JP2005326039A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力に関し、凝縮器の放熱能力を増加させ、冷却サイクルのCOPを向上させることで、消費電力量が低い冷蔵庫を提供することを目的とする。
【解決手段】機械室140内空間を2分する凝縮器143を設け、送風機142により強制空冷する冷蔵庫101において、凝縮器143はフィン150を有するパイプ151をパイプ相互間に間隙を設けて重畳し、略筒状の内部空間153を形成し、内部空間153の開口部153aは機械室背面カバー140bに近接対向し、もう一方は機械室140の機械室内壁140aに近接対向して、開口部153a,bが閉塞される。これにより、凝縮器143への通風が促進され、凝縮器143の熱交換率が高くなり、放熱能力が増加するため、圧縮比が低減され、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫101の消費電力を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、強制的に冷却される凝縮器などの冷凍サイクルを備えた冷蔵庫に関するものである。
従来、凝縮器の大部分は冷蔵庫外箱内壁に配設され、外箱全体で放熱させるようにしていたが、近年、冷蔵庫の大容量化および設置スペース縮小の需要が高まるにつれて、外箱内壁の凝縮器だけでは放熱能力が不足する状況になった。このため前記した凝縮器に加え、冷蔵庫外側に確保された空間、いわゆる機械室内に凝縮器を配設し、さらに送風機により凝縮器を強制通風することにより放熱能力の向上を図っている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
図12は、従来の冷蔵庫の本体を示す正面図を示す。図13は、図12のF−F‘局部断面図を示す。図14は、従来の冷蔵庫の機械室の正面図を示す。図12から図14に示すように、従来の冷蔵庫1は、冷蔵庫1の外壁を形成する外箱2と、冷蔵庫の庫内壁を形成する内箱3と、外箱2と内箱3の間に発泡充填させたウレタン断熱材4からなる断熱箱体5と、断熱箱体内5を仕切り壁6によって上下に区画し、それぞれに冷蔵室7および冷凍室8を形成している。凝縮器20は、冷蔵庫1の外箱2の内表面に、たとえばアルミ泊等の熱伝導性接着テープ21を用いて密着させ、外箱2も放熱体としての役割を担う(図13参照)。更に冷蔵庫1の庫外後方下部に位置する機械室40には、圧縮機41、送風機42、凝縮器43、ドライヤー45及びキャピラリー(図示せず)等の冷却サイクル部品がある。凝縮器43は、放熱促進のためのフィン50をパイプ51に固着させ、パイプ51を密集成型されている。そして機械室40の側面から順に送風機42、凝縮器43、圧縮機41と配置させる(図13参照)。この結果、凝縮器43は送風機42の通風を受け、熱交換効率が高くなり、放熱能力が増加する冷蔵庫1を提供することを目的としている(特許文献1参照)。
また、他の従来例において、図15は、冷蔵庫1の機械室40の斜視図であり、凝縮器43は冷蔵庫底面の薄板空間に配設するべく直線部80と曲げ部81で構成されるため、放熱面積を稼ぎ放熱能力を増加させる冷蔵庫1を提供することを目的としている(特許文献2参照)。
特開2001−255048号公報 特開平7−167547号公報
しかしながら、上記従来の機械室40にある凝縮器43は、限定された設置空間において放熱能力を高めようとパイプ51の曲げ部81のR寸法を極力小さく加工しようとするが、高度な加工技術が必要であったり、曲げ部81への応力集中による疲労破壊等の問題から限界があり、パイプ相互間の隙間がやや大きくなる傾向があった。その結果、凝縮器43に通風される風はこれらの隙間を通過してフィン50およびパイプ51との熱交換が充分に行われない。さらに送風機42の空気流れ下流側に配設されているが、送風機42から吐き出された空気は、通風抵抗の小さい凝縮器43下部の無効空間へ流れこみ、凝縮器43への通風が充分に行われない。
以上より、凝縮器の熱交換能力が低下することで凝縮温度は上昇し、冷凍サイクルの圧縮比が高くなり、サイクルCOPが低下した結果、冷蔵庫1の消費電力が増加するという課題を有していた。
また、従来の凝縮器43は冷蔵庫1底面に配設するため、薄板状の空間に大量の凝縮器43を配設する必要があった。そこで曲げ部81のR寸法は、凝縮器43の全長を長くするため、たとえばR10mm程度となった(図15参照)。また機械室40に配設される凝縮器43においても凝縮器長さを延長するため、曲げ寸法が小さいコノ字やL字の配管構成を行った(図14参照)。
この結果、輸送や冷蔵庫組立て時、曲げ部81に発生する応力が高くなり、パイプ折れや破損を引き起こすという課題を有していた。
また、図14における従来の凝縮器43のパイプ51は、機械室40の右から左への通風に対して、直角に対峙するパイプレイアウトとなる。そのため塵、埃を含んだ空気をパイプ表面に堆積し易くなり、長期に冷蔵庫を使用するにあたって放熱能力が著しく低下するという課題を有していた。
