増加し、また、フィンの凹凸を空気が流れる場合、空気の乱流現象を生じさせ、空気との熱交換量が更に増加する。
以上より、凝縮器の放熱能力が増加した結果、更なる凝縮温度の低下が可能になり、圧縮機の電力(冷蔵庫の消費電力)を低減することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記機械室の壁面のうち、庫内側下部が面取りもしくは曲面を有する。
これにより、結合部空間における空気の滞留空間を更に減少させるができる。また、庫外から庫内へ伝達する熱量を更に減少させられる。またウレタン壁厚が増加することにより、圧縮機から機械室壁面を介して庫内へ伝達する振動をウレタン断熱材により減衰させ、また圧縮機から直接庫内へ透過する騒音もウレタン断熱材により減衰させることができる。
以上より、凝縮器の放熱量が増加し、凝縮器を通過する冷媒温度は著しく低下する。その結果、サイクルの圧縮比が低減され、圧縮機の電力を低減できる。また、庫内への熱伝達量が減少するため、庫内の温度上昇が抑制され運転時間が減少する。したがって、冷蔵庫の消費電力量を低下させることができる。
また冷蔵庫の静音化および振動を低減することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記機械室の壁面軸のうち、庫外側上部または庫外側下部が面取りもしくは曲面を有する。
これにより、圧縮機において生じる振動は、機械室壁面へ伝達される際、底面板および背面板の剛性強度が高くなっているため、びびりの発生が激減する。
以上より、機械室の壁面の振幅量が減少し、振幅に伴う騒音が低下し冷蔵庫の静音化が可能になる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、凝縮器の筒の中心軸方向に対峙する壁面とパイプの距離が略均等となる。
これにより、機械室内の空気は、凝縮器の円筒面全域に流れ、パイプ相互間の間隙を介して内部空間との通気を促進し、凝縮器の冷却を更に促進する。
その結果、パイプ相互間の間隙における通風量は、壁面とパイプの距離が略均等でない場合に比べて、著しく放熱量が増加する。
以上より、圧縮機の電力(冷蔵庫の消費電力)を低減することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、前記パイプに付随する前記フィンが隣り合う前記パイプに当接する。
これにより、パイプ相互間の距離が従来のパイプ距離に比べ小さくなり、通風断面あたりの凝縮器表面積が大きくなるとともに、パイプ及びフィンにおける乱流が促進するため、凝縮器の放熱量が増加する。
以上より、凝縮器の熱交換率が著しく高くなり、凝縮器の放熱能力が増加した結果、圧縮機の電力(冷蔵庫の消費電力)を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の機械室まわりの平面図、図2は図1のA−A’線要部断面図、図3は同実施の形態の冷蔵庫の第1凝縮器の要部断面図、図4は図1のB−B’線要部断面図、図5は同実施の形態の冷蔵庫の風路構成図である。
図1から図5より、実施の形態1の冷蔵庫101は、前方に開口する鋼板製の外箱102、硬質樹脂製の内箱103、外箱102と内箱103間に発泡充填されたウレタン断熱材104からなる断熱箱体105と、庫内仕切り壁106により区分けされた冷蔵室107および冷凍室108と、冷蔵室ドア110および冷凍室ドア111と断熱箱体をシールするガスケット(図示せず)と、冷蔵室107の温度を検知する冷蔵室センサ113と、冷凍室108の温度を検知する冷凍室センサ114と、冷蔵室107への冷気を調整する冷蔵室ダンパ115と、冷蔵庫101の冷凍サイクルを構成する冷凍室108背面に配置された冷却器116と、冷却器を通風させるファン117と、冷蔵庫101外部の背面下部に設けられた機械室140からなる。
機械室140は、機械室内壁140aと機械室背面カバー140bと機械室ベース140cと冷蔵庫101側面の外箱102により空間形成され、圧縮機141と、機械室140を通風する送風機142と、第1凝縮器143と、減圧器であるキャピラリチューブ144の一部およびドライヤ145等の冷却サイクル部品等を構成している。
さらに、図4からわかるように、第1凝縮器の筒状の中心軸方向に対峙する機械室壁面に関して、パイプと機械室の壁面である機械室内壁140aと、機械室背面カバー140bとそして機械室ベース140cの距離を均等に形成するように、各壁面を成形してある。たとえば、機械室内壁140aはウレタン断熱材の壁厚を厚くして均等な距離になるよう成形してあり、また、機械室背面カバー140bは、機械室側に湾曲凸部を形成して均等距離を確保している。
