JP2006137990A - 非調質鉄筋用鋼材およびその製造方法 - Google Patents

非調質鉄筋用鋼材およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006137990A
JP2006137990A JP2004328333A JP2004328333A JP2006137990A JP 2006137990 A JP2006137990 A JP 2006137990A JP 2004328333 A JP2004328333 A JP 2004328333A JP 2004328333 A JP2004328333 A JP 2004328333A JP 2006137990 A JP2006137990 A JP 2006137990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
steel
strength
heat treated
ductility
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004328333A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4715166B2 (ja
Inventor
Takashi Iwamoto
岩本  隆
Hideto Kimura
秀途 木村
Takaaki Toyooka
高明 豊岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2004328333A priority Critical patent/JP4715166B2/ja
Publication of JP2006137990A publication Critical patent/JP2006137990A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4715166B2 publication Critical patent/JP4715166B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Abstract

【課題】降伏応力785MPa以上の高強度鉄筋用鋼材であって、非調質であっても強度と延性に優れ、しかも、溶接しても母材と同等レベルの引張強度や延性を有する非調質鉄筋用鋼材とその製造方法を提供すること。また、低温靭性に優れた非調質鉄筋用鋼材とその製造方法を提供すること。
【解決手段】質量%で、C:0.15〜0.30%、Si:0.05〜1%、Mn:0.2〜2.5%、P:0.03%以下、S:0.03%以下、Al:0.01〜1.0%、Nb:0.001〜0.3%、Ti:0.003%未満、N:0.0060%未満、を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、金属組織が実質的にベイナイトであることを特徴とする非調質鉄筋用鋼材を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、鉄筋コンクリート構造物に用いられる剪断補強筋の素材として使用される非調質鉄筋用鋼材およびその製造方法に関する。
鉄筋コンクリート構造物を補強してその崩壊を防ぐために剪断補強筋が使用される。剪断補強筋を使用した鉄筋コンクリート構造物では、鉄筋コンクリート構造物が剪断変形する際に、剪断補強筋が伸びて塑性変形することにより、鉄筋コンクリート構造物の変形エネルギーが剪断補強筋に吸収され鉄筋コンクリート構造物の崩壊が防がれる。しかし、これまでの剪断補強筋は、伸び特性という点からは必ずしも十分なものではない。剪断補強筋は、曲げ加工により円形や角形等に成形されて製造されるものであり、伸び特性に優れると、曲げ加工が容易となり、加工性の面からも大きなメリットとなる。
また、近年は、剪断補強筋を溶接して施工することで鉄筋コンクリート構造物を補強する、施工性のよい溶接閉鎖型の需要が高まっている。この溶接閉鎖型の剪断補強筋では、溶接後の強度・延性を低下させないことが大切であり、溶接部の継手伸びも重要な特性となる。通常、剪断補強筋の溶接では、フラッシュバット溶接やアプセットバット溶接と呼ばれる高能力、高生産性の抵抗溶接が利用される。ここで、フラッシュバット溶接とは、2本の棒鋼の端面どうしを接触させ2つの端面の間に大電圧をかけ、アークの接触と短絡を繰り返して端部に溶融部を形成し、最後にこの溶融部をアプセット(据え込み変形)により排出し、2本の棒鋼の端部に接合部を形成する溶接法である。また、アプセットバット溶接とは、完全に突き合わせられた2本の棒鋼の端面の間に大電圧をかけ、抵抗発熱により端部をアプセットし2本の棒鋼の端部に接合部を形成する溶接法である。