本発明は従来の課題を解決するもので、機械室40の容積を大きくすることなく、長期における凝縮器43の放熱能力を高くかつ冷蔵庫の消費電力を低く維持し、パイプ折れ、破損等による冷媒もれを防止できる冷蔵庫1を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、凝縮器のパイプ相互間に間隙を設けて重畳することにより略筒状の内部空間を形成し、さらに前記機械室を風上側と風下側の空間に分離するよう設置する。
これにより、パイプ間相互の間隔を小さくすることができ、凝縮器の表面積を増加させるとともに、通風による熱交換率を高めることができ、凝縮器を通過する冷媒の温度を下げることができる。
また、本発明の冷蔵庫は、凝縮器が多数のフィンを有するパイプをパイプ相互間に間隙を設けて重畳することにより略筒状の内部空間を形成する。
これによって、輸送や冷蔵庫組立て時、曲げ部R寸法が大きくなり、曲げ部に発生する応力が小さくなる。
本発明の冷蔵庫は、機械室の容積を大きくすることなく、凝縮器の熱交換効率を高め、放熱能力及び冷却サイクルのCOPを向上させ、冷蔵庫の消費電力を低減できる。
また、本発明の冷蔵庫は、凝縮器が多数のフィンを有するパイプをパイプ相互間に間隙を設けて重畳するため、輸送時や組立て時の凝縮器のパイプ折れ、破損等による冷媒もれを抑制できる。さらに凝縮器成形工数が少なく、設備投資も少ないため、製造コストが安価になる。
請求項1に記載の発明は、冷蔵庫本体の庫外の一画に形成した機械室と、機械室に設けられた凝縮器と、凝縮器を強制通風する送風機からなり、凝縮器は多数のフィンを有するパイプとパイプからなり、パイプ相互間に間隙を設けて重畳することにより略筒状の内部空間を形成し、さらに凝縮器は、機械室を風上側と風下側の空間に分離するよう設置される。
これにより、送風機運転時に風上側の空間からパイプ相互間の間隙を介して内部空間へ流入し、次にパイプ相互間の間隙を介して風下側の空間へ吐出されるため、凝縮器、特に円周部全体への通風が行われ、放熱量が増加する。
さらにパイプ相互間の距離が従来の距離に比べ小さくなり、通風断面あたりの凝縮器表面積が大きくなるとともに、パイプ及びフィンへの通風量が従来より増加するため、凝縮器、特にパイプ相互間方向(円筒長手方向)の放熱量が増加する。
以上より、凝縮器の全体放熱量が増加し、凝縮器を通過する冷媒温度は著しく低下する。その結果,サイクルの圧縮比が低減され、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
また、パイプは、機械室の通風の向きに対して、パイプは対向せず斜めに配設される。これにより、通風される空気中の塵や埃は、パイプ表面を滑りながら通過し,付着しにくくなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、機械室は、機械室ベースと、機械室内壁と、機械室背面カバーにより空間構成され、凝縮器の内部空間の両端開口部のうち、一方の開口部は機械室ベースに近接対向し、もう一方の開口部は機械室内壁に近接対向して、開口部の一部あるいは全体が閉塞される。
これにより、両端の開口部は、隙間がほとんどない状態で、閉塞されるため、通風抵抗が高くなり、機械室を流れる空気は開口部を介して内部空間へほとんど通風しない。
その代わりに、空気は凝縮器のパイプ相互間(円筒長手部)を介して内部空間へ通気が促進される。
以上より、パイプおよびフィンにおける熱交換率が著しく高くなり、凝縮器の放熱能力が増加した結果、圧縮比が低減され、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。また、カバー等の閉塞手段を冷蔵庫の部品で併用することにより、コストを低減でき、かつ凝縮器設置スペースを削減できる。
また、凝縮器のパイプ間隙は、機械室正面から可視化できるため、凝縮器を機械室へ組み付けた後、パイプ相互間の間隙を確認し、規定の隙間に微調整することが可能である。
請求項3に記載の発明は、請求項1もしくは請求項2に記載の発明において、略筒状の内部空間の中心軸が略鉛直方向になるよう設置される。
これにより、送風機運転時、開口部は閉塞されているため、開口部を通過する通風量が減少する代わりに、パイプ相互間の間隙を通風する。この時パイプ相互間の間隙が均等に保持されているため、これらの間隙における通風抵抗は均等になることから、凝縮器の間隙全域にわたり、外部から内部空間、また内部空間から外部への通気が促進され、凝縮器が強制的に冷却される。
以上より、凝縮器の熱交換率が著しく高くなり、凝縮器の放熱能力が増加する。その結果、圧縮比が低減され、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