第1凝縮器143は、帯状で薄板形状のフィン150とパイプ151からなり、フィン150を直管状のパイプ151の中心軸に対してほぼ垂直になるよう配設され、かつ螺旋状に圧着させながら固着する。
さらにこのフィン付きパイプ151は、隣り合うパイプ151相互間に間隙を設けながら重畳するよう螺旋状に成形する。この際、パイプ151aにそれぞれ付随するフィン150aは、隣り合うパイプ151bのフィン150bの直径方向投影面が重なるように近接し、隣接するパイプ151b外表面までフィン150aを接地させた状態で、帯状の固定部材157を第1凝縮器143の円筒軸方向に巻き込んで締め付け固定する(図3参照)。
このとき、第1凝縮器143内部には円筒状の内部空間152が形成され、図2および図3の第1凝縮器143の内部空間の左端面の開口部154には送風機142が隙間を与えないように設置され、一方右端面の開口部155には、開口部を閉塞するカバー156が設置されている。
さらに、送風機142を囲うケーシング158は、機械室140を左右2室に分離し、また第1凝縮器143は、ケーシング158に設けられた突起部158aに軽圧入しながら固定される。
機械室140と外部の通気に関して、第1凝縮器143より風上側(右側)の機械室内壁140aに空気取入口159を設けることにより冷蔵庫外部より吸入され、一方、機械室140から流出する空気は、機械室背面カバー140bに設けられた吐出口160から冷蔵庫101外部へ吐き出される。
尚、第1凝縮器143のフィン150並びにパイプ151表面に放熱性塗料161を塗着させた。
また、第2凝縮器170は、外箱102とウレタン断熱材104間の外箱102内壁側に密着固定される。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルにおける冷媒の流れを説明すると、圧縮機141において圧縮された高温高圧ガスは、機械室140に配設された第1凝縮器143へ運ばれ熱交換するが、この時ガスは、凝縮器143外部の空気等により、熱交換して液化する。さらに液化した冷媒はドライヤ(図示せず)を通過し、キャピラリチューブ(図示せず)にて減圧され、冷却器116に流入し、冷却器116周辺の庫内空気との熱交換により庫内を冷却するとともに、自身は昇温し、最終的にガス化され再び圧縮器141へ戻る。
圧縮機141運転時の凝縮器143における熱交換について詳細説明すると、圧縮機141の運転に伴ない送風機142も運転を開始する。これにより送風機142吸込み近傍空間の圧力が冷蔵庫101外部の空気に対して低下する。その結果、庫外の空気は、機械室140の機械室内壁140a設けた空気取入口159を介して機械室140に導かれる。
さらに、機械室140へ流入した空気は、図1、4より第1凝縮器143のカバー156へ向かうが通風抵抗が高いため、第1凝縮器143の円筒外周面側へ流れる。このとき、円筒形状を形成するパイプ151は、機械室内壁140a、機械室背面カバー140bそして機械室ベース140cと均等な距離を保持しているので、空気は円筒全周領域に均等に流れこみ、円筒部の外側を送風機方向に流れる。
次に、第1凝縮器143のパイプ151相互間の間隔は、従来の凝縮器の間隔に比べ狭く、またパイプ151間隔は均等であることから、通風抵抗もほぼ同等となる。
よって、空気は第1凝縮器143全域のパイプ151間隙を通過して内部空間152へ流入する。この際、空気と冷媒の熱交換が促進され熱交換量が増加する。
微視的に第1凝縮器143と空気の熱交換をみると、パイプ151およびフィン150は、従来より多くの通風量が得られるため、パイプ151およびフィン150周辺の乱流現象が促進され、温度境界層を薄くできる。その結果、空気と冷媒の熱伝達率が大きくなり、熱交換量は著しく増加する。
さらに、第1凝縮器143を通過した冷媒はさらに第2凝縮器170を通過するため、さらに熱交換量が増加して凝縮能力が増加する。
次に、機械室から庫内への熱侵入について説明すると、本発明における機械室内壁140aは円筒形状の第1凝縮器の円筒形状に沿って均等距離を保持するように成形されており、図4から分かるように機械室内壁140aから内箱103までの厚さが厚くなり、例えば部分的に最大で+100mm程度厚くなる。したがって、機械室壁面140aから内箱103までの総合熱伝導率が従来の熱伝導率に比べて低下する。その結果、機械室から庫内へ伝達する熱量も大幅に低下するため、庫内温度の上昇速度が低下して、圧縮機の運転時間すなわち冷蔵庫の運転時間が大幅に短縮される。