このような剪断補強筋に用いる鉄筋用鋼材として、圧延後に焼入れや焼き戻し等の熱処理を施さなくとも強度と延性に優れ、溶接しても母材と同等レベルの引張強度や延性を有する非調質鉄筋用鋼材が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開平8−325637号公報 特許2973909号公報
特許文献1に記載の非調質鉄筋用鋼材は、Mo添加を必須とするため、コストが高いという問題がある。また、特許文献2に記載の高強度鉄筋用非調質鋼材は、Tiを0.003%以上含有するため、TiNの生成により靭性が低下する場合がある。
またこれらの鋼材については低温靭性について考慮されていないため、寒冷地での使用に際して割れが発生する恐れもある。
したがって本発明の目的は、このような従来技術の課題を解決し、降伏応力785MPa以上の高強度鉄筋用鋼材であって、非調質であっても強度と延性に優れ、しかも、溶接しても母材と同等レベルの引張強度や延性を有する非調質鉄筋用鋼材とその製造方法を提供することにある。
また本発明の他の目的は、低温靭性に優れた非調質鉄筋用鋼材とその製造方法を提供することにある。
このような課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
第1の発明は、質量%で、C:0.15〜0.30%、Si:0.05〜1%、Mn:0.2〜2.5%、P:0.03%以下、S:0.03%以下、Al:0.01〜1.0%、Nb:0.001〜0.3%、Ti:0.003%未満、N:0.0060%未満、を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、金属組織が実質的にベイナイトであることを特徴とする非調質鉄筋用鋼材である。
第2の発明は、さらに、質量%で、B:0.0020〜0.0100%を含有し、鋼中B量とN量の間に下記(1)式で示される関係が成り立つことを特徴とする上記第1の発明に記載の非調質鉄筋用鋼材である。
B(%)≧N(%)/14×11+0.0005・・・(1)
第3の発明は、さらに、質量%で、Cr:2.0%以下、Mo:1.0%以下、V:1.0%以下、W:1.0%以下、Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Co:1.0%以下、Sb:0.0010〜0.0050%の中から選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記第1または第2の発明に記載の非調質鉄筋用鋼材である。
第4の発明は、上記第1〜第3の発明のいずれかに記載の化学組成を有する鋼を、加熱温度:Ac3点〜1250℃、圧延終了温度:Ar3温度以上で熱間圧延し、その後500℃〜800℃の温度範囲を0.3℃/s以上、20℃/s以下の冷却速度で冷却することを特徴とする非調質鉄筋用鋼材の製造方法である。
本発明によれば、圧延のままで強度・延性が高く、溶接した場合の母材伸びや溶接継手伸びに優れた鋼材を、高価な合金元素を添加することなく低コストで製造できる。また低温靭性に優れた非調質鉄筋用鋼材を製造できる。
本発明者らは、非調質であっても強度と延性に優れ、しかも、溶接しても母材と同等レベルの引張強度や延性をもつ非調質鉄筋用鋼材を製造するために種々の実験・研究を行った。その際に、焼入れ・焼きもどしを行わずに圧延のままで降伏強度が785MPa以上、引張強度930MPa以上、母材伸び(EL)8%以上、溶接継手伸び5%以上、曲げ加工時破断なし、という強度と延性を兼ね備えた機械的性質を有する非調質鉄筋用鋼材を製造することを目標とした。また、低温靭性として、母材の0℃でのシャルピー衝撃値(uE0)が80J以上であることを目標とした。そして、非調質鉄筋用鋼材において、溶接後の強度や延性の低下を防止するには、接合部付近の溶接熱影響部(HAZ)の軟化抑制が効果的であること、また、Tiの含有量を少なくし、TiNの生成抑制により低温靭性の劣化を防止することが効果的であることを見出して、本発明を完成した。
以下に本発明の鋼材の成分の限定理由を説明する。以下の説明において%で示す単位は、特に記載がある場合以外は全て質量%である。