また、パイプ間隙は機械室正面から可視化できるため、凝縮器を機械室へ組み付けた後、パイプ相互間の間隙を確認し、均等隙間に微調整することが可能である。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、凝縮器の内部空間の両端開口部のうち、一方の開口部は機械室背面カバーに近接対向し、もう一方の開口部は機械室内壁に近接対向して、開口部の一部あるいは全体が閉塞される。
これにより、両端の開口部は、隙間がほとんどない状態で、閉塞されるため、通風抵抗が高くなり、機械室を流れる空気は開口部を介して内部空間へほとんど通風しない。
その代わりに、空気は凝縮器のパイプ相互間(円筒長手部)を介して内部空間へ通気が促進される。
以上より、パイプおよびフィンにおける熱交換率が著しく高くなり、凝縮器の放熱能力が増加した結果、圧縮比が低減され、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。また、カバー等の閉塞手段を冷蔵庫の部品で併用することにより、コストを低減でき、かつ凝縮器設置スペースを削減できる。
また、凝縮器は、ほぼ水平方向に設置されるため、パイプにかかる自重もほぼ均等である。よって、凝縮器を機械室へ挿入する際に、パイプ相互間の間隙を組み付け前に固定すれば組み付け後の隙間もほぼ同一となり放熱性能が確保できる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、略筒状の内部空間の中心軸が冷蔵庫の略前後水平方向になるよう設置される。
これにより、送風機運転時、開口部は閉塞されているため、開口部を通過する通風量が減少する代わりに、パイプ相互間の間隙を通風する。この時パイプ相互間の間隙が均等に保持されているため、これらの間隙における通風抵抗は均等になることから、凝縮器の間隙全域にわたり、外部から内部空間、また内部空間から外部への通気が促進され、凝縮器が強制的に冷却される。
以上より、凝縮器の熱交換率が著しく高くなり、凝縮器の放熱能力が増加する。その結果、圧縮比が低減され、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
また、凝縮器は、ほぼ水平方向に設置されるため、パイプにかかる自重もほぼ均等である。よって、凝縮器を機械室へ挿入する際に、パイプ相互間の間隙を組み付け前に均等固定すれば、組み付け後の隙間もほぼ同一となり放熱性能が確保できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、凝縮器の内部空間の両端開口部の一部あるいは全体を閉塞するカバーを設ける。
これにより、送風機運転時、開口部は閉塞されているため、機械室から両開口部を介して内部空間へ通過する通風量が減少する代わりに、パイプ相互間の間隙を通風する。
その結果、パイプ相互間の間隙における通風量は、カバーを設置しない場合に比べさらに増加する。
以上より、凝縮器の熱交換率が著しく高くなり、凝縮器の放熱能力が増加した結果、圧縮比が低減され、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、凝縮器のパイプを固定する嵌合部材を、凝縮器と、機械室背面カバーもしくは機械室ベースもしくは機械室内壁の間に配設する。
これにより、凝縮器本体と冷蔵庫を固定されるとともに、凝縮器と機械室(機械室背面カバー、機械室ベース、機械室内壁)の間隙を埋めるため、間隙における通風抵抗が高くなる。
以上より、凝縮器と機械室の間隙を通過する通風量は減少し、代わりに凝縮器のパイプ間隙を通風する。これにより熱交換率が著しく高くなり、凝縮器の放熱能力が増加した結果、圧縮比が低減され、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
また、勘合部材により凝縮器を組み付けるため、凝縮器固定時間が短縮される。さらに圧縮機から伝達される振動を嵌合部材により吸収し,かつこれにともなう騒音を低減することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明において、凝縮器と、機械室内壁または機械室ベースまたは機械室背面カバーの間隙に緩衝材を設置して、凝縮器を定着させる。
これにより、凝縮器と機械室(機械室背面カバー、機械室ベース、機械室内壁)の間隙を埋めるため、間隙における通風抵抗が高くなる。
以上より、凝縮器と機械室の間隙を通過する通風量は減少し、代わりに凝縮器のパイプ間隙を通風する。これにより熱交換率が著しく高くなり、凝縮器の放熱能力が増加した結果、圧縮比が低減され、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
また、隙間を柔軟な緩衝材により適宜埋め尽くすため、圧縮機から伝達される振動を緩衝材により吸収し,かつこれにともなう騒音を低減することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の発明において、凝縮器の風下側に圧縮機が配設され、送風機の運転時に圧縮機が強制冷却される。