以上のことから、凝縮器における冷媒温度は大幅に低下するため、冷凍サイクルの圧縮比は減少して、サイクルCOPが増加する。同時に運転率も低下することから、最終的に消費電力を大幅に低減することができる。実機試験結果では、冷蔵庫周囲温度25℃で、ドライヤ平均温度(圧縮機運転時)が35℃から31℃、運転率も55%から53%へ低下し、約10kWh/年の冷蔵庫省エネ効果が得られた。
尚、送風機142を本実施例では、第1凝縮器143の左端面(通風下流側)に配設したが、第1凝縮器143の右端面(通風上流側)に配設し、カバー156を左端面に設置しても第1凝縮器143を通過する風量は同等であるので、同様の効果が得られる。
尚、凝縮器143に放熱性塗料161を塗布することにより、フィン150とパイプ151の接着面積を増加させ、かつ放熱性の高い塗料により、熱伝達性能を高めることができる。
尚、本実施例の機械室140を冷蔵庫101背面下部にしたが、冷蔵庫101背面で上述した冷却デバイスを設置する所定の空間が確保されれば、任意の場所に設置可能であり、その際、放熱性能は確保でき、消費電力は大幅に低減できる。
以上のように、本実施の形態においては、冷蔵庫本体の一画に形成された機械室と、前記機械室に設けられた略筒状の凝縮器と、前記凝縮器を強制通風する送風機からなり、前記凝縮器の筒の中心軸方向に対峙する前記機械室の壁面どうしの接合部のうち、少なくとも庫内側上部の接合部が面取りもしくは曲面を形成される。これにより、機械室壁面の結合部空間における空気の滞留空間が減少し、空気抵抗が小さくなるため、凝縮器を通過する空気流量が増加し、かつ空気温度の上昇を抑制することができる。また、庫内への熱伝達量が減少する。以上の結果、凝縮器の全体放熱量が増加し、凝縮器を通過する冷媒温度は著しく低下し、サイクルの圧縮比が低減され、かつ庫内の温度上昇が抑制され運転時間が減少することにより、冷蔵庫の消費電力量を低減することができる。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の機械室まわりの平面図、図7は図6のD−D’線要部断面図、図8は同実施の形態の冷蔵庫の第1凝縮器の要部断面図、図9は図6のE−E’線要部断面図、図10は同実施の形態の冷蔵庫の風路構成図である。
図6から図10より、実施の形態2の冷蔵庫201は、前方に開口する鋼板製の外箱202、硬質樹脂製の内箱203、外箱202と内箱203間に発泡充填されたウレタン断熱材204からなる断熱箱体205と、庫内仕切り壁206により区分けされた冷蔵室207および冷凍室208と、冷蔵室ドア210および冷凍室ドア211と断熱箱体をシールするガスケット(図示せず)と、冷蔵室207の温度を検知する冷蔵室センサ213と、冷凍室208の温度を検知する冷凍室センサ214と、冷蔵室207への冷気を調整する冷蔵室ダンパ215と、冷蔵庫201の冷凍サイクルを構成する冷凍室208背面に配置された冷却器216と、冷却器を通風させるファン217と、冷蔵庫201外部の背面上部に設けられた機械室240からなる。
機械室240は、機械室内壁240aと機械室背面カバー240bと機械室トップカバー240dにより空間形成され、圧縮機241と、機械室240を通風する送風機242と、第1凝縮器243と、減圧器であるキャピラリチューブ(図示せず)の一部およびドライヤ(図示せず)等の冷却サイクル部品等を構成している。
さらに、図8からわかるように、第1凝縮器の筒状の中心軸方向に対峙する機械室壁面に関して、パイプと機械室240の壁面である機械室内壁240aと、機械室背面カバー240bとそして機械室トップカバー240dの距離を均等に形成するように、各壁面を成形してある。たとえば、機械室内壁240aはウレタン断熱材の壁厚を厚くして均等な距離になるよう成形してあり、また、機械室背面カバー240bは、機械室240側に湾曲凸部を形成して均等距離を確保している。
第1凝縮器243は、帯状で薄板形状のフィン250とパイプ251からなり、フィン250を直管状のパイプ251の中心軸に対してほぼ垂直になるよう配設され、かつ螺旋状に圧着させながら固着する。
さらにこのフィン付きパイプ251は、隣り合うパイプ251相互間に間隙を設けながら重畳するよう螺旋状に成形する。この際、パイプ251aにそれぞれ付随するフィン250aは、隣り合うパイプ251bのフィン250bの直径方向投影面が重なるように近接し、隣接するパイプ251b外表面までフィン250aを接地させた状態で、帯状の固定部材257を第1凝縮器243の円筒軸方向に巻き込んで締め付け固定する(図8参照)。
このとき、第1凝縮器243内部には円筒状の内部空間252が形成され、図7および図8の第1凝縮器243の内部空間の左端面の開口部254には送風機242が隙間を与えないように設置され、一方右端面の開口部255には、開口部を閉塞するカバー256が設置されている。