Cは、目的とする強度を確保するために0.15%以上は必要である。しかし、0.30%を超えて添加すると溶接性や延性が劣化するため0.3%以下とする。
Siは、鋼の脱酸及び強化のために添加するが0.05%未満では効果が少ないため0.05%以上添加する。しかし、1%を超えて添加すると継手曲げ性を低下させるため1%以下とする。
Mnは、焼入性を確保し目標の強度を得るために0.2%以上の添加が必要である。しかし、2.5%を超えて添加すると延性や溶接性の劣化を招くため2.5%以下とする。
Nbは、鋼中に微細な炭窒化物を形成し、母材の強度上昇とともに、溶接熱影響部軟化抑制に有効な元素である。析出炭窒化物がTiNと比較してもさらに微細であるため、靭性への悪影響も小さい。しかし、その含有量が0.001%未満では十分な効果が得られず、0.3%を超えるとNb炭窒化物であっても溶接熱影響部の靭性劣化が著しくなるため、Nb含有量は0.001〜0.3%とする。
Alは、鋼の脱酸のために添加するが、0.01%以下ではその効果が少ないため0.01%を超える量を添加する。しかし、1.0%以上添加すると継手曲げ性を低下させるため1.0%未満とする。
Tiは、Nを固定し粗大な窒化物(TiN)を生成するので靭性低下を促進する。Tiは基本的に添加しないことが望ましいが、許容し得る含有量は0.003%未満である。
Pは、鋼材を脆化し、母材と溶接後の延性、および低温靭性を劣化させる。Pは基本的に含有しないことが望ましいが、不可避不純物として許容しうる含有量の上限は0.03%である。
Sは、鋼中でMnなどの金属と結合して粗大な硫化物を形成し、母材と溶接後の延性、および低温靭性を劣化させる。Sは基本的に含有しないことが望ましいが、不可避不純物として許容しうる含有量の上限を0.03%とする。
Nは、不可避的不純物であり、0.0060%を超えて含有された場合、溶接時にTiN、VN等の粗大な析出物を形成し、溶接継手の引張強度及び曲げ性を低下させるため、0.0060%未満とする。
さらに、Bを添加することが望ましい。
Bは焼入性を向上させる元素であり、母材の強度上昇を特に必要とする場合には、添加が有効である。強度上昇効果を得るためには0.0020%以上の添加を必要とするが、0.0100%を超えて添加しても焼入性向上効果が飽和し、溶接性が劣化する原因にもなるため0.0100%以下とする。また、強度上昇効果を得るためには、Bが鋼中に固溶している必要がある。しかし、鋼中に固溶Nが存在する場合には鋼中のBはBNの形成に消費され、BNとしてBが鋼中に存在する場合には、焼き入れ性の向上に寄与しない。したがって、Bを添加する場合にはBNの形成に消費される以上の量を添加する必要があり、鋼中のB量とN量との間に下記(1)式で示される関係が成り立つことが必要である。
B(%)≧N(%)/14×11+0.0005・・・(1)
以下の元素は、鋼材の強度・延性のバランス向上に有効であり、必要に応じて1種または2種以上を選択して添加することができる。
Crは、焼入性を高める元素であり、強度を上昇させるために含有されていてもよく、0.1%以上とすることが好ましい。しかし、2.0%を超えて添加すると焼入性が過大となり延性や溶接 性を劣化させるため2.0%以下とする。
Moは、焼入性を高めるとともに、組織を改善して延性を向上させるために含有されていてもよく、0.01%以上とすることが好ましい。しかし1.0%を超えて添加するとコストが上昇し、また、溶接性が劣化する原因となるため1.0%以下とする。
Vは、鋼材の焼き入れ性を向上させるとともに炭窒化物の形成により母材の強度を上昇させ、さらに溶接熱影響部軟化抑制にも有効な元素である。これらの効果は0.01%以上で発現するので0.01%以上とすることが好ましい。一方、1.0%を超えると著しく溶接熱影響部の靭性を劣化させるため、Vの添加量は、1.0%以下とする。
Wは、焼入れ性を向上させる元素であり、強度の向上に有効であるので含有されていてもよい。強度向上に寄与させるためには、0.01%以上とすることが好ましい。しかし、Wは高価であることに加えて、過剰に添加すれば溶接性を劣化させるため、添加量は1.0%以下とする。
Niは、焼入性を向上させる元素である。強度の確保が必要な場合に有効であり含有されていてもよい。強度向上に寄与させるためには0.01%以上とすることが好ましい。しかし、Niは高価であることに加えて、過剰に添加すれば溶接性を劣化させるため、添加量は1.0%以下とする。