これにより、圧縮機自体の温度低下により、吸込冷媒ガスの温度も低下し、体積効率および圧縮機COPが向上した結果、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明において、フィンは略帯状薄板形状で、パイプに対して略垂直に配設され、かつ螺旋状に圧着させる。
これにより、熱伝導性を向上させたため、通風される空気とフィンの熱交換が促進され、放熱能力が更に増加し、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の発明において、圧縮機と凝縮器は連通し、圧縮機から吐出された冷媒は、前記凝縮器を介してドライヤーへ移送される。
これにより、冷蔵庫外箱内壁に設置された凝縮器を必要とせず、その結果、庫内への侵入熱量がないことから冷蔵庫の運転率が低下し、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵庫の外箱内壁に接着固定した第2凝縮器は凝縮器と連通する。
これにより、冷媒は凝縮器から第2凝縮器へ移送され冷却されるため、放熱面積が増加し、放熱性能を増加させて凝縮圧力を低下させる。
以上より、サイクルCOPを高く維持し、冷蔵庫の消費電力を低く維持することができる。
請求項13に記載の発明は、請求項1から12のいずれか一項に記載の発明において、機械室の空気取入れ口が、凝縮器より略風上側で、機械室背面カバーと機械室の機械室内壁と機械室ベースの一部あるいは全体に設置される。
これにより、凝縮器全域にわたって通風されることが可能となり、その結果、放熱性能が増加し、冷蔵庫の消費電力を低く維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の機械室まわりの平面図、図2は同実施の形態による冷蔵庫の図1におけるA−A´要部断面図、図3は同実施の形態による冷蔵庫の図1におけるB−B´要部断面図、図4は同実施の形態による冷蔵庫の図1におけるC−C´要部断面図、図5は同実施の形態による冷蔵庫の風路構成図、図6は同実施の形態による冷蔵庫の冷凍サイクル図である。
図1から図6より、実施の形態1の冷蔵庫101は、前方に開口する鋼板製の外箱102、硬質樹脂製の内箱103、外箱102と内箱103間に発泡充填されたウレタン断熱材104からなる断熱箱体(図示せず)と、庫内仕切り壁106により区分けされた冷蔵室107および冷凍室108と、冷蔵室ドア110および冷凍室ドア111と断熱箱体をシールするガスケット(図示せず)と、冷蔵室107の温度を検知する冷蔵室センサー113と、冷凍室108の温度を検知する冷凍室センサー114と、冷蔵室107への冷気を調整する冷蔵室ダンパー115と、冷蔵庫101の冷凍サイクルを構成する冷凍室108背面に配置された冷却器116と、冷却器を通風させるファン117と、冷蔵庫101外部の背面下部に設けられた機械室140からなる。
機械室140は、機械室内壁140aと機械室背面カバー140bと機械室ベース140cにより空間形成され、圧縮機141と、機械室140を通風する送風機142と、凝縮器143と、減圧器であるキャピラリーチューブ144の一部およびドライヤー145等の冷却サイクル部品等を構成している。
また、凝縮器143は機械室の一部空間を占有した結果、機械室140を上流側と下流側空間に2分した。そして、凝縮器143の下流側に送風機142、さらに下流側に圧縮機141を配置するよう、実施例では、機械室140の右側から順に凝縮器143、送風機142、圧縮機141を直線状に配置する(図1参照)。
凝縮器143は、帯状で薄板形状のフィン150とパイプ151からなり、フィン150を直管状のパイプ151の中心軸に対してほぼ垂直になるよう配設され、かつ螺旋状に圧着させながら固着する。
さらにこのフィン150付きパイプ151をパイプ151相互間に間隙を設けながら重畳するよう螺旋状に成形する。このとき、パイプ相互間距離をほぼ均等に保持できるよう、パイプ151は、機械室140の天面にある機械室内壁140a及び機械室ベース140cに固定された嵌合部材152へ圧入固定される。
また凝縮器143は、筒形状の内部空間153を形成し、この筒状内部空間153の両端開口部のうち、一端開口部153aは、機械室背面カバー140bと近接対向し両者間の隙間は微小であり、またもう一方の開口部153bも、機械室140の奥側で鉛直に形成された機械室内壁140aと近接対向し両者間の隙間は微小である。さらに両端開口部において、円筒状のカバー154は両開口スペースを埋めるよう配設固定する。