さらに、送風機242を囲うケーシング258は、機械室240を左右2室に分離し、また第1凝縮器243は、ケーシング258に設けられた突起部258aに軽圧入しながら固定される。
機械室240と外部の通気に関して、第1凝縮器243より風上側(右側)の機械室内壁240aに空気取入口259を設けることにより冷蔵庫外部より吸入され、一方、機械室240から流出する空気は、機械室背面カバー240bに設けられた吐出口260から冷蔵庫201外部へ吐き出される。
尚、第1凝縮器243のフィン250並びにパイプ251表面に放熱性塗料261を塗着させた。
また、第2凝縮器270は、外箱202とウレタン断熱材204間の外箱202内壁側に密着固定される。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルにおける冷媒の流れを説明すると、圧縮機241において圧縮された高温高圧ガスは、機械室240に配設された第1凝縮器243へ運ばれ熱交換するが、この時ガスは、第1凝縮器243外部の空気等により、熱交換して液化する。さらに液化した冷媒はドライヤ(図示せず)を通過し、キャピラリチューブ(図示せず)にて減圧され、冷却器216に流入し、冷却器216周辺の庫内空気との熱交換により庫内を冷却するとともに、自身は昇温し、最終的にガス化され再び圧縮器241へ戻る。
圧縮機241運転時の第1凝縮器243における熱交換について詳細説明すると、圧縮機241の運転に伴ない送風機242も運転を開始する。これにより送風機242吸込み近傍空間の圧力が冷蔵庫201外部の空気に対して低下する。その結果、庫外の空気は、冷蔵庫201の上面前方より機械室240の機械室内壁240aに設けた空気取入口259を介して機械室240に導かれる。
さらに、機械室240へ流入した空気は、図6、9より第1凝縮器243のカバー256へ向かうが通風抵抗が高いため、第1凝縮器243の円筒外周面側へ流れる。このとき、円筒形状を形成するパイプ251は、機械室内壁240a、機械室背面カバー240bそして機械室トップカバー240dと均等な距離を保持しているので、空気は円筒全周領域に均等に流れこみ、円筒部の外側を送風機242方向に流れる。
次に、第1凝縮器243のパイプ251相互間の間隔は、従来の凝縮器の間隔に比べ狭く、またパイプ251間隔は均等であることから、通風抵抗もほぼ同等となる。
よって、空気は第1凝縮器243全域のパイプ251間隙を通過して内部空間252へ流入する。この際、空気と冷媒の熱交換が促進され熱交換量が増加する。
微視的に第1凝縮器243と空気の熱交換をみると、パイプ251およびフィン250は、従来より多くの通風量が得られるため、パイプ251およびフィン250周辺の乱流現象が促進され、温度境界層を薄くできる。その結果、空気と冷媒の熱伝達率が大きくなり、熱交換量は著しく増加する。
さらに、第1凝縮器243を通過した冷媒はさらに第2凝縮器270を通過するため、さらに熱交換量が増加して凝縮能力が増加する。
冷蔵庫201の騒音、振動に最も影響を与える圧縮機241から伝達する振動の経路を説明すると、圧縮機241運転時に発生する振動は、圧縮機241の吸込み及び吐き出し配管から冷却サイクル部品を介して最終断熱箱体205へ伝達する。また別の経路として圧縮機241下部と接する機械室内壁240aから機械室背面カバー240b、機械室トップカバー240d、ウレタン断熱材、内箱等へ伝達する。従来構成の場合、機械室内壁240aから機械室背面カバー240b、機械室トップカバー240dと振動伝達する際、機械室背面カバー240b、機械室トップカバー240dは薄板成形品であり、それぞれをねじ等により固定するため、剛性が弱くびびりが発生し、振動が大きくなり、またそれに伴う騒音も増加した。また機械室240から内箱までの冷蔵庫201壁厚が薄いため、圧縮機241からの騒音が直接透過したり、また機械室内壁240aから機械室背面カバー240b、機械室トップカバー240d等から庫内側へ間接的に振動が伝達した結果、冷蔵庫201前面側における振動、またそれに伴う騒音も増加する。
本実施例の構成では、図9から分かるように機械室内壁240aから内箱203までの厚さが厚く、例えば部分的に最大で+100mm程度厚くなる。よって機械室内壁240aから内箱203へ伝達する騒音および振動は、充分に厚いウレタン断熱材204によって減衰、遮断される。
また、機械室内壁240aと機械室背面カバー240bそして機械室トップカバー240dは剛性の高い部材を補強して構成されるため、部品単独および部品どうしの接合部におけるびびりが抑えられ、それに伴う騒音も減少する。
従って、最終的に冷蔵庫201における騒音および振動は大幅に低減できる。