Cuは、焼入性を高め、フェライト相を析出強化することにより強度を向上させる元素である。0.01%未満ではその効果が不十分であるため、0.01%以上含有させることが好ましい。1.0%を超えると熱間加工性や溶接性を阻害するため、添加量は1.0%以下とする。
Coは、焼入性を向上させ強度の向上に有効な元素であるため含有されていてもよい。強度の向上に寄与させるためには0.01%以上とすることが好ましい。しかし、過剰に添加しても効果が飽和するため、添加量は1.0%以下とする。
Sbは、熱間圧延前の加熱時のオーステナイト粒径粗大化を抑制するとともに、加熱時の表層脱炭を抑制する作用を有しており、熱間圧延時の加熱温度の上昇が必要な場合に添加することができる。0.0010%未満の添加では十分な効果が得られず、一方、0.0050%を超えて添加すると効果が飽和するとともに熱間加工性および低温靭性の低下をもたらずため、0.0010%以上0.0050%以下の添加とする。
上記以外の残部は、Fe及び上記以外の不可避的不純物からなる。
次に、本発明の鋼材の金属組織について説明する。本発明の鋼材の金属組織は、実質的にベイナイト組織からなる。実質的にベイナイト組織からなるとは、本発明の作用効果を無くさない限り、ベイナイト以外の組織を含有するものが、本発明の範囲に含まれることを意味する。ベイナイト以外の組織を含有すると、強度と延性のバランスが低下するため、ベイナイト以外の組織は少ないほど望ましい。しかし、ベイナイト以外の組織の割合が低い場合は影響が無視できるため、ベイナイトの面積分率が80%以上であればよい。島状マルテンサイトやフェライトを含有する場合には、トータルの面積分率で島状マルテンサイトおよびフェライトの分率はそれぞれ10%未満であることが望ましい。
本発明の鋼材においては、TiNは析出しないことが望ましい。TiNが析出する場合は、その粒径の最大径を10μm以下とすることが望ましい。
本発明の鋼材は、上記の成分組成を有する鋼を用い、加熱温度:Ac3点〜1250℃、圧延終了温度:Ar3温度以上で熱間圧延し、その後500℃〜800℃の温度範囲を0.3℃/s以上、20℃/s以下の冷却速度で冷却することで、ベイナイトの面積分率が80%以上の組織を有する非調質鉄筋用鋼材として製造することができる。
加熱温度をAc3点以上、1250℃以下の温度範囲内とした理由は、Ac3点未満の温度では加熱後に引き続いて行われる圧延において加工性が悪化することと、鋼のミクロ組織中に伸長したフェライトが残留して伸びが低下することによるものである。また、1250℃を超える加熱の場合、オーステナイト粒の粗大化にともない、強度、延性が低下し、また、熱料原単位の上昇にもつながるからである。
熱間圧延においては、通常、丸棒または異形形状に圧延して、棒鋼または異形棒鋼の鉄筋用鋼材とする。
熱間圧延後500℃以上、800℃以下の温度範囲内を0.3℃/s以上、20℃/s以下の冷却速度で冷却する理由は、0.3℃/s未満の冷却では組織中にフェライトが、また20℃/s超の冷却速度では島状マルテンサイトの組織分率が増加し、強度と伸びのバランスが低下するからである。
上記以外の製造工程は特に限定されず、通常の鉄筋の製造工程を用いることができる。
表1に示す化学成分の鋼(鋼種A〜M)を溶製鋳造してビレットとし、表2に示す各温度に加熱して圧延を行い、表2に示す冷却速度で500℃〜800℃の温度範囲を冷却したのち、直径13mmの異形棒鋼を製造した(No.1〜19)。
Figure 2006137990
Figure 2006137990
製造した各棒鋼について顕微鏡観察により組織とその面積分率を調べた。また、母材の特性を調べるために引張試験を行ない、降伏強度(YS)、引張強度(TS)、母材伸び(EL)を測定した。さらに、母材の曲げ特性を調べるために、異形棒鋼を長さ500mmに切断した後、公称直径の1倍の曲げ直径で180°まで曲げた後、これを90°まで曲げ戻す曲げ−曲げ戻し試験を行い、異形棒鋼10本中の折損本数の割合(破断率)を算出することにより曲げ加工性を評価した。次に、図1に示すように節10a、20aをそれぞれ有する2本の異形棒鋼10、20をアプセットバット溶接して溶接継手を作製し、これを引張試験に供して溶接継手伸び(溶接部を含む棒鋼そのものを引張試験した際の全伸びの値)を測定するとともに破断位置を確認した。破断位置は、溶接部近傍について0.5mmピッチでビッカース硬さを測定して、図1に示すような長手方向の硬さプロファイルを求め、母材硬さより硬さが大きい部分を溶接部、母材硬さよりも硬さが小さい部分を軟化部として、破断位置がいずれの部分であるかを評価した。さらに、低温靭性として、母材の0℃でのシャルピー衝撃値(uE0)を測定した。結果を表2に併せて示す。なお、表2には、上記の硬さプロファイルにおいて最小の硬さをHAZビッカース硬さとして併記する。降伏強度が785MPa以上、引張強度930MPa以上、母材伸び(EL)8%以上、溶接継手伸び5%以上、曲げ加工時破断率0%を本発明の鋼材に必要な特性とした。そして、シャルピー衝撃値(uE0)が80J以上の物を良好とした。