また機械室に流入する空気は、機械室内壁140aと機械室背面カバー140bと機械室ベース140cにそれぞれ吸込み口155を設けることにより冷蔵庫外部より吸入され、機械室140から流出する空気は、機械室背面カバー140bに吐出口156を設けて冷蔵庫外部へ吐き出される。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルにおける冷媒の流れを説明すると、圧縮機141において圧縮された高温高圧ガスは、機械室140に配設された凝縮器143へ運ばれ熱交換するが、この時ガスは、凝縮器143外部の空気等により、熱交換して液化する。さらに液化した冷媒はドライヤー145を通過し、キャピラリーチューブ144にて減圧され、冷却器116に流入し、冷却器116周辺の庫内空気との熱交換により庫内を冷却するとともに、冷媒自身は昇温し、最終的にガス化され再び圧縮器141へ戻る。
次に、圧縮機141運転時の凝縮器143における熱交換について詳細を説明すると、圧縮機141の運転に伴ない送風機142も運転を開始する。これにより空間連通する冷蔵庫101外部の空気の圧力が、送風機142吸込み近傍に比べ相対的に高くなる。その結果、庫外の空気は、機械室140の機械室内壁140aと機械室背面カバー140bと機械室ベース140cにそれぞれ設けた吸入口155を介して機械室140の前後(機械室前面から後方部)方向全域に流入し、凝縮器側へ移動する。
また、機械室ベース140cおよび機械室内壁140a天面は勘合部材152、また機械室背面カバー140bおよび機械室内壁140a後方面は筒状のカバー154によって開口空間を塞ぐため通風抵抗が高くなり、これらの隙間からの通風量はほとんどなくなる。その代わりに、機械室140へ流入した空気は、凝縮器143本体へ流れる。
このとき、凝縮器のパイプ相互間の間隔は、従来の凝縮器の間隔に比べ狭く、またパイプ間隔は均等であることから、通風抵抗もほぼ同等となる。
よって、パイプ151相互の間隙を凝縮器パイプ全域にわたり通過して内部空間153へ流入される。この際、空気と冷媒の熱交換が促進され熱交換量が増加する。
さらに、内部空間153へ流入した空気は、送風機142へ向うが、上述した凝縮器143への流入ケースと同じく、通風抵抗が小さく、ほぼ均等な通風抵抗となるパイプ相互間の間隙から凝縮器143外部へ流出する。この際、空気と冷媒の熱交換が促進され熱交換量が増加する。
微視的にみれば、パイプ151およびフィン150は、従来より多くの通風量が得られるため、パイプ151およびフィン150周辺の乱流現象が促進され、温度境界層を薄くできる。その結果、空気と冷媒の熱伝達率が大きくなり、熱交換量は著しく増加する。
また、家庭用冷蔵庫においては、一般的に冷蔵庫101の外箱102と内箱103の間に凝縮器20を設けることがあるが、本実施の形態においては、外箱102より庫内側には凝縮器20がないことから、庫外から冷蔵庫101内へ侵入する熱量が激減し、庫内温度を長時間維持することが可能となり、運転時間が大幅に削減できる。
以上のことから、凝縮器における冷媒温度は大幅に低下するため、冷凍サイクルの圧縮比は減少して、サイクルCOPが増加する。同時に運転率も低下することから、最終的に消費電力を大幅に低減することができる。実機試験結果では、冷蔵庫周囲温度25℃で、ドライヤー平均温度(圧縮機運転時)が35℃から32℃、運転率も55%から51%へ低下し、約5kWh/年程度まで冷蔵庫の消費電力を低減することができ、大きな冷蔵庫省エネ効果が得られた。
また、送風機142から吐出される空気は、圧縮機141へ直接通風され、圧縮機141本体を冷却する。これにより、圧縮機141内部の冷媒ガス温度を下げることにより、比体積を小さくできるため体積効率が高くなり、圧縮器141の高性能化が可能となる。
また、吐出圧力の上昇を抑えることができるので、圧縮機内部の温度を低下させることができ、高温によるオイルの劣化やそれに伴う摺動部の異常摩耗を未然に防止する。さらに圧縮機141が高温となることにより、発生するモ−ター効率低下やモ−ター劣化も抑制でき、圧縮機141の性能および信頼性を確保できる。
また、凝縮器自体は、パイプ151表面にフィン150を螺旋状に固着させるため、熱伝導性を向上させた。さらにパイプ151自身を螺旋状に成形するため、円筒形状の成型冶具の外周に沿わせながらパイプ151を巻きつける。これにより、従来のコノ字やL字の曲げRに対して、R寸法を大きくできる凝縮器143を成形することができ、輸送時や冷蔵庫組立て時などにおいて外部応力がかかったときに金属疲労等によるパイプ曲がりや折損が発生する危険性を未然に防止することができる。
また、パイプは、パイプ相互間に間隙を設けて重畳するため、機械室の通風の向き(左から右)に対して、パイプは対向せず斜めに配設される。
これにより、通風される空気中の塵や埃は、パイプ表面を滑りながら通過し,付着しにくくなるので、長期にわたる放熱性能を確保できる。
また、凝縮器は、ほぼ水平方向に設置されるため、パイプにかかる自重もほぼ均等である。よって、凝縮器を機械室へ挿入する際に、パイプ相互間の間隙を組み付け前に固定しておけば、組み付け後の隙間もほぼ同一となり放熱性能が確保できる。
なお、送風機を本実施例では、凝縮器143の下流側に配設したが、凝縮器143の上流側に配設しても同等風量が得られるため、同様の効果が得られる。