尚、本実施例において断熱箱体205としてウレタンを用いたが、例えば熱伝導率が0.0010〜0.0020W/mKの真空断熱材を断熱箱体205の一部あるいは全体に配置することで侵入熱量は大幅に低下し、消費電力の低減が可能となる。
以上のことから、本実施の形態においては、冷蔵庫本体の一画に形成された機械室と、前記機械室に設けられた略筒状の凝縮器と、前記凝縮器を強制通風する送風機からなり、前記凝縮器の筒の中心軸方向に対峙する前記機械室の壁面どうしの接合部のうち、少なくとも庫内側上部の接合部が面取りもしくは曲面を形成される。これにより、機械室壁面の結合部空間における空気の滞留空間が減少し、空気抵抗が小さくなるため、凝縮器を通過する空気流量が増加し、かつ空気温度の上昇を抑制することができる。また、庫内への熱伝達量が減少する。以上の結果、凝縮器の全体放熱量が増加し、凝縮器を通過する冷媒温度は著しく低下した結果、冷蔵庫の消費電力量を低減することができる。また、機械室内壁から内箱の厚さが厚く、かつ機械室背面カバー、機械室トップカバーの剛性が高くなることにより、冷蔵庫の振動および静音化が可能になる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、凝縮器の熱交換効率を高めると共に、庫内への侵入熱量を低減できることにより、冷蔵庫の消費電力を低減でき、かつ圧縮機241の運転時間を削減できる。また冷蔵庫の騒音や振動も低減できるので、冷凍空調機器全般の消費電力低減および低騒音化の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の機械室まわりの平面図 図1のA−A’線要部断面図 同実施の形態の冷蔵庫の第1凝縮器の要部断面図 図1のB−B’線要部断面図 同実施の形態の冷蔵庫の風路構成図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の機械室まわりの平面図 図6のD−D’線要部断面図 同実施の形態の冷蔵庫の第1凝縮器の要部断面図 図6のE−E’線要部断面図 同実施の形態の冷蔵庫の風路構成図 従来の冷蔵庫の本体を示す正面図 図11のF−F‘線局部断面図 従来の冷蔵庫の機械室の正面図 従来の冷蔵庫の機械室の要部断面図
符号の説明
101,201 冷蔵庫
140,240 機械室
140a,240a 機械室内壁
140b,240b 機械室背面カバー
140c 機械室ベース
141,241 圧縮機
142,242 送風機
143,243 第1凝縮器(凝縮器)
150,250,150a,150b,250a,250b フィン
151,251,151a,151b,251a,251b パイプ
152,252 内部空間
154,254 開口部
155,255 開口部
240d 機械室トップカバー

Claims (7)

  1. 冷蔵庫本体の一画に形成された機械室と、前記機械室に設けられた略筒状の凝縮器と、前記凝縮器を強制通風する送風機からなり、前記凝縮器の筒の中心軸方向に対峙する前記機械室の壁面のうち、少なくとも庫内側上部の壁面が面取りもしくは曲面を有する冷蔵庫。
  2. 前記凝縮器は略筒状にパイプを螺旋形成し、前記略筒状の内部空間の両端開口部のうち、一方の開口部には前記送風機を対向させ、他方の開口部と前記内部空間との通気抵抗を前記パイプ相互間の間隙と前記内部空間との通気抵抗より大きくさせることにより、前記送風機運転時に前記パイプ相互間の隙間を介して前記内部空間と外部との通気が促進され前記凝縮器が強制冷却される請求項1の冷蔵庫。
  3. 前記凝縮器は、略帯状薄板形状のフィンを前記パイプに対して略垂直に配設され、かつ螺旋状に圧着させることにより、熱伝導性を向上させた請求項1または2の冷蔵庫。
  4. 前記機械室の壁面のうち、庫内側下部が面取りもしくは曲面を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記機械室の壁面のうち、庫外側上部または庫外側下部が面取りもしくは曲面を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記凝縮器の筒の中心軸方向に対峙する前記壁面と前記パイプの距離が略均等となる請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記凝縮器の前記パイプに付随する前記フィンが隣り合う前記パイプに当接する請求項3から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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