化学成分が本発明の範囲内であるNo.11〜14の鋼材のうち、圧延後の冷却速度が本発明の範囲よりも低いNo.11およびNo.14は鋼中ミクロ組織のフェライト含有率が高く、表2に示すように、降伏強度(YS)がそれぞれ目標値に達していない。一方、圧延後の冷却速度が本発明の範囲よりも高いNo.12は鋼中ミクロ組織のマルテンサイト含有率が高く、曲げ加工時に破断を生じるサンプルが存在するとともに低温靭性が目標値に達していない。熱間圧延前の加熱温度が本発明範囲よりも高いNo.13も同様に曲げ加工時に破断を生じるサンプルが存在するとともに低温靭性が目標値に達していない。また、化学成分が本発明の範囲外である鋼種I、J、K、L、Mを用いたNo.15〜19の鋼材は、YS、母材伸び、溶接継手伸びのいずれかあるいは複数が目標に達していない。これに対して、化学成分が本発明の範囲内であり、本発明の製造方法を用いた鋼材であるNo.1〜10はYS、母材伸び、溶接継手伸びとも、それぞれ、目標とする値が安定して得られ、溶接割れの発生も無かった。
互いに突き合わされた鉄筋と、その溶接後の断面硬さプロファイル。
符号の説明
10、20 異形棒鋼
10a、20a 節

Claims (4)

  1. 質量%で、C:0.15〜0.30%、Si:0.05〜1%、Mn:0.2〜2.5%、P:0.03%以下、S:0.03%以下、Al:0.01〜1.0%、Nb:0.001〜0.3%、Ti:0.003%未満、N:0.0060%未満、を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、金属組織が実質的にベイナイトであることを特徴とする非調質鉄筋用鋼材。
  2. さらに、質量%で、B:0.0020〜0.0100%を含有し、鋼中のB量とN量との間に下記(1)式で示される関係が成り立つことを特徴とする請求項1に記載の非調質鉄筋用鋼材。
    B(%)≧N(%)/14×11+0.0005・・・(1)
  3. さらに、質量%で、Cr:2.0%以下、Mo:1.0%以下、V:1.0%以下、W:1.0%以下、Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Co:1.0%以下、Sb:0.0010〜0.0050%の中から選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の非調質鉄筋用鋼材。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化学組成を有する鋼を、加熱温度:Ac3点〜1250℃、圧延終了温度:Ar3温度以上で熱間圧延し、その後500℃〜800℃の温度範囲を0.3℃/s以上、20℃/s以下の冷却速度で冷却することを特徴とする非調質鉄筋用鋼材の製造方法。
JP2004328333A 2004-11-12 2004-11-12 非調質鉄筋用鋼材およびその製造方法 Active JP4715166B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004328333A JP4715166B2 (ja) 2004-11-12 2004-11-12 非調質鉄筋用鋼材およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004328333A JP4715166B2 (ja) 2004-11-12 2004-11-12 非調質鉄筋用鋼材およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006137990A true JP2006137990A (ja) 2006-06-01