なお、凝縮器143のフィン150とパイプ151を圧着固定したが、さらに放熱性塗料を塗布することにより、フィン150とパイプ151の接着面積を増加させ、かつ放熱性の高い塗料により、高い放熱性能を増加させることができる。
なお、本実施例の機械室140を冷蔵庫101背面下部にしたが、冷蔵庫101背面で上述した冷却デバイスを設置する所定の空間が確保されれば、任意の場所に設置可能であり、その際、放熱性能は確保でき、消費電力は大幅に低減できる。
以上のように、本実施の形態においては、冷蔵庫本体の庫外の一画に形成した機械室と、機械室に設けられた凝縮器と、凝縮器を強制通風する送風機からなり、凝縮器は多数のフィンを有するパイプとパイプからなり、パイプ相互間に間隙を設けて重畳することにより略筒状の内部空間を形成し、さらに凝縮器は、機械室を風上側と風下側の空間に分離するよう設置される。これにより、送風機運転時に風上側の空間からパイプ相互間の間隙を介して内部空間へ流入し、次にパイプ相互間の間隙を介して風下側の空間へ吐出されるため、凝縮器、特に円周部全体への通風が行われ、さらにパイプ相互間の距離が従来の距離に比べ小さくなり、通風断面あたりの凝縮器表面積が大きくなるとともに、パイプ及びフィンへの通風量が従来より増加するため、凝縮器、特にパイプ相互間方向(円筒長手方向)の放熱量が増加する。以上の結果、凝縮器の全体放熱量が増加し、凝縮器を通過する冷媒温度は著しく低下すし、サイクルの圧縮比が低減され、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の機械室まわりの平面図、図8は同実施の形態による冷蔵庫の図7におけるD−D´要部断面図、図9は同実施の形態による冷蔵庫の図7におけるE−E’要部断面図、図10は同実施の形態による冷蔵庫の風路構成図、図11は同実施の形態による冷蔵庫の冷凍サイクル図である。
図7から図11より、実施の形態2の冷蔵庫201は、前方に開口する鋼板製の外箱202、硬質樹脂製の内箱203、外箱202と内箱203間に発泡充填されたウレタン断熱材204からなる断熱箱体(図示せず)と、庫内仕切り壁206により区分けされた冷蔵室207および冷凍室208と、冷蔵室ドア210および冷凍室ドア211と断熱箱体をシールするガスケット(図示せず)と、冷蔵室207の温度を検知する冷蔵室センサー213と、冷凍室208の温度を検知する冷凍室センサー214と、冷蔵室207への冷気を調整する冷蔵室ダンパー215と、冷蔵庫201の冷凍サイクルを構成する冷凍室208背面に配置された冷却器216と、冷却器を通風させるファン217と、冷蔵庫201外部の背面下部に設けられた機械室240からなる。
機械室240は、機械室内壁240aと機械室背面カバー240bと機械室ベース240cにより空間形成され、圧縮機241と、機械室240を通風する送風機242と、凝縮器243と、減圧器であるキャピラリーチューブ244の一部およびドライヤー245等の冷却サイクル部品等を構成している。
また、凝縮器243は機械室の一部空間を占有した結果、機械室240を上流側と下流側空間に2分した。そして、凝縮器243の下流側に送風機242、さらに下流側に圧縮機241を配置するよう、実施例では、機械室240の右側から順に凝縮器243、送風機242、圧縮機241を直線状に配置する。
凝縮器243は、帯状で薄板形状のフィン250とパイプ251からなり、フィン250を直管状のパイプ251の中心軸に対してほぼ垂直になるよう配設され、かつ螺旋状に圧着させながら固着する。
さらにこのフィン250付きパイプ251をパイプ251相互間に間隙を設けながら重畳するよう螺旋状に成形する。このとき、パイプ251間距離を保持できるように、パイプ251は、機械室240の奥側で鉛直に形成された機械室内壁240a及び機械室背面カバー240bに接着された嵌合部材252へ圧入固定される。
また凝縮器243は、筒形状の内部空間253を形成し、この筒状内部空間253の両端開口部のうち、一端開口部253aは、機械室ベース240cと近接対向し両者間の隙間は小さい。またもう一方の開口部253bも、機械室240の天面の機械室内壁240aと近接対向し両者間の隙間は小さい。さらに両端開口部において、略円筒状の緩衝材254は凝縮器243の端面と機械室240の上記隙間を埋めるよう配設する。
また機械室240に流入する空気は、機械室内壁240aと機械室背面カバー240bと機械室ベース240cにそれぞれ吸込み口255を設けることで外部より吸入され、機械室240から流出する空気は、機械室背面カバー240bに吐出口256を設けて冷蔵庫外部へ吐き出される。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルにおける冷媒の流れを説明すると、圧縮機241において圧縮された高温高圧ガスは、機械室240に配設された凝縮器243へ運ばれ熱交換するが、この時ガスは、凝縮器243外部の空気等により冷却、熱交換して液化していく。さらに、本実施例では第2凝縮器260を凝縮器243に連通したことから、さらに凝縮作用が促進される。