JP4715166B2 JP4715166B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=36618997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004328333A Active JP4715166B2 (ja) 2004-11-12 2004-11-12 非調質鉄筋用鋼材およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4715166B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008007855A (ja) * 2006-05-31 2008-01-17 Jfe Steel Kk 鉄筋用鋼材およびその製造方法
JP2008196046A (ja) * 2007-01-17 2008-08-28 Jfe Steel Kk 高強度鉄筋用鋼材および高強度鉄筋、ならびにそれらの製造方法
JP2009214160A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Mizushima General Service Kk 剪断補強筋の曲げ加工方法
CN102717240A (zh) * 2012-07-06 2012-10-10 常熟市石油固井工具有限公司 一种新型抽油杆的制备方法
CN102839332A (zh) * 2012-07-06 2012-12-26 常熟市石油固井工具有限公司 一种新型抽油杆
CN103255349A (zh) * 2013-04-26 2013-08-21 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 一种小规格600MPa级抗震螺纹钢筋及其制造方法
CN104046907A (zh) * 2014-06-25 2014-09-17 武汉钢铁(集团)公司 一种屈服强度≥960MPa精轧螺纹钢筋及生产方法
CN113802044A (zh) * 2021-08-02 2021-12-17 河钢股份有限公司承德分公司 一种高强抗震钢筋的合金化方法
CN115725904A (zh) * 2022-12-23 2023-03-03 东北大学 一种钛铌微合金化800MPa级热轧带肋钢筋及其生产方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09209074A (ja) * 1996-01-30 1997-08-12 Kobe Steel Ltd 曲げ加工性に優れた高強度鉄筋用非調質鋼および高強度鉄筋の製造方法
JPH09324215A (ja) * 1996-06-07 1997-12-16 Kobe Steel Ltd 降伏伸びおよび曲げ加工性に優れた高強度鉄筋の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09209074A (ja) * 1996-01-30 1997-08-12 Kobe Steel Ltd 曲げ加工性に優れた高強度鉄筋用非調質鋼および高強度鉄筋の製造方法
JPH09324215A (ja) * 1996-06-07 1997-12-16 Kobe Steel Ltd 降伏伸びおよび曲げ加工性に優れた高強度鉄筋の製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008007855A (ja) * 2006-05-31 2008-01-17 Jfe Steel Kk 鉄筋用鋼材およびその製造方法
JP2008196046A (ja) * 2007-01-17 2008-08-28 Jfe Steel Kk 高強度鉄筋用鋼材および高強度鉄筋、ならびにそれらの製造方法
JP2008196045A (ja) * 2007-01-17 2008-08-28 Jfe Steel Kk 高強度鉄筋用鋼材の製造方法
JP2009214160A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Mizushima General Service Kk 剪断補強筋の曲げ加工方法
CN102717240A (zh) * 2012-07-06 2012-10-10 常熟市石油固井工具有限公司 一种新型抽油杆的制备方法
CN102839332A (zh) * 2012-07-06 2012-12-26 常熟市石油固井工具有限公司 一种新型抽油杆
CN103255349A (zh) * 2013-04-26 2013-08-21 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 一种小规格600MPa级抗震螺纹钢筋及其制造方法
CN103255349B (zh) * 2013-04-26 2015-08-26 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 一种小规格600MPa级抗震螺纹钢筋及其制造方法
CN104046907A (zh) * 2014-06-25 2014-09-17 武汉钢铁(集团)公司 一种屈服强度≥960MPa精轧螺纹钢筋及生产方法
CN113802044A (zh) * 2021-08-02 2021-12-17 河钢股份有限公司承德分公司 一种高强抗震钢筋的合金化方法
CN113802044B (zh) * 2021-08-02 2022-05-24 河钢股份有限公司承德分公司 一种高强抗震钢筋的合金化方法
CN115725904A (zh) * 2022-12-23 2023-03-03 东北大学 一种钛铌微合金化800MPa级热轧带肋钢筋及其生产方法
CN115725904B (zh) * 2022-12-23 2023-09-12 东北大学 一种钛铌微合金化800MPa级热轧带肋钢筋及其生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4715166B2 (ja) 2011-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5092554B2 (ja) 高強度鉄筋用鋼材の製造方法
JP5521705B2 (ja) 高強度鉄筋用鋼材およびその製造方法
JP6149951B2 (ja) 鉄筋用鋼材およびその製造方法
JP6256654B2 (ja) 構造管用厚肉鋼板、構造管用厚肉鋼板の製造方法、および構造管
JP4655670B2 (ja) 低降伏比且つ溶接部靭性に優れた高強度溶接鋼管の製造方法
JP2013204103A (ja) 耐座屈性能に優れた低温用高強度溶接鋼管とその製造方法および耐座屈性能に優れた低温用高強度溶接鋼管用鋼板の製造方法
KR20170128570A (ko) 구조관용 후육 강판, 구조관용 후육 강판의 제조 방법 및, 구조관
JP2013104124A (ja) 曲げ加工性に優れた直接焼入れ焼戻し型高張力鋼板およびその製造方法
KR102002241B1 (ko) 구조관용 강판, 구조관용 강판의 제조 방법, 및 구조관
JP5540764B2 (ja) 鉄筋用鋼材の製造方法
JP3045856B2 (ja) 高靱性Cu含有高張力鋼の製造方法
KR20160127808A (ko) 고장력 강판 및 그 제조 방법
JP4978146B2 (ja) 厚手高強度熱延鋼板およびその製造方法
JP4715166B2 (ja) 非調質鉄筋用鋼材およびその製造方法
JP5151693B2 (ja) 高張力鋼の製造方法
JP4998708B2 (ja) 材質異方性が小さく、耐疲労亀裂伝播特性に優れた鋼材およびその製造方法
JP2013104065A (ja) 溶接部の低温靭性に優れる厚肉高張力鋼板およびその製造方法
JP6729522B2 (ja) 厚肉耐摩耗鋼板およびその製造方法並びに耐摩耗部材の製造方法
JP2004099930A (ja) 溶接部靱性に優れた高強度溶接鋼管およびその製造方法
JP5028761B2 (ja) 高強度溶接鋼管の製造方法
JP4924047B2 (ja) 表面残留応力の絶対値が150N/mm2以下の耐疲労亀裂伝播特性に優れた鋼材の製造方法
JP2012188749A (ja) 多パス溶接部の靭性に優れた厚鋼板および多パス溶接継手
JP6051735B2 (ja) 溶接性および耐遅れ破壊特性に優れた高張力鋼板の製造方法
JP5205815B2 (ja) 鉄筋用鋼材およびその製造方法
JP3930064B2 (ja) 非調質鉄筋用鋼材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060921

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4715166

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250