そして次に、液化した冷媒はドライヤー245を通過し、キャピラリーチューブ244にて減圧され、冷却器216に流入し、冷却器216周辺の庫内空気との熱交換により庫内を冷却するとともに、冷媒自身は昇温して、最終的にガス化され再び圧縮器241へ戻る。
次に、圧縮機241運転時の凝縮器243における熱交換について詳細説明すると、圧縮機241の運転に伴い送風機242も運転を開始する。これにより空間連通する冷蔵庫201外部の空気の圧力は、送風機242吸込み近傍に比べ相対的に高くなる。その結果、庫外の空気は、機械室240の機械室内壁240aと機械室背面カバー240bと機械室ベース240cに設けた吸入口255を介して機械室240の前後方向(機械室前面から後方部)方向全域に流入し、凝縮器側へ移動する。
また、機械室ベース240cおよび機械室内壁240a天面は、筒状の緩衝材254、機械室背面カバー240bおよび機械室内壁240a後方面は勘合部材252によって空間を塞ぐため、通風抵抗が高くなり、これらの隙間から通風量はほとんどなくなる。その代わりに、機械室240へ流入した空気は、凝縮器243本体へ流れる。
このとき、凝縮器のパイプ相互間の間隔は、従来の凝縮器の間隔に比べ狭く、またパイプ間隔は均等であることから、通風抵抗もほぼ同等となる。
よって、パイプ251相互の間隙を凝縮器パイプ全域にわたり通過して内部空間253へ流入される。この際、空気と冷媒の熱交換が促進され熱交換量が増加する。
さらに、内部空間253へ流入した空気は、送風機242へ向うが、上述した凝縮器243への流入ケースと同じく、通風抵抗が小さく、ほぼ均等な通風抵抗となるパイプ相互間の間隙から凝縮器243外部へ流出する。この際、空気と冷媒の熱交換が促進され熱交換量が増加する。
微視的にみれば、パイプ251およびフィン250は、従来より多くの通風量が得られるため、パイプ251およびフィン250周辺の乱流現象が促進され、温度境界層を薄くできる。その結果、空気と冷媒の熱伝達率が大きくなり、熱交換量は著しく増加する。
さらに冷蔵庫201内に第2凝縮器260があることから、外部から冷蔵庫201内へ侵入する熱量を減らしつつ、冷蔵庫ドア周辺で発生する結露を防止することができる。
以上より、凝縮器における冷媒温度は大幅に低下するため、冷凍サイクルの圧縮比は減少して、サイクルCOPが増加する。同時に侵入熱量も減少し運転率も低下することから、最終的に消費電力を大幅に低減することができる。
また、緩衝材254により凝縮器243を固定することで、圧縮機241から伝達される振動を減衰させるとともに、冷蔵庫201の騒音を低減できる。
また、凝縮器243のパイプ251間隙は、機械室240正面から可視化できるため、凝縮器243を機械室240へ組み付けた後、パイプ251相互間の間隙を確認し、規定の隙間に微調整することが可能である。
なお,本実施例において断熱箱体205としてウレタンを用いたが,例えば熱伝導率が0.0015W/mKの真空断熱材を断熱箱体205の一部あるいは全体に配置することで侵入熱量は大幅に低下し、消費電力の低減が可能となる。
以上のことから、本実施の形態においては、凝縮器の内部空間の両端開口部のうち、一方の開口部は機械室ベースに近接対向し、もう一方の開口部は機械室内壁に近接対向して、開口部の一部あるいは全体が閉塞される。これにより、両端の開口部は、隙間がほとんどない状態で、閉塞されるため、通風抵抗が高くなり、機械室を流れる空気は開口部を介して内部空間へほとんど通風しない。その代わりに、空気は凝縮器のパイプ相互間(円筒長手部)を介して内部空間へ通気が促進される。したがって、パイプおよびフィンにおける熱交換率が著しく高くなり、凝縮器の放熱能力が増加した結果、圧縮比が低減され、サイクルCOPが高くなり、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。また、カバー等の閉塞手段を冷蔵庫の部品で併用することにより、コストを低減でき、かつ凝縮器設置スペースを削減できる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、機械室の容積を大きくすることなく、凝縮器の熱交換効率を高め、放熱能力及び冷却サイクルのCOPを向上させ、冷蔵庫の消費電力を低減でき、輸送時や組立て時の凝縮器のパイプ折れ、破損等による冷媒もれを抑制できる。さらに凝縮器成形工数が少なく、設備投資も少ないため、製造コストが安価になるので、冷凍空調機器全般の消費電力低減の用途にも適用できる。
本発明による冷蔵庫の実施の形態1を説明する機械室まわりの平面図 図1におけるA−A´要部断面図 図1におけるB−B´要部断面図 図1におけるC−C´要部断面図 本発明による冷蔵庫の実施の形態1を説明する風路構成図 本発明による冷蔵庫の実施の形態1を説明する冷凍サイクル図 本発明による冷蔵庫の実施の形態1を説明する機械室まわりの平面図 図1におけるD−D´要部断面図 図1におけるE−E´要部断面図 本発明による冷蔵庫の実施の形態1を説明する風路構成図 本発明による冷蔵庫の実施の形態1を説明する冷凍サイクル図 従来の冷蔵庫の本体を示す正面図 図12のF−F´局部断面図 従来の冷蔵庫の機械室の正面図 従来の別の冷蔵庫の機械室の斜視図
符号の説明
101,201 冷蔵庫
140,240 機械室
140a,240a 機械室内壁
140b,240b 機械室背面カバー
140c,240c 機械室ベース
141,241 圧縮機
142,242 送風機
143,243 凝縮器
150,250 フィン
151,251 パイプ
152,252 勘合部材
153,253 内部空間
153a,253a,153b,253b 開口部
154 カバー
155,255 吸入口
254 緩衝材
260 第2凝縮器

Claims (13)

  1. 冷蔵庫本体の庫外の一画に形成した機械室と、前記機械室に設けられた凝縮器と、前記凝縮器を強制通風する送風機からなり、前記凝縮器は多数のフィンを有するパイプからなり、前記パイプ相互間に間隙を設けて重畳することにより略筒状の内部空間を形成し、さらに前記凝縮器は、前記機械室を風上側と風下側の空間に分離するよう設置され、前記送風機の運転時に前記風上側の空間から前記パイプ相互間の間隙を介して前記内部空間へ流入し、さらに前記パイプ相互間の間隙を介して前記風下側の空間へ吐出されることにより前記凝縮器が強制冷却される冷蔵庫。
  2. 前記機械室は、機械室ベースと、機械室内壁と、機械室背面カバーにより空間構成され、前記凝縮器の前記内部空間の両端開口部のうち、一方の開口部は前記機械室ベースに近接対向し、もう一方の開口部は前記機械室の機械室内壁に近接対向して、開口部の一部あるいは全体が閉塞される請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記凝縮器は、前記略筒状の内部空間の中心軸が略鉛直方向になるよう設置される請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記凝縮器の前記内部空間の両端開口部のうち、一方の開口部は機械室背面カバーに近接対向し、もう一方の開口部は前記機械室の機械室内壁に近接対向して、開口部の一部あるいは全体が閉塞される請求項1に記載の冷蔵庫。
  5. 前記凝縮器は、前記略筒状の内部空間の中心軸が前記冷蔵庫の略前後水平方向になるよう設置される請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記凝縮器の前記内部空間の両端開口部の一部あるいは全体を閉塞するカバーを設けた請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記凝縮器の前記パイプを固定する嵌合部材を、前記凝縮器と、前記機械室背面カバーもしくは機械室ベースもしくは機械室内壁の間に配設する請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記凝縮器と、前記機械室内壁または前記機械室ベースまたは前記機械室背面カバーの間隙に緩衝材を設置して、前記凝縮器を定着させる請求項1から7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記凝縮器の風下側に圧縮機が配設され、前記送風機の運転時に前記圧縮機が強制冷却される請求項1から8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  10. 前記フィンは略帯状薄板形状で、前記パイプに対して略垂直に配設され、かつ螺旋状に圧着させることにより、熱伝導性を向上させた請求項1から9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  11. 前記圧縮機と前記凝縮器は連通し、前記圧縮機から吐出された冷媒は、前記凝縮器へ移送され冷却される請求項1から10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  12. 冷蔵庫の外箱内壁に接着固定した第2凝縮器は前記凝縮器と連通し、冷媒は前記凝縮器から前記第2凝縮器へ移送され冷却される請求項1から11のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  13. 前記機械室の空気取入れ口が、前記凝縮器より略風上側で、機械室背面カバーと機械室内壁と機械室ベースの一部あるいは全体に設置される請求項1から12のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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